JP2019130121A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】布押えで布を押圧する押圧力を適正化し易いミシンを提供することである。【解決手段】ミシンは、針板、送り台、布押え棒、布押え、弾性部材、布押えモータを備える。作業者は布を針板に載置する。送り台は、針板上の布を送る送り歯を支持する。布押えは、針板とは反対側から布を押える。弾性部材は、布押えが布を押える押圧力を付与する。布押えモータは、布押え棒を上下動し、且つ弾性部材の弾性変形量を変更する。ミシンのCPUは、送り歯が布を送る時機である布送り時であるか否かを判断する(S44)。布送り時でない時(S44:NO)、CPUは、布押えモータを制御して、布押えの押圧力を所定量の押圧力である初期押圧力にする(S49)。該時、弾性部材の弾性変形量は所定量の初期変形量となる。布送り時である時(S44:YES)、CPUは、布押えを制御して、布押えの押圧力を初期押圧力よりも大きくする。【選択図】図13

Description

本発明はミシンに関する。
布押えで布を押えるミシンが公知である。特許文献1に開示のミシンは針板、布押え棒、布押え、下側棒抱き、押えバネ、スリーブ、押えモータを備える。針板は布を載置する。布押え棒は、針板上方で上下方向に延びる。布押えは、布押え棒の下端部に設け、針板との間で布を挟む。下側棒抱きは、布押え上方で布押え棒に固定する。押えバネは布押え棒に挿入したコイル状であり、下側棒抱きに上方から接触する。スリーブは、布押え棒に上下動可能に設け、下側棒抱きとの間で押えバネを挟む。押えモータは、スリーブを上下動可能である。スリーブが上下動することで、押えバネの弾性変形量は増減し、布押さえが布を押える押圧力は増減する。ミシンは、押圧力を設定可能であり、設定した押圧力になるように押えモータを制御する。
特開2017−192474号公報
適正な押圧力は、布の縫製条件に応じて変化する。しかし上記ミシンは、縫製条件を示す情報を取得することなく、押圧力を設定する。故に縫製時の押圧力が適正にならない可能性がある。
本発明の目的は、布押えで布を押圧する押圧力を適正化し易いミシンを提供することである。
本発明のミシンは、布を載置可能な針板と、前記針板に載置した前記布を送る送り歯を支持する送り台と、前記針板とは反対側から前記布を押える布押えと、上下方向に延び、前記布押えを下端部に固定する布押え棒と、前記布押えの上方で前記布押え棒に設け、前記布押えが前記布を押える押圧力を付与する弾性部材と、前記布押え棒を上下動し、且つ、前記弾性部材の弾性変形量を変更する布押えモータと、前記布押えモータを制御する布押え制御部とを備えるミシンにおいて、前記弾性部材は、前記押圧力が、所定量の前記押圧力である初期押圧力となる前記弾性変形量である初期変形量を有し、前記布押え制御部は、前記押圧力を前記初期押圧力とする時機に、前記弾性変形量が前記初期変形量となるよう前記布押えモータを制御し、前記押圧力を前記初期押圧力より大きくする時機に、前記弾性変形量が前記初期変形量より大きくなるよう前記布押えモータを制御することを特徴とする。
上記構成によれば、ミシンは、布を押圧する態様を、布押えの押圧力を初期押圧力に維持する態様と、布押えの押圧力を初期押圧力よりも大きくする態様とに、布押え制御部の制御で変更できる。ミシンは、送り歯から受ける作用を予め設定された押圧力で弾性的に受け止めることにより不必要に押圧力が上昇することを回避することができる。故にミシンは、布押えで布を押える押圧力を適正化し易い。
前記ミシンは、前記送り台を駆動して前記送り歯により前記布を送る送り機構を備え、前記布押え制御部は、前記送り機構が前記布を送る時である布送り時と前記布を送らない布送り停止時とで前記押圧力が異なるよう前記布押えモータを制御してもよい。ミシンは、布送り時と布送り停止時とで押圧力を変えることができるので、送り歯から受ける力を考慮して押圧力を制御できる。
前記ミシンでは、前記布押え制御部は、前記布送り時の前記押圧力よりも前記布送り停止時の前記押圧力のほうが小さくなるよう前記布押えモータを制御してもよい。ミシンは、布送り停止時の押圧力を布送り時の押圧力よりも小さくするので、縫製動作により発生する布のずれを修正することができる。
前記ミシンは、前記布押えの前記針板からの上下位置を検知する押え高さ検知部を備え、前記布押え制御部は、前記押え高さ検知部が検知した前記布押えの高さが所定値よりも高い場合、前記弾性部材の前記弾性変形量を変化させるよう前記布押えモータを制御してもよい。布厚が厚く、重量が重い布の場合、押圧力が不足し、縫製中に布がずれてしまう可能性がある。ミシンは、布押えの高さが所定値を超えた時に押圧力を変化させる。故に、布厚が厚く、重量が重い布であっても、ミシンは縫製中の布のずれを防止できる。
前記ミシンは、前記布押え制御部は、前記布押えの上下位置が所定値よりも高くなったと前記押え高さ検知部の検知結果に基づき判断した場合、前記弾性部材の前記弾性変形量を維持するように又は小さくなるように前記布押えモータを制御する第一布押え制御部と、前記第一布押え制御部による前記布押えモータの制御後、前記弾性部材の前記弾性変形量が増えるように前記布押えモータを制御する第二布押え制御部とを備えてもよい。布の段部が布押えと針板との間に進入した時、ミシンは、押圧力の急激な上昇する抑制できる。故にミシンは、布押えで布を押える押圧力を適正化し易い。
前記ミシンは、前記送り機構は、前記送り台と連結する水平送り軸を有し、前記水平送り軸が回動することで前記送り台を水平方向に移動する水平送り機構と、前記水平送り軸と平行に延び且つ前記送り台と連結する上下送り軸を有し、前記水平送り機構に同期して前記上下送り軸が回転することで前記送り台を上下動する上下送り機構とを備え、前記上下送り軸の回転角位相である上下送り軸角を検知する上下送り軸角検知部と、前記上下送り軸角検知部の検知結果に基づき前記送り歯の上下位置を示す上下位置情報を取得する上下位置情報取得部を備え、前記布押え制御部は、前記上下位置情報取得部が取得した前記上下位置情報に応じて、前記布押えモータを制御してもよい。押圧力が送り歯の上下位置に応じて変化することで、ミシンは布押えで布を押圧する押圧力を適正化できる。
前記ミシンは、前記布押えが接触する前記布を縫製する縫製機構と、前記送り機構と前記縫製機構を駆動する駆動部と、前記駆動部を駆動制御する縫製制御部と、前記送り歯により前記布を送り方向に送る量である送り量を示す送り情報を取得する送り情報取得部を備え、前記縫製制御部は、前記送り情報取得部が取得した前記送り情報が示す前記送り量で前記送り歯が揺動するように前記駆動部を制御し、前記布押え制御部は、前記送り歯の前記送り量に応じて、前記布押えモータを制御してもよい。押圧力が送り歯の送り量に応じて変化することで、ミシンは布押えで布を押圧する押圧力を適正化できる。
前記ミシンは、前記送り台の上下方向の動作に対する前記送り台の水平方向への動作の開始時機と終了時機の少なくとも一方の時機である特定時機の変更内容を示す情報である時機情報を取得する時機情報取得部を備え、前記縫製制御部は、前記時機情報取得部によって取得された前記時機情報が示す前記開始時機と前記終了時機で前記送り歯が駆動するように前記駆動部を制御し、前記布押え制御部は、前記時機情報取得部によって取得された前記時機情報に応じて、前記布押えモータを制御してもよい。特定時機が変化することで、送り歯の揺動軌跡は変化する。押圧力が送り歯の揺動軌跡に応じて変化することで、ミシンは布押えで布を押圧する押圧力を適正化できる。
