JPH05131074A - 糸切りミシンの上糸制止装置 - Google Patents

糸切りミシンの上糸制止装置

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JPH05131074A
JPH05131074A JP3325098A JP32509891A JPH05131074A JP H05131074 A JPH05131074 A JP H05131074A JP 3325098 A JP3325098 A JP 3325098A JP 32509891 A JP32509891 A JP 32509891A JP H05131074 A JPH05131074 A JP H05131074A
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JP
Japan
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thread
needle
tension
sewing machine
workpiece
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JP3325098A
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Yuichi Inami
祐一 稲見
Minemasa Nagashima
峰正 長島
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SINGER NIKKO KK
Original Assignee
SINGER NIKKO KK
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B65/00Devices for severing the needle or lower thread
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B47/00Needle-thread tensioning devices; Applications of tensometers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸切りミシンの上糸制止装置の提供。 【構成】 ミシンの天秤機構(5)と上糸供給源(6)
との間の上糸経路上に設けられ、糸切り機構(9)の非
作動時に上糸4の張力を実質的に零に設定し、糸切り機
構(9)の作動時に上糸4の張力を所定値に設定する上
糸制止装置18と、糸切り機構(9)の非作動時にミシ
ンの糸調子器10による上糸4の張力を所定値に設定
し、糸切り機構(9)の作動時にミシンの糸調子器10
による上糸4への張力の付与を無効化させる張力無効化
手段31とを備える。 【効果】 糸切り機構による上糸の引き出し量を糸調子
器による設定張力とは無関係に、上糸制止装置によつて
適切に、かつ、独立して設定できる。その結果、糸切り
後に針側及び加工物側に残る上糸の長さを、それぞれ必
要かつ充分な長さに容易かつ正確に与えることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸切りミシンの上糸制
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】糸切り機構を備えるミシンを糸切りミシ
ンといい、従来の糸切りミシンにあつては、一連の縫製
作業終了後、針が加工物の表面から上昇して上停止位置
に向かう間に、加工物が載置される針板の下方におい
て、上糸及び下糸からなる縫い糸をナイフによつて切断
するようになつている。
【0003】この糸切り機構によつて切断後に針側に残
る上糸の長さは、次の縫製作業開始時において第1針目
に適正な縫い目が形成されるように、必要にして充分な
長さであることが理想である。上糸の残り長さが短い場
合には、次の縫製作業開始時に上糸が針から抜けて縫製
作業が不可能になり、また上糸の残り長さが長い場合に
は、次に縫製される加工物の縫い始め部分に上糸の糸端
が長く残り、縫製品の品質を低下させ、縫製品の仕様に
よつては人手によつて糸端を切断除去するなどの作業が
必要となる。
【0004】このため、従来の糸切りミシンにあつて
は、糸切り機構の作動に際して適正な上糸量を針板下方
に引き出させるために、上糸に適当な糸繰り出し抵抗を
与えるようにしている。この糸繰り出し抵抗の付与手段
として糸調子器及び補助糸調子器を設け、糸切り機構が
作動中のミシンの糸調子器の張力を無効化して補助糸調
子器のみによる所定の張力を上糸に与えてるようにし、
