JPH05120499A - 表裏判別装置 - Google Patents

表裏判別装置

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Publication number
JPH05120499A
JPH05120499A JP3311748A JP31174891A JPH05120499A JP H05120499 A JPH05120499 A JP H05120499A JP 3311748 A JP3311748 A JP 3311748A JP 31174891 A JP31174891 A JP 31174891A JP H05120499 A JPH05120499 A JP H05120499A
Authority
JP
Japan
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circuit
signal
pulse
identification card
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP3311748A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nishimura
隆志 西村
Hiroyuki Yamazaki
博行 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP3311748A priority Critical patent/JPH05120499A/ja
Publication of JPH05120499A publication Critical patent/JPH05120499A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品の表裏を画像処理を行うことなく容易に
判別できるようにすること。 【構成】 物品に識別カード2を取付け、所定方向から
のみ通信を行えるようにする。そして書込/読出制御ユ
ニット3側から識別カード2に信号を伝送し、正常な伝
送が行えないときにはパルス反転手段11aによってパ
ルスの方向を反転させる。そして識別カード2からの応
答によって物体の表裏を判別できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品の製造ライン等にお
いて用いられる表裏判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来物品の表裏を判別するためには例え
ば図12に示すように、画像信号を得るためのカメラ1
01やその信号を処理する画像処理装置102が用いら
れる。そして検出した物品の表面パターンの異同によっ
て物品の表裏を判別するような装置が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な判別システムでは、画像処理装置を用いる必要がある
ため、高価で構造が複雑になるという欠点があった。又
光量等の外部の影響を受け易く、更に物品を正確に位置
決めする必要があるという欠点もあった。
【0004】本発明はこのような従来の表裏判別方法の
問題点に鑑みてなされたものであって、比較的簡単な方
法で物品の表裏を判別できるようにすることを技術的課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は物品に取付けら
れる識別カードと、該識別カードにデータを伝送し又は
データを読出す書込/読出制御ユニットと、を具備する
表裏判別装置であって、識別カードは、コイルを含みス
イッチング素子によって共振周波数を変化させる共振回
路と、コイルより得られる正及び負のクロックを分離す
るクロック分離回路と、クロック分離回路の出力によっ
て送出されたデータ信号を復調する復調回路と、復調さ
れた信号が所定のコード信号であるときに応答信号を出
力するロジック制御回路と、ロジック制御回路より得ら
れるデータに基づいて共振回路の共振周波数を変化させ
る伝送信号発生回路と、を有するものであり、書込/読
出制御ユニットは、特定の正負のパルスの組み合わせに
よって決定される二値信号を送出するパルス送信回路
と、データ送出時に正常なデータ伝送ができないときパ
ルス送信回路の正負のパルスを逆転させるパルス反転手
段と、パルス送信回路により駆動される送信コイルと、
送信コイルにより駆動される識別カードの共振周波数の
変化を受信する受信コイルと、受信コイルに得られる減
衰信号の周期を計数するカウンタ回路と、カウンタ回路
の出力によってパルス送信回路にクロック信号として与
えると共にその信号をパルス幅変調された信号として復
調する復調回路と、復調回路の出力に基づいて物体の表
裏を判別する表裏判別手段と、を具備することを特徴と
するものである。
【0006】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、ヘッ
