JPH08196297A - 尿素窒素測定用組成物 - Google Patents

尿素窒素測定用組成物

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JPH08196297A
JPH08196297A JP7012621A JP1262195A JPH08196297A JP H08196297 A JPH08196297 A JP H08196297A JP 7012621 A JP7012621 A JP 7012621A JP 1262195 A JP1262195 A JP 1262195A JP H08196297 A JPH08196297 A JP H08196297A
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alanine dehydrogenase
urea nitrogen
urease
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Takashi Eto
高志 江藤
Shigeru Ueda
成 植田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくともアンモニアに対するKm値が10
mM〜50mMであるアラニンデヒドロゲナーゼ及び尿
素に対するKm値がアラニンデヒドロゲナーゼのKm値
の1/10以下である酸性ウレアーゼを含有してなる尿
素窒素測定用組成物。 【効果】 好適には酸性ウレアーゼ活性1に対してアラ
ニンデヒドロゲナーゼ活性1〜10の活性比の尿素窒素
測定用組成物の調製を可能となし、かつ高濃度の尿素窒
素を含む溶液であっても尿素窒素を短時間に正確かつ簡
便に定量することが可能で、長期保存安定性に非常に優
れた尿素窒素測定試薬を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンモニアに対するK
m値が10mM〜50mMであるアラニンデヒドロゲナ
ーゼと尿素に対するKm値がアラニンデヒドロゲナーゼ
の1/10以下である酸性ウレアーゼを含有してなる尿
素窒素測定用組成物、更に詳しくは生体体液、特に血清
または尿中の尿素窒素測定用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】生体体液などの検体、例えば血清または
尿中の尿素窒素は、種々の腎機能障害および肝実質障害
時の指標としてきわめて重要な意義を持つ。尿素窒素の
測定にウレアーゼとアラニンデヒドロゲナーゼを用いる
方法は知られている(特開昭63−315934号公
報)。この公知方法におけるアラニンデヒドロゲナーゼ
は、一般に至適pHが9〜10付近にあることから、ウ
レアーゼとしてpH8付近にて作用せしめる必要があっ
た。かつ従来用いられているウレアーゼ、アラニンデヒ
ドロゲナーゼは熱安定性及び保存安定性が十分でなく、
また両酵素のKm値の差が十分に大きくないため、高濃
度の尿素に対して反応速度法(レートアッセイ)におけ
る高値直線性が不良となるという問題点があり臨床診断
の分野における使用は困難であった。
【0003】また従来より尿素窒素の定量法として用い
られているウレアーゼ−グルタミン酸デヒドロゲナーゼ
法では、ウレアーゼの拮抗阻害物質であるヒドロキシウ
レア(クリニカルケミストリ−、25巻、1721頁、
1979年)、ホウ酸(特公平3−65160号公
報)、アセトヒドロキサム酸(特開平2−255099
号公報)を使用、あるいはグルタミン酸デヒドロゲナー
ゼの阻害物質であるカルシウムイオンやマンガンイオン
等の重金属イオン(特開平6−209795号公報)を
使用してKm値を調節し尿素窒素の測定範囲を広げると
いう方法が報告されている。しかし、ウレアーゼ阻害物
質を用いて調製した尿素窒素測定用試薬では、試薬、特
にウレアーゼの保存安定性が十分でなく、保存に伴い感
度が著しく低下し、安定な試薬の調製が困難であった。
【0004】また、このようなウレアーゼ阻害剤を用い
た組成物では、一般に用いるウレアーゼ活性に比べてア
ラニンデヒドロゲナーゼやグルタミン酸デヒドロゲナー
ゼの活性として10〜20倍程度の大量を用いなければ
ならないとの欠点があった。さらに試薬中の成分数を増
やすことは不安定化因子を増やす可能性を含んでおり、
経済的にみても少量の酵素量や必要最低限度の成分数で
試薬を構成することが望ましい。
【0005】一般に臨床診断用酵素含有組成物は凍結乾