前記ミシンでは、前記縫製機構は、上糸に張力を付加する糸調子皿を有し、前記上糸の張力を調整可能な上糸調整機構を備え、前記上糸の張力を示す張力情報を取得する張力情報取得部を備え、前記縫製制御部は、前記上糸の張力が、前記張力情報取得部によって取得された前記張力情報が示す張力になるように前記上糸調整機構により前記上糸の張力を調整し、前記布押え制御部は、前記張力情報取得部によって取得された前記張力情報に応じて、前記布押えモータを制御してもよい。押圧力が上糸の張力に応じて変化することで、ミシンは布押えで布を押圧する押圧力を適正化できる。
前記布押え棒に対して上下動可能に連結し、前記弾性部材の上方で前記弾性部材に当接する挟持部材と、上下方向と直交する所定方向を軸方向として、前記布押えモータの駆動力で回動する第一回動部材と、前記所定方向を軸方向として回動可能に設け、前記挟持部材に連結し、前記第一回動部材の回動を前記挟持部材の上下動に変換して伝達する第二回動部材とを備えてもよい。第一回動部材が布押えモータの駆動力で回動することで、第二回動部材は回動し、弾性部材の弾性変形量は変化する。布押えモータの駆動力が直接的に挟持部材に伝達することがないので、ミシンは挟持部材の破損を抑制できる。
前記ミシンは、上下方向及び前記所定方向と直交する方向に延び、前記第一回動部材と前記第二回動部材との夫々に対して回動可能に連結するリンクを備えてもよい。リンクが第一回動部材と第二回動部材を連結することで、布押えモータは、布押え棒から離れた位置に配置できる。故にミシンは布押え棒の周囲に他の部材を配置できる。
ミシン1の正面図。 糸調子装置221の断面図。 布押え機構70の斜視図。 送り機構130の斜視図。 針板7の拡大斜視図。 揺動軌跡101、401の左側面図。 ミシン1の電気ブロック図。 主処理の流れ図。 第一情報111のデータ構成図。 縫製情報122のデータ構成図。 布押え71が離隔位置にある布押え機構70の背面図。 布押え71が接触位置にある布押え機構70の背面図。 縫目形成処理の流れ図。 送り処理の流れ図。 布押え71が接触位置にある布押え機構70の別の背面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照し説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
図1を参照しミシン1の構成を説明する。ミシン1はベッド部2、脚柱部3、アーム部4を備える。ベッド部2は作業台の開口に装着し、左右方向に延びる。ベッド部2は上面に針板7を装着する。作業者は、ベッド部2上面と針板7に布9(図3参照)を載置する。針板7は針穴8(図5参照)と送り歯穴14(図5参照)を備える。針穴8は平面視円形状である。送り歯穴14は前後方向に長径を有し、針穴8の左方、後方、右方、前方の夫々にある。脚柱部3はベッド部2右端から上方に延びる。アーム部4は脚柱部3上端から左方に延び、ベッド部2上面と対向する。アーム部4は上面右部に操作部46(図7参照)を固定する。操作部46は操作ボタン47と表示部48を備える。作業者は、表示部48を見ながら操作ボタン47を操作して各種指示を入力する。
アーム部4は内部に上軸11と主モータ31(図7参照)を備える。上軸11は左右方向に延びる。上軸11右端部は上軸プーリを介して主モータ31に連結する。アーム部4は左端部に頭部5を備える。頭部5はアーム部4から下方に突出し、針板7に上方から対向する。頭部5は針棒を上下動可能に支持する。針棒は頭部5から下方に突出する。針棒は上下動機構を介して上軸11に連結する。針棒は、上軸11の回動に伴って、針板7上方で上下動する。針棒は下端に縫針を装着する。縫針は目孔に挿通した上糸を保持する。縫針は針棒と共に上下動する。目孔に挿通する上糸は、頭部5に設けた後述の糸調子装置221を経由して供給される。以下、縫針の可動範囲上端を針上位置と称し、縫針の可動範囲下端を針下位置と称す。針上位置にある縫針下端は布9上方にある。針下位置にある縫針下端は針板7の針穴8に進入する。
ベッド部2は内部に回転釜、糸切機構を備える。回転釜は、針板7下方に設け、下糸を巻いたボビンを収容する。回転釜は主モータ31の動力を得て回転し、針下位置近傍に位置する縫針が保持する上糸を捕捉する。糸切機構は、固定刃、可動刃、糸切ソレノイド161(図7参照)を備える。可動刃は糸切ソレノイド161に連結する。糸切ソレノイド161が駆動することで、可動刃は固定刃に対して移動し、糸切機構は上糸と下糸を切断する。
ミシン1は作業台下方に制御装置30(図7参照)を備える。制御装置30は踏込式のペダル37(図7参照)に接続する。作業者は、ペダル37を踏込むことで、布9の縫製開始指示をミシン1に入力する。作業者はペダル37をつま先側又は踵側に操作する。制御装置30はペダル37の操作方向と操作量に応じてミシン1の動作を制御する。
図2を参照し、糸調子装置221について説明する。糸調子装置221は、上糸調整機構222、糸調子ソレノイド231、中間ロッド240、駆動ロッド245を備える。上糸調整機構222はアーム部4の前部に設ける。糸調子ソレノイド231はアーム部4の後部に固定する。中間ロッド240及び駆動ロッド245は、アーム部4の内部に前後方向に移動可能に設け、糸調子ソレノイド231の駆動力を上糸調整機構222の押圧糸調子皿223に伝達する。
上糸調整機構222は、糸調子台225、糸調子軸226、押圧糸調子皿223、被押圧糸調子皿224、固定ナット227を備える。糸調子台225は略円柱状であり、アーム部4の前部に形成した円筒状の固定孔228に挿入し、ビス229によってアーム部4に固定する。糸調子軸226は、糸調子台225を前後方向に貫通するように設け、糸調子台225よりも前方へ突出する。押圧糸調子皿223、被押圧糸調子皿224は、アーム部4よりも前方で糸調子軸226に挿通した円環状である。押圧糸調子皿223、被押圧糸調子皿224は、後方から順に配置する。固定ナット227は、糸調子軸226の前端部に締結する。固定ナット227は、押圧糸調子皿223、被押圧糸調子皿224の前方への移動を規制する。駆動ロッド245は、糸調子軸226の内部に前後動可能に設ける。駆動ロッド245が前方へ移動すると、駆動ロッド245の前端は押圧糸調子皿223の後側面に接触する。縫製時には、押圧糸調子皿223と被押圧糸調子皿224との間に上糸を通す。
糸調子ソレノイド231は比例ソレノイドであり、駆動電圧の供給によって、出力軸232に接続した中間ロッド240を前方に進出させる。糸調子ソレノイド231に供給する駆動電圧を変化させることで、押圧糸調子皿223に対する押圧力を変化させることができる。
中間ロッド240は、糸調子ソレノイド231の出力軸232から前方へ延びる。中間ロッド240は、アーム部4内に形成した大径孔部234、小径孔部235を挿通する。大径孔部234は、アーム部4内において後側に設ける。小径孔部235は、大径孔部234の前側に連通し、大径孔部234よりも径が小さい。中間ロッド240は、大径孔部234に位置する部分にフランジ241を備える。座金237は、大径孔部234と小径孔部235を接続する段部236に配置する。座金237と中間ロッド240のフランジ241の間には圧縮コイルバネ243が介在する。圧縮コイルバネ243はフランジ241を介して中間ロッド240を後方へ付勢する。中間ロッド240が前方へ移動すると、中間ロッド240の前端は駆動ロッド245の後端に接触する。
