JPH0513935U - 負圧缶詰用タブ非分離式イージーオープン缶蓋 - Google Patents

負圧缶詰用タブ非分離式イージーオープン缶蓋

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JPH0513935U JP6797591U JP6797591U JPH0513935U JP H0513935 U JPH0513935 U JP H0513935U JP 6797591 U JP6797591 U JP 6797591U JP 6797591 U JP6797591 U JP 6797591U JP H0513935 U JPH0513935 U JP H0513935U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負圧缶詰に使用可能なタブ非分離式イージー
オープン缶蓋を提供する。 【構成】 タブ16の後端部を突き上げて保持する突起
24を蓋板11に形成するとともに、タブ16の中間部
に曲げ弾性を付与する打刻凹条25を形成する。またタ
ブ16の先端部17と後端部18とを、共に下面側を上
面側につぶして薄くし、指の掛りを良好にするととも
に、指を充分に掛けるまでの後端部18の引き上げを容
易にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はタブおよびタブによって破断される破断部を開口後も蓋板に残置さ せるタイプのタブ非分離式イージーオープン缶蓋に関し、特に常温下での内圧が 大気圧以下となる負圧缶詰に使用されるタブ非分離式イージーオープン缶蓋に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のようにイージーオープ缶蓋は、蓋板に固着したタブを引き起すことによ ってスコア線に沿う破断を生じさせて開口するよう構成したものであり、飲料缶 詰に広く採用されている。しかしながらスコア線によって区画した破断部にタブ を取付けたタイプの缶蓋にあっては、蓋板から分離されたタブ付き破断片が無造 作にすてられて環境を害する原因になってきたので、最近では、タブおよび破断 片を共に開口後も缶蓋に残置させるタイプのタブ非分離式のイージーオープン缶 蓋が多用される傾向にある。
【0003】 この種の缶蓋の一例が特公昭57−42544号公報に記載されており、これ を図4を参照して簡単に説明する。すなわちアルミニウム合金板製の蓋板1のほ ぼ中央部から周辺部に亘る箇所にスコア線2で区画した破断部3が形成されてお り、また蓋板1の中心部でかつ破断部3から外れた箇所にリベット4によってア ルミニウム合金板製のタブ5が固着されている。そのスコア線2はその始端部と 終端部とが蓋板1の中央部側に位置しかつ互いに所定寸法の間隔をあけて離隔し ており、この始端部と終端部との間がつなぎ部6となって破断部3が蓋板1から 分離しないようになっている。またこの破断部3内には、スコア線2にほぼ沿っ た略C字状の凸ビード7が形成されており、この凸ビード7は蓋板1の中央部側 で開いた形状となっている。
【0004】 一方、タブ5は、その内部の先端寄りの箇所に舌片状の固着片8を有しており 、この固着片8を介してリベット4により蓋板1に取付けられている。このよう な取付状態において、タブ5の先端部は前記破断部3の上面側に位置し、かつ後 端部は蓋板1の中心を挟んで破断部3とは反対側の周辺部に位置し、その間にタ ブ5をつかみ易くするための指掛り孔9が設けられている。なお、タブ5は薄い 板材から成形されているが、板材から最終に切離した部分を除く全周を下方にか つ内方にカールさせることによりその強度を向上させてある。
【0005】 したがってタブ5の後端部を引き上げれば、スコア線2の始端部で先ず破断が 生じ、しかる後、タブ5の先端部が破断部3を押し下げてスコア線2に沿う破断 を進行させ、最終的には破断部3が蓋板1の下面側にほぼ90度曲げられて開口 (開蓋)が行われる。この開口プロセスをもう少し詳しく説明すると、タブ5の 後端部に指先を掛けて少し持ち上げると、タブ5の先端部が破断部3の上面に強 く押し付けられ、この状態からタブ5の後端部を更に持ち上げると(一例として タブ5と蓋板1とのなす角度が30度近くになると)、タブ5の後端部を力点、 タブ5の先端部を支点、タブ5のリベット4による固着部を作用点とする第2種 のテコ作用が生じ、タブ5の固着部近傍の蓋板1が上方に持ち上げられる。この 近辺での破断部3は、タブ5の先端部による押し下げ力を受けているので、両者 の間の剪断力によってスコア線2の始端部が破断する。
