JPH05139664A

JPH05139664A - エレベータの香り発生装置

Info

Publication number: JPH05139664A
Application number: JP3332724A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Naganuma; 清長沼; Yoshinori Hamada; 敬紀浜田; Noriyuki Sahoda; 典之佐保田; Kunitoshi Saito; 国寿斉藤; Tadanori Matsuo; 忠則松尾
Original assignee: Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd; Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Current assignee: Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd; Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Priority date: 1991-11-22
Filing date: 1991-11-22
Publication date: 1993-06-08

Abstract

(57)【要約】【目的】エレベータのドアの開放状態で発生する乗り
かご内の空気移動に影響されずに、乗りかご内に香りを
発生させるエレベータの香り発生装置を提供する。【構成】香りの放出から所定時間の経過を検出する時
限回路Ａ、乗客の乗り込みを検出する乗り込み検出回路
Ｂ、乗客乗り込み後のエレベータドアの閉指令を検出す
るドア閉指令検出回路Ｃ、時限回路Ａ、乗り込み検出回
路Ｂ、ドア閉指令検出回路Ｃの検出動作によつて作動
し、乗りかご内に香りを所定時間放出する制御回路Ｄを
設ける。【効果】乗りかご内の香り濃度が最適に保たれ、乗り
かご内の乗客に生じ易い圧迫感や嫌悪感を香りによつて
心理的に低減し、また、乗りかご内の香りの乗場への流
出を少なくし、香りが乗場の臭気と混合して異臭が発生
することをも防止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの乗りかご
内に香りを発生させるエレベータの香り発生装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】エレベータの乗りかご内に香りを発生さ
せるエレベータの芳香発生装置が、実開昭６３−１２３
５７１号公報に開示されており、開示の芳香発生装置で
は、乗りかごが、食品売場のある階床や乗客が多数乗り
込んで来る階床などの特定階に到着し、エレベータのド
アが開くと、乗りかご内に所定時限だけ芳香が放出さ
れ、乗りかご内が芳香雰囲気に設定され、乗客の乗り心
地を心理的に快適にする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述の開示に係るエレ
ベータの芳香発生装置では、乗りかごが特定階に到着し
エレベータのドアが開き始めると、所定の時限の間スプ
レーが作動して芳香が乗りかご内に放出される。この場
合、一般には乗りかご内と特定階の乗場間には温度差が
あるので、エレベータのドアが開いた時に乗りかご内と
特定階の乗場間に空気の移動が起こる。多くの場合、特
定階の乗場の温度が乗りかご内の温度よりも高いので、
乗りかご内から乗場に空気が流れるが、その流量は当該
温度差と当該乗場での乗降客数及び乗りかご内の乗客数
とに依存する。このようにして発生する空気流のため
に、乗りかご内に放出される芳香は、乗りかごの特定階
への到着時に乗場に流れて、短時間に拡散消滅してしま
うという問題がある。そして、乗りかご内から流出した
芳香が特定階を漂つて、特定階から発生する臭いと混合
して不快な異臭となり、この異臭が特定階の壁面に付着
して残存するという問題もあつた。

【０００４】本発明は、前述したようなこの種のエレベ
ータの香り発生装置の現状に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、エレベータのドアの開閉時に発生する
乗りかご内の空気移動に影響されずに、乗りかご内に香
りを発生させるエレベータの香り発生装置を提供するこ
とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、エレベータの乗りかごに取り付けられ、
前記乗りかご内に香りを発生させるエレベータの香り発
生装置において、前記乗りかご内への香りの放出から、
予め設定された所定時間が経過したことを検出する時限
回路と、前記乗りかごへの乗客の乗り込みを検出する乗
り込み検出回路と、前記乗客の乗り込み後のエレベータ
ドアの閉指令を検出するドア閉指令検出回路と、前記時
限回路、前記乗り込み検出回路及び前記ドア閉指令検出
回路の検出動作により作動し、前記乗りかご内に香りを
所定時間放出する制御回路とを有する構成にしてある。

【０００６】

【作用】このような構成なので、時限回路が、乗りかご
内に香りが放出されてから予め設定された所定時間が経
過したことを検出し、乗り込み検出回路が、乗りかごへ
の乗客の乗り込みを検出し、ドア閉指令検出回路が、当
該乗客の乗り込みに対応するエレベータドアの閉指令を
検出すると、制御回路が作動して、ドアが閉じようとし
ている乗りかご内に、乗りかご内の空気流がほぼ停止し
た状態において香り送風が所定時間放出される。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１ないし図３を
参照して説明する。ここで、図１は実施例の全体構成を
示す説明図、図２は実施例の要部の構成を示す回路図、
図３は実施例のエレベータドア近傍の構成を示す説明図
である。

