JP7299435B1 - インフレーション成形機の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアの吹出口の形状、吹出方向を調整可能としたインフレーション成形機の冷却装置の提供。【解決手段】ダイ3の環状吐出口3aを通り上方に押し出されながら径方向外方に拡がる樹脂バブル81の外周面側に冷却エアを流し樹脂バブルを冷却する冷却装置を備える。この冷却装置は、樹脂バブルを外周側において囲む第1エア吹出口10aを内周側に有する第1冷却装置10と、第1内部エア通路空間12内に冷却エアを供給する第1送風機とを備える。第1冷却装置は、第1エア吹出口の形状を変更してエアの吹出方向を可変設定可能な第1方向可変設定機構20と、先端係止部が第1方向可変設定機構に着脱自在に繋がり後端操作部が第1冷却装置の外周側の外部に突出する第1操作レバー70とを備え、先端係止部を第1方向可変設定機構に係止し、外部に突出する後端操作部を操作することにより、第1方向可変設定機構を作動させてエアの吹出方向を可変設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、筒状のバブルを押出成形するインフレーション成形機において、押し出された筒状のバブルを冷却する冷却装置に関する。
インフレーション成形機は、環状吐出口が形成されたダイを通して溶融樹脂を押し出してチューブ状の樹脂バブルとし、この樹脂バブルを内側に吹き込んだエア(膨張用エア)によって膨張させて、所望の径および厚さを有するチューブ状フィルムを成形するものであり、従来から知られている。このようなインフレーション成形機では、膨張過程にある樹脂バブルを外周面側から冷却する冷却装置がダイの上方に設けられ、ダイから上方に押し出されて膨張する樹脂バブルに外方からエアを吹き付けて冷却して、所望の径および厚さを有するチューブ状フィルム製品を成形するようになっている。
冷却装置としては、例えば、特許文献1~5に開示されているものがある。これら冷却装置はいずれも、樹脂バブルを冷却するための冷却エアの吹き出し口がダイの押出通路の外側に位置するように形成された冷却装置(エアリング)を有している。この冷却装置は、その内周部が、ダイの押出通路よりも径方向外方に同心円状に広がるとともに外側に向かうにつれて高さが高くなるように(「すり鉢状」に)形成されている。冷却装置のさらに上方には、この冷却装置よりもさらに径方向外方に同心円状に広がるとともに外側に向かうにつれて高さが高くなるように形成された、エアガイドもしくは複数の整流筒等が配設されている。これにより、ダイから押し出された樹脂バブルは、上記膨張用エアによって上に行くほど径方向外方に膨張し、エアガイドや各整流筒の上端に沿って移動する。
吹き出し口から吹き出された冷却エアは、樹脂バブルの外周面に沿って、すなわち、冷却装置の内周面や各整流筒の上端等と樹脂バブルとの間の隙間を流れて冷却装置の外側に排出される。この間に、冷却エアは樹脂バブルから熱を奪ってこれを冷却する。さらに、樹脂バブルと冷却装置の内周面や各整流筒の上端等とが近接する部分を流れるときに冷却エアの流速が速くなるため、この部分にベンチュリ効果による樹脂バブルの引き付け力が発生する。これにより、樹脂バブルは、径方向複数箇所にて冷却装置や各整流筒の上端の方に引き付けられて安定良く支持される。
冷却用エアの流速が遅いと樹脂バブルの十分な冷却を行うことができないとともに、十分な引き付けを行うこともできない。逆に、冷却用エアの流速が速すぎると樹脂バブルが波打ち状態となり、バブルの厚みに変動を生じた製品となってしまう。また、バブルの厚みを均一にするために、エアの吹き出し量および速度が吹き出し口において円周方向に均一となることが求められ、そのため特許文献1~5に開示されているように様々な工夫がなされている。
実公平5-13551号公報 特公平4-66172号公報 特開平6-872号公報 特許第3699751号公報 特開2001-205690号公報
ここで、冷却用エアは冷却装置の外周側から供給されて内周側の吹き出し口から内周側且つ上方に吹き出されてバブルを冷却するのであるが、吹き出し口の形状、特に吹き出し方向の設定が、所望の製品を成形するために非常に重要な要素となる。インフレーション成形機は、一般的に、樹脂フィルム製品を製造するための工場等の設備として設置されるもので、一旦設備として設置された後に、冷却装置における冷却エアの吹き出し口形状を変更したり、エアの吹き出し方向を変更調整したりすることは難しかった。インフレーション成形機を工場などに設置した後において、このような変更・調整が可能であれば、厚みの異なる樹脂フィルム製品の製造に柔軟に対応できるなどの利点がある。このため、インフレーション成形機を工場などに設置した後においても、冷却装置における冷却エアの吹き出し口形状を変更したり、エアの吹き出し方向を変更調整したりすることができるようにしたいという要望がある。
