JPH05124413A - 車両懸架装置 - Google Patents
車両懸架装置Info
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- JPH05124413A JPH05124413A JP4019088A JP1908892A JPH05124413A JP H05124413 A JPH05124413 A JP H05124413A JP 4019088 A JP4019088 A JP 4019088A JP 1908892 A JP1908892 A JP 1908892A JP H05124413 A JPH05124413 A JP H05124413A
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- spring
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- B60G17/06—Characteristics of dampers, e.g. mechanical dampers
- B60G17/08—Characteristics of fluid dampers
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- B60G17/00—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
- B60G17/015—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
- B60G17/018—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by the use of a specific signal treatment or control method
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- B60G2800/22—Braking, stopping
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- B60G2800/91—Suspension Control
- B60G2800/916—Body Vibration Control
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ばね上速度の0点ドリフトの発生や、オフセ
ットの発生を防止し、しかも、高周波入力時の乗り心地
向上を達成すること。 【構成】 車体と各車輪との間に介在され、減衰係数変
更手段aにより減衰係数を任意に変更可能に形成された
ショックアブソーバbと、車体のばね上上下方向加速度
を検出するばね上加速度検出手段cと、このばね上加速
度検出手段cで得られるばね上加速度を積分してばね上
速度を求めるばね上速度演算手段dと、このばね上速度
演算手段dから得られるばね上速度に基づき、ショック
アブソーバbの減衰係数を制御する減衰係数制御手段e
とを備えた車両懸架装置において、前記ばね上加速度お
よびばね上速度の信号伝達経路の途中に、カットオフ周
波数が車両のばね上共振周波数を挟む周波数に設定され
ているバンドパスフィルタfを設けた構成とした。
ットの発生を防止し、しかも、高周波入力時の乗り心地
向上を達成すること。 【構成】 車体と各車輪との間に介在され、減衰係数変
更手段aにより減衰係数を任意に変更可能に形成された
ショックアブソーバbと、車体のばね上上下方向加速度
を検出するばね上加速度検出手段cと、このばね上加速
度検出手段cで得られるばね上加速度を積分してばね上
速度を求めるばね上速度演算手段dと、このばね上速度
演算手段dから得られるばね上速度に基づき、ショック
アブソーバbの減衰係数を制御する減衰係数制御手段e
とを備えた車両懸架装置において、前記ばね上加速度お
よびばね上速度の信号伝達経路の途中に、カットオフ周
波数が車両のばね上共振周波数を挟む周波数に設定され
ているバンドパスフィルタfを設けた構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバの
減衰係数を制御する車両の懸架装置に関し、特に、ばね
上加速度からばね上速度を求め、これに基づき減衰係数
制御を行うものに関する。
減衰係数を制御する車両の懸架装置に関し、特に、ばね
上加速度からばね上速度を求め、これに基づき減衰係数
制御を行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、減衰係数制御を行う車両懸架装置
として、例えば、特開昭61−163011号公報に記
載されたものが知られている。
として、例えば、特開昭61−163011号公報に記
載されたものが知られている。
【0003】この従来装置は、ばね上の上下加速度を検
出するセンサを有していて、このセンサで得られるばね
上加速度を積分してばね上速度を計測し、このばね上速
度に基づいて減衰係数を低減衰側や高減衰側に制御する
構成となっている。
出するセンサを有していて、このセンサで得られるばね
上加速度を積分してばね上速度を計測し、このばね上速
度に基づいて減衰係数を低減衰側や高減衰側に制御する
構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置では、ばね上加速度を積分するだけの構成であ
ったため、ばね上加速度センサで得られるデータが、雰
囲気温度の影響等により0点がドリフトしてしまった場
合、ばね上速度が0m/sであるにもかかわらずそのド
リフト分を積分して、ばね上速度が発生しているように
判断することがあるという問題があった。
従来装置では、ばね上加速度を積分するだけの構成であ
ったため、ばね上加速度センサで得られるデータが、雰
囲気温度の影響等により0点がドリフトしてしまった場
合、ばね上速度が0m/sであるにもかかわらずそのド
リフト分を積分して、ばね上速度が発生しているように
判断することがあるという問題があった。
【0005】また、坂道を走行を行ったり、ばね上加速
度センサを正規の状態から傾けて取り付けてしまったり
した場合、ばね上速度が上昇または下降方向にオフセッ
トされることになり、本来、制御に必要なばね上速度が
求まらないという問題があった。
度センサを正規の状態から傾けて取り付けてしまったり
した場合、ばね上速度が上昇または下降方向にオフセッ
トされることになり、本来、制御に必要なばね上速度が
求まらないという問題があった。
【0006】加えて、制御が不必要な高周波の周波数ま
で応答してしまって、以下に述べる不具合を有してい
た。すなわち、図26は点線が低減衰係数に固定したシ
ョックアブソーバ,実線が上記従来懸架装置のショック
アブソーバのばね上伝達率特性図であって、この図に示
すように、従来懸架装置のショックアブソーバは、ばね
上共振周波数nU 付近の低周波数域では、ばね上伝達率
を抑えて操縦安定性を向上させることができるが、所定
の周波数以上では逆にばね上伝達率が増加して、高周波
振動が車体に入力されることとなって乗り心地が悪化す
るという問題があった。
で応答してしまって、以下に述べる不具合を有してい