ド部より所定の正負のパルスの組み合わせによって決定
される二値信号を送信コイルより送出している。そして
データが正常に伝送されなければ、送信コイルと識別カ
ードのコイルの方向性が一致していないものとして、パ
ルス反転手段によってパルス送信回路の正負のパルスを
逆転させて送信している。識別カードではクロック分離
回路によってこのパルス信号からクロックを分離すると
共に復調回路により二値信号を復調する。そして復調さ
れた信号が所定のコードかどうかを判別し、所定のコー
ドであればそれに対応した応答信号に基づいて共振回路
の共振周波数を変化させるようにしている。共振回路の
共振周波数を変化させれば、書込/読出制御ユニットで
受信される減衰信号の周波数が共振周波数に応じて変化
する。そして減衰振動の周期をカウンタによって所定の
計数値まで計数することによって、パルス幅変調された
信号を得ることができる。こうしてこの信号によって正
常な応答信号が返送されたかどうかを判別する。そして
表裏判別手段により応答信号が得られるパルス方向によ
って物品の表裏を判別している。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例による表裏判別装置
の構造を示すブロック図である。本図において表裏判別
装置は識別の対象となる物品1等に直接取付けられる識
別カード2と識別カード2にデータを書込み及び読出す
書込/読出制御ユニット3を有している。書込/読出制
御ユニット3はIDコントローラ4及び識別カード2と
近接する位置に設けられ、識別カード2にデータを書込
み及び読出すヘッド部5から成り立っている。そして識
別カード2と書込/読出制御ユニット3によって表裏判
別装置が構成される。書込/読出制御ユニット3は、例
えば図示しない上位の制御機器に接続される。
【0008】さて書込/読出制御ユニット3のIDコン
トローラ4は図1に示すように、識別カード2へのデー
タの書込み及び読取りを制御するマイクロプロセッサ
(CPU)11とそのシステムプログラム等を記憶する
リードオンリメモリ(ROM)12,データを一時保持
するランダムアクセスメモリ(RAM)13が設けられ
る。又ヘッド部5への電源を供給する電源供給回路14
を有している。CPU11にはヘッド部5との間でデー
タを伝送するための入出力インターフェイス(I/F)
回路15が設けられる。入出力インターフェイス回路1
5はCPU11から得られるパラレル信号をシリアル信
号に変換すると共に、その信号の「1」のデータが得ら
れるときにレベルシフト回路16に「1」信号を与え、
CPU11から出力される信号をデコードしその信号が
リセット信号である場合にレベルシフト回路16にリセ
ット信号を与えるものである。又入出力インターフェイ
ス回路15にはPWM信号復調回路17が接続されてい
る。PWM信号復調回路17はレベルシフト回路16よ
り得られるPWM信号を復調するものである。復調信号
は入出力インターフェイス回路15に与えられ、パラレ
ル信号に変換されてCPU11に受信データとして与え
られる。CPU11には又インターフェイス回路18を
介して上位の制御機器が接続されている。CPU11は
所定の処理プログラムに従って入出力インターフェイス
回路15を介して識別カード2にデータやコマンドを送
出するものである。レベルシフト回路16は入出力イン
ターフェイス回路15の出力をレベルシフトして、夫々
異なったリード線を介してヘッド部5に信号を与えるも
のである。
【0009】図2はヘッド部5の詳細な構成を示す回路
図である。本図に示すようにヘッド部5はインターフェ
イス回路21とパルス送信回路22,受信回路23が設
けられている。インターフェイス回路21はIDコント
ローラ4から得られる送信信号,リセット信号をパルス
送信回路22に伝えると共に、受信回路23から与えら
れる受信信号をIDコントローラ4に伝えるものであ
る。パルス送信回路22は受信回路23の出力端が接続
されたバッファ24を有しており、その出力がコンデン
サC1,C2を介して一対のPチャンネル及びNチャン
ネルのMOSFET25,26のゲートに与えられる。
FET25,26は電源Vccとアース間に直列に接続さ
れている。FET25 ,26の各ドレインの中間接続点
にはコンデンサC3を介して送信コイルL1が接地端間
に直列に接続されている。FET25,26のゲート・
ソース間には夫々抵抗R1,R2が接続される。抵抗R
1,R2は夫々コンデンサC1,C2とによって短時間
の時定数回路を構成しており、バッファ24より与えら
れる信号の立上り及び立下り時にFET25又は26に
微小時間の信号を与えるものである。インターフェイス
回路21を介して得られる送信の「1」の信号はインバ
ータを構成するFET27のゲートに与えられる。FE
T27のドレインはPチャンネルMOSFET28,2
9の夫々のゲートに接続されており、そのソース端は接
地されている。FET28はソースが電源端に接続さ
