JPH05120750A - 光磁気メモリ素子の製造方法 - Google Patents

光磁気メモリ素子の製造方法

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JPH05120750A
JPH05120750A JP28270691A JP28270691A JPH05120750A JP H05120750 A JPH05120750 A JP H05120750A JP 28270691 A JP28270691 A JP 28270691A JP 28270691 A JP28270691 A JP 28270691A JP H05120750 A JPH05120750 A JP H05120750A
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magnetic layer
magnetic
sputtering
magneto
optical memory
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JP28270691A
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English (en)
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Junichiro Nakayama
純一郎 中山
Michinobu Saegusa
理伸 三枝
Junji Hirokane
順司 広兼
Hiroyuki Katayama
博之 片山
Kenji Ota
賢司 太田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光磁気メモリ素子の製造方法は、スパッタリ
ングにより少なくとも2層の磁性層を積層する方法であ
って、第1磁性層3をスパッタリングにより成膜する工
程、第1磁性層3に対して逆スパッタリングを行う工
程、及び逆スパッタリングを行なった第1磁性層3の面
に次に成膜する第2磁性層4をスパッタリングにより成
膜する工程を含んでいる。 【効果】 従来、保磁力の増加に大きく関与していた他
の要因を考慮することなく、界面磁壁エネルギーのみに
基づいて、複数の磁性層を積層してなる光変調オーバー
ライト用の光磁気メモリ素子を定量的に設計できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパッタリングにより
少なくとも2層の磁性層が積層されてなる光磁気メモリ
素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェリ磁性体である非晶質希土類−遷移
金属合金膜を記録媒体として用いた光磁気ディスクは、
書き換え可能な光記録媒体として注目され、且つ研究開
発が行なわれている。一般に普及している光磁気ディス
ク装置は、光変調方式により記録されているため、原理
的にオーバーライトが行なえない。しかし、オーバーラ
イトは連続情報記録には不可欠であり、コンピュータ用
外部メモリとしても処理時間を短縮して高性能化を図る
ために必要とされる。
【0003】また、光磁気ディスクに対してオーバーラ
イトを行なう方法として磁界変調方式を採用すると、磁
界を高速に変調することが本質的に困難である。これに
対して、ディスク構造と磁気ヘッドに工夫を凝らした
り、媒体組成や添加元素を適当に選択することによっ
て、磁化の飽和磁界を小さくしたりすることで対処して
いる。
【0004】そこで、非晶質希土類−遷移金属合金膜の
交換結合2層記録媒体と、初期化用補助磁石とを用いた
光変調方式によるオーバーライトの方法が知られている
(例えば、日本応用磁気学会研究会資料53−15(1
988)PP.87参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によるオーバーライトにおいては、2層の磁性
層間で、界面に働く交換結合力による、磁化の転写がス
ムーズに行なわれることが前提となっている。
【0006】複数の磁性層が積層されてなる光磁気メモ
リ素子の場合、一般に磁性層間の界面に磁壁が形成さ
れ、界面磁壁エネルギーが蓄えられて全体として保磁力
が増加して大きくなる。しかし、実際は、この界面磁壁
エネルギーのみが積層された磁性層の保磁力の増加に関
与しているわけではなく、他の要因も上記保磁力の増加
に大きく関与している。
【0007】したがって、上記界面磁壁エネルギーのみ
