JPH05125273A - 室温硬化性組成物 - Google Patents

室温硬化性組成物

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JPH05125273A
JPH05125273A JP31837891A JP31837891A JPH05125273A JP H05125273 A JPH05125273 A JP H05125273A JP 31837891 A JP31837891 A JP 31837891A JP 31837891 A JP31837891 A JP 31837891A JP H05125273 A JPH05125273 A JP H05125273A
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JP31837891A
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Takashi Watabe
崇 渡部
Kiyoko Yanase
聖子 柳瀬
Shigeyuki Ozawa
茂幸 小沢
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】珪素含有重合体とその硬化触媒を含有する組成
物を製造する。 【構成】ジカルボン酸無水物とジオクチルアミン等第2
アミンやN,N−ジエチルアミノエタノール等N−ジ置
換アルカノールアミンとの反応混合物にジアルキルスズ
オキシドを反応させて得られる有機スズ化合物を、分子
鎖末端にメチルジメトキシシリルプロピル基を有する平
均分子量20000のポリオキシプロピレン重合体に含
有する室温硬化性組成物。 【効果】組成物が速く硬化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿分存在下で硬化する室
温硬化性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば変成シリコーン系樹脂とし
て知られるような、末端に加水分解性珪素基を有する各
種の化合物の硬化反応を利用して、シーリング材、接着
剤等に使用する方法はよく知られており、工業的に有用
な方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】末端に加水分解性珪素
基を有する化合物のうち、特に加水分解性珪素基とし
て、アルコキシシリル基を有する化合物を使用する場合
では、室温硬化性を付与するために、いわゆる硬化触媒
を使用することが通常行われる。
【0004】そのような硬化触媒としては、カルボン酸
の金属塩、酸性または塩基性化合物等が知られている
が、中でも有機スズ化合物および/またはスズのカルボ
ン酸塩が一般的である。
【0005】しかしながら、ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズジアセ
テート等の4価の有機スズ化合物をアルコキシシリル基
を加水分解性珪素基として有する化合物の硬化触媒とし
て使用した場合、硬化反応が遅い、硬化物の圧縮永久歪
性が不良となってしまう、等の欠点があった。
【0006】一方、例えばオクチル酸スズのような2価
のスズのカルボン酸塩を硬化触媒として使用すれば、硬
化も速く、また圧縮永久歪性は改善されるが、スズ化合
物自体の耐湿安定性が低いことなどから、特に一液型の
シーリング材用としては使用しにくいという欠点があっ
た。
【0007】他方、特開昭57−150695号公報
に、分子内にアミノ基またはアミド基を含有する有機ス
ズ化合物の製造法ならびに、該化合物のポリウレタン樹
脂への利用が記載されているが、このような化合物を加
水分解性珪素基を含有する重合体の硬化触媒として利用
した例はこれまでなかった。
【0008】本発明者らは、検討の結果、分子内にN−
置換アミド基および/またはN,N−ジ置換アミノ基を
有する有機スズ化合物が加水分解性珪素基を有する化合
物の硬化触媒としてきわめて有効であることを見いだ
し、本発明に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は分子
中に少なくとも1つの加水分解性珪素基を有する珪素含
有重合体(A)とその100重量部に対し、分子内にN
−置換アミド基および/またはN,N−ジ置換アミノ基
を有する有機スズ化合物(B)を0. 01〜10重量部
含有することを特徴とする室温硬化性組成物である。