引き出される上糸量を加減していた。この補助糸調子器
は、常時、引き出される上糸に所定の張力を与えるもの
であり、糸調子器と上糸供給源である糸巻きとの間に設
けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の糸切りミシンの上糸制止装置にあつては、補
助糸調子器により、常時、引き出される上糸に所定の張
力を与える構造となつていたため、加工物の仕様によつ
ては、縫製作業中に常に上糸に加えられている前記補助
糸調子器による張力が悪影響を与えることがあつた。具
体的には、上糸の張力に関係する上下糸の縫い目バラン
スと糸切断後の上糸の長さの適正化との調和が極めて困
難であり、縫製工場での問題点になつていた。特に、薄
物の加工物などの場合には、補助糸調子器による張力
が、上下糸の縫い目バランスに微妙に影響を与える。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、加工物に対する一連の縫製作業終了後に、加工物の
下方で上下糸を切断する糸切り機構を備えるミシンの上
糸制止装置であつて、ミシンの天秤機構と上糸供給源と
の間の上糸経路上に設けられ、前記糸切り機構の非作動
時に上糸の張力を実質的に零に設定し、前記糸切り機構
の作動時に上糸の張力を所定値に設定する上糸制止装置
と、前記糸切り機構の非作動時にミシンの糸調子器によ
る上糸の張力を所定値に設定し、前記糸切り機構の作動
時にミシンの糸調子器による上糸への張力の付与を無効
化させる張力無効化手段とを備えることを特徴とする糸
切りミシンの上糸制止装置である。
【0007】
【作用】しかして、ミシンの糸調子器による上糸への張
力を所定値に設定し、かつ、上糸制止装置による上糸へ
の張力を零に設定した状態で、加工物に対する一連の縫
製作業が行われる。このように、一連の縫製作業は、ミ
シンの糸調子器のみによる張力が上糸に作用して行われ
るので、加工物の上下糸の縫い目バランスに適正な張力
を予め容易に与えることができる。
【0008】次に、加工物に対する一連の縫製作業が終
了し、糸切り機構によつて加工物の下方で上下糸を切断
する際には、無効化手段を作動させてミシンの糸調子器
による上糸への張力の付与を無効化させると共に、上糸
制止装置による上糸の張力を所定値に与える。これによ
り、上糸の種類に応じた適正な張力が上糸制止装置のみ
によつて上糸に与えられるので、上糸に適正な繰り出し
量を与えて糸切り機構による上下糸の切断を行うことが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図10は1実施例を示す。図1中に
て符号1は従来周知のミシンアームを示し、このミシン
アーム1には針2を先端に装着した針棒3が上下動自在
に支持されると共に、布押え(図示せず)を取り付けた
押え棒が針棒3に近接して装備され、針2には上糸4が
挿通されている。このミシンアーム1内には主軸(図示
せず)の回転に伴つて作動する天秤5を備える天秤機構
が設けられ、天秤5には、上糸供給源である糸巻き6か
ら上糸制止装置18及び糸調子器10を経て導かれる上
糸4が挿通され、上糸4は針棒3上の針2にまで連なつ
ている。この糸巻き6から針2までが、上糸経路を形成
している。
【0010】一方、加工物7を載置した針板8の下面側
には、糸切り機構のナイフ9が装備されている。このナ
イフ9により、加工物7に対する一連の縫製作業終了後
に加工物7の下方で上下糸が切断される。
【0011】糸調子器10は、図2に示すようにミシン
アーム1の前面に固設され、先端部が中心軸線方向に2
つ割りにされた2つ割り部15aを有する支持軸15
と、支持軸15に嵌挿支持される一対の糸調子皿11及
びばね受け皿13と、支持軸15の2つ割り部15aの
雄ねじ部に螺合され、ばね受け皿13との間に圧縮して
介装した糸調子ばね12の弾発力を調節する糸調子ナツ
ト14とを備える。しかして、糸調子ナツト14の螺合
量の変更にて糸調子ばね12の弾発力を変更して、一対
の糸調子皿11による上糸4の挟圧力を調節できるの
で、上糸4の張力を増減調節することができる。このば
ね受け皿13は、図4に示すように中心部に支持軸15
の2つ割り部15aを差し入れる2つの通孔13aを有
し、両通孔13aの間は、後記する糸弛めピン16の当
接面13bを形成している。
【0012】この糸調子器10には、糸調子ばね12を
圧縮して糸調子器10による上糸4の張力を実質的に零
とする張力無効化手段31が付属される。張力無効化手
段31は、支持軸15の2つ割り部15aの基端から支
持軸15の基端にまで挿通して設けられ、支持軸15内
をスライド可能な糸弛めピン16と、糸切り機構に連動
して糸切り時に作動する作動板17とで構成され、糸切
