JPH033392Y2 - - Google Patents

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JPH033392Y2
JPH033392Y2 JP1984169329U JP16932984U JPH033392Y2 JP H033392 Y2 JPH033392 Y2 JP H033392Y2 JP 1984169329 U JP1984169329 U JP 1984169329U JP 16932984 U JP16932984 U JP 16932984U JP H033392 Y2 JPH033392 Y2 JP H033392Y2
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JP
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bubble
guide tube
airflow guide
air
cooling device
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JP1984169329U
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔利用される産業分野〕 この考案はインフレーシヨン法によりフイルム
を成形する装置のフイルム冷却装置に関するもの
であり、主として厚物フイルムの製造に関するも
のである。 〔従来技術〕 従来この種のフイルムを製造する場合に環状吐
出口より吐出されたバブルを内外より冷却する装
置としては実公昭56−3138号公報に知られてい
る。 この公知の刊行物記載のものゝ概要はバブルの
内外に環状の冷却風吹出口が設けてあり、外側の
冷却風吹出口の更に外側には更にフロストライン
の近傍にまで達する全長等径の冷却空気案内筒を
設けたものである。 〔従来技術の問題点〕 叙上の刊行物記載の装置においても、一応の成
果は治めているが、溶融樹脂の環状吐出口近傍の
溶融状態のバブルが何んらかの外乱により、外側
の冷却風吹出口のリツプや、前記冷却空気案内筒
に接近すると、その部分の気流速度が速く、減圧
状態となり、その部分のバブルを増々引き付け、
又は激しく振動を起し、偏肉厚、折り幅の不揃、
偏弛緩などが起り、良品のフイルムの成形が出来
ないことが部分的に起るおそれがあつた。 〔発明の目的〕 叙上のような、バブルが何らかの外乱により、
その一部が外側の冷却風吹出口のリツプや気流案
内筒に接近するような事が起つたとしても、その
部分の気圧が他の部分と甚しく変化せず、バブル
が再び元位置に戻り、バブルの異常な振動や、部
分的に高速気流が発生しないようにし、バブルの
成形を常に均一化させることを目的とするもので
主として厚手のフイルム例えば100乃至200μ程度
のものを効率よく製造するためのものである。 また、ブロー比が比較的大きな1.5倍以上のも
のを成形することを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 前記問題点を解決するために、この考案はイン
フレーシヨン法によるフイルム成形ダイの溶融樹
脂環状吐出口の外側及び内側に、それぞれ環状の
冷却風吹出口を備えた風冷装置が設けてあるフイ
ルム冷却装置において、 外側の環状冷却吹出口の外側リツブは下流程径
が大きい漏斗状の多孔筒としてあり、かつこの外
側リツプの外周面とは若干離反した同心円位置に
は、全長に亘り等径の多孔気流案内筒が前記外側
風冷装置の上面に着脱自在に設けてあり、前記外
側リツプと多孔気流案内筒との間には上端が開放
されている圧力緩衝空間が形成してあると共に、
前記多孔気流案内筒の上端はバブルフロストライ
ン近傍まで達していることを特徴とするインフレ
ーシヨン法プラスチツクスフイルム成形機におけ
るフイルム冷却装置としてある。 (実施例) 次にこの考案の代表的な実施例を説明する。 図において、10はインフレーシヨンフイルム
成形用のダイであり、11はその溶融樹脂を吐出
する環状吐出口であり、12はこれより吐出する
バブルである。13,14は前記バブル12の内
側と外側に設けた風冷装置であり、それぞれ環状
の冷却風吹出口15又は16が設けられている。
前記外側の風冷装置14の冷却風吹出口16の外
側リツプ17は少なくとも内面が下流程径の広い