【0010】本発明における、分子中に少なくとも1つ
の珪素含有重合体(A)は、湿分により加水分解および
架橋反応が起こりゴム状弾性体へ変化する化合物であ
る。
【0011】そのような湿分硬化性の化合物としては、
これまでに数多くの化合物が検討されており、例えば特
開平3−47820号公報、特開平3−72027号公
報、特開平3−79627号公報、特公昭46−307
11号公報、特公昭45−36319号公報、特公昭4
6−17553号公報等に提案されている。
【0012】特に本発明の珪素含有重合体(A)は、下
記に述べるような、主鎖がポリオキシアルキレンからな
るものが好ましい。そのような化合物としては、たとえ
ば官能基を有するポリオキシアルキレン化合物の末端に
加水分解性珪素基を導入して製造される。このような化
合物は室温で液状であり、かつ、硬化物が比較的低温で
も柔軟さを保持し、シーリング材、接着剤等へ利用する
場合、好ましい特性を備えている。
【0013】ポリオキシアルキレン化合物は、アルカリ
金属触媒、複合金属シアン化物錯体触媒、金属ポルフィ
リンなど触媒の存在下少なくとも1つの水酸基を有する
ヒドロキシ化合物などの開始剤にアルキレンオキシドな
どのモノエポキシドなどを反応させて製造する水酸基末
端のものが好ましい。ポリオキシアルキレン化合物の官
能基数は2以上が好ましく、特に、2または3が好まし
い。
【0014】ポリオキシアルキレン化合物としては、具
体的にはポリオキシエチレン化合物、ポリオキシプロピ
レン化合物、ポリオキシブチレン化合物、ポリオキシヘ
キシレン化合物、ポリオキシテトラメチレン化合物およ
びまたはこれらの共重合体があげられる。
【0015】特に好ましいポリオキシアルキレン化合物
はポリオキシプロピレン化合物であり、具体的にはポリ
オキシプロピレンジオールとポリオキシプロピレントリ
オールが好ましい。また、下記(イ)や(ニ)の方法に
用いる場合、アリル末端ポリオキシプロピレンモノオー
ルなどのオレフィン末端のポリオキシアルキレン化合物
も使用できる。
【0016】本発明における加水分解性珪素基として
は、湿分存在下で加水分解および架橋反応を起こしシロ
キサン結合を生成する珪素基ならばよく、一般に知られ
ている加水分解性珪素基が使用できる。
【0017】例えば、一般式(1)で表されるシリル基
がよい。 −SiXa1 3-a・・・(1)
【0018】式中R4 は炭素数1〜20の置換もしくは
非置換の1価の有機基であり、好ましくは炭素数8以下
のアルキル基、フェニル基やフルオロアルキル基であ
る。特に好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル
基、プロペニル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、フェニル基等である。
【0019】Xは加水分解性基であり、たとえばハロゲ
ン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、アミド基、ア
ミノ基、アミノオキシ基、ケトキシメート基、酸アミド
基、ハイドライド基などがある。
【0020】これらのうち炭素原子を有する加水分解性
基の炭素数は6以下が好ましく、特に4以下が好まし
い。好ましい加水分解性基は炭素数4以下の低級アルコ
キシ基、特にメトキシ基やエトキシ基、プロポキシ基、
プロペニルオキシ基等が例示できる。aは1、2または
3であり、特に2または3であることが好ましい。
【0021】一般式(1)で示されるシリル基のポリオ
キシアルキレン化合物への導入の方法は特には限定され
ないが、例えば以下の方法で導入することができる。
【0022】(イ)官能基を有するポリオキシアルキレ
ン化合物の末端にオレフィン基を導入したものと一般式
(4)で表されるヒドロシリル化合物を反応させる方
法。 HSiXa1 3-a・・・(4) (式中R1 、X、aは前記に同じ)
【0023】ここでオレフィン基を導入する方法として
は、不飽和基および官能基を有する化合物をポリオキシ
アルキレン化合物の末端水酸基に反応させて、エーテル
結合、エステル結合、ウレタン結合、カーボネート結合
などにより結合させる方法、あるいはアルキレンオキシ
ドを重合する際に、アリルグリシジルエーテルなどのオ
レフィン基含有エポキシ化合物を添加して共重合させる
ことにより側鎖にオレフィン基を導入する方法などが挙
げられる。
【0024】(ロ)官能基を有するポリオキシアルキレ
