JPH0513551Y2 - - Google Patents
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- JPH0513551Y2 JPH0513551Y2 JP2612287U JP2612287U JPH0513551Y2 JP H0513551 Y2 JPH0513551 Y2 JP H0513551Y2 JP 2612287 U JP2612287 U JP 2612287U JP 2612287 U JP2612287 U JP 2612287U JP H0513551 Y2 JPH0513551 Y2 JP H0513551Y2
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- air
- air outlet
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- outer lip
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- Expired - Lifetime
Links
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- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 claims description 10
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Landscapes
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、フイラー(充填材)を含む溶融張
力の弱いコンパウンド樹脂を広幅高ブロー比でチ
ユーブ帯にインフレーシヨン成形する装置に関す
る。
力の弱いコンパウンド樹脂を広幅高ブロー比でチ
ユーブ帯にインフレーシヨン成形する装置に関す
る。
(従来技術とその問題点)
この種の成形装置としては、種々発表され発売
されているが、以下のような問題点がある。
されているが、以下のような問題点がある。
まず、第2図に示す従来技術である一段吹出エ
アーリングでは、比重が重く、溶融張力の弱いコ
ンパウンド樹脂は高ブロー比成形時にはバブルが
下垂れてしまい、きのこ状となり安定性が悪く、
バブルがエアリングに粘着してしまう。風量を増
加させた場合はダイスリツトから引き裂かれてし
まい、風量には限界が生じる。
アーリングでは、比重が重く、溶融張力の弱いコ
ンパウンド樹脂は高ブロー比成形時にはバブルが
下垂れてしまい、きのこ状となり安定性が悪く、
バブルがエアリングに粘着してしまう。風量を増
加させた場合はダイスリツトから引き裂かれてし
まい、風量には限界が生じる。
また、第3図に示す従来技術である一段吹き出
しエアーリングにおいて、エアーガイドをダイス
リツト近くに配置させバブル形状に近似させた傾
斜エアーガイドとバブル外表面との間隙の空気量
によつてバブルの下垂れを防止させようとする
と、空気流が半冷却状態(バブル延伸プロセス
中)に一気に高速で流れる為に溶融張力の弱い、
しかも高ブロー比に延伸される広径バブルは波打
ち状態となり、安定性に欠け、厚み幅変動を生じ
た製品となつてしまう。
しエアーリングにおいて、エアーガイドをダイス
リツト近くに配置させバブル形状に近似させた傾
斜エアーガイドとバブル外表面との間隙の空気量
によつてバブルの下垂れを防止させようとする
と、空気流が半冷却状態(バブル延伸プロセス
中)に一気に高速で流れる為に溶融張力の弱い、
しかも高ブロー比に延伸される広径バブルは波打
ち状態となり、安定性に欠け、厚み幅変動を生じ
た製品となつてしまう。
また第4図に示す従来技術である2段吹出しエ
アーリングにおいて、エアーリングからのエアー
をダイスリツト近郊に設けた2つの吹出口で分流
させ、ダイスリツトから吐出された溶融樹脂を下
段吹き出し口から吹き出されたエアーによつて、
バブルの安定性を図りつつ、完全冷却まで補おう
とした場合、各々の吹出量口からの吹出量を調整
可能であれば、エアリングの吹き出し付近ではバ
