JP2017176308A - ミシン - Google Patents

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【課題】ミシンの停止中である非縫製時に加工布を容易に出し入れでき、且つ加工布を押え足で適度に押える。【解決手段】ベッド部と、ベッド部に立設した脚柱部と、ベッド部に対向し、脚柱部から延びるアーム部と、を備えたミシンにおいて、ベッド部上に配置した加工布を押える押え足53を下端部に装着し、アーム部にて上下動可能に支持する下押え棒部51と、下押え棒部51の上方に設け、下押え棒部51に対し上下動可能に係合した上押え棒部52と、上押え棒部52を上下動する駆動手段57と、駆動手段57による上押え棒部52の上下動とは独立して、下押え棒部51をアーム部に対して下方に付勢する第1付勢手段59とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ミシンに係わり、特に、加工布を上面から押え付ける押え足を有するミシンに関する。
ミシンは、加工布の下面側を送り歯で送りつつ加工布の上面側を押え足で押え、針を上下動させて上糸と下糸とで加工布を縫製する。
針の上下動の速度(以下、「縫製速度」とも称する。)は、加工布の厚さ等によって異なるものの、針を上下動させる駆動モータを基準とすると、速い場合には5000rpmという高速処理も可能となっている。
押え足は、縫製速度が早くなればなるほど、加工布に加える圧力を大きくしなければ加工布を精確に送ることができない。
特許文献1では、ミシン本体を上下に貫通する押え棒と、押え棒の上下方向略中央に固定した押え棒抱きと、押え棒抱きの上方で押え棒を通すコイルスプリングと、コイルスプリングの上端を固定する摘み部とを備える押え棒上下動機構を設けている。
押え棒の下端には着脱可能に押え足を装着しており、ナット状の摘み部の螺合位置を変更し、摘み部と押え棒抱きとの相対位置を調整することによってコイルスプリングの付勢力を変更し、押え足による加工布への押圧力を調整する。
通常、押え足は、送り歯との間に加工布を位置させるため、縫製開始前及び縫製終了後には、加工布をこれらの間で挿入及び離脱させる必要がある。押え棒上下動機構は、加工布を挿入及び離脱させる際に押え棒を上昇させ、押え足による加工布への押圧力を解除する。
縫製中においては、送り歯による送り力を確実に加工布に伝達しなければならないため、縫製速度が高速になるほど大きな押圧力が必要となる。したがって、摘み部により設定するコイルスプリングの付勢力は最高縫製速度に合わせて、予めかなり大きく設定せざるを得なかった。
特開2015−160115号公報
特許文献1のミシンは、膝レバーを操作して押え足を上昇し、縫製開始前及び縫製終了後に加工布を押え足と送り歯との間で挿入及び離脱する構成を採用している。
しかしながら、押え棒は、押え足を送り歯との間で接近・離間させるために、膝操作レバーの操作に連動する駆動機構に駆動力伝達用のカムを用いている。故に、コイルスプリングの付勢力を縫製最高速度寄りに合わせて非常に大きく設定すると、操作者(特に、女性)は、コイルスプリングの付勢力に抗して大きな力で膝レバーを操作する必要が生じる。それ故に、操作者への肉体的な負担が大きいという問題があった。
本発明の目的は、ミシンの停止中である非縫製時に加工布を容易に出し入れでき、且つ加工布を押え足で適度に押えることができるミシンを提供することにある。
本願第1発明のミシンは、ベッド部と、前記ベッド部に立設した脚柱部と、前記ベッド部に対向し、前記脚柱部から延びるアーム部と、を備えたミシンにおいて、前記ベッド部上に配置した加工布を押える押え足を下端部に装着し、前記アーム部にて上下動可能に支持する下押え棒部と、前記下押え棒部の上方に設け、前記下押え棒部に対し上下動可能に係合した上押え棒部と、前記上押え棒部を上下動する駆動手段と、前記駆動手段による前記上押え棒部の上下動とは独立して、前記下押え棒部を前記アーム部に対して下方に付勢する第1付勢手段と、を有する。
本願第1発明のミシンは、押え棒は、上押え棒部と下押え棒部との2分割構造である。第1付勢手段は、アーム部に対して下押え棒部を付勢する。故にミシンは、ミシンの停止中である非縫製時に駆動手段を駆動せずに、加工布を押え足で適度に押えることができる。駆動手段が上押え棒部を上昇させることで、ミシンは、加工布を容易に出し入れできる。