【0006】 その後、タブ5の後端部を更に引き上げると、今度は、タブ5の先端部を作用 点、タブ5のリベット4による固着部を支点とする第1種のテコ作用により、ス コア線2に沿う破断がその始端部から終端部に向けて次第に進行する。そしてタ ブ5が蓋板1に対してほぼ50〜70度の角度に引き起されると、スコア線2に 沿う破断は終端部に達して終了し、タブ5が蓋板1に対しほぼ90度の角度にな ると、破断部3は前記つなぎ部6においてほぼ直角に折り曲げられ、蓋板1の下 面側に吊り下げられた状態になる。なお、タブ5は、蓋板1の上面に沿う元の位 置に戻すが、破断部3は蓋板1の下面側に折り曲げられた状態を保つ。
【0007】 上述したようにタブ5を蓋板1に取付けたまま残すタイプのイージーオープン 缶蓋においては、スコア線2に沿う破断や破断部3の折り曲げなどの操作を、タ ブ5を引き起すことのみによって行うから、このことが技術的な制約となり、様 々な課題を生んでいる。
【0008】 すなわちタブ5の後端部に指先を掛けた後、第2種のテコ作用によりスコア線 2の初期破断が生じるまでの過程と、第1種のテコ作用によりスコア線2の全体 が破断する過程、および破断部3を蓋板1の下面側にほぼ90度に曲げる過程と を、タブ5を蓋板1に対してほぼ90度まで引き起す間に生じさせなければなら ず、そのため、タブ5に指先を掛けた後、スコア線2に初期破断を生じさせる過 程に許容されるタブ5の引き起し角度は、30度程度である。そのため指先もし くは爪がタブ5の後端部に掛った直後に、もしくは同時にタブ5に第2種のテコ 作用を生じさせることになるので、タブを分離させるタイプの缶蓋に比べれば、 指の掛りが不充分なまま開缶操作を行うことになり、開口しにくいものとなる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかるにタブ5の後端部の下側にある程度の隙間を確保できれば、指の掛りが 充分となるので、開口し易くなる。したがって内圧が大気圧より高くなる正圧缶 詰にあっては、缶蓋が盛り上って凸面となり、缶蓋1の周辺部に位置するタブ後 端部が缶蓋1の表面から若干浮き上り、その結果、指をタブ5に掛け易く、開口 が容易になる。また必要に応じて、タブ5の後端部に対応する箇所にわずかな凹 部を設ければ、指を更に掛け易くなる。
【0010】 しかるに内圧が大気圧以下となる負圧缶詰においては、缶蓋1の変形が上述し た正圧缶詰とは反対になるので、開口操作の際の指にかかる負荷が極めて大きく なり、その結果、前述したタブ非分離式イージーオープン缶蓋は、負圧缶詰には 採用されていないのが実情である。
【0011】 すなわち負圧缶詰では、蓋板の中央部が最も窪む凹面となるので、蓋板の中心 部にリベットによって固着されるタブは、缶蓋の周辺部近くに位置している後端 部が蓋板の表面に密着した状態となってしまい、この部分に指先を差し込むこと は極めて困難になる。またタブの先端部も蓋板の中心から外れた位置にあるため 、蓋板の上面に密着した状態となり、タブの後端部を持ち上げる当初からタブの 先端部がテコの支点となる結果、タブの後端部を持ち上げる操作が一層困難にな る。
【0012】 なお、タブの後端部と蓋板との間に充分な間隔を確保するために、タブの後端 部を上方に折り曲げたり、あるいは蓋板に凹部を設けることが考えられる。しか しながら負圧缶詰は製造時に殺菌のために加熱されて高温となるので、製造段階 で一時的に正圧缶詰となって缶蓋が膨らむ。そのためタブの後端部を指を掛け易 い角度に上方に折り曲げておくと、製造段階でタブの後端部が巻締部の上端より 上方に突出し、ここに他の缶詰や缶詰装置が衝突し、もしくはタブの下側に入り 込んでスコア線に沿う破断が生じる危険がある。また缶蓋の下面側への突出量は 、缶蓋同士を重ね合せた際の干渉などで制限されているから、タブに指を掛ける に充分な程度の深い凹部を蓋板に形成することは実用上困難である。