れ、ドレインがFET25のゲートに接続されている。
又FET29はソースが電源端に接続されドレインが抵
抗R3を介してFET25,26の共通接続端に接続さ
れる。又レベルシフト回路16からのリセット信号はイ
ンターフェイス回路21を介してNチャンネルMOSF
ET30,31のゲートに与えられる。FET30はF
ET26のゲート・アース間に接続されており、FET
31は抵抗R4を介してFET25,26の共通接続端
とアース間に接続されている。
【0010】一方受信回路23は受信用コイルL2と共
振用のコンデンサC4とを有しており、その出力が増幅
器32に与えられる。増幅器32は受信した高周波信号
を増幅するものであって、その出力は排他的論理和回路
(以下EOR回路という)33の一方の入力端に与えら
れる。EOR回路33の出力は所定数、例えば5進のカ
ウンタ回路34に与えられており、そのオーバーフロー
出力がフリップフロップ35に与えられる。フリップフ
ロップ35は入力信号の立上りによってセット及びリセ
ットされるフリップフロップであって、そのQ出力はバ
ッファ24に与えられ更に受信データとしてインターフ
ェイス回路21を介してIDコントローラ4に与えられ
る。又フリップフロップ35のQ出力はEOR回路33
の他方の入力端に与えられている。
【0011】次に図3を参照しつつ識別カード2の回路
構成について説明する。識別カード2はコイルL3とそ
の両端に接続された共振用のコンデンサC5を有してお
り、更にスイッチング用のFET41とコンデンサC6
が共振回路に並列に接続されている。ここでコンデンサ
C5,C6とコイルL3との共振周波数をf1, コイルC
6を除いたときの共振周波数をf2(>f1)とする。これ
らの共振周波数f1,f2は例えば 240KHz及び 280KHzと
し、ヘッド部5の受信回路23のコイルL2,コンデン
サC4から成る共振回路はこれらの周波数の中間の周波
数を有するものとする。又共振回路の両端には接地端子
間にスイッチング用のFET42,43が接続される。
FET42,43のゲートは夫々他方の共通接続点に接
続される。更に共振回路の両端にはその両端の電圧を一
定に保つ電圧制限回路44とクロック分離回路45とが
接続される。クロック分離回路45は正方向又は負方向
のクロックを抽出して正方向のクロック(P)及び負方
向のクロック(N)を夫々ロジック制御回路46に与え
ると共に、リセット信号発生回路47,「0」信号発生
回路48及び「1」信号発生回路49に与えている。リ
セット信号発生回路47, 「0」信号発生回路48及び
「1」信号発生回路49は送出されたデータ信号を復調
する復調回路であって、夫々後述するようにリセット信
号及び「0」信号,「1」信号に対応するパルス波形の
ときにのみリセット信号及び「0」信号,「1」信号を
発生させてロジック制御回路46に夫々の信号を出力す
るものである。
【0012】ロジック制御回路46は内部にデータの一
時保持用のRAMを有しており、所定のコードが送出さ
れたときに一定のデータ信号を伝送信号発生回路50に
与える。伝送信号発生回路50はロジック制御回路46
から読出されたデータ信号に基づいてクロック分離回路
45より得られるクロック(P,N)のタイミングでス
イッチング用FET41を断続することによって共振回
路の共振周波数をf1,f2に変化させるものである。ここ
で識別カード2は図示しないが内部に電池等の電源を有
するようにしているが、又共振回路の両端に整流回路及
び平滑回路を設けヘッド部5から得られるパルス振動を
電源として用いるようにしてもよい。又BOYD G. WATKIN
S “ A Low-Power Multiphase Circuit Technique ” I
EEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, P213 〜P220,
DECEMBER 1967に記載されているようにクロックパルス
自体を電源として用いて各部の論理回路を構成すること
も可能である。
【0013】図4(a)は識別カード2の正面図、
(b)はこの識別カードを用いた表裏判別装置の構成を
示す概略図である。図4(a)に示すように識別カード
2はカード状に構成されており、その周囲に沿ってルー
プ型のコイルL3が実装される。そしてその他の電子回
路部はワンチップIC化してカード内に封入することに
よって小型,軽量化するようにしている。この場合ヘッ
ド部5のコイルL1,L2に対し識別カード2が所定の
方向で通過すればデータ伝送が行える。従って図4
(b)に示すように、物品1a,1b,1dの表面に識
別カードが取付けられた場合にはデータ伝送が行える。
しかし物品1cは識別カード2がヘッド部5と対向しな
い面に取付けられているので、そのままでは通信ができ
ないこととなる。
【0014】次に本実施例の動作について説明する。ま
ずIDコントローラ4及びヘッド部5から識別カード2
に送出されるデジタル信号は、順方向の場合には図5
(a)に示すように正及び負のパルス群の組み合わせか