本発明は、このような背景事情に鑑みてなされたものであり、エアの吹き出し口の形状、吹き出し方向を調整可能としたインフレーション成形機の冷却装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係るインフレーション成形機の冷却装置は、インフレーション成形機において、成形ダイの環状吐出口を通って上方に押し出されながら径方向外方に拡がるチューブ状の樹脂バブルの外周面側に冷却エアを流して前記樹脂バブルを冷却する冷却装置であって、前記成形ダイの上に設けられ、前記環状吐出口から上方に押し出される樹脂バブルを外周側において囲む環状の第1エア吹き出し口を内周側に有する第1冷却装置と、前記第1冷却装置の内部に形成された第1内部エア通路空間内に冷却エアを供給する第1冷却エア供給装置とを備える。そして、前記第1冷却装置が、前記第1エア吹き出し口の形状を変更してエアの吹き出し方向を可変設定可能な第1方向可変設定機構と、前記第1方向可変設定機構の作動を行わせるために、先端係止部が前記第1方向可変設定機構に着脱自在に繋がって後端操作部が前記第1冷却装置の外周側の外部に突出する第1操作レバーとを備え、前記先端係止部を前記第1方向可変設定機構に係止し、前記第1冷却装置の外周側の外部に突出する前記後端操作部を操作することにより、前記第1方向可変設定機構を作動させてエアの吹き出し方向を可変設定することができる。さらに、前記第1冷却装置の上に第2冷却装置が設けられ、前記第2冷却装置は、前記成形ダイの環状吐出口から上方に押し出されて前記第1冷却装置により冷却されて上側に拡がって延びる樹脂バブルを外周側において囲む環状の第2エア吹き出し口を内周側に有し、前記第2冷却装置の内部に形成された第2エア通路空間内に冷却エアを供給する第2冷却エア供給装置を備え、前記第2冷却装置を前記第1冷却装置の上に設けて支持する支持部材の間に、円周状に沿って延びる支持空間を有しており、前記第1操作レバーは、先端側が前記支持空間を通って挿入されて前記先端係止部が前記第1方向可変設定機構に着脱自在に繋がり、前記後端操作部が前記支持空間を通って前記第1冷却装置の外部に突出して外部から操作可能である。
上記の冷却装置において、好ましくは、前記第1冷却装置が、前記第1内部エア通路空間の下面隔壁を形成する円盤状の第1下側通路形成部材と、前記内部エア通路空間の上面隔壁を形成する円盤状の第1上側通路形成部材とを有して構成され、前記下側および前記上側通路形成部材の内周端部に前記第1エア吹き出し口が形成され、前記第1上側通路形成部材が、内周側に位置して内周端が前記第1エア吹き出し口を形成する第1内周上側通路形成部材と、外周側に位置して内周端が前記第1内周上側通路形成部材に繋がる第1外周上側通路形成部材とから構成され、前記第1内周上側通路形成部材の外周端に雄ネジ部が形成され、前記第1外周上側通路形成部材の内周端に前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成され、これら雄ネジ部および雌ネジ部の螺合により繋がる前記第1内周上側通路形成部材および前記第1外周上側通路形成部材により前記上側通路形成部材が構成され、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部の螺合量を変えて前記第1外周上側通路形成部材に対して前記第1内周上側通路形成部材を上下動させることにより、前記第1エア吹き出し口の形状を変更設定してエアの吹き出し方向を変更設定可能である。
上記の冷却装置において、好ましくは、前記第1内周上側通路形成部材に前記第1操作
レバーの先端係止部を着脱自在に係止させる第1レバー係止受容部を備え、前記第1レバー係止受容部に前記第1操作レバーの先端係止部を係止し、前記第1冷却装置の外周側に
突出する前記第1操作レバーの後端操作部を操作することにより、前記第1外周上側通路
形成部材に対して前記第1内周上側通路形成部材を回転させて前記第1雄ネジ部と前記第1雌ネジ部の螺合量を変えることができる。
上記の冷却装置において、好ましくは、前記第1冷却装置の上に第2冷却装置が設けられ、前記第2冷却装置は、前記成形ダイの環状吐出口から上方に押し出されて前記第1冷却装置により冷却されて上側に拡がって延びる樹脂バブルを外周側において囲む環状の第2エア吹き出し口を内周側に有し、前記第2冷却装置の内部に形成された第2エア通路空間内に冷却エアを供給する第2冷却エア供給装置を備え、前記第2冷却装置を前記第1冷却装置の上に設けて支持する支持部材の間に、円周状に沿って延びる支持空間を有しており、前記第1操作レバーは、先端側が前記支持空間を通って挿入されて前記先端係止部が
前記第1方向可変設定機構に着脱自在に繋がり、前記後端操作部が前記支持開口を通って前記第1冷却装置の外部に突出して外部から操作可能である。
上記の冷却装置において、好ましくは、前記第2冷却装置が、前記第2エア吹き出し口の形状を変更してエアの吹き出し方向を可変設定可能な第2方向可変設定機構と、前記第2方向可変設定機構の作動を行わせるために、先端係止部が前記第2方向可変設定機構に着脱自在に繋がって後端操作部が前記第2冷却装置の外周側の外部に突出する第2操作レバーとを備え、前記第2操作レバーの先端係止部を前記第2方向可変設定機構に係止し、前記第2冷却装置の外周側の外部に突出する前記第2操作レバーの後端操作部を操作することにより、前記第2方向可変設定機構を作動させてエアの吹き出し方向を可変設定することができる。
