JPH05126230A - 自動変速機のロツクアツプ機構 - Google Patents
自動変速機のロツクアツプ機構Info
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- JPH05126230A JPH05126230A JP6743191A JP6743191A JPH05126230A JP H05126230 A JPH05126230 A JP H05126230A JP 6743191 A JP6743191 A JP 6743191A JP 6743191 A JP6743191 A JP 6743191A JP H05126230 A JPH05126230 A JP H05126230A
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- pressure contact
- contact surface
- flange
- piston
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0278—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch comprising only two co-acting friction surfaces
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- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 確実に遮断状態に切り換えることができ、エ
ンジンストール等の種々の不具合を未然に防止する。 【構成】 環状の圧接面6a,16aが対向して形成さ
れたフランジ6及びピストン16と、インプットシャフ
ト11と接続されて前記両圧接面6a,16a間に位置
するクラッチディスク23と、フランジ側圧接面6aに
形成された環状の溝31と、フランジ側圧接面6aと反
対面側とを連通する貫通孔41とを設け、接続状態から
遮断状態への切換時には、フランジ側圧接面6aが溝3
1により複数に分割されているため、クラッチディスク
23との間にATフルードが流入し易く、かつ、フラン
ジ側圧接面6aに貫通孔41を経て反対面側のATフル
ードが供給されて、その圧力でクラッチディスクとの離
間が積極的に行なわれる。
ンジンストール等の種々の不具合を未然に防止する。 【構成】 環状の圧接面6a,16aが対向して形成さ
れたフランジ6及びピストン16と、インプットシャフ
ト11と接続されて前記両圧接面6a,16a間に位置
するクラッチディスク23と、フランジ側圧接面6aに
形成された環状の溝31と、フランジ側圧接面6aと反
対面側とを連通する貫通孔41とを設け、接続状態から
遮断状態への切換時には、フランジ側圧接面6aが溝3
1により複数に分割されているため、クラッチディスク
23との間にATフルードが流入し易く、かつ、フラン
ジ側圧接面6aに貫通孔41を経て反対面側のATフル
ードが供給されて、その圧力でクラッチディスクとの離
間が積極的に行なわれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機に関するもの
で、特に、燃費向上等を目的として所定の走行条件のと
きに、エンジン側と変速機のインプット車側とをトルク
コンバータを介さずに機械的に直結する自動変速機のロ
ックアップ機構に関するものである。
で、特に、燃費向上等を目的として所定の走行条件のと
きに、エンジン側と変速機のインプット車側とをトルク
コンバータを介さずに機械的に直結する自動変速機のロ
ックアップ機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来のこの種の自動変速機のロックアップ
機構として、図10乃至図12に示すものを挙げること
ができる。
機構として、図10乃至図12に示すものを挙げること
ができる。
【0003】図10は従来の自動変速機のロックアップ
機構の全体構成を示す断面図、図11は従来の自動変速
機のロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面
図、図12は従来の自動変速機のロックアップ機構の接
続状態を示す部分拡大断面図である。なお、図において
左方がエンジン側であり、右方が変速機側である。
機構の全体構成を示す断面図、図11は従来の自動変速
機のロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面
図、図12は従来の自動変速機のロックアップ機構の接
続状態を示す部分拡大断面図である。なお、図において
左方がエンジン側であり、右方が変速機側である。
【0004】図に示すように、エンジンのクランクシャ
フト1の後端にはドライブプレート2が固定され、その
ドライブプレート2の後面にはトルクコンバータ3が図
示しないボルトで装着されている。トルクコンバータ3
のハウジングは、エンジン側の第1のハウジング4と変
速機側の第2のハウジング5とから構成され、両ハウジ
ング4,5はリング状のフランジ6を介装した状態でボ
ルト7で相互に結合されている。第1のハウジング4の
エンジン側の面には中心に嵌合部8が突設され、その嵌
合部8は前記クランクシャフト1の後端にインロー嵌合
してトルクコンバータ3を位置決めしている。また、第
1のハウジング4の変速機側の面には、中心に円柱状の
ボス部9が突設され、そのボス部9には嵌合孔10が形
成されている。
フト1の後端にはドライブプレート2が固定され、その
ドライブプレート2の後面にはトルクコンバータ3が図
示しないボルトで装着されている。トルクコンバータ3
のハウジングは、エンジン側の第1のハウジング4と変
速機側の第2のハウジング5とから構成され、両ハウジ
ング4,5はリング状のフランジ6を介装した状態でボ
ルト7で相互に結合されている。第1のハウジング4の
エンジン側の面には中心に嵌合部8が突設され、その嵌
