JPH05125753A - 屋内床排水設備の補修工法 - Google Patents

屋内床排水設備の補修工法

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JPH05125753A
JPH05125753A JP31375991A JP31375991A JPH05125753A JP H05125753 A JPH05125753 A JP H05125753A JP 31375991 A JP31375991 A JP 31375991A JP 31375991 A JP31375991 A JP 31375991A JP H05125753 A JPH05125753 A JP H05125753A
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JP
Japan
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existing
bowl
trap
bowl trap
drainage
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Pending
Application number
JP31375991A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Matsumoto
茂行 松元
Osamu Tsujimoto
収 辻本
Taketoshi Hosokawa
武敏 細川
Hiroshi Fujino
博志 藤野
Hajime Kono
一 河野
Yoshitaka Yamanaka
善隆 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Benkan Corp
Original Assignee
Benkan Corp
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設椀トラップ等の抜き取りのためのコンク
リート床スラブの破壊を不要とする。 【構成】 老朽化又は腐食によって封水機能が失われた
既設椀トラップ2の椀を取り除き、この既設椀トラップ
2のケース3の内側に、その内筒部8の内周に沿う所要
長さの排水筒11を有する新規の椀トラップ1を挿着す
ることにより、既設椀トラップ2をコンクリート床スラ
ブ25から抜き取ることを不要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内床排水設備の補修
工法に関し、特に老朽化や腐食によって封水機能等を失
った椀トラップ等を補修する屋内床排水設備の補修工法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築後10数年以上経過した集
合住宅等において、屋内床排水設備、例えば浴室等のコ
ンクリート床スラブに埋設されている椀トラップは、浴
室で使用される洗剤や各種洗浄剤により、ケースの封水
溜り部が腐食され、穴が明いたり、椀を受けているケー
スの内筒部等が欠落して封水を滞溜させ得なくなったり
する。このため、下水管からの臭気が上記椀トラップを
介して室内に漏れ出し、甚だ不衛生になるばかりか、快
適な住環境が保障されなくなってしまう。
【0003】又、椀トラップには、一般的に亜鉛メッキ
鋼管の排水管がコンクリート床スラブの下方に配管して
接続され、浴室等の排水が建物外へ排水されるようにな
っており、これらの配水管も経年変化により腐食が進行
し、漏れが発生するようになり、新規の排水管と交換す
る必要が出てくる。
【0004】従来、この種の屋内床排水設備、例えば既
設椀トラップの補修に際しては、椀トラップは、一般的
には鋳鉄製で、アスファルト等で完全に防水処理された
浴室等のコンクリート床スラブに埋設されているため、
このコンクリート床スラブを完全に壊して既設椀トラッ
プを抜き取り、新規の椀トラップと交換することが行わ
れている。
【0005】又、既設椀トラップに接続されている老朽
化した既設排水管の補修に際しても、既設椀トラップを
抜き取る場合と同様な作業を施し、既設椀トラップ近傍
の既設排水管を新規の排水管と交換することが行われて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の屋内床排水設備
の補修工法では、既設椀トラップの周辺における防水処
理が施されたコンクリート床スラブを完全に破壊しなけ
ればならないので、次のような不具合がある。 (1)浴室床等の防水補修が完全にできなく、下階への
