JPH0513309A - X線露光マスク及びx線露光方法 - Google Patents
X線露光マスク及びx線露光方法Info
- Publication number
- JPH0513309A JPH0513309A JP3167005A JP16700591A JPH0513309A JP H0513309 A JPH0513309 A JP H0513309A JP 3167005 A JP3167005 A JP 3167005A JP 16700591 A JP16700591 A JP 16700591A JP H0513309 A JPH0513309 A JP H0513309A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- absorber
- mask
- cobalt
- nickel
- Prior art date
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- Pending
Links
Landscapes
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工し易く、且つ大面積の微細な回路パター
ンを半導体基板などの被加工物に転写する。 【構成】 X線マスクの吸収体を、従来用いられている
タングステン、タンタル、金などに代えて、コバルト、
ニッケル、銅またはこれらの合金とする。また、このマ
スクを用い、波長10〜15オングストロームのX線で
露光する。
ンを半導体基板などの被加工物に転写する。 【構成】 X線マスクの吸収体を、従来用いられている
タングステン、タンタル、金などに代えて、コバルト、
ニッケル、銅またはこれらの合金とする。また、このマ
スクを用い、波長10〜15オングストロームのX線で
露光する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路パターンを半導体
基板などの被加工物上に転写するX線露光に使用するの
に好適なX線露光用マスク及び、そのマスクを用いたX
線露光方法に関する。
基板などの被加工物上に転写するX線露光に使用するの
に好適なX線露光用マスク及び、そのマスクを用いたX
線露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線露光の原理は、図2に示すように、
マスクパターンが描かれたX線マスク27を通してX線
21を被加工物26上に照射し、X線レジスト25にマ
スクパターンを転写するものである。
マスクパターンが描かれたX線マスク27を通してX線
21を被加工物26上に照射し、X線レジスト25にマ
スクパターンを転写するものである。
【0003】X線マスク27は、X線が透過し易い窒化
ケイ素、炭化ケイ素、ケイ素などの材料からなるX線透
過膜22上に、X線を吸収し易い重金属からなるX線吸
収体パターン23を形成した構造となっている。従来、
吸収体の材料としては、金、タングステン、タンタルな
どが用いられてきた。また、X線露光に使用する7〜1
0オングストロームの波長のX線に対して十分な遮蔽効
果を得るため、0.5〜0.8μmの吸収体膜厚が必要
である。
ケイ素、炭化ケイ素、ケイ素などの材料からなるX線透
過膜22上に、X線を吸収し易い重金属からなるX線吸
収体パターン23を形成した構造となっている。従来、
吸収体の材料としては、金、タングステン、タンタルな
どが用いられてきた。また、X線露光に使用する7〜1
0オングストロームの波長のX線に対して十分な遮蔽効
果を得るため、0.5〜0.8μmの吸収体膜厚が必要
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線マスクで
は、膜厚が0.5〜0.8μmと厚いため、微細なパタ
ーンの形成が難しいという問題を有している。例えば、
次々世代の超LSIメモリ素子である256メガビット
ダイナミックRAMの最小線幅にあたる0.25μmの
パターンを形成する場合、線幅の2倍以上の高さをもつ
パターンが必要となる。
は、膜厚が0.5〜0.8μmと厚いため、微細なパタ
ーンの形成が難しいという問題を有している。例えば、
次々世代の超LSIメモリ素子である256メガビット
ダイナミックRAMの最小線幅にあたる0.25μmの
パターンを形成する場合、線幅の2倍以上の高さをもつ
パターンが必要となる。
【0005】また、従来のX線マスクに用いられている
金、タングステン、タンタルは、希少な元素であるた
め、高価である。
金、タングステン、タンタルは、希少な元素であるた
め、高価である。
【0006】本発明の目的は、このような従来の欠点を
除去し、微細パターンの形成が容易で安価なX線マスク
及びX線露光方法を提供することである。
除去し、微細パターンの形成が容易で安価なX線マスク
及びX線露光方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるX線露光マスクにおいては、X線透過
膜及びX線吸収体を有するX線露光マスクであって、X
線透過膜は、X線吸収体によるパターンを形成するもの
であり、X線吸収体は、コバルト、ニッケルまたは銅、
あるいはこれらの合金であるものである。
め、本発明によるX線露光マスクにおいては、X線透過
膜及びX線吸収体を有するX線露光マスクであって、X
線透過膜は、X線吸収体によるパターンを形成するもの
であり、X線吸収体は、コバルト、ニッケルまたは銅、
あるいはこれらの合金であるものである。
【0008】また、本発明のX線露光方法においては、
コバルト、ニッケルまたは銅、あるいはこれらの合金を
吸収体とするX線マスクを用い、波長10〜15オング
ストロームのX線によって露光するものである。
コバルト、ニッケルまたは銅、あるいはこれらの合金を
吸収体とするX線マスクを用い、波長10〜15オング
ストロームのX線によって露光するものである。
【0009】
【作用】吸収体膜厚の薄膜化が可能なため、微細加工が
容易となる。
容易となる。
【0010】また、地殻中に豊富に存在し、一般に広く
利用されているコバルト、ニッケルまたは銅を用いるた
め、従来のX線マスクに比べ、入手が容易であり、安価
である。
利用されているコバルト、ニッケルまたは銅を用いるた
め、従来のX線マスクに比べ、入手が容易であり、安価
である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0012】図1は、本発明に係るX線マスクの実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【0013】本発明においては、吸収体1にコバルト、
ニッケル、銅またはこれらの合金を用いたものであり、
X線透過膜2及び支持枠3上に設置して使用する点、お
よび露光の要領は、図1に示すように従来のX線マスク
と同一である。
ニッケル、銅またはこれらの合金を用いたものであり、
X線透過膜2及び支持枠3上に設置して使用する点、お
よび露光の要領は、図1に示すように従来のX線マスク
と同一である。
【0014】コバルト、ニッケルおよび銅は、密度が約
9g/cm3であり、従来用いられている吸収体材料と
比較すると約半分であるが、L吸収端が13〜16オン
グストロームにあるため、10〜15オングストローム
の波長のX線に対し、大きな吸収を示す。波長12.2
5オングストロームのX線に対するX線の線吸収係数お
よびマスクコントラストを10とするのに必要な膜厚、
即ち入射X線の90%を吸収するのに必要な膜厚を、表
1に示す。