糸調子ソレノイド231が駆動していない場合、中間ロッド240は、圧縮コイルバネ243の付勢力によって非作動位置に位置する。該時、中間ロッド240の前端と駆動ロッド245の後端は互いに接触しておらず、駆動ロッド245には力は加わらない。故に押圧糸調子皿223に前向きの力は加わらない。故に糸調子装置221は、押圧糸調子皿223と被押圧糸調子皿224との間を通る上糸に張力を付与しない。
図1、図3を参照し、布押え機構70を説明する。布押え機構70は、布押えモータ73、第一回動部材741、リンク749、第二回動部材742、布押え棒72、弾性部材75、挟持部材725、布押え71、高さ検知部76を備える。布押えモータ73は、アーム部4内部の右部に設け、正逆方向に回転駆動する。布押えモータ73の出力軸は前方へ突出し、前端部に歯車73Aを固定する。第一回動部材741は正面視略扇形であり、中心を第一軸部751にて回動可能に支持する。第一軸部751はアーム部4内部に固定し、前後方向に延びる。第一回動部材741は歯部741Aと腕部741Bを備える。歯部741Aは第一回動部材741の外周に形成し、歯車73Aと噛み合う。腕部741Bは歯部741Aの左側に設け、左下方へ突出する。第一回動部材741は布押えモータ73の駆動力で第一軸部751を中心に回動する。リンク749は左右方向に延びる。リンク749右端部は腕部741Bに回動可能に連結し、左端部は第二回動部材742に回動可能に連結する。第二回動部材742は背面視略L字形であり、屈曲部分を第二軸部752にて回動可能に支持する。第二軸部752は頭部5内部に固定し、前後方向に延びる。第二回動部材742は腕742A、742Bを備える。腕742Aは第二回動部材742の屈曲部分から上方に突出し、腕742Bは屈曲部分から左方に突出する。腕742A先端部は、リンク749左端部に回動可能に連結する。リンク749が第一回動部材741の回動に伴い往復動作することで、第二回動部材742は第二軸部752を中心に回動する。
布押え棒72は上下方向に延び、一対の軸受721に挿通する。一対の軸受721は頭部5の内部で上下方向に並べて固定し、布押え棒72を上下動可能に支持する。布押え棒72上端部は頭部5から上方に突出し、布押え棒72下端部は頭部5から下方に突出する。布押え棒72には、上側棒抱き722と下側棒抱き723を固定する。上側棒抱き722と下側棒抱き723は、一対の軸受721の間で上下方向に並ぶ。弾性部材75は、一例としてコイルバネであり、布押え棒72に挿通し、上棒抱き722と下側棒抱き723の間に設ける。弾性部材75は下側棒抱き723に接触する。
挟持部材725は、上下方向を軸方向とする筒状であり、弾性部材75と上側棒抱き722の間で布押え棒72に挿通する。挟持部材725下端は弾性部材75上端に当接する。挟持部材725は布押え棒72に沿って上下動可能である。挟持部材725は、突出部725A、725Bを備える。突出部725Aは挟持部材725上端部から後方に突出し、突出部725Bは挟持部材725下端部から後方に突出する。角駒748は腕742B先端部に設け、突出部725A、725Bの間に左右動可能に嵌る。故に挟持部材725は、角駒748を介して腕742B先端部と連結する。角駒748は、挟持部材725にて左右動可能である。故に、第二回動部材742が回動することで、挟持部材725は上下動する。挟持部材725が上側棒抱き722を押し上げると、布押え棒72は上昇し、挟持部材725が弾性部材75を介して下側棒抱き723を押し下げると、布押え棒72は下降する。
布押え71は布押え棒72の下端部に固定する。布押え71は、布押え棒72と一体的に上下動することで、離隔位置(図11参照)と接触位置(図12参照)の間を上下動する。離隔位置は、針板7に載置した布9から上方に離隔する布押え71の上下位置である。接触位置は、針板7に載置した布9に上方から接触する布押え71の上下位置である。布押え71が接触位置にある状態で、挟持部材725が上下動することで、弾性部材75から布押え71に付与する力は変化する。故に布押え71が布9を押える押圧力は変化する。
高さ検知部76は、検知部762と被検知体761を備える。検知部762は一例として光学式のセンサであり、頭部5内部に固定する。検知部762は上下方向に沿って配置した複数の受光素子を含む。各受光素子の出力は明暗の違いによって変わる。被検知体761は下側棒抱き723に固定し、複数の受光素子のうちで同じ上下位置にある受光素子を遮蔽する。故に高さ検知部76は、針板7からの被検知体761の上下位置(即ち針板7からの下棒抱き723、布押え71の上下位置)を検知する。
図3に示す如く、本例の布9は、通常布部9Aと厚布部9Bを含む。通常布部9Aは、所定の厚さよりも薄い布9の部位であり、厚布部9Bは、所定の厚さよりも厚い布9の部位である。通常布部9Aと厚布部9Bの接続部分は段部9Cである。
図4、図5を参照し、送り機構130を説明する。送り機構130は送り台133、上下送り機構135、水平送り機構125を備える。送り台133は針板7と略平行に針板7下方に配置する。送り歯13は送り台133上面の中心近傍に固定する。送り歯13は送り歯穴14の位置に対応する。送り歯13は前後方向に長い。
上下送り機構135は上下送り軸127、偏心部151、リンク部材139を備える。上下送り軸127はベッド部2にて回動可能に支持し、上軸11(図1参照)に対して平行に左右方向に延びる。上下送り軸127右端部は下軸プーリ124を固定する。下軸プーリ124はベルトを介して上軸プーリに連結する。上下送り軸127は主モータ31の駆動で回転する。故に上下送り軸127と上軸11は互いに同期して回転する。偏心部151は上下送り軸127左端に設ける。偏心部151は上下送り軸127の軸心に対して偏心する。リンク部材139は送り台133後端に回転可能に設ける。リンク部材139は偏心部151を回転可能に保持する。上下送り軸127が回転することで、偏心部151はリンク部材139を介して送り台133を上下動する。ミシン1では、針棒と縫針が上下に一往復する間に送り歯13と送り台133は上下に一往復する。
水平送り機構125は、布送りモータ123、リンク機構部140、水平送り軸128、リンク部材150を備える。布送りモータ123はベッド部3内部且つ送り台133右方に配置する。布送りモータ123はパルスモータであり、駆動軸136を所定の回動範囲で回動できる。布送りモータ123は送り台133を前後方向に移動する。
リンク機構部140は、第一腕部141、第二腕部142、中間作用腕138を備える。第一腕部141一端は駆動軸136先端に取り付ける。第一腕部141は駆動軸136と直交する。第一腕部141他端は第二腕部142一端に回動可能に連結する。第二腕部142他端は中間作用腕138後端に回動可能に連結する。中間作用腕138前端は水平送り軸128右端側に固定する。水平送り軸128は左右方向に延び、布送りモータ123左方でベッド部2にて回動可能に支持する。駆動軸136が回動すると第一腕部141と第二腕部142の連結部は前後方向に移動する。中間作用腕138は水平送り軸128を中心に上下方向に揺動する。