さらに好ましくは、前記第2冷却装置の上に、前記第2エア吹き出し口から吹き出されて樹脂バブルを外周側において囲む空間内を流れるエアを整流する整流装置が設けられ、前記整流装置を前記第2冷却装置の上に設けて支持する整流装置支持部材の間に、円周状に沿って延びる整流装置支持空間を有しており、前記第2操作レバーは、先端側が前記整流装置支持空間を通って挿入されて前記先端係止部が前記第2方向可変設定機構に着脱自在に繋がり、前記後端操作部が前記整流装置支持空間を通って前記第2冷却装置の外部に突出して外部から操作可能である。
上記のインフレーション成形機の冷却装置によれば、まず、前記第1冷却装置が、エアの吹き出し方向を可変設定可能な第1方向可変設定機構と、前記第1方向可変設定機構の作動を行わせるための前記第1操作レバーとを備え、前記先端係止部を前記第1方向可変設定機構に係止し、前記第1冷却装置の外周側の外部に突出する前記後端操作部を操作することにより、前記第1方向可変設定機構を作動させてエアの吹き出し方向を可変設定することができるので、エアの吹き出し方向を前記第1操作レバーを用いて外部から操作して調整することができる。このため、インフレーション成形機を工場などに設置した後においても、冷却装置における冷却エアの吹き出し口形状を変更したり、エアの吹き出し方向を変更調整したりすることができる。
上記のインフレーション成形機の冷却装置において、前記下側および前記上側通路形成部材の内周端部に前記エア吹き出し口を形成し、前記第1上側通路形成部材を、第1エア吹き出し口を形成する第1内周上側通路形成部材と、外周端が前記第1外周閉塞部材に繋がる第1外周上側通路形成部材とから構成し、前記第1内周上側通路形成部材の外周端に雄ネジ部を形成し、前記第1外周上側通路形成部材の内周端に前記雄ネジ部と螺合する前記雌ネジ部を形成し、これら雄ネジ部および雌ネジ部の螺合により繋がる前記第1内周上側通路形成部材および前記第1外周上側通路形成部材により前記上側通路形成部材を形成するのが好ましい。このようにすると、前記第1雄ネジ部と前記第1雌ネジ部の螺合量を変えて前記第1外周上側通路形成部材に対して前記第1内周上側通路形成部材を上下動させることにより、前記第1エア吹き出し口の上下位置を変更設定して冷却エアの吹き出し
口形状を変更したり、エアの吹き出し方向を変更調整したりすることができる。
上記のインフレーション成形機の冷却装置において、前記第1内周上側通路形成部材に第1レバー係止受容部を設け、前記第1レバー係止受容部に前記第1操作レバーの先端係
止部を係止し、前記第1操作レバーの後端操作部を操作して、前記第1内周上側通路形成
部材を回転させて前記第1雄ネジ部と前記第1雌ネジ部の螺合量を変えて前記第1内周上側通路形成部材を上下動させることができるように構成しても良く、これにより、第1操
作レバーを操作して簡単に前記第1内周上側通路形成部材を上下動させることができ、エアの吹き出し方向等を容易に変更設定することができる。
上記のインフレーション成形機の冷却装置において、前記第1冷却装置の上に第2冷却装置を設けても良い。この場合に、前記第2冷却装置を前記第1冷却装置の上に設けて支持する支持部材の間に円周状に沿って延びる支持空間を設け、前記第1操作レバーを前記
支持開口を通って挿入して前記後端操作部が前記支持空間を通って前記第1冷却装置の外部に突出して外部から操作可能とするのが好ましい。これにより、前記第2冷却装置を設けた場合に、前記支持空間を通して第1操作レバーを用いて外部操作することができる。
上記のインフレーション成形機の冷却装置において、前記第2冷却装置が第2方向可変設定機構と、第2操作レバーとを備え、前記第2操作レバーの先端係止部を前記第2方向可変設定機構に係止し、前記第2冷却装置の外周側の外部に突出する前記第2操作レバーの後端操作部を操作することにより、前記第2方向可変設定機構を作動させてエアの吹き出し方向を可変設定するのが好ましい。これにより、第2操作レバーも外部から操作可能な構成とすることができる。
本発明に係る冷却装置を備えたインフレーション成形機の全体概略構成を示す正面図である。 上記インフレーション成形機の冷却装置およびその周辺構成を示す断面図である。 上記インフレーション成形機の冷却装置およびその周辺構成を拡大して示す断面図である。 前記冷却装置を構成する第1冷却装置の構成部材を示す断面図であり、図4(a)は第1上側通路形成部材を示し、図4(b)は第1下側通路形成部材を示す。 前記第1上側通路形成部材の構成部材を分けて示す断面図であり、図5(a)は第1内周上側通路形成部材を示し、図5(b)は第1外周上側通路形成部材を示す。 第1下側通路形成部材の半断面形状を示す斜視図である。 前記冷却装置の第1上側通路形成部材を含む部分を、図3の矢印A-Aに沿って断面して示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。本発明に係る冷却装置CLAを有するインフレーション成形機INFMを設置してなる工場設備として用いられているインフレーション成形設備INFFの概略構成を図1に示している。インフレーション成形設備INFFは、インフレーション成形機INFMと、インフレーション成形機INFMにより成形されて出てくるチューブ状フィルム製品82を案内してシート状に折り畳むための案内板71a、71bおよび引き取りロール72a、72bと、シート状に折り畳まれたフィルム製品83を送り出す案内を行う複数のガイドローラ73と、案内されてくるシート状のフィルム製品83を巻取管76の上にロール状のフィルム製品85として巻き取る巻取機75とを有する。
