JPH10210096A - 復調回路および半導体集積回路並びにicカード - Google Patents

復調回路および半導体集積回路並びにicカード

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JPH10210096A
JPH10210096A JP9009397A JP939797A JPH10210096A JP H10210096 A JPH10210096 A JP H10210096A JP 9009397 A JP9009397 A JP 9009397A JP 939797 A JP939797 A JP 939797A JP H10210096 A JPH10210096 A JP H10210096A
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JP
Japan
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circuit
signal
data
output
pulse
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Withdrawn
Application number
JP9009397A
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English (en)
Inventor
Hisataka Tsunoda
尚隆 角田
Shigeru Kadokawa
滋 門川
Masaaki Ando
公明 安藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ復調方式として、PLL回路方式のク
ロック発生回路を用いる方式においては、PLLの応答
遅れや位相変化点でのPLLの誤判定により、再生され
たクロックにジッタが発生し易い。そのため、この再生
クロックを用いて入力信号をラッチすると誤動作すなわ
ちデータの復調を誤るおそれがある。 【解決手段】 受信信号を波形整形したパルス信号のパ
ルス幅の違いを検出することでPSK変調された信号の
位相変化点を検出する回路(74)と、検出された位相
変化点ごとにセット状態とリセット状態を繰り返すこと
で受信信号に含まれるデータを再生するデータ再生回路
(75)と、該データ再生回路の出力を切換え制御信号
とし受信信号を波形整形した正相と逆相の2つのパルス
信号を交互に選択とすることでクロック信号を再生する
クロック再生回路(76)とを設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おける復調技術さらにはPSK(Phase Shift Keying)
変調された信号(搬送波)からデータを復調するととも
に内部回路動作に必要なクロック信号を生成する回路お
よびそれを内蔵した半導体集積回路に適用して有効な技
術に関し、特に非接触型ICカードに用いられるトラン
シーバ用半導体集積回路における復調回路に利用して有
効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】PSK変調波は搬送波をディジタルデー
タに応じて位相変化させたものであり、搬送波は一定周
波数の信号であるので、PSK変調波はクロックとデー
タを合成した信号と見ることができる。かかるPSK変
調波からデータおよびクロックを復調する方式として、
PLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路を使用して
クロックを再生しこの再生したクロックを用いて例えば
波形整形された入力信号をラッチすることでデータを復
調する方式がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、コイル
の相互誘導現象を利用してデータの送受信および電力の
供給を受ける非接触型ICカードに用いられるトランシ
ーバ用半導体集積回路におけるデータ復調方式として、
PLL回路方式のクロック発生回路を用いる方式につい
て検討した。
【0004】しかしながら、PLL回路を用いたクロッ
ク発生回路においては、PLLの応答遅れや位相変化点
でのPLLの誤判定(位相が急に180°変化するため
2倍の周波数の信号とみなしてしまう)により、再生さ
れたクロックにジッタが発生し易い。そのため、この再
生クロックを用いて入力信号をラッチすると誤動作すな
わちデータの復調を誤るおそれがある。また、PLL回
路を用いた場合、発振器を内蔵することとなるため不所
望な電源ノイズが発生して回路が誤動作したり、消費電
流が多くなるとともに、PLL回路を用いると回路が複
雑化し規模も大きくなってしまい半導体集積回路化に不
向きであることが明らかになった。
【0005】特にICカードは、端末装置に投入される
とリード・ライト装置にセットされるが、この際に比較
的ラフな位置決め装置によって固定されることが多い。
そのため、電磁結合を使用した非接触型ICカードに搭