漏水が懸念される。 (2)補修工事そのものが大掛かりとなり、多大な費用
は勿論のこと、配管工、斫り工、防水工等の多くの職種
の職人が必要となる。 (3)上階の部屋と下階の部屋に同時に入室して仕事を
しなければならないため、上下階同時に在宅して貰うこ
とが必要であり、入居中の工事方法としては甚だ不向き
である。 (4)工事を行ったその日は、風呂等が使えない等の不
便も生ずる。 そこで、本発明は、既設椀トラップ等の抜き取りのため
のコンクリート床スラブの破壊を不要とする屋内床排水
設備の補修工法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の屋内床排
水設備の補修工法は、老朽化又は腐食によって封水機能
が失われた既設椀トラップの椀を取り除き、この既設椀
トラップのケースの内側に、その内筒部の内周に沿う所
要長さの排水筒を有する新規の椀トラップを挿着する工
法である。
【0008】又、第2の屋内床排水設備の補修工法は、
既設椀トラップに接続されている老朽化した既設排水管
を、前記新設椀トラップの排水筒の下端部付近で切断
し、その切断箇所以降の老朽化した既設排水管を新規の
排水管と交換する工法である。
【0009】
【作用】上記各手段においては、既設椀トラップ又はこ
れと接続された既設排水管の接続部をコンクリート床ス
ラブから抜き取ることが不要となる。
【0010】新設椀トラップは、比較的薄肉の高耐食性
金属、例えばステンレス鋼により形成することが好まし
い。このようにすることにより、排水流路の断面積を既
設椀トラップとほぼ同様とすることができる。
【0011】又、新設椀トラップの排水筒の所要長さと
は、下端部がコンクリート床スラブの下面から適宜に突
出する長さである。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例の屋内床排水設備
の補修工法の実施に供した新規の椀トラップの断面図で
ある。
【0013】この椀トラップ1は、比較的薄肉(厚さ
0.8mm)の高耐食性金属であるステンレス鋼(SUS
304)により形成されており、浴室等のコンクリート
床スラブ(図示せず)に埋設した既設椀トラップ2のケ
ース3の内側に挿着されるケース4と、このケース4に
取り外し可能に装着した椀5とから構成されている。
【0014】ケース4は、既設椀トラップ2のケース3
の外筒部6の内径より適宜小外径で、かつその長さより
僅かに短い長さを有する外筒部7と、既設椀トラップ2
のケース3の内筒部8の外径より適宜大外径で、かつそ
の長さより僅かに長い長さを有する内筒部9と、内筒部
9の下端部外側にフランジ状に設けられ、かつ外筒部7
の下端部に水密に接合された封水溜り部10と、内筒部
9の上端部に連ねて設けられ、既設椀トラップ2のケー
ス3の内筒部8の内径より適宜小外径で、かつ下端部を
コンクリート床スラブの下面から突出可能とする適宜長
さの排水筒11とから構成されている。
【0015】そして、ケース4における外筒部7の上端
外周部には、既設椀トラップ2のケース3における外筒
部6の内周に嵌着した短円筒状の寸法調整管12との間
隙を水密にするパッキン13が嵌装されている。又、ケ
ース4における封水溜り部10の外底部には、既設椀ト
ラップ2におけるケース3の封水溜り部14の内底部と
の間に防水層捕捉水流路15を形成するため、複数のス
ペーサ16が固着されている。この防水層捕捉水流路1
5は、既設椀トラップ2のケース3の外筒部6に設けた
防水受皿17によって捕捉され、防水受皿17の上部に
位置させて外筒部6に設けた防水層捕捉水流入孔18か
らケース3内に流入する防水層捕捉水の流路となるもの
である。
【0016】一方、椀5は、外筒部7の内径と内筒部9
の外径とのほぼ中間の内外径を有し、かつ内筒部9の長
さとほぼ同程度の深さを有するカップ状に設けられてい
る。そして、椀5の内底部には、この内底部を内筒部9
の上端部から適宜に離隔し、かつ椀5を内筒部9に同心
状に嵌合する複数の支持リブ19が設けられ、又、椀5
の外底部には、椀5を内筒部9に着脱する際の把手20
が中央に突設されている。図1において21は既設椀ト
ラップ2に螺入した既設排水管、22はロックナットで
ある。
【0017】上記構成の椀トラップ1を用い、図2に示
すように、アスファルト等の防水層23及び防水押えモ
ルタル24によって完全に防水処理した浴室等のコンク
リート床スラブ25に埋設された既設椀トラップ2を補
修するには、先ず、既設椀トラップ2の椀(図示せず)
及び目皿26を取り除き、そのケース3の内側の付着物
や錆等をワイヤブラシ等で清掃した後、ケース3の内側