合部8は前記クランクシャフト1の後端にインロー嵌合
してトルクコンバータ3を位置決めしている。また、第
1のハウジング4の変速機側の面には、中心に円柱状の
ボス部9が突設され、そのボス部9には嵌合孔10が形
成されている。
【0005】前記トルクコンバータ3内には、第2のハ
ウジング5を貫通して前記エンジンのクランクシャフト
1と同軸上に変速機のインプットシャフト11が挿入さ
れ、インプットシャフト11の先端は、第1のハウジン
グ4の嵌合孔10内に回転可能に挿入されている。トル
クコンバータ3内において、インプットシャフト11の
先端部にはタービンランナ12がスプライン嵌合され、
そのタービンランナ12は、前記第2のハウジング5に
設けられたポンプインペラ13と相対向している。ま
た、タービンランナ12とポンプインペラ13との間に
おいて、インプットシャフト11にはワンウェイクラッ
チ14を介してステータ15が支持されている。
ウジング5を貫通して前記エンジンのクランクシャフト
1と同軸上に変速機のインプットシャフト11が挿入さ
れ、インプットシャフト11の先端は、第1のハウジン
グ4の嵌合孔10内に回転可能に挿入されている。トル
クコンバータ3内において、インプットシャフト11の
先端部にはタービンランナ12がスプライン嵌合され、
そのタービンランナ12は、前記第2のハウジング5に
設けられたポンプインペラ13と相対向している。ま
た、タービンランナ12とポンプインペラ13との間に
おいて、インプットシャフト11にはワンウェイクラッ
チ14を介してステータ15が支持されている。
【0006】前記第1のハウジング4は、変速機側に開
口するごく浅い有底円筒状をなし、その第1のハウジン
グ4内にはリング状の極めて薄いピストン16が嵌入さ
れ、このピストン16の外周付近に形成されたピストン
側圧接面16aは、前記フランジ6のフランジ側圧接面
6aに対し所定間隔をおいて相対向している。このピス
トン16の外周面と第1のハウジング4の内周面との間
にはOリング17が介装され、同様に、ピストン16の
内周面と第1のハウジング4のボス部9の外周面との間
にはOリング18が介装されている。その結果、ピスト
ン16は第1のハウジング4内でインプットシャフト1
1の軸方向に僅かに移動可能して、そのピストン側圧接
面16aがフランジ側圧接面6aに対して接離するよう
になっている。以下、ピストン16より変速機側の大容
量の空間をコンバータ室19とし、ピストン16よりエ
ンジン側の小容量の薄い空間を加圧室20とする。
口するごく浅い有底円筒状をなし、その第1のハウジン
グ4内にはリング状の極めて薄いピストン16が嵌入さ
れ、このピストン16の外周付近に形成されたピストン
側圧接面16aは、前記フランジ6のフランジ側圧接面
6aに対し所定間隔をおいて相対向している。このピス
トン16の外周面と第1のハウジング4の内周面との間
にはOリング17が介装され、同様に、ピストン16の
内周面と第1のハウジング4のボス部9の外周面との間
にはOリング18が介装されている。その結果、ピスト
ン16は第1のハウジング4内でインプットシャフト1
1の軸方向に僅かに移動可能して、そのピストン側圧接
面16aがフランジ側圧接面6aに対して接離するよう
になっている。以下、ピストン16より変速機側の大容
量の空間をコンバータ室19とし、ピストン16よりエ
ンジン側の小容量の薄い空間を加圧室20とする。
【0007】前記タービンランナ12の中心部には第1
の油通路21が形成され、この第1の油通路は、図示し
ない変速機のオイルポンプからのATフルードを前記コ
ンバータ室19に導入して、トルクコンバータ3の作動
に供するようになっている。また、前記第1のハウジン
グ4には第2の油通路22が形成され、この第2の油通
路22は、前記オイルポンプからのATフルードを図示
しない制御バルブの切換動作に応じて前記加圧室20に
導入するようになっている。
の油通路21が形成され、この第1の油通路は、図示し
ない変速機のオイルポンプからのATフルードを前記コ
ンバータ室19に導入して、トルクコンバータ3の作動
に供するようになっている。また、前記第1のハウジン
グ4には第2の油通路22が形成され、この第2の油通
路22は、前記オイルポンプからのATフルードを図示
しない制御バルブの切換動作に応じて前記加圧室20に
導入するようになっている。
【0008】また、前記タービンランナ12の中心部に
は、ロックアップ用のクラッチディスク23がインプッ
トシャフト11の軸方向に移動可能にスプライン嵌合さ
れ、クラッチディスク23の外周のフェーシング24
は、前記フランジ側圧接面6aとピストン側圧接面16
aとの間に位置している。なお、このクラッチディスク
23は接続時の衝撃を緩和するダンパコイル25を備え
ている。
は、ロックアップ用のクラッチディスク23がインプッ
トシャフト11の軸方向に移動可能にスプライン嵌合さ
れ、クラッチディスク23の外周のフェーシング24
は、前記フランジ側圧接面6aとピストン側圧接面16
aとの間に位置している。なお、このクラッチディスク
23は接続時の衝撃を緩和するダンパコイル25を備え
ている。
【0009】次に、上記のように構成された自動変速機
のロックアップ機構の動作を説明する。
のロックアップ機構の動作を説明する。
【0010】このロックアップクラッチは、通常、ドラ
イバーの好みに応じて設けたメモリマップに格納したシ
フトパターンの、“エコノミー”,“ノーマル”,“パ
ワー”の設定により、車速及びスロットル開度に応じた
シフトパターンによって制御されるが、基本的に、自動
変速機のシフト位置がニュートラルレンジやリバースレ
ンジであるとき、或いはシフト位置がドライブレンジで
変速段がローであるときに、遮断状態に保持され、一
方、それ以外のシフト位置のときには、接続状態に保持
されるようになっている。以下、その詳細を説明する。
イバーの好みに応じて設けたメモリマップに格納したシ
フトパターンの、“エコノミー”,“ノーマル”,“パ
ワー”の設定により、車速及びスロットル開度に応じた