ン化合物の末端に一般式(5)で表される化合物を反応
させる方法。 R1 3-a−SiXa −R5 NCO・・・(5) (式中R1 、X、aは前記に同じ。R5 は炭素数1〜1
7の2価炭化水素基。)
【0025】(ハ)官能基を有するポリオキシアルキレ
ン化合物の末端にトリレンジイソシアネートなどのポリ
イソシアネート化合物を反応させてイソシアネート基末
端とした後、該イソシアネート基に一般式(6)で表さ
れる珪素化合物のW基を反応させる方法。
【0026】R1 3-a−SiXa −R5 W・・・(6) (式中R1 、R5 、X、aは前記に同じ。Wは水酸基、
カルボキシル基、メルカプト基およびアミノ基(1級ま
たは2級)〜選ばれた活性水素含有基。)
【0027】(ニ)官能基を有するポリオキシアルキレ
ン化合物の末端にオレフィン基を導入し、そのオレフィ
ン基と、Wがメルカプト基である一般式(6)で表され
る珪素化合物のメルカプト基を反応させる方法。
【0028】加水分解性珪素基数は全末端基中で平均し
て50%以上、好ましくは70%以上含有することが好
ましい。
【0029】本発明の珪素含有重合体(A)として、分
子量8000〜50000の有機重合体が使用できる。
分子量が該有機重合体の分子量が8000より低い場合
は硬化物が硬く、かつ伸びが低いものとなり、分子量が
50000を超えると硬化物の柔軟性および伸びは問題
ないが、該重合体自体の粘度は著しく大きくなってしま
い、実用性が低くなる。分子量は特に10000〜30
000が好ましい。
【0030】本発明では、珪素含有重合体(A)の硬化
触媒として分子内にN−置換アミド基および/または
N,N−ジ置換アミノ基を有する有機スズ化合物(B)
を使用する。ここでいうジ置換とは2つのアルキル基や
シクロアルキル基で置換されたもの及び1つの窒素原子
が1つのアルキレン基で置換されたものすなわち環状の
ものも含む。
【0031】該有機スズ化合物(B)は、具体的にはN
−置換アミドカルボン酸およびN,N−ジ置換アミノ基
を有するカルボン酸から選ばれる少なくとも1つ(C)
とジアルキルスズオキシド(D)との反応によって製造
されるものが好ましい。
【0032】N−置換アミドカルボン酸(C1)はジカ
ルボン酸無水物と第2アミン化合物とを反応させること
によって得られる。また、N,N−ジ置換アミノ基を有
するカルボン酸(C2)はジカルボン酸無水物とN,N
−ジ置換アルカノールアミン化合物とを反応させること
によって得られる。
【0033】使用できるジカルボン酸無水物としては、
具体的には無水フタル酸、無水テトラヒドラフタル酸、
無水ヘキサヒドロフタル酸、無水マレイン酸、無水コハ
ク酸などが例示できるがこれらに限定されるものではな
い。
【0034】ジカルボン酸無水物と反応させる第2アミ
ン化合物としては、ジメチルアミン、ジエチルアミン、
ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジヘキシルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、ジ−2−エチルヘキシル
アミン等の2級アミンやモルホリン、ピロリジン、ピペ
リジン等の環状アミンが例示できる。
【0035】ジカルボン酸無水物と反応させるN,N−
ジ置換アルカノールアミン化合物としては、N, N−ジ
メチルエタノールアミン、N, N−ジエチルエタノール
アミン、β−ヒドロキシエチルモルホリン、ジメチルイ
ソプロパノールアミン等が例示できるがこれらに限定さ
れるものではない。
【0036】ジカルボン酸無水物と第2アミン化合物あ
るいはN,N−ジ置換アルカノールアミン化合物との反
応は、常温で容易に進行するが、このとき、必要ならば
適当な溶媒を使用してもよい。
【0037】使用できる溶媒としては、ジカルボン酸無
水物に対して不活性な溶媒ならば良く、具体的には、ト
ルエン、キシレン、ベンゼン等の炭化水素系溶媒、テト
ラヒドロフラン、ジグリム、ジオキサン等のエーテル系
溶媒が好ましい。
【0038】特にトルエン等の芳香族炭化水素を溶媒と
して使用した場合は、ジカルボン酸無水物と第2アミン
化合物あるいはN,N−ジ置換アルカノールアミン化合
物との反応生成物を単離することなくジアルキルスズオ
キシド(D)を加え、脱水反応を溶媒共沸下行いながら
水を除去することで容易に有機スズ化合物(B)の合成
を行うことができる。
【0039】ジアルキルスズオキシド(D)と反応させ
るN−置換アミドカルボン酸としては上記のジカルボン