ブルの安定は図れるものの、高ブロー比成形時に
は、広径側バブルは波打ち状態となり不安定とな
る。またこの場合においてもバブルに当るエアー
速度は厳しく限定されねばならず、もしこの力が
強すぎるとダイスリツトからバブルが引き裂かれ
るおそれがある。
アーリングにおいて、エアーリングからのエアー
をダイスリツト近郊に設けた2つの吹出口で分流
させ、ダイスリツトから吐出された溶融樹脂を下
段吹き出し口から吹き出されたエアーによつて、
バブルの安定性を図りつつ、完全冷却まで補おう
とした場合、各々の吹出量口からの吹出量を調整
可能であれば、エアリングの吹き出し付近ではバ
ブルの安定は図れるものの、高ブロー比成形時に
は、広径側バブルは波打ち状態となり不安定とな
る。またこの場合においてもバブルに当るエアー
速度は厳しく限定されねばならず、もしこの力が
強すぎるとダイスリツトからバブルが引き裂かれ
るおそれがある。
また第5図に示す従来技術である相互離反した
2段吹出口を有するエアリングであつて、下段エ
アリング外側エアリツプ上段エアリングの下側リ
ツプを連ねエアガイドをエアガイドを形成したも
のにおいても、このエアガイドとバブル外表面間
の間隙を、一気に高速流でエアは流れ、バブルは
波打ち状態となり不安定となつてしまう。
2段吹出口を有するエアリングであつて、下段エ
アリング外側エアリツプ上段エアリングの下側リ
ツプを連ねエアガイドをエアガイドを形成したも
のにおいても、このエアガイドとバブル外表面間
の間隙を、一気に高速流でエアは流れ、バブルは
波打ち状態となり不安定となつてしまう。
また第6図に示す従来技術である相互完全に離
間してエアーリングを2段上下に配置し、第5図
のエアガイドを中途で分断したものでは、このエ
アガイドとの間隙をエアは一気に高速流となつて
は流れずバブルの波打ちは発生せず、各々空気量
を調節すれば取付位置近郊でバブルの冷却効果及
び安定は図れるが、比重が大きく溶融張力の弱い
コンパウンド樹脂の場合は、エアガイドとバブル
間で、バブルを持ち上げる抗力が不足となり、該
部分においてバブルはこぶ状に下垂れてしまう。
その為にバブルが不安定となり、上段のエアリン
グに粘着する恐れを生じ、時として粘着した部分
からバブルが引き裂かれることがある。
間してエアーリングを2段上下に配置し、第5図
のエアガイドを中途で分断したものでは、このエ
アガイドとの間隙をエアは一気に高速流となつて
は流れずバブルの波打ちは発生せず、各々空気量
を調節すれば取付位置近郊でバブルの冷却効果及
び安定は図れるが、比重が大きく溶融張力の弱い
コンパウンド樹脂の場合は、エアガイドとバブル
間で、バブルを持ち上げる抗力が不足となり、該
部分においてバブルはこぶ状に下垂れてしまう。
その為にバブルが不安定となり、上段のエアリン
グに粘着する恐れを生じ、時として粘着した部分
からバブルが引き裂かれることがある。
(問題点を解決するための手段)
この考案は、フイラー(充填材)を含む溶融張
力の弱いコンパウンド樹脂を広幅高ブロー比でチ
ユーブ帯にインフレーシヨン成形する装置におい
て、 成形ダイの環状吐出口近傍にこのダイと同心的
に上下2段の環状吹出口を有するエアリングが設
けてあり、前記環状吐出口寄りの下段の吹出口の
外側リツプと上段の吹出口の内側リツプにより取
り囲まれた環状の圧力室が成形中のバブル側にの
み開口して2つの吹出口間に形成してあり、前記
下段の吹出口の外側リツプの先端は前記バブルの
流れ方向へこのバブルに沿つて傾斜し、エアガイ
ド面としてあり、前記圧力室の開口下縁を形成し
ており、前記上段の吹き出し口を形成する内、外
リツプのうち内側リツプは前記前記バブルの流れ
方向へこのバブルに沿つて傾斜しており、またこ
の外側リツプの先端は前記バブルの流れ方向へこ
のバブルに沿つて傾斜延在しテーパー状エアガイ
ドとしてあり、このエアガイドの外側端部の直径
はほゞ横延伸を終了した所望バブル直径に符合し
ており、上下段の吹出口は共通の送風機に連通し
ていることを特徴とすることで、前記問題点を解
消した。
力の弱いコンパウンド樹脂を広幅高ブロー比でチ
ユーブ帯にインフレーシヨン成形する装置におい
