JPH05123909A - 研磨工具保持装置 - Google Patents
研磨工具保持装置Info
- Publication number
- JPH05123909A JPH05123909A JP28891191A JP28891191A JPH05123909A JP H05123909 A JPH05123909 A JP H05123909A JP 28891191 A JP28891191 A JP 28891191A JP 28891191 A JP28891191 A JP 28891191A JP H05123909 A JPH05123909 A JP H05123909A
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- JP
- Japan
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- polishing tool
- shaft
- angular
- cylinder
- square
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- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Gripping On Spindles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 研磨工具保持装置の剛性向上、コンパクト
化、コストダウンを達成するとともに、研磨工具の押圧
力の正確な制御を達成する。 【構成】 研磨工具に回転力を伝達する伝達軸2を包囲
するように角筒3を設け、角筒3を大径筒体5に対して
フローティング支持させることによりフローティング機
構を構成し、フローティング機構の先端部にツール・チ
ェンジャ7を設けた。
化、コストダウンを達成するとともに、研磨工具の押圧
力の正確な制御を達成する。 【構成】 研磨工具に回転力を伝達する伝達軸2を包囲
するように角筒3を設け、角筒3を大径筒体5に対して
フローティング支持させることによりフローティング機
構を構成し、フローティング機構の先端部にツール・チ
ェンジャ7を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は研磨工具保持装置に関
し、さらに詳細にいえば、回転駆動源に対して研磨工具
をフローティング保持するための研磨工具保持装置に関
する。
し、さらに詳細にいえば、回転駆動源に対して研磨工具
をフローティング保持するための研磨工具保持装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から金型みがき等の用途に供される
研磨工具を保持するための装置として、一般的に、実開
昭63−161639号公報に示されるように、エア・
モータの出力軸に工具把持機構を設けた構成のものが採
用されているが、研磨工具を交換するためにツール・チ
ェンジャを使用する場合には、エア・モータを支持する
フローティング機構、エア・モータおよび研磨工具を全
体として交換する方法が一般的に採用されている。した
がって、全体として構成が大がかりになり、コスト・ア
ップを招いてしまうとともに、研磨すべき金型等と干渉
する可能性が高くなるという不都合がある。
研磨工具を保持するための装置として、一般的に、実開
昭63−161639号公報に示されるように、エア・
モータの出力軸に工具把持機構を設けた構成のものが採
用されているが、研磨工具を交換するためにツール・チ
ェンジャを使用する場合には、エア・モータを支持する
フローティング機構、エア・モータおよび研磨工具を全
体として交換する方法が一般的に採用されている。した
がって、全体として構成が大がかりになり、コスト・ア
ップを招いてしまうとともに、研磨すべき金型等と干渉
する可能性が高くなるという不都合がある。
【0003】このような不都合を考慮して、研磨工具を
交換する場合に、必要最少限の部材のみを交換できる装
置として、特公昭63−62334号公報に示すよう
に、上下スライド自在かつ回転自在な主軸に対してスピ
