JP3540003B2 - Fsk復調回路および周波数保存回路 - Google Patents

Fsk復調回路および周波数保存回路 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、データキャリアシステムなどのデータ通信装置に用いられるFSK復調回路および周波数保存回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
FSK(周波数遷移変調)方式でデータの送受信を行うデータ通信装置では、送信信号を高低2種類の周波数信号で構成し、例えば、高周波数信号を“0”に、低周波数信号を“1”に割り当ててディジタルデータを送信する。受信側装置は送信信号を構成する高周波数信号と低周波数信号とを弁別し、“1”および“0”で構成されるディジタルデータに復調する。従って、FSK方式によりデータの送受信を行う装置には周波数信号を弁別してディジタルデータに復調するための復調回路が必要となる。
【0003】
このため従来では、図8に示すように送信信号を構成する2種類の周波数信号のそれぞれに対応した周波数フィルタ81,82を備え、送信信号の周波数成分をマーク符号とスペース符号にそれぞれ弁別する。この周波数フィルタ81,82のそれぞれにおいて弁別された信号を検波回路83,84において検波し、さらにローパスフィルタ85,86で波形整形した後、合成回路87において合成してディジタルデータとするようにしている。
【0004】
このような復調回路において送信信号の周波数成分を弁別するためには、これと比較される基準周波数信号を作成する必要があり、送信信号の弁別を高い精度で行うためには、この基準周波数信号を常に正確に発生させる必要がある。そこで、従来の通信装置では水晶発振子などの高精度の発振源を備え、この発振源から出力される発振パルスに基づいて基準周波数信号を作成するようにしている。この水晶発振回路は図9に示すように、インバータ回路91の入出力間に水晶振動子92を接続して構成されており、水晶振動子92の振動により発振周波数、精度および安定度が決定される。この水晶発振回路はデータ通信装置のみならずマイクロコンピュータシステムなど各種電子機器の基準クロックとして広く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、データ通信機器を含む電子機器の基準クロックとして水晶発振回路等の高精度および高安定度の発振源を用いると、部品コストの上昇を招くとともに比較的大きなスペースが必要となり、電子機器のコストの上昇および装置の大型化を招く問題がある。特に、主装置のアンテナによって構成される通信可能範囲内でデータの送受信を行うデータキャリアにあっては、低コスト化および小型化の要請が強く、水晶発振回路に代わる高精度および高安定度の発振源が必要とされている。
【0006】
この発明の目的は、外部から供給される基準信号に基づいて、回路構成が比較的簡単な発振源からの発振パルスを用いて送信信号の周波数成分の弁別を高い精度で行うことができ、基準パルスの発振源を含む全ての回路をワンチップIC内に構成することができ、コストの低減および装置の小型化を実現できるFSK復調回路を提供することにある。
【0007】
また、外部から供給される基準信号に基づいて回路構成が比較的簡単な発振回路の出力パルスを用いて正確な基準クロックパルスを出力できるようにし、全ての回路をワンチップIC内に構成することができ、コストの削減および装置の小型化を実現できる周波数保存回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のFSK復調回路は、内部発振器の発振パルス数を計数する計数手段と、FSK信号を構成する高周波数信号と低周波数信号との中間の周波数の基準信号が入力された時にその基準信号の1周期における計数手段の計数値を記憶する基準パルス数記憶手段と、外部から入力されたFSK信号の1周期毎に計数手段の計数値をクリアするリセット手段と、計数手段の計数値が基準パルス数記憶手段の記憶している基準パルス数と一致した時に一致信号を出力する比較手段と、比較手段の一致信号の有無により高周波数信号および低周波数信号を弁別する信号弁別手段と、を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、この発明の周波数保存回路は、内部発振器の発振パルス数を計数する計数手段と、基準信号が入力された時にその基準信号によって与えられる所定期間における計数手段の計数値を記憶する基準パルス数記憶手段と、計数手段の計数値が基準パルス数記憶手段の記憶している基準パルス数と一致したときに一致信号を出力する比較手段と、を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