て、 成形ダイの環状吐出口近傍にこのダイと同心的
に上下2段の環状吹出口を有するエアリングが設
けてあり、前記環状吐出口寄りの下段の吹出口の
外側リツプと上段の吹出口の内側リツプにより取
り囲まれた環状の圧力室が成形中のバブル側にの
み開口して2つの吹出口間に形成してあり、前記
下段の吹出口の外側リツプの先端は前記バブルの
流れ方向へこのバブルに沿つて傾斜し、エアガイ
ド面としてあり、前記圧力室の開口下縁を形成し
ており、前記上段の吹き出し口を形成する内、外
リツプのうち内側リツプは前記前記バブルの流れ
方向へこのバブルに沿つて傾斜しており、またこ
の外側リツプの先端は前記バブルの流れ方向へこ
のバブルに沿つて傾斜延在しテーパー状エアガイ
ドとしてあり、このエアガイドの外側端部の直径
はほゞ横延伸を終了した所望バブル直径に符合し
ており、上下段の吹出口は共通の送風機に連通し
ていることを特徴とすることで、前記問題点を解
消した。
(作用及び効果)
前記のように構成したこの考案のインフレーシ
ヨンフイルム成形装置の作用を効果と共に次に説
明する。
ヨンフイルム成形装置の作用を効果と共に次に説
明する。
単一の送風機の始動により2つの上下吹出口か
ら冷却用エアを吹き出すとともに、押出成形機を
作動し、バブルを成形ダイの環状吐出口から押し
出す。
ら冷却用エアを吹き出すとともに、押出成形機を
作動し、バブルを成形ダイの環状吐出口から押し
出す。
エアリングにおける下段の吹出口から吹き出る
冷却用エアは前記成形ダイの環状吐出口から押し
出されてくる前記コンパウンド樹脂をこの環状吐
出口近傍において予備冷却しこの樹脂を予備凝固
し延伸率を損なわない程度にその溶融張力を増加
させる。この予備冷却を行つた後、前記エアは内
圧により膨張成形される前記バブルの外表面と下
段の吹出口の外側リツプの先端傾斜角(エアガイ
ド面)との間隙をバブル流れ方向に高速で流れる
とともにその一部は圧力室内に流入し拡散して、
風速を低下し、この圧力室内の内圧とバブルの内
圧とのバランスによつてこの溶融張力の弱いバブ
ルを下段の吹出口の外側リツプ先端のエアガイド
と接触させずに外方より持ち上げ支持しその垂れ
下がりを無くし、かつ風速が低いためその振動が
少なく、前記バブル表面に波状の弛みが発生する
のを完全に防止出来る。
冷却用エアは前記成形ダイの環状吐出口から押し
出されてくる前記コンパウンド樹脂をこの環状吐
出口近傍において予備冷却しこの樹脂を予備凝固
し延伸率を損なわない程度にその溶融張力を増加
させる。この予備冷却を行つた後、前記エアは内
圧により膨張成形される前記バブルの外表面と下
段の吹出口の外側リツプの先端傾斜角(エアガイ
ド面)との間隙をバブル流れ方向に高速で流れる
とともにその一部は圧力室内に流入し拡散して、
風速を低下し、この圧力室内の内圧とバブルの内
圧とのバランスによつてこの溶融張力の弱いバブ
ルを下段の吹出口の外側リツプ先端のエアガイド
と接触させずに外方より持ち上げ支持しその垂れ
下がりを無くし、かつ風速が低いためその振動が
少なく、前記バブル表面に波状の弛みが発生する
のを完全に防止出来る。
圧力室内に流入し一時的に滞留したエアはこの
エアリングの下段の吹出口から吹き出る冷却用エ
ア流によりこの圧力室内で攪拌され順次その一部
はバブルに沿つて流れるエア流に乗つてこの圧力
室から下流の前記上段の吹出口側へ流出して行く
ため、同時に圧力室内のエアを常時低い温度のも
のに維持できる。
エアリングの下段の吹出口から吹き出る冷却用エ
ア流によりこの圧力室内で攪拌され順次その一部
はバブルに沿つて流れるエア流に乗つてこの圧力
室から下流の前記上段の吹出口側へ流出して行く
ため、同時に圧力室内のエアを常時低い温度のも
のに維持できる。
下段の吹出口から吹き出る冷却用エア流の速度
はこの流路断面積の大きな圧力室への流入により
急速に流速を低下されると共にこの圧力室からの
エアの混合押出により更にその流速は緩和し、前
記バブルの外表面と前記下段の吹出口の外側リツ
プ先端面との間隙でのエア流の速度をも低速と
し、このエア流により発生するベンチユリー作用
の程度を余り大きくさせず、バブルはこの外側リ
ツプ先端面と接触するおそれなく、この部分で偏
