JPH0333329Y2 - - Google Patents

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JPH0333329Y2
JPH0333329Y2 JP2891589U JP2891589U JPH0333329Y2 JP H0333329 Y2 JPH0333329 Y2 JP H0333329Y2 JP 2891589 U JP2891589 U JP 2891589U JP 2891589 U JP2891589 U JP 2891589U JP H0333329 Y2 JPH0333329 Y2 JP H0333329Y2
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thread
sewing
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sewing machine
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本考案は、まき縫ミシンによる毛皮の縫製時に
生じる無駄糸の防止装置に関する。
従来の技術と問題点: 高品質の毛皮の加工手段としてレツトアウト加
工(たとえば約50cmほどの原皮を約4〜5mm幅に
裁断して、この細幅にした毛皮を少しずつづらせ
て縫い合わせ、毛並みを整えて必要な着丈および
形に仕上げる加工を云う)がある。この加工によ
つて長さおよび形を整えた後、つなぎ合せてシー
ト状にしてゆく。ところが従来は、このレツトア
ウト加工時の縫糸の残りが毛の生えている表面に
出てしまう。そのために、縫合後に、前記糸端を
1本1本、毛を切らないように分けながら切取る
のは非常に手数を要し、大変な作業である。しか
しながら、作業の性質上回避できないことであつ
た。その発生原因は、1コース縫い終わるたびに
ミシンの縫合操作部から被加工物を離すとき、針
の孔から縫糸が外れないように、少し指で糸をた
るませた後、糸切りを行うので、このたるませた
糸が、次の縫い始め時に残つてしまうことにあ
る。
そこで、1コースの縫合が終るたびに、前記し
たような指先の操作で糸をたるませることを、ミ
シンの停止位置を制御できるストツプモータに、
ソレノイドを併用して、半自動的に糸をたるませ
る機構のものも提案されているが、これでもやは
り前記同様に、縫合後残り糸を処理しなければな
らないのは、人手による場合とあまり変りがな
い。
このようなことから、作業者が特別な操作を施
すことなしに、縫合後に縫糸が長く残らないよ
う、処理できることが要望されている。
課題を解決するための手段: 本考案では、上記のような問題点を解決して、
縫い始めの糸が毛側に残らないように縫工作業が
できる、縫製時に生じる無駄糸の発生を防止でき
る装置を提供することにある。
すなわち、本考案は、毛皮用まき縫ミシンにお
いて、糸緊張ガイドから縫針までの給糸ラインに
交差して、縫合操作停止時給糸にたるみを与える
糸たるませ機構と、該糸たるませ機構位置より下
流位置で切断後の糸を引戻す糸引戻し機構とを、
支持体に取り付けてミシン上部に装着してあり;
糸たるませ機構は、ミシンの作動停止に連動し
て、給糸ラインと交差する方向に糸を変位させ
る、糸たるみ操作片を鉄芯先端に備えたソレノイ
ドからなり;糸引戻し機構は、支持体に立設した
取り付け片にて基端を固着されて先端に糸案内部
を有する弾性線条と、支持体付設の保持片に上下
調節可能に付した弾性線条の跳ね上げストツパー
と、からなる構成のものである。
本考案の装置は、既知の毛皮用まき縫ミシンの
本体上に取り付けて、縫糸のガイドから水平に作
動する縫糸までの間に配設する。
作 用: 本考案装置によれば、レツトアウト加工に際
し、縫合を開始するときには、糸たるませ機構の
ソレノイドは停止状態にして、その鉄芯先端に付
設の糸たるみ操作片を後退させて縫糸には何等余