載されているトランシーバ用半導体集積回路において
は、入力信号(搬送波)によるPLL回路のロック後に
カードがずれてリード・ライト装置側のコイルとカード
側のコイルの中心がずれる等の電磁結合変動が生じ易
く、それによって高次すなわち目標とする周波数の2逓
倍など高い周波数でPLL回路が誤ロックするおそれも
ある。
【0006】本発明の目的は、PLL回路を用いること
なくPSK変調波からデータおよびクロックを再生する
ことができる復調回路を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、回路規模が小さく消
費電流も少ない復調回路を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、電磁結合を使用した
非接触型ICカードに搭載されているトランシーバ用半
導体集積回路において、ジッタの少ないクロックを再生
することができる復調回路を提供することにある。
【0009】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0011】すなわち、受信信号を波形整形したパルス
信号のパルス幅の違いを検出してPSK変調された信号
の位相変化点を検出する回路と、検出された位相変化点
ごとにセット状態とリセット状態を繰り返すことで受信
信号に含まれるデータを再生するデータ再生回路と、該
データ再生回路の出力を切換え制御信号とし受信信号を
波形整形した正相と逆相の2つのパルス信号を交互に選
択とすることでクロック信号を再生するクロック再生回
路とを設けるようにしたものである。
【0012】上記PSK変調された信号の位相変化点を
検出する回路は、例えば受信信号を波形整形した正相と
逆相の2つのパルス信号のそれぞれのエッジを検出する
エッジ検出回路と、該エッジ検出回路の出力によってセ
ットとリセットを繰り返すフリップフロップと、一対の
容量を備え前記フリップフロップの非反転出力および反
転出力によって各容量を一定の速度でチャージアップし
上記エッジ検出回路の出力で各容量のディスチャージす
る充放電回路と、上記容量の充電電圧を比較する比較回
路とにより構成する。
【0013】上記した手段によれば、PLL回路を用い
ることなくPSK変調波からデータおよびクロックを再
生することができ、これによってPLL回路を使用する
場合に比べて回路規模が小さく消費電流も少ない復調回
路を得ることができる。また、電磁結合を使用した非接
触型ICカードに搭載されているトランシーバ用半導体
集積回路に適用した場合には、ジッタの少ないクロック
を再生することができ、その結果正確なデータの復調が
行なえるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。
【0015】図1は本発明に係るPLL回路を用いたク
ロック発生回路を備えた非接触型ICカードに用いられ
るトランシーバ用IC10の構成およびこれを搭載した
ICカード全体の概略構成を示すブロック図である。
【0016】この実施例のトランシーバ用ICを搭載し
たICカードは、例えばプリント配線層により渦巻き状
に形成されたコイルLと、該コイルLの両端子に接続さ
れデータの送受信および電源電圧の生成を行なうトラン
シーバ用IC10と、該トランシーバ用IC10に接続
されデータの処理、記憶および送信データの形成を行な
うマイクロコンピュータチップ20と、上記トランシー
バ用IC10に接続された外付けのコンデンサCF,C
t1,Ct2等により構成されている。図には1つの渦
巻きパターンからなるコイルが示されているが、外部の
リード・ライト装置のヘッドの構成に応じて同様の渦巻
きパターンを2つ有するコイルとされる場合もある。
【0017】上記マイクロコンピュータチップ20は記
憶装置として電気的に書込み・消去が可能なEEPRO
Mを内蔵しており、ICカードがリード・ライト装置か
ら排出されて電源の供給を受けない状態においてもデー
タを保持できるように構成されている。
【0018】特に制限されないが、トランシーバ用IC
10内の各ブロックを構成する回路素子は、公知の半導
体集積回路の製造技術によって、単結晶シリコンのよう
な1個の半導体基板上において形成される。
【0019】1はトランシーバ用IC10の外部端子T
1,T2に接続(外付け)された電磁結合手段としての
コイルLより入力された交流信号を整流して直流電源電
圧を生成するダイオードブリッジからなる整流回路で、
この整流回路1の出力ノードは外部端子T3に接続さ
れ、この外部端子T3には10nFのような比較的大き
な容量値を有する電源フィルタ容量CFが接続可能にさ
れている。2は整流回路1によって整流された電圧の変
動を吸収して6〜20Vの所定の電位の電源電圧Vccを
生成する電圧リミッタ回路、3は生成された電源電圧V
ccを安定化させるシリーズレギュレータからなる電源安
定化回路で、この電源安定化回路3から出力された電源
電圧VDDは当該チップ内部の各回路に供給されるととも
に、外部端子T4に接続されたマイクロコンピュータチ
ップ20へも供給される。
