JPH086746Y2 - 負圧缶詰用タブ非分離式イージーオープン缶蓋 - Google Patents

負圧缶詰用タブ非分離式イージーオープン缶蓋

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JPH086746Y2
JPH086746Y2 JP1991067975U JP6797591U JPH086746Y2 JP H086746 Y2 JPH086746 Y2 JP H086746Y2 JP 1991067975 U JP1991067975 U JP 1991067975U JP 6797591 U JP6797591 U JP 6797591U JP H086746 Y2 JPH086746 Y2 JP H086746Y2
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浩二 藤巻
山本  明
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はタブおよびタブによっ
て破断される破断部を開口後も蓋板に残置させるタイプ
のタブ非分離式イージーオープン缶蓋に関し、特に常温
下での内圧が大気圧以下となる負圧缶詰に使用されるタ
ブ非分離式イージーオープン缶蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のようにイージーオープ缶蓋は、蓋
板に固着したタブを引き起すことによってスコア線に沿
う破断を生じさせて開口するよう構成したものであり、
飲料缶詰に広く採用されている。しかしながらスコア線
によって区画した破断部にタブを取付けたタイプの缶蓋
にあっては、蓋板から分離されたタブ付き破断片が無造
作にすてられて環境を害する原因になってきたので、最
近では、タブおよび破断片を共に開口後も缶蓋に残置さ
せるタイプのタブ非分離式のイージーオープン缶蓋が多
用される傾向にある。
【0003】この種の缶蓋の一例が特公昭57−425
44号公報に記載されており、これを図4を参照して簡
単に説明する。すなわちアルミニウム合金板製の蓋板1
のほぼ中央部から周辺部に亘る箇所にスコア線2で区画
した破断部3が形成されており、また蓋板1の中心部で
かつ破断部3から外れた箇所にリベット4によってアル
ミニウム合金板製のタブ5が固着されている。そのスコ
ア線2はその始端部と終端部とが蓋板1の中央部側に位
置しかつ互いに所定寸法の間隔をあけて離隔しており、
この始端部と終端部との間がつなぎ部6となって破断部
3が蓋板1から分離しないようになっている。またこの
破断部3内には、スコア線2にほぼ沿った略C字状の凸
ビード7が形成されており、この凸ビード7は蓋板1の
中央部側で開いた形状となっている。
【0004】一方、タブ5は、その内部の先端寄りの箇
所に舌片状の固着片8を有しており、この固着片8を介
してリベット4により蓋板1に取付けられている。この
ような取付状態において、タブ5の先端部は前記破断部
3の上面側に位置し、かつ後端部は蓋板1の中心を挟ん
で破断部3とは反対側の周辺部に位置し、その間にタブ
5をつかみ易くするための指掛り孔9が設けられてい
る。なお、タブ5は薄い板材から成形されているが、板
材から最終に切離した部分を除く全周を下方にかつ内方
にカールさせることによりその強度を向上させてある。
【0005】したがってタブ5の後端部を引き上げれ
ば、スコア線2の始端部で先ず破断が生じ、しかる後、
タブ5の先端部が破断部3を押し下げてスコア線2に沿
う破断を進行させ、最終的には破断部3が蓋板1の下面
側にほぼ90度曲げられて開口(開蓋)が行われる。こ
の開口プロセスをもう少し詳しく説明すると、タブ5の
後端部に指先を掛けて少し持ち上げると、タブ5の先端
部が破断部3の上面に強く押し付けられ、この状態から
タブ5の後端部を更に持ち上げると(一例としてタブ5
と蓋板1とのなす角度が30度近くになると)、タブ5
の後端部を力点、タブ5の先端部を支点、タブ5のリベ
ット4による固着部を作用点とする第2種のテコ作用が
生じ、タブ5の固着部近傍の蓋板1が上方に持ち上げら
れる。この近辺での破断部3は、タブ5の先端部による
押し下げ力を受けているので、両者の間の剪断力によっ
てスコア線2の始端部が破断する。