分な外力を与えないで給糸でき、通常の縫製作業
ができる。この状態で糸引戻し機構の弾性線条
は、糸の張力によつて糸案内部が引下げられ、支
障なく給糸される。
所要長さ縫合操作が行われて、縫い終わり、糸
を切断したい時に、作業テーブル等の手元位置に
設けてあるスイツチで、ソレノイドへ一瞬通電さ
せることにより、鉄芯が引かれて、その鉄芯先端
に付されている糸たるみ操作片が給糸ラインを横
切つて移動し、給糸をたるませる。
その後通常の操作で縫糸を所要個所で切断する
と、縫糸はそれまでの糸の張力による押し下げ力
の消去で、弾性線条の撓みが除かれて跳ね上げら
れ、給糸側へ引戻される。この際の跳ね上げによ
る糸の引戻し量は、予め設定する線条の跳ね上げ
寸法で、糸が針穴から抜け落ちない程度に決めて
おくことにより、前記作動の結果、次の縫合作業
開始時には、縫針の針穴からの縫糸余長は最小限
になつている。したがつて、縫上げられた毛皮の
表面側には無駄糸が生じることなく縫製できるこ
とになり、残り糸の始末をする工程が省けること
になる。
実施例: 以下本考案を一実施例について図面により説明
すれば、次の通りである。
第1図ないし第2図において、1は公知の毛皮
用まき縫ミシンであつて、ミシン本体2のカバー
3上面に、鋼板にて形成した支持体11によつて
防止装置10を取り付けてある。4は駆動軸、
4′は駆動プーリーで、ミシン駆動モータ(図示
省略)からベルト巻掛けされて駆動できるように
なつている。5,5′は生地送りホイール。6は
縫針操作スピンドルで、水平に進退するようにな
つており、6′は縫針、6″は縫針ホルダー、6a
は縫針ホルダー6″に取り付く糸ガイドである。
7はミシンへの糸受入ガイド、8,8′は中間の
糸道である。
防止装置10は、第2図ないし第6図にて示す
ように、鋼板を曲げ加工して形成した支持体11
上に載設した糸たるませ機構20と、糸引戻し機
構30とで、構成されている。
糸たるませ機構20は、ソレノイド21と、そ
の鉄芯22先端に付設された糸たるみ操作片25
と、該糸たるみ操作片25の引戻しばね27と、
からなる。ソレノイド21はその支持枠23を、
支持体11の基板12から直立した取り付け片1
3に、長孔(図示省略)を介して軸線方向に移動
可能なよう取り付けてある。このソレノイド21
の鉄芯22は、支持枠23の端面に付設したキー
プレート24と鉄芯22側面に刻設した溝22′
とを係合させて回転不能にしてあり、先端に設け
た切り割22″に、金属板で屈曲形成した糸たる
み操作片25の基端部を水平回動可能にピン26
連結してある。この糸たるみ操作片25は、前半
部を起立させて、糸の流れ方向にやや傾けた状態
で、ソレノイド21側の直立縁25′が糸を操作
するようにしてある。この糸たるみ操作片25
は、その前端部と、支持体11基板12の幅狭ま
に形成してなる部分12′の先端起立部12″と
を、引きばね27にて連結し、縫合操作停止時そ
の引きばね27力で鉄芯22と共に糸たるみ操作
片25が引き戻されるようになつている。。前記
ピン26は下側に突出して、支持体基板12上に
設けたストツパー28と当接して引きばね27に
よる糸たるみ操作片25の引き戻し位置を規制す
るようにしてある。
糸引戻し機構30は、ミシン本体カバー3に対
して装置10を取り付けた状態で給糸下流側に
て、支持体11基板12から前記ソレノイド21
の取り付け部と対向する位置で直立した支持片1
5に、基端を締着して上向きに踏ね上げるよう付
勢された弾性線条31と、この弾性線条31の前
半部に接して踏ね上げ量を設定するストツパー3
3とからなる。弾性線条31としては、たとえば
細いピアノ線を用い、先端部に糸案内部32が屈
曲形成してある。弾性線条31の踏ね上げ量設定
ストツパー33は、逆L字形に屈曲形成されて直
立する基幹部33′が、支持体基板12から直立
して設けた保持片16の屈曲縦縁16′内側で端
面を案内されて、回動することなく上下移動調節