インフレーション成形機INFMは、インフレーション成形されるための樹脂材料(直鎖状低密度ポリエチレン樹脂等)が投入されるホッパ1と、このホッパ1に繋がり樹脂材料を溶融混練して押し出すスクリュー2aを備えた押出機2と、押出機2から溶融樹脂の供給を受けるスパイラルダイ(成形ダイ)3とを有している。図2に示すように、スパイラルダイ3には、リング状の押出リップ(環状吐出口)3aが形成されており、この押出リップ3aを通じて溶融樹脂がチューブ状樹脂バブル81として上方に押し出される。
このように押し出されるチューブ状の樹脂バブル81の内側にはスパイラルダイ3の内部に形成された通路3bを通じてエアが吹き込まれ、チューブ状の樹脂バブル81は径方向外方に膨張変形する。スパイラルダイ3の上部には、冷却装置CLAが設けられており、スパイラルダイ3から上方に押し出された樹脂バブル81は、径方向に膨張変形しながら冷却装置CLAにより外周側から吹き付けられる冷却エアにより冷却され、所望の大きさ(径)および厚さを有するチューブ状のフィルム製品82となる。このようにして成形されるチューブ状のフィルム製品82は、案内板71a、71bに案内されて引き取りロール72a、72bにより折り畳まれてシート状のフィルム製品83となり、これが複数のガイドローラ73により案内され、巻取機75により巻取管76の上にロール状のフィルム製品85として巻き取られる。
冷却装置CLAは、図2(図2は断面形状を示すが、右側のみハッチングを施して示している)および図3に示すように、スパイラルダイ3の上部に取り付けられた第1冷却装置10と、その上に支持柱50により支持されて取り付けられた第2冷却装置30と、第2冷却装置30の上に支持柱55により支持されて取り付けられた整流装置60とを備える。インフレーション成形機INFMはさらに、図1に示すように、フレーム構造物7に取り付けられた第1送風機25および第2送風機45を備える。第1送風機25から延びる複数の送風ホース26が第1冷却装置10に繋がり、第2送風機45から延びる複数の送風ホース46が第2冷却装置30に繋がっている。これにより、第1送風機25から複数の送風ホース26を介して第1冷却装置10に冷却エアが供給され、第2送風機45から複数の送風ホース46を介して第2冷却装置30に冷却エアが供給されるようになっている。第1冷却装置10および第2冷却装置30はともに、内周端にエア吹き出し口を有するエアリングと称される装置であり、内部に外周側から内周側に延びるエア通路空間を有し、外周側において前記第1および第2送風機25、45から送風ホース26、46を介して冷却エアが供給されるように構成されている。
図2および図3に示すように、第1冷却装置10は、スパイラルダイ3の上に取り付けられて下面隔壁を形成する円盤状の第1下側通路形成部材11と、この第1下側通路形成
部材11の上に間隙(内部エア通路空間12)を有して対向配置された円盤状の第1上側
通路形成部材13とを有して構成される。
第1下側通路形成部材11を図4(b)および図6に示しており、円盤状の下面壁部1
1aの内周端にリング状の下リップ部11bを有し、外周部11cが上方に膨らんでその下面側に円筒状の空間となるエア入口部11gが図6に示すように形成されている。外周部11cにはエア入口部11gに繋がる多数の連通小孔11dが形成されている。また、下面壁部11aの上面に二つの円筒状整流壁11e、11fが設けられている。
第1上側通路形成部材13を図4(a)に示しているが、第1上側通路形成部材13は、図5に示すように、ネジ係合される第1内周上側通路形成部材14および第1外周上側通路形成部材15から構成される。第1内周上側通路形成部材14は、図5(a)に示すように、円盤状の上面壁部14aの内周側にリング状の上リップ部14bを備え、外周側に円筒状の外周壁部14cを備える。外周壁部14cの外周面には雄ネジ14dが形成されている。第1外周上側通路形成部材15は、図5(b)に示すように、円盤状の上面壁部15aの内周側に円筒状の内周壁部15bを備え、外周側に外周壁部15dを備える。内周壁部15bの内周面には雌ネジ15cが形成されている。また、上面壁部15aの下面に二つの円筒状整流壁15e、15fが設けられており、上面壁部15aの外周側下部には整流壁15eおよび外周壁部15dに挟まれた円筒状の空間からなるエア導入空間15gが形成されている。第1内周上側通路形成部材14の雄ネジ14dを第1外周上側通路形成部材15の雌ネジ15cに螺合させ、図4(a)に示すように第1上側通路形成部材
13が構成される。なお、第1内周上側通路形成部材14の上には、図2および図3に示
されるように二つの整流筒24a、24bが設けられている。
