JPH0513001U - 平型抵抗体 - Google Patents
平型抵抗体Info
- Publication number
- JPH0513001U JPH0513001U JP6596791U JP6596791U JPH0513001U JP H0513001 U JPH0513001 U JP H0513001U JP 6596791 U JP6596791 U JP 6596791U JP 6596791 U JP6596791 U JP 6596791U JP H0513001 U JPH0513001 U JP H0513001U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 平型抵抗体の湾曲部の温度上昇を緩和する。
【構成】 抵抗体1の湾曲部の内側部分に複数のスリッ
ト状切り込み4を入れ、その切り込み4の先端部を結ぶ
線5より外側を電流通路とし、線より内側部分を放熱フ
ィンとする。
ト状切り込み4を入れ、その切り込み4の先端部を結ぶ
線5より外側を電流通路とし、線より内側部分を放熱フ
ィンとする。
Description
【0001】
本考案は、平型抵抗体に関するものである。
【0002】
抵抗薄板又は抵抗箔を打ち抜いてその両端に電極部を設け、しかも、電流パス の長さをかせぐために、例えば曲率半径の小さい角を持ったU字型にしたり、あ るいは折り返しジグザグに形成した平型抵抗体が知られている。
【0003】
しかしながら、このように構成された平型抵抗体では、これに電流を流すと、 湾曲部では、曲率半径の小さい内径部分に電流が集中して流れるため、局部的に 著しく高温になり、そして、長時間高温が継続すると、その部分が熱劣化を起こ すことになる。
【0004】 本考案は、このような問題点を解決しようとするもので、湾曲部の温度上昇を 緩和するようにした平型抵抗体を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案は、湾曲部の内側部分に複数のスリット状 切り込みを入れ、その切り込みの先端部を結ぶ線より外側を電流通路とし、線よ り内側部分を放熱フィンとするものである。
【0006】
切り込みの先端部を結ぶ線より外側を電流通路とするので曲率半径が大きくな り、従って、電流の集中を防止する。同時に、切り込みの先端部を結ぶ線より内 側部分には電流は流れないが、これを放熱フィンとして利用することができ、ト ータル的に湾曲部の温度上昇が緩和される。
【0007】
以下、図面により実施例を詳細に説明する。図1は、本考案の一実施例を示し たもので、1は抵抗薄板又は抵抗箔を打ち抜いて、曲率半径の小さい角を持った U字型の抵抗体、2はその両端に設けた電極で、それぞれ口出線3が接続されて いる。
【0008】 ここで、本願考案は、湾曲部の内側部分に複数のスリット状切り込み4を入れ たところに特徴を有する。
【0009】 このような切り込み4を入れることにより、電流はその切り込みの先端部を結 ぶ線5より外側を電流通路として流れる。従って、従来切り込みを入れない時に 最も曲率半径が小さい内側を集中して流れていたのに比べて、電流集中度が緩和 される。このことは、角部の外周部を有効に利用することになる。さらに、線5 より内側には電流は流れない(当然自己発熱もない)が、この部分を残すことに より、放熱フィンとして利用し、電流通路での発熱がフィン部に伝導され、それ だけ温度上昇が緩和される。
【0010】 図2は、本考案の他の実施例を示したもので、抵抗体1を折り返しジグザグに 形成した平型抵抗体である。6は折り返し部の内側部分に複数のスリット状切り 込みを入れて形成した放熱フィン部である。本実施例も、図1の場合と同様の作 用効果を有する。
【0011】 図3は、抵抗体の折り返し部の従来例(a)と、本考案の実施例(b)との比較をし たもので、従来例の場合は、湾曲部の内側部分に高温部11が集中している。これ に対し、本考案の例では、発熱部分12が広い面積に分散され、上昇温度は従来例 に比べて低くなっている。図3(c)は、本考案における放熱フィン部の効果を確 認するために、切り込みの先端部を結ぶ線より内側のフィン部を切り取ったもの である。この場合、湾曲部の内側の縁部に沿って高温部13が発生する。このこと から、放熱フィン部の効果が確認された。
【0012】
以上説明したように、本考案によれば、曲率半径の小さい湾曲部の内側部分に 複数のスリット状切り込みを入れることにより、電流通路の半径が大きくなって 電流の集中が防止され、同時に、切り込み先端部を結ぶ線より内側部分が放熱フ ィンとして作用するので、温度上昇が緩和され、熱劣化を防止することができる 。
【図1】本考案の一実施例のU字型抵抗体を示す図であ
る。
る。
【図2】本考案の他の実施例の折り返しジグザグに形成
された抵抗体を示す図である。
された抵抗体を示す図である。
【図3】従来例と本考案との構成の違い、及び放熱フィ
ン部の有無による発熱の状態を示す図である。
ン部の有無による発熱の状態を示す図である。
1 … 抵抗体、 2 … 電極、 4 … スリット状切り込
み、 6 … 放熱フィン部。
み、 6 … 放熱フィン部。
Claims (1)
- 【請求項1】 抵抗薄板又は抵抗箔を打ち抜き、かつ曲
率半径の小さい湾曲部を有する平型抵抗体において、前
記湾曲部の内側部分に複数のスリット状切り込みを入
れ、前記切り込みの先端部を結ぶ線より外側を電流通路
とし、線より内側部分を放熱フィンとすることを特徴と
する平型抵抗体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6596791U JP2523225Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平型抵抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6596791U JP2523225Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平型抵抗体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513001U true JPH0513001U (ja) | 1993-02-19 |
JP2523225Y2 JP2523225Y2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=13302280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6596791U Expired - Lifetime JP2523225Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平型抵抗体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2523225Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008182077A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 金属板抵抗器 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP6596791U patent/JP2523225Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008182077A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 金属板抵抗器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2523225Y2 (ja) | 1997-01-22 |
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