【0020】4は上記電源安定化回路3から出力される
電源電圧VDDを監視して電源投入時にパワーオンリセッ
ト信号を発生するパワーオンリセット発生回路、5は外
部のマイクロコンピュータチップ20に対するリセット
パルスPrを発生するリセットパルス発生回路である。
このリセットパルス発生回路5は、上記パワーオンリセ
ット発生回路4の出力がハイレベルに立ち上がってから
後述の復調回路7からなるクロック発生回路より出力さ
れるクロック信号を所定数計数したときに、リセットパ
ルスPrを形成して外部端子T5よりマイクロコンピュ
ータチップ20へ出力する。
【0021】6は上記コイル接続端子T1,T2に接続
され入力信号を波形整形して出力するデータ受信回路
で、例えば入力交流信号の振幅を制限するクランプ回路
もしくはリミッタ回路とデータ変化点でのノイズを除去
するローパスフィルタとにより構成され、正相と逆相の
信号D,/Dを出力する。7は上記データ受信回路6で
波形整形された信号D,/Dに基づいて入力交流信号に
含まれている4.91MHzの周波数のクロック信号C
LKおよび波形整形された信号D,/Dの位相から
「0」,「1」のデータを再生する復調回路で、再生さ
れたクロック信号CLKはリセットパルス発生回路5等
の内部回路および外部端子T7を介してマイクロコンピ
ュータチップ20に供給され、復調されたデータは外部
端子T6よりマイクロコンピュータチップ20へ出力さ
れる。この実施例のトランシーバ用ICは、特に制限さ
れないが、PSK(Phase Shift Keying)変調された信
号からデータとクロックを復調するように構成されてい
る。
【0022】9は外部端子T8を介してマイクロコンピ
ュータチップ20より入力されるシリアル送信データに
基づいて、外部端子T9,T10にドレイン端子が接続
されているドライブMOSFET Qd1,Qd2をオ
ン、オフ駆動して、コンデンサCt1,Ct2とコイル
Lとからなる共振回路を共振状態および非共振状態に切
り換えることでデータを送信するバッファ回路等からな
るデータ送信回路である。
【0023】図2には、上記復調回路7の実施例が示さ
れている。
【0024】この実施例の復調回路7は、上記データ受
信回路6で波形整形された信号D,/Dの立ち上がりエ
ッジを検出してワンショットパルスを形成するエッジ検
出回路71,72と、該エッジ検出回路71,72の出
力パルスによってセット/リセット動作するRSフリッ
プフロップ73と、該フリップフロップ73の出力Y,
/Yに基づいてパルス信号の幅の変化を検出するパルス
幅DCレベル化回路74と、該パルス幅DCレベル化回
路74の出力と上記フリップフロップ73の出力Yとに
基づいて入力交流信号に含まれているデータを再生する
データ再生回路75と、上記フリップフロップ73の出
力Yと上記データ再生回路75のから出力されるデータ
信号に基づいて入力交流信号に含まれている4.91M
Hzの周波数のクロック信号CLKを再生するクロック
再生回路76とから構成されている。
【0025】上記エッジ検出回路71,72は上記デー
タ受信回路6で波形整形された信号D,/Dを各々遅延
する遅延手段DLY1,DLY2および遅延された信号
と遅延される前の信号D,/Dを入力とするANDゲー
トG1,G2から構成されている。上記パルス幅DCレ
ベル化回路74は、フリップフロップ73の出力Y,/
Yがゲートに印加されたチャージアップ用MOSFET
Q1,Q2と、Q1,Q2のソース側に接続された定
電流源I1,I2と、Q1,Q2のドレイン側に接続さ
れたディスチャージ用MOSFET Q3,Q4と、Q
1,Q3の接続ノードn1およびQ2,Q4の接続ノー
ドn2に接続された容量C1,C2と、上記接続ノード
n1,n2に反転入力端子および非反転入力端子が接続
されたコンパレータCMPとにより構成されている。
【0026】上記データ再生回路75は、上記パルス幅
DCレベル化回路74の出力および上記フリップフロッ
プ73の出力YをインバータINV1で反転した信号を
入力とするANDゲートG3と、上記パルス幅DCレベ
ル化回路74の出力をインバータINV2で反転した信
号および上記フリップフロップ73の出力Yを入力とす
るANDゲートG4と、前記ANDゲートG3,G4の
出力によってセット/リセット動作されるRSフリップ
フロップFFとにより構成されている。さらに、上記ク
ロック再生回路76は、上記フリップフロップ73の出
力Yを遅延する遅延回路DLY3と、遅延された信号
(5)’およびそれをインバータINV1で反転した信
号(9)’を入力とし、上記データ再生回路75の出力
すなわち再生データを切換え制御信号とするセレクタ回
路により構成されている。
【0027】次に、上記復調回路7の動作を図3のタイ
ミングチャートを参照しながら説明する。
【0028】カードがリード・ライト装置にセットされ
コイルLに変調信号が入力されると、データ受信回路6
から図3の(1),(2)のような互いに逆相の波形整
形された信号が復調回路7に供給される。図3の信号
(1),(2)においてパルス幅が広くなっている部分