本願第2発明のミシンは、前記下押え棒部と前記上押え棒部との間を付勢し、前記駆動手段による前記上押え棒部の上下動に応じた付勢力を前記下押え棒部に付与する第2付勢手段を有する。
本願第2発明のミシンは、上押え棒部と下押え棒部との間を第2付勢手段が付勢する。縫製時には、駆動手段が上押え棒部を適宜に下降させ、下押え棒部に装着した押え足による押圧力を調整する。ミシンは、縫製速度に応じた適正な押圧力によって可変に加工布を押えることができる。
本願第3発明のミシンは、前記下押え棒部は、上端が開口する円筒状であり、前記上押え棒部は、前記下押え棒部の上端に上方から挿入し、前記下押え棒部と前記上押え棒部の何れか一方の外周面に、上下方向に長径を有する長穴を形成し、前記下押え棒部と前記上押え棒部の何れか他方に、径方向に突出し且つ前記長穴に係合するピンを設けた。
本願第3発明のミシンは、上押え棒部と下押え棒部とを、ピン及び長穴を用いて係合させる。ミシンは、下押え棒部に対し上押え部が上下動可能に係合する構造を実現することができる。
本願第4発明は、前記駆動手段は、パルスモータである。
本願第4発明のミシンは、パルスモータを有する。パルスモータが上押え棒部を適宜に下降させることで、ミシンは、縫製速度に応じた適正な押圧力によって確実に加工布を押えることができる。
本発明によれば、ミシンの停止中である非縫製時に駆動手段を駆動せずに、加工布を押え足で適度に押えることができる。
ミシンの正面図である。 ミシンの一部を破断した要部の正面図である。 ミシンの一部を破断した要部の左側面図である。 縫製速度と押え足の押圧力の比較グラフである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、図1の紙面(符号基準)の上方、下方、表面、背面、左方、右方を、夫々ミシン1の上方、下方、前方、後方、左方、右方とする。
図1において、ミシン1は、ベッド部(図示略)を含む作業台2、脚柱部3、アーム部4を備える。ベッド部は作業台2の上面(作業面)と面一となるように埋め込み状態で作業台2を支持している。作業台2は、左端部上面に針板21を備える。なお、ベッド部の内部には、釜機構、糸切り機構等を備えているが、これらの縫製に関する各種機構等は公知のものを採用しているため、ここでは詳細な説明を省略する。脚柱部3は、作業台2の右方から上方に延びている。
アーム部4は、脚柱部3の上端側から左方に延び、左端部に先端部5を一体に有している。アーム部4の中央部上面には、操作部(図示略)、糸駒立て等の糸供給源(図示略)を必要に応じて設けている。アーム部4の内部には、ミシンモータ(図示略)により回転する主軸(図示略)を長手方向(左右方向)に沿って配置している。
図2及び図3に示すように、先端部5は、下端部がアーム部4よりも下方に突出させた部分である。先端部5は、糸供給源側から供給する上糸6の上糸供給経路として上流側から順に、副調子装置20、主調子装置40、糸案内7、上糸ガイド部材30の上流側ガイドフック31、天秤8、上糸ガイド部材30の下流側ガイドフック32、針棒9、縫針10、押え棒50を備える。
糸案内7は、主調子装置40を経由した上糸6を、上方の天秤8に向けて折り返して案内する。天秤8は、上糸6を引き上げる。天秤8は、針棒9及び縫針10の上下動に連動して上下動する。針棒9は、主軸の回転によって上下に往復移動する。針棒9は、その下端に縫針10を交換可能に設けている。縫針10の下端部は、下降時に針板21に設けた針穴(図示略)を通過し、釜機構に達する。釜機構は針棒9と協働し、縫針10が保持する上糸6に下糸を絡める。天秤8が下糸に絡んだ上糸6を針板21上に引き上げることで、ミシン1は布に縫目を形成する。
副調子装置20は、上糸6の張力を上流側で調節する。副調子装置20は、糸供給源から上糸6の不測な糸出しを抑制し、上糸6に主調子装置40よりも小さい張力を付与する副張力付与装置として機能する。なお、副調子装置20の具体的な構成、作用は公知のものを用いているため、ここではその詳細な説明は省略する。
上糸ガイド部材30は、上流側ガイドフック31と、下流側ガイドフック32とを備えている。上流側ガイドフック31は、糸案内7が案内した上糸6を天秤8に向けて案内する。下流側ガイドフック32は、天秤8を通った上糸6を針棒9に向けて案内する。