漏斗状をなしており、その周壁面を半径方向に貫
通した孔18が多数穿設した多孔筒としてある。 図示の態様においては、外側リツプ17に設け
た各孔18の径は約4乃至5mmで外側に至るほど
下流方向に傾斜して設けてある。また軸方向の長
さは径にもよるが80乃至120mmとしてある。 19はこの外側リツプ17の外側に若干の間隔
をおいて、同心位置に設けた多孔気流案内筒であ
り、全長に亘つて等径で、その上端20はバブル
12のフロストラインの近傍にまで達している。
前記外側リツプ17と多孔気流案内筒19との間
にはドーナツ型で上端が開放されている圧力緩衝
空間21が形成されている。 前述の実施態様において、バブル12の成形直
径D1は環状吐出口12の直径の1.5倍の場合、前
記多孔気流案内筒19の直径D2はD1の直径の更
に1.2乃至1.5倍程度が好ましく、多孔気流案内筒
19の高さHはその直径の2乃至3倍程度として
ある。 また前記多孔気流案内筒19は第2図に示すよ
うに軸方向に2つ割に形成してあつて、相互に蝶
番22によつて開閉自在に設けてあり、堅締具2
3によつて、閉じ円筒形状の維持ができるように
設けてあり、外側の風冷装置14の上面に突出し
た環状のリム24を抱持して、これに着脱自在に
設けてある。また前記多孔気流案内筒19の各孔
の直径は約4乃至5mmで全孔25の総開口面積の
この全周面に対する面積比は凡そ25乃至60%とし
てある。また前記圧力緩衝空間21の半径方向の
寸法は30mm乃至80mmとしてある。 〔作用〕 先ず、多孔気流案内筒19を取り外しておき、
最初に吐出してくるバブルを引き出し、ダイ10
より離れたピンチローラ(図示してない)に挾み
成形の準備をした後、前記多孔気流案内筒19を
リム24の外周面に嵌着させ緊締具23によつて
固定する。 而してバブル内の圧力及び内圧を調整し、また
内外の風冷装置13,14のそれぞれの環状吹風
口15,16より冷却風を吐出させて、バブルが
所定直径となるように調整し、成形を継続する。 このようにすると、バブル内側の風冷装置13
に設けられた多数の環状冷却風吹出口15より吹
き出した空気はバブル内面を冷却し、余剰乃至は
使用済の冷却風は前記内側の風冷装置13に吸入
して、バブル12中の上部に導いた後バブル12
中より外部に導出するか、或は風冷装置13中に
吸い込みこれより直接外部に導出する。 また外側の風冷装置14の環状吹出口16より
吹き出した冷風はバブル12と外側リツプ17の
間を通り、更に上昇して、多孔気流案内筒19と
バブル12の間を通つて層流となつて上昇しバブ
ル12の外側を冷却する。 今バブル12が環状吐出口11から吐出した直
後の部分で、何んらかの外乱によつて、半径方向
にバブルの全部又は一部が揺動し、バブルの一部
が外側リツプ17に接近し、この間の気圧が急上
昇したとすれば、その部分の孔18より圧力緩衝
空間21中に冷却風は押し出される。 またバブル12が外側リツプ17に接近後、こ
の部分でベンチユリ現象が発生し、気圧低下を来
たせば、逆に圧力緩衝空間21の空気を外側リツ
プ17中に吸い込む。 またバブル12の更に下流部の多孔気流案内筒
19との間においてバブル12が同様の振動乃至
揺動が起れば、多孔気流案内筒19の対応する位
置の孔25より冷却風を吐出したり外気を吸い込
んだりする。多孔気流案内筒19の上流位置にお
いてはおゝむね冷却風を吐出し、下流部において
は吸い込む傾向となる。 〔効果〕 以上のように構成し作用をなすから、仮令バブ
ル12に外乱で部分的又は時間的に変動又は移動
などが起り、一部のバブル12が外側リツプ17
や多孔気流案内筒19の内周面に接近し、その部
分の気圧が急激に変化したとしても、その近傍の
孔18又は25より空気を吸入又は吐出し、再び
バブル12全外周近傍の気圧を平均化するため、
バブル12の殆んどの振動は急速に減衰し、或は
振動を起すことなく正常な状態に復帰するから、
成形されるフイルムに径の不揃、部分的偏肉厚、
及び弛緩、緊張などが起ることが殆んどなく、殊
に成形後のフイルム厚さが100乃至200μ程度の厚
物で大口径例えば250mm以上のものを成形すると
きに適しており、外側リツプ17及び気流案内筒
が多孔でないものに比し、溶融樹脂の吐出量は凡
そ20%乃至35%向上する。 またこの考案のものにおいては、前述のように
構成してあるため、外側リツプ17の内側の環状