この発明のFSK復調回路においては、FSK信号を構成する高周波数信号と低周波数信号との中間の周波数の基準信号が入力されると、その基準信号の1周期において内部発振器の発振パルス数が計数手段により計数され、その計数値が基準パルス数記憶手段により記憶される。その後において計数手段は内部発振器の発振パルス数を計数し続ける。外部からFSK信号が入力されると、このFSK信号の1周期毎に計数手段の計数値がクリアされ、そのタイミングから計数が再スタートする。その後、計数手段の計数値は比較手段において基準パルス数記憶手段の記憶している基準パルス数と比較される。この比較において計数手段の計数値が基準パルス数と一致した時に比較手段から一致信号が出力される。
【0011】
従って、外部から入力されるFSK信号中の高周波数信号が入力された際には、FSK信号の1周期間の計数値が基準パルス数よりも小さいことになるから、計数手段の計数値は基準パルス数に一致する前にリセット手段によりクリアされる。一方、FSK信号中の低周波数信号が入力された場合には、計数手段の計数値が基準パルス数を超えた後に次のFSK信号の立ち上がりのタイミングを迎えるため(FSK信号の1周期間の計数値が基準パルス数より大きいため)、比較手段において計数手段の計数値は基準パルス数と一致し、このとき比較手段から一致信号が出力される。即ち、FSK信号中の高周波数信号が入力された際には比較手段からは一致信号が出力されず、FSK信号中の低周波数信号が入力された際に比較手段から一致信号が出力され、この一致信号の有無により高周波数信号および低周波数信号を弁別してFSK信号をディジタルデータに復調することができる。
【0012】
この発明の周波数保存回路においては、基準信号が入力されたときにその基準信号によって与えられる所定期間に内部発振器から出力された発振パルス数が計数手段により計数され、この計数値が基準パルス数記憶手段によって記憶される。これ以後、計数手段は外部発振器の1周期に相当する期間中の内部発振器の発振パルス数を計数し続け、この計数値が比較手段において基準パルス数記憶手段が記憶する基準パルス数と比較される。比較手段は計数手段の計数値が基準パルス数に一致したときに一致信号を出力するとともに、計数手段の計数値がクリアされ、基準パルス数の計数が繰り返される。従って、比較手段から出力される一致信号の周期は基準信号によって与えられる所定期間に一致し、基準信号の周波数が保存される。
【0013】
【実施例】
図1は、この発明の実施例であるFSK復調回路が適用されるデータキャリアシステムの構成を示す図である。なお、本実施例においては、近接移動体は物品等の移動体に取り付けられたタグであり、以下の説明では、送信側をアンテナ、近接移動体(タグ)をデータキャリアと称する。
【0014】
同図に示すように、工場内のコンベア10上において図の矢印方向に進む移動体(物品)11の側部に、後述のようなデータ通信機能およびデータ処理機能を有するデータキャリア12が取り付けられている。そして、このデータキャリア12がコンベア10の所定の範囲に移動した時にそのデータキャリアとの間でデータ通信を行える位置に、アンテナ13が配置されている。このアンテナ13とデータキャリア12との間で通信が可能な範囲はアンテナ13の通信エリア15内の範囲である。ここでは、アンテナ13とデータキャリア12との間で通信を行うための伝送媒体として誘導電磁波を使用しており、その通信方式には、公知のFSK方式や、その他の任意の通信方式を使用することが可能である。もちろん、誘導電磁波に代えて、赤外光、近赤外光等を使用することもできる。
【0015】
なお、データキャリア12に記憶されるデータは、移動体11に関する情報である。たとえば、移動体11が自動車の部品である場合には、その部品のID番号や、日付、組み立て情報、車種名など各種の情報を含んでいる。アンテナ13は図外のホストコンピュータ(プログラマブルコントローラ等)に伝送ライン14によって接続されており、ホストコンピュータからの制御データに従って、アンテナ13が駆動される。
【0016】
図2は、上記データキャリア12とアンテナ13の電気的な構成図を示している。データキャリア12は、データを記憶するメモリ12a、メモリ12aに対してデータの書き込みまたは読出し制御を行う制御回路12b、制御回路12bから読み出したデータを変調信号にして送信したり、受信した信号を復調して制御回路12bに渡す送受信回路12c、およびこれらの要素に対して電源電圧を供給する電源12dとで構成される。
