JPH05127769A - リンク固定装置 - Google Patents

リンク固定装置

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JPH05127769A
JPH05127769A JP31332391A JP31332391A JPH05127769A JP H05127769 A JPH05127769 A JP H05127769A JP 31332391 A JP31332391 A JP 31332391A JP 31332391 A JP31332391 A JP 31332391A JP H05127769 A JPH05127769 A JP H05127769A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で,レバーへワイヤーケーブルを
接続する際に,ガタを生ずることがないリンク固定装置
を提供すること。 【構成】 レバー31とワイヤーケーブル75とを接続
する際に用いる,レバーを固定するためのリンク固定装
置であって,固定ピン1と,これを挿入するためのピン
挿入部2とよりなる。固定ピン1は,当接部と,上記長
穴に挿入される脚部とを有する。脚部は長径部と短径部
とを有する。固定ピン1を回動することによって脚部の
長径部が長穴の短径部に固定され,同時に当接部がレバ
ー31の当接面30を押す。これにより,レバー31
が,ボス71と当接部との間に位置決め固定され,ワイ
ヤーケーブル75をレバー31の適正位置に接続するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば空調ダクトのダ
ンパの作動リンクに用いられるリンク装置において,そ
のレバーにワイヤーケーブルを接続する際に用いるリン
ク固定装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,自動車用の空調装置においては,
風量調整のためにダクトの途中などにダンパが配置され
ている。このダンパは,リンク装置におけるレバーを介
してワイヤーケーブルに連結されている。そして,該ワ
イヤーケーブルを自動車運転席前方に設けた風量コント
ロールレバーによって操作することによって,上記ダク
トを開閉する。ところで,上記リンク装置を組付けるに
当たっては,上記レバーとワイヤーケーブルとはそれぞ
れ別個にダクト側,車体側に組付け,最終的にワイヤー
ケーブルの末端をレバーに接続している。そのため,ワ
イヤーケーブルをレバーに係止する以前は,リンク装置
のレバーは自由回動状態にある。
【0003】そこで,従来は図9に示すごとく,リンク
装置3において,ワイヤーケーブル75の末端を適正な
リンク位置でレバー31に接続するために,ダクト等の
支持部材(図示略)の適当な位置に,ボス71を設けて
いる。このボス71は,レバー31の片側面を当接させ
て,レバー31の自由回動を制止する手段である。レバ
ー31は,後述する当接面30を有する。
【0004】一方,レバー31の上記当接面30側に
は,上記支持部材上に,丸穴950を設けたピン挿入部
95を立設してある(図2参照)。また,丸穴950に
挿入するための固定ピン9を準備する。該固定ピン9は
円柱体であり,その一部に抜け止め用のリブ91を有す
る。そして,固定ピン9とピン挿入部95とによりリン
ク固定装置を構成する。次に,ワイヤーケーブル75を
接続するに当たっては,レバー31を上記ボス71に当
接させ,次いで上記ピン挿入部95の丸穴950内に固
定ピン9を挿入する。
【0005】これにより,レバー31は,ボス71と固
定ピン9とにより挟まれて,位置決め固定される。そこ
で,レバー31の接続部311に,ワイヤーケーブル7
5の末端を接続する。なお,この接続時に固定ピン9が
抜け出ることを防止するため,上記挿入後に固定ピン9
を回動して,そのリブ91をレバー31の下側に入れて
おく。また,上記ワイヤーケーブル75の接続後は,固
定ピン9を抜き出し,レバー31を回動可能とする。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のリ