ンドルを介してホルダが取り付けられ、ホルダに対し
て、工具を保持するアダプタが取り外し可能に取り付け
られた構成のものが提案されている。そして、予め定め
られた所定位置に、アダプタを着脱するためのシリンダ
装置が配置されている。
交換する場合に、必要最少限の部材のみを交換できる装
置として、特公昭63−62334号公報に示すよう
に、上下スライド自在かつ回転自在な主軸に対してスピ
ンドルを介してホルダが取り付けられ、ホルダに対し
て、工具を保持するアダプタが取り外し可能に取り付け
られた構成のものが提案されている。そして、予め定め
られた所定位置に、アダプタを着脱するためのシリンダ
装置が配置されている。
【0004】したがって、アダプタに研磨ツールを予め
装着しておいて、シリンダ装置によりアダプタをホルダ
に装着し、この状態で主軸を下降させ、かつ回転させる
ことにより金型等を研磨することができる。しかし、こ
の構成の工具保持装置においては、アダプタを抜け止め
状に保持するための抜け止め溝および抜け止め片が設け
られているのみならず、ホルダに対するアダプタの自由
回転を阻止するためのキー溝および進退可能なキーが設
けられているのであるから、アダプタに対して回転力を
伝達するための機構がキーとキー溝との係合のみにな
り、剛性を余り高めることができないとともに、キーが
ばねにより付勢されているのであるから、多少の寸法誤
差が存在することに起因してホルダの回転中心とアダプ
タの回転中心がずれてしまうという不都合がある。ま
た、アダプタを着脱するためのシリンダ装置が別個に設
けられているのであるから、全体として装置が大型化す
るとともに、アダプタ着脱時にホルダをシリンダ装置に
対して正確に位置決めしなければならず、動作制御の精
度を著しく高めなければならないという不都合がある。
装着しておいて、シリンダ装置によりアダプタをホルダ
に装着し、この状態で主軸を下降させ、かつ回転させる
ことにより金型等を研磨することができる。しかし、こ
の構成の工具保持装置においては、アダプタを抜け止め
状に保持するための抜け止め溝および抜け止め片が設け
られているのみならず、ホルダに対するアダプタの自由
回転を阻止するためのキー溝および進退可能なキーが設
けられているのであるから、アダプタに対して回転力を
伝達するための機構がキーとキー溝との係合のみにな
り、剛性を余り高めることができないとともに、キーが
ばねにより付勢されているのであるから、多少の寸法誤
差が存在することに起因してホルダの回転中心とアダプ
タの回転中心がずれてしまうという不都合がある。ま
た、アダプタを着脱するためのシリンダ装置が別個に設
けられているのであるから、全体として装置が大型化す
るとともに、アダプタ着脱時にホルダをシリンダ装置に
対して正確に位置決めしなければならず、動作制御の精
度を著しく高めなければならないという不都合がある。
【0005】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、全体として小形化でき、かつ剛性を高め
ることができ、さらにコスト・ダウンを簡単に達成でき
る新規な研磨工具保持装置を提供することを目的として
いる。
たものであり、全体として小形化でき、かつ剛性を高め
ることができ、さらにコスト・ダウンを簡単に達成でき
る新規な研磨工具保持装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の研磨工具保持装置は、回転駆動源の出
力軸と連結された角軸とスライド可能に係合する角筒が
設けられてあり、角軸および角筒を包囲する状態で所定
距離スライド可能に、先端部内面がテーパ面に形成され
た大径筒体を設けてあり、上記角軸が大径筒体に対して
回転自在かつスライド自在に支持されているとともに、
付勢部材により抜け方向に付勢されてあり、研磨工具を
保持する保持部が、上記テーパ面と係合するテーパ面を
有するハウジング部と、上記角筒と係合可能な角軸とを
有しており、上記大径筒体の先端部所定位置に、保持部
を抜け止め状に保持する保持具が設けられてある。
めの、請求項1の研磨工具保持装置は、回転駆動源の出
力軸と連結された角軸とスライド可能に係合する角筒が