【0017】
アンテナ13は、伝送ライン14に接続されるインターフェイス13aを介してホストコンピュータから送られてくるデータに基づいて、書き込み用データが付属した書き込みコマンドを生成したり読出しデータを読みだすための読出しコマンドを生成したり、また、データキャリア12から送信されてきたレスポンスやリプライデータをインターフェイス13aを介して伝送ライン14に出力する制御回路13bと、送信データを変調信号にして外部に送信したり、データキャリア12からの送信信号を受信して復調したりする送受信回路13cと、これらの要素に電源電圧を供給する電源13dとで構成されている。
【0018】
図3は、この発明の実施例であるFSK復調回路の構成を示す図である。FSK復調回路30は、上記図2に示したデータキャリア12の制御回路12bおよびアンテナ13の制御部13b内に設けられており、この発明の内部発振器である自己発振回路31、同じく計数手段であるカウンタ32、同じく基準パルス数記憶手段であるラッチ回路33、および、同じく比較手段である比較回路34を備えている。自己発振回路31は受信部から入力される基準信号およびFSK信号の周波数に対して充分に高い任意の周波数で発信している。自己発振回路31の発振パルスS1は、スイッチ35を介してカウンタ32に計数信号として与えられる。スイッチ35は、初期状態でB接点を閉成しており、フリップフロップFF1,FF2、アンドゲートAND1,AND2および遅延回路36により基準信号の1周期の期間において、自己発振回路31の発振パルスS1がスイッチ35のB接点を経由してカウンタ32に供給される。
【0019】
スイッチ35は、遅延回路36から供給される切換信号S3によりB接点を開成してA接点を閉成し、これ以後、自己発振回路31の発振パルスS1が常時カウンタ32に供給される。ラッチ回路33は、遅延回路36から供給されるラッチ信号S4に基づいてカウンタ32の計数値を記憶する。比較回路34はカウンタ32の計数値をラッチ回路33が記憶している基準パルス数と比較する。カウンタ32および比較回路34には、遅延回路38からリセット信号が供給される。カウンタ32はこのリセット信号により計数値をクリアする。比較回路34は、カウンタ32の計数値がラッチ回路33に記憶されている基準パルス数に一致した時点からリセット信号が入力されるまでの間において一致信号S5を出力する。この一致信号S5は、フリップフロップFF3を介してデータD1として出力される。
【0020】
図4は、上記FSK復調回路の各部における信号のタイミングチャートである。FSK復調回路30に対する入力信号は基準信号S2とFSK信号とによって構成されている。基準信号S2の周波数が、FSK信号において“0”を表す周波数f1の高周波数信号と、“1”を表す周波数f2の低周波数信号の中間の周波数f0の信号である。スイッチ35は初期状態においてB接点を閉成しており、カウンタ32は基準信号S2の1周期の期間において自己発振回路31の発振パルスS1を計数する。この基準信号S2に続いて入力されるFSK信号の最初の立ち上がりタイミングから時間t3だけ遅延したタイミングで遅延回路36から切換信号S3およびラッチ信号S4が出力される。
【0021】
このラッチ信号S4の入力によりラッチ回路33はカウンタ32の計数値を記憶する。これとともにカウンタ32には自己発振回路31の発振パルスS1がスイッチ35のA接点を介して供給される。カウンタ32は、FSK信号の最初の立ち上がりタイミングから時間(t1+t2)だけ遅延したタイミングでリセットされる。この時間t1及び時間t2は、それぞれ遅延回路37及び38で与えられる。以後、カウンタ32は遅延回路37に入力されるFSK信号の立ち上がりタイミングから時間(t1+t2)だけ遅延したタイミングでリセットされる。これによってカウンタ32はFSK信号の立ち上がりタイミングから次の立ち上がりタイミングまでの間において、自己発振回路31から供給される発振パルスS1を計数する。
【0022】
カウンタ32の計数値は順次比較回路34にも供給される。比較回路34はカウンタ32の計数値をラッチ回路33にラッチされている基準パルス数と比較し、一致したときに一致信号S5を出力する。この一致信号S5はフリップフロップ3に供給される。フリップフロップ3は遅延回路37から供給されるFSK信号の立ち上がりタイミングから次の立ち上がりタイミングまでの間において一致信号S5の内容を維持する。従って、フリップフロップFF3からは遅延回路37から出力されるFSK信号に対し1周期だけ遅延したタイミングでデータD1が出力される。