が位相変化点すなわちデータが「0」から「1」または
「1」から「0」に変化するポイントである。上記波形
整形された信号(1),(2)がエッジ検出回路71,
72に入力されると、各信号パルス信号の立ち上がりエ
ッジに同期して図3の(3),(4)に示すようなワン
ショットパルスが形成される。これらのワンショットパ
ルス(3),(4)によってフリップフロップ73がセ
ットとリセットを交互に繰り返し、図3の(5)に示す
ようなパルス信号Yおよびその反転信号/Yを出力す
る。
【0029】また、上記ワンショットパルス(3),
(4)はパルス幅DCレベル化回路74に供給され、パ
ルス(3)によってディスチャージ用MOSFET Q
3がオンされて容量C1の電荷を引き抜き、パルス
(4)によってディスチャージ用MOSFET Q4が
オンされて容量C2の電荷を引き抜く。一方、チャージ
アップ用MOSFET Q1,Q2は上記フリップフロ
ップ73の出力Y,/Yによってオン,オフ制御され、
オンされると対応する容量C1またはC2に定電流源I
1,I2の電流を流し込んでチャージアップさせる。
【0030】上記のような動作によって、容量C1の充
電電圧すなわちノードn1の電位は、図3の(6)のよ
うに、パルス(3)による容量C1のディスチャージ動
作で接地電位まで急激に下がり、パルス(5)がハイレ
ベル間は充電動作で次第に上昇する変化を繰り返す。つ
まり、上記容量C1の充電電圧は入力パルス(1)のパ
ルス幅の大きさに応じた電位まで上昇する。入力パルス
(1)がロウレベルになるとMOSFET Q1,Q3
が共にオフ状態とされるため、電位はそれ以上上昇しな
くなる。同様に、容量C2の充電電圧すなわちノードn
2の電位は、図3の(7)のように、パルス(4)によ
る容量C2のディスチャージ動作で接地電位まで急激に
下がり、パルス(5)がロウレベル間は充電動作で次第
に上昇する変化を繰り返し、上記容量C2の充電電圧は
入力パルス(2)のパルス幅の大きさに応じた電位まで
上昇する。
【0031】そして、上記容量C1,C2の電圧がコン
パレータCMPに入力されて比較されるため、C2の電
圧の方がC1の電圧よりも高い間だけハイレベルとなる
図3の(8)のような信号がコンパレータCMPから出
力される。この信号(8)が、上記フリップフロップ7
3の出力YをインバータINV1で反転した図3の
(9)のような信号とともにANDゲートG3に入力さ
れるため、両方の信号ハイレベルの期間だけハイレベル
となる図3の(10)のようなパルスが形成される。こ
のパルス信号の位置は前述したデータ「0」から「1」
(または「1」から「0」)への変化点に対応してい
る。また、上記コンパレータCMPの出力信号(8)を
インバータINV2で反転した図3の(11)のような
信号が、上記フリップフロップ73の出力YとともにA
NDゲートG4に入力されるため、両方の信号ハイレベ
ルの期間だけハイレベルとなる図3の(12)のような
パルスが形成される。このパルス信号の位置は前述した
データ「1」から「0」(または「0」から「1」)へ
の変化点に対応している。
【0032】上記のようにして形成されたパルス(1
0),(12)が後段のフリップフロップFFのセット
端子およびリセット端子に入力されているため、フリッ
プフロップFFの出力は、図3の(13)に示すよう
に、パルス(10)の立ち上がりに同期してロウレベル
からハイレベルへ変化し、パルス(12)の立ち上がり
に同期してハイレベルからロウレベルへ変化する。そし
て、このフリップフロップFFの出力(13)の変化点
は、前記位相変化点と一致することとなるため、出力
(13)は受信信号に含まれているデータを再生したも
のとなる。
【0033】さらに、再生データ出力(13)はセレク
タからなるクロック再生回路76に切替え制御信号とし
て供給されるとともに、セレクタには前記フリップフロ
ップ73の出力Y(図3の信号(5))を遅延回路DL
Y3で遅延した信号(5)’とその反転信号(9)’が
被選択信号として入力され、出力(13)がハイレベル
の期間は信号(5)’を選択し、再生データ出力(1
3)がロウレベルの期間は信号(9)’を選択するよう
に動作する。
【0034】そのため、セレクタからは図3の(14)
のように、周期が一定のパルスが出力される。このパル
スは受信信号に含まれている搬送波と同一の周波数であ
り、データとクロックが合成された受信信号からクロッ
クが再生されたこととなる。このパルスがシステムのク
ロックCLKとして、チップ内のリセットパルス発生回
路5やチップ外部のマイクロコンピュータ20等に供給
される。なお、クロック再生回路76に遅延回路DLY
を設けているのは、パルス幅DCレベル化回路74にお
ける信号処理時間を考慮したもので、再生データ出力
(13)の変化点が前記位相変化点よりも遅れることに
より信号(5)’と(9)’との切り換えタイミングが
ずれてその部分だけクロックのパルス幅すなわちデュー
ティが変化するのを回避するためである。
【0035】図4には、図2におけるフリップフロップ
73とパルス幅DCレベル化回路74の具体的な回路例
