JP4195644B2 - 治具盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを保持したフェルールの端面を研磨する端面研磨装置の研磨盤に対向して配置され、複数本のフェルールが取り付けられる治具盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
光コネクタプラグ等の主要部材であるフェルールは、光ファイバ挿入孔内に光ファイバを接着固定した後、フェルール端面とファイバ端面とを同時に平滑に研磨し、鏡面に仕上げて使用される。この研磨仕上げした光ファイバの研磨面が、フェルールの中心軸と垂直な面でなかったり、あるいは、研磨面に傷があったりすると、例えば、フェルール同士が対向接続される光コネクタプラグにおいて、対向位置精度が劣化し、損失が大きくなってしまう。このため、このような光ファイバを保持したフェルールの研磨面は高精度に研磨仕上げする必要がある。
【0003】
ここで、フェルールの端面の研磨には、例えば、研磨部材が固定された研磨盤を具備する光ファイバ端面研磨装置を用いるのが一般的である。この光ファイバ端面研磨装置の研磨盤に対向する位置には、複数本のフェルールを取り付けた治具盤が配置される。このような治具盤としては、例えば、ホルダプレートと、ホルダプレートに設けられた固定軸と、この固定軸周りに回転可能に設けられた板状のフェルール抑えレバーとを具備するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
なお、このような治具盤が取り付けられた光ファイバ端面研磨装置では、例えば、バネや重り等によって治具盤に荷重をかけることにより、自転および公転する研磨盤に固定された研磨部材に対して、治具盤に保持された多数のフェルール端面を押し付けて研磨を行うようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−108358号公報 (特許請求の範囲)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の治具盤は、フェルールを取り付ける際に、フェルールを研磨盤側に付勢するフェルール抑えレバーを回転させる必要があるため、大きなスペースを確保しなくてはならず、フェルールの取り付け本数が著しく制限されてしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み、従来ではスペース的に不可能であった本数のフェルールを比較的容易に取り付けることができる治具盤を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、光ファイバの先端部を保持したフェルール用筒状体と、当該フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、当該フェルール用筒状体の径方向に突出したつば部と、当該つば部の後端面に設けられ、当該つば部の外径より小さい外径で形成された円筒部と、を有するつば部材と、を含むフェルールの先端面を研磨する端面研磨装置の研磨盤に対向して配置される治具盤において、前記フェルールの前記フェルール用筒状体をその先端部を前記研磨盤側に突出させた状態で保持する保持部が設けられ、円盤形状を有する治具盤本体と、該治具盤本体上に配設され且つ前記保持部に保持された前記フェルールの前記つば部の後端面に当接する当接位置と前記保持部に干渉しない退避位置との間を前記治具盤本体の方向に沿って直線状に往復移動可能に保持された板部材と、該板部材を前記治具盤本体側に向かって付勢する付勢手段と、を備え、前記板部材は、前記治具盤本体上に立設された棒状部材に係合され、径方向に沿って長孔状に設けられる挿入孔と、前記挿入孔に対して径方向の外側に設けられ、前記つば部材の円筒部の外径より大きい幅で且つ前記つば部の外径より小さい幅に形成され、前記当接位置で前記つば部材の円筒部に係合し且つ周縁部が前記つば部の後端面と当接する周方向に並列された一対の細溝部と、を有し、前記板部材を、前記治具盤本体の径方向外側に向かって引き出し、前記棒状部材を前記挿入孔の一端に当接させて前記退避位置に移動させ、前記フェルール用筒状体を前記保持部に保持し、前記板部材を、前記治具盤本体の径方向内側に向かって押し込み、前記棒状部材を前記挿入孔の他端に当接させて前記当接位置に移動させ、前記細溝部を前記つば部材の円筒部に係合させることを特徴とする治具盤にある。