た。すなわち、図26は点線が低減衰係数に固定したシ
ョックアブソーバ,実線が上記従来懸架装置のショック
アブソーバのばね上伝達率特性図であって、この図に示
すように、従来懸架装置のショックアブソーバは、ばね
上共振周波数nU 付近の低周波数域では、ばね上伝達率
を抑えて操縦安定性を向上させることができるが、所定
の周波数以上では逆にばね上伝達率が増加して、高周波
振動が車体に入力されることとなって乗り心地が悪化す
るという問題があった。
【0007】本発明は上記のような問題に着目してなさ
れてもので、ばね上速度の0点ドリフトの発生や、オフ
セットの発生を防止し、しかも、高周波入力時の乗り心
地向上を達成することを目的としている。
れてもので、ばね上速度の0点ドリフトの発生や、オフ
セットの発生を防止し、しかも、高周波入力時の乗り心
地向上を達成することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明請求項1記載の車両懸架装置では、図1のク
レーム対応図に示すように、車体と各車輪との間に介在
され、減衰係数変更手段aにより減衰係数を任意に変更
可能に形成されたショックアブソーバbと、車体のばね
上上下方向加速度を検出するばね上加速度検出手段c
と、このばね上加速度検出手段cで得られるばね上加速
度を積分してばね上速度を求めるばね上速度演算手段d
と、このばね上速度演算手段dから得られるばね上速度
に基づき、ショックアブソーバbの減衰係数を制御する
減衰係数制御手段eとを備えた車両懸架装置において、
前記ばね上加速度およびばね上速度の信号伝達経路の途
中に、カットオフ周波数が車両のばね上共振周波数を挟
む周波数に設定されているバンドパスフィルタfを設け
た構成とした。
に、本発明請求項1記載の車両懸架装置では、図1のク
レーム対応図に示すように、車体と各車輪との間に介在
され、減衰係数変更手段aにより減衰係数を任意に変更
可能に形成されたショックアブソーバbと、車体のばね
上上下方向加速度を検出するばね上加速度検出手段c
と、このばね上加速度検出手段cで得られるばね上加速
度を積分してばね上速度を求めるばね上速度演算手段d
と、このばね上速度演算手段dから得られるばね上速度
に基づき、ショックアブソーバbの減衰係数を制御する
減衰係数制御手段eとを備えた車両懸架装置において、
前記ばね上加速度およびばね上速度の信号伝達経路の途
中に、カットオフ周波数が車両のばね上共振周波数を挟
む周波数に設定されているバンドパスフィルタfを設け
た構成とした。
【0009】なお、前記バンドパスフィルタfは、ばね
上共振周波数よりも低い所定の周波数をカットオフ周波
数とするハイパスフィルタと、ばね上共振周波数よりも
高い所定の周波数をカットオフ周波数とするローパスフ
ィルタとで構成してもよい。
上共振周波数よりも低い所定の周波数をカットオフ周波
数とするハイパスフィルタと、ばね上共振周波数よりも
高い所定の周波数をカットオフ周波数とするローパスフ
ィルタとで構成してもよい。
【0010】また、本発明請求項3記載の車両懸架装置
では、車体と各車輪との間に介在され、減衰係数変更手
段により減衰係数を任意に変更可能に形成されたショッ
クアブソーバと、車体のばね上上下方向加速度を検出す
るばね上加速度検出手段と、このばね上加速度検出手段
で得られるばね上加速度を積分してばね上速度を求める
ばね上速度演算手段と、このばね上速度演算手段から得
られるばね上速度に基づき、ショックアブソーバの減衰
係数を制御する減衰係数制御手段とを備えた車両懸架装
置において、前記ばね上加速度およびばね上速度の信号
伝達経路の途中に、車両のばね上共振周波数と同一のカ
ットオフ周波数を有するハイパスフィルタとローパスフ
ィルタ、および、該両フィルタ処理により低下するばね
上速度のゲインを修正するゲイン修正手段を設けた構成
とした。
では、車体と各車輪との間に介在され、減衰係数変更手
段により減衰係数を任意に変更可能に形成されたショッ
クアブソーバと、車体のばね上上下方向加速度を検出す
るばね上加速度検出手段と、このばね上加速度検出手段
で得られるばね上加速度を積分してばね上速度を求める
ばね上速度演算手段と、このばね上速度演算手段から得
られるばね上速度に基づき、ショックアブソーバの減衰
係数を制御する減衰係数制御手段とを備えた車両懸架装
置において、前記ばね上加速度およびばね上速度の信号
伝達経路の途中に、車両のばね上共振周波数と同一のカ
ットオフ周波数を有するハイパスフィルタとローパスフ
ィルタ、および、該両フィルタ処理により低下するばね
上速度のゲインを修正するゲイン修正手段を設けた構成
とした。
【0011】
【作用】図1を参照しつつ本発明の作用について説明す
ると、ばね上加速度検出手段が検出した車体のばね上加
速度を、ばね上速度演算手段で積分してばね上速度を求
め、減衰係数制御手段では、このばね上速度に基づき、
ショックアブソーバの減衰係数を制御する。
ると、ばね上加速度検出手段が検出した車体のばね上加
速度を、ばね上速度演算手段で積分してばね上速度を求
め、減衰係数制御手段では、このばね上速度に基づき、
ショックアブソーバの減衰係数を制御する。
【0012】この時、ばね上加速度は、請求項1記載の
発明ではバンドパスフィルタにより、また、請求項2記
載の発明ではハイパスフィルタおよびローパスフィルタ
により減衰係数制御手段に入力される時点で、最終的に
車両のばね上共振周波数を挟む周波数帯の成分のばね上
速度に変換される。
発明ではバンドパスフィルタにより、また、請求項2記
載の発明ではハイパスフィルタおよびローパスフィルタ
により減衰係数制御手段に入力される時点で、最終的に
車両のばね上共振周波数を挟む周波数帯の成分のばね上
速度に変換される。
【0013】このように、バンドパスフィルタまたはハ
イパスフィルタによりばね上共振周波数よりも低周波成
分をカットしているから、ばね上加速度検出手段の0点
の信号が温度ドリフト等によりドリフトしたり、坂道走
行等によりオフセットが生じたりした場合に、これらの
影響が除去され、制御に必要なばね上速度が算出でき
る。
イパスフィルタによりばね上共振周波数よりも低周波成
分をカットしているから、ばね上加速度検出手段の0点
の信号が温度ドリフト等によりドリフトしたり、坂道走
行等によりオフセットが生じたりした場合に、これらの
影響が除去され、制御に必要なばね上速度が算出でき
る。
【0014】一方、バンドパスフィルタまたはローパス
フィルタによりばね上共振周波数よりも高周波成分をカ
ットしているから、制御に不必要な高周波数には応答し
なくなり、乗り心地を向上させることができるし、さら
に、アクチュエータの駆動頻度が低下してアクチュエー
タの劣化を防止すると共に、消費エネルギの低下を達成
することができる。
フィルタによりばね上共振周波数よりも高周波成分をカ
ットしているから、制御に不必要な高周波数には応答し
なくなり、乗り心地を向上させることができるし、さら
に、アクチュエータの駆動頻度が低下してアクチュエー
タの劣化を防止すると共に、消費エネルギの低下を達成
することができる。
【0015】また、請求項3記載の発明では、ばね上速
度演算手段で演算されたばね上速度は、車両のばね上共
振周波数と同一のカットオフ周波数を有するハイパスフ