ンク固定装置においては,上記固定ピン9は円柱体であ
るため,上記丸穴950に挿入したときには,図10に
示すごとく,その側面とレバー31の当接面30との間
にクリアランスCが発生し,ワイヤーケーブル接続時に
ガタを生じてしまう。そのため,ワイヤーケーブル75
の末端とレバー31とを,適正位置において,接続でき
ない場合を生ずる。
【0007】なお,ピン挿入部95の位置を,レバー3
1の当接面30にできるだけ近づけて,上記クリアラン
スCをなくすることが考えられる。しかし,この場合に
は,支持部材上にピン挿入部95を設ける位置に高い精
度が要求される。また,レバー31の幅,ボス71の組
付位置などにも高い精度が要求される。また,固定ピン
9の挿入,抜き出しの着脱が困難となる。本発明は,か
かる従来の問題点に鑑み,簡単な構造でワイヤーケーブ
ル接続時にガタを生ずることがなく,また固定ピンの着
脱が容易なリンク固定装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題の解決手段】本発明は,支持部材に対して一端を
回動自在に支持されたレバーと,該レバーに接続された
レバー操作用のワイヤーケーブルとよりなるリンク装置
において,上記レバーにワイヤーケーブルを接続する際
にレバーを位置決め固定するためのリンク固定装置であ
って,該リンク固定装置は,上記レバーの当接面に当接
させる固定ピンと,該固定ピンを挿入するための長穴を
有するピン挿入部とを有し,また固定ピンは上記レバー
の当接面に当接する当接部と上記長穴に回動可能に挿入
される脚部とを有し,かつ該脚部は長径部と短径部とを
有し,上記当接部は長径部側に設けてあり,また上記長
穴はレバーの当接面と略平行に設けられて上記脚部の形
状より大きく,かつ該長穴の短径部は上記脚部の長径部
と略同じ直径を有することを特徴とするリンク固定装置
にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,固
定ピンが,レバーの当接面に当接する当接部と,上記長
穴に挿入する脚部とを有し,かつ該脚部は長径部と短径
部とを有することである。そして,上記脚部はピン挿入
部の長穴内で回動させる必要があるため,当然のことな
がら,該長穴は脚部の長径部が回動できる内径を有する
必要がある。即ち,長穴は脚部よりも大きい長穴状であ
る。
【0010】また,固定ピンの長径部は,これがレバー
の当接面と略直角方向に回動されたとき,長穴内に固定
される必要がある。そのため,該長穴は,レバーの当接
面と略直角となる方向の直径つまりその短径部が,固定
ピンの上記長径部と略同一である必要がある。また,長
穴は,固定ピンを容易に挿入できるようにするため,レ
バーの当接面に沿った長穴状を有する。
【0011】また,固定ピンの長径部は,楕円状にする
こと(実施例1,3),或いは突出させたリブによって
形成すること(実施例2)などにより構成する。また,
固定ピンの上記当接部は,上記脚部の長径部を延長して
その長径部と同一面上に設けること(実施例1の図4,
実施例2の図5),或いは脚部の長径部の上方に別個に
突出させて設ける(実施例3の図6)などの手段があ
る。
【0012】
【作用及び効果】本発明においては,上記長穴に挿入さ
れる固定ピンの脚部が,長径部と短径部とを有する。そ
して,ワイヤーケーブルの接続に当たって長穴に固定ピ
ンを挿入する際には,上記脚部の長径部をレバーの当接
面に略平行にした状態で挿入する。このとき,長穴と上
記脚部との間には間隙があるので,上記挿入は容易であ
る。
【0013】次いで,固定ピンを回動させることによ
り,固定ピンの長径部が長穴の短径部と略直角となり,
ここで固定ピンが長穴に固定される。このとき,固定ピ
ンの当接部がレバーの当接面に当接する。これにより,
上記当接部がレバーを,適正位置に,位置決め固定す
る。その後,上記のごとく,当接部によりレバーを固定
した状態で,レバーに対してワイヤーケーブルを接続す
る。そのため,ワイヤーケーブルの接続時には,従来の
ごときガタを生ずることがない。
【0014】この接続の後には,固定ピンを再び挿入時
の位置まで回動して,抜き出す。これにより,レバー