設けられてあり、角軸および角筒を包囲する状態で所定
距離スライド可能に、先端部内面がテーパ面に形成され
た大径筒体を設けてあり、上記角軸が大径筒体に対して
回転自在かつスライド自在に支持されているとともに、
付勢部材により抜け方向に付勢されてあり、研磨工具を
保持する保持部が、上記テーパ面と係合するテーパ面を
有するハウジング部と、上記角筒と係合可能な角軸とを
有しており、上記大径筒体の先端部所定位置に、保持部
を抜け止め状に保持する保持具が設けられてある。
【0007】請求項2の研磨工具保持装置は、両角軸が
互に等しい角数の軸であり、角筒が角軸の角数の整数倍
の角数の筒である。請求項3の研磨工具保持装置は、角
軸を回転自在に支持する二重筒体を含み、二重筒体の間
隙に上記大径筒体がスライド可能に設けられてあり、二
重筒体と大径筒体との間に、大径筒体をスライドさせる
ための圧力流体室が形成されてある。
互に等しい角数の軸であり、角筒が角軸の角数の整数倍
の角数の筒である。請求項3の研磨工具保持装置は、角
軸を回転自在に支持する二重筒体を含み、二重筒体の間
隙に上記大径筒体がスライド可能に設けられてあり、二
重筒体と大径筒体との間に、大径筒体をスライドさせる
ための圧力流体室が形成されてある。
【0008】
【作用】請求項1の研磨工具保持装置であれば、大径筒
体を抜け方向にスライドさせた状態で保持部のハウジン
グをテーパ係合させることにより、保持具により保持部
を抜け止め状に保持できる。そして、この状態において
は、角筒と保持部の角軸とが嵌合していない可能性があ
るが、保持部に保持された研磨工具を金型等に圧接した
ままで回転駆動源の出力軸を僅かに回転させれば、角筒
が角軸と嵌合し得る状態が生じ、付勢部材により角筒が
スライドすることにより出力軸と保持部の角軸との連結
が達成できる。したがって、その後は、回転駆動源を動
作させることにより研磨工具を自転させることができ
る。
体を抜け方向にスライドさせた状態で保持部のハウジン
グをテーパ係合させることにより、保持具により保持部
を抜け止め状に保持できる。そして、この状態において
は、角筒と保持部の角軸とが嵌合していない可能性があ
るが、保持部に保持された研磨工具を金型等に圧接した
ままで回転駆動源の出力軸を僅かに回転させれば、角筒
が角軸と嵌合し得る状態が生じ、付勢部材により角筒が
スライドすることにより出力軸と保持部の角軸との連結
が達成できる。したがって、その後は、回転駆動源を動
作させることにより研磨工具を自転させることができ
る。
【0009】さらに、大径筒体のスライド距離が長くな
っても、付勢部材が大径筒体と角筒との間に設けられて
いるだけであるから、角軸のスライドにより出力軸と保
持部とが連結された後において付勢部材による付勢力が
研磨工具のフローティング保持に影響を与えることがな
く、研磨工具の被研磨物に対する押圧力を一定に保持で
きる。
っても、付勢部材が大径筒体と角筒との間に設けられて
いるだけであるから、角軸のスライドにより出力軸と保
持部とが連結された後において付勢部材による付勢力が
研磨工具のフローティング保持に影響を与えることがな
く、研磨工具の被研磨物に対する押圧力を一定に保持で
きる。
【0010】また、研磨工具を取り外す場合には、大径
筒体を逆方向にスライドさせればよく、保持具による保
持部の抜け止め状の保持が解除されるので、保持部と共
に研磨工具を取り外すことができる。以上の説明から明
らかなように、全構成要素を同心状に配置し、しかも中
心に位置する両角軸および角筒で回転力伝達軸を構成し
ているのであるから、剛性を高めることができるととも
に、全体としてコンパクト化することができ、ひいては
コスト・ダウンを達成できる。さらに、大径筒体のスラ
イド距離を長くでき、しかも付勢部材による付勢力がフ
ローティング保持されている研磨工具に対して影響を及
ぼすという不都合を解消できる。さらにまた、研磨工具
がフローティング保持されているのであるから、教示作
業を簡単化でき、研磨作業に伴なう研磨工具の摩耗にも
対処できることになる。
筒体を逆方向にスライドさせればよく、保持具による保
持部の抜け止め状の保持が解除されるので、保持部と共