第1下側通路形成部材11および第1上側通路形成部材13が合わさって(両者の外周部同士が結合されて)、図2および図3に示すように、両者の間にエア通路空間12が形成される。このエア通路空間12において、その外周端部にエア導入空間15gが形成され、エア導入空間15gは多数の連通小孔11dを介してエア入口部11gに繋がる。第1
下側通路形成部材11の下面壁部11aの上方に膨らんだ外周部の上に円筒円盤状のじゃま板16がエア導入空間15g内に位置して取り付けられている。エア通路空間12はエア導入空間15gから内周側に延びるが、下面壁部11aの上面に設けられた二つの円筒状整流壁11e、11fと上面壁部15aの下面に二つの円筒状整流壁15e、15fとにより上下に曲がりくねった通路となる。エア通路空間12の内周端部には、下リップ部11bおよび上リップ部14bに挟まれたリング状のエア吹き出し口10aが形成される。
図2および図3に示すように、第1下側通路形成部材11の外周部11cの下面側に形
成されたエア入口部11gを塞いで閉塞板17が取り付けられ、この閉塞板17に複数の送風ホース26が繋がる。本実施形態においては、第1送風機25から8本の送風ホース26が延びており、これら8本の送風ホース26が閉塞板17に円周上で等間隔の位置において繋がっている。このため、エア入口部11gには円周上で等間隔の位置において送風ホース26から冷却エアが送り込まれる。エア入口部11gに送り込まれた冷却エアは、多数の連通小孔11dを通ってエア導入空間15gに流れ込む。このとき、多数の連通小孔11dを通ることによりエアの流れが均一化される。さらに、エア導入空間15gに送り込まれた冷却エアはじゃま板16に当たって整流され、一層均一化される。このように整流されて均一化した冷却エアは、円筒状整流壁11e、11fおよび円筒状整流壁15e、15fにより形成される上下に曲がりくねった通路を通りさらに整流されるとともに均一化され、エア通路空間12の内周端部においてリング状のエア吹き出し口10aから内方上方に向かって吹き出す。このように吹き出す冷却エアは、スパイラルダイ3の押出リップ3aから押し出されたチューブ状樹脂バブル81の外周面に当たりこれを冷却する。
上述のように、第1上側通路形成部材13はネジ係合される第1内周上側通路形成部材
14および第1外周上側通路形成部材15から構成されている。このため、第1内周上側通路形成部材14の雄ネジ14dと第1外周上側通路形成部材15の雌ネジ15cとの螺合量を変えると、第1外周上側通路形成部材15に対して第1内周上側通路形成部材14を上下移動させることができる。このように第1内周上側通路形成部材14を上下移動させると、その内周端の上リップ部14bが上下動し、下リップ部11bおよび上リップ部14bに挟まれたリング状のエア吹き出し口10aの大きさ、形状が変化し、冷却エアの吹き出し口の方向・速度が変化する。すなわち、雄ネジ14dと雌ネジ15cとの螺合量を変えることにより、エア吹き出し口10aの大きさ、形状を変更し、冷却エアの吹き出し口の方向・速度を変更設定することができる。
このため、雄ネジ14dと雌ネジ15cとの螺合量を変える第1方向可変設定機構20が第1冷却装置10に設けられている。第1方向可変設定機構20は、図3の矢印A-Aを示す平面断面図である図7に示すように、第1内周上側通路形成部材14の上に支持部材22により支持されて取り付けられた円盤状の回転支持板21と、回転支持板21に円周上に沿って取り付けられた複数の係止部材23とを備えて構成される。係止部材23には、外部から挿入される第1操作レバー70の先端係止部71を係止可能である。このため、第1操作レバー70の先端部を外部から挿入して先端係止部71を係止部材23に係止させ、後端の操作部72を操作することにより、回転支持板21を回転させることができる。これにより回転支持板21が取り付けられる第1内周上側通路形成部材14を回転
させ、雌ネジ15cとの螺合量を変えて第1外周上側通路形成部材15に対して第1内周上側通路形成部材14を上下移動させることができる。
上述の構成の第1冷却装置10の上に第2冷却装置30が設けられている。第2冷却装置30は、第1冷却装置10を構成する第1外周上側通路形成部材15の上に支持柱50により支持されて取り付けられる。支持柱50は、図7に示すように円周上で等間隔に離間して設けられており、これら支持柱50の間の空間を通して第1操作レバー70の先端71を内部に挿入することができるようになっている。第1操作レバー70の回転操作は
、支持柱50の間の空間内でしかできないが、先端係止部71を係止する係止部材23は円周上に多数設けられており、先端係止部71を隣の係止部材23に掛け替えることにより、順次回転操作することができる。
第2冷却装置30は、サイズが大きいが、第1冷却装置10と同様な構成であり、以下においてその構成を簡単に説明する。第2冷却装置30は、支持柱50を介して第1外周上側通路形成部材15の上に取り付けられた円盤状の第2下側通路形成部材31と、その上に間隙(内部エア通路空間32)を有して対向配置された円盤状の第2上側通路形成部材33とを有して構成される。第2下側通路形成部材31は、円盤状の下面壁部の内周端にリング状の下リップ部31aを有し、外周部の下面側にエア入口部が形成されており、これに繋がる多数の連通小孔が形成されている。また、下面壁部の上面に二つの円筒状整流壁が設けられている。