は,ワイヤーケーブルによって操作できるよう自由状態
となる。 また,本発明においては,固定ピンに,長径
部と短径部を設けると共に当接部を設け,一方ピン挿入
部は長穴とする構造であるため,構造が簡単である。し
たがって,本発明によれば,簡単な構造で,ワイヤーケ
ーブル接続時にガタを生ずることがなく,また固定ピン
の着脱が容易なリンク固定装置を提供することができ
る。
【0015】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかるリンク固定装置につき,図1〜
図4を用いて説明する。本例は,空調装置のダクトに設
けたリンク装置に関する。本例において,リンク固定装
置を設置するためのリンク装置3は,図1,図2に示す
ごとく,レバー31と,該レバー31とダンパ47の回
動軸471との間に連結されたリンク32と,レバー3
1に接続したワイヤーケーブル75とよりなる。
【0016】レバー31は,ダクト本体である支持部材
4の軸ピン41に,その一端を回動自在に支持されてい
る。ワイヤーケーブル75の末端は,接続部311に接
続されている。リンク32は,長穴320を有し,該長
穴320とレバー31の他端との間には連結ピン43が
介設されている。また,リンク32の他端は,上記ダン
パ47の回動軸471とピン46により連結されてい
る。また,レバー31におけるワイヤーケーブル75側
には,支持部材4上にボス71が設けてある。また,ワ
イヤーケーブル75のケース751は,クランプ76に
より支持部材4に固定されている。
【0017】また,レバー31は,リンク固定装置の固
定ピン1を当接させるための当接面30を有する。次
に,リンク固定装置は,図1〜図3に述べるごとく,上
記レバー31の当接面30に当接させる固定ピン1と,
該固定ピン1を挿入するための長穴20を有するピン挿
入部2とを有する。また,固定ピン1は,上記レバー3
1に当接する当接部135と,上記長穴20に回動可能
に挿入される,楕円状の脚部13とを有する。また,脚
部13は長径部Pと短径部Qとを有する。上記当接部1
35は,上記長径部Pの一側面を延長して形成してある
(図2〜図4)。
【0018】また,固定ピン1は,図1に示すごとく,
穴12を有する回動用の頭部11と,脚部13とよりな
る。また,上記ピン挿入部2の長穴20は,図1,図3
に示すごとくレバー31の当接面30と平行に設けられ
て,上記脚部13の形状よりも大きい。また,図4に示
すごとく,長穴20の短径部Sは,脚部の長径部Pと同
じ直径を有する。また,図1,図3に示すごとく,ピン
挿入部における長穴20の短径部Sは,レバー31の当
接面30と直角をなしている。そして,当接面30側の
短径部Sの内壁は,レバー31をボス71に押し付けた
ときに当接面30とほぼ同一位置にある(図3)。
【0019】次に,作用効果につき説明する。即ち,レ
バー31にワイヤーケーブル75を接続するに当たって
は,まず図1に示すごとく,レバー31をボス71側へ
押し付け,次いでピン挿入部2の長穴20に固定ピン1
の脚部13を挿入する。このとき,図3に示すごとく,
脚部13の長径部Pは,長穴20の長径部Hと同方向に
なるよう挿入される。そして,長穴20は脚部13より
も大きい径を有するので,固定ピンの挿入は容易であ
る。
【0020】次いで,挿入後,固定ピン1を,図3,図
4の反時計方向に回動する。これにより,図4に示すご
とく,固定ピン1の長径部Pが,長穴20の短径部Sと
直角となる。そして,両者の直径は等しいので,この位
置で固定ピン1が長穴20に固定される。そして,ここ
に重要なことは,このとき,図4に示すごとく,固定ピ
ン1の当接部135が,レバー31の当接面30に当接
することである。これにより当接部135がレバー31
をボス71の方向に押圧し,レバー31が位置決め固定
される。
【0021】次いで,この固定状態において,従来と同
様にレバー31に対してワイヤーケーブル75を接続す
る。そのため,ワイヤーケーブル接続時に,固定ピン1
とレバー31との間にガタを生ずることがなく,適正な
レバーの位置で,ワイヤーケーブル75を接続すること
ができる。また,ワイヤーケーブル接続の後には固定ピ