に研磨工具を取り外すことができる。以上の説明から明
らかなように、全構成要素を同心状に配置し、しかも中
心に位置する両角軸および角筒で回転力伝達軸を構成し
ているのであるから、剛性を高めることができるととも
に、全体としてコンパクト化することができ、ひいては
コスト・ダウンを達成できる。さらに、大径筒体のスラ
イド距離を長くでき、しかも付勢部材による付勢力がフ
ローティング保持されている研磨工具に対して影響を及
ぼすという不都合を解消できる。さらにまた、研磨工具
がフローティング保持されているのであるから、教示作
業を簡単化でき、研磨作業に伴なう研磨工具の摩耗にも
対処できることになる。
【0011】請求項2の研磨工具保持装置であれば、角
筒と保持部の角軸とが嵌合し得る状態を得るために必要
な回転角度を著しく小さくすることができるとともに、
保持部のハウジングをテーパ係合させただけで角筒と角
軸とが嵌合する可能性が高くなる。請求項3の研磨工具
保持装置であれば、大径筒体を安定に、かつスムーズに
スライドできるように支持することができ、しかも大径
筒体をスライドさせるための圧力流体室に対する圧力流
体供給路を簡単に形成することができる。
筒と保持部の角軸とが嵌合し得る状態を得るために必要
な回転角度を著しく小さくすることができるとともに、
保持部のハウジングをテーパ係合させただけで角筒と角
軸とが嵌合する可能性が高くなる。請求項3の研磨工具
保持装置であれば、大径筒体を安定に、かつスムーズに
スライドできるように支持することができ、しかも大径
筒体をスライドさせるための圧力流体室に対する圧力流
体供給路を簡単に形成することができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明の研磨工具保持装置の一実施
例を示す中央縦断面図であり、エア・モータ等の回転駆
動源1の出力軸1aに対してタイミング・ベルト等1c
を介して角軸2が一体的に連結されている。そして、角
軸2および角筒3を包囲する二重筒体4が回転駆動源1
に対して一体的に連結されており、二重筒体4の内側部
材4aと外側部材4bとの間隙4cに、先端部内面がテ
ーパ面5aに形成された大径筒体5がころがり軸受け5
bを介してスライド可能に収容されている。そして、テ
ーパ面5aの基部に軸受け9aを介して回転自在かつス
ライド自在に角筒3を設け、角筒3を角軸2に嵌合して
いるとともに、バネ9により抜け方向に付勢している。
また、研磨工具(図示せず)を保持する保持部6は、基
部側に上記テーパ面5aと係合するテーパ面6aが形成
されたハウジング6bを貫通する状態で軸6cが支持さ
れており、軸6cの基端部側が上記角軸2と等しい断面
形状の角軸6dに形成されている。そして、大径筒体5
を貫通してテーパ面5aから内向きに突出するように付
勢されたツール・チェンジャとしての保持具7が設けら
れてあるとともに、テーパ面6aの所定位置に保持具7
の突出先端部を受け入れる凹所6eが形成されてある。
尚、8aは大径筒体5の先端面所定位置に形成された位
置決め穴であり、8bはハウジング6bの所定位置に設
けられた突軸であり、突軸8bが位置決め穴8aに係合
するように保持部6を挿入することにより、保持具7と
凹所6eとの相対位置を揃えることができる。
説明する。図1はこの発明の研磨工具保持装置の一実施
例を示す中央縦断面図であり、エア・モータ等の回転駆
動源1の出力軸1aに対してタイミング・ベルト等1c
を介して角軸2が一体的に連結されている。そして、角
軸2および角筒3を包囲する二重筒体4が回転駆動源1
に対して一体的に連結されており、二重筒体4の内側部
材4aと外側部材4bとの間隙4cに、先端部内面がテ
ーパ面5aに形成された大径筒体5がころがり軸受け5
bを介してスライド可能に収容されている。そして、テ
ーパ面5aの基部に軸受け9aを介して回転自在かつス
ライド自在に角筒3を設け、角筒3を角軸2に嵌合して
いるとともに、バネ9により抜け方向に付勢している。
また、研磨工具(図示せず)を保持する保持部6は、基
部側に上記テーパ面5aと係合するテーパ面6aが形成
されたハウジング6bを貫通する状態で軸6cが支持さ