に基づいて、複数の磁性膜が積層された光磁気メモリ素
子を定量的に設計できず、光磁気メモリ素子の品質の低
下および全体的なコスト高を招来するという問題点を有
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気メモリ素
子の製造方法は、スパッタリングにより少なくとも2層
の磁性層が積層されてなる光磁気メモリ素子の製造方法
において、以下の手段を講じている。
【0009】即ち、本発明は、磁性層をスパッタリング
により成膜する工程、該磁性層に対して逆スパッタリン
グを行う工程、及び逆スパッタリングを行なった磁性層
の面に次に成膜する磁性層をスパッタリングにより成膜
する工程を含んでいる。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、先ず、スパッタリングに
より第1の磁性層が成膜される。そして、上記第1の磁
性層上に第2の磁性層を成膜するのに先立って、第1の
磁性層の接合面に対して逆スパッタリングが行なわれ
る。この逆スパッタリングにより、第2の磁性層に対す
る第1の磁性層の接合面はエッチングされる。
【0011】その後、第1の磁性層の接合面に、更に第
2の磁性層がスパッタリングにより成膜される。
【0012】これにより、第1の磁性層と第2の磁性層
の界面に蓄えられる界面磁壁エネルギーのみが、積層さ
れた磁性層の保磁力の増加に関与するようになる。した
がって、この保磁力の増加を見積もることが可能となる
と共に、磁性層間の磁化の転写がスムーズに行なわれ
る。
【0013】なお、第2の磁性層の成膜以降は、磁性層
の層数に応じて上記工程を繰り返し行なうことにより所
望の光磁気メモリ素子が製造できる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図12
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0015】本実施例に係る製造方法において製造され
る光磁気メモリ素子は、図1に示すように、透明基板1
を有し、この透明基板1の上に、磁気カー効果を助長す
るエンハンス層2、第1磁性層3、第2磁性層4、保護
層5とがスパッタリングにより、順次積層された構成で
ある。なお、上記スパッタリングは、例えば図3乃至図
5に示す装置にて行なえばよい。
【0016】上記透明基板1の材質としては、例えばガ
ラスやポリカーボネート等が挙げられる。この透明基板
1上に、エンハンス層2として、例えば800オングス
トロームの厚みのAlNがスパッタリングにより成膜さ
れる。
【0017】つまり、図4に示すように、高周波電源1
8がAlターゲット15に接続されており、放電ガスで
あるArガス、及び活性ガスであるN2 ガス(Ar:N
2 =4:1の混合ガス)をチャンバー11内に導入した
状態で反応性スパッタリングを行い、化合物薄膜である
AlNが透明基板1上に成膜される。なお、AlNのス
パッタリング条件は、ガス圧が8ミリトール(mTorr )
であり、印加電力が1(kW)であり、スパッタリング
時間が4(分間)である。また、シャッター13は、透
明基板1上に不要な膜が成膜されないようにするための
ものである。
【0018】その後、エンハンス層2の上には、第1磁
性層3として、例えば500オングストロームの厚みの
Tb0.18Fe0.72Co0.10がスパッタリングにより非晶
質希土類−遷移金属合金膜として同一チャンバー11内
で成膜される。
【0019】つまり、図3に示すように、高周波電源1
7がTb0.18Fe0.72Co0.10ターゲット14に接続さ
れており、放電ガスであるArガスをチャンバー内に導
入した状態でスパッタリングを行い、この結果Tb0.18
Fe0.72Co0.10がエンハンス層2上に成膜される。な
お、この時のスパッタリング条件は、ガス圧が9(mTor
r )であり、印加電力が1(kW)であり、スパッタリ
ング時間が90(秒間)である。
【0020】この第1磁性層3に対して、以下のように
して逆スパッタリング(エッチング)が行なわれる。
【0021】即ち、図5に示すように、高周波電源19
が透明基板1に接続されており、放電ガスであるArガ
スをチャンバー11内に導入した状態で逆スパッタリン
グが行われる。この時、他のターゲット14〜16は接
地されている。この逆スパッタリングにより、第1磁性
層3の膜厚は500オングストロームから400オング
ストロームに減少する。なお、この時のスパッタリング
条件は、ガス圧が9(mTorr )であり、印加電力が70