ン1を再び挿入時の位置まで回動して,抜き出す。これ
により,レバー31は,ワイヤーケーブル75によって
操作できるよう自由状態となる。
【0022】実施例2 本例のリンク固定装置は,図5に示すごとく,固定ピン
10の長径部Pを,突出させたリブ101,102によ
り構成したものである。両側のリブ101と102との
間の長さ,即ち長径部Pの幅は,ピン挿入部2における
長穴20の短径部Sと同じ幅である。その他は,実施例
1と同様である。本例においては,実施例1と同様に,
固定ピン10を反時計方向に回すことにより,長径部P
の一端のリブ101がレバー31の当接面30と当接す
ると共に,長穴20の内壁に当接する。また,このと
き,他端のリブ102が長穴20の内壁の他端(同図の
下側)に当接する。また,上記リブ101が,当接部を
兼ねている。そのため,固定ピン10はレバー31を位
置決め固定すると共に,長穴20内に固定される。その
他は,実施例1と同様である。本例においても実施例1
と同様の効果を得ることができる。
【0023】実施例3 本例のリンク固定装置は,図6〜図8に示すごとく,固
定ピン5において,脚部54の上方に当接部55を設け
たものである。つまり,実施例1及び2は,脚部の延長
線上に当接部が形成されているが,本例は突出した当接
部55を別個に設けたものである。即ち,本例の固定ピ
ン5は,頭部51と本体53と脚部54とよりなる。頭
部51は,回動用のつまみ部で,穴52を有する。本体
53は円柱体をなし,その一側面に,図1,図2に示す
ごとくレバー31の当接面30に当接させる,当接部5
5を有する。
【0024】脚部54は,図8に示すごとく,実施例1
における脚部13と同様に楕円形をなしている。その他
は,実施例1と同様である。本例においても,固定ピン
5の脚部54を,長穴20内に挿入し,固定ピン5を回
動する。そして,固定ピン5を回動することにより,図
6〜図8に示すごとく,その当接部55がレバー31の
当接面30に当接し,レバー31を位置決め固定する。
本例においても実施例1と同様の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるリンク固定装置の平面図。
【図2】実施例1におけるリンク固定装置の側面図。
【図3】実施例1のリンク固定装置における,固定ピン
挿入時の説明図。
【図4】実施例1のリンク固定装置における,固定ピン
回動固定時の説明図。
【図5】実施例2のリンク固定装置における,固定ピン
挿入時の説明図。
【図6】実施例3における固定ピンの側面図。
【図7】実施例3における固定ピンの平面図。
【図8】図6のA−A線矢視断面図。
【図9】従来例のリンク固定装置の平面図。
【図10】従来例のリンク固定装置の問題点を示す図。
【符号の説明】
1...固定ピン, 13...脚部, 135...当接部, 2...ピン挿入部, 20...長穴, 30...当接面, 31...レバー, 75...ワイヤーケーブル, H,P...長径部, S,Q...短径部,

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に対して一端を回動自在に支持
    されたレバーと,該レバーに接続されたレバー操作用の
    ワイヤーケーブルとよりなるリンク装置において,上記
    レバーにワイヤーケーブルを接続する際にレバーを位置
    決め固定するためのリンク固定装置であって,該リンク
    固定装置は,上記レバーの当接面に当接させる固定ピン
    と,該固定ピンを挿入するための長穴を有するピン挿入
    部とを有し,また固定ピンは,上記レバーの当接面に当
    接する当接部と,上記長穴に回動可能に挿入される脚部
    とを有し,かつ該脚部は長径部と短径部とを有し,上記
    当接部は長径部側に設けてあり,また上記長穴は上記レ
    バーの当接面と略平行に設けられて上記脚部の形状より
    大きく,かつ該長穴の短径部は上記脚部の長径部と略同
    じ直径を有することを特徴とするリンク固定装置。
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