第2上側通路形成部材33は、ネジ係合される第2内周上側通路形成部材34および第2外周上側通路形成部材35から構成される。第2内周上側通路形成部材34は、円盤状の上面壁部の内周側にリング状の上リップ部34aを備え、外周側に円筒状の外周壁部を備える。外周壁部の外周面には雄ネジが形成されている。第2外周上側通路形成部材35は、円盤状の上面壁部の内周側に円筒状の内周壁部を備え、外周側に外周壁部を備える。内周壁部の内周面には雌ネジが形成されている。上面壁部の外周側下部には円筒状のエア導入空間が形成されている。また、上面壁部の下面に二つの円筒状整流壁が設けられている。第2内周上側通路形成部材34の雄ネジを第2外周上側通路形成部材35の雌ネジに螺合させて第2上側通路形成部材33が構成される。
第2下側通路形成部材31および第2側通路形成部材33が合わさって、図2および図3に示すように、両者の間にエア通路空間32が形成される。このエア通路空間32は、その外周端部にエア導入空間が形成され、エア導入空間は多数の連通小孔を介してエア入口部に繋がる。第2下側通路形成部材31の外周部の上に円筒円盤状のじゃま板36が取り付けられている。エア通路空間32はエア導入空間から内周側に延びるが、このとき複数の円筒状整流壁部により上下に曲がりくねった通路となる。エア通路空間32の内周端部には、下リップ部31aおよび上リップ部34aに挟まれたリング状のエア吹き出し口30aが形成される。
図2および図3に示すように、第2下側通路形成部材31の外周部の下面側に形成されたエア入口部を塞いで閉塞板37が取り付けられ、この閉塞板37に複数の送風ホース46が繋がる。本実施形態においては、第2送風機45からも8本の送風ホース46が延びており、これら8本の送風ホース46が閉塞板37に円周上で等間隔の位置において繋がっている。エア入口部に送り込まれた冷却エアは、多数の連通小孔を通ってエア入口部に流れ込み、じゃま板36に当たって整流され、均一化される。このように整流されて均一化した冷却エアは上下に曲がりくねった通路を通り、エア通路空間32の内周端部においてリング状のエア吹き出し口30aから内方上方に向かって吹き出る。
第2冷却装置30においても、第2上側通路形成部材33はネジ係合される第2内周上
側通路形成部材34および第2外周上側通路形成部材35から構成されおり、第2内周上側通路形成部材34の雄ネジと第2外周上側通路形成部材35の雌ネジとの螺合量を変えて、第2外周上側通路形成部材35に対して第2内周上側通路形成部材34を上下移動させることができる。これにより、リング状のエア吹き出し口30aの大きさ、形状を変更し、冷却エアの吹き出し口の方向・速度を変更することができる。第2冷却装置30においては下リップ部31aおよび上リップ部34aが斜めに傾斜して形成されているため、第2内周上側通路形成部材34を上下移動させると、この斜め傾斜の影響を受けて、冷却エアの吹き出し方向がより大きく変化する。
雄ネジと雌ネジとの螺合量を変える第2方向可変設定機構40が第2冷却装置30に設けられている。第2方向可変設定機構40も、第1方向可変設定機構20と同様な構成であり、第2内周上側通路形成部材34の上に支持部材42により支持されて取り付けられた円盤状の回転支持板41と、回転支持板41に円周上に沿って取り付けられた複数の係止部材43とを備えて構成される。係止部材43には、外部から挿入される第2操作レバー75の先端係止部76を係止可能である。このため、第2操作レバー76の先端部を外部から挿入して先端係止部76を係止部材43に係止させ、後端の操作部77を操作することにより、回転支持板41を回転させることができる。これにより回転支持板41が取り付けられる第2内周上側通路形成部材34を回転させ、雌ネジとの螺合量を変えて第2外周上側通路形成部材35に対して第2内周上側通路形成部材34を上下移動させることができる。
なお、第2内周上側通路形成部材34の上に整流筒44aが取り付けられ、支持部材42に整流筒44bが取り付けられ、回転支持板41の上に整流筒44cが取り付けられている。
上述の構成の第2冷却装置30の上に整流装置60が設けられている。整流装置60は、第2冷却装置30を構成する第2外周上側通路形成部材35の上に支持柱55により支持されて取り付けられる。支持柱55は、支持柱50と同様に、円周上で等間隔に離間して設けられており、これら支持柱55の間の空間を通して第2操作レバー75の先端76を内部に挿入することができ、且つこの空間の間において第2操作レバー75を移動させる操作が可能となっている。整流筒60は円筒状の整流筒61、62を有して構成される。なお、整流筒24a、24b、下リップ部31a、上リップ部34a、整流筒44a、整流筒44b、整流筒44c、整流筒61、整流筒62の上端は、図2および図3に示すように、上方且つ外方に円錐状に(「すり鉢状」に)延びるように並んでおり、押出リップ3aから押し出されたチューブ状樹脂バブル81が径方向外方に膨張変形するときのガイドとなる。