ィルタおよびローパスフィルタにより車両のばね上共振
周波数以外の低周波数成分および高周波成分がカットオ
フされるので、前記請求項1記載の発明と同様の効果が
得られる。
度演算手段で演算されたばね上速度は、車両のばね上共
振周波数と同一のカットオフ周波数を有するハイパスフ
ィルタおよびローパスフィルタにより車両のばね上共振
周波数以外の低周波数成分および高周波成分がカットオ
フされるので、前記請求項1記載の発明と同様の効果が
得られる。
【0016】なお、以上のように、車両のばね上共振周
波数と同一のカットオフ周波数を有するハイパスフィル
タおよびローパスフィルタでばね上速度を処理すること
により、ばね上共振周波数付近のゲインが低下すること
になるが、両フィルタ処理後のばね上速度のゲインをゲ
イン修正手段で修正することにより、ゲインの低下や位
相遅れのない状態で制御を行なうことができる。
波数と同一のカットオフ周波数を有するハイパスフィル
タおよびローパスフィルタでばね上速度を処理すること
により、ばね上共振周波数付近のゲインが低下すること
になるが、両フィルタ処理後のばね上速度のゲインをゲ
イン修正手段で修正することにより、ゲインの低下や位
相遅れのない状態で制御を行なうことができる。
【0017】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。ま
ず、本発明実施例の車両懸架装置の構成について説明す
る。
ず、本発明実施例の車両懸架装置の構成について説明す
る。
【0018】図2は、本発明第1実施例の車両懸架装置
を示す構成説明図であり、車体と各車輪との間に介在さ
れて、4つのショックアブソーバSAが設けられてい
る。そして、各ショックアブソーバSAの近傍位置の車
体に上下方向の加速度を検出する上下加速度センサ(以
後、上下Gセンサという)1が設けられている。また、
ステアリングSTには、ステアリングセンサ2が取り付
けられている。そして、運転席の近傍位置には、各セン
サ1,2からの信号を入力して、各ショックアブソーバ
SAのパルスモータ3に駆動制御信号を出力するコント
ロールユニット4が設けられている。
を示す構成説明図であり、車体と各車輪との間に介在さ
れて、4つのショックアブソーバSAが設けられてい
る。そして、各ショックアブソーバSAの近傍位置の車
体に上下方向の加速度を検出する上下加速度センサ(以
後、上下Gセンサという)1が設けられている。また、
ステアリングSTには、ステアリングセンサ2が取り付
けられている。そして、運転席の近傍位置には、各セン
サ1,2からの信号を入力して、各ショックアブソーバ
SAのパルスモータ3に駆動制御信号を出力するコント
ロールユニット4が設けられている。
【0019】以上の構成を示すのが図3のシステムブロ
ック図であって、コントロールユニット4は、インタフ
ェース回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前
記インタフェース回路4aには、上述の各センサ1,2
の他に車速センサ5およびブレーキセンサ6からの信号
が入力される。
ック図であって、コントロールユニット4は、インタフ
ェース回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前
記インタフェース回路4aには、上述の各センサ1,2
の他に車速センサ5およびブレーキセンサ6からの信号
が入力される。
【0020】次に、図4は、ショックアブソーバSAの
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン32
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン32
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
【0021】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、上部室Aと下部室Bとを連通する貫通孔31
a,31bが形成されていると共に、各貫通孔31a,
31bをそれぞれ開閉する圧側減衰バルブ20および伸
側減衰バルブ12とが設けられている。また、ピストン
31を貫通しているピストンロッド7の軸心部には、貫
通孔31a,31bをバイパスして上部室Aと下部室B
とを連通する流路(後述の伸側第2流路E,伸側第3流
路F,バイパス流路G,圧側第2流路J)を形成するた
めの連通孔39が形成されていて、この連通孔39内に
は該流路の断面積を変更するための調整子40が回動自
在に設けられている。また、ピストンロッド7の外周側
には、流体の流通方向に応じて前記連通孔39で形成さ
れる流路側の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ
17と圧側チェックバルブ22とが設けられている。な
お、この調整子40は、コントロールロッド10を介し
て前記パルスモータ3により回転されるようになってい
る(図4参照)。また、ピストンロッド7には、上から
順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポート1
8,第4ポート14,第5ポート16が形成されてい
る。
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、上部室Aと下部室Bとを連通する貫通孔31
a,31bが形成されていると共に、各貫通孔31a,
31bをそれぞれ開閉する圧側減衰バルブ20および伸
側減衰バルブ12とが設けられている。また、ピストン
31を貫通しているピストンロッド7の軸心部には、貫
通孔31a,31bをバイパスして上部室Aと下部室B
とを連通する流路(後述の伸側第2流路E,伸側第3流
路F,バイパス流路G,圧側第2流路J)を形成するた
めの連通孔39が形成されていて、この連通孔39内に
は該流路の断面積を変更するための調整子40が回動自
在に設けられている。また、ピストンロッド7の外周側
には、流体の流通方向に応じて前記連通孔39で形成さ
れる流路側の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ
17と圧側チェックバルブ22とが設けられている。な
お、この調整子40は、コントロールロッド10を介し
て前記パルスモータ3により回転されるようになってい
る(図4参照)。また、ピストンロッド7には、上から
順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポート1
8,第4ポート14,第5ポート16が形成されてい
る。
【0022】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
【0023】したがって、前記上部室Aと下部室Bとの
間には、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔
31bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部
室Bに至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝2