【0011】
本発明の第の態様は、第の態様において、前記板部材は、前記治具盤本体内側の端部側に前記挿入孔を有し、前記棒状部材に前記付勢手段が設けられていることを特徴とする治具盤にある。
【0012】
本発明の第の態様は、第1又は2の態様において、前記付勢手段は、前記棒状部材に装着された付勢ばねからなることを特徴とする治具盤にある。
【0013】
本発明の第の態様は、第の態様において、前記板部材と前記治具盤本体とには、前記当接位置で互いに係合する溝部及び突起部からなる係止部が設けられており、当該係止部の係合により前記当接位置が保持されることを特徴とする治具盤にある。
【0014】
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記細溝部に連続して設けられ且つ前記避退位置で前記つば部と干渉しない大きさの装入孔を具備することを特徴とする治具盤にある。
【0015】
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記板部材は、前記治具盤本体に設けられた案内溝の内面と摺接する摺接端部を有し、当該摺接端部を当該案内溝に係合して、前記板部材の回転移動を規制することを特徴とする治具盤にある。
【0016】
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記保持部は、前記フェルール用筒状体が挿入されるフェルール挿入孔と、該フェルール挿入孔に連通し且つ前記つば部が挿入される凹部とを具備し、当該凹部は、前記つば部の一部が前記治具盤本体上に所定量突出する深さで設けられていることを特徴とする治具盤にある。
【0017】
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記治具盤本体は、その中央部に前記端面研磨装置に取り付けるボス部材が設けられ、当該ボス部材に形成されたテーパ孔に、前記端面研磨装置に備えられ、所定の押圧力で付勢される押さえ軸の円錐状先端を嵌合して、前記治具盤本体に保持された前記フェルールを前記研磨盤の研磨面に押し付けることを特徴とする治具盤にある。
【0018】
かかる本発明の治具盤は、フェルールのつば部の後端面に当接する板部材を治具盤本体の内外方向に沿って直線状に往復移動可能に設けることにより、フェルールの取り付けが比較的容易であり、且つ従来の治具盤のように回転移動のためのスペースを確保する必要性はないのでフェルールの取り付け本数を増やすことができるという効果を奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0020】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る治具盤を示す斜視図及び平面図である。図2は、図1(b)の要部拡大平面図及びA−A′断面図である。図3は、治具盤本体の斜視図及び平面図である。図4は、板部材の斜視図である。図5は、図2(a)のB−B′断面図である。
【0021】
図1及び図2に示すように、本実施形態の治具盤10は、光ファイバ21を保持した複数本のフェルール20を保持する保持部31を有する治具盤本体30と、この治具盤本体30上に複数配設された板部材40と、この板部材40の治具盤本体30内側の一端部側に設けられてその板部材40を治具盤本体30側に付勢する付勢手段50とを具備する。そして、板部材40のそれぞれは、治具盤本体30上に付勢手段50を介して保持され、且つその治具盤本体30の内外方向に沿って直線状に往復移動可能に設けられている。
【0022】
治具盤本体30は、例えば、図3に示すように、多角形状、本実施形態では、12角形状を有し、その周縁部には、フェルール20の一部が挿入されて保持される一対の保持部31が治具盤本体30の各側面に対応する位置にそれぞれ設けられている。例えば、本実施形態では、一対の保持部31を12ヶ所、すなわち、1本のフェルール20を保持する保持部31を治具盤本体30の周方向に亘って24個設けた。勿論、このような治具盤本体30として、例えば、円状、矩形等の外形を有するものを用いてもよい。
【0023】
ここで、フェルール20は、図2(b)に示すように、光ファイバ21の先端部を保持したフェルール用筒状体22と、このフェルール用筒状体22の後端部に嵌合されフェルール用筒状体22の径方向に所定量突出したつば部23を有するつば部材24とを具備する。
