JPH05139862A - 透光性セラミツクスの製造方法 - Google Patents

透光性セラミツクスの製造方法

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JPH05139862A
JPH05139862A JP3334446A JP33444691A JPH05139862A JP H05139862 A JPH05139862 A JP H05139862A JP 3334446 A JP3334446 A JP 3334446A JP 33444691 A JP33444691 A JP 33444691A JP H05139862 A JPH05139862 A JP H05139862A
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JP
Japan
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powder
light transmitting
binder
composition
ceramics
Prior art date
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Application number
JP3334446A
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English (en)
Inventor
Akira Ando
陽 安藤
Toshihiko Kikko
敏彦 橘▲高▼
Yukio Sakabe
行雄 坂部
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易で比較的低コストで、透光性が高
くて均一な透光性のセラミックスを製造する方法を提供
することを目的とする。 【構成】 Pb1-x Lax (Zry Tiz )O3 で表さ
れる組成の化合物の粉体を水熱合成により合成し、該粉
体にバインダーを加えて成形し、所定の形状とすること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサー、光シャッタ
等に用いる透明なセラミックスの製造方法に関し、例え
ば、透光性をよくしたPLZT系粉末からなる透光性セ
ラミックスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、透光性のセラミックスの製造
方法としては、各種の製造方法が用いられている。例え
ば、(Pb1-x Lax )(Zry Tiz )O3 (PLZ
x/y/z )の組成で表される透光性セラミックス、例え
ば、PLZT12/70/30、PLZT12/40/60、PLZT
8/65/35等の組成になるように、PbO2 ,TiO2
Zr2 3 ,La2 3 の粉末を秤量して混合し、80
0〜1100℃で仮焼し、粗粉砕して仮焼粉末を得、こ
の仮焼粉末を湿式微粉砕する。次いで、この微粉にバイ
ンダを加えて造粒し、加圧成形してユニットを形成し、
このユニットを酸素雰囲気中で1100〜1300℃で
焼成し、さらに必要に応じて所要の加工をして透光性の
PLZT系セラミックスを製造する方法がある。また、
共沈法やアルコキシド法等の化学合成法で上記の組成で
表される組成の粉末等、所定の組成の合成粉末を生成
し、この合成粉末を800〜1100℃で仮焼し、上記
微粉の造粒成形と同様に、仮焼粉末にバインダを加えて
造粒し、加圧成形してユニットを形成し、このユニット
を1100〜1300℃で焼成し、さらに必要に応じて
所要の加工をして透光性のセラミックスを製造する方法
がある。また、上記のようにして仮焼して得た仮焼粉
末、又は合成粉末をホットプレスで成形焼成する成形及
び焼成法からなる透光性のセラミックスを製造する方法
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の透光性のセ
ラミックス粉の製造方法による粉末は、原料の均一度が
悪く、又原料の比表面積が大きく、成形に多量のバイン
ダーを使用するため、焼成した成形品に気孔が多く残
り、透光性が低く、製品の透光性の均一度が悪く、使用
上光源を強くしなければならなかった。また、焼成方法
においても、前者のような雰囲気焼成では、長時間焼成
と微妙な雰囲気の調整が必要で、均一な透光性セラミッ
クスの製品を得るのが困難であった。また、後者のよう
なホットプレス法で成形焼成する方法では、得られる透
光性のセラミックスの形状が限られるとともに大量生産
に限界があった。
【0004】本発明は、上記従来技術の有する事情に鑑
みてなされたもので、製造が容易で比較的低コストで、
透光性が高くて均一な透光性のセラミックスを製造する
方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による透光性のセ
ラミックスを製造する方法は、透光性のPb1-x Lax
(Zry Tiz )O3 で表される組成の化合物の粉体を
水熱合成により合成し、該粉体にバインダーを加えて成
形し、所定の形状とすることを特徴とする。前記の透光
性セラミクスの製造方法において、水熱合成により合成
した化合物の粉体を微粉砕し、該微粉砕により得た微粉
にバインダーを加えて成形し、所定の形状とする。さら
に、前記の透光性セラミクスの製造方法において、前記
成形を鋳込み成形により行う。水熱合成に用いるPb,
La,Zr,Tiの原料としては、例えば、PbO、L
2 3 、ZrO2 、TiO2 等の酸化物、水酸化物、
塩化物、アルコキシド等が挙げられ、熱水としては、
水、水溶液が用いられる。透光性セラミクスの組成は、
要求される特性によって変えることができ、x/y/z
は、例えば、12/30/70,12/40/60,1
1/65/35,10/65/35,9/65/35,
8/40/60,8/65/34,7/62/38及び
その他の組成のPLZT系セラミックス又は比表面積が
大きくなると透光性が悪化するアルミナ系セラミックス
等が挙げられる。
【0006】
【作用】本発明は、Pb1-x Lax (Zry Tiz )O
3 で表される組成の化合物の粉体を水熱合成により合成
し、この粉体を成形するので、製造工程が簡単であり、
原料の組成が均一になり透光性が高くなるとともに原料