可能に取り付けてあり、直接弾性線条31と接し
て緩衝されるよう、突き出し腕部33″下面にゴ
ム等のクツシヨン片34が貼着してある。33a
は取り付け長切欠きである。
支持体11の長手方向中央部には、前記したソ
レノイド21取り付け軸線と直交して、取り付け
片17が直立付設してあり、この取り付け片17
を、ミシン本体カバー3上面に突設のリブ3′に
沿わせて、糸緊張ガイド9の支持軸9′と共に締
着することにより、防止装置10がミシン本体カ
バー3に固定されるようになつている。
このようにした本考案の防止装置10は、ミシ
ンに装着した状態で、糸緊張ガイド9と、支持体
11の幅狭に形成した部分12′に設けた(この
場所に限定されないが、なるべく糸たるみ操作片
25の進退位置に近い個所が好ましい)糸道18
とを結ぶ直線上(給糸ライン)に対し、糸たるみ
操作片25が交差して進退することで給糸をたる
ませ得ることができるようになつている。なお、
ソレノイド21は、ミシン本体2あるいは作業テ
ーブル等、作業者に都合のよい手元位置に取り付
けたスイツチ(図示省略)を入れたときのみ通電
するようにしておく。もつとも、ミシンの駆動モ
ータ操作ペダル(図示省略)と連動して別個に設
けたスイツチを作動させて、ソレノイドの励磁を
入り切りすることもできる。
次に作動の態様を説明すると、縫糸Aは、第1
図及び第2図に示すように、糸受入ガイド7から
縫針6′に、途中各ガイド糸道を通して供給し、
ミシンのモータを駆動して縫製作業を開始した状
態では、糸たるみ操作機構20が第3図に示す状
態にあり、ソレノイド21の鉄芯22と共に糸た
るみ操作片25は引きばね27によつて引き出さ
れ、縫糸Aは糸緊張ガイド9と糸道18とを結ぶ
給糸ライン上を縫針6′へ供給される。また、縫
糸Aの緊張で糸引戻し機構30の弾性線条31
は、糸案内部32で引下げられている。
縫合操作が終つて、縫糸を切断しようとする
際、手元のスイツチを操作してソレノイド21へ
通電すると、該ソレノイド21の励磁により、鉄
芯22と共に糸たるみ操作片25が引かれて、糸
緊張ガイド9と糸道18との間で給糸ラインより
該糸たるみ操作片25が突き出した状態になり
(第7図参照)、縫糸Aは給糸側から引寄せられ
て、糸たるみ操作片25の直立縁25′によつて
給糸ラインから引き寄せられた量のほぼ2倍程度
の長さたるませられる。なお、この糸をたるませ
る量は一般的に10ないし15mm程度とすることが好
ましい(ただし、この数値に限定されない)。
このようにして糸緊張ガイド9から縫糸6′ま
での間で、縫糸Aにたるみを与えた後に縫合終端
に近い位置で縫糸を切断する。縫糸Aが切られる
と、その緊張力がなくなるので、それまで押し下
げられていた弾性線条31が跳ね上がつて、切ら
れた糸端が引戻される。この際、弾性線条31の
跳ね上げによる糸Aの引戻し量は、3〜4cm程度
とし、糸端が縫針の穴から約15〜20mm残るよう
に、引戻し量を設定しておくことが好ましい。引
戻し量の設定は、跳ね上げ量設定ストツパー33
を上下に移動して設定する。
このような操作を自動的に行わせることによ
り、縫糸が針穴から抜け落ちない状態で次の縫合
作業ができることになるから、縫製後の残り糸を
切除しなくともよいことになる。また、糸の引戻
し機構30には、ピアノ線のような細い弾性線条
31を用いておくことで、縫合操作時、針6′が
原皮を通るときの糸はややたるみ、針6′が原皮
から抜けるときの糸は緊張した状態となつても、
糸の緊張・弛緩の繰り返しに即対応でき、糸の張
力が除かれて無負荷状態になると、直ちに跳ね上
がつて糸を引戻すことができる。
また、糸たるみ操作片25は鉄芯22端に水平
回動可能に取り付いているので、給糸ラインを横
切つて糸Aに側圧力を加える際、糸に対して可動
的(水平面で)に作用して、糸の張力に対応し
て、供給側から糸を引出してたるませることがで
き、糸を切断することがない。
なお、本考案における糸たるませ機構の糸たる