【0006】その後、タブ5の後端部を更に引き上げる
と、今度は、タブ5の先端部を作用点、タブ5のリベッ
ト4による固着部を支点とする第1種のテコ作用によ
り、スコア線2に沿う破断がその始端部から終端部に向
けて次第に進行する。そしてタブ5が蓋板1に対してほ
ぼ50〜70度の角度に引き起されると、スコア線2に
沿う破断は終端部に達して終了し、タブ5が蓋板1に対
しほぼ90度の角度になると、破断部3は前記つなぎ部
6においてほぼ直角に折り曲げられ、蓋板1の下面側に
吊り下げられた状態になる。なお、タブ5は、蓋板1の
上面に沿う元の位置に戻すが、破断部3は蓋板1の下面
側に折り曲げられた状態を保つ。
【0007】上述したようにタブ5を蓋板1に取付けた
まま残すタイプのイージーオープン缶蓋においては、ス
コア線2に沿う破断や破断部3の折り曲げなどの操作
を、タブ5を引き起すことのみによって行うから、この
ことが技術的な制約となり、様々な課題を生んでいる。
【0008】すなわちタブ5の後端部に指先を掛けた
後、第2種のテコ作用によりスコア線2の初期破断が生
じるまでの過程と、第1種のテコ作用によりスコア線2
の全体が破断する過程、および破断部3を蓋板1の下面
側にほぼ90度に曲げる過程とを、タブ5を蓋板1に対
してほぼ90度まで引き起す間に生じさせなければなら
ず、そのため、タブ5に指先を掛けた後、スコア線2に
初期破断を生じさせる過程に許容されるタブ5の引き起
し角度は、30度程度である。そのため指先もしくは爪
がタブ5の後端部に掛った直後に、もしくは同時にタブ
5に第2種のテコ作用を生じさせることになるので、タ
ブを分離させるタイプの缶蓋に比べれば、指の掛りが不
充分なまま開缶操作を行うことになり、開口しにくいも
のとなる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかるにタブ5の後端
部の下側にある程度の隙間を確保できれば、指の掛りが
充分となるので、開口し易くなる。したがって内圧が大
気圧より高くなる正圧缶詰にあっては、缶蓋が盛り上っ
て凸面となり、缶蓋1の周辺部に位置するタブ後端部が
缶蓋1の表面から若干浮き上り、その結果、指をタブ5
に掛け易く、開口が容易になる。また必要に応じて、タ
ブ5の後端部に対応する箇所にわずかな凹部を設けれ
ば、指を更に掛け易くなる。
【0010】しかるに内圧が大気圧以下となる負圧缶詰
においては、缶蓋1の変形が上述した正圧缶詰とは反対
になるので、開口操作の際の指にかかる負荷が極めて大
きくなり、その結果、前述したタブ非分離式イージーオ
ープン缶蓋は、負圧缶詰には採用されていないのが実情
である。
【0011】すなわち負圧缶詰では、蓋板の中央部が最
も窪む凹面となるので、蓋板の中心部にリベットによっ
て固着されるタブは、缶蓋の周辺部近くに位置している
後端部が蓋板の表面に密着した状態となってしまい、こ
の部分に指先を差し込むことは極めて困難になる。また
タブの先端部も蓋板の中心から外れた位置にあるため、
蓋板の上面に密着した状態となり、タブの後端部を持ち
上げる当初からタブの先端部がテコの支点となる結果、
タブの後端部を持ち上げる操作が一層困難になる。
【0012】なお、タブの後端部と蓋板との間に充分な
間隔を確保するために、タブの後端部を上方に折り曲げ
たり、あるいは蓋板に凹部を設けることが考えられる。
しかしながら負圧缶詰は製造時に殺菌のために加熱され
て高温となるので、製造段階で一時的に正圧缶詰となっ
て缶蓋が膨らむ。そのためタブの後端部を指を掛け易い
角度に上方に折り曲げておくと、製造段階でタブの後端
部が巻締部の上端より上方に突出し、ここに他の缶詰や
缶詰装置が衝突し、もしくはタブの下側に入り込んでス
コア線に沿う破断が生じる危険がある。また缶蓋の下面
側への突出量は、缶蓋同士を重ね合せた際の干渉などで
制限されているから、タブに指を掛けるに充分な程度の
深い凹部を蓋板に形成することは実用上困難である。
【0013】このような事情で負圧缶詰にタブ非分離式
イージーオープン缶蓋が採用されていないのである。
【0014】この考案は上記の事情を背景としてなされ
たもので、負圧缶詰に使用することのできるタブ非分離