吐出口11の直後の極めて不安定なバブル部分に
おいては充分な気圧が得られ、かつ外部の気象の
悪影響を保護し、また外側リツプ17の孔18を
通過して圧力緩衝空間21に出たまだ冷たい空気
は多孔気流案内筒19の内側に沿つて下流に流れ
再びバブル12と接触してこれを冷却する効果を
有し、いたずらに大気中に放出せず、冷たい空気
はバブルと充分に接触し充分な熱交換を行う。 またバブル12に振動や偏在が起らないから外
側リツプ17や多孔気流案内筒19に沿い気流は
案内され、バブル外周面を層流となつて流れ、上
流部分ではおゝむね孔18及び25から空気はわ
ずかに吐出し、下流部分においては孔25から僅
かに吸入し、全長に亘つて適度の風量及び気流が
得られる。 先ず、多孔気流案内筒19を取り外しておき、
最初に吐出してくるバブルを引き出し、ダイ10
より離れたピンチローラ(図示してない)に挟み
成形の準備をした後、前記多孔気流案内筒19を
外側風冷装置14の外面に設けたリム24外周面
に嵌着し固定することができ、段取り作業を能率
良く行うことができる。 その他、実施例の多孔気流案内筒19は蝶番2
2によつて連結された二つ割のものであるから、
着脱が容易であり、段取り作業のときは一時的に
取外し、成形開始後取り付けることができ作業性
がよい。また径の大きなバブルのときは大きな径
の多孔気流案内筒19と交換して使用することも
できる。 〔実験例〕 本願考案の装置として、環状吐出口11の直径
250mm、膨脹後のバブル12の直径350mm、厚さ
150μ、外側リツプの高さ100mm、その上端部の内
径350mm、テーパ角15、多孔気流案内筒19の
内径550mm、その高さ800mmとし、従来例としては
外側リツプ及び気流案内筒を同寸法とし、それぞ
れ多孔筒でなく盲目筒を用い実験した結果は下記
の通りである。 使用した樹脂は重包製袋用グレードのLDPEお
よびL−LDPEである。 【表】
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係るものであり、代表的な実
施例を示すものであり、第1図は半截縦断側面
図、第2図は一部省略平面図である。 図中、10……ダイ、11……環状吐出口、1
2……バブル、13……内側風冷装置、14……
外側風冷装置、17……外側リツプ、18……
孔、19……多孔気流案内筒。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 インフレーシヨン法によるフイルム成形ダイの
    溶融樹脂環状吐出口の外側及び内側に、それぞれ
    環状の冷却風吹出口を備えた風冷装置が設けてあ
    るフイルム冷却装置において、 外側の環状冷却吹出口の外側リツプは下流程径
    が大きい漏斗状の多孔筒としてあり、かつこの外
    側リツプの外周面とは若干離反した同心円位置に
    は、全長に亘り等径の多孔気流案内筒が前記外側
    風冷装置の上面に着脱自在に設けてあり、前記外
    側リツプと多孔気流案内筒との間には上端が開放
    されている圧力緩衝空間が形成してあると共に、
    前記多孔気流案内筒の上端はバブルフロストライ
    ン近傍まで達していることを特徴とするインフレ
    ーシヨン法プラスチツクスフイルム成形機におけ
    るフイルム冷却装置。
JP1984169329U 1984-11-09 1984-11-09 Expired JPH033392Y2 (ja)

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JPS6185425U JPS6185425U (ja) 1986-06-05
JPH033392Y2 true JPH033392Y2 (ja) 1991-01-29

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS563138U (ja) * 1979-06-20 1981-01-12
JPS59190831A (ja) * 1983-04-15 1984-10-29 Mitsubishi Chem Ind Ltd 厚肉インフレ−シヨンフイルム成形用エア−リング

Family Cites Families (1)

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