水平送り軸128は中間作用腕138の揺動に伴って所定の回動範囲で回動する。リンク部材150下端は水平送り軸128左端に直交して固定する。リンク部材150上端は送り台133前端に回動可能に連結する。水平送り軸128が所定の回動範囲で回動すると、送り台133はリンク部材150を介して前後方向に往復移動する。送り台133が上昇すると、送り歯13の上端は送り歯穴14から針板7上方に突出する。送り歯13の上端が針板7上方に位置する間、縫針は布9に刺さらない。
ミシン1は縫製の実行中、主モータ31と布送りモータ123を同期駆動する。送り歯13は送り台133と共に揺動する。故に送り歯13は送り歯穴14から出没する。送り歯13の上端が針板7上方に位置する間に布送りモータ123が駆動することで、布9は後方へする。送り台133が下降すると、送り歯13の上端は針板7下方に位置する。故に送り歯13が前後方向に移動しても布9は移動しない。縫針は送り歯13が針板7下方に位置する間に布9に縫目を形成する。以下、送り歯13が送り歯穴14から突出して後方へ移動する送り歯13の揺動時機を布送り時と称し、布送り時でない送り歯13の揺動時機を布送り停止時と称す。布送り時は送り歯13が布9を送る時機であり、布送り停止時は送り歯13が布9を送らない時機である。
布送りモータ123は、駆動軸136を、特定回動位置を中間位置として往復回動する。特定回動位置は、第一腕部141が駆動軸136から後斜め上方へ延びる時の、駆動軸136の回動位置である。布送りモータ123が駆動軸136を一往復回動すると、送り歯13は前後方向に一往復する。ミシン1は駆動軸136の回動幅を調整することで、送り歯13の前後方向の移動量を調整し、送り量を変更できる。送り量は、送り歯13により布を後方へ送る量である。
図6を参照し、送り歯13の揺動軌跡を説明する。図6では、針板7上面を二点鎖線で図示する。布送りモータ123は、主モータ31の出力軸の回転に対する、駆動軸136の往復回動開始時機と往復回動終了時機を変更可能である。即ちミシン1は、送り開始時機と、送り終了時機とを変更可能である。送り開始時機は、送り台133の上下方向の動作に対する送り台133の後方への動作の開始時機であり、送り終了時機は、送り台133の上下方向の動作に対する送り台133の後方への動作の終了時機である。ミシン1は、送り開始時機と送り終了時機を変更することで、送り歯13の揺動軌跡を変更できる。
本例では、送り台133は、揺動軌跡101、401の何れかを描く。揺動軌跡101での送り歯13の揺動方向は矢印104であり、揺動軌跡401での送り歯13の揺動方向は矢印404である。送り歯13が、揺動軌跡401のうちで上下方向に延びる軌跡401A、402Bに沿って揺動する時、主モータ31は駆動し、布送りモータ123は駆動しない。揺動軌跡101のうちで、針板7よりも下方且つ前後方向中心となる点は点107である。揺動軌跡401のうちで、針板7よりも下方且つ前後方向中心となる点は点407である。本例では、送り歯13の揺動開始位置は、点107、407である。
揺動軌跡401の送り開始時機は揺動軌跡101の送り開始時機よりも遅く、揺動軌跡401の送り終了時機は、揺動軌跡101の送り終了時機よりも早い。故に、送り歯13が揺動軌跡401を描く時、送り歯13が十分に上昇してから、送り台133は後方への動作を開始する。故に、ミシン1が、厚布部9Bを縫製する時、送り歯13は揺動軌跡401を描く方が好適である。作業者はミシン1が縫製する布9の厚さに応じて、揺動軌跡101、401の何れかを選択する。図6では、送り量が互いに同じ揺動軌跡101、401を図示しているが、ミシン1は揺動軌跡101、401に応じて送り量を変更できる。
図7を参照し、ミシン1の電気的構成を説明する。制御装置30はCPU91を備える。CPU91はミシン1の動作を制御する。CPU91はROM92、RAM93、記憶装置94、I/Oインターフェース(以下、I/Oと称す)95と接続する。ROM92は後述の主処理(図7参照)等、各種処理を実行する為のプログラム等を記憶する。RAM93は、プログラム実行時に、各種値を一時的に記憶する。記憶装置94は不揮発性記憶装置である。記憶装置94は、特定のフラグである特定フラグを記憶する。
記憶装置94は基礎情報を記憶する。基礎情報は、針数番号と布押え71の押圧力を対応付けた情報テーブルである。針数番号は一針目からN針目であり、Nは2以上の整数である。即ち、基礎情報は、N個の布押え71の押圧力を含む。以下、一針目からN針目のうちで任意の針数番号を針数番号nと称す。基礎情報テーブルでは、n針目に対応する布押え71の押圧力はFである。
記憶装置94は、第一基準角度情報と第二基準角度情報を記憶する。第一基準角度情報と第二基準角度情報は、いずれも、上軸11の回転角位相である上軸角と、布送りモータ123の駆動軸136の回転角位相である布送り軸角を対応付けた情報テーブルである。第一基準角度情報は、送り歯13が所定の送り量で揺動軌跡101に沿って揺動する時の布送り軸角をCPU91が算出により取得する為の基準となる情報テーブルである。第二基準角度情報は、送り歯13が所定の送り量で揺動軌跡401に沿って揺動する時の布送り軸角をCPU91が算出により取得する為の基準となる情報テーブルである。第一基準角度情報と第二基準角度情報が記憶する上軸角は、例えば、0°〜359°である。第一基準角度情報と第二基準角度情報が記憶する布送り軸角は、例えば20°〜50°等の所定範囲内の角度である。CPU91は、送り量と揺動軌跡101、401に応じた布送り軸角を、第一基準角度情報、第二基準角度情報を参照することで取得できる。
I/O95は駆動回路81〜86に接続する。CPU91は駆動回路81に制御信号を送信し、主モータ31を制御する。故に、CPU91は、針棒の上下位置、送り歯13の上下位置等を制御する。CPU91は駆動回路82に制御信号を送信し、布送りモータ123を制御する。故に、CPU91は送り歯13の前後位置を制御する。以下、主モータ31と布押えモータ73を総称する時、駆動部105と称す。CPU91は駆動回路83に制御信号を送信し、布押えモータ73を制御する。故に、CPU91は、布押え71の上下位置と弾性部材75の弾性変形量を制御する。CPU91は駆動回路84に制御信号を送信し、操作部46の表示部48に各種情報を表示する。CPU91は駆動回路85に制御信号を送信し、糸切ソレノイド161を制御する。CPU91は駆動回路86に制御信号を送信し、糸調子ソレノイド231を制御する。故にCPU91は上糸調整機構222による上糸の張力を制御する。
主モータ31、布送りモータ123、布押えモータ73は夫々、主エンコーダ41、布送りエンコーダ42、布押えエンコーダ43に接続する。主エンコーダ41は主モータ31の出力軸の回転角位相を検知する。故に、主エンコーダ41は、上軸角を検知する。主エンコーダ41が、検知結果をI/O95を介してCPU91に出力することで、CPU91は、上軸角を取得できる。上軸角と、上下送り軸127の回転角位相である上下送り軸角は、一対一の関係にある。故にCPU91は、上軸角を取得することで、上下送り軸角を取得できる。布送りエンコーダ42は布送り軸角を検知する。布送りエンコーダ42が検知結果をI/O95を介してCPU91に出力することで、CPU91は、送り歯13の前後位置を取得できる。布押えエンコーダ43は、布押えモータ73の出力軸の回転角位相を検知する。布押えエンコーダ43が検知結果をI/O95を介してCPU91に出力することで、CPU91は、挟持部材725の上下位置を取得できる。