肉成形となるおそれはない。
はこの流路断面積の大きな圧力室への流入により
急速に流速を低下されると共にこの圧力室からの
エアの混合押出により更にその流速は緩和し、前
記バブルの外表面と前記下段の吹出口の外側リツ
プ先端面との間隙でのエア流の速度をも低速と
し、このエア流により発生するベンチユリー作用
の程度を余り大きくさせず、バブルはこの外側リ
ツプ先端面と接触するおそれなく、この部分で偏
肉成形となるおそれはない。
次いで、上段の吹出口側へ圧力室から流出して
行くエアは、この上段の吹出口から吹き出してく
るエアと合流し、バブルを更に冷却し、テーパー
状エアガイドとバブル外表面の間隙を高速で流
れ、高ブロー比で延伸成形されて送られてきたバ
ブルをテーパー状エアガイド全周に均等に吸着す
るように安定させこのバブルの一部がテーパー状
のエアガイドの一部に接触することなく、前記フ
イラーを含む溶融張力の弱いコンパウンド樹脂を
安定良く広幅で縦横の延伸率をほゞ同じとして高
ブロー比で成形できる。
行くエアは、この上段の吹出口から吹き出してく
るエアと合流し、バブルを更に冷却し、テーパー
状エアガイドとバブル外表面の間隙を高速で流
れ、高ブロー比で延伸成形されて送られてきたバ
ブルをテーパー状エアガイド全周に均等に吸着す
るように安定させこのバブルの一部がテーパー状
のエアガイドの一部に接触することなく、前記フ
イラーを含む溶融張力の弱いコンパウンド樹脂を
安定良く広幅で縦横の延伸率をほゞ同じとして高
ブロー比で成形できる。
(実施例)
次にこの考案の代表的な実施態様を図に基ずき
説明する。
説明する。
第1図において、Aは殊にフイラー(充填材)
を含む溶融張力の弱いコンパウンド樹脂を広幅高
ブロー比でチユーブ帯にインフレーシヨン成形す
るのに用いられる成形装置全体を示す。
を含む溶融張力の弱いコンパウンド樹脂を広幅高
ブロー比でチユーブ帯にインフレーシヨン成形す
るのに用いられる成形装置全体を示す。
この成形装置Aの成形ダイ10の環状吐出口1
1の下流側にこのダイ10と同心的に上下2段の
環状の吹出口12,13を有するエアリングCが
機枠14に設けてあり、環状吐出口11寄りの下
段の吹出口12と上段の吹出口13との間には、
下段の吹出口12の外側リツプ15と上段の吹出
口13の内側リツプ16で囲まれた環状の圧力室
17が成形中のバブルB側にのみ開口して形成し
てあり、下段の吹出口12を成形する外側リツプ
15の先端はバブルBの流れ方向へこのバブルB
に沿つて殺がれエアガイド面A1としてあり圧力
室17の開口下縁を形成している。
1の下流側にこのダイ10と同心的に上下2段の
環状の吹出口12,13を有するエアリングCが
機枠14に設けてあり、環状吐出口11寄りの下
段の吹出口12と上段の吹出口13との間には、
下段の吹出口12の外側リツプ15と上段の吹出
口13の内側リツプ16で囲まれた環状の圧力室
17が成形中のバブルB側にのみ開口して形成し
てあり、下段の吹出口12を成形する外側リツプ
15の先端はバブルBの流れ方向へこのバブルB
に沿つて殺がれエアガイド面A1としてあり圧力
室17の開口下縁を形成している。
上段の吹出口13を形成する内、外リツプ1
6,20のうち内側リツプ16はバブルBの流れ
方向へこのバブルBに沿つて傾斜しており、また
外側リツプ20の先端はバブルBの流れ方向へこ
のバブルBに沿つて傾斜延在し第2のテーパー状
エアガイドA2としてあり、第2のテーパー状エ
アガイドA2の外側端部の直径はほゞ横延伸を終
了した所望バブルBの直径にほゞ符合している。
この外側端部には垂直な環状エアガイド22が体
に形成してある。このエアガイドA2は、外側リ
ツプ20と一体でも、第1図のように別個の部材
として若干の間隙をおいて相互連結してあつても
この考案としては同一である。
6,20のうち内側リツプ16はバブルBの流れ
方向へこのバブルBに沿つて傾斜しており、また
外側リツプ20の先端はバブルBの流れ方向へこ
のバブルBに沿つて傾斜延在し第2のテーパー状
エアガイドA2としてあり、第2のテーパー状エ
アガイドA2の外側端部の直径はほゞ横延伸を終
了した所望バブルBの直径にほゞ符合している。
この外側端部には垂直な環状エアガイド22が体