シフトパターンによって制御されるが、基本的に、自動
変速機のシフト位置がニュートラルレンジやリバースレ
ンジであるとき、或いはシフト位置がドライブレンジで
変速段がローであるときに、遮断状態に保持され、一
方、それ以外のシフト位置のときには、接続状態に保持
されるようになっている。以下、その詳細を説明する。
【0011】ロックアップ機構の遮断状態においては、
前記加圧室20内にはATフルードが供給されず低圧に
保たれる。したがって、コンバータ室19の内圧により
ピストン16はエンジン側に移動し、ピストン側圧接面
16aとフランジ側圧接面6aとの間隔が拡大されて、
両圧接面6a,16aはクラッチディスク23のフェー
シング24から離間する。その結果、エンジンのクラン
クシャフト1の回転力はポンプインペラ13からタービ
ンランナ12、インプットシャフト11を経て変速機に
伝達される。なお、周知のように、トルクコンバータ3
には滑りが生じ、インプットシャフト11の回転数はエ
ンジン回転数より若干低くなる。
前記加圧室20内にはATフルードが供給されず低圧に
保たれる。したがって、コンバータ室19の内圧により
ピストン16はエンジン側に移動し、ピストン側圧接面
16aとフランジ側圧接面6aとの間隔が拡大されて、
両圧接面6a,16aはクラッチディスク23のフェー
シング24から離間する。その結果、エンジンのクラン
クシャフト1の回転力はポンプインペラ13からタービ
ンランナ12、インプットシャフト11を経て変速機に
伝達される。なお、周知のように、トルクコンバータ3
には滑りが生じ、インプットシャフト11の回転数はエ
ンジン回転数より若干低くなる。
【0012】このとき、フランジ側圧接面6a及びピス
トン側圧接面16aとクラッチディスク23のフェーシ
ング24との間には、矢印で示すように、遠心力により
ATフルードがクラッチディスク23の中心側より導入
されて外周方向に流され、フランジ6に適当な間隔で貫
設された排出孔26を経てコンバータ室19に排出され
る。
トン側圧接面16aとクラッチディスク23のフェーシ
ング24との間には、矢印で示すように、遠心力により
ATフルードがクラッチディスク23の中心側より導入
されて外周方向に流され、フランジ6に適当な間隔で貫
設された排出孔26を経てコンバータ室19に排出され
る。
【0013】また、ロックアップ機構の接続状態におい
ては、制御バルブの切換動作に伴い第2の油通路22を
経て加圧室20内に所定圧のATフルードが供給され
る。したがって、加圧室20が昇圧されてピストン16
を変速機側に移動させ、ピストン側圧接面16aがフラ
ンジ側圧接面6aとの間でフェーシング24を挾持す
る。その結果、エンジンのクランクシャフト1の回転力
はフランジ6及びピストン16、クラッチディスク2
3、インプットシャフト11を経て機械的に変速機に伝
達される。つまり、このときにはエンジン回転数とイン
プットシャフト11の回転数とが等しくなり、トルクコ
ンバータ3の滑りによる車両の燃費悪化等が未然に防止
される。
ては、制御バルブの切換動作に伴い第2の油通路22を
経て加圧室20内に所定圧のATフルードが供給され
る。したがって、加圧室20が昇圧されてピストン16
を変速機側に移動させ、ピストン側圧接面16aがフラ
ンジ側圧接面6aとの間でフェーシング24を挾持す
る。その結果、エンジンのクランクシャフト1の回転力
はフランジ6及びピストン16、クラッチディスク2
3、インプットシャフト11を経て機械的に変速機に伝
達される。つまり、このときにはエンジン回転数とイン
プットシャフト11の回転数とが等しくなり、トルクコ
ンバータ3の滑りによる車両の燃費悪化等が未然に防止
される。
【0014】一方、走行条件が変更されて、ロックアッ
プ機構が接続状態から再び遮断状態に切り換えられると
きには、加圧室20内へのATフルードの供給が中止さ
れ、コンバータ室19の内圧によりピストン16がエン
ジン側に移動する。したがって、ピストン側圧接面16
aとフランジ側圧接面6aとの間隔が拡大されて、両圧
接面6a,16aがフェーシング24から離間し、前記
したロックアップ機構による伝達が中止されてトルクコ
ンバータ3の伝達に切り換えられる。
プ機構が接続状態から再び遮断状態に切り換えられると
きには、加圧室20内へのATフルードの供給が中止さ
れ、コンバータ室19の内圧によりピストン16がエン
ジン側に移動する。したがって、ピストン側圧接面16
aとフランジ側圧接面6aとの間隔が拡大されて、両圧
接面6a,16aがフェーシング24から離間し、前記
したロックアップ機構による伝達が中止されてトルクコ
ンバータ3の伝達に切り換えられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動変速機
のロックアップ機構では、自動変速機のセレクトポジシ
ョンをNレンジからDレンジ或いはNレンジからRレン
ジにシフトしたとき、エンジン回転の乱れ、エンジンス
トールが起きる場合がある。これには種々の理由が考え
られるが、次のようなことが考えられる。
のロックアップ機構では、自動変速機のセレクトポジシ
ョンをNレンジからDレンジ或いはNレンジからRレン
ジにシフトしたとき、エンジン回転の乱れ、エンジンス
トールが起きる場合がある。これには種々の理由が考え
られるが、次のようなことが考えられる。
【0016】図11に示すように、ロックアップ機構の
遮断状態において、コンバータ室19内の油は遠心力に
よってフェーシング24と圧接面6a間及びフェーシン
グ24と圧接面16a間を経て排出孔26を通流する
が、フェーシング24と圧接面16a間の油の流れはピ
ストン16の側面に沿って通流するので、フェーシング
24と圧接面6a間よりも多くなり、このため、フェー
シング24が圧接面6aに接触してひきずりが起きる。
その結果、自動変速機のセレクトポジションを、例え
ば、NレンジからDレンジにシフトしたとき、ひきずり
によってエンジンに大きな負荷が加わり、エンジン回転
の乱れ、エンジンストールが起きる。
遮断状態において、コンバータ室19内の油は遠心力に
