JP2555051Y2 - 識別システム - Google Patents
識別システムInfo
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- JP2555051Y2 JP2555051Y2 JP5158891U JP5158891U JP2555051Y2 JP 2555051 Y2 JP2555051 Y2 JP 2555051Y2 JP 5158891 U JP5158891 U JP 5158891U JP 5158891 U JP5158891 U JP 5158891U JP 2555051 Y2 JP2555051 Y2 JP 2555051Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- signal
- data
- pulse
- transmission
- Prior art date
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- Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
- Discharge Of Articles From Conveyors (AREA)
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は物流システムや個人識別
システム等に用いられる識別システムに関し、特にその
データ伝送時の信号形態に特徴を有する識別システムに
関するものである。
システム等に用いられる識別システムに関し、特にその
データ伝送時の信号形態に特徴を有する識別システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来工場における組立搬送ラインでの部
品,製品の識別等を機械化するためには、種々の物品を
識別して管理するシステムが必要となる。このような識
別システムとして例えば特開昭64-71396号に示すよう
に、IDコントローラ側から正及び負のパルスの組合せ
によって異なったデータを伝送し、データキャリア側に
送出するようにした物品識別システムが提案されてい
る。
品,製品の識別等を機械化するためには、種々の物品を
識別して管理するシステムが必要となる。このような識
別システムとして例えば特開昭64-71396号に示すよう
に、IDコントローラ側から正及び負のパルスの組合せ
によって異なったデータを伝送し、データキャリア側に
送出するようにした物品識別システムが提案されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の識別システムでは、パルスの方向性によってデ
ータを判別するため、通信時にはリードライトヘッドと
IDコントローラのコイルの面が一致していなければデ
ータ伝送を行うことができないという欠点があった。
な従来の識別システムでは、パルスの方向性によってデ
ータを判別するため、通信時にはリードライトヘッドと
IDコントローラのコイルの面が一致していなければデ
ータ伝送を行うことができないという欠点があった。
【0004】本考案はこのような従来の識別システムの
問題点に鑑みてなされたものであって、データキャリア
に送信するパルスの極性を切換えていずれの方向からも
送信できるようにすることを技術的課題とする。
問題点に鑑みてなされたものであって、データキャリア
に送信するパルスの極性を切換えていずれの方向からも
送信できるようにすることを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はデータを保持す
るデータキャリアと、該データキャリアにデータを書込
み及びデータを読出す書込/読出制御ユニットと、を具
備する識別システムであって、データキャリアは、コイ
ルを含みスイッチング素子によって共振周波数を変化さ
せる共振回路と、コイルより得られる正及び負のクロッ
クを分離するクロック分離回路と、クロック分離回路の
出力によって送出されたデータ信号を復調する復調回路
と、伝送されたデータを記憶する不揮発性メモリと、復
調された信号に基づいてメモリへのデータの書込み、デ
ータの読出しを制御するロジック制御回路と、ロジック
制御回路より読出されたデータに基づいて共振回路の共
振周波数を変化させる伝送信号発生回路と、を有するも
のであり、書込/読出制御ユニットは、特定の正負のパ
ルスの組み合わせによって決定される二値信号を送出す
るパルス送信回路と、データ送出時に正常なデータ伝送
ができないときパルス送信回路の正負のパルスを逆転さ
せるパルス反転手段と、パルス送信回路により駆動され
る送信コイルと、送信コイルにより駆動されるデータキ
ャリアの共振周波数の変化を受信する受信コイルと、受
信コイルに得られる減衰信号の周期を計数するカウンタ
回路と、カウンタ回路の出力によってパルス送信回路に
クロック信号として与えると共にその信号をパルス幅変
調された信号として復調する復調回路と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
るデータキャリアと、該データキャリアにデータを書込
み及びデータを読出す書込/読出制御ユニットと、を具
備する識別システムであって、データキャリアは、コイ
ルを含みスイッチング素子によって共振周波数を変化さ
せる共振回路と、コイルより得られる正及び負のクロッ
クを分離するクロック分離回路と、クロック分離回路の
出力によって送出されたデータ信号を復調する復調回路
と、伝送されたデータを記憶する不揮発性メモリと、復
調された信号に基づいてメモリへのデータの書込み、デ
ータの読出しを制御するロジック制御回路と、ロジック
制御回路より読出されたデータに基づいて共振回路の共
振周波数を変化させる伝送信号発生回路と、を有するも
のであり、書込/読出制御ユニットは、特定の正負のパ
ルスの組み合わせによって決定される二値信号を送出す
るパルス送信回路と、データ送出時に正常なデータ伝送
ができないときパルス送信回路の正負のパルスを逆転さ
せるパルス反転手段と、パルス送信回路により駆動され
る送信コイルと、送信コイルにより駆動されるデータキ
ャリアの共振周波数の変化を受信する受信コイルと、受
信コイルに得られる減衰信号の周期を計数するカウンタ
回路と、カウンタ回路の出力によってパルス送信回路に
クロック信号として与えると共にその信号をパルス幅変
調された信号として復調する復調回路と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このような特徴を有する本考案によれば、ヘッ
ド部より所定の正負のパルスの組み合わせによって決定
される二値信号を送信コイルより送出している。そして
データが正常に伝送されなければ、送信コイルとデータ
キャリアのコイルの方向性が一致していないものとし
て、パルス反転手段によってパルス送信回路の正負のパ
ルスを逆転させて送信している。データキャリアではク
ロック分離回路によってこのパルス信号からクロックを
分離すると共に復調回路により二値信号を復調する。そ
して不揮発性メモリに必要なデータを込むと共に、デー