I/O95は操作ボタン47、ペダル37、高さ検知部76に接続する。CPU91は、作業者が操作ボタン47に入力した各種指示を取得する。CPU91はペダル37の操作方向と操作量を取得する。CPU91は、高さ検知部76と、布押えエンコーダ43の検知結果に基づき、弾性部材75の弾性変形量を取得できる。故に、CPU91は、高さ検知部76と布押えエンコーダ43の夫々の検知結果に基づき、布押えモータ73を制御することで、接触位置にある布押え71が布9を押圧する押圧力を制御できる。
図1〜図5を参照し、ミシン1の縫製動作の概要を説明する。以下、上軸11、針棒、回転釜、天秤、送り機構130を総称する時、縫製機構40と称す。布押え71は接触位置にて針板7とは反対側から布9を押える。駆動部105の駆動前、縫針は針上位置にある。駆動部105が駆動することで、縫製機構40は駆動する。同時に、糸調子ソレノイド231が所定の駆動電圧で駆動することで、押圧糸調子皿223は、被押圧糸調子皿224との間で上糸を挟む。上糸調整機構222は上糸に所定の張力を付与する。縫針が、針上位置から針下位置に移動して布9に刺さった後、回転釜は、縫針が保持する上糸を捕捉して下糸と絡める。縫針は布9から上方へ抜ける。該時、布送りモータ123が駆動軸136を、特定回動位置を中心に往復回動することで、送り歯13は送り歯穴14から突出し、所定の送り量で布9を後方へ送る。天秤は、縫針の針上位置へ向けた移動に伴って上方へ移動し、下糸と絡んだ上糸を針板7上に引き上げる。縫製機構40は布9に縫目を順次形成する。
図8〜図15を参照し、主処理を説明する。主処理の開始前、布押え71は離隔位置にある(図11参照)。主処理の開始前、通常布部9Aが布押え71の下方にあり、段部9C、厚布部9Bは通常布部9Aの後方にある。作業者が、針板7に布9を載置してミシン1の電源を投入すると、CPU91は、ROM92からプログラムを読み出して主処理を開始する。
図8〜図10に示す如く、CPU91は初期押圧力を示す初期押圧力情報を取得する(S11)。初期押圧力は、所定量の布押え71の押圧力である。布押え71の押圧力が初期押圧力である時の弾性部材75の弾性変形量は初期変形量であり、図12の寸法L1に相当する。本実施形態では、押圧力が布送り停止時に初期押圧力になるよう、ミシン1は布押えモータ73を制御する。例えば、作業者は、操作ボタン47の表示部48で表示する複数の初期押圧力から、所望の初期押圧力を選択する(S11)。
CPU91は、送り量を示す送り情報を取得し(S13)、上糸の張力を示す張力情報を取得し(S15)、揺動軌跡101、401の何れかを示す軌跡情報を取得する(S17)。本例では、送り情報が示す送り量は針数番号に応じて変化し、張力情報が示す張力と軌跡情報が示す揺動軌跡は、針数番号に関わらず一定である。例えば、作業者は操作ボタン47を操作することで、針数番号ごとの送り情報を入力し(S13)、所望の張力情報を入力し(S15)、揺動軌跡401を選択する指示を入力する(S17)。作業者が揺動軌跡401を入力することで、CPU91は揺動軌跡401を示す軌跡情報を取得する。即ち、CPU91は、揺動軌跡101を基準とした、送り開始時機と送り終了時機の変更内容を示す情報を取得する(S17)。
CPU91は、第一情報111(図9参照)を取得する(S19)。第一情報111は、針数番号に、S13で取得した送り情報が示す送り量と、基礎情報等に基づき演算によって取得した押圧力である算定押圧力とを対応付けた情報テーブルである。第一情報111のM、M、M、・・・、M、・・・Mは、S13で取得された送り情報が示す送り量である。第一情報111のG、G、G、・・・、G、・・・Gは、算定押圧力である。算定押圧力Gは、式(1)によって定まる。
=F+(M/M)×α+(T/T)×β+(S/S)×γ+(E/E)×δ・・・式(1)
式(1)のTはS15で取得の張力情報が示す張力である。Sは、S17で取得の軌跡情報が示す揺動軌跡の送り開始時機を示す数値であり、図6の寸法H1と相関関係を有する。Eは、S17で取得の軌跡情報が示す揺動軌跡の送り終了時機を示す数値であり、寸法H2と相関関係を有する。Sは揺動軌跡101の送り開始時機を示す所定値であり、Eは揺動軌跡101の送り終了時機を示す所定値である。M、Tは所定値であり、α、β、γ、δは所定の係数である。CPU91は、基礎情報、S13〜S17で取得した各種情報、式(1)に基づき、第一情報111を取得する(S19)。
CPU91は縫製情報122(図10参照)を取得する(S21)。縫製情報122は、針数番号に、第一情報111で示す送り量と、布送り時における押圧力である送り時押圧力とを対応付けた情報テーブルである。縫製情報122のP、P、P、・・・、P、・・・、Pは、送り時押圧力である。送り時押圧力は、第一情報111に含まれるG、G、G、・・・、G、・・・、Gのうちで、S11で取得された初期押圧力未満の算定押圧力を、初期押圧力に置換した算定押圧力である。例えば本実施形態では、G、Gのみが初期押圧力を示すP未満であると仮定すると、送り時押圧力Pは、式(2)、式(3)で定まる。
=P(n=1、2) ・・・式(2)
=G(3≦n≦N) ・・・式(3)
CPU91は、S19で取得の第一情報111と、式(2)、式(3)に基づき、縫製情報122を取得する(S21)。本実施形態では、式(3)のPはPよりも大きい。
CPU91は角度情報を取得する(S22)。角度情報は、S13で取得された送り情報が示す送り量、且つ、S17で取得された軌跡情報が示す揺動軌跡で送り歯13が揺動する時の、上軸角と布送り軸角を対応付けた情報テーブルである。例えば、CPU91は、S13で取得された送り情報が示す送り量と、記憶装置94に記憶の第二基準角度情報と、所定の算出式とに基づき、角度情報を取得する(S22)。
図8、図11、図12に示す如く、CPU91は、布押え71を接触位置に移動する指示である布押え下降指示を検知したか否かを判断する(S23)。作業者が操作ボタン47に布押え下降指示を入力しなかった時(S23:NO)、CPU91は、主処理を終了する指示である終了指示を検知したか否かを判断する(S25)。作業者が操作ボタン47に終了指示を入力した時(S25:YES)、CPU91は、ミシン1の電源を切り、主処理を終了する。作業者が、操作ボタン47に終了指示を入力しなかった時(S25:NO)、CPU91は処理をS23に移行する。
作業者が、操作ボタン47に布押え下降指示を入力した時(S23:YES)、CPU91は、布押えモータ73を駆動制御して、布押え71を離隔位置から接触位置に移動する(S27)。第二回動部材742が背面視で時計回りに回動し、挟持部材725が下方に移動する。挟持部材725が、弾性部材75を介して下側針抱き723を下方に付勢することで、布押え71は布押え棒72と共に下方に移動する。故に、布押え71は接触位置に移動する(S27)。本実施形態では、CPU91は、布押えモータ73を制御して挟持部材725を更に下方に移動し、弾性部材75の弾性変形量を初期変形量まで増加させる(図12参照)。布押え71の押圧力は初期押圧力となる(S27)。CPU91は、RAM93に記憶の針数番号nを1に初期化する(S29)。