【0013】 このような事情で負圧缶詰にタブ非分離式イージーオープン缶蓋が採用されて いないのである。
【0014】 この考案は上記の事情を背景としてなされたもので、負圧缶詰に使用すること のできるタブ非分離式イージーオープン缶蓋を提供することを目的とするもので ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の目的を達成するために、内圧が常温で大気圧以下となる負 圧缶詰用の缶蓋であって、蓋板の中央部から周辺部に亘る部分に、両端部を隔置 したスコア線によってつなぎ部が残るよう破断部が画成されるとともに、その破 断部内に前記スコア線にほぼ沿って湾曲し蓋板の中央部側で両端部を隔置させた 凸ビードが形成され、さらに押し下げ用先端部と引上げ用後端部とこれら先端部 と後端部との中間に位置する舌片状固着部とこの舌片状固着部と前記後端部との 間の部分に形成された指掛り孔とを有するタブが、前記蓋板の中央部でかつ前記 破断部の外側にその舌片状固着部を介してリベット止めされ、かつそのタブの前 記先端部に前記凸ビードの両端の間に位置するようV字状曲げ部が形成されると ともに、そのV字状曲げ部を挟んだ両側部が前記凸ビード上に配置され、さらに タブの後端部が、蓋板の中心を挟んで前記破断部とは反対側の蓋板周辺部に配置 されている負圧缶詰用タブ非分離式イージーオープン缶蓋において、前記蓋板の うち前記タブの後端部に対向する箇所に、該後端部の下面に頂点部分を当接させ てその後端部を下側から支える突起が形成され、かつ前記タブの前端部と後端部 との間の部分のうち前記舌片状固着部から前記指掛り孔の前端までの範囲の部分 に、前端部と後端部とを結んだ線に直交する方向に向けた浅い打刻凹条が形成さ れていることを特徴とするものである。
【0016】 またこの考案では、前記タブの後端部を、その下面側を上面側に窪ませて薄く 形成することもできる。
【0017】 さらにこの考案では、前記タブの先端部のうち、前記V字状曲げ部と該V字状 曲げ部を挟んだ両側の部分を、その下面側を上面側に窪ませて薄く形成すること もできる。
【0018】
【作用】
この考案の缶蓋は負圧缶詰に使用され、したがって中央部分が窪むことにより タブの後端部や先端部が蓋板に密着しようとするが、この考案においては、蓋板 に形成した突起にタブの後端部下面が当接するから、タブの後端部が蓋板の表面 から浮き上った状態に維持される。またタブの中間部には浅い打刻凹条が形成さ れてこの部分の剛性がわずか小さくなっているために、タブの後端部が前記突起 に当接して浮き上らされても、先端部等の他の部分に不必要な荷重がかかること がなく、しかもこの打刻凹条を形成することにより、タブに曲げ弾性が生じる。 したがってタブの後端部下側に隙間が確保されるうえにタブに曲げ弾性があるた めに、タブの後端部に指を掛け易くなる。
【0019】 またタブの後端部下面を上側に窪ませておくことになより、指先の挿入スペー スが更に広くなり、タブの後端部に一層指を掛け易くなる。
【0020】 さらにタブの先端部下面を上側に窪ませて薄くしておけば、蓋板に凹面に撓ん だ場合にも、その先端部が破断部の上面や凸ビードに強く密着することがないの で、タブの後端部をわずか引き上げても直には第2種のテコ作用が生じず、その 結果、タブの後端部を引き上げ易くなるので、タブの引き上げ操作性が良好にな る。
【0021】
【実施例】
つぎにこの考案の実施例を図面を参照して説明すると、図1および図2はこの 考案の一実施例を示しており、ここに示すタブ非分離式イージーオープン缶蓋は 、常温下で内圧が大気圧以下となる負圧缶詰に使用されるものであって、タブ後 端部での指掛り性を向上することを主眼として、以下に述べる特徴的な構成を備 えている。
