JP3009068B2 - X線マスク構造体及びその製造方法 - Google Patents

X線マスク構造体及びその製造方法

Info

Publication number
JP3009068B2
JP3009068B2 JP9264991A JP9264991A JP3009068B2 JP 3009068 B2 JP3009068 B2 JP 3009068B2 JP 9264991 A JP9264991 A JP 9264991A JP 9264991 A JP9264991 A JP 9264991A JP 3009068 B2 JP3009068 B2 JP 3009068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
absorber
pattern
mask structure
ray mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9264991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04304614A (ja
Inventor
広 前原
明 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9264991A priority Critical patent/JP3009068B2/ja
Publication of JPH04304614A publication Critical patent/JPH04304614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3009068B2 publication Critical patent/JP3009068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大規模集積回路(LS
I)やマイクロマシン等の微細パターンをX線露光によ
りウェーハ等に焼き付ける際に用いるX線マスク構造体
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAMに代表される大規模集積回路は
今や4MDRAMの量産期にあり、しかも16MDRA
Mから64MDRAMへと急速に技術的に進歩してい
る。これに伴いデバイスに要求される最小線幅も、ハー
フミクロンからクォーターミクロンへと縮小している。
これらの半導体デバイスは近紫外光若しくは遠紫外光を
利用してマスクから半導体基板へと転写されるが、これ
らの光の波長では加工出来るデバイスの線幅も限界に近
付きつつある。又、微細化に伴う焦点深度の低下も免れ
ない。そこで、X線によるリソグラフィー技術は上記の
問題を同時に解決するものとして期待が大きい。
【0003】X線露光に使用するマスク構造体では、一
般的に、図1に示す様に適当な支持枠1上に形成された
X線透過膜2上に更にX線吸収体の微細パターン3が形
成された構造を有する。X線吸収体として使用される材
料は重金属、特にAu、W、Ta等が発表されている。
更に、これらのX線吸収体のパターンを支持固定するX
線透過膜には、SiN、SiC等のシリコン化合物が発
表されている。このX線吸収体パターンの形成方法に
は、レジストによる“め型パターン”に対するメッキ
法、重金属吸収体の薄膜を反応性イオンエッチング等の
ドライプロセスでパターンニングする方法、又は適当な
エッチング液を用いてウェットプロセスでパターンニン
グする方法等がある。
【0004】一方、吸収体の形状に関しては、マスクに
入射するX線のフレネル回折を考えた場合、その吸収体
パターンの側壁の断面形状に凹凸を有していることが、
レジストへのパターン転写に対して望ましいことが提案
されている(特開平2−52416号公報参照)。更に
吸収体の側壁に凹凸を有させることによって、マスクに
入射したX線が吸収体の側面で反射して、レジスト上で
のX線強度のコントラストが低下し、解像度低下をもた
らすという問題を解消することが出来る。このことにつ
いて詳細に述べる。
【0005】X線露光用マスクを用いてレジスト上にパ
ターン転写を行う場合、マスクの破損を防ぐ為に、図2
に示す様にマスク(2、3)はレジスト4から数十μm
離して置かれる。そうしてX線5をマスクを通して照射
して吸収体のパターン3をレジスト上に転写する。この
場合、照射するX線が必ずしも平行でなく、更に吸収体
側面が製造プロセスによって必ずしも垂直でない等の理
由で、照射X線5の一部は吸収体3の側面にすれすれの
角度で入射する。これらのX線5の一部は吸収体3の側
面で反射され、照射X線5とは異なった方向に進むの
で、本来吸収体3に遮られてX線5が到達しない部分の
レジスト4を感光させてしまい、その結果、転写パター
ンの解像度が低下するという問題が生じる。この問題は
吸収体3の側壁に凹凸をもたせることによって解決出来
る。
【0006】物質にX線が入射した場合の反射率は入射
角に依存している。X線を物質の面にすれすれの角度で
入射した場合、即ち、入射角が90°に近い場合には全
反射が起こり反射率は100%に近いが、入射角が90
°から小さくなるに従って反射率は急激に低下する。図
3に、金表面に波長1nmのX線を入射した場合の反射
率の入射角依存性を示す。入射角90〜88°では反射
率50%以上であるが入射角が小さくなるに従って反射
率は急激に低下し、85°以下では反射率は1%以下で
ある。X線マスク吸収体の側面が凹凸のない滑らかな面
であればX線は吸収体の面にすれすれの角度で入射する
ので反射率が高い。
【0007】ところが図4に示す様に、吸収体3の側壁
に凹凸をもたせてあれば、吸収体近傍のX線は吸収体3
の面に対し小さな角度で入射するので反射率は非常に低
くなる。つまり、吸収体3の側壁に5°以上の傾きを有