【0024】
そして、治具盤本体30の保持部31は、このようなフェルール20のフェルール用筒状体22が挿入されるフェルール挿入孔31aと、このフェルール挿入孔31aに連通して設けられフェルール20のつば部23が挿入される凹部31bとを具備する。
【0025】
フェルール挿入孔31aは、フェルール用筒状体22の外径より若干大きい内径を有するが、フェルール挿入孔31aのフェルール用筒状体22に対するクリアランスは例えば、0.005μm以下であるのが好ましい。また、治具盤本体30の研磨盤側の面に垂直な基準軸に対するフェルール挿入孔31aの中心軸の傾斜角度は例えば、0.005°以下であるのが好ましい。
【0026】
一方、このようなフェルール挿入孔31aに連通する凹部31bは、本実施形態では、つば部23の厚さより浅く形成され、つば部23の外径より大きい内径で形成されている。また、治具盤本体30の各保持部31の間の領域には、各凹部31bに連通する溝部32が設けられている。この溝部32には、板部材40の突起部が係合される。この突起部については、詳しく後述する。このような溝部32は、例えば、ダイスカッター等により治具盤本体30の周縁部を直線状に削ることにより形成される。その際、治具盤本体30の縁部で且つ凹部31bの外側には、溝部32及び凹部31bに連通する切り欠き溝33が形成される。
【0027】
そして、本実施形態では、フェルール20のフェルール用筒状体22がフェルール挿入孔31aに挿入され、つば部23の先端面が凹部31bの底面に当接することにより、フェルール20は、フェルール用筒状体22の先端部が研磨盤側、すなわち、治具盤本体30の凹部31b側の面とは反対側の面から突出し、且つつば部23の後端部が治具盤本体30上に所定量突出した状態で保持部31に保持される。
【0028】
また、このような治具盤本体30上には、板部材40の治具盤本体30内側の端部である一端部が係合する案内溝34が複数、例えば、本実施形態では、治具盤本体30の外周に沿って等間隔で12個設けられている。このような案内溝34は、治具盤本体30上の突出部35を径方向に切り欠くことで形成され、その開口近傍には、治具盤本体30の厚さ方向に貫通した貫通孔36がそれぞれ設けられている。なお、治具盤本体30の中央部には、後述する端面研磨装置の取り付け部となるボス部材37が接合されている。
【0029】
さらに、治具盤本体30の各案内溝34には、それぞれ、治具盤本体30に保持された各フェルール20のつば部23の後端面に当接する板部材40が係合している。
【0030】
具体的には、板部材40は、治具盤本体30上の一対の保持部31と各案内溝34とに対応する位置にそれぞれ配設され、本実施形態では、治具盤本体30の外周に亘って12個設けられている。また、この板部材40は、図4に示すように、案内溝34に係合される一端部側に挿入孔41が設けられている。そして、この挿入孔41は、本実施形態では、長孔状に設けられ、板部材40の移動範囲、すなわち、板部材40の一部が保持部31に保持されたフェルール20のつば部23の後端面に当接する当接位置と保持部31に干渉しない退避位置との間の移動範囲を規制している。
【0031】
一方、板部材40の治具盤本体30外側の他端部側には、フェルール20のつば部23よりも後端側の部分、すなわち、つば部材24の円筒部分に係合し且つ周縁部がつば部23の後端面に当接する係合部が設けられている。例えば、本実施形態では、板部材40の他端部側に、つば部23に干渉しない大きさの装入孔42が設けられ、この装入孔42に連続して設けられた細溝部43が係合部となっている。この装入孔42は、つば部23の外径より大きい内径を有し、細溝部43は、つば部材24の円筒部分の外径より大きい幅で且つつば部23の外径より小さい幅を有している。このような装入孔42及び細溝部43は、一対の保持部31に対応して各板部材40に2個ずつ設けられている。
【0032】
なお、本実施形態では、上述したように、板部材40を治具盤本体30の周縁部に12個設ける一方、治具盤10を持ち易くするため、図1に示すように、相対向する一対の板部材40の他端部側に板部材40の面方向に対して垂直な板部であるつまみ部40aが設けられている。
【0033】
また、板部材40の裏面、すなわち、治具盤本体30側の面には、治具盤本体30の各保持部31の間に設けられた溝部32に係合する突起部44が各細溝部43の両側に設けられている。この突起部44は、溝部32に係合する形状、本実施形態では、略矩形の断面形状を有している。そして、本実施形態では、突起部44と溝部32とで係止部を構成している。