【0022】 すなわちある程度広い幅でかつ浅い凹部10がアルミニウム合金板製の蓋板1 1の直径方向に沿って形成されており、その凹部10の内部で蓋板11の中央部 から周辺部に亘る部分に、スコア線12によって区画されて破断部13が形成さ れている。このスコア線12の始端部と終端部とは蓋板11の中央部近傍にあっ て互いに所定の間隔をあけて隔置されており、この始端部と終端部との間の部分 が、破断部13を破断後においても蓋板11につなぎ止めるつなぎ部14となっ ている。またこの破断部13内には、スコア線12にほぼ沿った略C字状の凸ビ ード15が形成され、その凸ビード15の両端部は蓋板11の中央部付近にあっ てここで開いた形状となっている。
【0023】 一方、アルミニウム合金板製のタブ16は図3に示す形状であって、板材から 最終に切離した2箇所を除く全周が下方かつ内方にカールされて補強されており 、押し下げ用先端部17と引上げ用後端部18とこれらの中間に位置する舌片状 固着部19とを有している。この固着部19は、押し下げ用先端部17より後端 部18側に寄った箇所から後端部18に向けて延びた片持ち状の薄板部分であっ て、タブ16はこの固着部19を介して蓋板11の中心部にリベット止めされて いる。この状態でタブ16は前述した凹部10の内側に位置するとともに、その 先端部17は、破断部13の上側に位置し、また後端部18は、前記凹部10内 のうち蓋板11の中心を挟んで破断部13とは反対側の周辺部に位置している。 より正確には、タブ16の押し下げ用先端部17は、図3の(C)に示すように 、下面側を上側に向けた潰して薄く形成され、その左右方向(図3の(C)での 左右方向)の中央位置に、下面側に凸となったV字状曲げ部20が形成されてお り、そのV字状曲げ部20が前述した凸ビード15の互いに対向した両端部の間 に位置し、またV字状曲げ部20の左右両側の薄肉部21が凸ビード15の端部 の上側に位置している。このV字状曲げ部20は、開缶操作の際に破断部13上 に強く押し付けられても変形しないように先端部17を補強する目的と、テコ作 用の力が効率良く働くようにテコの支点および作用点となる部分を一点に限定す る目的で設けたものである。
【0024】 また引上げ用後端部18は、舌片状固着部19よりも後端部側に設けられてい る指掛り孔26を囲む指を掛けるためのリング状部の一部として形成されており 、その最後端縁部は、図3の(A)に示すように、下面側を上方に押しつぶして 薄く形成されている。前記蓋板11のうちこの薄板状とした指掛り部22の直下 に位置する部分には、前記凹部10を部分的に更に深くした凹部23が形成され ている。またこの凹部23の左右両端部側の近傍で前記引き上げ用後端部18に 対向する部分には、蓋板11の一部を上方に変形させた突起24が形成されてお り、この突起24の頂部に引き上げ用後端部18を当接させて、その後端部18 を蓋板11から浮き上がらせるようになっている。
【0025】 さらにタブ16のうち前記先端部17と後端部18との中間位置には、これら 先端部17と後端部18とを結んだ線に対して直交する方向に向けた凹条25が 形成されている。この凹条25は、タブ16の上面を打撃して線状の変形を生じ させたものであって、この部分の剛性が他の部分より若干小さくなることにより 、タブ16の曲げ弾性を生じさせるようになっている。なお、この凹条25の位 置は、タブ16の舌片状固着部19から指掛り孔26の前端(先端部17側)ま での範囲である。指掛り孔26の前端より後端部18側であれば、曲げ弾性が不 充分となり、また固着部19よりも先端部17側であれば、タブ16の折り曲が りが大きくなって開缶操作に支障が生じる。
【0026】 上述したタブ16の蓋板11への取付け状態は図2に示すとおりであって、タ ブ16は本来平坦に形成されるが、蓋板11に突起24を形成し、またタブ16 に凹条25を形成してあることにより、タブ16の後端部18は弾性的にわずか 折れ曲って蓋板11から浮き上った状態となる。これに加え、蓋板11には凹部 23を形成してあり、また指掛り部22を薄くしてあるから、引上げ用後端部1 8の下側に大きい隙間が確保される。この状態は缶詰の内圧が大気圧以下となっ て蓋板11が凹面に窪んでも維持される。