【０００８】図１に示すように前面にかごドア１ｂを備
えた乗りかご１の天板１ａ上に、かご上制御盤４、制御
装置３ｅ、香り発生装置３及び送風装置２が取り付けて
あり、かご上制御盤４は通信線４ａで制御装置３ｅに接
続してあり、制御装置３ｅは香り発生装置３に連結して
あり、香り発生装置３は香り送出管３ａで送風装置２に
接続してある。また、香り発生装置３は、ポンプ３ｃと
開閉器３ｄとが接続してある香り格納室３ｂを具備し、
この開閉器３ｄが香り送出管３ａに接続してあり、送風
装置２のフアンカバー２ｃ内には、フイルタ２ｂとフア
ン２ａとが収容してある。ここで、かご上制御盤４は、
エレベータの走行やエレベータの開閉を制御する図示せ
ぬエレベータの制御回路の信号を、信号線４ａを介して
制御装置３ｅに入力する機能を有し、制御装置３ｅはポ
ンプ３ｃと開閉器３ｄとを制御する機能を有している。
また、ポンプ３ｃは所定量の空気を取込み、香り格納室
３ｂへ送出する機能を有し、開閉器３ｄは、香り格納室
３ｂからの香り送風の香り送出管３ａへの送出のオンオ
フ制御をする機能を有し、フアン２ａは香り送出管３ａ
からの香り送風を送風口２ｄから乗りかご１内に放出す
る機能を有する。

【０００９】図３は乗りかご１が乗場１５に着床して、
乗場ドア１５ａとかごドア１ｂとが開放された状態を示
しているが、実施例では、かごドア１ｂの側面に同一高
さ位置において、互いに間隔を置いて光検出装置６、７
が取り付けてある。また、これらの光検出装置６、７と
対向する乗りかご１の側壁には光源が配置してあり、光
検出装置６、７には、乗客によつて対応する光源からの
光路が遮断されると閉成する接点６ａ、７ａがそれぞれ
内蔵されている。

【００１０】一方、制御装置３ｅには、図２に示すよう
な回路構成の時限回路Ａ、乗り込み検出回路Ｂ、ドア閉
指令検出回路Ｃ及び制御回路Ｄが収容されていて、時限
回路Ａは、直流電源端子ＰＮ間に接点ＴＡａ１及び時限
カウンタＴの直列接続回路と、接点Ｔａ、接点１３ｂ１
及び香り発生時限検出リレー５の直列接続回路とを互い
に並列に接続し、前記接点Ｔａに接点５ａ１を並列に接
続してある。また、乗り込み検出回路Ｂは、直流電源端
子ＰＮ間に、接点６ａ、接点８ａ１及びリレー８の直列
接続回路と、接点７ａ及びリレー９の直列接続回路と、
接点８ａ２、接点９ａ１、接点１３ｂ２及び乗り込み検
出リレー１０の直列接続回路とが、互いに並列に接続し
てあり、前記接点８ａ１に接点９ｂ１が並列に接続して
あり、直流電源端子Ｐと前記接点９ａ１及び前記接点１
３ｂ２の接続点間に接点１１ａ１が接続してある。さら
に、ドア閉指令検出回路Ｃは、直流電源端子Ｐ、Ｎ間
に、図示せぬドア閉指令リレーの接点４Ａ、接点１３ｂ
３及びドア閉指令検出リレー１１を直列に接続してあ
り、前記接点４Ａに接点１１ａ１が並列に接続してあ
る。そして、制御回路Ｄは、直流電源端子ＰＮ間に、接
点５ａ２、接点１０ａ２、接点１１ａ２及び香り発生開
始検出リレー１２の直列接続回路と、接点１２ａ１及び
タイマＴＡの直列接続回路と、接点ＴＡａ２及びタイマ
ＴＢの直列接続回路と、接点ＴＡａ３、接点ＴＢｂ１及
びリセツトリレー１３の直列接続回路と、接点１２ａ
２、接点ＴＡｂ１及び香り発生指令リレー１４の直列接
続回路とが、互いに並列に接続してある。ここで、時限
カウンタＴは、乗りかご内に香りを放出するインターバ
ルを設定する機能を有し、香り発生時限検出リレー５は
時限カウンタＴの作動により付勢し、香り発生時限を検
出する機能を有し、リレー８は、光検出装置６の動作を
検出する機能を、リレー９は、光検出装置７の動作を検
出する機能を、乗り込み検出リレー１０は、乗客の乗り
かご内への乗り込みを検出する機能をそれぞれ有してい
る。また、ドア閉指令検出リレー１１は、乗客のドア閉
釦の操作や所定時間の経過によるドア閉指令を検出する
機能を有し、香り発生開始検出リレー１２は、香り発生
時限検出リレー５、乗り込み検出リレー１０及びドア閉
指令検出リレー１１の付勢を検出する機能を有してい
る。さらに、タイマＴＡは、乗りかご１内への香り放出
時間を設定する機能を有し、タイマＴＢは、リセツトリ
レー１３の動作を解除する時間を設定する機能を有して
いる。そして、リセツトリレー１３は、香り発生時限検
出リレー５、乗り込み検出リレー１０及びドア閉指令検
出リレー１１をリセツトする機能を有し、香り発生指令
リレー１４は、香りを乗りかご内に放出する指令を発す
る機能を有している。