【0034】
このような板部材40は、図2に示すように、治具盤本体30上に立設された棒状部材60、すなわち、治具盤本体30の貫通孔36に一端部が固定された棒状部材60に挿入孔41を介して係合され、且つ付勢手段50によって治具盤本体30側に付勢されている。
【0035】
具体的には、棒状部材60の先端部には、その軸周りに設けられた固定溝61に固定リング62が嵌合され、付勢手段50はこの固定リング62と板部材40との間にリング部材63及び64を介して保持されている。これにより、板部材40は、付勢手段50により治具盤本体30側に付勢され、且つ付勢手段50(付勢ばね)の弾性変形により棒状部材60の軸方向への移動が許容されている。すなわち、板部材40は、一端部側の挿入孔41の周縁部が付勢手段50によって付勢されているので、その他端部を持ち上げることにより、付勢手段50が弾性変形し、板部材40の一端側が支点となって、他端部が治具盤本体30から離れる方向への移動が許容されている。
【0036】
また、本実施形態では、板部材40の一端部側は、それぞれ、治具盤本体30上に設けられた案内溝34に係合しているので、各板部材40が当接位置と退避位置との間を移動する際に、一端部の近傍の側面が案内溝34の内面に摺接される。このため、板部材40は、治具盤本体30の内外方向、本実施形態では、治具盤本体30の径方向に沿った直線状の往復移動方向に規制されている。すなわち、板部材40は、その一端部の近傍の側面が案内溝34の内面に当接するため、棒状部材60の軸周りの回転移動が規制されている。
【0037】
さらに、このような板部材40は、上述したように、挿入孔41を介して棒状部材60に係合しているので、この挿入孔41の孔の形状によって、当接位置と退避位置との間の移動に制限されている。
【0038】
ここで、図6を参照して、上述した構成の治具盤10に板部材40を介してフェルール20を取り付ける手順について説明する。なお、図6は、治具盤の要部拡大断面図である。
【0039】
まず、図6(a)に示すように、板部材40を治具盤本体30の外側に引き出す。具体的には、付勢手段50によって付勢された状態の板部材40をその一端部を支点として他端部を持ち上げると、板部材40は、突起部44の先端部が溝部32の開口周縁の面に当接し、一端部側を支点として所定量傾斜し、溝部32と突起部44との係合が外れる。その後、溝部32と突起部44との係合が外れた状態から、板部材40を治具盤本体30の外側に向かって引き出すことにより、棒状部材60が挿入孔41の一端に当接し、板部材40は、保持部31に干渉しない退避位置、すなわち、装入孔42と保持部31とが一致する位置に移動する。
【0040】
次に、図6(b)に示すように、フェルール20の先端側を装入孔42に通すと共にフェルール用筒状体22を保持部31、すなわち、フェルール挿入孔31aに、フェルール20のつば部23の先端面が凹部31bの底面に当接するまで挿入する。そして、挿入後は、フェルール用筒状体22の先端部が治具盤本体30の研磨盤側の面から所定量突出した状態となる。
【0041】
次いで、図6(c)に示すように、板部材40を治具盤本体30の内側に向かって押込むことにより、棒状部材60が板部材40の挿入孔41の他端に当接し、板部材40は、つば部23の後端面に当接する当接位置、すなわち、細溝部43と保持部31とが一致する位置に移動する。このとき、板部材40の突起部44と治具盤本体30の溝部32とが係合すると共に、板部材40の細溝部43がつば部材24の円筒部分と係合する。これにより、板部材40と治具盤本体30との間につば部23が挟まれる。すなわち、板部材40は、一端部側が付勢手段50によって治具盤本体30側に付勢されているので、細溝部43の周縁部の治具盤本体30側の面がつば部23の後端面に当接され、フェルール20が板部材40と保持部31との間に挟まれて保持される。このとき、板部材40は、つば部23の後端面に対してやや斜め方向から当接するが、本実施形態では、フェルール挿入孔31aを比較的高精度に形成しているので、フェルール20の端面研磨の際、フェルール20が保持部31の内部でガタつくのを有効に防止でき、確実に研磨することができる。
【0042】