式イージーオープン缶蓋を提供することを目的とするも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するために、以下に述べるよう構成したことを特
徴とするものである。すなわちこの考案は、内圧が常温
で大気圧以下となる負圧缶詰用の缶蓋であって、蓋板の
中央部から周辺部に亘る部分に、両端部を隔置したスコ
ア線によってつなぎ部が残るよう破断部が画成されると
ともに、その破断部内に前記スコア線にほぼ沿って湾曲
し蓋板の中央部側で両端部を隔置させた凸ビードが形成
され、さらに押し下げ用先端部と引上げ用後端部とこれ
ら先端部と後端部との中間に位置する舌片状固着部とこ
の舌片状固着部と前記後端部との間の部分に形成された
指掛り孔とを有するタブが、前記蓋板の中央部でかつ前
記破断部の外側にその舌片状固着部を介してリベット止
めされ、かつそのタブの前記先端部に前記凸ビードの両
端の間に位置するよう下面側に凸となったV字状曲げ部
が形成されるとともに、そのV字状曲げ部を挟んだ両側
部が前記凸ビード上に配置され、さらにタブの後端部
が、蓋板の中心を挟んで前記破断部とは反対側の蓋板周
辺部に配置されている負圧缶詰用タブ非分離式イージー
オープン缶蓋であって、前記蓋板のうち前記タブの後端
部に対向する箇所に、該後端部の下面に頂点部分を当接
させてその後端部を下側から支える突起が形成されてい
る。
【0016】またこの考案では、かつ前記タブの先端部
と後端部との間の部分のうち前記舌片状固着部から前記
指掛り孔の前端までの範囲の全周が下方かつ内方にカー
ルされて断面を補強させた上面部分に、先端部と後端部
とを結んだ線に直交する方向に向けた浅い打刻凹条が形
成されて前記タブに曲げ弾性を生じさせている。
【0017】さらにこの考案では、前記タブの先端部の
うち、前記V字状曲げ部と該V字状曲げ部を挟んだ両側
の部分が、その下面側を上面側に窪ませて薄く形成さ
れ、前記破断部の上面もしくは前記凸ビードから離隔さ
れている。
【0018】
【作用】この考案の缶蓋は負圧缶詰に使用され、したが
って中央部分が窪むことによりタブの後端部や先端部が
蓋板に密着しようとするが、この考案においては、蓋板
に形成した突起にタブの後端部下面が当接するから、タ
ブの後端部が蓋板の表面から浮き上った状態に維持され
。またその負圧缶詰の製造時に殺菌処理のために加熱
させて内圧が高くなって正圧となった場合、缶蓋が膨ら
むが、リベットが缶蓋の中央部にあり、これに対して前
記突起が缶蓋の中央部から外れた箇所にあるから、タブ
の後端部が突起によって支えられているとしても、その
後端部が巻締部の上端より上方に突出することが防止さ
れる。またタブの先端部と後端部との間の部分のうち舌
片状固着部から指掛り孔の前端までの範囲の全周が下方
かつ内方にカールされて断面を補強させた上面部分に、
先端部と後端部とを結んだ線に直交する方向に向けた浅
い打刻凹条が形成されて、タブに曲げ弾性を生じさせて
いるために、タブの後端部に指を掛け易くなる。
【0019】
【0020】さらにこの考案では、上述の打刻凹条でタ
ブに曲げ弾性を生じさせ、かつタブの先端部を薄くして
破断部や凸ビードの上面から離隔させているから、タブ
の後端部が突起に当接して浮き上がらされても、また負
圧により缶蓋が窪む方向に変形した状態でもタブの先端
部が破断部の上面に不必要な荷重をかけることがなく、
したがって誤って破断させてしまうおそれがなく、さら
にタブの後端部を引き上げても直ちに第2種のテコ作用
が生じず、タブの後端部の引き上げに余裕があるので、
タブの引き上げ操作性が良好になる。
【0021】
【実施例】つぎにこの考案の実施例を図面を参照して説
明すると、図1および図2はこの考案の一実施例を示し
ており、ここに示すタブ非分離式イージーオープン缶蓋
は、常温下で内圧が大気圧以下となる負圧缶詰に使用さ
れるものであって、タブ後端部での指掛り性を向上する
ことを主眼として、以下に述べる特徴的な構成を備えて
いる。
【0022】すなわちある程度広い幅でかつ浅い凹部1
0がアルミニウム合金板製の蓋板11の直径方向に沿っ
て形成されており、その凹部10の内部で蓋板11の中
央部から周辺部に亘る部分に、スコア線12によって区
画されて破断部13が形成されている。このスコア線1
2の始端部と終端部とは蓋板11の中央部近傍にあって