に形成してある。このエアガイドA2は、外側リ
ツプ20と一体でも、第1図のように別個の部材
として若干の間隙をおいて相互連結してあつても
この考案としては同一である。
上段の吹出口13を形成する内、外リツプ1
6,20のうち外側リツプ20のバブル母線に対
する傾斜角は下段吹出口12を成形する外側リツ
プ15のバブル母線に対するの傾斜角とほゞ同一
としてあり、好適にはほゞ45度としてある。また
上段の吹出口13における内側リツプ16の傾斜
角は外側リツプ17の傾斜角より急角度でほゞ60
度としてある。上段の吹出口13の外側リツプ2
0は上下位置調整自在に設けてあり吹出口13か
らのエア吹き出し量を個別に調整可能としてあ
る。
6,20のうち外側リツプ20のバブル母線に対
する傾斜角は下段吹出口12を成形する外側リツ
プ15のバブル母線に対するの傾斜角とほゞ同一
としてあり、好適にはほゞ45度としてある。また
上段の吹出口13における内側リツプ16の傾斜
角は外側リツプ17の傾斜角より急角度でほゞ60
度としてある。上段の吹出口13の外側リツプ2
0は上下位置調整自在に設けてあり吹出口13か
らのエア吹き出し量を個別に調整可能としてあ
る。
上段の吹出口13に連なる第一エア流路23が
途中で分岐し下段の吹出口12に連なる第二エア
24流路に連通し、上下の吹出口12,13が共
有する第一エア流路23の一次側は共通の送風機
Fに連通しており、第一エア流路24の流路断面
積の3倍程度にこの第一エア流路23は形成され
ている。
途中で分岐し下段の吹出口12に連なる第二エア
24流路に連通し、上下の吹出口12,13が共
有する第一エア流路23の一次側は共通の送風機
Fに連通しており、第一エア流路24の流路断面
積の3倍程度にこの第一エア流路23は形成され
ている。
下段の吹出口12から吹き出る冷却用エアは成
形ダイ10の環状吐出口11から押し出されてく
るコンパウンド樹脂をこの環状吐出口11近傍に
おいて予備冷却しこの樹脂を予備凝固し延伸率を
損なわない程度にその溶融張力を増加させる。こ
の予備冷却を行つた後、エアは内圧により膨張成
形されるバブルBの外表面と第一のエアガイド面
A1との間隙をバブルB流れ方向に高速で流れる
とともにその一部は圧力室17内に流入し攪拌し
て、風速を低下し、この圧力室17内の内圧とバ
ブルBの内圧とのバランスによつてこの溶融張力
の弱いバブルBをエアガイド面A1と接触させず
に外方より持ち上げ支持しその垂れ下がりを無く
し、かつ風速が低いためその振動が少なく、バブ
ルB面に波状の弛みが発生するのを完全に防止出
来る。
形ダイ10の環状吐出口11から押し出されてく
るコンパウンド樹脂をこの環状吐出口11近傍に
おいて予備冷却しこの樹脂を予備凝固し延伸率を
損なわない程度にその溶融張力を増加させる。こ
の予備冷却を行つた後、エアは内圧により膨張成
形されるバブルBの外表面と第一のエアガイド面
A1との間隙をバブルB流れ方向に高速で流れる
とともにその一部は圧力室17内に流入し攪拌し
て、風速を低下し、この圧力室17内の内圧とバ
ブルBの内圧とのバランスによつてこの溶融張力
の弱いバブルBをエアガイド面A1と接触させず
に外方より持ち上げ支持しその垂れ下がりを無く
し、かつ風速が低いためその振動が少なく、バブ
ルB面に波状の弛みが発生するのを完全に防止出
来る。
圧力室17内に流入し一時的に滞留したエアは
下段の吹出口12から吹き出る冷却用エア流によ
り圧力室17内で攪拌され、順次その一部はバブ
ルBに沿つて流れるエア流に乗つてこの圧力室1
7から下流の上段の吹出口13側へ流出して行く
ため、同時に圧力室17内のエアを常時低い温度
のものに維持できる。
下段の吹出口12から吹き出る冷却用エア流によ
り圧力室17内で攪拌され、順次その一部はバブ
ルBに沿つて流れるエア流に乗つてこの圧力室1
7から下流の上段の吹出口13側へ流出して行く
ため、同時に圧力室17内のエアを常時低い温度
のものに維持できる。
下段の吹出口12から吹き出る冷却用エア流の
速度をこの流路断面積の大きな圧力室17への流
入により急速に低下させると共にこの圧力室17
のエアの混合押出により更に流速を緩和し、バブ