【0027】 またタブ16の先端部17は、前述したように下面側を上側に窪ませて薄くし てあるから、この部分が破断部13の上面や凸ビード15から離隔し、もしくは 密着するとしても軽く密着する。したがって上記の構造では、前記凹条25によ るタブ16の曲げ弾性と、押し下げ用先端部17が破断部13や凸ビード15に 強く密着していないことにより、タブ16の後端部18を引き起し始める当初で は第2種のテコ作用が特に積極的には生じず、後端部18を比較的容易に引き起 すことができる。
【0028】 そして後端部18に充分に指が掛った後、タブ16を更に引き上げることによ り、第2種のテコ作用によるスコア線12での初期破断および第1種のテコ作用 による破断の進行ならびに破断部13の折り曲げが生じ、缶蓋が開口される。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案によるタブ非分離式イージーオープン缶蓋によれ ば、蓋板が凹面に撓んでもタブの後端部と蓋板との間に指を掛けるための充分な 隙間を確保でき、またタブに曲げ弾性を付与し、かつまた先端部を薄くすること によりタブの初期引き上げが容易になり、したがってこの考案によれば、蓋板が 凹面に撓む負圧缶詰にも使用しても開缶操作に支障が生じず、したがって従来実 用化できなかった負圧缶詰用のタブ非分離式イージーオープン缶蓋を得ることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】その断面図である。
【図3】そのタブの形状を示す三面図である。
【図4】従来の缶蓋の正面図である。
【符号の説明】
11…蓋板、 12…スコア線、 13…破断部、 1
4…つなぎ部、15…凸ビード、 16…タブ、 17
…先端部、 18…後端部、19…固着部、 20…V
字状曲げ部、 21…薄肉部、 22…指掛り部、24
…突起、 25…凹条、 26…指掛り孔。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内圧が常温で大気圧以下となる負圧缶詰
    用の缶蓋であって、蓋板の中央部から周辺部に亘る部分
    に、両端部を隔置したスコア線によってつなぎ部が残る
    よう破断部が画成されるとともに、その破断部内に前記
    スコア線にほぼ沿って湾曲し蓋板の中央部側で両端部を
    隔置させた凸ビードが形成され、さらに押し下げ用先端
    部と引上げ用後端部とこれら先端部と後端部との中間に
    位置する舌片状固着部とこの舌片状固着部と前記後端部
    との間の部分に形成された指掛り孔とを有するタブが、
    前記蓋板の中央部でかつ前記破断部の外側にその舌片状
    固着部を介してリベット止めされ、かつそのタブの前記
    先端部に前記凸ビードの両端の間に位置するようV字状
    曲げ部が形成されるとともに、そのV字状曲げ部を挟ん
    だ両側部が前記凸ビード上に配置され、さらにタブの後
    端部が、蓋板の中心を挟んで前記破断部とは反対側の蓋
    板周辺部に配置されている負圧缶詰用タブ非分離式イー
    ジーオープン缶蓋において、 前記蓋板のうち前記タブの後端部に対向する箇所に、該
    後端部の下面に頂点部分を当接させてその後端部を下側
    から支える突起が形成され、かつ前記タブの前端部と後
    端部との間の部分のうち前記舌片状固着部から前記指掛
    り孔の前端までの範囲の部分に、前端部と後端部とを結
    んだ線に直交する方向に向けた浅い打刻凹条が形成され
    ていることを特徴とする負圧缶詰用タブ非分離式イージ
    ーオープン缶蓋。
  2. 【請求項2】 前記タブの後端部が、その下面側を上面
    側に窪ませて薄く形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の負圧缶詰用タブ非分離式イージーオープン
    缶蓋。
  3. 【請求項3】 前記タブの先端部のうち、前記V字状曲
    げ部と該V字状曲げ部を挟んだ両側の部分が、その下面
    側を上面側に窪ませて薄く形成されていることを特徴と
    する請求項1もしくは請求項2に記載の負圧缶詰用タブ
    非分離式イージーオープン缶蓋。
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