ら構成される。本実施例では論理信号「0」は正負正負
の4つのパルスから構成されるものとし、論理信号
「1」は「0」の信号から最初の正のパルスを除いた負
正負の3つのパルス列から構成されるものとする。又識
別カード2をリセット状態とするリセット信号は、
「0」の論理信号から最初の負のパルスを除いたパルス
列から構成されるものとする。又逆方向の送信では図5
(b)に示すように論理信号「0」,「1」及びリセッ
ト信号は夫々正及び負を逆転をさせたパルス列から構成
されるものとする。このようなデジタル信号によって識
別カード2への所定のコードがIDコントローラ4より
送出される。
【0015】さてフリップフロップ35よりバッファ2
4とコンデンサC1,C2を介してFET25,26に
信号が伝えられた場合、例えば図6に示す時刻t1,t3
・の立下り時には、コンデンサC1,抵抗R1で定まる
時間だけFET25がオン状態となる。従ってコンデン
サC3が急速に充電され、送信コイルL1より図6
(d)に示すような正のクロックパルス(P)を出力す
ることができる。識別カード2が近接しておりFET4
1がオフ状態にあればクロックパルスが識別カード2に
伝わって周波数f2の減衰振動を起こす。そうすれば受信
コイルL2にそれと同一の信号が受信されることとな
る。従ってこの減衰振動の信号が増幅器32によって方
形波信号に変換される。その出力はEOR回路33を介
してカウンタ回路34に伝えられるため、5個目のパル
スが加わった時点でフリップフロップ35が反転する。
更にフリップフロップ35のQ出力がクロック信号とし
てパルス送信回路22に伝えられるため、時刻t2, t4
・の時点ではコンデンサC2,抵抗R2で定まる時定数
回路による微小時間だけFET26がオン状態となって
コンデンサC3が放電する。そのとき送信コイルL1に
図6(d)に示すように負のクロックパルス(N)が出
力されることとなる。従ってインターフェイス回路21
を介して「1」信号又はリセット信号が加わらなけれ
ば、図6(d)に示すように所定周期毎に正方向のパル
ス(P)及び負方向のパルス(N)が、交互に識別カー
ド2側に与えられることとなる。
【0016】ここでインターフェイス回路21を介して
クロック信号が立上る、例えば時刻t2の前後にリセット
信号が図6(b)に示すように加わった場合には、その
間にFET30及び31が導通する。従ってFET26
はクロック信号の立下りによっても導通することはな
く、そのときコンデンサC3の電荷は抵抗R4及びFE
T31を介して放電される。従って抵抗R4の値を十分
大きな値としておくことによって送信コイルL1に流れ
る放電電流を小さく保ったままで電荷を放電することが
できる。
【0017】又時刻t5,t6の前後に図6(c)に示すよ
うに「1」の信号がインターフェイス回路21を介して
加えられた場合には、インバータ27によってその信号
が反転され、クロック信号の立下り時にもFET25は
導通しない。しかしそのときFET29が同時に導通す
ることとなるため、電源より抵抗R3を介してコンデン
サC3が充電される。従って抵抗R3の値を十分大きな
値としておくことによって送信コイルL1に流れる電流
を小さく保ってコンデンサC3を充電することができ
る。そのため以後のクロック信号が立上る時刻t7にはコ
ンデンサC3の電荷をFET26によって放電させるこ
とができ、図6(d)に示すように負のパルス(N)を
送出することができる。そして図6(d)に示すように
クロック信号の変化時の正及び負のクロックパルスによ
ってリセット信号又は「0」,「1」のデジタル信号を
送出するようにしている。
【0018】一方識別カード2はパルス信号が与えられ
たときにコイルL3とコンデンサC5の両端に得られる
電圧に基づいていずれか一方のFET42,43が導通
する。そしてその一方の端子を接地し、他方をそれより
高いパルス電圧が得られる信号線としてクロック分離回
路45に与える。電圧制限回路44は入力信号の電圧を
一定レベルに制限してクロック分離回路45の破損を防
止するようにしている。クロック分離回路45より分離
されたクロックはロジック制御回路46に与えられると
共に、リセット信号発生回路47,「0」及び「1」信
号発生回路48,49に与えられる。リセット信号発生
回路47,「0」及び「1」信号発生回路48,49は
図5(a)に示す順方向の夫々の信号を検出し、その信
号が与えられたときにのみロジック制御回路46に信号
を伝える。
【0019】ロジック制御回路46は動作を開始する
と、所定のコードを受信を待受ける。そして所定のコー
ド信号が受信されれば、レスポンスのコード信号を伝送
信号発生回路50に送出する。伝送信号発生回路50は
例えば論理信号「0」の信号を出力するときにはクロッ
ク分離回路45で分離された正のクロック(P)のとき
にFET41をオンとし、負のクロック(N)が与えら
れたときにはFET41をオフとする伝送信号を発生す
るものであり、又論理信号「1」を出力するときには正
