JP2844262B2 - エストラジオール経皮投与製剤 - Google Patents

エストラジオール経皮投与製剤

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JP2844262B2
JP2844262B2 JP50853891A JP50853891A JP2844262B2 JP 2844262 B2 JP2844262 B2 JP 2844262B2 JP 50853891 A JP50853891 A JP 50853891A JP 50853891 A JP50853891 A JP 50853891A JP 2844262 B2 JP2844262 B2 JP 2844262B2
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crotamiton
styrene
polymer
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晃 中川
宗彦 平野
幸 新村
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、エストラジオールを持続的に放出するのに
好適なエストラジオール経皮投与製剤に関するものであ
る。
[従来の技術] エストラジオールは、女性の生殖可能な時期に卵巣よ
り分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)である。従
って、閉経前後の女性は主としてエストラジオールの欠
乏を来たし、更年期障害や月経異常等の症状が生じる。
現在、これらの症状を改善する目的で、経口剤等による
治療法が行われているものの、胃腸等の消化管や肝臓等
により迅速に代謝され不活性化されるため、充分な薬効
発現を期待するためには高用量のエストラジオールを服
用しなければならない。また、高用量の使用は副作用等
の発現性が高まる恐れがある。
そこで、消化管や肝臓等を経由しない経皮投与を対象
とした投与方法が検討されている。例えば特開昭57−15
4122号公報には、ヒドロキシプロピルセルロース−エタ
ノールのゲルに溶解しているエストラジオールをエチレ
ン−酢酸ビニル膜で放出して制御する方法、また特開昭
60−152413号公報には、経皮吸収促進剤としてメントー
ルを含有する経皮吸収製剤が開示されているのみで貼付
剤に関しては何ら記載されていない。
一方、特開昭61−17513号公報には、プロピレングリ
コールとグリセリンをある特定比に混合してなる薬物透
過促進剤を用いた医薬組成物に関して述べられている。
また、特開昭61−155321号公報には、粘着基剤として粘
着性樹脂材料(ポリテルペン樹脂、炭化水素樹脂等)、
天然ゴムまたは合成ゴム(ポリイソブチレン、スチレン
−ブチレン重合体、スチレン−イソプレン重合体、スチ
レン−エチレン−ブチレン重合体、1,4−ポリイソプレ
ン等)およびガラクトマンナン等の水中で膨潤すること
のできるポリマーを主成分とする貼付剤が開示されてい
る。さらには特開昭63−233916号公報には、7層積層体
からなるデバイスに関する貼付剤が開示されている。
上記のように各種検討が行われているエストラジオー
ル経皮投与製剤は、1つには複雑な構造のため、その製
造に特殊な工程を必要とし、製造設備が高くなる。他の
面では含有された活性物質は限られた割合しか利用され
ず生物学的利用率が低い。さらにエタノール等の吸収促
進剤等の添加は、経皮に投与するという面から皮膚刺激
の点で問題がある。
以上の問題点に鑑み、本発明者等は1)シンプルな構
造、2)生物学的利用率の向上、および3)皮膚刺激の
低減を図ったエストラジオール経皮投与製剤を提供する
ことを目的とし鋭意検討を続けた結果、本発明の完成に
至ったものである。
[発明の開示] すなわち本発明のエストラジオール経皮投与製剤は、 1)製剤のベースとして(A−B)nXまたは(A−B)
n−A型弾性重合体、 [式中、Aは実質的にモノビニル置換芳香族化合物重合
体ブロック、Bは実質的に共役ジオレフィン共重合体ブ
ロック、nは3〜7の整数、Xはnの重合体鎖(A−
B)が結合している多官能化合物から誘導された残基を
表す] 2)クロタミトン、 3)吸水性高分子、 を基剤成分として含有し、さらに薬効成分としてエスト
ラジオールを含有するものである。
本発明に用いられるエストラジオールとは、一般名エ
ストラ−1,3,5(10)トリエン−3,17β−ジオールであ
り、下記の構造式によって示される。
このエストラジオールの含有量は、エストラジオール
経皮投与製剤中に0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5
重量%、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
本発明において、製剤ベースとして用いられる(A−
B)nXまたは(A−B)n−A型弾性重合体は、具体的
には市販品として容易に入手できるシエル化学製のスチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(カリフ
レックスTR−1101)、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体(カリフレックスTR−1107、カリフレ
ックスTR−1111)、フィリップベトロリアム社製のソル
プレン418、日本合成ゴム社製のJSR5000、日本ゼオン社
製のクインタック3421等が挙げられるが、特にスチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体が好適に用い
られる。このような、(A−B)nXまたは(A−B)n
−A型弾性重合体を製剤ベースとして用いることによっ
て、エストラジオールの放出、生物学的利用率の大幅な
向上が図られる。
本発明に用いられるクロタミトンは、エストラジオー
ルの溶解性に優れ、製剤からの放出、経皮吸収を大幅に
向上させるものである。また、クロタミトンをエストラ
ジオールの溶解剤、吸収促進剤として配合された例はな
く、それを示唆する公知文献も見あたらない。
本発明に用いられる吸水性高分子は、自重の10倍以上
の水を吸収しゲル化膨潤するものであって、好ましくは
微粉体のもので、例えばポリアクリル酸およびその金属
塩、例えばナトリウム塩、カルボキシメチル化されたポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースおよ
びその金属塩、カルボキシメチルポリマー等に軽度の架
橋結合を導入したもの、またはデンプンアクリロニトリ
ルグラフトケン化物金属塩等が用いられ、これらの微粉