主調子装置40は、上糸6の張力を下流側で調節する。主調子装置40は、上糸6に副調子装置20よりも大きく、縫製時に上糸6に張力を付与する主張力付与装置として機能する。なお、主調子装置40の具体的な構成、作用は公知のものを用いているため、ここではその詳細な説明は省略する。
押え棒50は、下押え棒部51と上押え棒部52との2分割構造である。下押え棒部51と上押え棒部52は、夫々略円筒形状であり、上下方向に延びる。
下押え棒部51は、針板21の上面に配置した加工布(図示略)を押える押え足53を下端部に装着している。下押え棒部51は、先端部5の下部に設けた筒状のホルダ54が上下動可能に支持している。下押え棒部51は、下端が閉じ、上端に向けて軸線に沿って中空である。故に、下押え棒部51は、上端が開口する円筒状となっている。下押え棒部51の上端には、座金64を設けてある。
上押え棒部52は、下押え棒部51の上方に設けている。上押え棒部52は、先端部5の上部に設けた筒状の調整ホルダ55が上下動可能に支持している。上押え棒部52は、下押え棒部51の上端開口に上方から挿入することで下押え棒部51に対し係合した状態で上下動可能である。上押え棒部52は、調整ホルダ55の内径と略同一の外径を有する大径部52cと、大径部52cよりも外径が小さく、大径部52cと同一軸線を有する小径部52dを有する。小径部52dは、大径部52cの下方に一体的に設ける。小径部52dは、下押え棒部51の内径と略同一の外径を有する。
小径部52dの下端には、軸線と直交する方向に突出する一対のピン52aを設けている。一対のピン52aは、下押え棒部51の上端近傍の外周面に長穴51aに係合している。長穴51aは、上下方向に長径を有し、軸線と直交する方向に貫通する。上押え棒部52は、長穴51aの範囲において上下動可能となっている。上押え棒部52は、先端部5の上面にブラケット56を介して固定したパルスモータ等の駆動手段57の駆動によって上下動する。ブラケット56は、正面視略L字状の板状部材であり、上押え棒部52の右側で下面を先端部5の上面に螺子で締結して固定する。駆動手段57は、ブラケット56の上下方向に延びる部分の右面上端に螺子で締結して固定する。駆動手段57は、出力ピニオンギヤ57aを有し、出力ピニオンギヤ57aはブラケット56の上下方向に延びる部分を左方に突出する。上押え棒部52は、大径部52cの上端が先端部5から上方に突出しており、表面に駆動手段57の出力ピニオンギヤ57aと噛み合うラックギヤ52bを形成している。
上押え棒部52は、先端部5の内部において、小径部52dを第1付勢手段59と第2付勢手段58とに挿通している。第1付勢手段59と第2付勢手段58は夫々コイルバネであり、上下方向に延びる。第2付勢手段58は第1付勢手段59の内側に位置し、且つ互いに同一軸線を有する。第2付勢手段58の上端は、大径部52cの下端と当接している。第2付勢手段58の下端は、下押え棒部51の上端の座金64に当接する。それ故に、第2付勢手段58は、下押え棒部51と上押え棒部52との間を付勢し、駆動手段57による上押え棒部52の上下動に応じた付勢力を下押え棒部51に付与する。
調整ホルダ55は外周に雄螺子55aを形成している。調整ホルダ55は、先端部5にねじ込む量を変更することで上下方向の位置を調整することができる。ナット60は、先端部5の上面にて調整ホルダ55の雄螺子55aにねじ込み、調整ホルダ55の上下位置を位置決めする。調整ホルダ55の下端は、先端部5の内部に臨んでおり、第1付勢手段59の上端が当接している。第1付勢手段59の下端は下押え棒部51の上端の座金64と当接している。それ故に、調整ホルダ55は、平面視時計回り又は反時計回り方向への回転によって軸線方向に沿って上下動すると、第1付勢手段59の付勢力を変更する。したがって、第1付勢手段59は、駆動手段57による上押え棒部52の上下動とは独立して下押え棒部51を先端部5に対して下方に付勢する。
このように、押え棒50は、上押え棒部52と下押え棒部51との2分割構造である。第1付勢手段59は、アーム部4の先端部5に対して下押え棒部51を付勢する。故にミシン1は、ミシン1の停止中である非縫製時に駆動手段57を駆動せずに、加工布を押え足53で適度に押えることができる。駆動手段57が上押え棒部52を上昇させることで、ミシン1は、加工布を容易に出し入れできる。