タを読出して共振回路の共振周波数を変化させるように
している。共振回路の共振周波数を変化させれば書込/
読出制御ユニットで受信される減衰信号の周波数が共振
周波数に応じて変化する。そして減衰振動の周期をカウ
ンタによって所定の計数値まで計数することによってパ
ルス幅変調された信号を得ることができる。従ってこの
ようにして相互に半二重のデータ伝送を行うようにして
いる。
ド部より所定の正負のパルスの組み合わせによって決定
される二値信号を送信コイルより送出している。そして
データが正常に伝送されなければ、送信コイルとデータ
キャリアのコイルの方向性が一致していないものとし
て、パルス反転手段によってパルス送信回路の正負のパ
ルスを逆転させて送信している。データキャリアではク
ロック分離回路によってこのパルス信号からクロックを
分離すると共に復調回路により二値信号を復調する。そ
して不揮発性メモリに必要なデータを込むと共に、デー
タを読出して共振回路の共振周波数を変化させるように
している。共振回路の共振周波数を変化させれば書込/
読出制御ユニットで受信される減衰信号の周波数が共振
周波数に応じて変化する。そして減衰振動の周期をカウ
ンタによって所定の計数値まで計数することによってパ
ルス幅変調された信号を得ることができる。従ってこの
ようにして相互に半二重のデータ伝送を行うようにして
いる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の一実施例による識別システム
の構造を示すブロック図である。本図において識別シス
テムは識別の対象となる物品1等に直接取付けられるデ
ータキャリア2とデータキャリア2にデータを書込み及
び読出す書込/読出制御ユニット3を有している。書込
/読出制御ユニット3はIDコントローラ4及びデータ
キャリア2と近接する位置に設けられ、データキャリア
2にデータを書込み及び読出すヘッド部5から成り立っ
ている。そしてデータキャリア2と書込/読出制御ユニ
ット3によって識別システムが構成される。書込/読出
制御ユニット3は例えば図示しない上位の制御機器に接
続され、上位の制御機器より書込/読出制御ユニット3
を介してデータキャリア2にデータを書込み及び読出す
ように構成している。
の構造を示すブロック図である。本図において識別シス
テムは識別の対象となる物品1等に直接取付けられるデ
ータキャリア2とデータキャリア2にデータを書込み及
び読出す書込/読出制御ユニット3を有している。書込
/読出制御ユニット3はIDコントローラ4及びデータ
キャリア2と近接する位置に設けられ、データキャリア
2にデータを書込み及び読出すヘッド部5から成り立っ
ている。そしてデータキャリア2と書込/読出制御ユニ
ット3によって識別システムが構成される。書込/読出
制御ユニット3は例えば図示しない上位の制御機器に接
続され、上位の制御機器より書込/読出制御ユニット3
を介してデータキャリア2にデータを書込み及び読出す
ように構成している。
【0008】さて書込/読出制御ユニット3のIDコン
トローラ4は図1に示すように、データキャリア2への
データの書込み及び読取りを制御するマイクロプロセッ
サ(CPU)11とそのシステムプログラム等を記憶す
るリードオンリメモリ(ROM)12,データを一時保
持するランダムアクセスメモリ(RAM)13が設けら
れる。又ヘッド部5への電源を供給する電源供給回路1
4を有している。CPU11にはヘッド部5との間でデ
ータを伝送するための入出力インターフェイス(I/
F)回路15が設けられる。入出力インターフェイス回
路15はCPUから得られるパラレル信号をシリアル信
号に変換すると共に、その信号の「1」のデータが得ら
れるときにレベルシフト回路16に「1」信号を与え、
CPU11から出力される信号をデコードしその信号が
リセット信号である場合にレベルシフト回路16にリセ
ット信号を与えるものである。又入出力インターフェイ
ス回路15にはPWM信号復調回路17が接続されてい
る。PWM信号復調回路17はレベルシフト回路16よ
り得られるPWM信号を復調するものである。復調信号
は入出力インターフェイス回路15に与えられ、パラレ
ル信号に変換されてCPU11に受信データとして与え
られる。CPU11には又インターフェイス回路18を
介して上位の制御機器が接続されている。CPU11は
所定の処理プログラムに従って入出力インターフェイス
回路15を介してデータキャリア2にデータやコマンド
を送出するものである。レベルシフト回路16は入出力
インターフェイス回路15の出力をレベルシフトして、
夫々異なったリード線を介してヘッド部5に信号を与え
るものである。
トローラ4は図1に示すように、データキャリア2への
データの書込み及び読取りを制御するマイクロプロセッ
サ(CPU)11とそのシステムプログラム等を記憶す
るリードオンリメモリ(ROM)12,データを一時保
持するランダムアクセスメモリ(RAM)13が設けら
れる。又ヘッド部5への電源を供給する電源供給回路1
4を有している。CPU11にはヘッド部5との間でデ
ータを伝送するための入出力インターフェイス(I/
F)回路15が設けられる。入出力インターフェイス回
路15はCPUから得られるパラレル信号をシリアル信
号に変換すると共に、その信号の「1」のデータが得ら
れるときにレベルシフト回路16に「1」信号を与え、
CPU11から出力される信号をデコードしその信号が
リセット信号である場合にレベルシフト回路16にリセ
ット信号を与えるものである。又入出力インターフェイ
ス回路15にはPWM信号復調回路17が接続されてい
る。PWM信号復調回路17はレベルシフト回路16よ
り得られるPWM信号を復調するものである。復調信号
は入出力インターフェイス回路15に与えられ、パラレ
ル信号に変換されてCPU11に受信データとして与え
られる。CPU11には又インターフェイス回路18を
介して上位の制御機器が接続されている。CPU11は
所定の処理プログラムに従って入出力インターフェイス
回路15を介してデータキャリア2にデータやコマンド
を送出するものである。レベルシフト回路16は入出力
インターフェイス回路15の出力をレベルシフトして、
夫々異なったリード線を介してヘッド部5に信号を与え
るものである。
【0009】図2はヘッド部5の詳細な構成を示す回路
図である。本図に示すようにヘッド部5はインターフェ
イス回路21とパルス送信回路22,受信回路23が設
けられている。インターフェイス回路21はIDコント
ローラ4から得られる送信信号,リセット信号をパルス
送信回路22に伝えると共に、受信回路23から与えら
れる受信信号をIDコントローラ4に伝えるものであ
る。パルス送信回路22は受信回路23の出力端が接続
されたバッファ24を有しており、その出力がコンデン
サC1,C2を介して一対のPチャンネル及びNチャン
ネルのMOSFET25,26のゲートに与えられる。
FET25,26は電源Vccとアース間に直列に接続さ
れている。FET25 ,26の各ドレインの中間接続点
にはコンデンサC3を介して送信コイルL1が接地端間
に直列に接続されている。FET25,26のゲート・