【0023】
図5は、上記FSK復調回路に用いられる自己発振回路の構成を示す図である。自己発振回路31は同図(A)に示す公知のCR発振回路または同図(B)に示す同じく公知のリングオシレータによって構成される。このようなCR発振回路またはリングオシレータ回路等は、回路構成が簡単であるため、前述のカウンタ32、ラッチ回路33、比較回路34およびスイッチ35などとともにワンチップIC内に構成することができる。また、このようなCR発振回路やリングオシレータ回路などの構成の比較的簡単な発振回路では、回路部品のばらつきや温度等の外部環境の変化によって発振周波数に誤差を生じるが、外部環境が一定であれば略安定した発振周波数を維持することが知られている。
【0024】
従って、本実施例のようにアンテナとデータキャリアとの間でデータ通信を行う比較的短期間においては自己発振回路31の発振周波数は略一定であると見なすことができる。そこで、FSK信号の周波数成分の弁別に用いる基準周波数の信号をFSK信号の送信に先立って供給することにより、データキャリア側において基準周波数の1周期に相当する自己発振回路の発振パルス数をカウンタ32により計数し、これを基準パルス数としてラッチ回路33において保持することにより、自己発振回路31の発振周波数が略一定であると見做せる比較的短期間において、自己発振回路31から基準パルス数に一致する数の発振パルスが出力される期間を基準周波数の1周期としてFSK信号の弁別に用いることができる。
【0025】
なお、本実施例では、データキャリアシステムを例にあげて説明したが、FSK方式のデータ通信が行われる他のデータ交信装置においてもこの発明を同様に実施することができる。
【0026】
図6は、この発明の実施例である周波数保存回路の構成を示す図である。周波数保存回路60はワンチップIC内に自己発振回路61、カウンタ62、ラッチ回路63、比較回路64およびスイッチ65を備えたものである。この周波数保存回路60の構成は、図3に示したFSK復調回路30の構成から遅延回路37およびアンドゲートAND3を省き、FSK信号が入力されないようにしたものである。
【0027】
従って、自己発振回路61、カウンタ62、ラッチ回路63、比較回路64およびスイッチ65のそれぞれは、自己発振回路31、カウンタ32、ラッチ回路33、比較回路34およびスイッチ35と同様の構成を備え、同様の動作を行う。また、フリップフロップFF4〜FF6についても同様である。
【0028】
この周波数保存回路60と前述のFSK復調回路30との相違点は、FSK復調回路では外部からFSK信号が入力されるのに対し、周波数保存回路60では外部から基準信号のみが入力される点にある。
【0029】
図7は、上記周波数保存回路60の各部における信号のタイミングチャートである。スイッチ65は初期状態においてB接点を閉成しており、アンドゲートAND4,AND5およびフリップフロップFF4,FF5により基準信号S12の1周期の期間における自己発振回路61の発振パルスS11がカウンタ62に計数信号として与えられる。基準信号S12の次の立ち上がりのタイミングから時間t4だけ遅延したタイミングで遅延回路66から切換信号S13およびラッチ信号S14が出力され、スイッチ65がA接点を閉成するとともに、ラッチ回路63はカウンタ62の計数値を記憶する。
【0030】
これとともに、自己発振回路61の発振パルスS11は、スイッチ65のA接点を経由してカウンタ62に供給し続けられ、カウンタ62の計数値はそのまま比較回路64に入力される。比較回路64は、カウンタ62の計数値をラッチ回路63において記憶されている基準パルス数と比較しており、カウンタの計数値が基準パルス数に一致したときに一致信号S15を出力する。比較回路64から出力される一致信号S15はフリップフロップFF6に入力される。フリップフロップFF6は、一致信号S15が入力されるごとにQ出力を反転する。一方、一致信号S15の立ち上がりのタイミングから時間t5だけ遅延したタイミングで遅延回路68からリセット信号がカウンタ62および比較回路64に入力される。このリセット信号の入力によりカウンタ62の計数値がクリアされるとともに比較回路64から一致信号S15は出力されなくなる。カウンタ62は発振パルスS11の次の立ち上がりのタイミングから基準パルス数と同数の発振パルスS11の計数を開始し、これらを繰り返し行うことによりフリップフロップFF6からは基準信号S12の1/2の周波数の信号が出力される。