体が特に好ましく用いられる 具体的な吸水性高分子としては、(株)三洋化成製サ
ンウエットIM−300,IM−1000,IM−10000MPS等(澱粉−
アクリル酸グラフト共重合体)、(株)製鉄化学製アク
アキープ4S,10SH等(アクリル酸ソーダ系重合体)、
(株)住友化学製スミカゲルSP−520,SP−540(酢ビ−
アクリル酸塩共重合体のケン化物)及びスミカゲルN−
100,NP−1020,NP−1040等(アクリル酸ソーダ系重合
体)、(株)荒川化学製アラソーブ800,800FS−100F等
(アクリル酸カリウム系重合体)が用いられる。
これら、弾性重合体、クロタミトンおよび吸水性高分
子を必須成分とする基剤成分を用いることによって、利
用率の向上と貼付時の発汗等によるムレ、薬物の刺激等
による発赤、気触れの大幅な低減が図れる。
本発明のエストラジオール経皮投与製剤において、
(A−B)nXまたは(A−B)n−A型弾性重合体、ク
ロタミトンおよび吸水性高分子の好ましい含有量は以下
の通りである。
すなわち、(A−B)nXまたは(A−B)n−A型弾
性重合体、クロタミトン、吸水性高分子からなる必須成
分の含有量の総量は、製剤中、20〜99重量%、さらに好
ましくは30〜60重量%である。さらに各々の成分の含有
量は、製剤中(A−B)nXまたは(A−B)n−A型弾
性重合体5〜50重量%、さらに好ましくは10〜30重量
%、クロタミトン1〜20重量%、さらに好ましくは2〜
10重量%、吸水性高分子1〜20重量%、さらに好ましく
は2〜10重量%であり、この範囲の組合せが最も本発明
の効果を現す。
本発明のエストラジオール経皮投与製剤には、上記必
須成分に加え従来公知の酸化防止剤、流動パラフィン等
の軟化剤、粘着付与剤、無機充填剤、老化防止剤等の各
種配合剤が適宜適量含有される。
また、本発明の製剤の支持体としては、薬物の放出に
影響がなく柔軟性に優れるものが望ましく、ポリエステ
ルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフ
ィルム、アルミニウム箔より選ばれるか、またはこれら
が張り合わされた柔軟性のあるプラスチックフィルム、
あるいはポリ塩化ビニルとポリエステルフィルム、ポリ
ウレタンとポリエステルフィルムとを張り合わせたも
の、もしくはアルミニウムが蒸着された柔軟性のあるプ
ラスチックフィルム等の複合素材が好ましい。
次に、本発明のエストラジオール経皮投与製剤の製造
法について説明する。
まず、基剤成分を加熱溶解した後、薬物、クロタミト
ンを加え、上記の支持体に展膏し、ライナーで覆い、所
望の形状に切断し、製品となすか、あるいは一旦、剥離
処理の施されたフィルムに展膏後、適当な支持体に転写
圧着し、製品となすこともできる。
このようにして得られた本発明のエストラジオール経
皮投与製剤は、含有薬物であるエストラジオールの放出
を高め、生物学的利用率を向上させると共に、連続投
与、長期投与においての皮膚刺激を大幅に軽減させると
いう効果を有する。
[図面の簡単な説明] 図1は、経時におけるエストラジオール透過量を示す
グラフである。
図2は、経時におけるエストラジオール透過量を示す
グラフである。
図3は、経時におけるウサギ血中のエストラジオール
濃度を示すグラフである。
[実施例] 以下、実施例、実験例等を挙げて本発明をより詳細に
説明する。なお,実施例、比較例、参考例中、“部”と
あるのはすべて重量部を意味する。
実施例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 35.00部 流動パラフィン 56.99部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 1.00部 吸水性高分子(スミカゲルSP−520) 5.00部 エストラジオール 0.01部 この処方で各成分を上記の製造法に基づいて展膏し、
所望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリ
ックスとした。
実施例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 35.00部 流動パラフィン 52.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(スミカゲルSP−520) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例3 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 30.25部 流動パラフィン 32.75部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 20.00部 吸水性高分子(スミカゲルSP−520) 5.00部 エストラジオール 10.00部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例4 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 35.00部 流動パラフィン 56.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 1.00部 吸水性高分子(商品名アクアキープ10SH) 1.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例5 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 20.00部 流動パラフィン 52.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名アクアキープ4SH) 20.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例6 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 35.00部 流動パラフィン 52.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名アラソープ800F) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例7 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 35.00部 流動パラフィン 52.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名アラソープS−100F) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例8 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 35.00部 流動パラフィン 52.