のクロック(P)のタイミングでFET41をオフ、負
のクロック(N)のタイミングでFET41をオンとす
るものである。又ロジック制御回路46は一定のコード
信号が受信されないときにはエラーコード信号を出力す
るものとする。
【0020】次にスイッチング用FET41が断続され
たときの受信回路23の動作について図7を参照しつつ
説明する。識別カード2からヘッド部5及びIDコント
ローラ4への信号伝送は、送信コイルL1より正又は負
のクロックパルスが加わる毎に伝送信号発生回路50よ
りFET41を断続することによって行われる。例えば
図7は識別カードからヘッド部5に「0」レベルの信号
を送出する動作を示すタイムチャートであって、時刻t
10 〜t11 のFET41がオン状態ではコイルL3とコ
ンデンサC5,C6から成る共振回路は低い周波数f1
同調している。
【0021】従って図7(a)に示すように時刻t10
正のクロックパルスを送出すると、図7(b)に示すよ
うにヘッド部5への受信コイルL2に得られる信号は低
い周波数f1となる。従って増幅器32から図7(c)に
示すような方形波信号が得られ、それに対応してEOR
回路33より図7(d)に示す信号が得られる。従って
5進のカウンタ回路34は図7(e)に示すように送信
パルスに同期した信号を出力することとなって、フリッ
プフロップ35が5個目の計数時に切換わる。そうすれ
ば時刻t11 にはフリップフロップ35が反転し、バッフ
ァ24を介してパルス送信回路22にクロック信号が伝
えられる。従って時刻t11 で負方向のパルスが送出され
ることとなる。負方向のクロックパルスの送出により伝
送信号発生回路50よりFET41がオフ状態に切換え
られる。従って識別カード2のコイルL3とコンデンサ
C5により定まる共振周波数は高い周波数f2となって、
図7(b)に示すように受信信号がより高い周波数で減
衰振動をする。この信号が同様にして増幅器32によっ
て増幅されて方形波信号に変換され、EOR回路33,
カウンタ回路34を介して5個目のパルスでフリップフ
ロップ35を反転させる。従って識別カード2から
「0」の送出時にはフリップフロップ35は図7(f)
に示す信号を出力する。
【0022】又同様にして識別カード2の共振周波数は
伝送信号発生回路50の出力によって低い周波数f1及び
高い周波数f2に切換えられる。従って図8(a)〜
(c)に示すようにヘッド部5から送出されたクロック
パルスのタイミングで識別カード2からヘッド部5に伝
送すべきデータ、この場合は「0110」に応じてFE
T41がオンオフを繰り返すため、図8(b)に示すよ
うにヘッド部5の受信回路23よりパルス幅変調された
信号が得られることとなる。このパルス幅信号がインタ
ーフェイス回路21,レベルシフト回路16を介してI
Dコントローラ4のPWM信号復調回路17に与えられ
る。この信号が図8(d)に示すように復調されて
「0」,「1」の二値データに変換されてCPU11に
加えられる。こうして識別カード2に保持されているデ
ータをIDコントローラ4側で読出すことができる。
【0023】さて識別カード2を図1,図4に示すよう
にカード型に構成しているため、偏平な物品にも識別カ
ードが取付けられる。そしてヘッド部5と識別カード2
との相対的な位置関係によっては図5(a)に示す
「0」「1」リセット信号が識別カード2側に正常に伝
送されないことがある。従って図9のフローチャートに
おいて、IDコントローラ4のCPU11は動作を開始
すると、まず上位制御装置からのコマンドを受信する
(ステップ71) 。コマンドが得られればステップ72にお
いて順方向手順にコード信号を送信する。そしてステッ
プ73に進んでレスポンスが得られるかどうかをチェック
する。正常に終了する場合にはステップ74に進んで表判
定のレスポンスを上位制御装置に送出する。
【0024】又ステップ73において正常レスポンスが得
られなければ、ステップ75に進んで逆方向に設定して送
出を行う。これは図5(b)に示すように論理信号
「0」,「1」及びリセット信号を順方向の送信モード
から逆方向の送信モードに切換えることを意味する。こ
のとき同時にリセット信号と「1」信号との出力を逆転
させる。そうすれば論理「0」は図5(b)に示すよう
にNPNPの繰り返し信号となり、論理「1」及びリセ
ット信号も夫々図5(b)に示すようなパルス列とな
る。この信号を用いてデータ伝送を行う場合には、受信
回路23よりパルス送信回路22に与えられるクロック
信号は図10(a)に示すものとなる。又図10(d)
に示すように、リセット信号及び「0」,「1」,
「1」,「0」を送信する際のパルス送信回路22に与
える信号も図10(b),(c)に示すものとする。こ
うすれば受信回路23では図11に示すように反転した
送信パルスによって図7と逆転した処理が行われ、フリ
ップフロップ35のQ出力も反転することとなって反転
したクロック信号によって通信処理が行える。このよう
にステップ75において逆方向の方式で所定のコードを送