ソース間には夫々抵抗R1,R2が接続される。抵抗R
1,R2は夫々コンデンサC1,C2とによって短時間
の時定数回路を構成しており、バッファ24より与えら
れる信号の立上り及び立下り時にFET25又は26に
微小時間の信号を与えるものである。インターフェイス
回路21を介して得られる送信の「1」の信号はインバ
ータを構成するFET27のゲートに与えられる。FE
T27のドレインはPチャンネルMOSFET28,2
9の夫々のゲートに接続されており、そのソース端は接
地されている。FET28はソースが電源端に接続さ
れ、ドレインがFET25のゲートに接続されている。
又FET29はソースが電源端に接続されドレインが抵
抗R3を介してFET25,26の共通接続端に接続さ
れる。又レベルシフト回路16からのリセット信号はイ
ンターフェイス回路21を介してNチャンネルMOSF
ET30,31のゲートに与えられる。FET30はF
ET26のゲート・アース間に接続されており、FET
31は抵抗R4を介してFET25,26の共通接続端
とアース間に接続されている。
図である。本図に示すようにヘッド部5はインターフェ
イス回路21とパルス送信回路22,受信回路23が設
けられている。インターフェイス回路21はIDコント
ローラ4から得られる送信信号,リセット信号をパルス
送信回路22に伝えると共に、受信回路23から与えら
れる受信信号をIDコントローラ4に伝えるものであ
る。パルス送信回路22は受信回路23の出力端が接続
されたバッファ24を有しており、その出力がコンデン
サC1,C2を介して一対のPチャンネル及びNチャン
ネルのMOSFET25,26のゲートに与えられる。
FET25,26は電源Vccとアース間に直列に接続さ
れている。FET25 ,26の各ドレインの中間接続点
にはコンデンサC3を介して送信コイルL1が接地端間
に直列に接続されている。FET25,26のゲート・
ソース間には夫々抵抗R1,R2が接続される。抵抗R
1,R2は夫々コンデンサC1,C2とによって短時間
の時定数回路を構成しており、バッファ24より与えら
れる信号の立上り及び立下り時にFET25又は26に
微小時間の信号を与えるものである。インターフェイス
回路21を介して得られる送信の「1」の信号はインバ
ータを構成するFET27のゲートに与えられる。FE
T27のドレインはPチャンネルMOSFET28,2
9の夫々のゲートに接続されており、そのソース端は接
地されている。FET28はソースが電源端に接続さ
れ、ドレインがFET25のゲートに接続されている。
又FET29はソースが電源端に接続されドレインが抵
抗R3を介してFET25,26の共通接続端に接続さ
れる。又レベルシフト回路16からのリセット信号はイ
ンターフェイス回路21を介してNチャンネルMOSF
ET30,31のゲートに与えられる。FET30はF
ET26のゲート・アース間に接続されており、FET
31は抵抗R4を介してFET25,26の共通接続端
とアース間に接続されている。
【0010】一方受信回路23は受信用コイルL2と共
振用のコンデンサC4とを有しており、その出力が増幅
器32に与えられる。増幅器32は受信した高周波信号
を増幅するものであって、その出力は排他的論理和回路
(以下EOR回路という)33の一方の入力端に与えら
れる。EOR回路33の出力は所定数、例えば5進のカ
ウンタ回路34に与えられており、そのオーバーフロー
出力がフリップフロップ35に与えられる。フリップフ
ロップ35は入力信号の立上りによってセット及びリセ
ットされるフリップフロップであって、そのQ出力はバ
ッファ24に与えられ更に受信データとしてインターフ
ェイス回路21を介してIDコントローラ4に与えられ
る。又フリップフロップ35のQ出力はEOR回路33
の他方の入力端に与えられている。
振用のコンデンサC4とを有しており、その出力が増幅
器32に与えられる。増幅器32は受信した高周波信号
を増幅するものであって、その出力は排他的論理和回路
(以下EOR回路という)33の一方の入力端に与えら
れる。EOR回路33の出力は所定数、例えば5進のカ
ウンタ回路34に与えられており、そのオーバーフロー
出力がフリップフロップ35に与えられる。フリップフ
ロップ35は入力信号の立上りによってセット及びリセ
ットされるフリップフロップであって、そのQ出力はバ
ッファ24に与えられ更に受信データとしてインターフ
ェイス回路21を介してIDコントローラ4に与えられ
る。又フリップフロップ35のQ出力はEOR回路33
の他方の入力端に与えられている。
【0011】次に図3を参照しつつデータキャリアの回
路構成について説明する。データキャリア2はコイルL
3とその両端に接続された共振用のコンデンサC5を有
しており、更にスイッチング用のFET41とコンデン
サC6が共振回路に並列に接続されている。ここでコン
デンサC5,C6とコイルL3との共振周波数をf1,コ
イルC6を除いたときの共振周波数をf2(>f1)とす
る。これらの共振周波数f1,f2は例えば 240KHz及び 2
80KHzとし、ヘッド部5の受信回路23のコイルL2,
コンデンサC4から成る共振回路はこれらの周波数の中
間の周波数を有するものとする。又共振回路の両端には
接地端子間にスイッチング用のFET42,43が接続
される。FET42,43のゲートは夫々他方の共通接
続点に接続される。更に共振回路の両端にはその両端の
電圧を一定に保つ電圧制限回路44とクロック分離回路
45とが接続される。クロック分離回路45は正方向又
は負方向のクロックを抽出して正方向のクロック(P)
及び負方向のクロック(N)を夫々ロジック制御回路4
6に与えると共に、リセット信号発生回路47,「0」
信号発生回路48及び「1」信号発生回路49に与えて
いる。リセット信号発生回路47, 「0」信号発生回路
48及び「1」信号発生回路49は送出されたデータ信
号を復調する復調回路であって、夫々後述するようにリ
セット信号及び「0」信号,「1」信号に対応するパル
ス波形のときにのみリセット信号及び「0」信号,
「1」信号を発生させてロジック制御回路46に夫々の
信号を出力するものである。
路構成について説明する。データキャリア2はコイルL
3とその両端に接続された共振用のコンデンサC5を有
しており、更にスイッチング用のFET41とコンデン
サC6が共振回路に並列に接続されている。ここでコン
デンサC5,C6とコイルL3との共振周波数をf1,コ
イルC6を除いたときの共振周波数をf2(>f1)とす
る。これらの共振周波数f1,f2は例えば 240KHz及び 2
80KHzとし、ヘッド部5の受信回路23のコイルL2,
コンデンサC4から成る共振回路はこれらの周波数の中
間の周波数を有するものとする。又共振回路の両端には
接地端子間にスイッチング用のFET42,43が接続
される。FET42,43のゲートは夫々他方の共通接
続点に接続される。更に共振回路の両端にはその両端の
電圧を一定に保つ電圧制限回路44とクロック分離回路
45とが接続される。クロック分離回路45は正方向又
は負方向のクロックを抽出して正方向のクロック(P)
及び負方向のクロック(N)を夫々ロジック制御回路4