ルBの外表面と第一エアガイド面A1との間隙で
のエア流の速度をも低速とし、このエア流により
発生するベンチユリー作用の程度を余り大きくさ
せず、バブルBは第一エアガイド面A1と接触を
するおそれなく、この部分で偏肉成形となるおそ
れはない。
速度をこの流路断面積の大きな圧力室17への流
入により急速に低下させると共にこの圧力室17
のエアの混合押出により更に流速を緩和し、バブ
ルBの外表面と第一エアガイド面A1との間隙で
のエア流の速度をも低速とし、このエア流により
発生するベンチユリー作用の程度を余り大きくさ
せず、バブルBは第一エアガイド面A1と接触を
するおそれなく、この部分で偏肉成形となるおそ
れはない。
次いで、上段の吹出口13側へ圧力室17から
流出して行くエアは、この上段の吹出口13から
吹き出してくるエアと合流し、バブルBを更に冷
却し、第2のテーパー状エアガイドA2とバブル
B外表面との間隙を高速で流れ、高ブロー比で延
伸成形されて送られてきたバブルBを第2のテー
パー状エアガイドA2全周に均等に吸着するよう
に安定させこのバブルBの一部が第2のテーパー
状エアガイドA2の一部に接触することなく、フ
イラーを含む溶融張力の弱いコンパウンド樹脂を
安定良く広幅で縦横の延伸率をほゞ同じとして高
ブロー比で成形できる。
流出して行くエアは、この上段の吹出口13から
吹き出してくるエアと合流し、バブルBを更に冷
却し、第2のテーパー状エアガイドA2とバブル
B外表面との間隙を高速で流れ、高ブロー比で延
伸成形されて送られてきたバブルBを第2のテー
パー状エアガイドA2全周に均等に吸着するよう
に安定させこのバブルBの一部が第2のテーパー
状エアガイドA2の一部に接触することなく、フ
イラーを含む溶融張力の弱いコンパウンド樹脂を
安定良く広幅で縦横の延伸率をほゞ同じとして高
ブロー比で成形できる。
<実施態様個有の効果>
この実施態様において、上段の吹出口13の内
側リツプ16の軸線に対する傾斜角を、下段の吹
出口12の外側リツプ15と同一角度で傾斜する
その外側リツプ20より急角度としてあるため、
第一のエアガイド面A1を流れてきたエア流が、
直接第2のテーパ状エアガイドA2へ流れるのを
遅速できる環状のせきの役目を呈し、このエア流
を強制的に圧力室17へ流入、循環することがで
き、よりバブルBを圧力室17部分で安定支持で
きる。
側リツプ16の軸線に対する傾斜角を、下段の吹
出口12の外側リツプ15と同一角度で傾斜する
その外側リツプ20より急角度としてあるため、
第一のエアガイド面A1を流れてきたエア流が、
直接第2のテーパ状エアガイドA2へ流れるのを
遅速できる環状のせきの役目を呈し、このエア流
を強制的に圧力室17へ流入、循環することがで
き、よりバブルBを圧力室17部分で安定支持で
きる。
第2のテーパ状エアガイドA2の末端部に設け
た垂直な環状エアガイド22は、横延伸を終了し
た円柱状のバブルB外周面に沿い、第2のテーパ
状エアガイドA2から流れてくるエア流を偏肉案
内し、フロストライン近傍までエア流によりバブ
ルB外表面を安定良く支持し、かつ冷却する。
た垂直な環状エアガイド22は、横延伸を終了し
た円柱状のバブルB外周面に沿い、第2のテーパ
状エアガイドA2から流れてくるエア流を偏肉案
内し、フロストライン近傍までエア流によりバブ
ルB外表面を安定良く支持し、かつ冷却する。
このため、急速に横延伸され膨張したバブルB
を下方より安定良く支持するに充分なエア流量を
上段の吹出口13から吹き出して、第2のテーパ
状エアガイドA2とバブルBの間の間隙に、バブ
ルBに沿い流すことができる。
を下方より安定良く支持するに充分なエア流量を
上段の吹出口13から吹き出して、第2のテーパ
状エアガイドA2とバブルBの間の間隙に、バブ
ルBに沿い流すことができる。
図はこの考案に係わるもので、第1図はこの実
施例の半截縦断面図、第2図乃至第6図は従来例
を示す概略図である。 図中の主な符号、17……圧力室、A2……第
2のテーパ状エアガイド。
施例の半截縦断面図、第2図乃至第6図は従来例
を示す概略図である。 図中の主な符号、17……圧力室、A2……第