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−300MPS) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例9 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 35.00部 流動パラフィン 52.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例10 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 25.00部 流動パラフィン 37.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂)(商品名アル
コンP−100) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例11 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 5.00部 流動パラフィン 47.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂)(商品名アル
コンP−100) 35.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例12 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 50.00部 流動パラフィン 25.00部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂)(商品名アル
コンP−100) 12.50部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例13 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 27.00部 流動パラフィン 38.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 2.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例14 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 26.50部 流動パラフィン 39.00部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 2.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例15 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 25.00部 流動パラフィン 37.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例16 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 22.50部 流動パラフィン 35.00部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 10.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例17 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 22.50部 流動パラフィン 35.00部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 10.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例18 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 25.00部 流動パラフィン 37.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂)(商品名アル
コンP−100) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例19 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1111) 25.00部 流動パラフィン 37.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂)(商品名アル
コンP−100) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例20 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 22.50部 ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 35.00部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂)(商品名アル
コンP−100) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例21 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1111) 22.50部 ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 35.00部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂)(商品名アル
コンP−100) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例22 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1111) 25.00部 流動パラフィン 37.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例23 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 22.50部 ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 35.00部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
実施例24 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1111) 22.50部 ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 35.00部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
比較例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 25.00部 ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 37.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 クロタミトン 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
比較例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(商品名カリフレックスTR−1107) 25.00部 ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 37.50部 ブチルヒドロキシトルエン 2.00部 吸水性高分子(商品名サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル)(商品名KE−311) 25.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を上記の製造法に基づき展膏し、所
望の大きさに切断しエストラジオール経皮投与マトリッ
クスとした。
参考例1 アクリル樹脂系溶剤型感圧接着剤(商品名NISSETSU P
E−300、固形分40%) 95.52部 (乾燥後 89.53部) クロタミトン 2.13部 (乾燥後 4.99部) 吸水性高分子(商品名スミカゲルSP−520) 2.13部 (乾燥後 4.99部) エストラジオール 0.21部 (乾燥後 0.49部) この処方で各成分を混合した後、溶剤蒸発後の膏体厚
みが実施例と同様になるように支持体に展膏し、所望の
大きさに切断しエストラジオール経皮投与製剤とした。
参考例2 シリコーン粘着剤(商品名シラスコン355Medical Adh
esive) 89.50部 クロタミトン 5.00部 吸水性高分子(商品名スミカゲルSP−520) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で各成分を混合した後、溶剤蒸発後の膏体厚
みが実施例と同様になるように支持体に展膏し、所望の
大きさに切断しエストラジオール経皮投与製剤とした。
実験例1 (エストラジオール溶解試験) 下記の方法でエストラジオールの溶解試験を行ない、
結果を表1に示した。ここに用いられる溶解剤は本製剤
の製造方法(加熱溶解)に使用可能な表1に示す化合物
で検討した。試験方法はエストラジオールに対し溶解剤
を×2,×4,×8,×12,×16,×20倍量で混合し、150℃で
1時間加熱し5℃で2週間保存した後に溶解状態を観察
した。
この表1に示されるようにクロタミトンのみが優れた
溶解性を示すことが判る。
実験例2 (ヘアレスマウス皮膚透過試験1) 実施例2、参考例1〜2の製剤を用い、ヘアレスマウ
ス皮膚透過試験を行い、結果を図1に示す。
図1に示されるように、実施例2の製剤は参考例1〜
2の製剤に比較し、明らかにエストラジオールの放出が
高いことを示している。これは本発明の製剤が基剤成分
として(A−B)nXまたは(A−B)n−A型弾性重合
体を用いていることに起因するものである。
実験例3 (ヘアレスマウス皮膚透過試験2) 実施例13、15、17、23および比較例2の製剤を用い、
ヘアレスマウス皮膚透過試験を行い、結果を図2に示し
た。
図2に示されるように、実施例13、15、17、23の製剤
は比較例2の製剤に比較し、明らかにエストラジオール
の放出が高いことを示している。これは本発明の製剤
が、吸収促進剤としてクロタミトンを用いていることに
起因するものである。
実験例4 (皮膚刺激試験) 実施例14〜16、23および比較例1の製剤を用い、健康
成人男子15名の胸部に3.5日間、貼付し皮膚の状態を観
察した。結果を表2に示す。
なお、皮膚刺激判定基準は下記の通りである。
変化なし ;− 微弱な発赤 ;± 明瞭な発赤 ;+ 重篤なかぶれ;++ 表2に示されるように、実施例14〜16、23の製剤は比
較例1の製剤に比較し、明らかに皮膚刺激が少なく吸水
高分子の配合による効果が現れていた。
実験例5 (ウサギ血中濃度測定試験) 実施例13、15、17、23および比較例2の製剤を用い、
ウサギ血中濃度測定を行った。日本白色家うさぎの背部
の毛を除去し、経時的に血中のエストラジオール濃度を
測定し、結果を図3に示す。
図3に示されるように、実施例13、15、17、23の製剤
は比較例2の製剤に比較し血中濃度の立ち上がり、放出
量、持続性の全てにわたり上回っていた。
[産業上の利用性] (A−B)nXまたは(A−B)n−A型弾性重合体と
クロタミトンおよび吸水性高分子を必須成分として含む
本発明のエストラジオール経皮投与製剤は、エストラジ
オールの放出に最も適した製剤となり、充分な薬効を発
現し、しかも発赤、かぶれ等のないので、まさに理想的
なエストラジオール経皮投与製剤として、産業上非常に
有用である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基剤成分が、 (1)(A−B)nXまたは(A−B)n−A型弾性重合
    体、 [式中、Aは実質的にモノビニル置換芳香族化合物重合
    体ブロック、Bは実質的に共役ジオレフィン共重合体ブ
    ロック、nは3〜7の整数、Xはnの重合体鎖(A−
    B)が結合している多官能化合物から誘導された残基を
    表す] (2)クロタミトン、および (3)吸水性高分子、 を含有し、さらに薬効成分としてエストラジオールを含
    有することを特徴とするエストラジオール経皮投与製
    剤。
  2. 【請求項2】前記基剤成分として(A−B)nXまたは
    (A−B)n−A型弾性重合体5〜50重量%、クロタミ
    トン1〜20重量%、吸水性高分子1〜20重量%および薬
    効成分であるエストラジオール0.01〜10.0重量%含有す
    る請求項1記載のエストラジオール経皮投与製剤。
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