以上説明したように、本実施形態の治具盤10では、板部材40を治具盤本体30の内外方向に沿って直線状に往復移動可能としたので、板部材40を治具盤本体30の外側に向かって引き出してフェルール20を保持部31に保持させた後、板部材40を治具盤本体30の内側に押込むだけでフェルール20の取り付けを行うことができ、フェルール20の取り付け作業を大幅に簡略化することができる。また、板部材40だけを移動させるので、付勢手段50は取り付けの邪魔にならない。
【0043】
さらに、板部材40は、当接位置と避退位置との間を治具盤本体30の内外方向に沿った直線状の移動に規制されているので、従来のように、回転移動に必要なスペースを確保しなくてもよく、フェルール筒状体22を保持する保持部31の間隔を狭くすることができ、省スペース化を図ることができる。これにより、本実施形態の治具盤10によれば、従来ではスペース的に不可能であった24本のフェルール20を取り付けることができる。このため、この治具盤10を端面研磨装置に取り付ければ、同時に24本のフェルール20を研磨できる。したがって、研磨時間を大幅に短縮でき、製造コストの削減を図ることができる。
【0044】
また、本実施形態では、板部材40の細溝部43をつば部材24の円筒部分に係合させ、そのつば部23の後端面に細溝部43の周縁部の治具盤本体30側の面を当接させているので、フェルール20の種類、すなわち、つば部23の形状等に関係なく、治具盤10に取り付けることができるという効果もある。
【0045】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を説明したが、治具盤の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
【0046】
例えば、上述した実施形態1では、付勢手段50として付勢ばねを例示して説明したが、これに限定されず、弾性を有する板ばね材からなる板部材を用いてもよい。この場合には、例えば、板部材を付勢する付勢手段を設けず、治具盤本体上をその内外方向に沿って直線状に往復移動可能となる部材に板部材を固定してもよい。
【0047】
また、上述した実施形態1では、1個の板部材40で2本のフェルール20を付勢するようにしたが、これに限定されず、1個の板部材で1本、若しくは3本以上のフェルールを付勢するようにしてもよい。
【0048】
さらに、上述した実施形態1では、板部材40に突起部44を設け、治具盤本体30に溝部32を設けたが、これに限定されず、板部材に溝部を設け、治具盤本体に突起部を設けるようにしてもよい。
【0049】
また、上述した実施形態1では、突起部44の断面形状を略矩形としたが、これに限定されず、突起部の断面形状を三角形としてもよい。この場合には、溝部をV溝とするのが好ましい。
【0050】
さらに、上述した実施形態1では、装入孔42に連続して設けられた細溝部43を有する板部材40を例示したが、これに限定されず、図7(a)に示すように、細溝部43Aだけの構成からなる板部材40Aとしてもよい。このような板部材40Aの各細溝部43Aの両側には、上述した実施形態1と同様に、治具盤本体の溝部に係合する突起部44Aが設けられている。
【0051】
また、上述した実施形態1では、円盤形状の治具盤本体30を用いたが、これに限定されず、長方形の治具盤本体を用いてもよい。そして、このような治具盤本体上には、上述した実施形態1と同様の板部材40を設けてもよいが、図7(b)に示すような長方形の板部材40Bを設けてもよい。この板部材40Bは、幅方向一端部側に長手方向に亘って細溝部43Bが複数並設されている。また、各細溝部43Bの両側には、実施形態1と同様に、治具盤本体の溝部と係合する突起部44Bが設けられている。
【0052】
さらに、このような本発明の治具盤は、フェルールの端面を研磨する端面研磨装置の研磨盤に対向する位置に配置される。図8は、その端面研磨装置の一例を示す概略図である。なお、ここでは、上述した実施形態1の治具盤10を搭載した一例を説明する。
【0053】
図8に示すように、自転用モータ71の回転軸には第1自転伝達盤72の中心部が固結され、この第1自転伝達盤72には回転中心を支点とする同心円上に複数の第1連結ピン73が固定されている。そして、この各第1連結ピン73は対応する各回転伝達盤74の偏心部に回転自在に連結され、この各回転伝達盤74には偏心部に第2連結ピン75が固定されている。各第2連結ピン75は第2自転伝達盤76に回転自在に連結されている。