が示されている。図4において、図2の回路と同一の回
路部分には同一の符号が付されている。図4に示されて
いるように、フリップフロップ73は、エッジ検出回路
71,72の出力(3),(4)をそれぞれ入力とする
インバータINV3,INV4と、これらのインバータ
INV3,INV4の出力をそれぞれ一方の入力とする
NANDゲートG5,G6とからなり、ゲートG5,G
6はそれぞれお互いの出力を他方の入力とするように交
差結合されてラッチ回路を構成している。
【0036】パルス幅DCレベル化回路74を構成する
定電流源I1,I2は、図示しないバンドギャップリフ
ァランス回路のような電源電圧に係わらず一定の電圧を
発生する基準電圧発生回路から供給される基準電圧Vr
efをベースに受けるバイポーラ・トランジスタTr1
と、そのエミッタに接続された抵抗R1と、Tr1のコ
レクタ側に接続されたゲート・ドレイン結合のMOSF
ET Q11と、Q11とゲートが共通に接続されてカ
レントミラー回路を構成するMOSFET Q12,Q
13とにより構成されており、MOSFET Q12と
Q13はゲート幅とゲート長の比W/Lが例えばQ11
のW/Lの2倍となるように形成されることにより、ト
ランジスタTr1のコレクタ電流の2倍の大きさの電流
がMOSFET Q12,Q13に流されるように構成
されている。MOSFET Q12とQ13は同一のW
/L比とされるとともに容量C1,C2が同一容量値と
されることにより、同一の大きさのドレイン電流を流
し、ドレイン側接続されたチャージアップ用MOSFE
T Q1,Q2がオンされたときに容量C1,C2を同
一の速度でチャージアップできるようにされている。こ
れによって、MOSFET Q1,Q2がそれぞれオフ
されたときの容量C1,C2の保持電圧が同一となり、
コンパレータCMPによる位相変化点の検出を正確に行
なうことができる。容量C1,C2は例えば8pFのよ
うな大きさとされる。
【0037】コンパレータCMPは、上記容量C1,C
2の電圧がゲートに印加されソースが共通接続された差
動MOSFET Q21,Q22と、これらのMOSF
ETQ21,Q22のドレイン側接続されたアクティブ
負荷MOSFET Q23,Q4と、Q21,Q22の
共通ソースと電源電圧VDDとの間に接続され上記MOS
FET Q11とカレントミラー回路を構成するように
接続された定電流用MOSFET Q25と、上記MO
SFETQ22のドレインに接続された出力用インバー
タINV5とにより構成されている。上記MOSFET
Q25は、のチャネル幅が上記MOSFET Q11
のチャネル幅の約8倍の大きさとされることによりQ1
1の約8倍の電流が流されるように構成されている。
【0038】以上説明したように上記実施例は、受信信
号を波形整形したパルス信号のパルス幅の違いを検出し
てPSK変調された信号の位相変化点を検出する回路
(74)と、検出された位相変化点ごとにセット状態と
リセット状態を繰り返すことで受信信号に含まれるデー
タを再生するデータ再生回路(75)と、該データ再生
回路の出力を切換え制御信号とし受信信号を波形整形し
た正相と逆相の2つのパルス信号を交互に選択とするこ
とでクロック信号を再生するクロック再生回路(76)
とを設けるようにしたので、PLL回路を用いることな
くPSK変調波からデータおよびクロックを再生するこ
とができ、これによってPLL回路を使用する場合に比
べて回路規模が小さく消費電流も少ない復調回路を得る
ことができるとともに、電磁結合を使用した非接触型I
Cカードに搭載されているトランシーバ用半導体集積回
路に適用した場合には、ジッタの少ないクロックを再生
することができその結果正確なデータの復調が行なえる
ようになるという効果がある。
【0039】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものでなく、例えば実施例におけるコンパレータC
MPを正相側パルス用と逆相側パルス用の2つを用意
し、個別に比較レベルを設定して比較検出するように構
成することにより、パルス信号のデューティが50%以
外のシステムにも応用することができる。また、上記コ
ンパレータの出力から得られるパルス幅比較信号を用い
てデューティずれを検出しそのずれを補正する回路等を
設けるようにしても良い。
【0040】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明を、その背景となった利用分野である電磁
結合の非接触型ICカードに用いられるトランシーバI
Cにおけるデータおよびクロックを再生する復調回路に
適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定
されるものでなく、PSK変調された信号を復調する回
路一般に利用することができる。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0042】すなわち、PLL回路を用いることなくP
SK変調波からデータおよびクロックを再生することが