【0031】
このようにして、外部環境等が安定な比較的短期間における発振周波数の誤差が小さいCR回路やリングオシレータ回路などの簡易且つ安価な自己発振回路61を用いて、基準信号S12の1/2の周波数の信号を安定して出力することができる。また、外部環境等の変化により自己発振回路61からの発振周波数が大きく変化した場合であっても、発振周波数に誤差を生じる前と同一の基準信号S12を入力することにより、自己発振回路61の発振周波数に関係なく基準信号S12に基づく一定周波数の信号を出力することができる。さらに、基準信号S12の周波数を変えることによって所望の周波数信号を出力でき、基準クロック信号を必要とする電子機器の発振源として用いることができる。しかも、前述のFSK復調回路と同様に自己発振回路61として図5に示すCR発振回路またはリングオシレータ回路を用いることができ、周波数保存回路60をワンチップIC内に構成することができ、外付け部品を不要にして装置の小型化を図ることができる利点がある。
【0032】
【発明の効果】
この発明のFSK復調回路によれば、FSK信号に先立って入力される基準信号の1周期に対応する内部発振器の発振パルス数を基準パルス数として記憶し、FSK信号の1周期の間に対応する内部発振器の発振パルス数を基準パルス数と比較することによってFSK信号の周波数成分を弁別することができ、高精度の発振源を用いることなくFSK信号の弁別を高精度に行うことができるとともに、内部発振器として比較的低精度の簡単な構成の発振器を用いることができ、内部発振器を含む電子部品をワンチップIC内に構成することができ、装置の小型化を実現できる利点がある。
【0033】
この発明の周波数保存回路によれば、基準信号の1周期の間における比較的低精度の内部発振器の発振パルス数を基準パルス数として記憶し、内部発振器がこの基準パルス数に一致するパルス数を発振したときに出力信号の状態を切り替えることにより比較的低精度の発振器を用いて他の電子機器に対する基準信号を発生することができる。これによって水晶発振回路等の高価且つ大型の部品を排除でき、コストの削減および省スペース化を実現できる利点がある。また、比較的低精度の発振器を用いることができることから回路構成が極めて簡単で、ワンチップIC内に構成することができ、さらに省スペース化を図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるFSK復調回路が適用されるデータキャリアシステムの構成を示す図である。
【図2】同データキャリアシステムを構成するアンテナとデータキャリアとの構成を示すブロック図である。
【図3】この発明のFSK復調回路の回路図である。
【図4】同FSK復調回路の各部における信号のタイミングチャートである。
【図5】同FSK復調回路を構成する内部発振器の例を示す回路図である。
【図6】この発明の周波数保存回路の回路図である。
【図7】同周波数保存回路の各部における信号のタイミングチャートである。
【図8】従来のFSK復調回路の構成を示す図である。
【図9】同従来のFSK復調回路に適用される水晶発振回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
30−FSK復調回路
31−自己発振回路
32−カウンタ
33−ラッチ回路
34−比較回路
60−周波数保存回路

Claims (2)

  1. 内部発振器の発振パルス数を計数する計数手段と、FSK信号を構成する高周波数信号と低周波数信号との中間の周波数の基準信号が入力された時にその基準信号の1周期における計数手段の計数値を記憶する基準パルス数記憶手段と、外部から入力されたFSK信号の1周期毎に計数手段の計数値をクリアするリセット手段と、計数手段の計数値が基準パルス数記憶手段の記憶している基準パルス数と一致した時に一致信号を出力する比較手段と、比較手段の一致信号の有無により高周波数信号および低周波数信号を弁別する信号弁別手段と、を設けたことを特徴とするFSK復調回路。
  2. 内部発振器の発振パルス数を計数する計数手段と、基準信号が入力された時にその基準信号によって与えられる所定期間における計数手段の計数値を記憶する基準パルス数記憶手段と、計数手段の計数値が基準パルス数記憶手段の記憶している基準パルス数と一致したときに一致信号を出力する比較手段と、を設けたことを特徴とする周波数保存回路。
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