よってフェーシング24と圧接面6a間及びフェーシン
グ24と圧接面16a間を経て排出孔26を通流する
が、フェーシング24と圧接面16a間の油の流れはピ
ストン16の側面に沿って通流するので、フェーシング
24と圧接面6a間よりも多くなり、このため、フェー
シング24が圧接面6aに接触してひきずりが起きる。
その結果、自動変速機のセレクトポジションを、例え
ば、NレンジからDレンジにシフトしたとき、ひきずり
によってエンジンに大きな負荷が加わり、エンジン回転
の乱れ、エンジンストールが起きる。
【0017】そこで、本発明は確実に遮断状態に切り換
えることができ、エンジンストール等の種々の不具合を
未然に防止することができる自動変速機のロックアップ
機構の提供を課題とするものである。
えることができ、エンジンストール等の種々の不具合を
未然に防止することができる自動変速機のロックアップ
機構の提供を課題とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
自動変速機のロックアップ機構は、環状の圧接面が相互
に対向して形成されたフランジ及びピストンと、変速機
のインプットシャフトと接続されるとともに、前記両圧
接面間に位置するクラッチディスクとを設けたものにお
いて、前記両圧接面のいずれかに、周方向に環状に連続
する溝を設けたものである。
自動変速機のロックアップ機構は、環状の圧接面が相互
に対向して形成されたフランジ及びピストンと、変速機
のインプットシャフトと接続されるとともに、前記両圧
接面間に位置するクラッチディスクとを設けたものにお
いて、前記両圧接面のいずれかに、周方向に環状に連続
する溝を設けたものである。
【0019】請求項2の発明にかかる自動変速機のロッ
クアップ機構は、第1の発明のロックアップ機構に加え
て、溝内に圧接面側と反対面側とを連通する貫通孔を設
けたものである。
クアップ機構は、第1の発明のロックアップ機構に加え
て、溝内に圧接面側と反対面側とを連通する貫通孔を設
けたものである。
【0020】
【作用】請求項1の発明においては、圧接面は溝によっ
て複数に分割されているため、ロックアップ機構の接続
状態から遮断状態への切換時には、圧接面とクラッチデ
ィスクとの間にATフルードが流入し易く、離間が容易
となる。
て複数に分割されているため、ロックアップ機構の接続
状態から遮断状態への切換時には、圧接面とクラッチデ
ィスクとの間にATフルードが流入し易く、離間が容易
となる。
【0021】請求項2の発明においては請求項1の発明
の作用に加えて、圧接面とその反対面側とが貫通孔によ
って連通しているため、ロックアップ機構の接続状態か
ら遮断状態への切換時には、反対面側のATフルードが
貫通孔を通じて圧接面側に供給されて、その圧力により
圧接面とクラッチディスクとを積極的に離間させること
が可能となる。
の作用に加えて、圧接面とその反対面側とが貫通孔によ
って連通しているため、ロックアップ機構の接続状態か
ら遮断状態への切換時には、反対面側のATフルードが
貫通孔を通じて圧接面側に供給されて、その圧力により
圧接面とクラッチディスクとを積極的に離間させること
が可能となる。
【0022】
〈第一実施例〉以下、本発明の第一実施例を説明する。
【0023】図1は本発明の第一実施例である自動変速
機のロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面
図、図2は本発明の第一実施例である自動変速機のロッ
クアップ機構のフランジ側圧接面を示す正面図である。
なお、本実施例の自動変速機のロックアップ機構の全体
的な構成は従来技術で説明したロックアップ機構と同様
である。特に、本実施例では相違点を重点的に説明す
る。
機のロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面
図、図2は本発明の第一実施例である自動変速機のロッ
クアップ機構のフランジ側圧接面を示す正面図である。
なお、本実施例の自動変速機のロックアップ機構の全体
的な構成は従来技術で説明したロックアップ機構と同様
である。特に、本実施例では相違点を重点的に説明す
る。
【0024】図に示すように、本実施例のロックアップ
機構は従来技術で説明したロックアップ機構に対してフ
ランジ6の形状が相違しており、フランジ側圧接面6a
には、断面半円状の溝31が周方向に環状に連続して形
成されている。したがって、フランジ側圧接面6aは溝
31により内周側と外周側とに2分割されている。
機構は従来技術で説明したロックアップ機構に対してフ
ランジ6の形状が相違しており、フランジ側圧接面6a
には、断面半円状の溝31が周方向に環状に連続して形
成されている。したがって、フランジ側圧接面6aは溝
31により内周側と外周側とに2分割されている。
【0025】次に、上記のように構成された本実施例の
自動変速機のロックアップ機構の動作を説明する。
自動変速機のロックアップ機構の動作を説明する。
【0026】ロックアップ機構の接続状態から遮断状態
への切換時においては、ピストン16のエンジン側への
移動に伴なってピストン側圧接面16aがフランジ側圧
接面6aから離間するとともに、フェーシング24の外
周付近のATフルードが、遠心力により排出孔26を経
てコンバータ室19内に排出され始める。したがって、
フェーシング24と両圧接面6a,16aとの間、特
に、排出孔26により接近したフランジ側圧接面6aと
フェーシング24との間に大きな負圧が発生し、その負
圧はフェーシング24がフランジ側圧接面6aから離間
するのを妨げる方向に作用する。
への切換時においては、ピストン16のエンジン側への
移動に伴なってピストン側圧接面16aがフランジ側圧
接面6aから離間するとともに、フェーシング24の外
周付近のATフルードが、遠心力により排出孔26を経
てコンバータ室19内に排出され始める。したがって、
フェーシング24と両圧接面6a,16aとの間、特
に、排出孔26により接近したフランジ側圧接面6aと