する凹凸を形成しておけば、X線5の反射率は1%以下
となるので、不要な反射X線がレジスト4を感光させて
転写パターンの解像度が低下するという問題は解消出来
る。しかしながら、この様な任意の断面形状を有するX
線吸収体パターンを作成しようとすると、複雑なプロセ
スが必要で高精度なX線マスクの提供が困難であった。
従って、本発明の目的は、任意の凹凸断面形状を有する
X線吸収体パターンを有するX線マスク構造体を簡単な
プロセスで提供することにある。
【0008】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、所望のパターン
のX線吸収体と該吸収体を保持するX線透過膜とを含む
X線マスク構造体において、上記X線吸収体パターン
は、少なくとも2種類の材料が交互に積層され、且つエ
ッチング速度の違いを利用してその側壁が凹凸形状とさ
れた積層構造体であることを特徴とするX線マスク構造
体であり、又、X線吸収体パターンを保持すべきX線透
過膜上に、任意のエッチング条件においてエッチング速
度が異なる少なくとも2種以上のX線吸収体パターン材
料を交互に積層し、しかる後任意のエッチング条件で吸
収体パターンをエッチングすることを特徴とする上記の
X線マスク構造体の製造方法である。
【0009】
【作用】前記従来技術の問題に鑑み、本発明者らが鋭意
研究を重ねた結果、所望のパターンのX線吸収体と該吸
収体を保持するX線透過膜とを含むX線マスク構造体に
おいて、X線吸収体パターンを任意のエッチング条件に
おいてエッチング速度が異なる少なくとも2種類のX線
吸収体パターン材料からなる交互積層構造体にすること
で、エッチングによってX線吸収体パターンの側壁を凹
凸形状に出来るという結論に至った。又、上記のX線マ
スク構造体の製造方法において、X線吸収体パターン材
料を任意のエッチング条件に対してエッチング速度が異
なる2つ以上材料の積層構造とし、この後任意のエッチ
ング条件で吸収体パターンをエッチングすることによっ
て側壁の断面形状に凹凸を有する吸収体パターン形状を
得ることが出来るという結論を得本発明に至った。
【0010】
【好ましい実施態様】本発明のX線マスク構造体は、図
1に図解的に示す様に、マスク支持枠としてのシリコン
ウェーハ1とX線透過膜2とX線吸収体パターン3とか
らなり、円中に描いた拡大図に示す様に、上記X線吸収
体パターン3が、その側壁が凹凸形状を有する積層構造
体であることを特徴としている。又、これらの材料の他
にもX線吸収体の保護膜や導電膜も使用してもよい。X
線透過膜としては、1〜10μmの厚みのSi、SiO
2 、SiC、SiN、BN、BNC等の無機類、ポリイ
ミド等の耐放射線性有機膜等の公知の材料を使用するこ
とが出来る。又、この他にX線透過膜として使用出来る
ものであれば使用しても構わない。これらの膜の成膜方
法は各種のスパッタ法、化学気相成長法等の方法を用い
ることが出来る。又、X線吸収体パターンはめっき法に
よって形成することが好ましく、X線吸収体パターン材
料としては、Au、Ni、Cu等の公知の材料を使用す
ることが出来る。本発明の基本プロセスであるX線吸収
体の側壁の断面を凹凸形状制御する方法としては、任意
のエッチングに対してエッチング速度の異なる材料を交
互にめっきを行い、吸収体パターン形成後に任意のエッ
チング処理を施すことによって目的の構造を得ることが
出来る。
【0011】
【実施例】次に図面に示す実施例を参照して本発明を更
に詳しく説明する。尚、本発明はこれらの実施例のみに
限られないことはいうまでもない。 実施例1 シリコンウェーハ上に化学気相成長法によって形成され
た2μm厚のSiN膜を有する基板を実験用の基板とし
た。この基板上にめっき用の電極として、Cr及びAu
を夫々50オングストローム及び500オングストロー
ムの厚みにEB蒸着によって形成した。この上に電子線
レジストであるPMMAを1.3μmの厚みでスピンコ
ートし、加速電圧20kVでEB描画を行い、現像後
0.25μmのめっき用ステンシルパターンを形成し
た。この後、亜硫酸系のAuめっき液を用いてX線吸収
体であるAuを0.1μmの厚みにめっきした。次い
で、Niめっき液を用いて、Au層上にNiを0.1μ
mの厚みにめっきした。この2種のめっき操作を夫々5
回繰り返すことによって1.0μmの厚みを有するX線
吸収体パターンを形成した。この基板をヨウ化カリの水
溶液に浸漬しAuの部分のみを短時間選択的にエッチン
グした。更に、めっきに使用した基板上の電極をスパッ
タ法によって除去した。又、常法に従ってSi基板をバ
ックエッチして、最後にこのマスク基板をパイレックス
のフレームに装着して本発明のX線マスクとした。
【0012】実施例2 実施例1におけるNiめっきに代えて、Cuめっきを使
用した他は全て実施例1と同様の操作を行って、本発明
のX線マスク構造体とした。 実施例3 実施例1及び実施例2で得られたX線吸収体パターンの
断面形状をSEMを用いて評価した。両実施例ともAu
の層が選択的にエッチングされ、吸収体側壁に周期的な
凹凸形状を有する形状が確認された。この周期は各めっ
き層の厚みの周期と同等で0.2μm、凹凸の深さは約
200オングストロームであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線マスクを図解的に示す断面図。
【図2】X線マスクを用いたパターン転写の模式図。
【図3】金表面に波長1nmのX線を入射した場合の反
射率の入射角依存性を示す図。
【図4】吸収体の側壁に凹凸をもたせたX線マスクにお
けるX線照射の模式図。
【符号の説明】
1:支持枠 2:透過膜 3:X線吸収体 4:レジスト 5:X線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のパターンのX線吸収体と該吸収体