酸無水物とN,N−ジ置換アルカノールアミン化合物と
の反応生成物の他に、アミノカルボン酸、アミドカルボ
ン酸として公知の化合物を使用することもできる。
【0040】そのような化合物としては、アミノ酸のN
−アシル化物があげられ、具体的には、N−メチルサル
コシンのオレイルアミドであるオレオイルサルコシンが
あげられる。
【0041】本発明で使用するジアルキルスズオキシド
(D)としては、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズ
オキシド、ジオクチルスズオキシド等が例示できる。
【0042】本発明では、使用するN−置換アミドカル
ボン酸およびN,N−ジ置換アミノ基を有するカルボン
酸から選ばれる少なくとも1つ(C)は1種類の化合物
を単独で使用しても良く、また2種類以上の化合物を混
合して使用してもよい。本発明で使用するジアルキルス
ズオキシド(D)についても1種類を単独で使用して
も、2種類以上を混合して使用してもよい。
【0043】N−置換アミドカルボン酸およびN,N−
ジ置換アミノ基を有するカルボン酸から選ばれる少なく
とも1つ(C)とジアルキルスズオキシド(D)の反応
比はカルボン酸1モルに対し、スズ原子として0.5モ
ル以上10モル以下が好ましい。スズ原子が0.5モル
以下ではカルボン酸が過剰で未反応となり、10モル以
上では生成物が固体となり好ましくない。
【0044】本発明で使用する分子内にN−置換アミド
基および/またはN,N−ジ置換アミノ基を有する有機
スズ化合物(B)は必要に応じて適当な溶剤および/ま
たは希釈剤で希釈して使用することができる。このよう
な方法は、特に該有機スズ化合物が固体または半固体状
または非常に高粘度となった時に特に有効な方法であ
る。
【0045】本発明の組成物は、さらに公知の種々の充
填剤、可塑剤、添加剤等を含むことができる。充填剤と
しては、フュームシリカ、沈降性シリカ、無水珪酸、含
水珪酸およびカーボンブラックのような充填剤、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレ
ー、クレー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機
ベントナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、水
添ヒマシ油およびシラスバルーン等の充填剤、石綿、ガ
ラス繊維およびフィラメントのような繊維状充填剤が使
用できる。
【0046】可塑剤としては、ジオクチルフタレート、
ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート等のフ
タル酸エステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸イ
ソデシル、セバシン酸ジブチル、オレイン酸ブチル等の
脂肪族カルボン酸エステル;ペンタエリスリトールエス
テルなどのグリコールエステル類;リン酸トリオクチ
ル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル類;エポキ
シ化大豆油、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキ
シ可塑剤;塩素化パラフィン等が単独または2種以上の
混合物で使用できる。
【0047】添加剤としては、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂等の接着付与剤、顔料、各種の老化防止剤、紫外
線吸収剤等が使用できる。
【0048】本発明の室温硬化性樹脂組成物は、特に弾
性シーラント用、接着剤用として使用できる。
【0049】
【実施例】以下に本発明の実施例をあげるが、これらに
限定されるものではない。有機スズ化合物(B)の製造
例を示す。 [参考例1]特開昭57−150695号公報記載の方
法に従い、トルエンを溶媒として使用し、テトラヒドロ
フタル酸無水物(0.2モル)とN,N−ジエチルアミ
ノエタノール(0.2モル)とを反応させ、反応混合物
にジブチルスズオキシド(0.2モル)を添加しトルエ
ンとの共沸により水を除去しながら反応させた。反応生
成物からトルエンを留去し、油状の反応生成物Aを得
た。
【0050】[参考例2]参考例1と同様にして、トル
エンを溶媒として使用し、無水フタル酸(0.2モル)
とジオクチルアミン(0.2モル)とを反応させ、反応