6に与えると共に、リセット信号発生回路47,「0」
信号発生回路48及び「1」信号発生回路49に与えて
いる。リセット信号発生回路47, 「0」信号発生回路
48及び「1」信号発生回路49は送出されたデータ信
号を復調する復調回路であって、夫々後述するようにリ
セット信号及び「0」信号,「1」信号に対応するパル
ス波形のときにのみリセット信号及び「0」信号,
「1」信号を発生させてロジック制御回路46に夫々の
信号を出力するものである。
【0012】ロジック制御回路46は内部にデータの一
時保持用のRAMを有しており、又データキャリア2に
特定のデータを保持する不揮発性メモリ、例えば電気的
消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(E2P
ROM)50が接続されている。ロジック制御回路46
はE2PROM50に与えられたデータを書込むと共
に、E2PROM50から読出されたデータを1ビット
づつ伝送信号発生回路51に与えるものである。伝送信
号発生回路51はロジック制御回路46から読出された
データ信号に基づいてクロック分離回路45より得られ
るクロック(P,N)のタイミングでスイッチング用F
ET41を断続することによって共振回路の共振周波数
をf1, f2に変化させるものである。ここでデータキャリ
ア2は図示しないが内部に電池等の電源を有するように
しているが、又共振回路の両端に整流回路及び平滑回路
を設けヘッド部5から得られるパルス振動を電源として
用いるようにしてもよい。又BOYD G. WATKINS “ A Low
-Power Multiphase CircuitTechnique ” IEEE JOURNAL
OF SOLID-STATE CIRCUITS, P213 〜P220, DECEMBER196
7 に記載されているようにクロックパルス自体を電源と
して用いて各部の論理回路を構成することも可能であ
る。
時保持用のRAMを有しており、又データキャリア2に
特定のデータを保持する不揮発性メモリ、例えば電気的
消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(E2P
ROM)50が接続されている。ロジック制御回路46
はE2PROM50に与えられたデータを書込むと共
に、E2PROM50から読出されたデータを1ビット
づつ伝送信号発生回路51に与えるものである。伝送信
号発生回路51はロジック制御回路46から読出された
データ信号に基づいてクロック分離回路45より得られ
るクロック(P,N)のタイミングでスイッチング用F
ET41を断続することによって共振回路の共振周波数
をf1, f2に変化させるものである。ここでデータキャリ
ア2は図示しないが内部に電池等の電源を有するように
しているが、又共振回路の両端に整流回路及び平滑回路
を設けヘッド部5から得られるパルス振動を電源として
用いるようにしてもよい。又BOYD G. WATKINS “ A Low
-Power Multiphase CircuitTechnique ” IEEE JOURNAL
OF SOLID-STATE CIRCUITS, P213 〜P220, DECEMBER196
7 に記載されているようにクロックパルス自体を電源と
して用いて各部の論理回路を構成することも可能であ
る。
【0013】図4(a)はデータキャリアの構成を示す
正面図、図4(b)はIDコントローラ4とヘッド部5
とを一体化した場合の書込/読出制御ユニット3の構成
例を示す斜視図である。本図に示すようにデータキャリ
ア2はカード状に構成されており、その周囲に沿ってル
ープ型のコイルL3が実装される。そしてその他の電子
回路部はワンチップIC化してカード内に封入すること
によって小型,軽量化するようにしている。この場合ヘ
ッド部5のコイルL1,L2に対しデータキャリア2が
所定の方向で通過すればデータ伝送が行えるが、図示の
ように逆向きの場合にはそのままでは通信ができないこ
ととなる。
正面図、図4(b)はIDコントローラ4とヘッド部5
とを一体化した場合の書込/読出制御ユニット3の構成
例を示す斜視図である。本図に示すようにデータキャリ
ア2はカード状に構成されており、その周囲に沿ってル
ープ型のコイルL3が実装される。そしてその他の電子
回路部はワンチップIC化してカード内に封入すること
によって小型,軽量化するようにしている。この場合ヘ
ッド部5のコイルL1,L2に対しデータキャリア2が
所定の方向で通過すればデータ伝送が行えるが、図示の
ように逆向きの場合にはそのままでは通信ができないこ
ととなる。
【0014】次に本実施例の動作について説明する。ま
ずIDコントローラ4及びヘッド部5からデータキャリ
ア2に送出されるデジタル信号は、順方向の場合には図
5(a)に示すように正及び負のパルス群の組み合わせ
から構成される。本実施例では論理信号「0」は正負正
負の4つのパルスから構成されるものとし、論理信号
「1」は「0」の信号から最初の正のパルスを除いた負
正負の3つのパルス列から構成されるものとする。又デ
ータキャリア2をリセット状態とするリセット信号は、
第5図に示すように「0」の論理信号から最初の負のパ
ルスを除いたパルス列から構成されるものとする。又逆
方向の送信では図5(b)に示すように論理信号
「0」,「1」及びリセット信号は夫々正及び負を逆転
をさせたパルス列から構成されるものとする。このよう
なデジタル信号によってデータキャリア2へのコマンド
及びE2PROM50の読出/書込アドレスとデータが
IDコントローラ4より送出される。
ずIDコントローラ4及びヘッド部5からデータキャリ
ア2に送出されるデジタル信号は、順方向の場合には図
5(a)に示すように正及び負のパルス群の組み合わせ
から構成される。本実施例では論理信号「0」は正負正
負の4つのパルスから構成されるものとし、論理信号
「1」は「0」の信号から最初の正のパルスを除いた負
正負の3つのパルス列から構成されるものとする。又デ
ータキャリア2をリセット状態とするリセット信号は、
第5図に示すように「0」の論理信号から最初の負のパ
ルスを除いたパルス列から構成されるものとする。又逆
方向の送信では図5(b)に示すように論理信号
「0」,「1」及びリセット信号は夫々正及び負を逆転
をさせたパルス列から構成されるものとする。このよう
なデジタル信号によってデータキャリア2へのコマンド
及びE2PROM50の読出/書込アドレスとデータが
IDコントローラ4より送出される。
【0015】さてフリップフロップ35よりバッファ2
4とコンデンサC1,C2を介してFET25,26に
信号が伝えられた場合、例えば図6に示す時刻t1,t3・
・の立下り時には、コンデンサC1,抵抗R1で定まる
時間だけFET25がオン状態となる。従ってコンデン
サC3が急速に充電され、送信コイルL1より図6
(d)に示すような正のクロックパルス(P)を出力す
ることができる。データキャリア2が近接しておりFE
T41がオフ状態にあればクロックパルスがデータキャ
リア2に伝わって周波数f2の減衰振動を起こす。そうす
れば受信コイルL2にそれと同一の信号が受信されるこ