燥品や凍結品、液状品として流通されている。このうち
凍結乾燥品については凍結乾燥品としての保存安定性に
は優れているものの溶解時における容量誤差や活性変
動、操作の煩雑さが問題となる。また溶解後の安定性が
低く1日〜2日の使用に限られる。これに対し液状品や
凍結品は溶解液(通常は水系溶媒)に溶かす必要がない
ため操作が簡便であり、溶解時の誤差がなく溶解過程に
おける酵素活性の変動もない。凍結品の場合は使用に際
して解凍操作が必要であるのに対し、液状品は、新たに
調製することなく、そのまま使用することができるため
臨床生化学検査分野でもその比率が高まりつつある。
【0006】従来ナタマメ由来のウレアーゼが工業的に
生産され、臨床検査試薬として広く利用されている。し
かし、欠点として精製されてない状態では十分に保存安
定であるのに対し、精製された状態では安定性が著しく
減少する点が挙げられている。特に尿素窒素測定試薬に
は高度に精製されたウレアーゼが必要となるが、この不
十分な安定性のために安定な試薬組成物としての供給は
非常に困難である。更に室温または溶液状態で貯蔵する
となお著しく活性損失が起きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は高濃度
の尿素を含む生体体液などの検体についても正確かつ高
感度に測定することが可能で、更に保存安定性に優れ実
用性に富む尿素窒素の酵素的測定用組成物を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み鋭意検討したところアンモニアに対するKm値が
10mM〜50mMであるアラニンデヒドロゲナーゼ
と、そのKm値に対して1/10以下のKm値を有し、
かつ酸性領域に至適pHを有する酸性ウレアーゼを組み
合わせることにより、特に阻害剤等を一切必要とせずに
高濃度領域の尿素窒素の測定を高精度に行うことが可能
となり、更に驚くべきことに酸性ウレアーゼを用いたも
のであるにもかかわらずpH7〜9においても良好に測
定を行い得るもので、更にまた長期保存安定性に優れる
という従来予想し得なかった性能を有する尿素窒素測定
用組成物が得られることを見い出した。
【0009】本発明は上記の知見に基づいて完成された
ものであり、少なくともアンモニアに対するKm値が1
0mM〜50mMであるアラニンデヒドロゲナーゼ及び
尿素に対するKm値がアラニンデヒドロゲナーゼのKm
値の1/10以下である酸性ウレアーゼを含有してなる
尿素窒素測定用組成物である。本発明に用いるアラニン
デヒドロゲナーゼ(EC 1.4.1.1)としてはア
ンモニアに対するKm値が10mM〜50mM、好まし
くは10mM〜30mMであり、さらに好ましくは10
mM〜25mMの酵素であれば何らその起源を限定する
ものではない。さらにこのアラニンデヒドロゲナーゼと
しては、例えば20mMトリス・塩酸緩衝液(pH8.
0)中、65℃15分間の熱安定性において100%残
存活性を有するものであれば好ましい。例えば微生物由
来のものが用いられ最適にはスポロラクトバチルス(S
porolactobacillus)由来のもの(特
開平2−92280号公報)が用いられ、さらに本発明
においては尿素窒素測定に当たって悪影響を及ぼさない
範囲でのKm値を多少逸脱するアラニンデヒドロゲナー
ゼであっても本発明に使用できる限り本発明に包含され
るものである。
【0010】本発明に用いる尿素に対するKm値がアラ
ニンデヒドロゲナーゼのKm値の1/10以下である酸
性ウレアーゼ(EC 3.5.1.5)としては、酸性
領域に至適pHを有しており、尿素に対するKm値が、
例えばアラニンデヒドロゲナーゼのKm値上限50mM
に照らして5mM以下であり、またKm値下限10mM
に照らして1mM以下であることを意味するもので、好
ましくは5mM以下、好適には1mM以下であり、さら
に最適には0.05mM〜1mM、より最適には0.1
mM〜1mMの酵素であれば何らその起源を限定するも
のではない。
【0011】さらにこの酸性ウレアーゼとしては、例え
ば10mMBES(N,N−Bis(2−hydrox
yethyl)−2−aminoethansulfo
nic acid)緩衝液(pH7.5)中70℃15
分間の熱安定性において100%残存活性を有するもの
であれば好ましい。例えば微生物由来のものが用いられ
最適にはラクトバチルス・ファーメンタム(Lacto
bacillus fermentum)由来のもの