0(W)であり、逆スパッタリング時間が5(分間)で
ある。
【0022】第1磁性層3の上には、第2磁性層4とし
て、例えば400オングストロームの厚みのTb0.25
0.65Co0.10がスパッタリングにより成膜されてい
る。これは、第1磁性層3の成膜時と同様にして行なわ
れ、Tb0.25Fe0.65Co0.10ターゲット16に上記高
周波電源が接続され、Tb0.18Fe0.72Co0.10ターゲ
ット14が接地される以外は、上記と同一のチャンバー
11内で、しかも同一のスパッタリング条件でスパッタ
リングを行うので、ここではその詳細な説明を省略す
る。
【0023】第2磁性層4の上には、保護層5として、
例えば800オングストロームの厚みのAlNがスパッ
タリングにより成膜される。なお、保護層5の成膜は、
スパッタリング条件等、上記のエンハンス層2の成膜時
と同様に行なわれるので、ここではその詳細な説明を省
略する。
【0024】なお、上記実施例においては、説明の便宜
上、高周波電源17〜19をそれぞれ別電源としている
が、本発明はこれに限定されず、一つの高周波電源を使
用し、適宜スイッチ回路等によりその接続先を選択する
構成でもよい。更には、直流電源を用いたスパッタリン
グでもよい。
【0025】以上のようにして、製造された光磁気メモ
リ素子の保磁力HCに対する磁気カー回転角θK の特性
を図2に示す。図2に示すように、本実施例に係る製造
方法により製造された光磁気メモリ素子の保磁力HC
測定値は8.516(kOe)であった。この値は、第
1磁性層3および第2磁性層4とを積層した際に、その
界面に生じる磁壁の界面磁壁エネルギーにのみ基づいて
見積もれる。そこで、図6乃至図10を参照しながら、
以下にこの保磁力HC の大きさを評価する。
【0026】図6は、磁性層22としてTb0.18Fe
0.72Co0.10またはTb0.25Fe0.65Co0.10(上記第
1磁性層3又は第2磁性層4に対応する)をそれぞれ単
層で400オングストロームだけガラス基板21(0.
5mmの厚み)上に前述と同一の装置およびスパッタリン
グ条件で成膜し、さらに磁性層22上にAlNからなる
保護層23を800オングストロームだけ成膜して構成
した測定サンプルを示している。
【0027】例えば、磁性層22として、Tb0.18Fe
0.72Co0.10のみを単層でガラス基板21上に成膜した
場合、磁気カー回転角θK の保磁力HC 依存性は図7に
示すようになる。つまり、Tb0.18Fe0.72Co0.10
みを単層で成膜した場合、その保磁力HC の測定値は
4.232(kOe)であった。
【0028】又、磁性層22として、Tb0.25Fe0.65
Co0.10のみを単層で成膜した場合、磁気カー回転角θ
K の保磁力HC 依存性は図8に示すようになり、その保
磁力HC の測定値は1.796(kOe)であった。
【0029】図7及び図8に示すような磁気カー回転角
θK の保磁力HC 依存性を有する磁性層をそれぞれ第1
磁性層3および第2磁性層4とし、第1磁性層3に対し
て逆スパッタリングを行なわずに、直接、第2磁性層4
を成膜し、図9に示すような構成の光磁気メモリ素子を
比較例として製造した。第1磁性層3に対して逆スパッ
タリングを行なわなかったので、図9中の太い波線で示
すように、界面が粗面になっている。なお、図1と同様
の機能を有する部材については同一の参照符号を付記
し、ここではその詳細な説明を省略する。
【0030】図10は、図9の構成を有する光磁気メモ
リ素子の磁気カー回転角θK の保磁力HC 依存性を測定
したものである。図10に示すように、この場合の保磁
力HC の測定値は12.463(kOe)であった。
【0031】図7乃至図10から明らかなように、逆ス
パッタリングを行なわずに第1磁性層3と第2磁性層4
とを順次積層した場合、積層に伴う保磁力HC が増加し
てどれくらいの大きさになるかを見積もることができな
い。これは、界面磁壁エネルギーのみが、積層された磁
性層の保磁力の増加に関与しているわけではなく、他の
要因も上記保磁力の増加に大きく関与しているからであ
る。
【0032】一方、本実施例のように、第2磁性層4を
第1磁性層3上にスパッタリングするのに先立って、第
1磁性層3に対して逆スパッタリングを行なうと、図2
に示したように、保磁力HC が8.516(kOe)に
なり、第1磁性層3の単層の保磁力4.232(kO
e)より約4.3(kOe)大きくなる。この保磁力の
増加量は、2層の磁性層3・4を積層した場合、界面磁