【００１１】次に、このような構成の実施例の動作を説
明する。

【００１２】乗りかご内に香りの放出が行なわれてから
所定時間、例えば１５分経過すると時限カウンタＴが作
動して接点Ｔａが閉成するので、直流電源端子Ｐ、接点
Ｔａ、接点１３ｂ１、香り発生時限検出リレー５及び直
流電源端子Ｎで閉回路が形成され、香り発生時限検出リ
レー５が付勢し、閉成する接点５ａ１によつて香り発生
時限検出リレー５は自己保持される。この状態でエレベ
ータに乗場呼びが発生し、乗りかごが登録階に停止しか
ごドア１ｂ及び乗場ドア１５ａが開いて、乗客が乗場１
５から乗りかご１内に乗り込むと、乗客の身体によつ
て、先ず光検出装置６の入力光が、次いで光検出装置７
の入力光が遮断される。このために、直流電源端子Ｐ、
接点６ａ、接点９ｂ１、リレー８及び直流電源端子Ｎで
閉回路が形成され、閉成する接点８ａ１によつてリレー
８は自己保持される。同様にして、直流電源端子Ｐ、接
点７ａ、リレー９及び直流電源端子Ｎによつて閉回路が
形成され、リレー９が付勢する。このように、リレー８
とリレー９とが付勢すると、接点８ａ２と接点９ａ１と
が閉成するので、直流電源端子Ｐ、接点８ａ２、接点９
ａ１、接点１３ｂ２、乗り込み検出リレー１０及び直流
電源端子Ｎで閉回路が形成され、乗り込み検出リレー１
０が付勢し閉成する接点１０ａ１によつて自己保持され
る。

【００１３】そして、乗りかご１内の乗客が図示せぬド
ア閉釦を操作し、或いは所定時間が経過すると、図示せ
ぬドア閉指令リレーが付勢して接点４Ａが閉成し、直流
電源端子Ｐ、接点４Ａ、接点１３ｂ３、ドア閉指令検出
リレー１１及び直流電源端子Ｎで閉回路が形成され、ド
ア閉指令検出リレー１１が付勢し、閉成する接点１１ａ
１によつてドア閉指令検出リレー１１は自己保持され
る。

【００１４】このように、香り発生時限検出リレー５、
乗り込み検出リレー１０及びドア閉指令検出リレー１１
が付勢すると、接点５ａ２、接点１０ａ２及び接点１１
ａ２が閉成する。このため、直流電源端子Ｐ、接点５ａ
２、接点１０ａ２、接点１１ａ２、香り発生開始検出リ
レー１２及び直流電源端子Ｎで閉回路が形成され、香り
発生開始検出リレー１２が付勢する。このようにして、
香り発生開始検出リレー１２が付勢すると、接点１２ａ
２が閉成するので、直流電源端子Ｐ、接点１２ａ２、接
点ＴＡｂ１、香り発生指令リレー１４及び直流電源端子
Ｎで閉回路が形成され、香り発生指令リレー１４が付勢
する。香り発生指令リレー１４が付勢すると、制御装置
３ｅから香り発生指令が発せられ、香り発生装置３の開
閉器３ｄが開いて、香り格納室３ｂ内の香りを、香り送
出管３ａを介してフアンカバー２ｃ内に送出し、フアン
２ａによつて香り送風が乗りかご１内に放出される。

【００１５】また、前記香り発生開始検出リレー１２が
付勢すると、接点１２ａ１が閉成するので、直流電源端
子Ｐ、接点１２ａ１、タイマＴＡ及び直流電源端子Ｎで
閉回路が形成され、タイマＴＡが所定時間後に作動す
る。このようにタイマＴＡが作動すると、接点ＴＡｂ１
が開成するので香り発生指令リレー１４が消勢し、香り
送風の乗りかご内への放出が停止する。