また、ミシン1は、上押え棒部52と下押え棒部51との間を第2付勢手段58が付勢する。縫製時には、駆動手段57が上押え棒部52を適宜に下降させ、下押え棒部51に装着した押え足53による押圧力を調整する。ミシン1は、縫製速度に応じた適正な押圧力によって可変に加工布を押えることができる。
下押え棒部51は上端が開口する円筒状であり、上押え棒部52は下押え棒部51の上端開口に上方から挿入し、下押え棒部51と上押え棒部52の何れか一方の外周面に、上下方向に長径な長穴51aを形成し、下押え棒部51と上押え棒部52の何れか他方に、径方向に突出し且つ長穴51aに係合するピン52aを設けた。
上押え棒部52と下押え棒部51とは、ピン52a及び長穴51aを用いて係合させている。ミシン1は、下押え棒部51に対し上押え部が上下動可能に係合する構造を実現することができる。
押え足53は、交換可能に螺子61を介して下押え棒部51が支持している。押え足53の下方には、針板21の上面から出没可能かつ前後方向に変位可能な送り歯62を配置している。故に、加工布は、押え足53により上面を押さえつつ、送り歯62によって後方に送られる。なお、押え足53及び送り歯62の縫製に関する具体的な構成、機能等は公知の技術を採用することができる。
駆動手段57はパルスモータである。駆動手段57が上押え棒部52を適宜に下降させることで、ミシン1は、縫製速度に応じた適正な押圧力によって押え足53で確実に加工布を押えることができる。このように、ミシン1は、ミシン1の停止中である非縫製時に駆動手段57を駆動せずに、加工布を押え足53で適度に押えることができる。
下押え棒部51の長穴51aに対して、上押え棒部52の下端を軸線方向と直行する径方向に突出しているピン52aを係合させていることで、ピン52aが長穴51aの軸方向内をスライドし、下押え棒部51と上押え棒部52との結合体である押え棒50の全体が伸縮する。
上押え棒部52の大径部52cの下端と下押え棒部51の上端との間に、第2付勢手段58を配置している。第2付勢手段58は、常に下押え棒部51と上押え棒部52とが互いに離反するように付勢している。故に、縫製作業を開始する前に加工布を出し入れするために第2付勢手段58の付勢に抗して押え足53を上昇させて空中に浮かせた場合には、ピン52aは長穴51aの上端までスライドし、下押え棒部51と上押え棒部52との結合体としての押え棒50は伸長する。
これに対して、縫製の開始から終了までの縫製中においては、押え足53は下降して加工布の上面に接触するとともに、第2付勢手段58の付勢によりピン52aが長穴51aの上端から下がり、結合体としての押え棒50は収縮する。
そして、上押え棒部52の大径部52cには、パルスモータである駆動手段57の出力ピニオンギヤ57aと噛み合うラックギヤ52bを形成している。
駆動手段57を駆動させて出力ピニオンギヤ57aが回転すると、ラックギヤ52bとの噛み合いによって下押え棒部51と上押え棒部52との結合体である押え棒50を上下動させることができる。故に、第2付勢手段58は、駆動手段57による上押え棒部52の上下動に応じた付勢力を下押え棒部51に付与でき、縫製速度の増減に応じて、押え足53による加工布への押圧力を適切に制御することができる。
本実施の形態では、第2付勢手段58に加えて、駆動手段57による上押え棒部52の上下動とは独立して下押え棒部51を先端部5に対して下方に付勢する第1付勢手段59を有している。
第1付勢手段59は、図3に示すように、その上端がミシン1のアーム部4の先端部5に、詳細には調整ホルダ55の下端部に接し、この下端部が第1付勢手段59の上端部に当接する。第1付勢手段59の下端部は下押え棒部51の上端の座金64に当接している。故に、第1付勢手段59は、下押え棒部51を常時下方に付勢することができる。
このように、上下で分割した結合体である押え棒50を下押え棒部51と上押え棒部52との伸縮可能に構成し、第2付勢手段58で下押え棒部51と上押え棒部52とを互いに離間させるよう付勢するとともに、第1付勢手段59で調整ホルダ55と下押え棒部51とを互いに離間させるよう付勢する。
故に、非縫製時において加工布を挟み込むために押え足53を上昇させるときには、駆動手段57への電力供給をOFFにすれば、ラックギヤ52bと噛み合う出力ピニオンギヤ57aもフリーな状態となるため、押え足53に作用している押圧力は第1付勢手段59による付勢力のみとすることができる。