(Appl.Environ.Microbiol.3
7,379(1979)、特開昭63−196289号
公報、特開平1−240187号公報)が使用される。
【0012】本発明の尿素窒素測定用組成物のpHは緩
衝液により例えばpH7〜pH9、好ましくはpH7〜
pH8に保たれているのが望ましい。緩衝液は如何なる
ものでも良く、例えばGOOD緩衝液、トリエタノール
アミン緩衝液、トリス緩衝液が挙げられる。本発明の尿
素窒素測定用組成物は必要により界面活性剤、防腐剤、
活性化剤、安定化剤等を加えても良い。防腐剤として
は、アジ化ナトリウム、キレート剤、抗生物質が好適に
用いられる。活性化剤としては塩化ナトリウムが好適に
用いられる。安定化剤としては、牛血清アルブミンが好
適に用いられる。
【0013】試薬構成としては、検体中に存在する内因
性の遊離アンモニアを予めアンモニア消去系の酵素、例
えばアンモニアをアミン供与体として反応し得るアラニ
ンデヒドロゲナーゼやグルタミン酸デヒドロゲナーゼ、
あるいはその固定化カラムなどを用いて消去した後に本
発明の尿素窒素測定用組成物による測定を行うのが望ま
しい。
【0014】本発明に用いられる酸性ウレアーゼの濃度
は0.5U/ml〜500U/ml、好ましくは0.5
U/ml〜100U/mlの範囲で用いられる。本発明
に用いられるアラニンデヒドロゲナーゼの濃度は0.0
1U/ml〜100U/ml、好ましくは0.1U/m
l〜10U/mlの範囲で用いられる。アラニンデヒド
ロゲナーゼの基質であるピルビン酸の濃度は、0.1m
M〜200mM、好ましくは0.1mM〜100mMの
範囲で用いられる。アラニンデヒドロゲナーゼの補酵素
である還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
(NADH)またはその誘導体、好適にはNADH、チ
オ−NADHの濃度は0.1mM〜5mM、好ましくは
0.1mM〜1mMの範囲で用いられる。また必要に応
じて乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)阻害剤、例えばオ
キザミン酸、シュウ酸等を10mM〜70mM添加する
と血清中LDHの影響を受けない。
【0015】本発明における尿素窒素測定用組成物を用
いて尿素窒素を測定する方法は、前記のごとく検体、例
えば1μl〜50μlを少なくとも酸性ウレアーゼとア
ラニンデヒドロゲナーゼを含有する一試薬系尿素窒素測
定用組成物、例えば100μl〜600μlと反応させ
るか、または少なくともアラニンデヒドロゲナーゼ、基
質であるピルビン酸および還元型補酵素含有試薬50μ
l〜300μlを検体と反応せしめて内因性遊離アンモ
ニアを消去処理した後少なくとも酸性ウレアーゼ含有試
薬50μl〜300μlを加えてアラニンデヒドロゲナ
ーゼと酸性ウレアーゼとを作用せしめて反応せしめる二
試薬系にて反応させ、次いで反応において消費される還
元型の補酵素の量を公知手段、例えばNADHを紫外部
の吸光度の減少で測定する方法が簡便である。
【0016】本発明の組成物を用いて測定する条件とし
ては、特に厳密に規制されるものではないが、反応温度
は酵素活性の発現する温度約20℃〜40℃の間で行え
ばよく、37℃が好適に用いられる。測定波長としては
NADHの場合は340nm付近で測定されることが望
ましい。このような尿素窒素測定用組成物において、検
体の尿素窒素測定に当たって一検体(一テスト)当り、
アラニンデヒドロゲナーゼ濃度が好ましくは0.1U/
ml〜10U/mlの範囲であり、酸性ウレアーゼ濃度
が最適には0.5U/ml〜5U/mlの範囲であり、
酸性ウレアーゼ活性1に対してアラニンデヒドロゲナー
ゼ活性1〜10の比率からなる組成物として調製して用
いることが最適であり、検体中尿素窒素が10mg/d
l以下の低濃度範囲から300mg/dl以上の高濃度
範囲まで直線性をもって良好に定量し得るものである。
【0017】上記の如くの組成物は凍結品、凍結乾燥品
として溶解液を組み合わせてもよいが、保存安定性に非
常に優れているため簡便性を考慮して近年主流に成りつ
つある液状品として調製されるのが最も好ましい。
【0018】
【実施例】以下、実施例を示してこの発明を更に詳細か
つ具体的に説明するが、この発明は以下の実施例に限定
されるものではない。
【0019】
【実施例1】酸性ウレアーゼ溶液(ラクトバチルス・フ
ァーメンタム由来:尿素に対するKm値0.5mM±
0.2mM)1U/mlを10mMBES緩衝液(pH