CPU91は、ペダル37の踏込の有無を判断する(S31)。作業者がペダル37を踏み込まない時(S31:NO)、CPU91は、ペダル37の踏返しの有無を判断する(S33)。作業者がペダル37を踏み返した時(S33:YES)、CPU91は処理をS39に移行する。作業者がペダル37の踏み返さなかった時(S33:NO)、CPU91は、終了指示を検知したか否かを判断する(S35)。作業者が操作ボタン47に終了指示を入力しなかった時(S35:NO)、CPU91は処理をS31に移行する。作業者が操作ボタン47に終了指示を入力した時(S35:YES)、CPU91は縫目形成処理を実行する(S40)。
図13を参照し、縫目形成処理を説明する。CPU91は駆動部105と糸調子ソレノイド231の駆動を開始する(S41)。縫製機構40の針棒は上下動を開始し、送り歯13は揺動動作を開始する。送り歯13は例えば点407(図6参照)を揺動開始位置として揺動する。CPU91は、S15で取得された張力情報が示す張力に対応する駆動電圧で、糸調子ソレノイド231を駆動する(S41)。
CPU91は、布押え71と針板7との間の布9が厚布部9Bであるか否かを、高さ検知部76の検知結果を取得することで判断する(S42)。高さ検知部76の検知結果が示す布押え71の上下位置が所定高さを超えていない時(S42:NO)、CPU91は記憶装置94の特定フラグを0に上書きする(S43)。
CPU91は、布送り時であるか否かを、主エンコーダ41の布送りエンコーダ42の夫々の検知結果に基づき判断する(S44)。布送り時である時(S44:YES)、CPU91は、布押えモータ73を制御し、布押え71の押圧力をP(本実施形態では初期押圧力)にする(S53)。
図14を参照し、送り処理を説明する。CPU91は、主エンコーダ41の検知結果を取得することで上軸角を取得する(S81)。CPU91は、S22で取得された角度情報とS81で取得された上軸角に基づき、目標布送り軸角を取得する(S83)。目標布送り軸角は、S22で取得された角度情報のうちで、S81で取得の上軸角に対応する布送り軸角である。CPU91は、布送りエンコーダ42の検知結果に基づき布送りモータ123を制御し、布送り軸角を目標布送り軸角にする(S85)。尚、布送り軸角が目標布送り軸角と一致している時、CPU91は布送りモータ123の駆動軸136の回動位置を維持する(S85)。CPU91は、送り処理を終了し、縫目形成処理(図13参照)に戻る。
図13に示す如く、CPU91は、n針目の縫製が終了したか否かを、主エンコーダ41の検知結果に基づき判断する(S51)。CPU91は、主エンコーダ41の検知結果に基づき上軸角を取得し、取得した上軸角に基づいて第n針目の縫製が終了したか否かを判断する(S51)。例えば、主エンコーダ41の検知結果が示す上軸角が、一針目の縫製終了時における上軸角でない時、CPU91は一針目の縫製が終了していないと判断し(S51:NO)、処理をS42に移行する。CPU91はS42〜S51を繰り返す。ミシン1は布押え71の押圧力をPに維持し(S53)、送り歯13は揺動し(S50)、針棒は下方へ移動する。故に縫製機構40は、一針目の縫製を実行する。送り歯穴14から突出する送り歯13は、布9を介して布押え71を上方に付勢し、弾性部材75は、布押え71による付勢を弾性的に受け止める。
布送り停止時である時(S44:NO)、CPU91は布押えモータ73を制御して、布押え71の押圧力をPにする(S49)。布押え71の押圧力が既に初期押圧力である時、CPU91は、布押えモータ73の出力軸の回転位置を維持する(S49)。CPU91は、送り処理を実行する(S50)。CPU91が、S42〜S51を繰り返し実行することで、縫製機構40は布9に一針分の縫目を形成する。
CPU91は、例えば一針目の縫製が終了したと判断した時(S51:YES)、縫製情報122が示す縫製を完了したか否かを主エンコーダ41の検知結果に基づき判断する(S55)。主エンコーダ41の検知結果が示す上軸角が、N針目縫製終了時に対応する上軸角でない時(S55:NO)、CPU91は針数番号nをインクリメントし(S57)、処理をS42に移行する。CPU91がS42〜S57を繰り返すことで、送り機構130は布9を後方へ送り、縫製機構40は布9に縫目を一針ずつ形成し、布押え機構70は押圧力を調整する。例えば、二針目では、布押えモータ73は、布送り停止時と布送り時で押圧力を初期押圧力に維持する(S49、S53)。三針目の布送り時では、CPU91は、弾性部材75の弾性変形を初期変形量よりも増大させ(図15参照)、押圧力をPにする(S53)。
CPU91がS42〜S57を繰り返す間に、布9の段部9Cが針板7と布押え71との間に進入する場合を説明する。布9の段部9Cが針板7と布押え71の間に進入することで、布押え71は布押え棒72と共に上方に移動する。故に、高さ検知部76が示す布押え71の上下位置は、所定高さを超える(S42:YES)。CPU91は記憶装置94を参照し、特定フラグが0であるか否かを判断する(S59)。特定フラグが0である時(S59:YES)、CPU91は、記憶装置94に記憶の特定フラグを1に上書きし、且つ、主エンコーダ41の検知結果に基づき基準上軸角を取得する(S60)。基準上軸角は、CPU91がS42で布押え71と針板7との間の布9が厚布部9Bであると判断した時の上軸角である。
CPU91は布送り時であるか否かを判断する(S61)。S61はS44と同じ処理である。針板7と布押え71との間への段部9Cの進入は、布送り時に発生する(S61:YES)。CPU91は処理をS63に移行する。
CPU91は、主エンコーダ41の検知結果に基づき、二針目以降、且つ、特定累計上軸角が所定角度以下であるか否かを判断する(S63)。特定累計上軸角は、上軸11が基準上軸角から起算して回転した累計の回転角度である。所定角度は予め設定した角度である。段部9Cが布押え71と針板7の間に進入した直後、特定累計上軸角は所定角度よりも小さい。故に、二針目以降で段部9Cが布押え71と針板7の間に進入した直後、CPU91は、特定累計上軸角が所定角度以下であると判断する(S63:YES)。CPU91は、布押えモータ73を制御して、挟持部材725を上方へ移動し(図15の矢印J)、押圧力をP−Bにする(S65)。Bは正の所定値である。故に、段部9Cの段部が針板7と布押え71との間に進入した直後に、布押え71の押圧力の急激な上昇をミシン1は抑制できる。CPU91は処理をS50に移行し、送り歯13は布9の段部9Cを後方に移動する。続くS59の実行時、特定フラグは1であるので(S59:NO)、CPU91はS60を実行することなくS61を実行する。CPU91は、S42、S59、S61、S63、S65を順に繰り返す。S63で取得の特定累計上軸角は増大して所定角度に近い値となる。
特定累計上軸角が所定角度よりも大きくなった時(S63:NO)、CPU91は、布押えモータ73を制御して、挟持部材725を下方に移動し、布押え71の押圧力をP+Cにする(S67)。Cは正の所定値である。布押え71の押圧力は上昇する。故に、厚布部9Bが送り歯13に対して滑るのをミシン1は抑制できる。CPU91は、S42、S59、S61、S63、S67、S50を順に繰り返す間、送り歯13は厚布部9Bを後方へ送る。布送りモータ123が停止し(S50)、送り機構130が送り歯13の後方への移動を停止すると(S61:NO)、CPU91は、布押えモータ73を制御して、布押え71の押圧力をP0+Aにする(S62)。Aは正の所定値である。
