JPH0512228U - オープンルーフ車の車体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 オープンルーフ車のルーフウェザストリップ
の取付けを容易にし、かつシールを確実にさせる。 〔構成〕 ルーフウェザストリップ19の上端をウインド
ウェザストリップ16に印籠結合させて、ルーフウェザス
トリップ19の上端を車体フレーム11に支持させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、オープンルーフ車の車体構造に関するもので、詳しくは、ルーフを 支持する車体フレーム上におけるルーフとウインドシールドガラスとの会合部の シール構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

オープンルーフ車では、ルーフを支持するためのフレームにウェザストリップ を配設し、このウェザストリップにルーフの端部を当接させてシールを行ってい る。

【０００３】 図３および図４は、従来のオープンルーフ車におけるルーフ前端部のシール構 造を示している。 このオープンルーフ車では、フロントピラーにフロントヘッダ１を差渡し、該 ヘッダ１の後面1aから上面1bに亘ってウェザストリップ２を添設し、該ウェザス トリップ２でルーフ３の前端部を受止めるようにしている。また、フロントヘッ ダ１には、フロントウインドシールドガラス４の上端部が配設される。このウイ ンドシールドガラス４の周縁には、ウインドシールドウェザストリップ５が嵌着 され、該ストリップを接着剤６によってフロントヘッダ１に固着させて、ウイン ドシールドガラス４の上端部をフロントヘッダ１に保持させている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記オープンルーフ車の車体構造では、ウェザストリップ２を、図 ３に示したようにクリップ７によって、または図４に示したように両面接着テー プ８によってフロントヘッダ１に固定した後に、ウインドシールドガラス４をフ ロントヘッダ１に組付けている。

【０００５】 しかしながら、図３に示した構造のものは、クリップ７によってウェザストリ ップ２が位置決めされてしまうため、ウェザストリップ２，５間に間隙を生じる 場合があり、すると雨水等がその間隙から室内に侵入する虞れがある。

【０００６】 また、図４に示した構造のものは、ウェザストリップ２をウインドウェザスト リップ５に当接させて設置させることは可能であるが、その作業が煩雑になる。

【０００７】 そこで、本考案の目的は、ウェザストリップの設置作業を容易にしたオープン ルーフ車の車体構造を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案のオープンルーフ車の車体構造では、ルーフを支持する車体フレームの 内側面から上面に亘ってルーフウェザストリップを添設し、該ウェザストリップ で上記ルーフを受止めるとともに、上記フレームの上面にウインドシールドガラ スの上端部を接着させてなるオープンルーフ車の車体構造において、上記ウイン ドシールドガラスの上端にウインドウェザストリップを嵌着させ、かつ該ウイン ドウェザストリップに上記ルーフウェザストリップを印籠結合させている。

【０００９】

【作用】

本考案のオープンルーフ車の車体構造では、ルーフウェザストリップの上部は 、該上部をウインドウェザストリップに嵌合させるだけで設置でき、しかも両ウ ェザストリップ間は、互いに密着される。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案に係る車体構造が採用される車両を示し、図２はその要部を示し ている。

【００１１】 図１に示した車両では、ルーフ10が３分割され、各ルーフ部分10a, 10b, 10c は、前端部がフロントヘッダ（車体フレーム）11に結合され、後端部がロールバ ー12に結合されて、車体に保持される。

【００１２】 図２は、図１におけるＡ−Ａ線断面を示しており、ルーフ部分10b とフロント ヘッダ11との間のシール構造を示している。

【００１３】 フロントヘッダ11は、インナパネル13とアウタパネル14とによって構成され、 それらのパネル13，14は各々両端で互いに結合されている。パネル14は、フロン トヘッダ11の上面11a と内側面11b とを形成している。

【００１４】 そして、このフロントヘッダ11の上面11a には、ウインドシールドガラス15の 上端部が支持される。ウインドシールドガラス15の上端部にはウインドウェザス トリップ16が嵌着されている。このウェザストリップ16は端面にＴ字状凹部16a を有している。

【００１５】 このように組付けられたウインドウェザストリップ16は、フロントヘッダ11の 上面11a に配置され、両面接着テープ17によってフロントヘッダ11の上面11a に 固定される。またウインドシールドガラス15とフロントヘッダ11の上面11a との 間には、ウレタン系の接着剤18が介在される。

【００１６】 一方、フロントヘッダ11の上面11a から内側面11b には、ルーフウェザストリ ップ19が配置される。このウェザストリップ19は、溝19a を有し、他端の端面に Ｔ字状凸部19b を有している。このウェザストリップ19は、溝19a をフロントヘ ッダ11の一端に嵌着させ、凸部19b を上記ウインドウェザストリップ16の凹部16 a に嵌着させることによって、フロントヘッダ11に保持される。

【００１７】 そして、ルーフ10は、その前端と前端部下面とが、ルーフウェザストリップ19 に当接し、そこでシールが図られる。

【００１８】 なお、上記実施例では、ウインドウェザストリップ16に凹部16a を形成し、ル ーフウェザストリップ19に凸部19a を形成しているが、凹部をルーフウェザスト リップ19に形成し、凸部をウインドウェザストリップ16に形成してもよい。

【００１９】 また、上記実施例では、凹部16a および凸部19a をＴ字状に形成しているが、 それらをＬ字状に形成してもよく、また上記凹部16a を蟻溝とし、凸部19a を蟻 柄としてもよい。

【００２０】

【考案の効果】

上記したように、本考案に係るオープンルーフ車の車体構造では、ルーフウェ ザストリップの上部をウインドウェザストリップに嵌着させることによって車体 フレームに支持させる。

【００２１】 したがって、ルーフウェザストリップの取付けか容易であり、しかもルーフウ ェザストリップとウインドウェザストリップとの間は密接され、雨水等の侵入を 確実に阻止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る車体構造が適用される車両を示し
た斜視図である。

【図２】その車体構造の要部を示した断面図である。

【図３】従来のオープンルーフ車の車体構造を示した断
面図である。

【図４】従来のオープンルーフ車の他の車体構造を示し
た断面図である。

【符号の説明】

10 ルーフ 11 フロントヘッダ（車体フレーム） 11a 上面 11b 内側面 12 ロールバー 13 インナパネル 14 アウタパネル 15 ウインドシールドガラス 16 ウインドウェザストリップ 16a 凹部 17 両面接着テープ 18 ウレタン系の接着剤 19 ルーフウェザストリップ 19a 溝 19b 凸部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ルーフを支持する車体フレームの内側面
   から上面に亘ってルーフウェザストリップを添設し、該
   ウェザストリップで上記ルーフを受止めるとともに、上
   記フレームの上面にウインドシールドガラスの上端部を
   接着させてなるオープンルーフ車の車体構造において、
   上記ウインドシールドガラスの上端にウインドウェザス
   トリップを嵌着させ、かつ該ウインドウェザストリップ
   に上記ルーフウェザストリップを印籠結合させたことを
   特徴とするオープンルーフ車の車体構造。