壁エネルギーによる増加分として見積もり可能なもので
ある。即ち、本発明の場合、保磁力HC の増加は、界面
に生成される磁壁に蓄積される界面磁壁エネルギーのみ
により決まる。
【0033】なお、本実施例においては、説明の便宜
上、2層の磁性層からなる光磁気メモリ素子の製造方法
について説明しているが、本発明はこれに限定されず、
3層以上の磁性層からなる光磁気メモリ素子の製造方法
に対しても適用可能である。また、本実施例において
は、第1磁性層3および第2磁性層4の材質として、T
0.18Fe0.72Co0.10及びTb0.25Fe0.65Co0.10
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、
交換結合磁性体であればよい。
【0034】ここで、図11及び図12を参照しなが
ら、本実施例の製造方法により製造された光磁気メモリ
素子に対して、2レベルに変調されたレーザパワー
L 、PH の光ビームを照射して行なう光変調方式によ
りオーバーライトを実施する例について説明すると、以
下のとおりである。なお、上記レーザパワーPL 、PH
は、再生時のレーザパワーよりも大きく設定されてい
る。また、レーザパワーPL は、その照射により第1磁
性層3がキュリー点Tc1に達するように設定される一
方、レーザパワーPH は、その照射により第2磁性層4
がキュリー点Tc2に達するように設定されている。
【0035】図12に示すように、保磁力HC の温度T
依存性が図中(1)及び(2)の特性を有するように、
第1磁性層3及び第2磁性層4の材質がそれぞれ選定さ
れている。つまり、室温での第1磁性層3の保磁力は大
きく、そのキュリー点Tc1は小さい。一方、室温での第
2磁性層4の保磁力は小さく、そのキュリー点Tc2は大
きい。
【0036】図11に示すように、室温において、初期
化磁界Hinit(図中上向き)を第2磁性層4の側から印
加する。この初期化磁界Hinitは、図12に示すよう
に、第1磁性層3の室温での保磁力よりも小さく、且つ
第2磁性層4の室温での保磁力よりも大きくなるように
設定されている。このため、第2磁性層4は印加された
初期化磁界Hinitにより磁化の向きが所定の向きに揃え
られる(図中上向き)一方、第1磁性層3の磁化の向き
は変えられずに直前の状態を保持する(図11中の左部
参照)。
【0037】それから、情報の書込みに先立って、第1
磁性層3に対して以下の消去動作が行なわれる。即ち、
第1磁性層3に平行に、図中矢印で示す方向に光ビーム
が移動され、第1磁性層3と磁性層4とが順次積層され
た光磁気記録媒体に対して第1磁性層3の側から対物レ
ンズを介して集光されたレーザパワーPL の光ビームが
照射される。
【0038】この光ビームの照射により、第1磁性層3
の照射部位の温度が上昇し、やがてキュリー点Tc1に達
すると、第1磁性層3の保磁力が略ゼロになる。この
時、バイアス磁界Hb が図11に示すように第2磁性層
4の側から印加されているが、キュリー点Tc1における
第2磁性層4の保磁力はバイアス磁界Hb よりも大きい
ので、第2磁性層4の磁化の向きは変化しない(図中上
向きのまま)。
【0039】そして、光ビームの照射が停止され、この
照射部位の冷却の過程で、界面に働く交換結合力により
第2磁性層4の磁化の向きが第1磁性層3に転写され
て、第1磁性層3の磁化の向きが第2磁性層4と同じに
なる(図11中の中央部参照)。なお、上記バイアス磁
界Hb は、室温での第2磁性層4の保磁力よりも小さく
なるように設定されている。
【0040】そして、第2磁性層4に対して以下のよう
に記録動作を行なってオーバーライトが完了する。即
ち、更に、上記バイアス磁界Hb を印加しながら、レー
ザパワーPH の光ビームが照射されると、第2磁性層4
の照射部位の温度が上昇し、やがてキュリー点Tc2に達
し、第2磁性層4の保磁力が略ゼロになる。
【0041】これに伴って、上記バイアス磁界Hb によ
り第2磁性層4の磁化の向きが変えられ、上記バイアス
磁界Hb の向き(図中下向き)に等しくなる。そして、
光ビームの照射が停止され、この照射部位の冷却の過程
で、界面に働く交換結合力により第2磁性層4の磁化の
向きが第1磁性層3に転写されて、第1磁性層3の磁化
の向きが第2磁性層4と同じ向き(図中下向き)になる
(図11中の右部参照)。
【0042】なお、図11においては、説明の便宜上、
オーバーライトする部位が第1磁性層3上で恰も異なる
ように描いているが、実際には同一部位でオーバーライ