ととなる。従ってこの減衰振動の信号が増幅器32によ
って方形波信号に変換される。その出力はEOR回路3
3を介してカウンタ回路34に伝えられるため、5個目
のパルスが加わった時点でフリップフロップ35が反転
する。更にフリップフロップ35のQ出力がクロック信
号としてパルス送信回路22に伝えられるため、時刻
t2, t4・・の時点ではコンデンサC2,抵抗R2で定ま
る時定数回路による微小時間だけFET26がオン状態
となってコンデンサC3が放電し、そのとき送信コイル
L1に図6(d)に示すように負のクロックパルス
(N)が出力されることとなる。従ってインターフェイ
ス回路21を介して「1」信号又はリセット信号が加わ
らなければ、図6(d)に示すように所定周期毎に正方
向のパルス(P)及び負方向のパルス(N)が、交互に
データキャリア2側に与えられることとなる。
4とコンデンサC1,C2を介してFET25,26に
信号が伝えられた場合、例えば図6に示す時刻t1,t3・
・の立下り時には、コンデンサC1,抵抗R1で定まる
時間だけFET25がオン状態となる。従ってコンデン
サC3が急速に充電され、送信コイルL1より図6
(d)に示すような正のクロックパルス(P)を出力す
ることができる。データキャリア2が近接しておりFE
T41がオフ状態にあればクロックパルスがデータキャ
リア2に伝わって周波数f2の減衰振動を起こす。そうす
れば受信コイルL2にそれと同一の信号が受信されるこ
ととなる。従ってこの減衰振動の信号が増幅器32によ
って方形波信号に変換される。その出力はEOR回路3
3を介してカウンタ回路34に伝えられるため、5個目
のパルスが加わった時点でフリップフロップ35が反転
する。更にフリップフロップ35のQ出力がクロック信
号としてパルス送信回路22に伝えられるため、時刻
t2, t4・・の時点ではコンデンサC2,抵抗R2で定ま
る時定数回路による微小時間だけFET26がオン状態
となってコンデンサC3が放電し、そのとき送信コイル
L1に図6(d)に示すように負のクロックパルス
(N)が出力されることとなる。従ってインターフェイ
ス回路21を介して「1」信号又はリセット信号が加わ
らなければ、図6(d)に示すように所定周期毎に正方
向のパルス(P)及び負方向のパルス(N)が、交互に
データキャリア2側に与えられることとなる。
【0016】ここでインターフェイス回路21を介して
クロック信号が立上る、例えば時刻t2の前後にリセット
信号が図6(b)に示すように加わった場合には、その
間にFET30及び31が導通する。従ってFET26
はクロック信号の立下りによっても導通することはな
く、そのときコンデンサC3の電荷は抵抗R4及びFE
T31を介して放電される。従って抵抗R4の値を十分
大きな値としておくことによって送信コイルL1に流れ
る放電電流を小さく保ったままで電荷を放電することが
できる。
クロック信号が立上る、例えば時刻t2の前後にリセット
信号が図6(b)に示すように加わった場合には、その
間にFET30及び31が導通する。従ってFET26
はクロック信号の立下りによっても導通することはな
く、そのときコンデンサC3の電荷は抵抗R4及びFE
T31を介して放電される。従って抵抗R4の値を十分
大きな値としておくことによって送信コイルL1に流れ
る放電電流を小さく保ったままで電荷を放電することが
できる。
【0017】又時刻t5,t6の前後に図6(c)に示すよ
うに「1」の信号がインターフェイス回路21を介して
加えられた場合には、インバータ27によってその信号
が反転され、クロック信号の立下り時にもFET25は
導通しない。しかしそのときFET29が同時に導通す
ることとなるため、電源より抵抗R3を介してコンデン
サC3が充電される。従って抵抗R3の値を十分大きな
値としておくことによって送信コイルL1に流れる電流
を小さく保ってコンデンサC3を充電することができ
る。そのため以後のクロック信号が立上る時刻t7にはコ
ンデンサC3の電荷をFET26によって放電させるこ
とができ、図6(d)に示すように負のパルス(N)を
送出することができる。そして図6(d)に示すように
クロック信号の変化時の正及び負のクロックパルスによ
ってリセット信号又は「0」,「1」のデジタル信号を
送出するようにしている。
うに「1」の信号がインターフェイス回路21を介して
加えられた場合には、インバータ27によってその信号
が反転され、クロック信号の立下り時にもFET25は
導通しない。しかしそのときFET29が同時に導通す
ることとなるため、電源より抵抗R3を介してコンデン
サC3が充電される。従って抵抗R3の値を十分大きな
値としておくことによって送信コイルL1に流れる電流
を小さく保ってコンデンサC3を充電することができ
る。そのため以後のクロック信号が立上る時刻t7にはコ
ンデンサC3の電荷をFET26によって放電させるこ
とができ、図6(d)に示すように負のパルス(N)を
送出することができる。そして図6(d)に示すように
クロック信号の変化時の正及び負のクロックパルスによ
ってリセット信号又は「0」,「1」のデジタル信号を
送出するようにしている。
【0018】一方データキャリア2はパルス信号が与え
られたときにコイルL3とコンデンサC5の両端に得ら
れる電圧に基づいていずれか一方のFET42,43が
導通する。そしてその一方の端子を接地し、他方をそれ
より高いパルス電圧が得られる信号線としてクロック分
離回路45に与える。電圧制限回路44は入力信号の電
圧を一定レベルに制限してクロック分離回路45の破損
を防止するようにしている。クロック分離回路45より
分離されたクロックはロジック制御回路46に与えられ
ると共に、リセット信号発生回路47,「0」及び
「1」信号発生回路48,49に与えられる。リセット
信号発生回路47,「0」及び「1」信号発生回路4
8,49は図5(a)に示す順方向の夫々の信号を検出
し、その信号が与えられたときにのみロジック制御回路
46に信号を伝える。
られたときにコイルL3とコンデンサC5の両端に得ら
れる電圧に基づいていずれか一方のFET42,43が
導通する。そしてその一方の端子を接地し、他方をそれ
より高いパルス電圧が得られる信号線としてクロック分
離回路45に与える。電圧制限回路44は入力信号の電
圧を一定レベルに制限してクロック分離回路45の破損
を防止するようにしている。クロック分離回路45より
分離されたクロックはロジック制御回路46に与えられ
ると共に、リセット信号発生回路47,「0」及び
「1」信号発生回路48,49に与えられる。リセット
信号発生回路47,「0」及び「1」信号発生回路4
8,49は図5(a)に示す順方向の夫々の信号を検出
し、その信号が与えられたときにのみロジック制御回路
46に信号を伝える。
【0019】ロジック制御回路46は図7にその動作フ
ローチャートを示すように、動作を開始するとコマンド
を受信しそのコマンドをロジック制御回路46内のRA
Mにストアする(ステップ61, 62) 。そしてそのコマン
ドがリードコマンド又はライトコマンドかどうかをチェ
ックし (ステップ63) 、リードコマンドであればステッ
プ64に進んで続いて送られてくるアドレスデータからア