互いに所定の間隔をあけて隔置されており、この始端部
と終端部との間の部分が、破断部13を破断後において
も蓋板11につなぎ止めるつなぎ部14となっている。
またこの破断部13内には、スコア線12にほぼ沿った
略C字状の凸ビード15が形成され、その凸ビード15
の両端部は蓋板11の中央部付近にあってここで開いた
形状となっている。
【0023】一方、アルミニウム合金板製のタブ16は
図3に示す形状であって、板材から最終に切離した2箇
所を除く全周が下方かつ内方にカールされて補強されて
おり、押し下げ用先端部17と引上げ用後端部18とこ
れらの中間に位置する舌片状固着部19とを有してい
る。この固着部19は、押し下げ用先端部17より後端
部18側に寄った箇所から後端部18に向けて延びた片
持ち状の薄板部分であって、タブ16はこの固着部19
を介して蓋板11の中心部にリベット止めされている。
この状態でタブ16は前述した凹部10の内側に位置す
るとともに、その先端部17は、破断部13の上側に位
置し、また後端部18は、前記凹部10内のうち蓋板1
1の中心を挟んで破断部13とは反対側の周辺部に位置
している。より正確には、タブ16の押し下げ用先端部
17は、図3の(C)に示すように、下面側を上側に向
けた潰して薄く形成され、その左右方向(図3の(C)
での左右方向)の中央位置に、下面側に凸となったV字
状曲げ部20が形成されており、そのV字状曲げ部20
が前述した凸ビード15の互いに対向した両端部の間に
位置し、またV字状曲げ部20の左右両側の薄肉部21
が凸ビード15の端部の上側に位置している。このV字
状曲げ部20は、開缶操作の際に破断部13上に強く押
し付けられても変形しないように先端部17を補強する
目的と、テコ作用の力が効率良く働くようにテコの支点
および作用点となる部分を一点に限定する目的で設けた
ものである。
【0024】また引上げ用後端部18は、舌片状固着部
19よりも後端部側に設けられている指掛り孔26を囲
む指を掛けるためのリング状部の一部として形成されて
おり、その最後端縁部は、図3の(A)に示すように、
下面側を上方に押しつぶして薄く形成されている。前記
蓋板11のうちこの薄板状とした指掛り部22の直下に
位置する部分には、前記凹部10を部分的に更に深くし
た凹部23が形成されている。またこの凹部23の左右
両端部側の近傍で前記引き上げ用後端部18に対向する
部分には、蓋板11の一部を上方に変形させた突起24
が形成されており、この突起24の頂部に引き上げ用後
端部18を当接させて、その後端部18を蓋板11から
浮き上がらせるようになっている。
【0025】さらにタブ16のうち前記先端部17と後
端部18との中間位置には、これら先端部17と後端部
18とを結んだ線に対して直交する方向に向けた凹条2
5が形成されている。この凹条25は、タブ16の上面
を打撃して線状の変形を生じさせたものであって、この
部分の剛性が他の部分より若干小さくなることにより、
タブ16の曲げ弾性を生じさせるようになっている。な
お、この凹条25の位置は、タブ16の舌片状固着部1
9から指掛り孔26の前端(先端部17側)までの範囲
である。指掛り孔26の前端より後端部18側であれ
ば、曲げ弾性が不充分となり、また固着部19よりも先
端部17側であれば、タブ16の折り曲がりが大きくな
って開缶操作に支障が生じる。
【0026】上述したタブ16の蓋板11への取付け状
態は図2に示すとおりであって、タブ16は本来平坦に
形成されるが、蓋板11に突起24を形成し、またタブ
16に凹条25を形成してあることにより、タブ16の
後端部18は弾性的にわずか折れ曲って蓋板11から浮
き上った状態となる。これに加え、蓋板11には凹部2
3を形成してあり、また指掛り部22を薄くしてあるか
ら、引上げ用後端部18の下側に大きい隙間が確保され
る。この状態は缶詰の内圧が大気圧以下となって蓋板1
1が凹面に窪んでも維持される。
【0027】またタブ16の先端部17は、前述したよ
うに下面側を上側に窪ませて薄くしてあるから、この部
分が破断部13の上面や凸ビード15から離隔する。し
たがって上記の構造では、前記凹条25によるタブ16
の曲げ弾性と、押し下げ用先端部17が破断部13や凸
ビード15に強く密着していないことにより、タブ16