3,第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外
周側を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2
ポート13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側
チェックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3
流路Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19
を経由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路
がある。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、
貫通孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側
第1流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート
21を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室
Aに至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔2
5,第3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス
流路Gとの3つの流路がある。
間には、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔
31bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部
室Bに至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝2
3,第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外
周側を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2
ポート13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側
チェックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3
流路Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19
を経由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路
がある。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、
貫通孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側
第1流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート
21を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室
Aに至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔2
5,第3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス
流路Gとの3つの流路がある。
【0024】すなわち、ショックアブソーバSAは、調
整子40を回動させることにより、その回動に基づいて
減衰係数を、伸側・圧側のいずれとも図6に示すような
特性で、低減衰係数(以後、ソフトという)から高減衰
係数(以後、ハードという)の範囲で多段階に変更可能
に構成されている。また、図7に示すように、伸側・圧
側いずれもソフトとしたのポジションから調整子40
を反時計方向(方向)に回動させると、伸側のみハー
ド側に変化し、逆に、調整子40を時計方向(方向)
に回動させると、圧側のみハード側に変化する構造とな
っている。
整子40を回動させることにより、その回動に基づいて
減衰係数を、伸側・圧側のいずれとも図6に示すような
特性で、低減衰係数(以後、ソフトという)から高減衰
係数(以後、ハードという)の範囲で多段階に変更可能
に構成されている。また、図7に示すように、伸側・圧
側いずれもソフトとしたのポジションから調整子40
を反時計方向(方向)に回動させると、伸側のみハー
ド側に変化し、逆に、調整子40を時計方向(方向)
に回動させると、圧側のみハード側に変化する構造とな
っている。
【0025】ちなみに、図7において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,M−M断面,N−N断面を、それぞれ、図
8,図9,図10に示し、また、各ポジションの減衰力
特性を図11,12,13に示している。
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,M−M断面,N−N断面を、それぞれ、図
8,図9,図10に示し、また、各ポジションの減衰力
特性を図11,12,13に示している。
【0026】次に、パルスモータ3の駆動を制御するコ
ントロールユニット4について説明する。前記コントロ
ールユニット4のCPU4bには、図14のブロック図
に示すように、上下Gセンサ1から入力されるばね上加
速度gを積分してばね上速度vに変換する積分器(ばね
上速度演算手段)4eおよび、このばね上速度vを、0.
5Hz 〜3Hz の周波数域の成分のみの信号に変換するため
の図15に示す特性のバンドパスフィルタ4fで構成さ
れる信号処理部が設けられている。なお、この0.5Hz 〜
3Hz の周波数域のばね上速度を本明細書では「制御用ば
ね上速度Vn 」と呼び、コントロールユニット4は、こ
の制御用ばね上速度Vn に基づき減衰係数を制御する。
また、バンドパスフィルタ4fは、少なくとも1次のも
のであればよいが、1次のものよりは2次のものの方
が、2次のものよりも3次のものの方が好ましい。
ントロールユニット4について説明する。前記コントロ
ールユニット4のCPU4bには、図14のブロック図
に示すように、上下Gセンサ1から入力されるばね上加
速度gを積分してばね上速度vに変換する積分器(ばね
上速度演算手段)4eおよび、このばね上速度vを、0.
5Hz 〜3Hz の周波数域の成分のみの信号に変換するため
の図15に示す特性のバンドパスフィルタ4fで構成さ
れる信号処理部が設けられている。なお、この0.5Hz 〜
3Hz の周波数域のばね上速度を本明細書では「制御用ば
ね上速度Vn 」と呼び、コントロールユニット4は、こ
の制御用ばね上速度Vn に基づき減衰係数を制御する。
また、バンドパスフィルタ4fは、少なくとも1次のも
のであればよいが、1次のものよりは2次のものの方
が、2次のものよりも3次のものの方が好ましい。
【0027】そこで、コントロールユニット4の減衰係
数制御作動について、図16,図17のフローチャート
に基づき説明する。なお、これらのフローチャートに示