【0054】
一方、公転用モータ77の回転軸には駆動歯車78の中心部が固結され、この駆動歯車78には従動歯車79がかみ合っている。この従動歯車79は公転伝達軸80の下部外周に固結され、この公転伝達軸80の上部外周には装置本体81の軸受筒部82が嵌合している。そして、この公転伝達軸80には回転中心より所定量偏心した位置に自転用回転軸83が回転自在に嵌入し、この自転用回転軸83の下端部は第2自転伝達盤76の中心部に固結されている。
【0055】
また、自転用回転軸83の上端部は、結合部材84を介して研磨盤85に結合されており、さらに研磨盤85の上面部には研磨部材85aが取り付けられている。
【0056】
一方、装置本体81には、支持機構90によって治具盤10が支持されている。この支持機構90は、装置本体81に固着された支持部91に下方に向かって所定の押圧力で付勢される先端に円錐形状を有する押さえ軸92と、この押さえ軸92と平行に設けられた回転止めピン93とで構成されている。
【0057】
この押さえ軸92の先端が治具盤10のボス部材37のテーパ孔に嵌合して治具盤10を研磨盤85方向に付勢することで、治具盤10に保持されたフェルールを研磨部材85aに押し付けている。また、このボス部材37に設けられた係合溝と回転止めピン93とが係合することで治具盤10の回転を規制している。
【0058】
このように複数のフェルール20を保持する治具盤10は、支持部91の押さえ軸92と回転止めピン93によって研磨盤85方向に付勢されると共に回転方向の移動が規制されて、複数のフェルール20の端面を研磨盤85上に取り付けられた研磨部材85aの研磨面に押し付ける。このとき、本実施形態では、上述した治具盤10に設けられた板部材40によって各フェルール20を独立して付勢保持しているので、各フェルール20の先端部の端面をそれぞれ同じ高さで研摩部材85aの研摩面に押し付けることができる。
【0059】
ここで、上述した端面研磨装置の動作について説明する。
【0060】
まず、公転運動については、公転用モータ77を駆動することによって歯車78,79を介して公転伝達軸80を回転させ、研磨盤85は、所定偏心量だけ公転運動する。この場合、公転伝達軸80の中に自転用回転軸83があるが、第1自転伝達盤72との間に複数の回転伝達盤74を配しているので、回転伝達盤74は公転伝達軸80の回転と同じ位相で第1連結ピン73回りでそれぞれ回転する。従って、第1自転伝達盤72が止まっていても、または回転していても公転伝達軸80の回転が規制されることはない。
【0061】
一方、自転運動については、自転用モータ71を駆動することによって第1自転伝達盤72を回転させるが、第1連結ピン73は第1自転伝達盤72の同心円上にあるので、前述と同じ軌跡を通り、自転用回転軸73は所定量偏心しているが、回転伝達盤74を介して連結しているので、第1自転伝達盤72と同じ回転数の回転が自転用回転軸83に伝達される。
【0062】
このように、公転伝達軸80及び自転用回転軸83が回転運動することで研磨盤85が回転しながら公転することにより、上述した板部材40によって各フェルール20を治具盤本体30側に付勢保持した状態で、各フェルール20の端面が研磨されるようになっている。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の治具盤では、フェルールのつば部の後端面に当接する板部材を治具盤本体の内外方向に沿って直線状に移動可能とするようにしたので、フェルールの取り付けが比較的容易であり、且つ従来の治具盤のように回転移動のためのスペースを確保する必要性はないので、フェルールの取り付け本数を多くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る治具盤を示す斜視図及び平面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る図1(b)に示す治具盤本体の要部拡大平面図及びA−A′断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る治具盤本体の斜視図及び平面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る板部材の斜視図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る図5(b)に示す治具盤本体のB−B′断面図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る治具盤の要部拡大断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る板部材の概略平面図である。