フェーシング24との間に大きな負圧が発生し、その負
圧はフェーシング24がフランジ側圧接面6aから離間
するのを妨げる方向に作用する。
【0027】ところで、周知のように、液体中で相互に
密着した2平面を離間させる場合は、平面の面積が狭い
ほど、境界に液体が流入し易いため離間が容易となり、
仮に、同一面積であれば、平面を複数に分割した方が1
平面の場合に比較して離間が容易となる。
密着した2平面を離間させる場合は、平面の面積が狭い
ほど、境界に液体が流入し易いため離間が容易となり、
仮に、同一面積であれば、平面を複数に分割した方が1
平面の場合に比較して離間が容易となる。
【0028】本実施例においては、前記したようにフラ
ンジ側圧接面6aが溝31によって2分割されているた
め、その圧接面6とクラッチディスク23のフェーシン
グ24との間にATフルードが流入し易く、離間が容易
となる。なお、ピストン側圧接面16aには溝31が形
成されていないが、この側は発生する負圧が小さいた
め、フェーシング24の密着が生じる虞はない。
ンジ側圧接面6aが溝31によって2分割されているた
め、その圧接面6とクラッチディスク23のフェーシン
グ24との間にATフルードが流入し易く、離間が容易
となる。なお、ピストン側圧接面16aには溝31が形
成されていないが、この側は発生する負圧が小さいた
め、フェーシング24の密着が生じる虞はない。
【0029】したがって、ロックアップ機構が接続状態
から遮断状態に切り換えられたときには、フェーシング
24は前記負圧の影響を受けることなく、いずれの圧接
面6a,16aとも密着せずに十分な間隔をおいて離間
する。よって、フェーシング24と圧接面6a,16a
との密着による動力伝達が防止されるだけでなく、フェ
ーシング24と圧接面6a,16aが十分に離間してい
ることから、ATフルードを介して行われる動力伝達も
未然に防止され、ロックアップ機構が確実に遮断状態に
切り換えられる。
から遮断状態に切り換えられたときには、フェーシング
24は前記負圧の影響を受けることなく、いずれの圧接
面6a,16aとも密着せずに十分な間隔をおいて離間
する。よって、フェーシング24と圧接面6a,16a
との密着による動力伝達が防止されるだけでなく、フェ
ーシング24と圧接面6a,16aが十分に離間してい
ることから、ATフルードを介して行われる動力伝達も
未然に防止され、ロックアップ機構が確実に遮断状態に
切り換えられる。
【0030】このように本実施例は、エンジンのクラン
クシャフト1に固定されたトルクコンバータ3の第1の
ハウジング4及び第2のハウジング5内に設けられ、環
状のフランジ側圧接面6aが形成されたフランジ6と、
前記第1のハウジング4及び第2のハウジング5内に、
前記クランクシャフト1の軸方向に移動可能に設けら
れ、前記フランジ側圧接面6aに対し所定間隔をおいて
相対向する環状のピストン側圧接面16aが形成された
ピストン16と、円板状をなして前記第1のハウジング
4及び第2のハウジング5内に配設され、中心部に変速
機のインプットシャフト11が接続されるとともに、外
周のフェーシング24が前記フランジ側圧接面6a及び
ピストン側圧接面16aの間に位置するクラッチディス
ク23と、前記フランジ側圧接面6aに、周方向に環状
に連続して形成された溝31とを具備している。
クシャフト1に固定されたトルクコンバータ3の第1の
ハウジング4及び第2のハウジング5内に設けられ、環
状のフランジ側圧接面6aが形成されたフランジ6と、
前記第1のハウジング4及び第2のハウジング5内に、
前記クランクシャフト1の軸方向に移動可能に設けら
れ、前記フランジ側圧接面6aに対し所定間隔をおいて
相対向する環状のピストン側圧接面16aが形成された
ピストン16と、円板状をなして前記第1のハウジング
4及び第2のハウジング5内に配設され、中心部に変速
機のインプットシャフト11が接続されるとともに、外
周のフェーシング24が前記フランジ側圧接面6a及び
ピストン側圧接面16aの間に位置するクラッチディス
ク23と、前記フランジ側圧接面6aに、周方向に環状
に連続して形成された溝31とを具備している。
【0031】したがって、溝31によってフランジ側圧
接面6aが2分割されて、クラッチディスク23のフェ
ーシング24との間にATフルードが流入し易くなり、
接続状態から遮断状態への切換時には、負圧によるフラ
ンジ側圧接面6aとフェーシング24との密着現象が未
然に防止される。故に、確実に遮断状態に切り換えるこ
とができ、従来のロックアップ機構のように、動力伝達
の継続により、ドライブレンジでの停車時にエンジンが
ストールする等の不具合を未然に防止することができ
る。
接面6aが2分割されて、クラッチディスク23のフェ
ーシング24との間にATフルードが流入し易くなり、
接続状態から遮断状態への切換時には、負圧によるフラ
ンジ側圧接面6aとフェーシング24との密着現象が未
然に防止される。故に、確実に遮断状態に切り換えるこ
とができ、従来のロックアップ機構のように、動力伝達
の継続により、ドライブレンジでの停車時にエンジンが
ストールする等の不具合を未然に防止することができ
る。
【0032】ところで、上記実施例の溝はフランジ側圧
接面6aに周方向に環状に連続して形成された断面半円
状の1本の溝31として構成されているが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、フラ
ンジ側圧接面6aを内周側と外周側とに複数分割できる
ものであればよい。したがって、例えば、溝31の断面
形状を四角形状や三角形状に変更したり、或いは、複数
の環状の溝31を同心円に形成したりしてもよい。
接面6aに周方向に環状に連続して形成された断面半円
状の1本の溝31として構成されているが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、フラ
ンジ側圧接面6aを内周側と外周側とに複数分割できる
ものであればよい。したがって、例えば、溝31の断面
形状を四角形状や三角形状に変更したり、或いは、複数