り機構の非作動時にミシンの糸調子器10による上糸4
の張力を所定値に設定し、糸切り機構の作動時にミシン
の糸調子器10による上糸4への張力の付与を無効化さ
せる。このため、糸弛めピン16の先端部は、ばね受け
皿13の当接面13bに臨み、糸弛めピン16の基端部
は、ミシンアーム1の内部に突出している。そして、ミ
シンアーム1の内部に突出する糸弛めピン16の基端部
が、作動板17に臨んでいる。
【0013】しかして、糸切り機構の作動に連動する作
動板17の矢印a方向への作動により、その突起部17
aが糸弛めピン16の基端部に接し、糸弛めピン16が
ミシンアーム1の外側に押し出されると共にばね受け皿
13が押し出され、糸調子ばね12を圧縮方向に押し戻
すので、一対の糸調子皿11で挟持されている上糸4へ
の張力を無効化できる。糸切り機構の非作動時に作動板
17が図2に示す位置に復帰し、突起部17aと糸弛め
ピン16との接触が解除されれば、糸調子器10による
上糸4の張力が回復する。
【0014】次に、上糸制止装置18は、糸切り機構の
非作動時に上糸4の張力を実質的に零に設定し、糸切り
機構の作動時に上糸4の張力を所定値に設定する作用を
有し、糸調子器10と糸巻き6との間に設けてある。上
糸制止装置18は、図3に示すようにミシンアーム1に
固定され、コ字状をなすブラケツト19と、ブラケツト
19の一端部に固設され、先端部が中心軸線方向に2つ
割りにされた2つ割り部23aを有する支持軸23と、
支持軸23に嵌挿支持される一対の糸制止皿20及びば
ね受け皿22と、支持軸23の2つ割り部23aの雄ね
じ部に螺合され、ばね受け皿22との間に圧縮して介装
した上糸制止ばね21の弾発力を調節する上糸制止調節
ナツト24とを備える。
【0015】しかして、上糸制止調節ナツト24の螺合
量を変えて上糸制止ばね21の弾発力を変更することに
より、一対の糸制止皿20によつて挟持される上糸4の
張力を増減調節することができる。
【0016】このばね受け皿22は、図4に示すように
中心部に支持軸23の2つ割り部23aを差し入れる2
つの通孔22aを有し、両通孔22aの間は、後記する
上糸制止作動ピン25の当接面22bを形成している。
また、支持軸23には、上糸制止作動ピン25が2つ割
り部23aの基端から支持軸23の基端にまで挿通して
スライド自在に設けられる。上糸制止作動ピン25の先
端部は、ばね受け皿22の当接面22bに臨み、上糸制
止作動ピン25の基端部は、ブラケツト19の他端側に
突出している。
【0017】ブラケツト19の他端部には、上糸制止作
動ピン25の駆動装置である電磁ソレノイド26(図3
は往き作動状態を示す)が固設される。電磁ソレノイド
26のプランジヤ27は、上糸制止作動ピン25の基端
部に臨み、電磁ソレノイド26の非作動時には、復帰ば
ね28の復帰作用によつて上糸制止ばね21の弾発力に
抗して上糸制止作動ピン25及びばね受け皿22を押圧
移動させ、一対の糸制止皿20間で挟持される上糸4に
対し、張力を実質的に零として糸制止作用を解放する。
なお、上記の電磁ソレノイド26に代えて空気圧シリン
ダ装置によつて駆動装置を構成することもできる。
【0018】以上のように構成された糸切りミシンの上
糸制止装置の作用について、図5のタイムチヤートを参
照して説明する。加工物7への縫製作業時には、作動板
17は図2に示す位置にあつて、その突起部17aと糸
弛めピン16との接触は解除され、糸調子ばね12の弾
発力を受けるばね受け皿13を介して一対の糸調子皿1
1に挟持される上糸4に所定の張力を与えている。一
方、電磁ソレノイド26は非作動状態にあつて、上糸制
止装置18による糸制止作用が解除されている。
【0019】この状態で、加工物7への一連の縫製作業
が終わつて最終縫い目からの針2の上昇時において、ミ
シンの主軸角度が針最下点(0°)から予め設定された
値に達すると、糸切り信号が出されると共に糸切り機構
が作動を始め、加工物7の下方において上糸4及び下糸
が捕捉され、糸切り操作に必要な量だけ引き出された後
に糸切り機構のナイフ9によつて切断される。
【0020】一方、この糸切り機構が作動を開始した時
には、図2に示す作動板17が矢印a方向に移動し、作
動板17の突起部17aが糸弛めピン16を押し込み、
ばね受け皿13を介して糸調子ばね12を圧縮方向に押
し戻すので、上糸4の糸調子皿11による挟圧が解放さ
れる。これにより、糸調子器10の上糸4に対する張力
付与作用が無効化するので、上糸4は加工物7の下方に
おいて容易に引き出される状態になる。
【0021】更に、前記糸切り機構の作動と同時か、或
いはコントロールボツクス(図示せず)内に設けられる
タイマーによる遅延回路などで設定される時間Δts