7.5)で調製し、15分間加熱処理後その残存活性を
下記の試薬を用いて測定した結果、図1に示す結果が得
られた。酵素活性は少なくとも70℃までは安定であっ
た。
【0020】 試薬 BES緩衝液(pH7.5) 50mM α−ケトグルタル酸 10mM NADPH 0.3mM 尿素 10mM グルタミン酸デヒドロゲナーゼ 30U/ml (プロテウス・エスピー(Proteus sp.)由来) なお、上記組成物において、1分間に1μmolの尿素
を加水分解する酵素活性を1Uとした。
【0021】
【実施例2】アラニンデヒドロゲナーゼ溶液(スポロラ
クトバチルス由来:アンモニアに対するKm値20mM
±5mM)1U/mlを20mMトリス・塩酸緩衝液
(pH8.0)で調製し、15分間加熱処理後その残存
活性を下記の試薬を用いて測定した結果、図2に示す結
果が得られた。酵素活性は少なくとも65℃までは安定
であった。
【0022】 試薬 BES緩衝液(pH7.5) 50mM ピルビン酸 10mM 塩化ナトリウム 50mM NADH 0.3mM 塩化アンモニウム 200mM なお、上記組成物において、NADHの存在下、1分間
に1μmolのピルビン酸をアラニンとなす酵素活性を
1Uとした。
【0023】
【実施例3】被検体中の尿素窒素濃度を次の組成を有す
る試薬を用いて下記方法により測定した。 測定方法 尿素窒素水溶液300mg/mlの10段階希釈液を試
料とし、各5μlを採取し、これに試薬1を150μl
加え、37℃5分間加温した後、更に試薬2を100μ
l加えて、単位時間当たりの吸光度変化を340nmに
て測定した。尚ブランクは尿素窒素含有被検液の代わり
に蒸留水を用いた。
【0024】 試薬1 BES緩衝液(pH7.5) 50mM ピルビン酸 10mM NADH 0.3mM 塩化ナトリウム 50mM アラニンデヒドロゲナーゼ 5U/ml (スポロラクトバチルス由来) 試薬2 BES緩衝液(pH7.5) 50mM NADH 0.3mM 牛血清アルブミン 0.1% 酸性ウレアーゼ 2U/ml (ラクトバチルス・ファーメンタム由来)
【0025】
【比較例】前記試薬1中のアラニンデヒドロゲナーゼの
代わりにバチルス・ステアロサーモフィラス(Baci
llus stearothermophilus)由
来のアラニンデヒドロゲナーゼ、試薬2中の酸性ウレア
ーゼの代わりにナタマメ由来のウレアーゼを用いて試薬
を調製し、同様の操作を行った。
【0026】以上の結果を図3に示した。図中−○−は
本発明に基づく結果であり、−●−は比較例に基づく結
果である。この図3に示す通り、本発明は極めて良好な
直線性を示すものでレートアッセイに有効であることが
判明し、またこの結果からも10mg/dlの低濃度範
囲でも良好に定量し得たことは明らかであった。さらに
上記測定から、アラニンデヒドロゲナーゼの使用可能な
Km値は10mM〜50mM、酸性ウレアーゼのKm値
は0.05mM〜5mMの範囲であれば良好に本発明を
達成し得るものである。
【0027】
【実施例4】次の組成を有する試薬を調製し、冷蔵保存
(4℃、1カ月間)した後、酸性ウレアーゼ活性とアラ
ニンデヒドロゲナーゼ活性をそれぞれ実施例1、2に示
した試薬を用いて測定した。各酵素活性は調製直後の値
を100として比較した。 試薬 BES緩衝液(pH7.5) 50mM ピルビン酸 10mM 塩化ナトリウム 50mM NADH 0.3mM アラニンデヒドロゲナーゼ 5U/ml (スポロラクトバチルス由来) 牛血清アルブミン 0.1% アジ化ナトリウム 0.03% 酸性ウレアーゼ 2U/ml (ラクトバチルス・ファーメンタム由来)
【0028】
【比較例】前記試薬の酸性ウレアーゼの代わりにナタマ
メ由来のウレアーゼを用いて試薬を調製し同様の操作を
行った。以上の本発明の組成物及び比較例の組成物の残
存活性を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示した通り本発明の組成物中の酵素
活性は冷蔵1カ月後でもほとんど低下しておらず、極め
て高い保存安定性を示すことが判明した。
【0031】
【実施例5】次の組成を有する試薬を調製し、37℃、
3カ月間保存した後、尿素窒素として50mg/dlの
標準試料を用いて保存後の酵素的反応性について定量測
定を行った。なお、算出に当たって、調製直後の値を1