以上のように構成されたインフレーション成形機INFMにおける各部の作動を説明する。インフレーション成形を行うときには、ホッパ1に樹脂材料(直鎖状低密度ポリエチレン樹脂等)を投入し、押出機2により樹脂材料を溶融混練してスクリュー2aにより押し出して、スパイラルダイ3の押出リップ3aからチューブ状樹脂バブル81を上方に押し出させる。このとき併行して、第1送風機25から8本の送風ホース26を介して第1冷却装置10に冷却エアが供給される。これら8本の送風ホース26は閉塞板17に円周上で等間隔の位置において繋がっているため、エア入口部11gに円周上で等間隔の位置において送風ホース26から冷却エアが送り込まれる。エア入口部11gに送り込まれた冷却エアは、多数の連通小孔11dを通ってエア導入空間15gに流れ込み、じゃま板16に当たって整流されて流れが均一化される。このように整流されて均一化した冷却エアは、円筒状整流壁11e、11fおよび円筒状整流壁15e、15fにより形成される上下に曲がりくねった通路を通ってさらに整流されて均一化した流れとなり、エア通路空間12の内周端部においてエア吹き出し口10aから内方上方に向かって吹き出る。
このように吹き出た冷却エアは、スパイラルダイ3の押出リップ3aから押し出されたチューブ状樹脂バブル81に当たりこれを冷却する。このとき、吹き出されるエアは整流された均一化した流れとなっているので、樹脂バブル81に均一に当たる流れとなる。このように樹脂バブル81を冷却しながら膨張させるときに、第1冷却装置10のエア吹き出し口10aから吹き出した冷却エアは、膨張する樹脂バブル81と整流筒24a、24bの先端の間を流れ、樹脂バブル81を冷却しながらその膨張変形をガイドする。その結果、樹脂バブル81を均一の厚さを有しつつ径が大きく拡がるようにガイドする。
さらに併行して、第2送風機45から8本の送風ホース46を介して第2冷却装置30に冷却エアが供給される。これら8本の送風ホース46も円周上で等間隔の位置において第2冷却装置30に繋がっているため、円周上で等間隔の位置において送風ホース26から冷却エアが送り込まれる。このように送り込まれた冷却エアは、多数の連通小孔を通ってエア入口部に流れ込み、じゃま板16に当たって整流されて流れが均一化される。このように整流されて均一化した冷却エアは、上下に曲がりくねった通路を通ってさらに整流されて均一化した流れとなり、エア通路空間32の内周端部においてエア吹き出し口30aから内方上方に向かって吹き出る。
このように吹き出た冷却エアは、第1冷却装置10からの冷却エアにより冷却されながら上方向外方に膨張しながら移動するチューブ状樹脂バブル81に当たりこれを冷却する。このとき、吹き出されるエアは整流された均一化した流れとなっているので、樹脂バブル81に均一に当たる流れとなる。このように樹脂バブル81を冷却しながら膨張させるときに、第2冷却装置30のエア吹き出し口30aから吹き出した冷却エアは、膨張する樹脂バブル81と整流筒44a、整流筒44b、整流筒44c、整流筒61、整流筒62の先端との間を流れ、樹脂バブル81を冷却しながらその膨張変形をガイドする。その結果、樹脂バブル81は所望の均一の厚さを有し、所望の径有するチューブ状フィルム製品82となる。
以上、本発明に係る冷却装置を有したインフレーション成形機の一例となる実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、以下のような種々の変化構成がある。例えば、第1および第2送風機25、45からそれぞれ8本の送風ホース26、46を介して第1および第2冷却装置10、30に冷却エアが供給される構成であるが、送風ホースの数はこれに限らず、これより多くても少なくても良い。また、各ホースの長さを同一にしてホースの流路抵抗を等しくし、各ホースを通って同量で同一速度の冷却エアを供給するのが好ましい。
整流筒24a、24b、下リップ部31a、上リップ部34a、整流筒44a、整流筒44b、整流筒44c、整流筒61、整流筒62の上端は、図2および図3に示すように、上方且つ外方に円錐状に延びるように並んでいるが、このときの円錐の広がり角度は、樹脂材料に応じて、また、成形するチューブ状樹脂製品82の厚さなどに応じて最適な値となるように設定される。
INFF インフレーション成形設備 INFM インフレーション成形機
CLA 冷却装置 1 ホッパ
2 押出機 3 スパイラルダイ
10 第1冷却装置 11 第1下側通路形成部材
12 内部エア通路空間 13 第1上側通路形成部材
14 第1内周上側通路形成部材 15 第1外周上側通路形成部材
20 第1方向可変設定機構 21 回転支持板
23 係止部材 25 第1送風機
30 第2冷却装置 40 第2方向可変設定機構
45 第2送風機 50,55 支持柱
60 整流装置 70、75 第1、第2操作レバー

Claims (5)

  1. インフレーション成形機において、成形ダイの環状吐出口を通って上方に押し出されながら径方向外方に拡がるチューブ状の樹脂バブルの外周面側に冷却エアを流して前記樹脂バブルを冷却する冷却装置であって、