け遅れて出される上糸制止信号により、電磁ソレノイド
26が駆動され、復帰ばね28に抗してプランジヤ27
が往き作動する。これにより、上糸制止作動ピン25に
よるばね受け皿22の拘束が解放され、ばね受け皿22
を介して糸制止皿20に上糸制止ばね21のばね圧が作
用する。そして2枚の糸制止皿20間を通過する上糸4
に、上糸制止調節ナツト24の回動によつて予め設定さ
れた適切な張力が付与される。
【0022】このようにして、張力無効化手段31によ
つて糸調子器10による上糸4の張力を実質的に零に
し、かつ、上糸4に上糸制止装置18のみによる所定の
張力が付与された状態で、糸切り機構のナイフ9によつ
て上糸4及び下糸が切断される。すなわち、上糸4は、
上糸制止装置18のみによる所定の張力が付与された状
態で繰り出されて切断されるので、適正長さが引き出さ
れた状態、つまり加工物7に適正長さが残り、針2に次
の加工物7に第1針目の適正な縫い目が形成される長さ
が残つた状態で切断されることになる。そして、主軸角
が針最上点(180°)を通過した後、糸切りが完了
し、その後天秤5が最上点に至る。
【0023】図6は上糸制止装置18の上糸制止作動ピ
ン25の駆動装置の他の構造例を示す。この構造例にあ
つては、ミシン主軸101から歯車装置105を経て回
動駆動されるカム板104が設けられ、このカム板10
4に形成したカム溝104aに沿つて往復揺動する従動
アーム106が設けられる。従動アーム106は、ミシ
ンアーム1に設けた揺動支点106aを中心として揺動
可能である。この従動アーム106の往復揺動は、ミシ
ンアーム1に設けた揺動支点107aを中心として揺動
可能な揺動レバー107に伝えられ、次いで揺動レバー
107にヒンジピン103bを介して相対揺動自在に結
合される作動板103に伝えられる。
【0024】作動板103は、ミシンアーム1に設けた
直線ガイド103aによつて矢印b方向に案内されるの
で、作動板103の駆動によつて突起部103cが上糸
制止作動ピン25を押し込み、凹部103dが上糸制止
作動ピン25の押し込みを解除する。従つて、図3に示
すと同様に2枚の糸制止皿20間を通過する上糸4に、
張力の付与を無効化させ、又は上糸制止調節ナツト24
の回動によつて予め設定された適切な張力を上糸4に付
与させて上糸制止作用が行われる。
【0025】図7には、上糸制止装置18のミシンアー
ム1への装備位置を変えた構造例を示し、上糸制止装置
18は、天秤5と糸調子器10との間の上糸4の経路上
に配設してある。なお、上糸制止装置18を移動させた
関係で、上糸4の案内30を設けてある。この構造例に
よつても、天秤5と糸調子器10との間の上糸制止装置
18によつて上糸4の張力無効化又は上糸制止が行われ
るので、前記実施例と同様の作用を得ることができる。
【0026】図8,図9には、上糸制止装置18の他の
構造例を示す。この構造例にあつては、上糸制止装置1
8は、ミシンアーム1に固定され、L字状をなすブラケ
ツト219と、ブラケツト219の一端部に固設された
支持軸23と、支持軸23に嵌挿支持される一対の糸制
止皿20と、支持軸23に螺合され、一方の糸制止皿2
0との間に圧縮して介装した上糸制止ばね21の弾発力
を調節する上糸制止調節ナツト24とを備える。しかし
て、上糸制止調節ナツト24の螺合量を変えて上糸制止
ばね21の弾発力を変更することにより、一対の糸制止
皿20によつて挟持される上糸4の張力を増減調節する
ことができる。なお、支持軸23の2つ割り部23a及
びばね受け皿22は省略されている。
【0027】そして、ブラケツト219の他端部には、
舌部材204の駆動装置である電磁ソレノイド26が固
設される。電磁ソレノイド26のプランジヤ27に固着
した舌部材204の先端は、一対の糸制止皿20間に臨
んでいる。しかして、電磁ソレノイド26の非作動時に
は、復帰ばね28の復帰作用により、舌部材204が上
糸制止ばね21の弾発力に抗して一対の糸制止皿20間
を押し広げ、糸制止皿20間で挟持される上糸4に対
し、張力を実質的に零として糸制止作用が解放される。
また、電磁ソレノイド26の往き作動により、二枚の糸
制止皿20間から舌部204が抜け出るので、上糸制止
ばね21の弾発力を受ける糸制止皿20間で上糸4が挟
持され、所定の張力による上糸制止の作用がなされる。
【0028】図10には上糸制止装置18の更に他の構
造例を示す。この構造例にあつては、ミシンアーム1に
ブラケツト306が固定され、このブラケツト306に
支点302を回動中心とするローラアーム303を設け
てある。ローラ301は、ローラアーム303の先端部
に回動自在に支持され、ばね304の弾発力によつて上
糸4をミシンアーム1上の押さえ部309に押圧してい