でき、これによってPLL回路を使用する場合に比べて
回路規模が小さく消費電流も少ない復調回路を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る復調回路を備えた非接触型ICカ
ードに用いられるトランシーバ用ICの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】復調回路の一実施例を示す回路構成図である。
【図3】実施例の復調回路における信号のタイミングを
示すタイムチャートである。
【図4】図2の復調回路の具体的な回路例を示す回路図
である。
【符号の説明】
L コイル 1 整流回路 2 電圧リミッタ 3 電源安定化回路 4 パワーオンリセット発生回路 5 リセットパルス発生回路 6 データ受信回路 7 復調回路 9 データ送信回路 71,72 エッジ検出回路 74 パルス幅DCレベル化回路 75 データ再生回路 76 クロック再生回路 20 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門川 滋 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 安藤 公明 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を波形整形したパルス信号のパ
    ルス幅の違いを検出してPSK変調された信号の位相変
    化点を検出する回路と、検出された位相変化点ごとにセ
    ット状態とリセット状態を繰り返すことで受信信号に含
    まれるデータを再生するデータ再生回路と、該データ再
    生回路の出力を切換え制御信号とし受信信号を波形整形
    した正相と逆相の2つのパルス信号を交互に選択とする
    ことでクロック信号を再生するクロック再生回路とを備
    えたことを特徴とする復調回路。
  2. 【請求項2】 上記PSK変調された信号の位相変化点
    を検出する回路は、受信信号を波形整形した正相と逆相
    の2つのパルス信号のそれぞれのエッジを検出するエッ
    ジ検出回路と、該エッジ検出回路の出力によってセット
    とリセットを繰り返すフリップフロップと、一対の容量
    を備え前記フリップフロップの非反転出力および反転出
    力によって上記各容量を一定の速度でチャージアップし
    上記エッジ検出回路の出力で上記各容量の電荷をディス
    チャージする充放電回路と、上記容量の充電電圧を比較
    する比較回路とにより構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の復調回路。
  3. 【請求項3】 上記充放電回路は、一対の定電流源と、
    これらの定電流源と上記各容量との間に接続され上記フ
    リップフロップの出力によってオン、オフされて上記各
    容量をチャージアップする一対の第1スイッチ手段と、
    上記エッジ検出回路の出力でオン、オフされて上記各容
    量の電荷をディスチャージする一対の第2スイッチ手段
    とにより構成されてなることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の復調回路。
  4. 【請求項4】 上記定電流源は、基準電圧発生回路から
    供給される定電圧をベースに受けるバイポーラ・トラン
    ジスタと、そのエミッタと接地点との間に接続された抵
    抗と、前記トランジスタのコレクタと電源電圧との間に
    接続されたゲート・ドレイン結合のMOSFETと、該
    MOSFETと各々ゲートが共通に接続されてカレント
    ミラー回路を構成する一対のMOSFETとにより構成
    されてなることを特徴とする請求項3に記載の復調回
    路。
  5. 【請求項5】 電磁結合手段が接続される外部端子と、
    該外部端子に接続された電磁結合手段を介して入力され
    た交流信号よりデータおよびクロック信号を再生する請
    求項1〜4に記載の復調回路と、上記電磁結合手段を介
    して入力された交流信号を整流して電源電圧を生成する
    電源電圧発生回路とを備えてなることを特徴とするIC
    カードのトランシーバ用半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 1枚のカード状基板の上に、請求項5に
    記載のトランシーバ用半導体集積回路と、該半導体集積
    回路に接続された電磁結合手段と、マイクロコンピュー
    タチップとが搭載され、上記トランシーバ用半導体集積
    回路の復調回路で再生されたデータおよびクロックが上
    記マイクロコンピュータチップに伝送されるとともに、
    上記電源電圧発生回路から上記マイクロコンピュータチ
    ップに対して電源電圧が供給されるように構成されてな
    ることを特徴とする非接触型ICカード。
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