ドレス信号を出力する。そしてステップ65に進んでE2
PROM50の所定のアドレスより1バイトを読出し、
読出したデータをロジック制御回路46内のRAMにス
トアする。そしてステップ67に進んで最初の1ビットを
伝送信号発生回路51に送出し、1バイトの送出が終了
したかどうかをチェックする(ステップ68) 。そして1
バイトの伝送が終了するまでステップ67, 68を繰り返し
て伝送信号発生回路51にデータを送出する。伝送信号
発生回路51は例えば論理信号「0」の信号を出力する
ときにはクロック分離回路45で分離された正のクロッ
ク(P)のときにFET41をオンとし、負のクロック
(N)が与えられたときにはFET41をオフとする伝
送信号を発生するものであり、又論理信号「1」を出力
するときには正のクロック(P)のタイミングでFET
41をオフ、負のクロック(N)のタイミングでFET
41をオンとするものである。
ローチャートを示すように、動作を開始するとコマンド
を受信しそのコマンドをロジック制御回路46内のRA
Mにストアする(ステップ61, 62) 。そしてそのコマン
ドがリードコマンド又はライトコマンドかどうかをチェ
ックし (ステップ63) 、リードコマンドであればステッ
プ64に進んで続いて送られてくるアドレスデータからア
ドレス信号を出力する。そしてステップ65に進んでE2
PROM50の所定のアドレスより1バイトを読出し、
読出したデータをロジック制御回路46内のRAMにス
トアする。そしてステップ67に進んで最初の1ビットを
伝送信号発生回路51に送出し、1バイトの送出が終了
したかどうかをチェックする(ステップ68) 。そして1
バイトの伝送が終了するまでステップ67, 68を繰り返し
て伝送信号発生回路51にデータを送出する。伝送信号
発生回路51は例えば論理信号「0」の信号を出力する
ときにはクロック分離回路45で分離された正のクロッ
ク(P)のときにFET41をオンとし、負のクロック
(N)が与えられたときにはFET41をオフとする伝
送信号を発生するものであり、又論理信号「1」を出力
するときには正のクロック(P)のタイミングでFET
41をオフ、負のクロック(N)のタイミングでFET
41をオンとするものである。
【0020】次にスイッチング用FET41が断続され
たときの受信回路23の動作について図8を参照しつつ
説明する。データキャリア2からヘッド部5及びIDコ
ントローラ4への信号伝送は、送信コイルL1より正又
は負のクロックパルスが加わる毎に伝送信号発生回路5
1よりFET41を断続することによって行われる。例
えば図8はデータキャリアからヘッド部5に「0」レベ
ルの信号を送出する動作を示すタイムチャートであっ
て、時刻t10 〜t11 のFET41がオン状態ではコイル
L3とコンデンサC5,C6から成る共振回路は低い周
波数f1に同調している。
たときの受信回路23の動作について図8を参照しつつ
説明する。データキャリア2からヘッド部5及びIDコ
ントローラ4への信号伝送は、送信コイルL1より正又
は負のクロックパルスが加わる毎に伝送信号発生回路5
1よりFET41を断続することによって行われる。例
えば図8はデータキャリアからヘッド部5に「0」レベ
ルの信号を送出する動作を示すタイムチャートであっ
て、時刻t10 〜t11 のFET41がオン状態ではコイル
L3とコンデンサC5,C6から成る共振回路は低い周
波数f1に同調している。
【0021】従って図8(a)に示すように時刻t10 に
正のクロックパルスを送出すると、図8(b)に示すよ
うにヘッド部5への受信コイルL2に得られる信号は低
い周波数f1となる。従って増幅器32から図8(c)に
示すような方形波信号が得られ、それに対応してEOR
回路33より図8(d)に示す信号が得られる。従って
5進のカウンタ回路34は図8(e)に示すように送信
パルスに同期した信号を出力することとなって、フリッ
プフロップ35が5個目の計数時に切換わる。そうすれ
ば時刻t11 にはフリップフロップ35が反転し、バッフ
ァ24を介してパルス送信回路22にクロック信号が伝
えられる。従って時刻t11 で負方向のパルスが送出され
ることとなる。負方向のクロックパルスの送出により伝
送信号発生回路51よりFET41がオフ状態に切換え
られる。従ってデータキャリア2のコイルL3とコンデ
ンサC5により定まる共振周波数は高い周波数f2となっ
て、図8(b)に示すように受信信号がより高い周波数
で減衰振動をする。この信号が同様にして増幅器32に
よって増幅されて方形波信号に変換され、EOR回路3
3,カウンタ回路34を介して5個目のパルスでフリッ
プフロップ35を反転させる。従ってデータキャリア2
から「0」の送出時にはフリップフロップ35は図8
(f)に示す信号を出力する。
正のクロックパルスを送出すると、図8(b)に示すよ
うにヘッド部5への受信コイルL2に得られる信号は低
い周波数f1となる。従って増幅器32から図8(c)に
示すような方形波信号が得られ、それに対応してEOR
回路33より図8(d)に示す信号が得られる。従って
5進のカウンタ回路34は図8(e)に示すように送信
パルスに同期した信号を出力することとなって、フリッ
プフロップ35が5個目の計数時に切換わる。そうすれ
ば時刻t11 にはフリップフロップ35が反転し、バッフ
ァ24を介してパルス送信回路22にクロック信号が伝
えられる。従って時刻t11 で負方向のパルスが送出され
ることとなる。負方向のクロックパルスの送出により伝
送信号発生回路51よりFET41がオフ状態に切換え
られる。従ってデータキャリア2のコイルL3とコンデ
ンサC5により定まる共振周波数は高い周波数f2となっ
て、図8(b)に示すように受信信号がより高い周波数
で減衰振動をする。この信号が同様にして増幅器32に
よって増幅されて方形波信号に変換され、EOR回路3
3,カウンタ回路34を介して5個目のパルスでフリッ
プフロップ35を反転させる。従ってデータキャリア2
から「0」の送出時にはフリップフロップ35は図8
(f)に示す信号を出力する。
【0022】又同様にしてデータキャリア2の共振周波
数は伝送信号発生回路51の出力によって低い周波数f1
及び高い周波数f2に切換えられる。従って図9(a)〜
(c)に示すようにヘッド部5から送出されたクロック
パルスのタイミングでデータキャリア2からヘッド部5
に伝送すべきデータ、この場合は「0110」に応じて
FET41がオンオフを繰り返すため、図9(b)に示
すようにヘッド部5の受信回路23よりパルス幅変調さ
れた信号が得られることとなる。このパルス幅信号がイ
ンターフェイス回路21,レベルシフト回路16を介し
てIDコントローラ4のPWM信号復調回路17に与え
られる。この信号が図9(d)に示すように復調されて
「0」,「1」の二値データに変換されてCPU11に
加えられる。こうしてデータキャリア2に保持されてい
るデータをIDコントローラ4側で読出すことができ
る。
数は伝送信号発生回路51の出力によって低い周波数f1
及び高い周波数f2に切換えられる。従って図9(a)〜
(c)に示すようにヘッド部5から送出されたクロック
パルスのタイミングでデータキャリア2からヘッド部5