【図8】本発明の実施形態1に係る端面研磨装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 治具盤
20 フェルール
21 光ファイバ
22 フェルール用筒状体
23 つば部
24 つば部材
30 治具盤本体
40 板部材
50 付勢手段
60 棒状部材

Claims (8)

  1. 光ファイバの先端部を保持したフェルール用筒状体と、
    当該フェルール用筒状体の後端部に嵌合され、当該フェルール用筒状体の径方向に突出したつば部と、当該つば部の後端面に設けられ、当該つば部の外径より小さい外径で形成された円筒部と、を有するつば部材と、
    を含むフェルールの先端面を研磨する端面研磨装置の研磨盤に対向して配置される治具盤において、
    前記フェルールの前記フェルール用筒状体をその先端部を前記研磨盤側に突出させた状態で保持する保持部が設けられ、円盤形状を有する治具盤本体と、
    該治具盤本体上に配設され且つ前記保持部に保持された前記フェルールの前記つば部の後端面に当接する当接位置と前記保持部に干渉しない退避位置との間を前記治具盤本体の方向に沿って直線状に往復移動可能に保持された板部材と、
    該板部材を前記治具盤本体側に向かって付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記板部材は、
    前記治具盤本体上に立設された棒状部材に係合され、径方向に沿って長孔状に設けられる挿入孔と、
    前記挿入孔に対して径方向の外側に設けられ、前記つば部材の円筒部の外径より大きい幅で且つ前記つば部の外径より小さい幅に形成され、前記当接位置で前記つば部材の円筒部に係合し且つ周縁部が前記つば部の後端面と当接する周方向に並列された一対の細溝部と、
    を有し、
    前記板部材を、前記治具盤本体の径方向外側に向かって引き出し、前記棒状部材を前記挿入孔の一端に当接させて前記退避位置に移動させ、前記フェルール用筒状体を前記保持部に保持し、
    前記板部材を、前記治具盤本体の径方向内側に向かって押し込み、前記棒状部材を前記挿入孔の他端に当接させて前記当接位置に移動させ、前記細溝部を前記つば部材の円筒部に係合させることを特徴とする治具盤。
  2. 請求項1において、前記板部材は、前記治具盤本体内側の端部側に前記挿入孔を有し、前記棒状部材に前記付勢手段が設けられていることを特徴とする治具盤。
  3. 請求項1または2において、前記付勢手段は、前記棒状部材に装着された付勢ばねからなることを特徴とする治具盤。
  4. 請求項3において、前記板部材と前記治具盤本体とには、前記当接位置で互いに係合する溝部及び突起部からなる係止部が設けられており、当該係止部の係合により前記当接位置が保持されることを特徴とする治具盤。
  5. 請求項1〜4の何れか1つにおいて、前記細溝部に連続して設けられ且つ前記避退位置で前記つば部と干渉しない大きさの装入孔を具備することを特徴とする治具盤。
  6. 請求項1〜5の何れか1つにおいて、前記板部材は、前記治具盤本体に設けられた案内溝の内面と摺接する摺接端部を有し、
    当該摺接端部を当該案内溝に係合して、前記板部材の回転移動を規制することを特徴とする治具盤。
  7. 請求項1〜6の何れか1つにおいて、前記保持部は、前記フェルール用筒状体が挿入されるフェルール挿入孔と、該フェルール挿入孔に連通し且つ前記つば部が挿入される凹部とを具備し、当該凹部は、前記つば部の一部が前記治具盤本体上に所定量突出する深さで設けられていることを特徴とする治具盤。
  8. 請求項1〜7の何れか1つにおいて、前記治具盤本体は、その中央部に前記端面研磨装置に取り付けるボス部材が設けられ、
    当該ボス部材に形成されたテーパ孔に、前記端面研磨装置に備えられ、所定の押圧力で付勢される押さえ軸の円錐状先端を嵌合して、前記治具盤本体に保持された前記フェルール を前記研磨盤の研磨面に押し付けることを特徴とする治具盤。
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