00%として比較した。 試薬 BES緩衝液(pH7.5) 50mM ピルビン酸 10mM 塩化ナトリウム 50mM NADH 0.3mM アラニンデヒドロゲナーゼ 5U/ml (スポロラクトバチルス由来) 牛血清アルブミン 0.1% アジ化ナトリウム 0.03% 酸性ウレアーゼ 2U/ml (ラクトバチルス・ファーメンタム由来) 以上の結果を表2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】この表2に示した通り本発明の組成物の反
応性は3カ月後でもほとんど低下しておらず、少なくと
も調製時の酵素的反応性の少なくとも95%以上、好適
には99%以上の反応性を保持するもので、極めて高い
保存安定性を示すことが判明した。
【0034】
【発明の効果】本発明により、好適には酸性ウレアーゼ
活性1に対してアラニンデヒドロゲナーゼ活性1〜10
の活性比の尿素窒素測定用組成物の調製を可能となし、
かつ高濃度の尿素窒素を含む溶液であっても尿素窒素を
短時間に正確かつ簡便に定量することが可能で、長期保
存安定性に非常に優れた尿素窒素測定試薬を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、酸性ウレアーゼの熱安定性を示す。
【図2】図2は、アラニンデヒドロゲナーゼの熱安定性
を示す。
【図3】図3は、300mg/dl尿素窒素(10段階
希釈)を定量測定した結果を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともアンモニアに対するKm値が
    10mM〜50mMであるアラニンデヒドロゲナーゼ及
    び尿素に対するKm値がアラニンデヒドロゲナーゼのK
    m値の1/10以下である酸性ウレアーゼを含有してな
    る尿素窒素測定用組成物。
  2. 【請求項2】 酸性ウレアーゼが0.05mM〜5mM
    のKm値である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 酸性ウレアーゼが0.1mM〜1mMの
    Km値である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 酸性ウレアーゼが10mMBES緩衝液
    (pH7.5)中、70℃15分間の熱安定性において
    残存活性として100%有してなる請求項1記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 アラニンデヒドロゲナーゼが20mMト
    リス・塩酸緩衝液(pH8.0)中、65℃15分間の
    熱安定性において残存活性として100%有してなる請
    求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 組成物が凍結乾燥、凍結、液体状組成物
    である請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の組成物においてピルビン
    酸、還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドを含
    有してなる請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 アラニンデヒドロゲナーゼ濃度が0.0
    1U/ml〜100U/ml、酸性ウレアーゼ濃度が
    0.5U/ml〜500U/ml、ピルビン酸濃度が
    0.1mM〜200mM、還元型ニコチンアミドアデニ
    ンジヌクレオチド濃度が0.1mM〜5mMである請求
    項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の組成物において、一検体
    当りの尿素窒素測定に当たって、アラニンデヒドロゲナ
    ーゼ濃度が0.1U/ml〜10U/mlの範囲であ
    り、酸性ウレアーゼ濃度が0.5U/ml〜5U/ml
    の範囲であり、酸性ウレアーゼ活性1に対してアラニン
    デヒドロゲナーゼ活性1〜10の比率からなる組成物で
    ある請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 少なくとも37℃、1カ月間の保存に
    おいて、調製時の酵素的反応性の少なくとも95%以上
    を保持することを特徴とする請求項1記載の組成物。
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