縫製機構40が、縫製情報122が示すN針目の縫製を実行した後(S55:YES)、CPU91は、駆動部105と糸調子ソレノイド231の駆動を終了し(S69)、主処理(図8参照)に戻る。
図8に示す如く、CPU91は、糸切ソレノイド161を駆動して、上糸と下糸を切断する(S39)。CPU91は、処理をS31に移行する。作業者が、ペダル37を操作せず(S31:NO、S33:NO)、終了指示を入力した時(S35:YES)、CPU91は、布押えモータ73を制御して、布押え71を離隔位置まで移動する(S37)。CPU91は主処理を終了する。
図13を参照し、縫製開始時における布押え71と針板7の間の布9が厚布部9Bである場合の縫目形成処理を説明する。縫目形成処理開始直後、CPU91は、布押え71と針板7の間の布9が厚布部9Bと判断する(S42:YES)。CPU91は、記憶装置94の特定フラグを1に上書きし、且つ基準上軸角を取得する(S60)。該時の基準上軸角は微小である。縫製開始直後、送り歯13は厚布部9Bを後方に送る(S61:YES)。該時、一針目なので(S63:NO)、CPU91は、押圧力をP+Cにする(S67)。CPU91は、S50、S51、S42〜S61を繰り返し実行する間に、特定累計上軸角は、所定角度よりも大きくなる(S63:YES)。故に、送り機構130が縫製開始時から厚布部9Bを送る時、CPU91は、S65を実行することなく、押圧力をP+Cにする(S67)。
以上説明した如く、ミシン1は、布送り停止時と布送り時とで布押えモータ73の制御を変更する(S49、S53)。ミシン1は、布押え71の押圧力を初期押圧力に維持する態様と、布押え71の押圧力を初期押圧力よりも大きくする態様とに、布9を押圧する態様を変更できる。ミシン1は、送り歯13から受ける作用を予め設定された押圧力で弾性的に受け止めることにより、不必要に布押え71の押圧力が上昇することを回避できる。故にミシン1は、布押え71で布9を押える力を適正化し易い。
ミシン1は、布送り時と布送り停止時とで押圧力を変更できるので(S49、S53)、送り歯13から受ける力を考慮して押圧力を制御できる。
三針目以降の縫製の布送り時では、布押え71の押圧力は初期押圧力よりも大きい。換言すると、三針目以降の縫製では、ミシン1は、布送り停止時の押圧力である初期押圧力を、布送り時の押圧力よりも小さくする(S49)。故に、ミシン1は縫製動作により発生する布のずれを修正できる。
布厚が厚く、重量が重い布9の場合、押圧力が不足し、縫製中に布9がずれてしまう。ミシン1は、布押え71の上下位置が所定高さよりも高い時(S42:YES)、弾性部材75の弾性変形量を増大させるよう、布押えモータ73を制御する(S62、S67)。故に、布厚が厚く、重量が重い布9であっても、ミシン1は縫製中の布9のずれを防止できる。
布9の段部9Cが、布押え71と針板7との間に進入した時(S42:YES)、CPU91は、弾性部材75の弾性変形量を小さくなるように布押えモータ73を制御してから(S65)、弾性部材75の弾性変形量が増えるように布押えモータ73を制御する(S67)。故に、布9の段部9Cの進入時、ミシン1は、布押え71の押圧力の急激な上昇を抑制できる。故にミシン1は、布押え71で布9を押える押圧力を適正化し易い。
送り歯13の上下位置に応じて、揺動する送り歯13から布押え71が受ける上向きの力は変わる。CPU91は、布送り時と布送り停止時とで布押え71の押圧力を変更する(S49、S53)。換言すると、CPU91は、送り歯13の上下位置に応じて、布押え71の押圧力を変更する。故にミシン1は、布押え71で布9を押圧する押圧力を適正化できる。
送り時押圧力Pは、式(1)によって規定され、作業者が設定する送り量に応じて変化する。ミシン1は、布押え71の押圧力を送り量に応じて変更することで、布押え71で布9を押圧する押圧力を適正化できる。
作業者による揺動軌跡101、401の選択に応じて(S17)、送り開始時機と送り終了時機は変化し、送り歯13の揺動軌跡は変化する。布押え71の押圧力が送り歯13の揺動軌跡に応じて変化することで、ミシン1は布押え71で布9を押圧する押圧力を適正化できる。
送り時押圧力Pは、式(1)によって規定され、作業者が設定する上糸の張力に応じて変化する。ミシン1は、布押え71の押圧力を上糸の張力に応じて変更することで、布押え71で布9を押圧する押圧力を適正化できる。
第一回動部材741が布押えモータ73の駆動力で回動することで、第二回動部材742は回動し、挟持部材725が上下動する。故に弾性部材75の弾性変形量は変化する。布押えモータ73の駆動力は、第一回動部材741、第二回動部材742を介して挟持部材725に伝達する。布押えモータ73の駆動力が直接的に挟持部材725に伝達することがないので、ミシン1は挟持部材725の破損を抑制できる。
リンク749は、第一回動部材741と第二回動部材742との夫々に対して回動可能に連結する。リンク749が左右方向に延びるので、布押えモータ73は布押え棒72から右方に離れた位置に配置できる。故にミシン1は布押え棒72の周囲に針棒などの他の部材を配置できる。
以上説明にて、主エンコーダ41は本発明の上下送り検知部の一例である。押圧糸調子皿223、被押圧糸調子皿224は本発明の糸調子皿の一例である。後方向は本発明の送り方向の一例である。軌跡情報は本発明の時機情報の一例である。前後方向は本発明の所定方向の一例である。
S49、S53、S62、S65、S67を実行するCPU91は本発明の布押え制御部の一例である。S65を実行するCPU91は本発明の第一布押え制御部の一例である。S67を実行するCPU91は本発明の第二布押え制御部の一例である。S41を実行するCPU91は本発明の縫製制御部の一例である。S13を実行するCPU91は本発明の送り情報取得部の一例である。S44を実行するCPU91は本発明の上下位置情報取得部の一例である。S17を実行するCPU91は本発明の時機情報取得部の一例である。S15を実行するCPU91は本発明の張力情報取得部の一例である。
本発明は上記実施例に限定されない。布送り停止時における布押え71の押圧力は、布送り時における布押え71の押圧力よりも小さければよく、初期押圧力よりも大きくてもよい。作業者が初期押圧力を選択する代わりに(S11)、ミシン1は所定の初期押圧力を例えば記憶装置94に記憶していてもよい。第一軸部751と第二軸部752は夫々前後方向に代えて左右方向に延びてもよい。該時、リンク749は前後方向に延び、布押えモータ73は布押え棒72に対して前後方向にずれた位置に配置される。
送り歯13は、揺動軌跡101、401以外の揺動軌跡を描いてもよい。例えば、前部が揺動軌跡101と一致し、且つ後部が揺動軌跡401と一致する特定揺動軌跡を、送り歯13は描いてもよい。特定揺動軌跡の送り開始時機は、揺動軌跡101の送り開始時機と同じである一方、特定揺動軌跡の送り終了時機は、揺動軌跡101の送り終了時機よりも早い。作業者が特定揺動軌跡を選択する時(S17)、CPU91は、特定揺動軌跡を示す情報を取得することで、送り開始時機と送り終了時機とのうちで、送り終了時機の変更内容を示す情報を取得する(S17)。