す制御は、各ショックアブソーバSA毎に行っている。
数制御作動について、図16,図17のフローチャート
に基づき説明する。なお、これらのフローチャートに示
す制御は、各ショックアブソーバSA毎に行っている。
【0028】まず、図16は、全体の作動を示すフロー
チャートであって、ステップ101は、初期設定を行う
ステップである。
チャートであって、ステップ101は、初期設定を行う
ステップである。
【0029】ステップ102は、ばね上加速度gを読み
込むステップである。
込むステップである。
【0030】ステップ103は、ばね上加速度gからば
ね上速度vを算出するステップであって、すなわち、ば
ね上加速度gを積分器4e(例えば、0.1Hz のデジタル
ローパスフィルタで構成することができる)で積分し
て、ばね上速度vに変換するものである。
ね上速度vを算出するステップであって、すなわち、ば
ね上加速度gを積分器4e(例えば、0.1Hz のデジタル
ローパスフィルタで構成することができる)で積分し
て、ばね上速度vに変換するものである。
【0031】ステップ104は、このばね上速度vをバ
ンドパスフィルタ4fで処理して、制御用ばね上速度V
n を算出するステップである。
ンドパスフィルタ4fで処理して、制御用ばね上速度V
n を算出するステップである。
【0032】ステップ105は、制御用ばね上速度Vn
により目標減衰係数nを算出するステップである。
により目標減衰係数nを算出するステップである。
【0033】ステップ106は、目標減衰係数nにより
パルスモータ3の制御点を算出するステップである。
パルスモータ3の制御点を算出するステップである。
【0034】ステップ107は、ステップ106で算出
した制御点に向かってパルスモータ3を駆動させるステ
ップである。
した制御点に向かってパルスモータ3を駆動させるステ
ップである。
【0035】この図16のフロチャートにおいてステッ
プ105に示している制御用ばね上速度Vn に基づき目
標減衰係数nを算出する作動について、さらに、図17
のフローチャートにより詳細に説明する。
プ105に示している制御用ばね上速度Vn に基づき目
標減衰係数nを算出する作動について、さらに、図17
のフローチャートにより詳細に説明する。
【0036】図17において、ステップ111は、現在
の制御用ばね上速度Vn が正か否かを判定するステップ
で、YESでステップ112に進み、NOでステップ1
17に進む。つまり、この判定ステップ111は、ショ
ックアブソーバSAのストローク方向を判定していて、
YESで伸方向にストロークしていると判定し、NOで
ストロークしていない場合を含み圧方向にストロークし
ていると判定する。
の制御用ばね上速度Vn が正か否かを判定するステップ
で、YESでステップ112に進み、NOでステップ1
17に進む。つまり、この判定ステップ111は、ショ
ックアブソーバSAのストローク方向を判定していて、
YESで伸方向にストロークしていると判定し、NOで
ストロークしていない場合を含み圧方向にストロークし
ていると判定する。
【0037】ステップ112は、前回の制御用ばね上速
度Vn-1 が負であるか否かを判定するステップでYES
でステップ113に進み、NOでステップ114に進
む。つまり、ステップ111,112で、ショックアブ
ソーバSAの近傍のばね上の移動方向が変化したか否か
を判定している。
度Vn-1 が負であるか否かを判定するステップでYES
でステップ113に進み、NOでステップ114に進
む。つまり、ステップ111,112で、ショックアブ
ソーバSAの近傍のばね上の移動方向が変化したか否か
を判定している。
【0038】ステップ113は、ばね上速度しきい値V
S を初期設定するステップであり、この処理の後、ステ
ップ114に進む。
S を初期設定するステップであり、この処理の後、ステ
ップ114に進む。
【0039】ステップ114は、現在の制御用ばね上速
度Vn がばね上速度しきい値VS 以上であるか否かを判
定するステップであり、YESでステップ115に進
み、NOでステップ116に進む。
度Vn がばね上速度しきい値VS 以上であるか否かを判
定するステップであり、YESでステップ115に進
み、NOでステップ116に進む。
【0040】ステップ115は、ばね上速度しきい値V
S を現在の制御用ばね上速度Vn に書き変えるステップ
であり、この後、ステップ116に進む。
S を現在の制御用ばね上速度Vn に書き変えるステップ
であり、この後、ステップ116に進む。
【0041】ステップ116は、減衰係数制御を行うに
あたり、伸側の目標減衰係数nを設定するステップであ
り、この目標減衰係数nは、n=(Nt /VS )×Vn
の演算式により得られる。なお、目標減衰係数nは、調
整子40のポジションを所定のポジションとすることで
得られる。また、Nt は、伸側の最大減衰ポジションで
ある。
あたり、伸側の目標減衰係数nを設定するステップであ
り、この目標減衰係数nは、n=(Nt /VS )×Vn
の演算式により得られる。なお、目標減衰係数nは、調
整子40のポジションを所定のポジションとすることで
得られる。また、Nt は、伸側の最大減衰ポジションで
ある。
【0042】すなわち、ステップ114〜116では、
制御用ばね上速度Vn が、ばね上速度しきい値VS を越
えると、最大減衰係数とし、一方、ばね上速度しきい値
VSよりも低い場合には、ばね上速度しきい値VS との
割合により最大減衰係数を基準として目標減衰係数n
(減衰係数)を決定する。
制御用ばね上速度Vn が、ばね上速度しきい値VS を越
えると、最大減衰係数とし、一方、ばね上速度しきい値
VSよりも低い場合には、ばね上速度しきい値VS との
割合により最大減衰係数を基準として目標減衰係数n
(減衰係数)を決定する。
【0043】ステップ117は、制御用ばね上速度Vn
が0であるか否かを判定するステップであり、YESで
一回の流れを終了し、NOでステップ118に進む。
が0であるか否かを判定するステップであり、YESで
一回の流れを終了し、NOでステップ118に進む。
【0044】ステップ118は、前回の制御用ばね上速
度Vn-1 が正であるか否かを判定するステップであり、
YESでステップ119に進み、NOでステップ120
に進む。
度Vn-1 が正であるか否かを判定するステップであり、
YESでステップ119に進み、NOでステップ120
に進む。
【0045】ステップ119は、ステップ113と同様
に、ばね上速度しきい値VS を初期設定するステップで
あり、この後ステップ120に進む。
に、ばね上速度しきい値VS を初期設定するステップで
あり、この後ステップ120に進む。
【0046】ステップ120は、ステップ114と同様
に、現在の制御用ばね上速度Vn がばね上速度しきい値
VS 以上であるか否かを判定するステップであり、YE
Sでステップ121に進み、NOでステップ122に進
む。
に、現在の制御用ばね上速度Vn がばね上速度しきい値
VS 以上であるか否かを判定するステップであり、YE
Sでステップ121に進み、NOでステップ122に進
む。
【0047】ステップ121は、ステップ115と同様
に、ばね上速度しきい値VS を現在の制御用ばね上速度
Vn に書き変えるステップであり、この後、ステップ1