縫製中においては、駆動手段57の駆動によって押え足53による押圧力を大きく確保することができるため、第1付勢手段59による付勢力を必要最小限とすることができる。図4を参照し具体的に説明する。図4に示すグラフの縦軸は縫製時に押え足53により押圧する必要がある押圧力である。グラフの横軸は、縫製速度である。図4の線71は従来のミシンの構成における押圧力と縫製速度との対応を示す。線71では、最高縫製速度(5000rpm)で必要となる押圧力Pmax(70N程度)を、あらかじめ摘み部によりコイルスプリングの付勢力を調整することで設定する。故に線71は、縫製速度に関わらず一定である。
一方、線72は本実施形態のミシン1における押圧力と縫製速度との対応を示す。線72では、最高縫製速度の時の押圧力はPmaxが必要なので線71と同じである。しかし、縫製速度が低くなると、必要な押圧力は下がる。駆動手段57の駆動により第2付勢手段58による付勢力を調整し、押え足53による押圧力を変化できるので、線72に示すように、ミシン1は押圧力を下げることができる。ミシン1の停止中には、押圧力をPo(10N程度)に抑制し得て、非縫製時に加工布を軽く押える程度に小さくすることができる。ミシン1は、押圧力Poを第1付勢手段59による付勢力と略同一にすればよい。
本発明は上記実施形態に限らず、種々変更可能である。第2付勢手段58は設けなくてもよい。該場合、駆動手段57の駆動によって押え足53による押圧力を付与してもよい。該場合でも、ミシン1は、ミシン1の停止中である非縫製時に駆動手段57を駆動せずに、加工布を押え足53で適度に押えることができる。駆動手段57が上押え棒部52を上昇させることで、ミシン1は、加工布を容易に出し入れできる。
上記実施形態では、上押え棒部52の小径部52dの下端には、軸線と直交する方向に突出する一対のピン52aを設け、下押え棒部51の長穴51aに係合した。本発明は下押え棒部51の上端近傍の外周面に一対のピンを設け、上押え棒部52の小径部52dの下端に長穴を設け、ピンが係合してもよい。
駆動手段57は、パルスモータでなく、例えばエアシリンダ、ソレノイド等のアクチュエータでもよい。
1 ミシン
2 作業台(ベッド部)
3 脚柱部
4 アーム部
50 押え棒
51 下押え棒部
52 上押え棒部
53 押え足
57 駆動手段
58 第2付勢手段
59 第1付勢手段

Claims (4)

  1. ベッド部と、
    前記ベッド部に立設した脚柱部と、
    前記ベッド部に対向し、前記脚柱部から延びるアーム部と、
    を備えたミシンにおいて、
    前記ベッド部上に配置した加工布を押える押え足を下端部に装着し、前記アーム部にて上下動可能に支持する下押え棒部と、
    前記下押え棒部の上方に設け、前記下押え棒部に対し上下動可能に係合した上押え棒部と、
    前記上押え棒部を上下動する駆動手段と、
    前記駆動手段による前記上押え棒部の上下動とは独立して、前記下押え棒部を前記アーム部に対して下方に付勢する第1付勢手段と、
    を有することを特徴とするミシン。
  2. 前記下押え棒部と前記上押え棒部との間を付勢し、前記駆動手段による前記上押え棒部の上下動に応じた付勢力を前記下押え棒部に付与する第2付勢手段
    を有することを特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. 前記下押え棒部は、上端が開口する円筒状であり、
    前記上押え棒部は、前記下押え棒部の上端に上方から挿入し、
    前記下押え棒部と前記上押え棒部の何れか一方の外周面に、上下方向に長径を有する長穴を形成し、
    前記下押え棒部と前記上押え棒部の何れか他方に、径方向に突出し且つ前記長穴に係合するピンを設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のミシン。
  4. 前記駆動手段は、パルスモータである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のミシン。
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CN111118751A (zh) * 2020-01-09 2020-05-08 深圳市宜荣科技有限公司 一种平缝机自动压脚装置

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