み操作片については、作業時にソレノイドを励磁
するようにして、前記操作と逆に作動させること
で、給糸ライン上から糸をソレノイドと反対の側
に引くようにしてもよい。また、糸たるみ操作片
としては、線条を屈曲加工したようなものであつ
てもよい。
考案の効果: 本考案によれば、縫製作業時の縫合操作に連動
させて、ソレノイドでもつて糸のたるませ機構を
作動させることにより、従来、作業者が感覚的に
指先で操作してたるませていた糸のたるみ量も、
設定した長さに決めることができ、また糸の切断
後は弾性線条による引戻し操作で、縫針の穴から
糸が抜け落ちない程度まで糸を引戻して、次の縫
合作業に対応できるようにしてあるから、縫い始
めの糸を短くできるので、縫製後毛側に出て残る
糸がほとんどなくなり、したがつて、いわゆる無
駄糸の切除作業を行う必要なく縫製できることに
なる。それ故に、レツトアウト加工に伴う工費が
著しく低減でき、また縫糸の無駄も減じるから資
材の節約になる。しかも本考案装置は、簡単な構
成であるから故障なく、長期使用に耐え、産業上
有用な考案であるといえる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は本考案装置を装着したまき縫ミシンの正面図、
第2図は平面図、第3図は本考案装置の平面図、
第4図は第3図の−視図、第5図は第3図の
−視図、第6図は第3図の−視図、第7
図はミシン作動時における本考案装置の態様を示
す図である。 1……毛皮用まき縫ミシン、2……ミシン本
体、3……本体のカバー、3′……リブ、4……
駆動軸、4′……駆動プーリー、5,5′……生地
送りホイール、6……縫針操作スピンドル、6′
……縫針、7……糸受入ガイド、8,8′,18
……糸道、9……糸緊張ガイド、9′……支持軸、
10……防止装置、11……支持体、12……基
板、13,17……取り付け片、15……支持
片、16……保持片、20……糸たるませ機構、
21……ソレノイド、22……鉄芯、22″……
切り割、23……ソレノイドの支持枠、25……
糸たるみ操作片、25′……直立縁、26……ピ
ン、27……引きばね、30……糸引戻し機構、
31……弾性線条、32……糸案内部、33……
跳ね上げ量を設定するストツパー、A……縫糸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 毛皮用まき縫ミシンにおいて: 糸緊張ガイドから縫針までの給糸ラインに交差
    して、縫合操作停止時給糸にたるみを与える糸た
    るませ機構と、該糸たるませ機構の位置より下流
    位置で切断後の糸を引戻す糸引戻し機構とを、支
    持体に取り付けてミシン上部に装着してあり; 糸たるませ機構は、ミシンの作動停止に連動し
    て、給糸ラインと交差する方向に糸を変位させ
    る、糸たるみ操作片を鉄芯先端に備えたソレノイ
    ドからなり; 糸引戻し機構は、支持体に立設した取り付け片
    にて基端を固着されて先端に糸案内部を有する弾
    性線条と、支持体付設の保持片に上下調節可能に
    付した弾性線条の跳ね上げストツパーと、からな
    る; ことを特徴とする毛皮縫製時の無駄糸発生防止装
    置。
JP2891589U 1989-03-13 1989-03-13 Expired JPH0333329Y2 (ja)

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JP2891589U JPH0333329Y2 (ja) 1989-03-13 1989-03-13

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JPH02119170U JPH02119170U (ja) 1990-09-26
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