22に進む。
に、ばね上速度しきい値VS を現在の制御用ばね上速度
Vn に書き変えるステップであり、この後、ステップ1
22に進む。
【0048】ステップ122は、ステップ116と同様
に、減衰係数制御を行うにあたり目標減衰係数nを設定
するためのステップであって、この目標減衰係数nは、
n=(NC /VS )×Vn の演算式により得られる。な
お、NC は圧側の最大減衰ポジションである。
に、減衰係数制御を行うにあたり目標減衰係数nを設定
するためのステップであって、この目標減衰係数nは、
n=(NC /VS )×Vn の演算式により得られる。な
お、NC は圧側の最大減衰ポジションである。
【0049】なお、上述の図17のフローチャートに示
す制御を行った場合の一例を図18のタイムチャートに
示しており、この図に示すように、ショックアブソーバ
SAの制御方向は、ばね上速度vに応じて切り換えられ
ているのがわかる。
す制御を行った場合の一例を図18のタイムチャートに
示しており、この図に示すように、ショックアブソーバ
SAの制御方向は、ばね上速度vに応じて切り換えられ
ているのがわかる。
【0050】以上説明したように、本発明実施例にあっ
ては、ばね上加速度gを積分して得られたばね上速度v
を、バンドパスフィルタ4fにより図15に示す特性の
制御用ばね上信号Vn に変換してから減衰係数制御を行
うため、高周波域の成分がカットされて、これに対応し
た制御を行わないことになる。このため、図19に示す
ように、ばね上共振周波数nU よりも高い高周波数域で
は低減衰係数のショックアブソーバと同様の低い伝達率
となって、乗り心地が向上するという効果が得られる。
なお、図19は、点線が低減衰係数固定のショックアブ
ソーバのばね上伝達率特性を示しており、実線が本実施
例のショックアブソーバSAのばね上伝達率特性を示し
ている。
ては、ばね上加速度gを積分して得られたばね上速度v
を、バンドパスフィルタ4fにより図15に示す特性の
制御用ばね上信号Vn に変換してから減衰係数制御を行
うため、高周波域の成分がカットされて、これに対応し
た制御を行わないことになる。このため、図19に示す
ように、ばね上共振周波数nU よりも高い高周波数域で
は低減衰係数のショックアブソーバと同様の低い伝達率
となって、乗り心地が向上するという効果が得られる。
なお、図19は、点線が低減衰係数固定のショックアブ
ソーバのばね上伝達率特性を示しており、実線が本実施
例のショックアブソーバSAのばね上伝達率特性を示し
ている。
【0051】一方、この図19に示しているように、ば
ね上共振周波数nU を含む低周波数域では、低減衰係数
のショックアブソーバに比べて共振を抑制しており、高
い操縦安定性が得られる。
ね上共振周波数nU を含む低周波数域では、低減衰係数
のショックアブソーバに比べて共振を抑制しており、高
い操縦安定性が得られる。
【0052】また、図20のタイムチャートは、上から
順に上下Gセンサ1で検出している信号に相当している
ばね上加速度g,このばね上加速度gを積分器4eで演
算して求めたばね上速度v,このばね上速度vをバンド
パスフィルタ4fにより処理した後の制御用ばね上速度
Vn を示していて、この図中doに示すように、上下G
センサ1で検出するばね上加速度gが、温度等により0
点がドリフトしたり、坂道走行等で下降方向(または上
昇方向)にオフセットしたりしても、制御用ばね上速度
Vn に処理した状態では、これらの影響が表れることが
ないもので、このように所定の周波数域の制御用ばね上
速度Vn を正確に検出して、的確な減衰係数制御を行う
ことができる。
順に上下Gセンサ1で検出している信号に相当している
ばね上加速度g,このばね上加速度gを積分器4eで演
算して求めたばね上速度v,このばね上速度vをバンド
パスフィルタ4fにより処理した後の制御用ばね上速度
Vn を示していて、この図中doに示すように、上下G
センサ1で検出するばね上加速度gが、温度等により0
点がドリフトしたり、坂道走行等で下降方向(または上
昇方向)にオフセットしたりしても、制御用ばね上速度
Vn に処理した状態では、これらの影響が表れることが
ないもので、このように所定の周波数域の制御用ばね上
速度Vn を正確に検出して、的確な減衰係数制御を行う
ことができる。
【0053】次に、図21に示す本発明第2実施例につ
いて説明する。図21は、請求の範囲のバンドパスフィ
ルタおよびばね上速度演算手段に相当する信号処理部の
構成を示すブロック図であって、この第2実施例は、バ
ンドパスフィルタをハイパスフィルタ4mとローパスフ
ィルタ4nで構成している。すなわち、第1実施例と同
様の構造の積分器4eを挟んで 0.5Hzのカットオフ周波
数を有するハイパスフィルタ4mと、 3Hzのカットオフ
周波数を有するローパスフィルタ4nが設けられてい
る。なお、作用については第1実施例と同様であるので
説明を省略する。
いて説明する。図21は、請求の範囲のバンドパスフィ
ルタおよびばね上速度演算手段に相当する信号処理部の
構成を示すブロック図であって、この第2実施例は、バ
ンドパスフィルタをハイパスフィルタ4mとローパスフ
ィルタ4nで構成している。すなわち、第1実施例と同
様の構造の積分器4eを挟んで 0.5Hzのカットオフ周波
数を有するハイパスフィルタ4mと、 3Hzのカットオフ
周波数を有するローパスフィルタ4nが設けられてい
る。なお、作用については第1実施例と同様であるので
説明を省略する。
【0054】次に、図22に示す本発明第3実施例につ
いて説明する。図22は、信号処理部の構成を示すブロ
ック図であって、この第3実施例は、第1実施例と同様
の構造の積分器4eと、ばね上共振周波数と同一のカッ
トオフ周波数を有するハイパスフィルタ51およびロー
パスフィルタ52と、ゲインをn2 倍するゲイン調整器
(ゲイン修正手段)53とで構成されている。
いて説明する。図22は、信号処理部の構成を示すブロ
ック図であって、この第3実施例は、第1実施例と同様
の構造の積分器4eと、ばね上共振周波数と同一のカッ
トオフ周波数を有するハイパスフィルタ51およびロー
パスフィルタ52と、ゲインをn2 倍するゲイン調整器
(ゲイン修正手段)53とで構成されている。
【0055】この実施例では、まず、前記積分器4e
で、ばね上加速度gがばね上速度Vに変換された後、ハ
イパスフィルタ51及びローパスフィルタ52におい
て、このばね上速度Vのうち、ばね上共振周波数成分の
みを残し、それより低周波成分と高周波成分がカットオ
フされたばね上速度VHLに変換され、次いで、ゲイン調
整器53により、ゲインがn2 倍された制御用ばね上速
度V0 に変換される。
で、ばね上加速度gがばね上速度Vに変換された後、ハ
イパスフィルタ51及びローパスフィルタ52におい
て、このばね上速度Vのうち、ばね上共振周波数成分の
みを残し、それより低周波成分と高周波成分がカットオ
フされたばね上速度VHLに変換され、次いで、ゲイン調
整器53により、ゲインがn2 倍された制御用ばね上速
度V0 に変換される。
【0056】図23は、ハイパスフィルタ51及びロー
パスフィルタ52の処理特性を示す説明図であって、上
段はゲイン特性、下段は位相特性を示し、(イ)はハイ
パスフィルタ51の特性,(ロ)はローパスフィルタ5