2のテーパ状エアガイド。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 フイラー(充填材)を含む溶融張力の弱いコ
ンパウンド樹脂を広幅高ブロー比でチユーブ帯
にインフレーシヨン成形する装置において、 成形ダイの環状吐出口近傍にこのダイと同心
的に上下2段の環状吹出口を有するエアリング
が設けてあり、前記環状吐出口寄りの下段の吹
出口の外側リツプと上段の吹出口の内側リツプ
により取り囲まれた環状の圧力室が成形中のバ
ブル側にのみ開口して2つの吹出口間に形成し
てあり、前記下段の吹出口の外側リツプの先端
は前記バブルの流れ方向へこのバブルに沿つて
傾斜し、エアガイド面としてあり、前記圧力室
の開口下縁を形成しており、前記上段の吹き出
し口を形成する内、外リツプのうち内側リツプ
は前記前記バブルの流れ方向へこのバブルに沿
つて傾斜しており、またこの外側リツプの先端
は前記バブルの流れ方向へこのバブルに沿つて
傾斜延在しテーパー状エアガイドとしてあり、
このエアガイドの外側端部の直径はほゞ横延伸
を終了した所望バブル直径に符合しており、上
下段の吹出口は共通の送風機に連通しているこ
とを特徴とするインフレーシヨンフイルム成形
装置。 2 前記上段の外側リツプにおける外側端部は、
近傍に垂直な環状エアガイドを有して成る実用
新案登録請求の範囲第1項記載のインフレーシ
ヨンフイルム成形装置。 3 前記上段の吹き出し口を形成する内、外リツ
プのうち、外側リツプの傾斜角は前記下段の吹
き出し口を形成する外側リツプのバブル母線に
対する傾斜角と同一としてあり、上段の吹き出
し口の内側リツプの傾斜角は前記外側リツプの
傾斜角より急角度としてある実用新案登録請求
の範囲第1項記載のインフレーシヨンフイルム
成形装置。 4 上段の吹出口に連通するエア通路は、この上
段の吹出口寄りで分岐して、狭いエア通路を介
して下段の吹出口にも連通していることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のイ
ンフレーシヨンフイルム成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2612287U JPH0513551Y2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2612287U JPH0513551Y2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63132723U JPS63132723U (ja) | 1988-08-30 |
JPH0513551Y2 true JPH0513551Y2 (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=30826906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2612287U Expired - Lifetime JPH0513551Y2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513551Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7299435B1 (ja) * | 2023-02-24 | 2023-06-27 | 株式会社プラコー | インフレーション成形機の冷却装置 |
-
1987
- 1987-02-24 JP JP2612287U patent/JPH0513551Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7299435B1 (ja) * | 2023-02-24 | 2023-06-27 | 株式会社プラコー | インフレーション成形機の冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63132723U (ja) | 1988-08-30 |
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