れており、軸6cの基端部側が上記角軸2と等しい断面
形状の角軸6dに形成されている。そして、大径筒体5
を貫通してテーパ面5aから内向きに突出するように付
勢されたツール・チェンジャとしての保持具7が設けら
れてあるとともに、テーパ面6aの所定位置に保持具7
の突出先端部を受け入れる凹所6eが形成されてある。
尚、8aは大径筒体5の先端面所定位置に形成された位
置決め穴であり、8bはハウジング6bの所定位置に設
けられた突軸であり、突軸8bが位置決め穴8aに係合
するように保持部6を挿入することにより、保持具7と
凹所6eとの相対位置を揃えることができる。
【0013】図2はフローティング機構を構成する二重
筒体4と大径筒体5との関係を示す縦断面図であり、二
重筒体4の内側部材4aの所定位置に段付きの外向き環
状フランジ4dが一体形成されてある。そして、大径筒
体5の基部寄り内面所定位置に、フランジ4dの高さと
等しい深さの、圧力流体室としての環状溝5cが形成さ
れてあり、しかも、外向き環状フランジ4dを環状溝5
cに収容した状態においてフランジにより区画される環
状溝5cの各空間にエアを供給するためのエア供給路5
d,5eが形成されてある。
筒体4と大径筒体5との関係を示す縦断面図であり、二
重筒体4の内側部材4aの所定位置に段付きの外向き環
状フランジ4dが一体形成されてある。そして、大径筒
体5の基部寄り内面所定位置に、フランジ4dの高さと
等しい深さの、圧力流体室としての環状溝5cが形成さ
れてあり、しかも、外向き環状フランジ4dを環状溝5
cに収容した状態においてフランジにより区画される環
状溝5cの各空間にエアを供給するためのエア供給路5
d,5eが形成されてある。
【0014】図3は角軸2と角筒3との関係を示す横断
面図であり、角軸2が正六角形断面形状である。そし
て、角筒3の外形が円形断面形状であり、内形が互に3
0度ずらせた正六角形を重ね合せた断面形状である。上
記の構成の研磨工具保持装置の動作は次のとおりであ
る。研磨工具を保持していない状態においては、図4に
示すように、保持部6が装着されておらず、角筒3がば
ね9により付勢されて抜け方向の限界位置までスライド
した状態である。
面図であり、角軸2が正六角形断面形状である。そし
て、角筒3の外形が円形断面形状であり、内形が互に3
0度ずらせた正六角形を重ね合せた断面形状である。上
記の構成の研磨工具保持装置の動作は次のとおりであ
る。研磨工具を保持していない状態においては、図4に
示すように、保持部6が装着されておらず、角筒3がば
ね9により付勢されて抜け方向の限界位置までスライド
した状態である。
【0015】研磨工具を装着する場合には、軸6cの先
端部に研磨工具(図示せず)を装着した保持部6を、大
径筒体5に挿入するとともに、エア供給路5dを通して
環状溝5cの下側の区画室に圧力エアを供給して大径筒
体5を抜け方向にスライドさせればよく、テーパ面5a
とテーパ面6aとが係合した状態で保持具7が凹所6e
と係合し、保持部6が抜け止め状に保持される。但し、
この状態においては、軸6cの基端部の角軸6dが角筒
3に挿入されている保障は全くなく、一般的には、角軸
6dがばね9に抗して角筒3を押し込んだ状態である
(図5参照)。即ち、このままでは回転駆動源1の出力
軸1aの回転を軸6cにスムーズに伝達することができ
ないのであるが、角筒3の内形が図3に示す断面形状で
あるから、軸6cの回転、即ち、研磨工具の回転を規制
した状態において出力軸1aを僅かに回転させればよ
く、30度未満の回転角度で、角軸6dが角筒3に挿入
される状態が得られ、ばね9の付勢力により角筒3が復
動して角軸6dと角筒3との係合を達成できる(図6参
照)。
端部に研磨工具(図示せず)を装着した保持部6を、大
径筒体5に挿入するとともに、エア供給路5dを通して
環状溝5cの下側の区画室に圧力エアを供給して大径筒
体5を抜け方向にスライドさせればよく、テーパ面5a
とテーパ面6aとが係合した状態で保持具7が凹所6e
と係合し、保持部6が抜け止め状に保持される。但し、
この状態においては、軸6cの基端部の角軸6dが角筒
3に挿入されている保障は全くなく、一般的には、角軸
6dがばね9に抗して角筒3を押し込んだ状態である