る。305はブラケツト306のねじ孔に螺合する調節
ねじで、上糸4を押圧するばね304の弾発力を調節す
る。
【0029】一方、ブラケツト306上に取付けられた
電磁ソレノイド307のプランジヤ308の先端が、ロ
ーラアーム303の他端部に臨んでいるので、プランジ
ヤ308をローラアーム303に接触又は非接触とする
ことにより、上糸4の糸制止を不作用状態又は作用状態
に切り換えることができる。すなわち、上糸制止の作用
時には、ばね304の所定の弾発力を受けたローラ30
1と押さえ部309との間で上糸4を挟圧し、上糸4に
所定の張力を付与することができ、また、上糸制止の不
作用時には、ローラ301と押さえ部309との間に間
隙を形成して上糸4の張力を零にすることができる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る糸切りミシンの上糸制止装置によれば、糸
切りミシンにおいて、通常の縫製作業時には上糸への張
力が不作用となり、糸切断に際してのみ上糸への張力が
作用する上糸制止装置を設けたので、糸切り機構による
糸切断に際して加工物の下方において引き出される上糸
の引き出し量を糸調子器による設定張力とは無関係に、
適切に、かつ、独立して設定できる。その結果、加工物
の種類、その縫い目の状態、上糸の種類等と関係なく、
糸切り後に針側及び加工物側に残る上糸の長さを、それ
ぞれ必要かつ充分な長さに容易かつ正確に与えることが
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係る上糸制止装置を備え
る糸切りミシンを示す正面図。
【図2】 同じく図1のA−A線断面図。
【図3】 同じく図1のB−B線断面図。
【図4】 同じくばね受け皿を示す図。
【図5】 同じく作用説明用のタイムチヤート。
【図6】 同じく上糸制止作動ピンの駆動装置の他の構
造例を示す斜視図。
【図7】 同じく上糸制止装置の装備位置を代えた構造
例を示す正面図。
【図8】 同じく上糸制止装置の他の構造例を示す平面
図。
【図9】 同じく正面図。
【図10】 同じく更に他の構造例の上糸制止装置を備
える糸切りミシンを示す正面図。
【符号の説明】
1:ミシンアーム、2:針、3:針棒、4:上糸、5:
天秤(天秤機構)、6:糸巻き(上糸供給源)、7:加
工物、8:針板、9:ナイフ(糸切り機構)、10:糸
調子器、11:糸調子皿、12:糸調子ばね、13:ば
ね受け皿、13b:当接面、14:糸調子ナツト、1
5:支持軸、15a:2つ割り部、16:糸弛めピン、
17:作動板、17a:突起部、18:上糸制止装置、
31:張力無効化手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工物に対する一連の縫製作業終了後
    に、加工物の下方で上下糸を切断する糸切り機構を備え
    るミシンの上糸制止装置であつて、ミシンの天秤機構と
    上糸供給源との間の上糸経路上に設けられ、前記糸切り
    機構の非作動時に上糸の張力を実質的に零に設定し、前
    記糸切り機構の作動時に上糸の張力を所定値に設定する
    上糸制止装置と、前記糸切り機構の非作動時にミシンの
    糸調子器による上糸の張力を所定値に設定し、前記糸切
    り機構の作動時にミシンの糸調子器による上糸への張力
    の付与を無効化させる張力無効化手段とを備えることを
    特徴とする糸切りミシンの上糸制止装置。
JP3325098A 1991-11-14 1991-11-14 糸切りミシンの上糸制止装置 Pending JPH05131074A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3325098A JPH05131074A (ja) 1991-11-14 1991-11-14 糸切りミシンの上糸制止装置
US07/958,973 US5868089A (en) 1991-11-14 1992-10-09 Needle thread restraining device in a thread cutting sewing machine

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JP3325098A JPH05131074A (ja) 1991-11-14 1991-11-14 糸切りミシンの上糸制止装置

Publications (1)

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ID=18173117

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