    前記成形ダイの上に設けられ、前記環状吐出口から上方に押し出される樹脂バブルを外周側において囲む環状の第1エア吹き出し口を内周側に有する第1冷却装置と、
    前記第1冷却装置の内部に形成された第1内部エア通路空間内に冷却エアを供給する第1冷却エア供給装置とを備え、
    前記第1冷却装置が、
    前記第1エア吹き出し口の形状を変更してエアの吹き出し方向を可変設定可能な第1方向可変設定機構と、
    前記第1方向可変設定機構の作動を行わせるために、先端係止部が前記第1方向可変設定機構に着脱自在に繋がって後端操作部が前記第1冷却装置の外周側の外部に突出する第1操作レバーとを備え、
    前記先端係止部を前記第1方向可変設定機構に係止し、前記第1冷却装置の外周側の外部に突出する前記後端操作部を操作することにより、前記第1方向可変設定機構を作動させてエアの吹き出し方向を可変設定することができる構成であり、
    前記第1冷却装置の上に第2冷却装置が設けられ、
    前記第2冷却装置は、前記成形ダイの環状吐出口から上方に押し出されて前記第1冷却装置により冷却されて上側に拡がって延びる樹脂バブルを外周側において囲む環状の第2エア吹き出し口を内周側に有し、
    前記第2冷却装置の内部に形成された第2エア通路空間内に冷却エアを供給する第2冷却エア供給装置を備え、
    前記第2冷却装置を前記第1冷却装置の上に設けて支持する支持部材の間に、円周状に沿って延びる支持空間を有しており、
    前記第1操作レバーは、先端側が前記支持空間を通って挿入されて前記先端係止部が前記第1方向可変設定機構に着脱自在に繋がり、前記後端操作部が前記支持空間を通って前記第1冷却装置の外部に突出して外部から操作可能であることを特徴とするインフレーション成形機の冷却装置。
  2. 前記第1冷却装置が、前記第1内部エア通路空間の下面隔壁を形成する円盤状の第1下側通路形成部材と、前記内部エア通路空間の上面隔壁を形成する円盤状の第1上側通路形成部材とを有して構成され、前記下側および前記上側通路形成部材の内周端部に前記第1エア吹き出し口が形成され、
    前記第1上側通路形成部材が、内周側に位置して内周端が前記第1エア吹き出し口を形成する第1内周上側通路形成部材と、外周側に位置して内周端が前記第1内周上側通路形成部材に繋がる第1外周上側通路形成部材とから構成され、
    前記第1内周上側通路形成部材の外周端に雄ネジ部が形成され、前記第1外周上側通路形成部材の内周端に前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成され、これら雄ネジ部および雌ネジ部の螺合により繋がる前記第1内周上側通路形成部材および前記第1外周上側通路形成部材により前記第1上側通路形成部材が構成され、
    前記雄ネジ部と前記雌ネジ部の螺合量を変えて前記第1外周上側通路形成部材に対して前記第1内周上側通路形成部材を上下動させることにより、前記第1エア吹き出し口の形状を変更設定してエアの吹き出し方向を変更設定可能であることを特徴とする請求項1に記載のインフレーション成形機の冷却装置。
  3. 前記第1内周上側通路形成部材に前記第1操作レバーの先端係止部を着脱自在に係止させる第1レバー係止受容部を備え、
    前記第1レバー係止受容部に前記第1操作レバーの先端係止部を係止し、前記第1冷却装置の外周側に突出する前記第1操作レバーの後端操作部を操作することにより、前記第1外周上側通路形成部材に対して前記第1内周上側通路形成部材を回転させて前記雄ネジ部前記雌ネジ部の螺合量を変えることができることを特徴とする請求項2に記載のインフレーション成形機の冷却装置。
  4. 前記第2冷却装置が、
    前記第2エア吹き出し口の形状を変更してエアの吹き出し方向を可変設定可能な第2方向可変設定機構と、
    前記第2方向可変設定機構の作動を行わせるために、先端係止部が前記第2方向可変設定機構に着脱自在に繋がって後端操作部が前記第2冷却装置の外周側の外部に突出する第2操作レバーとを備え、
    前記第2操作レバーの先端係止部を前記第2方向可変設定機構に係止し、前記第2冷却装置の外周側の外部に突出する前記第2操作レバーの後端操作部を操作することにより、前記第2方向可変設定機構を作動させてエアの吹き出し方向を可変設定することができることを特徴とする請求項1に記載のインフレーション成形機の冷却装置。
  5. 前記第2冷却装置の上に、前記第2エア吹き出し口から吹き出されて樹脂バブルを外周側において囲む空間内を流れるエアを整流する整流装置が設けられ、
    前記整流装置を前記第2冷却装置の上に設けて支持する整流装置支持部材の間に、円周状に沿って延びる整流装置支持空間を有しており、
    前記第2操作レバーは、先端側が前記整流装置支持空間を通って挿入されて前記先端係止部が前記第2方向可変設定機構に着脱自在に繋がり、前記後端操作部が前記整流装置支持空間を通って前記第2冷却装置の外部に突出して外部から操作可能であることを特徴とする請求項4に記載のインフレーション成形機の冷却装置。
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