に新規の椀トラップ1のケース4を挿入する。
【0018】次いで、既設椀トラップ2の外筒部6に嵌
着した寸法調整管12と新規の椀トラップ1の外筒部7
の外周に嵌装したパッキン13との間のシーリングを行
い、排水が新規の椀トラップ1の外筒部7と既設椀トラ
ップ2の外筒部6との間に漏れ込まないようにする。
【0019】この状態で、防水層23で捕捉された浸透
水は、既設椀トラップ2の防水受皿17及び防水層捕捉
水流入孔18を経て既設椀トラップ2の外筒部6と新規
の椀トラップ1の外筒部7との間に流入し、両椀トラッ
プ1,2の封水溜り部10,14の間の防水層捕捉水流
路15,両内筒部9,8間、及び既設椀トラップ2の内
筒部8と新規の椀トラップ1の排水筒11との間を経て
既設排水管21へ導かれる。
【0020】そして、新規の椀トラップ1のケース4に
椀5を被せ、かつ従前の目皿26を載置することによっ
て、既設椀トラップ2の補修作業が終了する。この補修
作業に要する時間は、僅か30分程度である。
【0021】又、上述した既設椀トラップ2の補修作業
の後に、既設排水管21の補修作業を行うには、先ず、
図3に示すように、既設排水管21を新設椀トラップ1
の排水筒11の下端部より適宜上方で切断し、その切断
箇所以降の既設排水管21を取り除き、残存する既設排
水管21の端部に新規の排水管27をジョイント28に
より接続することによって行う。なお、この既設排水管
21の補修作業は、既設椀トラップ2の補修作業と別個
に行ってもよい。
【0022】又、防水層23で捕捉された浸透水は、新
設椀トラップ1のケース4のと既設椀トラップ2の外筒
部6との間の通路を経て、コンクリート床スラブ25内
に残存している既設排水管21内に流れ出ることになる
が、この量は、僅かな量であるので、残存する既設排水
管21が使用に耐えなくなることは心配に及ばない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の屋内床排水
設備の補修工法によれば、既設椀トラップ又はこれと接
続された既設排水管の接続部をコンクリート床スラブか
ら抜き取ることが不要となるので、従来のように既設椀
トラップ等の抜き取りのためのコンクリート床スラブの
破壊を不要とすることができ、補修作業を容易かつ短時
間に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の屋内床排水設備の補修工法
の実施に供した椀トラップの断面図である。
【図2】本発明の一実施例の屋内床排水設備の補修工法
の前工程の説明図である。
【図3】本発明の一実施例の屋内床排水設備の補修工法
の後工程の説明図である。
【符号の説明】
1 椀トラップ 2 既設椀トラップ 3 ケース 4 ケース 5 椀 6 外筒部 7 外筒部 8 内筒部 9 内筒部 10 封水溜り部 11 排水筒 13 パッキン 21 既設排水管 25 コンクリート床スラブ 27 排水管 28 ジョイント
フロントページの続き (72)発明者 藤野 博志 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式会 社ベンカン内 (72)発明者 河野 一 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式会 社ベンカン内 (72)発明者 山中 善隆 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式会 社ベンカン内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 老朽化又は腐食によって封水機能が失わ
    れた既設椀トラップの椀を取り除き、この既設椀トラッ
    プのケースの内側に、その内筒部の内周に沿う所要長さ
    の排水筒を有する新規の椀トラップを挿着することを特
    徴とする屋内床排水設備の補修工法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の屋内床排水設備の補修工
    法において、既設椀トラップに接続されている老朽化し
    た既設排水管を、前記新設椀トラップの排水筒の下端部
    付近で切断し、その切断箇所以降の既設排水管を新規の
    排水管と交換することを特徴とする屋内床排水設備の補
    修工法。
JP31375991A 1991-10-31 1991-10-31 屋内床排水設備の補修工法 Pending JPH05125753A (ja)

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