2の特性,(ハ)は両特性の合成特性である。この図に
示すように、ハイパスフィルタ51及びローパスフィル
タ52による処理によって、ばね上共振周波数付近のゲ
インが1/n2 に低下するため、その後ゲイン調整器5
3により、ゲインをn2 倍にすることでゲインの低下分
を修正することができ、これにより、制御不要な極低周
波数および高周波数成分がカットされると共に、ゲイン
の低下および位相遅れのない制御用ばね上速度V0 を得
ることができる。
パスフィルタ52の処理特性を示す説明図であって、上
段はゲイン特性、下段は位相特性を示し、(イ)はハイ
パスフィルタ51の特性,(ロ)はローパスフィルタ5
2の特性,(ハ)は両特性の合成特性である。この図に
示すように、ハイパスフィルタ51及びローパスフィル
タ52による処理によって、ばね上共振周波数付近のゲ
インが1/n2 に低下するため、その後ゲイン調整器5
3により、ゲインをn2 倍にすることでゲインの低下分
を修正することができ、これにより、制御不要な極低周
波数および高周波数成分がカットされると共に、ゲイン
の低下および位相遅れのない制御用ばね上速度V0 を得
ることができる。
【0057】また、図24は、ハイパスフィルタ51及
びローパスフィルタ52とゲイン調整器53による処理
前(実線)と処理後(点線)における各周波数域での周
波数特性を示す図であって、この図に示すように、処理
後では、極低周波数(a)および高周波数(c)の振幅
が小さく押えられると共に、ばね上共振周波数(b)は
その振幅も位相もほとんど処理前と同じ状態に維持させ
ることができる。
びローパスフィルタ52とゲイン調整器53による処理
前(実線)と処理後(点線)における各周波数域での周
波数特性を示す図であって、この図に示すように、処理
後では、極低周波数(a)および高周波数(c)の振幅
が小さく押えられると共に、ばね上共振周波数(b)は
その振幅も位相もほとんど処理前と同じ状態に維持させ
ることができる。
【0058】また、図25は、極低周波数とばね上共振
周波数が混在した処理前の特性(点線で示す特性)と、
処理後の特性(実線で示す特性)を示す図であり、この
図に示すように、極低周波数成分をカットしたばね上共
振周波数成分のみを取り出すことができる。
周波数が混在した処理前の特性(点線で示す特性)と、
処理後の特性(実線で示す特性)を示す図であり、この
図に示すように、極低周波数成分をカットしたばね上共
振周波数成分のみを取り出すことができる。
【0059】したがって、この実施例では、積分器4e
で演算されたばね上速度Vは、車両のばね上共振周波数
と同一のカットオフ周波数を有するハイパスフィルタ5
1およびローパスフィルタ52により車両のばね上共振
周波数以外の低周波数成分および高周波成分がカットオ
フされるので、前記請求項1記載の発明と同様の効果が
得られる。
で演算されたばね上速度Vは、車両のばね上共振周波数
と同一のカットオフ周波数を有するハイパスフィルタ5
1およびローパスフィルタ52により車両のばね上共振
周波数以外の低周波数成分および高周波成分がカットオ
フされるので、前記請求項1記載の発明と同様の効果が
得られる。
【0060】また、フィルタ処理によって低下するばね
上共振周波数付近のゲインは、ゲイン調整器53によっ
て修正されるので、ゲインの低下や位相遅れのない状態
で制御を行なうことができるようになるという特徴を有
している。
上共振周波数付近のゲインは、ゲイン調整器53によっ
て修正されるので、ゲインの低下や位相遅れのない状態
で制御を行なうことができるようになるという特徴を有
している。
【0061】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0062】例えば、実施例では、各ショックアブソー
バ毎に制御を行ったが、前輪側と後輪側とに分けて制御
を行ってもよい。また、この場合、制御に用いる信号は
前輪側もしくは後輪側のいずれか一方の信号のみに基づ
いて制御を行うようにしてもよい。
バ毎に制御を行ったが、前輪側と後輪側とに分けて制御
を行ってもよい。また、この場合、制御に用いる信号は
前輪側もしくは後輪側のいずれか一方の信号のみに基づ
いて制御を行うようにしてもよい。
【0063】また、実施例では、伸側・圧側の一方を高
減衰係数側に制御した際に、他方は低減衰係数に固定さ
れる構造の減衰係数変更手段を有したショックアブソー
バを用いたが、伸側・圧側とも同様に減衰係数が変化す
る構造の減衰係数変更手段を用いてもよい。
減衰係数側に制御した際に、他方は低減衰係数に固定さ
れる構造の減衰係数変更手段を有したショックアブソー
バを用いたが、伸側・圧側とも同様に減衰係数が変化す
る構造の減衰係数変更手段を用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明請求項1
記載の車両懸架装置は、ばね上加速度およびばね上速度
の信号伝達経路の途中に、カットオフ周波数が車両のば
ね上共振周波数を挟む周波数に設定されているバンドパ
スフィルタを設けた構成としたため、ばね上共振周波数
よりも低周波成分がカットされて、ばね上加速度検出手
段の0点の信号が温度ドリフト等によりドリフトした
り、坂道走行等によりオフセットが生じたりした場合
に、これらの影響が除去され、制御に必要なばね上速度
が算出できるという効果が得られる一方、ばね上共振周
波数よりも高周波成分がカットされるから、制御に不必
要な高周波数には応答しなくなり、乗り心地を向上させ
ることができるし、さらに、アクチュエータの駆動頻度
が低下してアクチュエータの劣化を防止すると共に、消
費エネルギの低下を達成することができるという効果が
得られる。
記載の車両懸架装置は、ばね上加速度およびばね上速度
の信号伝達経路の途中に、カットオフ周波数が車両のば
ね上共振周波数を挟む周波数に設定されているバンドパ
スフィルタを設けた構成としたため、ばね上共振周波数
よりも低周波成分がカットされて、ばね上加速度検出手
段の0点の信号が温度ドリフト等によりドリフトした
り、坂道走行等によりオフセットが生じたりした場合
に、これらの影響が除去され、制御に必要なばね上速度
が算出できるという効果が得られる一方、ばね上共振周
波数よりも高周波成分がカットされるから、制御に不必
要な高周波数には応答しなくなり、乗り心地を向上させ
ることができるし、さらに、アクチュエータの駆動頻度
が低下してアクチュエータの劣化を防止すると共に、消
費エネルギの低下を達成することができるという効果が
得られる。
【0065】また、請求項3記載の車両懸架装置は、ば
ね上加速度およびばね上速度の信号伝達経路の途中に、
車両のばね上共振周波数と同一のカットオフ周波数を有
するハイパスフィルタとローパスフィルタ、および、該
両フィルタ処理により低下するばね上速度のゲインを修
正するゲイン修正手段を設けた構成としたため、前記請
求項1記載の車両懸架装置と同様の効果が得られると共
に、フィルタ処理によって低下するばね上共振周波数付
近のゲインは、ゲイン修正手段によって修正されるの
で、ゲインの低下や位相遅れのない状態で制御を行なう
ことができるようになるという効果が得られる。
ね上加速度およびばね上速度の信号伝達経路の途中に、
車両のばね上共振周波数と同一のカットオフ周波数を有