の環状の溝31を同心円に形成したりしてもよい。
【0033】〈第二実施例〉以下、本発明の第二実施例
を説明する。
を説明する。
【0034】図3は本発明の第二実施例である自動変速
機のロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面
図、図4は本発明の第二実施例である自動変速機のロッ
クアップ機構のフランジ側圧接面を示す正面図である。
なお、本実施例の自動変速機のロックアップ機構の全体
的な構成は第一実施例で説明したロックアップ機構と同
様である。特に、本実施例では相違点を重点的に説明す
る。
機のロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面
図、図4は本発明の第二実施例である自動変速機のロッ
クアップ機構のフランジ側圧接面を示す正面図である。
なお、本実施例の自動変速機のロックアップ機構の全体
的な構成は第一実施例で説明したロックアップ機構と同
様である。特に、本実施例では相違点を重点的に説明す
る。
【0035】図に示すように、本実施例のロックアップ
機構は第一実施例で説明したロックアップ機構に対して
フランジ6の形状が相違しており、フランジ側圧接面6
aの溝31内の等分8個所には、圧接面6a側と反対面
側とを連通するように貫通孔41が貫設されている。な
お、本実施例の各貫通孔41は、フランジ側圧接面6a
と完全に直交している。
機構は第一実施例で説明したロックアップ機構に対して
フランジ6の形状が相違しており、フランジ側圧接面6
aの溝31内の等分8個所には、圧接面6a側と反対面
側とを連通するように貫通孔41が貫設されている。な
お、本実施例の各貫通孔41は、フランジ側圧接面6a
と完全に直交している。
【0036】次に、上記のように構成された本実施例の
自動変速機のロックアップ機構の動作を説明する。
自動変速機のロックアップ機構の動作を説明する。
【0037】ロックアップ機構の接続状態から遮断状態
への切換時においては、第一実施例と同様に、フランジ
側圧接面6aが溝31によって2分割されているため、
ATフルードの流れによる負圧の影響を受けることな
く、フランジ側圧接面6aとクラッチディスク23のフ
ェーシング24との離間が容易となる。
への切換時においては、第一実施例と同様に、フランジ
側圧接面6aが溝31によって2分割されているため、
ATフルードの流れによる負圧の影響を受けることな
く、フランジ側圧接面6aとクラッチディスク23のフ
ェーシング24との離間が容易となる。
【0038】加えて、フランジ側圧接面6aとその反対
面側とが貫通孔41によって連通しているため、譬えA
Tフルードの流れによってフランジ側圧接面6aとフェ
ーシング24との間に負圧が発生しても、新たなATフ
ルードが貫通孔41を通じてコンバータ室19内から供
給され、圧接面6aとフェーシング24との間の圧力が
高められる。よって、フランジ側圧接面6aとフェーシ
ング24とを積極的に離間させることが可能となる。
面側とが貫通孔41によって連通しているため、譬えA
Tフルードの流れによってフランジ側圧接面6aとフェ
ーシング24との間に負圧が発生しても、新たなATフ
ルードが貫通孔41を通じてコンバータ室19内から供
給され、圧接面6aとフェーシング24との間の圧力が
高められる。よって、フランジ側圧接面6aとフェーシ
ング24とを積極的に離間させることが可能となる。
【0039】このように本実施例は第一実施例に加え
て、溝31内に形成されて、フランジ側圧接面6aと反
対面側とを連通する8つの貫通孔41を具備している。
て、溝31内に形成されて、フランジ側圧接面6aと反
対面側とを連通する8つの貫通孔41を具備している。
【0040】したがって、接続状態から遮断状態への切
換時には、フランジ側圧接面6aとフェーシング24と
の間に、貫通孔41を経てコンバータ室19内のATフ
ルードが供給されて圧力が高められ、その圧力によりフ
ランジ側圧接面6aとフェーシング24とを積極的に離
間させることができる。故に、第一実施例に比較して、
遮断状態への切換をより確実に行なうことができる。
換時には、フランジ側圧接面6aとフェーシング24と
の間に、貫通孔41を経てコンバータ室19内のATフ
ルードが供給されて圧力が高められ、その圧力によりフ
ランジ側圧接面6aとフェーシング24とを積極的に離
間させることができる。故に、第一実施例に比較して、
遮断状態への切換をより確実に行なうことができる。
【0041】図5は本発明の第二実施例である自動変速
機のロックアップ機構と従来のロックアップ機構の特性
を示す特性図である。なお、この特性図において、実施
例のロックアップ機構の特性は破線で示され、従来のロ
ックアップ機構の特性は実線で示されている。
機のロックアップ機構と従来のロックアップ機構の特性
を示す特性図である。なお、この特性図において、実施
例のロックアップ機構の特性は破線で示され、従来のロ
ックアップ機構の特性は実線で示されている。
【0042】図に示すように、本実施例のロックアップ
機構は従来のものと比較して、特に低回転域でのトルク
比が向上し、ロックアップ機構の遮断状態への切換が確
実に行なわれていることがわかる。
機構は従来のものと比較して、特に低回転域でのトルク
比が向上し、ロックアップ機構の遮断状態への切換が確
実に行なわれていることがわかる。
【0043】ところで、上記実施例の貫通孔は溝31内
の等分8個所に形成された貫通孔41として構成されて
いるが、本発明を実施する場合には、これに限定される
ものではなく、フランジ圧接面6a側と反対面側とを連
通して、コンバータ室19内のATフルードをフランジ
圧接面6aとフェーシング24との間に供給できるもの
であればよい。したがって、例えば、貫通孔41の本数
を変更したり、貫通孔41をフランジ圧接面6aに対し
て所定角度傾斜させたりしてもよい。
の等分8個所に形成された貫通孔41として構成されて
いるが、本発明を実施する場合には、これに限定される
ものではなく、フランジ圧接面6a側と反対面側とを連