の比表面積が小さくなり、成形に多量のバインダーを使
用しなくてよくなり、焼成した成形品の気孔が少なくな
り、製品の均一度もよく透光性が高くなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。先ず、P
0.88La0.12(Zr0.70Ti0.300.973 で表され
る組成となるように、PbにPb(NO3 2 、Laに
La(NO3 3 ・6H2O、ZrにZrOCl2 ・8
2 O、TiにTiCl4 をそれぞれ用い、所定のPL
ZT組成となるように調整する。NaOH5規定、上記
PLZT1規定の溶液を作り、オートクレーブ中に入
れ、100℃〜200℃に加熱する。圧力はそのときの
飽和蒸気圧である。2〜5時間反応させることで、0.
5μm〜1μm角の水熱合成原料が得られる。続いて、
この粉体に0.5wt%のアクリル系のバインダー、0.
5wt%のカルボン酸アンモニウム系の分散剤、40wt%
の水を加え、スラリーを作り、図1に示すように、鋳込
み成形を行った。この鋳込み成形の鋳型1は、多孔質樹
脂の台2と、この台2の表面に拡げられたろ布3と、こ
のろ布3の表面の周囲を囲った抜き型4とから構成して
いる。そして、ろ布3上にスラリーを供給し、脱水して
成形体を形成した。成形後、アルミナの匣の中にこの成
形体を入れ、脱バインダーを行った後、大気雰囲気中で
1100〜1250℃で20〜100時間保持すること
で焼成し、直径2cm×厚み2mm の円板を得た。この円板
を両面鏡面研磨して透光性セラミックス板を得、透光性
の測定を行った。
【0008】比較のため酸化物原料を出発原料として通
常の湿式混合、粉砕、仮焼(900℃ 2時間)した
後、粉砕して得た粉末を用いて鋳込み成形を行い、円板
を得た。この円板を上記条件で焼成して両面鏡面研磨し
て透光性の測定を行った。その結果は、次に示すように
なった。
【0009】また、上記スラリーの作成において、水熱
合成により得た粉体を900℃で2時間仮焼した後、粉
砕して得た粉末では、バインダーが0.5wt%、分散剤
が0.5wt%の添加に対して、水が15wt%で良好なス
ラリーとなった。これを前記本実施例による粉末原料と
同様にして鋳込み成形し、焼成して透光性を調べたが、
透光度が600nmの波長の光に対して69%となり、上
記の実施例の結果の70%と大差なかった。
【0010】上記実施例のように、水熱合成法により得
たPLZT系の微細な、均一な粉体を量産可能な鋳型込
み成形により成形し、大気中雰囲気で焼成しても透光性
の高い均一な透光性セラミックスが得られた。なお、上
記実施例において、PLZT12/70/30を酸化物から合成
する例について説明したが、他の組成についても同様で
ある。また、鋳込み成形についても、必要とする透光性
セラミックスの形状により異なる形状の鋳型を用いて鋳
込み成形することはもちろんである。その他、本発明
は、上記実施例に限定されずその要旨を変更しない範囲
で、変更、修正して実施することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明の透光性セラミクスの製造方法よ
れば、水熱合成法により粉体原料を合成し、この粉体原
料を成形するので、製造工程が簡単である。原料粉は微
細で組成が均一であり、透光性が高くなるとともに比表
面積が小さくなって均一度がよく、成形に多量のバイン
ダーを使用しなくてよくなり、焼成した成形品の気孔が
少なくなり、透光性が高くて均一度のよい透光性セラミ
クスの製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る透光性セラミックスの製造工程の
うち鋳込み成形を説明する図である。
【符号の説明】
1 鋳型 3 ろ布

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性のPb1-x Lax (Zry
    z )O3 で表される組成の化合物の粉体を水熱合成に
    より合成し、該粉体にバインダーを加えて成形し、所定
    の形状とすることを特徴とする透光性セラミックスの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1の透光性セラミックスの製
    造方法において、水熱合成により合成した化合物の粉体
    を微粉砕し、該微粉砕により得た微粉にバインダーを加
    えて成形し、所定の形状とすることを特徴とする透光性
    セラミックスの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2の透光性セラ
    ミックスの製造方法において、前記成形を鋳込み成形に
    より行うことを特徴とする透光性セラミックスの製造方
    法。
JP3334446A 1991-11-21 1991-11-21 透光性セラミツクスの製造方法 Pending JPH05139862A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6740262B2 (en) 2000-05-09 2004-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Light-transmitting sintered body, light-emitting tube and electric discharge lamp using same
US7691765B2 (en) 2005-03-31 2010-04-06 Fujifilm Corporation Translucent material and manufacturing method of the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6740262B2 (en) 2000-05-09 2004-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Light-transmitting sintered body, light-emitting tube and electric discharge lamp using same
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