混合物にジブチルスズオキシド(0.3モル)を添加し
トルエンとの共沸により水を除去しながら反応させた。
反応生成物からトルエンを留去し、油状の反応生成物B
を得た。
【0051】[参考例3]参考例1と同様にして、トル
エンを溶媒として使用し、無水マレイン酸(0.2モ
ル)とモルホリン(0.2モル)とを反応させ、反応混
合物にジブチルスズオキシド(0.2モル)とジオクチ
ルスズオキシド(0.2モル)とを添加しトルエンとの
共沸により水を除去しながら反応させた。反応生成物か
らトルエンを留去し、油状の反応生成物Cを得た。
【0052】[参考例4]トルエンを溶媒として使用
し、オレオイルサルコシネート(0.2モル)に対し、
ジオクチルスズオキシド(0.4モル)を水を除去しな
がら反応させた後、溶媒を除去して、油状の反応生成物
Dを得た。
【0053】参考例で製造した反応生成物を使用し珪素
含有重合体を硬化した実施例を示す。 [実施例1〜3]分子鎖両末端の90%にメチルジメト
キシシリルプロピル基を有する平均分子量2万のポリオ
キシプロピレン重合体100重量部に対し、炭酸カルシ
ウム130重量部、酸化チタン20重量部、ジオクチル
フタレート20重量部、水添ヒマシ油5重量部、フェノ
ール系酸化防止剤1重量部を湿分の入らない条件下で混
練した後、参考例1〜3で得られた反応生成物A〜Cを
各1重量部添加し、良く混合し、それらを常温下に放置
し、24時間後および48時間後の硬化状態をみた。
【0054】[比較例1〜3]上記の実施例中の反応生
成物A〜Cの代わりに、ジブチルスズジラウレート、ジ
ブチルスズジアセテート、ジブチルスズオキシドを各1
重量部使用し、硬化状態を調べた。
【0055】得られた結果を表1に示す。なお表1中の
評価は次のとおりである。 ○・・・良好 △・・・やや不良 ×・・・不良
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明で使用する硬化触媒は加水分解性
珪素基含有重合体を主成分とする室温硬化性組成物用の
硬化触媒として優れており、従来使用していたスズ化合
物を使用するよりも組成物が速く硬化するという効果を
有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中に少なくとも1つの加水分解性珪素
    基を有する珪素含有重合体(A)とその100重量部に
    対し、分子内にN−置換アミド基および/またはN,N
    −ジ置換アミノ基を有する有機スズ化合物(B)を0.
    01〜10重量部含有することを特徴とする室温硬化性
    組成物。
  2. 【請求項2】有機スズ化合物(B)がN−置換アミドカ
    ルボン酸およびN,N−ジ置換アミノ基を有するカルボ
    ン酸から選ばれる少なくとも1つ(C)とジアルキルス
    ズオキシド(D)との反応生成物である、請求項1の室
    温硬化性組成物。
  3. 【請求項3】N−置換アミドカルボン酸(C1)が、ジ
    カルボン酸無水物と第2アミン化合物との反応生成物及
    びN−アシル化アミノ酸から選ばれた1つである、請求
    項2の室温硬化性組成物。
  4. 【請求項4】N,N−ジ置換アミノ基を有するカルボン
    酸(C2)がジカルボン酸無水物とN,N−ジ置換アル
    カノールアミン化合物との反応生成物である、請求項2
    の室温硬化性組成物。
  5. 【請求項5】加水分解性珪素基が下記一般式(1)で示
    される請求項1の室温硬化性組成物。 −SiXa1 3-a・・・(1) (式中R4 は炭素数1〜20の置換もしくは非置換の1
    価の炭化水素基、Xは加水分解性珪素基、aは1,2ま
    たは3を示す。)
  6. 【請求項6】珪素含有重合体(A)が、主鎖がポリオキ
    シアルキレンからなる重合体である、請求項1の室温硬
    化性組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000040654A1 (fr) * 1999-01-05 2000-07-13 Kaneka Corporation Composition de resine durcissable
CN106008238A (zh) * 2016-05-24 2016-10-12 苏州科技学院 植物生长调节剂邻苯二甲酸双二乙胺基乙醇酯柠檬酸盐化合物及其制备方法

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