通して、コンバータ室19内のATフルードをフランジ
圧接面6aとフェーシング24との間に供給できるもの
であればよい。したがって、例えば、貫通孔41の本数
を変更したり、貫通孔41をフランジ圧接面6aに対し
て所定角度傾斜させたりしてもよい。
【0044】図6及び図7は本発明の第二実施例である
自動変速機のロックアップ機構の貫通孔の別例を示す部
分拡大断面図である。
自動変速機のロックアップ機構の貫通孔の別例を示す部
分拡大断面図である。
【0045】図に示すように、貫通孔41をクラッチデ
ィスク23の半径方向に傾斜させた場合には、遠心力の
影響によりATフルードの流れを活発化することができ
る。特に、図7に示すように、貫通孔41のコンバータ
室19側を中心側に位置させた場合には、ATフルード
の流量を増大させて、フランジ圧接面6aとフェーシン
グ24との間の圧力をより高めることができる。
ィスク23の半径方向に傾斜させた場合には、遠心力の
影響によりATフルードの流れを活発化することができ
る。特に、図7に示すように、貫通孔41のコンバータ
室19側を中心側に位置させた場合には、ATフルード
の流量を増大させて、フランジ圧接面6aとフェーシン
グ24との間の圧力をより高めることができる。
【0046】図8及び図9は本発明の第二実施例である
自動変速機のロックアップ機構の貫通孔の別例を示す図
3のX−X線に対応する断面図である。
自動変速機のロックアップ機構の貫通孔の別例を示す図
3のX−X線に対応する断面図である。
【0047】図に示すように、貫通孔41をクラッチデ
ィスク23の周方向に傾斜させた場合には、フランジ6
の回転力の影響によりATフルードの流れを活発化する
ことができる。特に、図8に示すように、貫通孔41の
コンバータ室19側を、矢印aで示すクラッチディスク
23の回転方向の前方に位置させた場合には、ATフル
ードの流量を増大させて、フランジ圧接面6aとフェー
シング24との間の圧力をより高めることができる。
ィスク23の周方向に傾斜させた場合には、フランジ6
の回転力の影響によりATフルードの流れを活発化する
ことができる。特に、図8に示すように、貫通孔41の
コンバータ室19側を、矢印aで示すクラッチディスク
23の回転方向の前方に位置させた場合には、ATフル
ードの流量を増大させて、フランジ圧接面6aとフェー
シング24との間の圧力をより高めることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の自動変
速機のロックアップ機構は、環状の圧接面が相互に対向
して形成されたフランジ及びピストンと、変速機のイン
プットシャフトと接続されるとともに、前記両圧接面間
に位置するクラッチディスクと、前記両圧接面のいずれ
かに、周方向に環状に連続して形成された溝とを具備し
ているため、自動変速機のセレクトポジションをNレン
ジからDレンジ或いはNレンジからRレンジにシフトし
たときでも、クラッチディスクのフェージングのひきず
りが発生しないので、エンジンストール等の種々の不具
合を未然に防止することができる。
速機のロックアップ機構は、環状の圧接面が相互に対向
して形成されたフランジ及びピストンと、変速機のイン
プットシャフトと接続されるとともに、前記両圧接面間
に位置するクラッチディスクと、前記両圧接面のいずれ
かに、周方向に環状に連続して形成された溝とを具備し
ているため、自動変速機のセレクトポジションをNレン
ジからDレンジ或いはNレンジからRレンジにシフトし
たときでも、クラッチディスクのフェージングのひきず
りが発生しないので、エンジンストール等の種々の不具
合を未然に防止することができる。
【0049】また、請求項2の発明の自動変速機のロッ
クアップ機構は、請求項1の発明のロックアップ機構に
加えて、溝内に圧接面側と反対面側とを連通する貫通孔
を具備しているため、自動変速機のセレクトポジション
をNレンジからDレンジ或いはNレンジからRレンジに
シフトしたときでも、クラッチディスクのフェージング
のひきずりが発生しないので、エンジンストール等の種
々の不具合を未然に防止することができる。
クアップ機構は、請求項1の発明のロックアップ機構に
加えて、溝内に圧接面側と反対面側とを連通する貫通孔
を具備しているため、自動変速機のセレクトポジション
をNレンジからDレンジ或いはNレンジからRレンジに
シフトしたときでも、クラッチディスクのフェージング
のひきずりが発生しないので、エンジンストール等の種
々の不具合を未然に防止することができる。
【図1】図1は本発明の第一実施例である自動変速機の
ロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面図であ
る。
ロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【図2】図2は本発明の第一実施例である自動変速機の
ロックアップ機構のフランジ側圧接面を示す正面図であ
る。
ロックアップ機構のフランジ側圧接面を示す正面図であ
る。
【図3】図3は本発明の第二実施例である自動変速機の
ロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面図であ
る。
ロックアップ機構の遮断状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【図4】図4は本発明の第二実施例である自動変速機の
ロックアップ機構のフランジ側圧接面を示す正面図であ
る。
ロックアップ機構のフランジ側圧接面を示す正面図であ
る。
【図5】図5は本発明の第二実施例である自動変速機の
ロックアップ機構と従来のロックアップ機構の特性を示
す特性図である。
ロックアップ機構と従来のロックアップ機構の特性を示
す特性図である。
【図6】図6は本発明の第二実施例である自動変速機の
ロックアップ機構の貫通孔の別例を示す部分拡大断面図
である。
ロックアップ機構の貫通孔の別例を示す部分拡大断面図
である。
【図7】図7は本発明の第二実施例である自動変速機の
ロックアップ機構の貫通孔の別例を示す部分拡大断面図
である。
ロックアップ機構の貫通孔の別例を示す部分拡大断面図
である。
【図8】図8は本発明の第二実施例である自動変速機の
ロックアップ機構の貫通孔の別例を示す図3のX−X線
に対応する断面図である。
ロックアップ機構の貫通孔の別例を示す図3のX−X線
に対応する断面図である。
【図9】図9は本発明の第二実施例である自動変速機の
ロックアップ機構の貫通孔の別例を示す図3のX−X線
に対応する断面図である。
ロックアップ機構の貫通孔の別例を示す図3のX−X線
に対応する断面図である。
【図10】図10は従来の自動変速機のロックアップ機
構の全体構成を示す断面図である。
構の全体構成を示す断面図である。
【図11】図11は従来の自動変速機のロックアップ機
構の遮断状態を示す部分拡大断面図である。
構の遮断状態を示す部分拡大断面図である。
【図12】図12は従来の自動変速機のロックアップ機
構の接続状態を示す部分拡大断面図である。
構の接続状態を示す部分拡大断面図である。
1 クランクシャフト 3 トルクコンバータ 4 第1のハウジング 5 第2のハウジング 6 フランジ 6a フランジ側圧接面 11 インプットシャフト 16 ピストン 16a ピストン側圧接面 23 クラッチディスク 24 フェーシング 31 溝 41 貫通孔
フロントページの続き (72)発明者 木村 逸郎 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンのクランクシャフトに固定され
たトルクコンバータのハウジング内に設けられ、環状の
フランジ側圧接面が形成されたフランジと、 前記ハウジング内に、前記クランクシャフトの軸方向に
移動可能に設けられ、前記フランジ側圧接面に対し所定
間隔をおいて相対向する環状のピストン側圧接面が形成
されたピストンと、 円板状をなして前記ハウジング内に配設され、中心部に
変速機のインプットシャフトが接続されるとともに、外
周のフェーシングが前記フランジ側圧接面及びピストン
側圧接面の間に位置するクラッチディスクと、 前記フランジ側圧接面またはピストン側圧接面のいずれ
かに、周方向に環状に連続して形成された溝とを具備す
ることを特徴とする自動変速機のロックアップ機構。 - 【請求項2】 溝内に形成されて、フランジまたはピス
トンの圧接面側と反対面側とを連通する貫通孔を具備す
る請求項1に記載の自動変速機のロックアップ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6743191A JPH05126230A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 自動変速機のロツクアツプ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6743191A JPH05126230A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 自動変速機のロツクアツプ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05126230A true JPH05126230A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=13344720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6743191A Pending JPH05126230A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 自動変速機のロツクアツプ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05126230A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09317848A (ja) * | 1996-05-29 | 1997-12-12 | Exedy Corp | ロックアップ装置付きトルクコンバータ |
JP2008281200A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg | 冷却流体流れ配列を備えたトルクコンバータ及びダンパへのトルク伝達のための装置 |
JP2009168116A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Nissan Motor Co Ltd | 格納容器および格納容器の組立方法 |
WO2014174563A1 (ja) * | 2013-04-22 | 2014-10-30 | トヨタ自動車株式会社 | 流体伝動装置 |
-
1991
- 1991-03-30 JP JP6743191A patent/JPH05126230A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09317848A (ja) * | 1996-05-29 | 1997-12-12 | Exedy Corp | ロックアップ装置付きトルクコンバータ |
JP2008281200A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg | 冷却流体流れ配列を備えたトルクコンバータ及びダンパへのトルク伝達のための装置 |
JP2009168116A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Nissan Motor Co Ltd | 格納容器および格納容器の組立方法 |
WO2014174563A1 (ja) * | 2013-04-22 | 2014-10-30 | トヨタ自動車株式会社 | 流体伝動装置 |
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