(図5参照)。即ち、このままでは回転駆動源1の出力
軸1aの回転を軸6cにスムーズに伝達することができ
ないのであるが、角筒3の内形が図3に示す断面形状で
あるから、軸6cの回転、即ち、研磨工具の回転を規制
した状態において出力軸1aを僅かに回転させればよ
く、30度未満の回転角度で、角軸6dが角筒3に挿入
される状態が得られ、ばね9の付勢力により角筒3が復
動して角軸6dと角筒3との係合を達成できる(図6参
照)。
【0016】その後は、回転駆動源1を把持するロボッ
ト・アーム(図示せず)を制御するとともに、回転駆動
源1を動作させることにより、金型等の自動みがき動作
を行なうことができる。研磨工具を取り外す場合には、
エア供給路5eを通して環状溝5cの上側の区画室に圧
力エアを供給して大径筒体5を押し込み方向にスライド
させればよく、保持具7と凹所6eとの係合が強制的に
解除されるので、簡単に保持部6と共に研磨工具を取り
外すことができる。
ト・アーム(図示せず)を制御するとともに、回転駆動
源1を動作させることにより、金型等の自動みがき動作
を行なうことができる。研磨工具を取り外す場合には、
エア供給路5eを通して環状溝5cの上側の区画室に圧
力エアを供給して大径筒体5を押し込み方向にスライド
させればよく、保持具7と凹所6eとの係合が強制的に
解除されるので、簡単に保持部6と共に研磨工具を取り
外すことができる。
【0017】その後は、上記一連の動作を反復すること
により、研磨工具を交換した状態での金型等の自動みが
きを行なうことができる。尚、以上の説明においては、
保持部6を大径筒体5に向かって挿入するようにしてい
るが、研磨工具を装着した保持部6を所定の待機位置に
支持させておき、ロボット・アームを動作させることに
より大径筒体5を保持部6の直上に正対させ、大径筒体
5を含む全体を下降させるとともに、下降終期において
圧力エアを供給して大径筒体5を抜け方向にスライドさ
せることによっても同様に研磨工具の装着を達成でき、
逆の動作を行なわせることにより研磨工具の取り外しを
達成できる。
により、研磨工具を交換した状態での金型等の自動みが
きを行なうことができる。尚、以上の説明においては、
保持部6を大径筒体5に向かって挿入するようにしてい
るが、研磨工具を装着した保持部6を所定の待機位置に
支持させておき、ロボット・アームを動作させることに
より大径筒体5を保持部6の直上に正対させ、大径筒体
5を含む全体を下降させるとともに、下降終期において
圧力エアを供給して大径筒体5を抜け方向にスライドさ
せることによっても同様に研磨工具の装着を達成でき、
逆の動作を行なわせることにより研磨工具の取り外しを
達成できる。
【0018】
【実施例2】図7はこの発明の研磨工具保持装置の他の
実施例の要部を示す縦断面図であり、上記実施例と異な
る点は、軸6cを2分し、ハウジング6bの内部におい
て両者を連結した点のみである。さらに詳細に説明する
と、軸6cは角軸6dを有する上部軸6fと下部軸6g
とに2分されており、下部軸6gの上端部に大径の円盤
部6hを一体形成し、すべり軸受け6jにより円盤部6
hの上面および下面をスライド可能に支持している。そ
して、円盤部6hの上面所定位置に長穴6kが形成され
ているとともに、上部軸6fの下面所定位置に長穴6k
と係合する丸軸6mが突出形成されている。さらに、丸
軸6mとしてコロを有する構成を採用して長穴6kとの
摩擦抵抗を小さくしている。
実施例の要部を示す縦断面図であり、上記実施例と異な
る点は、軸6cを2分し、ハウジング6bの内部におい
て両者を連結した点のみである。さらに詳細に説明する
と、軸6cは角軸6dを有する上部軸6fと下部軸6g
とに2分されており、下部軸6gの上端部に大径の円盤
部6hを一体形成し、すべり軸受け6jにより円盤部6
hの上面および下面をスライド可能に支持している。そ
して、円盤部6hの上面所定位置に長穴6kが形成され
ているとともに、上部軸6fの下面所定位置に長穴6k
と係合する丸軸6mが突出形成されている。さらに、丸
軸6mとしてコロを有する構成を採用して長穴6kとの
摩擦抵抗を小さくしている。
【0019】したがって、この実施例の場合には、保持