するハイパスフィルタとローパスフィルタ、および、該
両フィルタ処理により低下するばね上速度のゲインを修
正するゲイン修正手段を設けた構成としたため、前記請
求項1記載の車両懸架装置と同様の効果が得られると共
に、フィルタ処理によって低下するばね上共振周波数付
近のゲインは、ゲイン修正手段によって修正されるの
で、ゲインの低下や位相遅れのない状態で制御を行なう
ことができるようになるという効果が得られる。
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム概念図で
ある。
ある。
【図2】本発明第1実施例の車両懸架装置を示す構成説
明図である。
明図である。
【図3】第1実施例の車両懸架装置を示すシステムブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】第1実施例装置に適用したショックアブソーバ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
図である。
【図6】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
した減衰力特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰係数特性図である。
ップ位置に対応した減衰係数特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
−K断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のM
−M断面図である。
−M断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの要部を示す図5の
N−N断面図である。
N−N断面図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
状態の減衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
減衰力特性図である。
【図14】第1実施例装置におけるCPU内部の信号処
理部の構成を示すブロック図である。
理部の構成を示すブロック図である。
【図15】第1実施例装置におけるバンドパスフィルタ
の特性図である。
の特性図である。
【図16】第1実施例装置におけるコントロールユニッ
トの制御作動を示すフローチャートである。
トの制御作動を示すフローチャートである。
【図17】第1実施例装置におけるコントロールユニッ
トの制御作動を示すフローチャートである。
トの制御作動を示すフローチャートである。
【図18】第1実施例装置の作動を示すタイムチャート
である。
である。
【図19】第1実施例装置におけるショックアブソーバ
のばね上伝達率特性図である。
のばね上伝達率特性図である。
【図20】第1実施例装置におけるばね上加速度,ばね
上速度,制御用ばね上速度の関係を示すタイムチャート
である。
上速度,制御用ばね上速度の関係を示すタイムチャート
である。
【図21】本発明第2実施例の車両懸架装置における信
号処理部の構成を示すブロック図である。
号処理部の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明第3実施例装置の車両懸架における信
号処理部の構成を示すブロック図である。
号処理部の構成を示すブロック図である。
【図23】第3実施例装置におけるハイパスフィルタ及
びローパスフィルタ処理特性を示す説明図である。
びローパスフィルタ処理特性を示す説明図である。
【図24】第3実施例におけるハイパスフィルタ及びロ
ーパスフィルタとゲイン調整器による処理前と処理後に
おける各周波数域での周波数特性を示す図である。
ーパスフィルタとゲイン調整器による処理前と処理後に
おける各周波数域での周波数特性を示す図である。
【図25】第3実施例装置における極低周波数とばね上
共振周波数が混在したハイパスフィルタ処理前の特性と
処理後の特性を示す図である。
共振周波数が混在したハイパスフィルタ処理前の特性と
処理後の特性を示す図である。
【図26】従来技術のショックアブソーバのばね上伝達
率特性図である。
率特性図である。
a 減衰係数変更手段 b ショックアブソーバ c ばね上加速度検出手段 d ばね上速度演算手段 e 減衰係数制御手段 f バンドパスフィルタ
Claims (3)
- 【請求項1】 車体と各車輪との間に介在され、減衰係
数変更手段により減衰係数を任意に変更可能に形成され
たショックアブソーバと、 車体のばね上上下方向加速度を検出するばね上加速度検
出手段と、 このばね上加速度検出手段で得られるばね上加速度を積
分してばね上速度を求めるばね上速度演算手段と、 このばね上速度演算手段から得られるばね上速度に基づ
き、ショックアブソーバの減衰係数を制御する減衰係数
制御手段とを備えた車両懸架装置において、 前記ばね上加速度およびばね上速度の信号伝達経路の途
中に、カットオフ周波数が車両のばね上共振周波数を挟
む周波数に設定されているバンドパスフィルタを設けた
ことを特徴とする車両懸架装置。 - 【請求項2】 前記バンドパスフィルタが、ばね上共振
周波数よりも低い所定の周波数をカットオフ周波数とす
るハイパスフィルタと、ばね上共振周波数よりも高い所
定の周波数をカットオフ周波数とするローパスフィルタ
とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の車
両懸架装置。 - 【請求項3】 車体と各車輪との間に介在され、減衰係
数変更手段により減衰係数を任意に変更可能に形成され
たショックアブソーバと、 車体のばね上上下方向加速度を検出するばね上加速度検
出手段と、 このばね上加速度検出手段で得られるばね上加速度を積
分してばね上速度を求めるばね上速度演算手段と、 このばね上速度演算手段から得られるばね上速度に基づ
き、ショックアブソーバの減衰係数を制御する減衰係数
制御手段とを備えた車両懸架装置において、 前記ばね上加速度およびばね上速度の信号伝達経路の途
中に、車両のばね上共振周波数と同一のカットオフ周波
数を有するハイパスフィルタとローパスフィルタ、およ
び、該両フィルタ処理により低下するばね上速度のゲイ
ンを修正するゲイン修正手段を設けたことを特徴とする
車両懸架装置。
Priority Applications (3)
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Publication Number | Publication Date |
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- 1992-08-04 US US07/924,630 patent/US5828970A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-08-06 DE DE4226050A patent/DE4226050C2/de not_active Expired - Fee Related
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