    を保持するX線透過膜とを含むX線マスク構造体におい
    て、上記X線吸収体パターンは、少なくとも2種類の材
    料が交互に積層され、且つエッチング速度の違いを利用
    してその側壁が凹凸形状とされた積層構造体であること
    を特徴とするX線マスク構造体。
  2. 【請求項2】 X線透過膜上に、任意のエッチング条件
    においてエッチング速度が異なる少なくとも2種以上の
    X線吸収体パターン材料を交互に積層し、しかる後任意
    のエッチング条件で吸収体パターンをエッチングするこ
    とを特徴とする請求項1に記載のX線マスク構造体の製
    造方法。
JP9264991A 1991-04-01 1991-04-01 X線マスク構造体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3009068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9264991A JP3009068B2 (ja) 1991-04-01 1991-04-01 X線マスク構造体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9264991A JP3009068B2 (ja) 1991-04-01 1991-04-01 X線マスク構造体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04304614A JPH04304614A (ja) 1992-10-28
JP3009068B2 true JP3009068B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=14060309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9264991A Expired - Fee Related JP3009068B2 (ja) 1991-04-01 1991-04-01 X線マスク構造体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3009068B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6281205B2 (ja) * 2013-08-09 2018-02-21 凸版印刷株式会社 反射型マスク

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04304614A (ja) 1992-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06105683B2 (ja) レジストパターン形成方法
US5469489A (en) Production method of an x-ray mask structure, an x-ray mask structure produced thereby, and a device fabricated by using the x-ray mask structure
KR20240003445A (ko) 이중층 포토레지스트 기반의 포토리소그래피 방법
JP2994407B2 (ja) X線リソグラフィ用マスクの製法
US5030549A (en) Fine pattern forming method
JP3210143B2 (ja) X線マスク構造体とその作製方法、及び、該x線マスク構造体を用いたx線露光方法と、該x線マスク構造体を用いて作成するデバイス製造方法
KR100542464B1 (ko) 원자력간 현미경 리소그래피 기술을 이용한 극자외선 노광공정용 반사형 다층 박막 미러의 제조방법
JP4967630B2 (ja) インプリントモールドおよびインプリントモールド製造方法
JP3009068B2 (ja) X線マスク構造体及びその製造方法
US5567551A (en) Method for preparation of mask for ion beam lithography
US5178975A (en) High resolution X-ray mask having high aspect ratio absorber patterns
JPS5918637A (ja) 像パタ−ンの形成方法
JPH0314172B2 (ja)
WO2005015308A2 (en) Fabrication process for high resolution lithography masks using evaporated or plasma assisted electron sensitive resists with plating image reversal
JP3114286B2 (ja) X線露光用マスク及びそれの製造方法
US6238826B1 (en) Apparatus for transferring structures
JP2636658B2 (ja) Au透過型グレーティングの製作法
JP3505857B2 (ja) X線反射型マスクの製造方法
JP2633264B2 (ja) パターン形成方法
JPH05136026A (ja) パターン形成方法
JPH01302723A (ja) X線露光用マスク及びその製造方法
JPH05152194A (ja) X線マスクの製作方法
KR100205345B1 (ko) 엑스-레이 마스크의 제조방법
JPH0312452B2 (ja)
JPH01289244A (ja) X線マスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees