JP2007282978A - 穴かがり縫いミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 穴かがり縫目の縫製開始時に糸切り部材で保持されていた上糸端部が縫製開始直後に開放された以降においても、上糸端部を穴かがり縫目に確実に縫い込むことができるようにすること。
【解決手段】 縫針21を取付けた針棒20を上下駆動する針棒上下駆動機構14と、布押え26を上下動させる押え昇降機構17と、眠り穴かがり縫目の縫製後に針板の上側で上糸を切断して上糸端部を保持する糸切り部材30を有する上糸保持機構18とを備えた穴かがり縫いミシンMにおいて、縫針21に対して、糸切り部材30とは反対側に設けられ、眠り穴かがり縫目の縫製開始時に加工布から延びる上糸端部を縫目形成方向NDに向かわせる加圧エアーを噴き出す針側エアノズル70をアーム部12に設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、穴かがり縫目の縫製に際して、縫針に対して、上糸保持機構とは反対側から上糸保持機構に向けて加圧エアーを噴き出し、加工布から延びる上糸端部を穴かがり縫目に縫い込むようにした穴かがり縫いミシンに関する。
従来、穴かがり縫いミシンで眠り穴かがり縫目を形成する場合、前回の穴かがり縫目の縫製後に切断した上糸の上糸端部が、上糸保持機構に保持されているので、この上糸端部を次の眠り穴かがり縫目に縫い込むようにしている。
例えば、特許文献1に記載の穴かがりミシンは、布押え昇降機構と上糸切断機構と下糸切断機構とが連動連結機構により連動して作動するように構成し、共通のパルスモータにより連動連結機構を介してこれらの機構が駆動されるように構成してある。それ故、眠り穴かがり縫目の縫製開始時に、糸切り部材が上糸端部を保持しているが、眠り穴かがり縫目の縫製開始後に、糸切り部材が縫製中の位置に切換わるのに加えて、上糸切断機構に有する刃開閉機構により、糸切り部材が閉じ状態の1対の刃を開けて、上糸端部を開放するので、この開放された上糸端部が眠り穴かがり縫目に縫い込まれるようになっている。
特開2002−35459号公報(第1〜3頁、図1〜図2)
特許文献1に記載の穴かがりミシンにおいては、縫製開始時には、縫針の目孔から延びる上糸端部は、縫針よりも後側、つまり縫目形成方向に位置する糸切り部材に保持されているので、上糸端部は穴かがり縫目に縫い込まれはするが、縫製開始後に、保持されていた上糸端部は、糸切り部材から開放されると、上糸端部の縒りや癖により、縫目形成方向に真っ直ぐに延びているとは限らず、ふらつくようになる。
その為、このようにふらついて、縫目形成方向から反れる上糸端部を穴かがり縫目に縫い込めなくなり、体裁が悪く、縫目形成不良になる。特に、ニットの生地に眠り穴かがり縫目を形成する場合、縫針の上下動と同時に、生地が波打つように上下動し、上糸端部が跳ね飛ばされるようになり、眠り穴かがり縫目に縫い込めない場合が多い。更に、ジグザグ縫目の縫目幅が小さい場合も同様に、眠り穴かがり縫目に縫い込めない場合が多い。
本発明の目的は、穴かがり縫目の縫製開始時に糸保持機構で保持されていた上糸端部が縫製途中で開放された以降においても、上糸端部を穴かがり縫目に確実に縫い込むことができるようにすることである。
請求項1の穴かがり縫いミシンは、縫針を取付けた針棒を上下駆動する針棒上下駆動機構と、布押えを上下動させる押え昇降機構と、穴かがり縫目の縫製後に上糸を切断する糸切り部材と、糸切り部材で切断された上糸端部を針板の上側で保持する上糸保持機構とを備え、更に、縫針に対して、上糸保持機構とは反対側に設けられ、上糸保持機構に向けて加圧エアーを噴き出す第1エアー噴出し手段を備えたものである。
前回の縫製終了時に糸切り部材により切断された上糸の上糸端部は糸保持機構で保持されている。そこで、穴かがり縫目の縫製開始に際して、第1エアー噴出し手段から噴き出す加圧エアーは、縫針とは反対側から糸保持機構に向いている。即ち、縫製開始後に、上糸端部の糸保持機構による保持状態が開放された場合でも、加工布から延びる上糸端部はこの加圧エアーにより、上糸保持機構で保持されていたときの方向と同じ縫目形成方向に向くようになる。それ故、加圧エアーにより縫目形成方向に向けられた上糸端部は、穴かがり縫目に縫い込まれる。
請求項2の穴かがり縫いミシンは、請求項1において、前記上糸保持機構に前記糸切り部材を備えたものである。
請求項3の穴かがり縫いミシンは、請求項1又は2において、前記穴かがり縫目の縫製開始時から、穴かがり縫目の加工布から延びる上糸端部を縫目形成方向に向かわせる加圧エアーを第1エアー噴出し手段から噴き出すように制御する制御手段を備えたものである。
請求項4の穴かがり縫いミシンは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記第1エアー噴出し手段は、加圧エアーを縫針の針落ち位置の近傍部に斜め上方から噴き出す角度に設けられたものである。
請求項5の穴かがり縫いミシンは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記穴かがり縫いミシンのベッド部に設けられた釜機構に向けて加圧エアーを噴き出す第2エアー噴出し手段を備えたものである。
請求項6の穴かがり縫いミシンは、請求項5において、前記制御手段は、布押えが下降状態では第1エアー噴出し手段から加圧エアーを噴き出し、布押えが上昇状態では第2エアー噴出し手段から加圧エアーを噴き出すように制御するものである。
請求項7の穴かがり縫いミシンは、請求項5又は6において、前記釜機構に有する下糸ボビンの交換を指令するボビン交換スイッチを設け、制御手段はボビン交換スイッチからスイッチ信号を受けると、第2エアー噴出し手段からの加圧エアーの噴き出しを中止するように構成したものである。
請求項1の発明によれば、針棒上下駆動機構と、押え昇降機構と、糸切り部材と、上糸保持機構とを備え、更に、第1エアー噴出し手段を設けたので、前回の縫製終了時に糸切り部材による切断後に上糸保持機構で保持された上糸の上糸端部が、縫製開始後に開放された場合でも、この上糸端部に噴きつけられる第1エアー噴出し手段からの加圧エアーは、上糸保持機構で保持されていたときの方向と同じ縫目形成方向に向くようになり、この縫目形成方向に向けられた上糸端部を、穴かがり縫目に確実に縫い込むことができる。
また、縫製中に、縫針が加工布を挿通して高速で上下動し、縫針の上下動による加工布との摩擦で縫針に摩擦熱が発生する場合でも、縫針は第1エアー噴出し手段から噴き出す加圧エアーで冷却されるので、縫針の目孔を挿通している上糸が温められることがなく、上糸の温度上昇による捻りや軟弱になる等の材質変化を未然に防止でき、目飛びの発生を確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、前記上糸保持機構に前記糸切り部材を備えたので、糸保持機構に糸切り機能と糸保持機能を兼用させるようにして、糸切り機構を省略でき、穴かがり縫いミシンの小型化及び低コスト化を図ることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記穴かがり縫目の縫製開始時から、穴かがり縫目の加工布から延びる上糸端部を縫目形成方向に向かわせる加圧エアーを第1エアー噴出し手段から噴き出すように制御する制御手段を備えたので、縫製開始時における加圧エアー噴き出し制御の自動化を図ることができるとともに、縫目形成方向に向かうように方向づけられた上糸端部を穴かがり縫目に確実に縫い込むことができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記第1エアー噴き出し部材は、加圧エアーを縫針の針落ち位置の近傍部に斜め上方から吹き出す角度に設けられたので、加工布から延びる上糸端部は縫目形成方向に向けられるだけでなく、縫針の上下動により加工布が波打つように上下動する場合でも、上糸端部は加工布の表面に常に押さえ付けられるようになり、上糸端部を穴かがり縫目に確実に縫い込むことができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記穴かがり縫いミシンのベッド部に設けられた釜機構に向けて加圧エアーを噴き出す第2エアー噴出し手段を備えたので、縫製中に高速回転により釜機構に有する回転釜が発熱するような場合でも、縫目形成に影響しない縫製時以外において、釜機構を効果的に冷却することができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記制御手段は、布押えが下降状態では第1エアー噴出し手段から加圧エアーを噴き出し、布押えが上昇状態では第2エアー噴出し手段から加圧エアーを噴き出すように制御するので、布押えが下降状態の縫製時に、上糸端部を穴かがり縫目に縫い込むことができ、布押えが上昇状態の縫製時以外に、回転釜を冷却することができる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記釜機構に有する下糸ボビンの交換を指令するボビン交換スイッチを設け、制御手段はボビン交換スイッチからスイッチ信号を受けると、第2エアー噴出し手段からの加圧エアーの噴き出しを中止するようにしたので、第2エアー噴出し手段からの加圧エアーの噴き出しに邪魔されることなく、下糸ボビンを容易に交換することができる。その他請求項5又は6と同様の効果を奏する。
本実施例の穴かがり縫いミシンは、布押えが下降状態である縫製中においては、針側エアノズルから噴き出す加圧エアーを糸保持機構に向けるようにして、加工布から延びる上糸端部を眠り穴かがり縫目に縫い込むことができ、しかも布押えが上昇状態である縫製時以外においては、釜側エアノズルから噴き出す加圧エアーで釜機構を冷却できるようにしてある。
本発明の実施例について図面を参照して説明する。
本実施例は、加工布Wに眠り穴かがり縫目95(図16参照)を形成する穴かがり縫いミシンに本発明を適用した場合の一例である。
図1〜図2に示すように、穴かがり縫いミシンMは、ミシン本体1と、このミシン本体1を支持する作業テーブル2と、作業テーブル2の上側に設けられた操作パネル3と、作業テーブル2の下側に設けられたコントロールボックス4と、ミシンモータ5と、図示しない加圧エアー供給源にエアーホースで接続された空気レギュレータ6と、この空気レギュレータ6に接続された電磁方向制御弁7と、作業テーブル2の脚部2aの下端部に設けられた足踏み操作可能な足踏みペダル8等からなっている。
電磁方向制御弁7は、空気レギュレータ6から受ける加圧エアーを、後述する針側エアノズル70と釜側エアノズル75に択一的に供給可能になっている。この電磁方向制御弁7は、図示しない加圧エアー供給源からの加圧エアーを、針側エアノズル70に供給する針側供給状態と、釜側エアノズル75に供給する釜側供給状態と、これら針側エアノズル70と釜側エアノズル75の何れにも加圧エアーを供給しないエアー供給停止状態の何れかに切換えられる。
ミシン本体1は、ベッド部10と脚柱部11とアーム部12から構成されている。コントロールボックス4には、後述する制御装置80が収容されるとともに、作業者が足踏みペダル8を前踏み位置に踏み込んだときに、ミシンモータ5の起動を指令する起動スイッチ86(図14参照)が設けられている。
穴かがり縫いミシンMには、図5〜図7に示すように、縫針21を取付けた針棒20を上下駆動する針棒上下駆動機構14と、加工布Wに眠り穴かがり縫目95を形成する縫目形成機構15と、布押え26と協働して加工布Wを前後方向に布送りする布送り機構16と、布押え26を昇降駆動する押え昇降機構17と、眠り穴かがり縫目95の縫製終了時に糸切り部材30により上糸を切断しこの上糸端部97を保持する上糸保持機構18と、下糸を切断する下糸切断機構(図示略)と、眠り穴かがり縫目95の中央部に直線状のボタン穴を形成するボタン穴形成機構(図示略)とが設けられている。
そこで、眠り穴かがり縫目95の縫製前又は縫製途中又は縫製後に、眠り穴かがり縫目95の内側にボタン穴形成機構によりボタン穴が形成される。縫目形成機構15により加工布Wに眠り穴かがり縫目95が形成されると、上糸が上糸保持機構18により切断されると共に下糸が下糸切断機構により切断され、押え昇降機構17により布押え26が上昇する。
ここで、アーム部12には、主軸23が前後方向向きに配設されている。この主軸23の後端部が脚柱部11の後側に突出し、この突出部に手動プーリ22が固着されている。そこで、手動プーリ22とミシンモータ5の駆動軸に固着された駆動プーリ(図示略)とにタイミングベルト22aが掛装されているので、ミシンモータ5の駆動力が主軸23に伝達される。針棒上下駆動機構14は、一般的な構成であり、ミシンモータ5で駆動される主軸23によりクランク機構(図示略)を介して針棒20を上下に駆動するようになっている。
縫目形成機構15は、図3,図7に示すように、アーム部12に設けられた針棒20と、縫針21と、天秤(図示略)と、ベッド部10に設けられた釜機構19等を有する。ここで、釜機構19は、回転釜19aとこの回転釜19aに装着され、下糸ボビン(図示略)を収容したボビンケース19bを有する。針棒20はミシンモータ5(図14参照)により回転駆動される主軸23等を介して昇降駆動される。それ故、針棒20の下端に装着された縫針21に供給される上糸が、回転釜19aにより捕捉され、縫針21の上糸と、下糸ボビンの下糸とが交絡して、眠り穴かがり縫目95が形成される。
布送り機構16は、加工布Wを前後方向へのみ布送りするものであり、針棒20と縫針21とが左右に針振りされて、眠り穴かがり縫目95が縫製可能になる。
布送り機構16は、ベッド部10に前後方向に移動自在にガイド支持された前後方向に長い矩形板状の送り部材24と、この送り部材24を前後方向に送り駆動する布送りモータ25(図14参照)とを有する。布押え26は送り腕27の前端部に連結され、加工布Wのうちの眠り穴かがり縫目95が形成される縫目形成領域の外周側部分を、送り部材24に対して枠状に上側から押える。
送り腕27は上方凸状に湾曲した形状で前後方向に長く、その後端部分は脚柱部11の近くまで達している。送り腕27の後端部は、送り部材24に連結された可動体(図示略)に、左右方向向きの支持軸回りに回動可能に連結されている。これにより、布押え26は送り腕27と送り部材24と一体的に前後に移動し、送り腕27と一体的に昇降する。
さて、この穴かがり縫いミシンMには、押え昇降機構17と上糸保持機構18と下糸切断機構を連動連結する連動連結機構50と、この連動連結機構50を介して押え昇降機構17と上糸保持機構18と下糸切断機構を共通に駆動する共通モータ51が設けられている。尚、この連動連結機構50については後で詳細に説明する。
押え昇降機構17は、上下に長い連結ロッド28をアーム部12の前端部に有し、その連結ロッド28の下端部が送り腕27の前端部に前後方向へ相対移動可能に且つ上下方向へ相対移動不能に連結され、この連結ロッド28が連動連結機構50を介して昇降駆動される。
上糸保持機構18は、図4,図8,図10〜図12に示すように、加工布Wに眠り穴かがり縫目95とボタン穴の形成後に、縫針21近傍の切断位置、つまり針板5aの上側で上糸を切断して上糸端部97を保持する糸切り部材30と、この糸切り部材30を前端部に連結し且つ後端部が鉛直な支持軸32に(鉛直軸心回りに)回動可能に支持され且つ布送り方向(前後方向)へ移動可能に支持された糸切り連結部材31とを有する。
この上糸保持機構18は、糸切り部材30を切断位置と、この切断位置に対して縫製開始時における布送り方向(前方)と反対側(後側)に位置しボタン穴形成機構の布切断用カッター48の移動軌跡付近の縫製開始位置(図17−1参照)と、切断位置の左側に位置し移動軌跡から退避した退避位置と、縫製開始位置の左側かつ切断位置の後側に位置し、眠り穴かがり縫目95の縫製中に待機させる縫製中位置の4位置に亙って位置切換え可能に構成されている。
糸切り部材30は、1対の固定刃30aと可動刃30bと、糸保持バネ30cを有している。可動刃30bは、固定刃30aに対して開閉可能に鉛直軸心回りに支持されている。上糸保持機構18は、切断位置において1対の固定刃30aと可動刃30bを閉じさせるとともに、閉じた1対の固定刃30aと可動刃30bを縫製開始位置又は縫製中位置において開ける刃開閉機構40を含んでいる。
刃開閉機構40は、図10,図12に示すように、可動刃30bに形成されて上方へ立ち上がる被押動部41と、この被押動部41を押動して可動刃30bを開ける第1押動部42と、被押動部41を押動して可動刃30bを閉じる第2押動部43とを有する。第1,第2押動部42,43は送り腕27に固定的に設けられ、これらが相対的に移動し係合して、固定刃30aと可動刃30bが開閉される。
糸切り連結部材31の後端部分には、上下1対の前後に長い長穴31aが形成され、これら長穴31aに1対の係合部材39が夫々離脱不能に摺動自在に係合している。これら上下1対の係合部材39は、支持軸32の下部に連結され、この支持軸32の上部がミシン機枠に回転自在に支持されている。これにより、糸切り連結部材31の後端部が鉛直軸心回りに回動可能に支持され前後方向へ移動可能に支持されている。
図8,図9,図13に示すように、糸切り連結部材31には、1対の長穴31aの他に、前後方向中央部よりも少し前側において前後に長い矩形の長穴31bが形成されている。これら長穴31a,31bの間に円弧穴31cが形成され、糸切り連結部材31の前後方向略中央部には可動部材33が設けられている。
この可動部材33の大部分は糸切り連結部材31の左側に配設され、可動部材33に形成された前後方向向きの長穴33aに、糸切り連結部材31に固着された2本のボルト34の軸部が摺動自在に係合して、可動部材33が糸切り連結部材31に対して前後移動可能にガイド支持されている。可動部材33は、前端から右方へ屈曲する被押動部33bと、後端から左方へ屈曲する第1係合部33cとを有する。
被押動部33bは、長穴31bを挿通してその右側へ突出し、可動部材33はこの長穴31bの略長さ分のストロークだけ糸切り連結部材31に対して前後に移動可能である。第1係合部33cは、その後側において糸切り連結部材31に固着されたバネ取付部材35に引張りコイルバネ36で連結され、可動部材33が糸切り連結部材31に対して後方へ付勢されている。
糸切り連結部材31の前後方向中央部よりも前側の上端に右方へ延びるバネ取付部材37が固着され、そのうちの右前端部が、糸切り連結部材31の左側においてミシン機枠に引張りコイルバネ38で連結されて、糸切り連結部材31が支持軸32を中心として左側へ回動付勢されている。糸切り連結部材31の上端部には左方へ全体的に張り出す板状の張出し部が形成され、その張出し部の前部に第2係合部31dが形成され、第2係合部31dはその前後方向中央部分において局部的に左方へ突出する段部31eを有する。
ここで、連動連結機構50の第2駆動系58の第2連桿66に、第1係合部33cと係合可能な板状の第1被係合部45と、第2係合部31dと係合可能なコロからなる第2被係合部46とが夫々装着されている。
第1係合部33cと第1被係合部45が係合状態で糸切り部材30を縫製開始位置に保持し、非係合状態で糸切り部材30の退避位置又は縫製中位置への切換えを許容する。即ち、糸切り部材30は引張りコイルバネ38により退避位置又は縫製中位置側へ付勢されているが、第2係合部31dと第2被係合部46が係合した状態で退避位置又切断位置又は縫製中位置に保持される。
次に、連動連結機構50について説明する。連動連結機構50は、押え昇降機構17と、上糸保持機構18と、下糸切断機構とを連動連結する機構であり、図5〜図7,図13に示すように、昇降板52と、鉛直レバー53と、L形リンク54,55と、連動板56と、第1,第2駆動系57,58等を備えている。
図5,図13に示すように、共通モータ51は、脚柱部11の上下方向略中央部に右方向きに設けられ、昇降板52は上下方向向きの1対のガイドロッド52aにより昇降自在にガイドされ、共通モータ51の出力軸に固着されたピニオン51aが、昇降板52の下端部に形成されたラック52bに噛合している。昇降板52の2股部52cが鉛直レバー53の上端部に固着した係合ピン53aに係合し、共通モータ51により昇降板52と共に鉛直レバー53が昇降駆動される。
1対のL形リンク54,55は、アーム部12の前後に夫々配設され、左右方向向きの支持軸54a,55aにより夫々回動可能にミシン機枠に支持されている。連動板56は、前後に長い板部材からなり、1対のL形リンク54,55の間に配設されている。連動板56の後端部がL形リンク54の上端部に連結され、連動板56の前端部がL形リンク55の上端部に連結されている。
L形リンク54の後端部に鉛直レバー53の上端部が回動可能に連結され、L形リンク55の前端部に押え昇降機構17の連結ロッド28の上端部が連結されている。鉛直レバー53が昇降されると、L形リンク54,55が回動され、連動板56が少し昇降しつつ前後方向へ往復移動される。連動板56が前方へ移動すると連結ロッド28を介して布押え26が下降し、連動板56が後方へ移動すると連結ロッド28を介して布押え26が上昇する。
第1駆動系57は、連動板56の駆動力を糸切り連結部材31に伝達して糸切り連結部材31を前後方向へ駆動する。第1駆動系57は、ミシン機枠に左右方向の軸心回りに支持されたリンク部材60と、リンク部材60に上端部が固定的に連結された第1連桿61を有し、リンク部材60の先端部の係合ピン60aが連動板56に形成された湾曲状の第1ガイド穴56aに係合し、第1連桿61の下端部の係合ピン61aが糸切り連結部材31の円弧穴31cに係合している。
第2駆動系58は、連動板56の駆動力を第1,第2被係合部45,46に伝達して第1,第2被係合部45,46を略前後方向へ駆動する。第2駆動系58は、ミシン機枠に左右方向の軸心回りに支持されたリンク部材65と、リンク部材65に上端部が固定的に連結された第2連桿66を有し、リンク部材65の先端部の係合ピン65aが連動板56に形成された湾曲状の第2ガイド穴56bに係合し、第2連桿66の下端部に第1,第2被係合部45,46が設けられている。
ところで、アーム部12の前方には、図1,図3,図4に示すように、針側エアノズル70(これが第1エアー噴出し手段に相当する)が装着されている。この針側エアノズル70は、正面視略クランク状に曲げ形成され、この上端部がアーム部12の前端部且つ右側の角部にL字状の取付け金具71で固着され、この下端部は縫針21の直ぐ前側に位置している。この針側エアノズル70の下端部分は、図3,図17−2に示すように、斜め後方向きである。
針側エアノズル70の上端部に加圧エアーの供給量を調節可能な第1調節コック72が接続され、前述した電磁方向制御弁7の針側ポートとこの第1調節コック72とは第1エアチューブ73で接続されている。即ち、電磁方向制御弁7の針側ポートから供給される加圧エアーは、第1エアチューブ73と第1調節コック72とを介して針側エアノズル70の先端部(下端部)から縫針21の針落ち位置の近傍部に向けて、つまり縫針21の手前から、上糸保持機構18の糸切り部材30に向けて斜め上方から勢いよく噴き出す。
このように、眠り穴かがり縫目95の縫製開始時から、加圧エアーが針側エアノズル70の先端部から噴き出すと、眠り穴かがり縫目95の縫製開始直後に加工布Wから延びる上糸端部97を、後方である縫目形成方向NDに向くようになり、上糸端部97が眠り穴かがり縫目95のジグザグ縫目95aに縫い込まれるようになる。
一方、図3に示すように、ベッド部10に設けられた釜機構19の後側に、後方から釜機構19に向けた釜側エアノズル75(これが第2エアー噴出し手段に相当する)が配設されている。釜側エアノズル75の後端部に加圧エアーの供給量を調節可能な第2調節コック76が接続され、前述した電磁方向制御弁7の針側ポートとこの第2調節コック76とは第2エアチューブ77で接続されている。
即ち、電磁方向制御弁7の釜側ポートから供給される加圧エアーは、第2エアチューブ77と第2調節コック76とを介して釜側エアノズル75の先端部(前端部)から釜機構19に向けて勢いよく噴き出る。それ故、縫製中に高速回転により加熱された回転釜19aが、縫製されていない期間、つまり布押え26が上昇状態であって、縫目形成を邪魔しない期間に、加圧エアーで冷却されるようになっている。
次に、穴かがり縫いミシンMの制御装置80を含む制御系について、図14のブロック図に基づいて説明する。
制御装置80は、CPU81とROM82とRAM83と入力インターフェイス84及び出力インターフェイス85とを含むコンピュータから構成され、各種のバス80Aで相互に接続されている。入力インターフェイス84には、操作パネル3と、足踏みペダル8が踏込み操作されたときに起動指令を出力する起動スイッチ86と、下糸ボビンの交換を指令するボビン交換スイッチ87等が接続されている。ここで、操作パネル3には、ディスプレイ3aと、複数の機能スイッチからなるスイッチ類3bが設けられている。
出力インターフェイス85には、ミシンモータ5の為の駆動回路88と、布送りモータ25の為の駆動回路89と、共通モータ51の為の駆動回路90と、電磁方向制御弁7の為の駆動回路91と、ディスプレイ3aに表示信号を出力するディスプレイコントローラ92とが接続されている。ROM82には、これらモータ5,25,51を駆動制御する各種の駆動制御プログラムが格納されている。
次に、穴かがり縫いミシンMの制御装置により実行される加圧エアー噴き出し制御について、図15のフローチャートに基づいて説明する。
穴かがり縫いミシンMに電源が投入されるとこの制御が開始され、先ず、電磁方向制御弁7が、エアー供給停止状態に切換えられる(S11)。それ故、これら針側エアノズル70と釜側エアノズル75の何れからも加圧エアーが噴き出すことはない。
次に、縫製開始に際して、足踏みペダル8が前踏み位置に踏込み操作されて、起動スイッチ86がオンになり、起動信号を受けたときには(S12,S13:Yes)、共通モータ51が駆動されて、布押え26が下降して押圧位置に切換えられるので、電磁方向制御弁7は針側供給状態に切換えられる(S14)。その結果、前述したように、加圧エアーが針側エアノズル70の先端部から縫針21の針落ち位置の近傍部に向けて斜め上方から勢いよく噴き出る。
次に、眠り穴かがり縫目95の縫製が終了するまで待機し(S15:No)、眠り穴かがり縫目95の縫製が終了すると(S15:Yes)、電磁方向制御弁7は釜側供給状態に切換えられる(S16)。その結果、前述したように、加圧エアーが釜側エアノズル75の先端部から釜機構19に向けて噴き出る。
ところで、ボビン交換スイッチ87がオン操作された場合には(S17:Yes)、電磁方向制御弁7が、エアー供給停止状態に切換えられる(S11)。それ故、加圧エアーが釜側エアノズル75から噴き出している場合でも、加圧エアーの釜機構19への噴き出しが強制的に停止される。そこで、作業者は、回転釜19aからボビンケース19bを取り出し、下糸ボビンを交換した後、下糸ボビンをボビンケース19bと共に回転釜19aに装着する。
このとき、共通モータ51が駆動されて布押え26が押圧位置に切換えられる。それ故、作業者が足踏みペダル8を間違って踏込み操作して起動スイッチ86がオン側に切換えられた場合でも、ミシンモータ5が起動されないようになっている。
その後、ボビン交換スイッチ87がオフ操作された場合には(S19:Yes)、電磁方向制御弁7は釜側供給状態に切換えられる(S20)。ところで、起動スイッチ86とボビン交換スイッチ87以外の何れかのスイッチが操作された場合には(S19:No)、その操作されたスイッチに対応する処理が実行される(S21)。
次に、穴かがり縫いミシンMの作用について説明する。
作業者は、眠り穴かがり縫目95を形成する前準備として、使用する上糸の太さや種類に応じて針側エアノズル70から噴き出す加圧エアーの流量を第1調節コック72で調節するとともに、使用する下糸の太さや種類に応じて釜側エアノズル75から噴き出す加圧エアーの流量を第2調節コック76で調節する。
そして、縫製開始に際して、先ず、連動板56が略後方限界位置に位置し、押え昇降機構17により布押え26が上昇位置に保持されているため、作業者は加工布Wを縫製位置にセットする。
加工布Wをセットした後に、作業者は足踏みペダル8を踏込み操作すると、共通モータ51が駆動され、連動連結機構50の連動板56が前方へ移動する。このとき、図17−1,図17−2に示すように、連動板56が略後方限界位置から前方限界位置へ移動する途中で、布押え26が下降位置に下降して加工布Wを送り部材24に完全に押えることができ、糸切り部材30は縫製開始位置に切換わる。この状態で縫製が開始される。
このとき、電磁方向制御弁7が針側供給状態に切換えられ、前述したように、加圧エアーが針側エアノズル70の先端部から縫針21の針落ち位置の近傍部に向けて斜め上方から勢いよく噴き出る。即ち、図17−1に示すように、上糸端部97は針側エアノズル70から噴き出す加圧エアーを受けながら、糸切り部材30に保持された状態で縫製が行われる。
ここで,布押え26に連結されて加工布Wと一体的に布送り方向へ移動する送り腕27は、糸切り連結部材31の第1係合部33cを押動可能な押動部(図示略)を有し、眠り穴かがり縫目95の縫製開始直後に、押動部が第1係合部33cを押動して可動部材33が前方へ移動する。例えば、第1針目の縫製が終了した場合には、図18−1,図18−2に示すように、加工布Wから延びる上糸端部97は、後方向きで糸切り部材30に保持されている。
このように、ジグザグ縫目95aが1針ずつ形成される毎に、上糸端部97は後方向きに糸切り部材30で保持されながら、つまり上糸端部97は布押え26の前方への移動に応じて、糸切り部材30から前方に引き出されながら、眠り穴かがり縫目95のジグザグ縫目95aに縫い込まれる。
更に縫製が進み、例えば、布送り量が約5mmに達すると、図19−1,図19−2に示すように、第1係合部33cと第1被係合部45との係合が解除され、引張りコイルバネ38の付勢力により糸切り連動部材31が左方へ移動する。更に、第2係合部31dと第2被係合部46とが係合して、糸切り部材30が縫製中位置に退避移動する。ところで、前述のように、刃開閉機構40により、糸切り部材30が1対の閉じた刃30a,30bを開けるようになり、上糸端部97が開放される。
このとき、糸切り部材30に保持されていた残りの上糸端部97は、糸切り部材30から開放されるが、前述したように、針側エアノズル70の先端部から斜め下方に向けて勢いよく噴き出される加圧エアーにより、上糸保持機構18で保持さていたときの方向と同じ縫目形成方向NDに向くようになり、しかも加工布Wの上面に押し付けるようになる。それ故、眠り穴かがり縫目95が形成されながら、上糸端部97の全てがジグザグ縫目95aに確実に縫い込まれるようになる。
眠り穴かがり縫目95が形成されて連動板56が後方へ移動すると、第2駆動系58により第1,第2被係合部45,46が前方へ移動すると共に、第1駆動系57により糸切り連結部材31が前方へ移動して、糸切り部材30が縫製中位置から退避位置に切換えられる。
その後、連動板56が更に後方へ移動して、糸切り連動部材31は前後方向に対して停止した状態で、第2駆動系58により第1,第2被係合部45,46が前方へ移動する為、第2係合部31eと第2被係合部46が係合して、糸切り部材30が切断位置に切換わる。このとき、刃開閉機構40により、糸切り部材30が1対の開いた刃30a,30bを閉じて上糸を切断して上糸端部97を保持する。
この際、連動連結機構50を介して下糸切断機構が連動して下糸を切断し、更に、押え昇降機構17が連動して布押え26が上昇して上昇位置に切換わり、加工布Wの取り出し可能な状態になる。このように、眠り穴かがり縫目95の縫製が終了して、布押え26が上昇すると、電磁方向制御弁7が釜側供給状態に切換えられるので、針側エアノズル70からのエアーの噴き出しが停止し、針側エアノズル70から釜機構19に向けて加圧エアーが噴き出る。それ故、縫目形成に邪魔になることなく、回転釜19aを冷却することができる。
このように、針棒上下駆動機構14と、押え昇降機構17と、糸切り部材30を有する上糸保持機構18とを備え、更に、針側エアノズル70を設けたので、前回の縫製終了時に糸切り部材30による切断後に上糸保持機構18で保持された上糸の上糸端部97が、縫製開始後に開放された場合でも、上糸端部97に噴きつけられる針側エアノズル70からの加圧エアーは、上糸保持機構18で保持されていたときの方向と同じ縫目形成方向NDに向くようになり、この縫目形成方向NDに向けられた上糸端部97を、眠り穴かがり縫目95のジグザグ縫目95aに確実に縫い込むことができる。
また、縫製中に、縫針21が加工布Wを挿通して高速で上下動し、縫針21の上下動による加工布Wとの摩擦で縫針21に摩擦熱が発生する場合でも、縫針21は針側エアノズル70から噴き出す加圧エアーで冷却されるので、縫針21の目孔を挿通している上糸が温められることがなく、上糸の温度上昇による捻りや軟弱になる等の材質変化を未然に防止でき、目飛びの発生を確実に防止することができる。
また、眠り穴かがり縫目95の縫製開始時から、眠り穴かがり縫目95の加工布Wから延びる上糸端部97を縫目形成方向NDに向かわせる加圧エアーを針側エアノズル70から噴き出すように制御する制御装置80を備えたので、縫製開始時における加圧エアー噴き出し制御の自動化を図ることができるとともに、縫目形成方向NDに向かうように方向づけられた上糸端部97を眠り穴かがり縫目95に確実に縫い込むことができる。
また、針側エアノズル70は、加圧エアーを縫針21の針落ち位置の近傍部に斜め上方から吹き出す角度に設けられたので、加工布Wから延びる上糸端部97は縫目形成方向NDに向けられるだけでなく、加工布Wが縫針21の上下動で上下に波打つ場合でも、上糸端部97は加工布Wの表面に常に押さえ付けられるようになり、上糸端部97を眠り穴かがり縫目95に確実に縫い込むことができる。
また、穴かがり縫いミシンMのベッド部10に設けられた釜機構19に向けて加圧エアーを噴き出す釜側エアノズル75を備えたので、縫製中に高速回転により釜機構19に有する回転釜19aが発熱するような場合でも、縫目形成に影響しない縫製時以外において、回転釜19aを効果的に冷却することができる。
また、制御装置80は、布押え26が下降状態では針側エアノズル70から加圧エアーを噴き出し、布押え26が上昇状態では釜側エアノズル75から加圧エアーを噴き出すように制御するので、布押え26が下降状態の縫製時に、上糸端部97を眠り穴かがり縫目95に縫い込むことができ、布押え26が上昇状態の縫製時以外に、回転釜19aを冷却することができる。
更に、釜機構19に有する下糸ボビンの交換を指令するボビン交換スイッチ87を設け、このボビン交換スイッチ87がオン操作されたときに、制御装置80がボビン交換スイッチ87からオン信号を受けると、制御装置80は釜側エアノズル75からの加圧エアーの噴き出しを中止するようにしたので、釜側エアノズル75からの加圧エアーの噴き出しに邪魔されることなく、下糸ボビンを容易に交換することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)針側エアノズル70の先端部を屈曲可能に構成し、針側エアノズル70から噴き出す加圧エアーの噴き出し方向を微調節可能に構成するようにしてもよい。