出し、ステップ76に進んで正常なレスポンスが得られる
かどうかをチェックする。このレスポンスが得られれ
ば、ステップ77に進んで物品が裏向きであるという判定
を行って上位制御装置側にレスポンスを返送する。又正
常な信号が得られなければステップ78に進んで物品無し
というレスポンスを返送して処理を終える。ここでCP
U11はステップ71,72及び75において、正常なデータ
伝送が行えないときに送信パルスのモードを反転させる
パルス反転手段11aの機能を達成しており、ステップ
73, 74, 76, 77において、いずれかの方向で正常な通信
ができたときに表裏を判別する表裏判別手段11bの機
能を達成している。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、特定のパルスの組み合わせによって二値信号を送出
しており、識別カードから書込/読出制御ユニットに信
号を伝送する場合にはその共振周波数を切換えている。
そしてパルスの方向によって識別カードが取付けられる
物品の表裏を容易に判別することができる。従って画像
処理装置を用いた従来の判別装置に比べて、低価格で耐
環境性に優れた装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による表裏判別装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】ヘッド部5の詳細な構成を示す回路図である。
【図3】識別カード2の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図4】(a)は識別カード2の構成を示す正面図、
(b)は本実施例の表裏判別装置の使用状態を示す斜視
図である。
【図5】IDコントローラから識別カードに送出する信
号のパルスの組み合わせ例を示す図である。
【図6】ヘッド部5の各部の波形を示すタイムチャート
である。
【図7】リードライトヘッドの受信波形を示すタイムチ
ャートである。
【図8】識別カードの送出信号と受信波形の例を示すタ
イムチャートである。
【図9】本実施例によるIDコントローラの動作を示す
フローチャートである。
【図10】パルスモードを逆転させたときのヘッド部5
の各部の波形を示すタイムチャートである。
【図11】パルスモードを逆転させたときのリードライ
トヘッドの受信波形を示すタイムチャートである。
【図12】従来の表裏判別するための装置の一例を示す
概略図である。
【符号の説明】
1,1a〜1d 物品 2 識別カード 3 書込/読出制御ユニット 4 IDコントローラ 5 ヘッド部 11 CPU 11a パルス反転手段 11b 表裏判別手段 14 電源供給回路 16 復調回路 22 パルス送信回路 23 受信回路 25〜31,41〜43 FET 33 EOR回路 34 カウンタ回路 35 フリップフロップ 45 クロック分離回路 46 ロジック制御回路 47 リセット信号発生回路 48 「0」信号発生回路 49 「1」信号発生回路 50 伝送信号発生回路 L1 送信用コイル L2 受信用コイル L3 コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品に取付けられる識別カードと、該識
    別カードにデータを伝送し又はデータを読出す書込/読
    出制御ユニットと、を具備する表裏判別装置であって、 前記識別カードは、 コイルを含みスイッチング素子によって共振周波数を変
    化させる共振回路と、 前記コイルより得られる正及び負のクロックを分離する
    クロック分離回路と、 前記クロック分離回路の出力によって送出されたデータ
    信号を復調する復調回路と、 前記復調された信号が所定のコード信号であるときに応
    答信号を出力するロジック制御回路と、 前記ロジック制御回路より得られるデータに基づいて前
    記共振回路の共振周波数を変化させる伝送信号発生回路
    と、を有するものであり、 前記書込/読出制御ユニットは、 特定の正負のパルスの組み合わせによって決定される二
    値信号を送出するパルス送信回路と、 データ送出時に正常なデータ伝送ができないとき前記パ
    ルス送信回路の正負のパルスを逆転させるパルス反転手
    段と、 前記パルス送信回路により駆動される送信コイルと、 前記送信コイルにより駆動される識別カードの共振周波
    数の変化を受信する受信コイルと、 前記受信コイルに得られる減衰信号の周期を計数するカ
    ウンタ回路と、 前記カウンタ回路の出力によって前記パルス送信回路に
    クロック信号として与えると共にその信号をパルス幅変
    調された信号として復調する復調回路と、 前記復調回路の出力に基づいて物体の表裏を判別する表
    裏判別手段と、を具備することを特徴とする表裏判別装
    置。
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