トが行なわれている。また、情報の再生は、第1磁性層
3に対して行なわれ、これは従来の光磁気ディスクの再
生方法と同様に、光磁気ディスクからの反射光の偏波面
の回転を検出することによって行なわれる。
【0043】本実施例の製造方法により製造された光磁
気メモリ素子に対してオーバーライト動作を行なうと、
第1磁性層3の逆スパッタリングにより第2磁性層4か
ら第1磁性層3への磁化の転写がスムーズに行なわれ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明の光磁気メモリ素子の製造方法
は、以上のように、磁性層をスパッタリングにより成膜
し、該磁性層に対して逆スパッタリングを行った後、逆
スパッタリングを行なった磁性層の面に次に成膜する磁
性層をスパッタリングにより成膜する構成である。
【0045】それゆえ、界面に働く交換結合力による磁
性層間の磁化の転写をスムーズに、しかも確実に行え
る。また、界面磁壁エネルギーのみを、積層された磁性
層の保磁力の増加に関与させることができる。
【0046】したがって、従来のように保磁力の増加に
大きく関与していた他の要因を考慮することなく、界面
磁壁エネルギーのみに基づいて、複数の磁性層を積層し
てなる光変調オーバーライト用の光磁気メモリ素子を定
量的に設計できるので、光磁気メモリ素子の品質の向上
および全体的なコスト低減を実現できるという効果を併
せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により製造された光磁気メモ
リ素子の断面図である。
【図2】図1の光磁気メモリ素子における磁気カー回転
角の保磁力依存性を示す説明図である。
【図3】本発明の光磁気メモリ素子の製造方法において
使用される装置を示す説明図であり、第1磁性層或いは
第2磁性層をスパッタリングする場合を示している。
【図4】本発明の光磁気メモリ素子の製造方法において
使用される装置を示す説明図であり、エンハンス層をス
パッタリングする場合を示している。
【図5】本発明の光磁気メモリ素子の製造方法において
使用される装置を示す説明図であり、第1磁性層に対し
て逆スパッタリングをする場合を示している。
【図6】本発明の逆スパッタリングの効果を明らかにす
るために用いられた測定サンプルの断面図である。
【図7】上記測定サンプルの磁性層が第1磁性層単層の
場合の磁気カー回転角の保磁力依存性を示す説明図であ
る。
【図8】上記測定サンプルの磁性層が第2磁性層単層の
場合の磁気カー回転角の保磁力依存性を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の製造方法において、逆スパッタリング
せずに製造した場合の光磁気メモリ素子の断面図であ
る。
【図10】図9の光磁気メモリ素子における磁気カー回
転角の保磁力依存性を示す説明図である。
【図11】本発明の製造方法により製造された光磁気メ
モリ素子のオーバーライト動作を説明するための説明図
である。
【図12】本発明の製造方法により製造される光磁気メ
モリ素子の第1磁性層及び第2磁性層の保磁力の温度依
存性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 エンハンス層 3 第1磁性層(磁性層) 4 第2磁性層(磁性層) 5 保護層 14 Tb0.18Fe0.72Co0.10ターゲット 16 Tb0.25Fe0.65Co0.10ターゲット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 博之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (72)発明者 太田 賢司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパッタリングにより少なくとも2層の磁
    性層が積層されてなる光磁気メモリ素子の製造方法にお
    いて、 磁性層をスパッタリングにより成膜し、該磁性層に対し
    て逆スパッタリングを行った後、逆スパッタリングを行
    なった磁性層の面に次に成膜する磁性層をスパッタリン
    グにより成膜することを特徴とする光磁気メモリ素子の
    製造方法。
JP28270691A 1991-10-29 1991-10-29 光磁気メモリ素子の製造方法 Pending JPH05120750A (ja)

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