部6の構成要素である軸6cを比較的短い2本の軸で構
成でき、しかも組み立てを簡単に行なうことができるほ
か、上記実施例と同様の作用を達成できる。さらに、ハ
ウジング6bの内部に潤滑油を封止でき、長寿命化でき
る。尚、この発明は上記の実施例に限定されるものでは
なく、例えば、角軸2,6dとして正六角形断面形状の
角軸を用いる代わりに正五角形断面形状、正四角形断面
形状等所望の多角形断面形状の角軸を用いることが可能
であるほか、角筒3として角軸2,6dと等しい断面形
状の穴を有する角筒を用いることが可能であり、さらに
二重筒体4に替えて内側部材4aのみからなる筒体を用
いることが可能であり、その他、この発明の要旨を変更
しない範囲内において種々の設計変更を施すことが可能
である。
部6の構成要素である軸6cを比較的短い2本の軸で構
成でき、しかも組み立てを簡単に行なうことができるほ
か、上記実施例と同様の作用を達成できる。さらに、ハ
ウジング6bの内部に潤滑油を封止でき、長寿命化でき
る。尚、この発明は上記の実施例に限定されるものでは
なく、例えば、角軸2,6dとして正六角形断面形状の
角軸を用いる代わりに正五角形断面形状、正四角形断面
形状等所望の多角形断面形状の角軸を用いることが可能
であるほか、角筒3として角軸2,6dと等しい断面形
状の穴を有する角筒を用いることが可能であり、さらに
二重筒体4に替えて内側部材4aのみからなる筒体を用
いることが可能であり、その他、この発明の要旨を変更
しない範囲内において種々の設計変更を施すことが可能
である。
【0020】
【発明の効果】以上のように第1の発明は、全構成要素
を同心状に配置し、しかも中心に位置する両角軸および
角筒で回転力伝達軸を構成することにより、剛性を高め
ることができるとともに、全体としてコンパクト化する
ことができ、ひいてはコスト・ダウンを達成でき、しか
も、大径筒体のスライド距離を長くした場合において付
勢部材により保持部に付勢力が作用することを防止して
押圧力の正確な制御を達成できるという特有の効果を奏
する。
を同心状に配置し、しかも中心に位置する両角軸および
角筒で回転力伝達軸を構成することにより、剛性を高め
ることができるとともに、全体としてコンパクト化する
ことができ、ひいてはコスト・ダウンを達成でき、しか
も、大径筒体のスライド距離を長くした場合において付
勢部材により保持部に付勢力が作用することを防止して
押圧力の正確な制御を達成できるという特有の効果を奏
する。
【0021】第2の発明は、角筒と保持部の角軸とが嵌
合し得る状態を得るために必要な回転角度を著しく小さ
くすることができるとともに、保持部のハウジングをテ
ーパ係合させただけで角筒と角軸とが嵌合する可能性が
高くなるという特有の効果を奏する。第3の発明は、大
径筒体を安定に、かつスムーズにスライドできるように
支持することができ、しかも大径筒体をスライドさせる
ための圧力流体室に対する圧力流体供給路を簡単に形成
することができるという特有の効果を奏する。
合し得る状態を得るために必要な回転角度を著しく小さ
くすることができるとともに、保持部のハウジングをテ
ーパ係合させただけで角筒と角軸とが嵌合する可能性が
高くなるという特有の効果を奏する。第3の発明は、大
径筒体を安定に、かつスムーズにスライドできるように
支持することができ、しかも大径筒体をスライドさせる
ための圧力流体室に対する圧力流体供給路を簡単に形成
することができるという特有の効果を奏する。
【図1】この発明の研磨工具保持装置の一実施例を示す
中央縦断面図である。
中央縦断面図である。
【図2】フローティング機構を構成する二重筒体と大径
筒体との関係を示す縦断面図である。
筒体との関係を示す縦断面図である。
【図3】角軸と角筒との関係を示す横断面図である。
【図4】保持部を装着していない状態を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図5】保持部の角軸が角筒と係合していない状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図6】保持部の角軸が角筒と係合した状態を示す縦断