送り機構130は上記実施形態に限定しない。送り機構130は、送り台133を前後方向に移動する布送りモータ123の代わりに、送り台133を上下方向に移動する布送りモータを備えてもよい。該時、布送りモータはリンク機構部を介して上下送り軸127に連結すればよい。水平送り機構は、水平送り軸128の右端部にプーリを固定し、ベルトを介して上軸プーリに連結すればよい。送り機構130は、送り台133を上下方向に移動する布送りモータを備える時、送り台133を前後方向に移動する布送りモータ123を備えてもよい。
上記実施形態の送り機構130の構成では、布送りモータ123が駆動軸136を一往復回動すると、送り歯13は前後方向に一往復するが、送り歯13が前後方向に二往復する構成をミシン1は備えてもよい。該時、特定回動位置は第一腕部141が駆動軸136から上方に延び、第二腕部142も上方に延びる時の、駆動軸136の回動位置であればよい。
1 ミシン
7 針板
13 送り歯
40 縫製機構
41 主エンコーダ
71 布押え
72 押え棒
73 布押えモータ
75 弾性部材
76 高さ検知部
91 CPU
105 駆動部
122 縫製情報
125 水平送り機構
127 上下送り軸
128 水平送り軸
130 送り機構
133 送り台
135 上下送り機構
222 上糸調整機構
223 押圧糸調子皿
224 被押圧糸調子皿
725 挟持部材
741 第一回動部材
742 第二回動部材
749 リンク

Claims (11)

  1. 布を載置可能な針板と、
    前記針板に載置した前記布を送る送り歯を支持する送り台と、
    前記針板とは反対側から前記布を押える布押えと、
    上下方向に延び、前記布押えを下端部に固定する布押え棒と、
    前記布押えの上方で前記布押え棒に設け、前記布押えが前記布を押える押圧力を付与する弾性部材と、
    前記布押え棒を上下動し、且つ、前記弾性部材の弾性変形量を変更する布押えモータと、
    前記布押えモータを制御する布押え制御部とを備えるミシンにおいて、
    前記弾性部材は、前記押圧力が、所定量の前記押圧力である初期押圧力となる前記弾性変形量である初期変形量を有し、
    前記布押え制御部は、前記押圧力を前記初期押圧力とする時機に、前記弾性変形量が前記初期変形量となるよう前記布押えモータを制御し、前記押圧力を前記初期押圧力より大きくする時機に、前記弾性変形量が前記初期変形量より大きくなるよう前記布押えモータを制御することを特徴とするミシン。
  2. 前記送り台を駆動して前記送り歯により前記布を送る送り機構を備え、
    前記布押え制御部は、前記送り機構が前記布を送る時である布送り時と前記布を送らない布送り停止時とで前記押圧力が異なるよう前記布押えモータを制御することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記布押え制御部は、前記布送り時の前記押圧力よりも前記布送り停止時の前記押圧力のほうが小さくなるよう前記布押えモータを制御することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記布押えの前記針板からの上下位置を検知する押え高さ検知部を備え、
    前記布押え制御部は、前記押え高さ検知部が検知した前記布押えの高さが所定値よりも高い場合、前記弾性部材の前記弾性変形量を変化させるよう前記布押えモータを制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のミシン。
  5. 前記布押え制御部は、
    前記布押えの上下位置が所定値よりも高くなったと前記押え高さ検知部の検知結果に基づき判断した場合、前記弾性部材の前記弾性変形量を維持するように又は小さくなるように前記布押えモータを制御する第一布押え制御部と、
    前記第一布押え制御部による前記布押えモータの制御後、前記弾性部材の前記弾性変形量が増えるように前記布押えモータを制御する第二布押え制御部と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載のミシン。
  6. 前記送り機構は、
    前記送り台と連結する水平送り軸を有し、前記水平送り軸が回動することで前記送り台を水平方向に移動する水平送り機構と、
    前記水平送り軸と平行に延び且つ前記送り台と連結する上下送り軸を有し、前記水平送り機構に同期して前記上下送り軸が回転することで前記送り台を上下動する上下送り機構とを備え、
    前記上下送り軸の回転角位相である上下送り軸角を検知する上下送り軸角検知部と、
    前記上下送り軸角検知部の検知結果に基づき前記送り歯の上下位置を示す上下位置情報を取得する上下位置情報取得部を備え、
    前記布押え制御部は、前記上下位置情報取得部が取得した前記上下位置情報に応じて、前記布押えモータを制御することを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  7. 前記布押えが接触する前記布を縫製する縫製機構と、
    前記送り機構と前記縫製機構を駆動する駆動部と、
    前記駆動部を駆動制御する縫製制御部と、
    前記送り歯により前記布を送り方向に送る量である送り量を示す送り情報を取得する送り情報取得部を備え、
    前記縫製制御部は、前記送り情報取得部が取得した前記送り情報が示す前記送り量で前記送り歯が揺動するように前記駆動部を制御し、
    前記布押え制御部は、前記送り歯の前記送り量に応じて、前記布押えモータを制御することを特徴とする請求項6に記載のミシン。
  8. 前記送り台の上下方向の動作に対する前記送り台の水平方向への動作の開始時機と終了時機の少なくとも一方の時機である特定時機の変更内容を示す情報である時機情報を取得する時機情報取得部を備え、
    前記縫製制御部は、前記時機情報取得部によって取得された前記時機情報が示す前記開始時機と前記終了時機で前記送り歯が駆動するように前記駆動部を制御し、
    前記布押え制御部は、前記時機情報取得部によって取得された前記時機情報に応じて、前記布押えモータを制御することを特徴とする請求項7に記載のミシン。
  9. 前記縫製機構は、上糸に張力を付加する糸調子皿を有し、前記上糸の張力を調整可能な上糸調整機構を備え、
    前記上糸の張力を示す張力情報を取得する張力情報取得部を備え、
    前記縫製制御部は、前記上糸の張力が、前記張力情報取得部によって取得された前記張力情報が示す張力になるように前記上糸調整機構により前記上糸の張力を調整し、
    前記布押え制御部は、前記張力情報取得部によって取得された前記張力情報に応じて、前記布押えモータを制御することを特徴とする請求項7又は8に記載のミシン。
  10. 前記布押え棒に対して上下動可能に連結し、前記弾性部材の上方で前記弾性部材に当接する挟持部材と、
    上下方向と直交する所定方向を軸方向として、前記布押えモータの駆動力で回動する第一回動部材と、
    前記所定方向を軸方向として回動可能に設け、前記挟持部材に連結し、前記第一回動部材の回動を前記挟持部材の上下動に変換して伝達する第二回動部材と
    を備えることを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載のミシン。
  11. 上下方向及び前記所定方向と直交する方向に延び、前記第一回動部材と前記第二回動部材との夫々に対して回動可能に連結するリンクを備えることを特徴とする請求項10に記載のミシン。
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