に伝送すべきデータ、この場合は「0110」に応じて
FET41がオンオフを繰り返すため、図9(b)に示
すようにヘッド部5の受信回路23よりパルス幅変調さ
れた信号が得られることとなる。このパルス幅信号がイ
ンターフェイス回路21,レベルシフト回路16を介し
てIDコントローラ4のPWM信号復調回路17に与え
られる。この信号が図9(d)に示すように復調されて
「0」,「1」の二値データに変換されてCPU11に
加えられる。こうしてデータキャリア2に保持されてい
るデータをIDコントローラ4側で読出すことができ
る。
【0023】又IDコントローラ4よりデータキャリア
2にデータを書込む場合には、リセット信号に加えてラ
イトコマンドとして図6に示すように例えば「01」の
ライトコマンド、及びそれに引き続いてE2PROM5
0のアドレスとデータを順次送出する。そうすれば図7
に示すフローチャートにおいてステップ53よりステップ
59に進んでロジック制御回路46よりE2PROM50
のアドレスが指定される。そしてライトコマンドによっ
て送出されたデータがE2PROMの指定のアドレスに
1バイト分が書込まれて動作が終了する。このようにI
Dコントローラ4とデータキャリア2間で半二重のデー
タ伝送を行うことが可能となる。
2にデータを書込む場合には、リセット信号に加えてラ
イトコマンドとして図6に示すように例えば「01」の
ライトコマンド、及びそれに引き続いてE2PROM5
0のアドレスとデータを順次送出する。そうすれば図7
に示すフローチャートにおいてステップ53よりステップ
59に進んでロジック制御回路46よりE2PROM50
のアドレスが指定される。そしてライトコマンドによっ
て送出されたデータがE2PROMの指定のアドレスに
1バイト分が書込まれて動作が終了する。このようにI
Dコントローラ4とデータキャリア2間で半二重のデー
タ伝送を行うことが可能となる。
【0024】さてデータキャリア2を図1,図4に示す
ようにカード型に構成しているため、ヘッド部5とデー
タキャリア2との相対的な位置関係によっては図5
(a)に示す「0」,「1」,リセット信号がデータキ
ャリア2側に正常に伝送されないことがある。従って図
10のフローチャートにおいて、IDコントローラ4の
CPU11は動作を開始すると、まず上位制御装置から
のコマンドを受信し(ステップ71) 、順方向手順に設定
する。そしてステップ73に進んで1バイトのリードコマ
ンドを実行し、ステップ74において正常に終了するかど
チェックする。正常に終了する場合にはステップ75,76
に進んで前述したようにコマンドの処理を実行し、全て
の処理が終了するまでこの処理を繰り返す。
ようにカード型に構成しているため、ヘッド部5とデー
タキャリア2との相対的な位置関係によっては図5
(a)に示す「0」,「1」,リセット信号がデータキ
ャリア2側に正常に伝送されないことがある。従って図
10のフローチャートにおいて、IDコントローラ4の
CPU11は動作を開始すると、まず上位制御装置から
のコマンドを受信し(ステップ71) 、順方向手順に設定
する。そしてステップ73に進んで1バイトのリードコマ
ンドを実行し、ステップ74において正常に終了するかど
チェックする。正常に終了する場合にはステップ75,76
に進んで前述したようにコマンドの処理を実行し、全て
の処理が終了するまでこの処理を繰り返す。
【0025】又ステップ74において正常に終了しなけれ
ば手順の変更処理を行う。これは図5(a),(b)に
示すように論理信号「0」,「1」及びリセット信号を
順方向の送信モードから逆方向の送信モードに切換える
ことを意味する。このとき同時にリセット信号と「1」
信号との出力を逆転させる。そうすれば論理「0」は図
5(b)に示すように負正負正の繰り返し信号となり、
論理「1」及びリセット信号も夫々図5(b)に示すよ
うなパルス列となる。この信号を用いてデータ伝送を行
う場合には、受信回路23よりパルス送信回路22に与
えられるクロック信号は図11(a)に示すものとな
る。又図11(d)に示すように、リセット信号及び
「0」,「1」,「1」,「0」を送信する際のパルス
送信回路22に与える信号も図11(b),(c)に示
すものとする。こうすれば受信回路23では図12に示
すように反転した送信パルスによって図8と逆転した処
理が行われ、フリップフロップ35のQ出力も反転する
こととなって反転したクロック信号によって通信処理が
行える。このようにステップ77において手順の変更処理
を行った後1バイトのリードコマンドを実行し、正常に
終了する場合にはその手順によってコマンド処理を実行
する。こうすればデータキャリアをカード式にした場合
にもその挿入方向にかかわらずデータ伝送を行うことが
できる。ここでCPU11はステップ71〜74及び77にお
いて、正常なデータ伝送が行えないときに送信パルスの
モードを反転させるパルス反転手段11aの機能を達成
している。
ば手順の変更処理を行う。これは図5(a),(b)に
示すように論理信号「0」,「1」及びリセット信号を
順方向の送信モードから逆方向の送信モードに切換える
ことを意味する。このとき同時にリセット信号と「1」
信号との出力を逆転させる。そうすれば論理「0」は図
5(b)に示すように負正負正の繰り返し信号となり、
論理「1」及びリセット信号も夫々図5(b)に示すよ
うなパルス列となる。この信号を用いてデータ伝送を行
う場合には、受信回路23よりパルス送信回路22に与
えられるクロック信号は図11(a)に示すものとな
る。又図11(d)に示すように、リセット信号及び
「0」,「1」,「1」,「0」を送信する際のパルス
送信回路22に与える信号も図11(b),(c)に示
すものとする。こうすれば受信回路23では図12に示
すように反転した送信パルスによって図8と逆転した処
理が行われ、フリップフロップ35のQ出力も反転する
こととなって反転したクロック信号によって通信処理が
行える。このようにステップ77において手順の変更処理
を行った後1バイトのリードコマンドを実行し、正常に
終了する場合にはその手順によってコマンド処理を実行
する。こうすればデータキャリアをカード式にした場合
にもその挿入方向にかかわらずデータ伝送を行うことが
できる。ここでCPU11はステップ71〜74及び77にお
いて、正常なデータ伝送が行えないときに送信パルスの
モードを反転させるパルス反転手段11aの機能を達成
している。
【0026】
【考案の効果】以上詳細に説明したように本考案によれ
ば、書込/読出制御ユニットの送信コイルよりパルスを
送信するようにしている。従って信号の伝送距離が大き
く遠い位置にあるデータキャリアに対しても信号を確実
に伝送することができる。そして特定のパルスの組み合
わせによって二値信号を送出しており、データキャリア
から書込/読出制御ユニットに信号を伝送する場合には
その共振周波数を切換えている。従って書込/読出制御
ユニットの減衰振動の周波数が異なることとなるため、
周波数の変化に基づいて信号を読出すことができる。従
ってノイズが重畳された場合にも確実に信号を読出すこ
とができ耐ノイズ性を向上させることが可能となる。又