の後端部18を引き起し始める当初では第2種のテコ作
が生じず、後端部18を比較的容易に引き起すことが
できる。
【0028】そして後端部18に充分に指が掛った後、
タブ16を更に引き上げることにより、第2種のテコ作
用によるスコア線12での初期破断および第1種のテコ
作用による破断の進行ならびに破断部13の折り曲げが
生じ、缶蓋が開口される。
【0029】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案によるタブ
非分離式イージーオープン缶蓋によれば、蓋板が凹面に
撓んでもタブの後端部と蓋板との間に指を掛けるための
充分な隙間を確保でき、またタブに曲げ弾性を付与し、
かつまた先端部を薄くすることによりタブの初期引き上
げが容易になり、したがってこの考案によれば、蓋板が
凹面に撓む負圧缶詰にも使用しても開缶操作に支障が生
じず、したがって従来実用化できなかった負圧缶詰用の
タブ非分離式イージーオープン缶蓋を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】その断面図である。
【図3】そのタブの形状を示す三面図である。
【図4】従来の缶蓋の正面図である。
【符号の説明】
11…蓋板、 12…スコア線、 13…破断部、 1
4…つなぎ部、15…凸ビード、 16…タブ、 17
…先端部、 18…後端部、19…固着部、 20…V
字状曲げ部、 21…薄肉部、 22…指掛り部、24
…突起、 25…凹条、 26…指掛り孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−219745(JP,A) 特開 昭61−217348(JP,A) 実開 昭56−166231(JP,U) 実開 昭61−3225(JP,U) 実開 昭52−25159(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内圧が常温で大気圧以下となる負圧缶詰
    用の缶蓋であって、蓋板の中央部から周辺部に亘る部分
    に、両端部を隔置したスコア線によってつなぎ部が残る
    よう破断部が画成されるとともに、その破断部内に前記
    スコア線にほぼ沿って湾曲し蓋板の中央部側で両端部を
    隔置させた凸ビードが形成され、さらに押し下げ用先端
    部と引上げ用後端部とこれら先端部と後端部との中間に
    位置する舌片状固着部とこの舌片状固着部と前記後端部
    との間の部分に形成された指掛り孔とを有するタブが、
    前記蓋板の中央部でかつ前記破断部の外側にその舌片状
    固着部を介してリベット止めされ、かつそのタブの前記
    先端部に前記凸ビードの両端の間に位置するよう下面側
    に凸となったV字状曲げ部が形成されるとともに、その
    V字状曲げ部を挟んだ両側部が前記凸ビード上に配置さ
    れ、さらにタブの後端部が、蓋板の中心を挟んで前記破
    断部とは反対側の蓋板周辺部に配置されている負圧缶詰
    用タブ非分離式イージーオープン缶蓋において、 前記蓋板のうち前記タブの後端部に対向する箇所に、該
    後端部の下面に頂点部分を当接させてその後端部を下側
    から支える突起が形成され、かつ前記タブの先端部と後
    端部との間の部分のうち前記舌片状固着部から前記指掛
    り孔の前端までの範囲の全周が下方かつ内方にカールさ
    れて断面を補強させた上面部、先端部と後端部とを結
    んだ線に直交する方向に向けた浅い打刻凹条が形成さ
    て前記タブに曲げ弾性を生じさせるとともに、前記タブ
    の先端部のうち、前記V字状曲げ部と該V字状曲げ部を
    挟んだ両側の部分が、その下面側を上面側に窪ませて薄
    く形成され、前記破断部の上面もしくは前記凸ビードか
    ら離隔されていることを特徴とする負圧缶詰用タブ非分
    離式イージーオープン缶蓋。
JP1991067975U 1991-07-31 1991-07-31 負圧缶詰用タブ非分離式イージーオープン缶蓋 Expired - Lifetime JPH086746Y2 (ja)

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