面図である。
面図である。
【図7】この発明の研磨工具保持装置の他の実施例の要
部を示す縦断面図である。
部を示す縦断面図である。
1 回転駆動源 1a 出力軸 2 角軸 3
角筒 4 二重筒体 4c 間隙 5 大径筒体 5a
テーパ面 5c 圧力流体室としての環状溝 6 保持部 6
a テーパ面 6d 角軸 7 保持具 9 ばね
角筒 4 二重筒体 4c 間隙 5 大径筒体 5a
テーパ面 5c 圧力流体室としての環状溝 6 保持部 6
a テーパ面 6d 角軸 7 保持具 9 ばね
Claims (3)
- 【請求項1】 回転駆動源(1)の出力軸(1a)と連
結された角軸(2)とスライド可能に係合する角筒
(3)が設けられてあり、角軸(2)および角筒(3)
を包囲する状態で所定距離スライド可能に、先端部内面
がテーパ面(5a)に形成された大径筒体(5)を設け
てあり、上記角軸(3)が大径筒体(5)に対して回転
自在かつスライド自在に支持されているとともに、付勢
部材(9)により抜け方向に付勢されてあり、研磨工具
を保持する保持部(6)が、上記テーパ面(5a)と係
合するテーパ面(6a)を有するハウジング部(6b)
と、上記角筒(3)と係合可能な角軸(6d)とを有し
ており、上記大径筒体(5)の先端部所定位置に、保持
部(6)を抜け止め状に保持する保持具(7)が設けら
れてあることを特徴とする研磨工具保持装置。 - 【請求項2】 両角軸(2)(6d)が互に等しい角数
の軸であり、角筒(3)が角軸(2)(6d)の角数の
整数倍の角数の筒である請求項1に記載の研磨工具保持
装置。 - 【請求項3】 角軸(2)を回転自在に支持する二重筒
体(4)を含み、二重筒体(4)の間隙(4c)に上記
大径筒体(5)がスライド可能に設けられてあり、二重
筒体(4)と大径筒体(5)との間に、大径筒体(5)
をスライドさせるための圧力流体室(5c)が形成され
てある請求項1または請求項2に記載の研磨工具保持装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28891191A JPH05123909A (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 研磨工具保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28891191A JPH05123909A (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 研磨工具保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123909A true JPH05123909A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17736392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28891191A Pending JPH05123909A (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 研磨工具保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05123909A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100401691B1 (ko) * | 2001-03-13 | 2003-10-17 | 한국생산기술연구원 | 금형 연마공구 자동교환장치 |
-
1991
- 1991-11-05 JP JP28891191A patent/JPH05123909A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100401691B1 (ko) * | 2001-03-13 | 2003-10-17 | 한국생산기술연구원 | 금형 연마공구 자동교환장치 |
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