【００１６】一方、前述のように、タイマＴＡが付勢す
ると接点ＴＡａ３が閉成し、直流電源端子Ｐ、接点ＴＡ
ａ３、接点ＴＢｂ１、リセツトリレー１３及び直流電源
端子Ｎで閉回路が形成され、リセツトリレー１３が付勢
する。このようにしてリセツトリレー１３が付勢する
と、香り発生時限検出リレー５、乗り込み検出リレー１
０及びドア閉指令検出リレー１１がリセツトされる。そ
して、タイマＴＡが作動すると、接点ＴＡａ２が閉成す
るので、直流電源端子Ｐ、接点ＴＡａ２、タイマＴＢ及
び直流電源端子Ｎで閉回路が形成され、タイマＴＢが所
定時間後に作動し、タイマＴＢの作動によつて接点ＴＢ
ｂ１が開成するので、リセツトリレー１３は消勢する。

【００１７】このように、実施例によると乗りかご１内
に香りが放出されてから、タイマＴＡで設定される所定
時間が経過し、且つ乗客が乗りかご１に乗り込みドア閉
指令が発せられエレベータドアが閉じ始めると、タイマ
ＴＡが設定する所定時間の間、開閉器３ｄが開いて香り
送出管３ａを通つた香り送風が、フアン２ａによつて乗
りかご１内に送風される。従つて、時限カウンタＴによ
つてインターバル制御が行なわれ、乗客の乗りかごへの
乗り込みとエレベータドアの閉じ動作開始後に、タイマ
ＴＡが設定した時間を限つて香り送風の放出が行なわれ
るので、乗りかご１内の香りが高濃度にならず、心地よ
い香りを乗りかご内に保つた状態が維持され、密封空間
内での乗客に生じ易い圧迫感や嫌悪感を心理的に低減す
る。また、香り送風が放出されるエレベータのドア閉開
始時には、乗場と乗りかご内の温度差が少なく空気流が
少ないので、香り送風が乗場に無駄に流れることが少な
く、かご内の香りが長時間保持されると共に、食品売場
などの特定階の乗場の独特の臭いと乗りかごから放出す
る香りが混合して不快な臭気が発生することがない。

【００１８】なお、実施例では乗り込み検出回路とし
て、光検出装置が光電的に利用客の乗り込みを検出する
場合を説明したが、本発明は実施例に限定されるもので
なく、乗りかご内の荷重変化や乗場呼びとかご呼びの変
化を演算処理して、乗客の乗り込みを検出することも可
能である。

【００１９】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明では
時限回路が設定するインターバル内に、乗り込み検出回
路が乗りかごに乗り込む乗客を検知すると、ドア閉指令
検出回路が検知するエレベータのドア閉じ時に、制御回
路の制御によつて、乗りかご内に所定時間を限つて香り
送風が放出されるので、乗りかご内の香り濃度が最適に
維持され、密封空間である乗りかご内の乗客に生じ易い
圧迫感や嫌悪感を心理的に低減し、さらに香り送風の乗
場への無駄な放出を防止し、乗場に流れた香りと乗場の
臭気とが混合して独特の臭いが乗場に漂うこともなくな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の全体構成を示す説明図であ
る。

【図２】本発明の一実施例の要部の構成を示す回路図で
ある。

【図３】本発明の一実施例のエレベータドア近傍の構成
を示す説明図である。

【符号の説明】

Ａ時限回路Ｂ乗り込み検出回路Ｃドア閉指令検出回路Ｄ制御回路１乗りかご２送風装置２ａフアン２ｂフイルタ２ｃフアンカバー３香り発生装置３ａ香り送出管３ｂ香り格納管３ｃポンプ３ｄ開閉器５香り発生時限検出リレー１０乗り込み検出リレー１１ドア閉指令検出リレー１２香り発生開始検出リレー１３リセツトリレー１４香り発生指令リレーＴＡ、ＴＢタイマ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者斉藤国寿東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者松尾忠則東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステムサービス内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エレベータの乗りかごに取り付けられ、
前記乗りかご内に香りを発生させるエレベータの香り発
生装置において、前記乗りかご内への香りの放出から、
予め設定された所定時間が経過したことを検出する時限
回路と、前記乗りかごへの乗客の乗り込みを検出する乗
り込み検出回路と、前記乗客の乗り込み後のエレベータ
ドアの閉指令を検出するドア閉指令検出回路と、前記時
限回路、前記乗り込み検出回路及び前記ドア閉指令検出
回路の検出動作により作動し、前記乗りかご内に香りを
所定時間放出する制御回路とを有することを特徴とする
エレベータの香り発生装置。