9g/cm3であり、従来用いられている吸収体材料と
比較すると約半分であるが、L吸収端が13〜16オン
グストロームにあるため、10〜15オングストローム
の波長のX線に対し、大きな吸収を示す。波長12.2
5オングストロームのX線に対するX線の線吸収係数お
よびマスクコントラストを10とするのに必要な膜厚、
即ち入射X線の90%を吸収するのに必要な膜厚を、表
1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明かなように、コバルト、ニッケ
ルおよび銅は、タンタル及びタングステンに比較して、
X線の吸収が大きく、膜厚を薄くすることが可能であ
り、微細加工が容易である。金と比較すると、吸収係数
は同等であるが、金より反応性が大きいため、ドライエ
ッチングが可能であるため、微細加工が容易である。
ルおよび銅は、タンタル及びタングステンに比較して、
X線の吸収が大きく、膜厚を薄くすることが可能であ
り、微細加工が容易である。金と比較すると、吸収係数
は同等であるが、金より反応性が大きいため、ドライエ
ッチングが可能であるため、微細加工が容易である。
【0017】また、コバルト、ニッケルおよび銅は、タ
ンタル及びタングステンの十倍以上、金の千倍以上地殻
中に存在するため、はるかに安価にX線マスクを製造す
ることができる。
ンタル及びタングステンの十倍以上、金の千倍以上地殻
中に存在するため、はるかに安価にX線マスクを製造す
ることができる。
【0018】本発明の露光方法は、以上示した本発明の
X線マスクを用い、波長を従来の5〜10オングストロ
ームから10〜15オングストロームに代えることによ
って容易に実現できる。
X線マスクを用い、波長を従来の5〜10オングストロ
ームから10〜15オングストロームに代えることによ
って容易に実現できる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
吸収体の薄膜化が可能であり、ドライエッチングによる
微細加工が可能であり、しかも入手が容易で安価である
という、顕著な特徴をもつX線マスクおよびX線露光方
法を提供できる。
吸収体の薄膜化が可能であり、ドライエッチングによる
微細加工が可能であり、しかも入手が容易で安価である
という、顕著な特徴をもつX線マスクおよびX線露光方
法を提供できる。
【図1】本発明のX線マスクの一実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】X線露光の原理を示す模式図である。
1 コバルト、ニッケルまたは銅からなるX線吸収体
2 X線透過膜
3 支持枠
21 X線
22 X線透過膜
25 X線レジスト
26 被加工物
Claims (2)
- 【請求項1】 X線透過膜及びX線吸収体を有するX線
露光マスクであって、 X線透過膜は、X線吸収体によるパターンを形成するも
のであり、 X線吸収体は、コバルト、ニッケルまたは銅、あるいは
これらの合金であることを特徴とするX線露光マスク。 - 【請求項2】 コバルト、ニッケルまたは銅、あるいは
これらの合金を吸収体とするX線マスクを用い、波長1
0〜15オングストロームのX線によって露光すること
を特徴とするX線露光方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167005A JPH0513309A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | X線露光マスク及びx線露光方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167005A JPH0513309A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | X線露光マスク及びx線露光方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513309A true JPH0513309A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15841616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3167005A Pending JPH0513309A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | X線露光マスク及びx線露光方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513309A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6366639B1 (en) | 1998-06-23 | 2002-04-02 | Kabushiki Kaisha Toshiba | X-ray mask, method of manufacturing the same, and X-ray exposure method |
EP1193553A2 (en) * | 2000-09-27 | 2002-04-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Exposure method, exposure apparatus, x-ray mask, semiconductor device and microstructure |
JP2003302753A (ja) * | 2002-04-11 | 2003-10-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | パターン形成方法 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3167005A patent/JPH0513309A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6366639B1 (en) | 1998-06-23 | 2002-04-02 | Kabushiki Kaisha Toshiba | X-ray mask, method of manufacturing the same, and X-ray exposure method |
EP1193553A2 (en) * | 2000-09-27 | 2002-04-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Exposure method, exposure apparatus, x-ray mask, semiconductor device and microstructure |
EP1193553A3 (en) * | 2000-09-27 | 2004-12-29 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Exposure method, exposure apparatus, x-ray mask, semiconductor device and microstructure |
JP2003302753A (ja) * | 2002-04-11 | 2003-10-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | パターン形成方法 |
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