データキャリアにパルスが入ると同時にその回路を動作
させることができるため、応答性が速くなるという効果
も得られる。又データキャリアをカード型にした場合に
も挿入方向にかかわらずデータ伝送を行うことができ、
種々の用途にこの識別システムを適用することができ
る。
ば、書込/読出制御ユニットの送信コイルよりパルスを
送信するようにしている。従って信号の伝送距離が大き
く遠い位置にあるデータキャリアに対しても信号を確実
に伝送することができる。そして特定のパルスの組み合
わせによって二値信号を送出しており、データキャリア
から書込/読出制御ユニットに信号を伝送する場合には
その共振周波数を切換えている。従って書込/読出制御
ユニットの減衰振動の周波数が異なることとなるため、
周波数の変化に基づいて信号を読出すことができる。従
ってノイズが重畳された場合にも確実に信号を読出すこ
とができ耐ノイズ性を向上させることが可能となる。又
データキャリアにパルスが入ると同時にその回路を動作
させることができるため、応答性が速くなるという効果
も得られる。又データキャリアをカード型にした場合に
も挿入方向にかかわらずデータ伝送を行うことができ、
種々の用途にこの識別システムを適用することができ
る。
【図1】本考案の一実施例による識別システムの全体構
成を示すブロック図である
成を示すブロック図である
【図2】ヘッド部5の詳細な構成を示す回路図である。
【図3】データキャリア2の詳細な構成を示すブロック
図である。
図である。
【図4】(a)はデータキャリア2の構成を示す正面
図、(b)はヘッド部5とIDコントローラ4の構成例
を示す斜視図である。
図、(b)はヘッド部5とIDコントローラ4の構成例
を示す斜視図である。
【図5】IDコントローラからデータキャリアに送出す
る信号のパルスの組み合わせ例を示す図である。
る信号のパルスの組み合わせ例を示す図である。
【図6】ヘッド部5の各部の波形を示すタイムチャート
である。
である。
【図7】データキャリア2のロジック制御回路の動作を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図8】リードライトヘッドの受信波形を示すタイムチ
ャートである。
ャートである。
【図9】データキャリアの送出信号と受信波形の例を示
すタイムチャートである。
すタイムチャートである。
【図10】本実施例によるIDコントローラの動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図11】パルスモードを逆転させたときのヘッド部5
の各部の波形を示すタイムチャートである。
の各部の波形を示すタイムチャートである。
【図12】パルスモードを逆転させたときのリードライ
トヘッドの受信波形を示すタイムチャートである。
トヘッドの受信波形を示すタイムチャートである。
1 物品 2 データキャリア 3 書込/読出制御ユニット 4 IDコントローラ 5 ヘッド部 11 CPU 11a パルス反転手段 14 電源供給回路 16 復調回路 22 パルス送信回路 23 受信回路 25〜31,41〜43 FET 33 EOR回路 34 カウンタ回路 35 フリップフロップ 45 クロック分離回路 46 ロジック制御回路 47 リセット信号発生回路 48 「0」信号発生回路 49 「1」信号発生回路 50 E2PROM 51 伝送信号発生回路 L1 送信用コイル L2 受信用コイル L3 コイル
Claims (1)
- 【請求項1】 データを保持するデータキャリアと、該
データキャリアにデータを書込み及びデータを読出す書
込/読出制御ユニットと、を具備する識別システムであ
って、前記データキャリアは、コイルを含みスイッチン
グ素子によって共振周波数を変化させる共振回路と、前
記コイルより得られる正及び負のクロックを分離するク
ロック分離回路と、前記クロック分離回路の出力によっ
て送出されたデータ信号を復調する復調回路と、伝送さ
れたデータを記憶する不揮発性メモリと、前記復調され
た信号に基づいて前記メモリへのデータの書込み、デー
タの読出しを制御するロジック制御回路と、前記ロジッ
ク制御回路より読出されたデータに基づいて前記共振回
路の共振周波数を変化させる伝送信号発生回路と、を有
するものであり、前記書込/読出制御ユニットは、特定
の正負のパルスの組み合わせによって決定される二値信
号を送出するパルス送信回路と、データ送出時に正常な
データ伝送ができないとき前記パルス送信回路の正負の
パルスを逆転させるパルス反転手段と、前記パルス送信
回路により駆動される送信コイルと、前記送信コイルに
より駆動されるデータキャリアの共振周波数の変化を受
信する受信コイルと、前記受信コイルに得られる減衰信
号の周期を計数するカウンタ回路と、前記カウンタ回路
の出力によって前記パルス送信回路にクロック信号とし
て与えると共にその信号をパルス幅変調された信号とし
て復調する復調回路と、を具備することを特徴とする識
別システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5158891U JP2555051Y2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 識別システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5158891U JP2555051Y2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 識別システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04136766U JPH04136766U (ja) | 1992-12-18 |
JP2555051Y2 true JP2555051Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=31928456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5158891U Expired - Lifetime JP2555051Y2 (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 識別システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555051Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019082578A1 (ja) * | 2017-10-25 | 2019-05-02 | 日本精機株式会社 | 受信回路、及び通信装置 |
-
1991
- 1991-06-06 JP JP5158891U patent/JP2555051Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04136766U (ja) | 1992-12-18 |
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