2)針側エアノズル70から噴き出す加圧エアーは、縫製開始後、上糸端部97がジグザグ縫目95aに縫い込まれた時点で、つまり縫製開始から所定時間経過後に、電磁方向制御弁7をエアー供給停止状態に切換え、針側エアノズル70から加圧エアーが噴き出さないように構成してもよい。
3)図20−1,図20−2に示すように、針側エアノズル70Aは、布押え26Aに一体的に設けるように構成してもよい。即ち、布押え26Aの前端枠部26aに、後方向きのストレート状エアー通路26bと下方に傾斜させた傾斜状エアー通路26cとが連通して設けられている。そこで、針側エアノズル70Aの下端部がこの前端枠部26aに連結されている。
この場合にも、針側エアノズル70Aに供給された加圧エアーは、これらストレート状エアー通路26bと傾斜状エアー通路26cとを経て、縫針21の針落ち位置の近傍部に斜め上方から噴き出す。それ故、前記実施例と同様の効果を奏することができる。但し、布押え20Aは上下動するので、針側エアノズル70Aは、ビニール製等のフレキシブルチューブで構成することが望ましい。
本発明の実施例に係る穴かがり縫いミシンの正面図である。 本発明の実施例に係る穴かがり縫いミシンの右側面図である。 図1の部分拡大正面図である。 図2の部分拡大正面図である。 アーム部の内部構成を説明する側面図である。 アーム部の内部構成を説明する平面図である。 アーム部の内部構成を説明する正面図である。 上糸切断機構の要部平面図である。 上糸切断機構の要部部分側面図である。 糸切り部材と布押えの要部部分平面図である。 糸切り部材と布押えの要部部分側面図である。 糸切り部材と布押えの要部部分正面図である。 連動連結機構の要部部分斜視図である。 穴かがり縫いミシン制御慶のブロック図である。 加圧エアー噴き出し制御のフローチャートである。 眠り穴かがり縫目の平面図である。 縫製開始時における糸切り部材と布押えの正面図である。 縫製開始時における糸切り部材と布押えの側面図である。 第1針目形成時における糸切り部材と布押えの正面図である。 第1針目形成時における糸切り部材と布押えの側面図である。 上糸端部が開放された糸切り部材と布押えの正面図である。 上糸端部が開放された糸切り部材と布押えの側面図である。 変更形態に係る図17-1相当図である。 変更形態に係る図17-2相当図である。
符号の説明
M 穴かがり縫いミシン
1 ミシン本体
5a 針板
7 電磁方向制御弁
14 針棒上下駆動機構
17 押え昇降機構
18 上糸保持機構
19 釜機構
20 針棒
21 縫針
26 布押え
30 糸切り部材
70 針側エアノズル(第1エアー噴出し手段)
75 釜側エアノズル(第2エアー噴出し手段)
95 眠り穴かがり縫目
97 上糸端部
87 ボビン交換スイッチ
80 制御装置
ND 縫目形成方向

Claims (7)

  1. 縫針を取付けた針棒を上下駆動する針棒上下駆動機構と、布押えを上下動させる押え昇降機構と、穴かがり縫目の縫製後に上糸を切断する糸切り部材と、糸切り部材で切断された上糸端部を針板の上側で保持する上糸保持機構とを備えた穴かがり縫いミシンにおいて、
    前記縫針に対して、前記上糸保持機構とは反対側に設けられ、前記上糸保持機構に向けて加圧エアーを噴き出す第1エアー噴出し手段を備えたことを特徴とする穴かがり縫いミシン。
  2. 前記上糸保持機構に前記糸切り部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の穴かがり縫いミシン。
  3. 前記穴かがり縫目の縫製開始時から、前記穴かがり縫目の加工布Wから延びる前記上糸端部を縫目形成方向に向かわせる加圧エアーを前記第1エアー噴出し手段から噴き出すように制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の穴かがり縫いミシン。
  4. 前記第1エアー噴出し手段は、前記加圧エアーを前記縫針の針落ち位置の近傍部に斜め上方から噴き出す角度に設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の穴かがり縫いミシン。
  5. 前記穴かがり縫いミシンのベッド部に設けられた釜機構に向けて加圧エアーを噴き出す第2エアー噴出し手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の穴かがり縫いミシン。
  6. 前記制御手段は、前記布押えが下降状態では前記第1エアー噴出し手段から加圧エアーを噴き出し、前記布押えが上昇状態では前記第2エアー噴出し手段から加圧エアーを噴き出すように制御することを特徴とする請求項5記載の穴かがリ縫いミシン。
  7. 前記釜機構に有する下糸ボビンの交換を指令するボビン交換スイッチを設け、前記制御手段はボビン交換スイッチからスイッチ信号を受けると、前記第2エアー噴出し手段からの加圧エアーの噴き出しを中止するようにしたことを特徴とする請求項5又は6に記載の穴かがり縫いミシン。
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