JPH04136766U - 識別システム - Google Patents

識別システム

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JPH04136766U
JPH04136766U JP5158891U JP5158891U JPH04136766U JP H04136766 U JPH04136766 U JP H04136766U JP 5158891 U JP5158891 U JP 5158891U JP 5158891 U JP5158891 U JP 5158891U JP H04136766 U JPH04136766 U JP H04136766U
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隆志 西村
博行 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス通信方式による識別システムにおい
て、データキャリアのコイルの方向にかかわらずデータ
伝送を行えるようにする。 【構成】 送信時に送信パルスの方向を反転させるモー
ドを設け、データキャリア2との間で正常な送信が行え
ないときにパルス反転手段11aによってパルスの方向
を反転させるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は物流システムや個人識別システム等に用いられる識別システムに関し 、特にそのデータ伝送時の信号形態に特徴を有する識別システムに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来工場における組立搬送ラインでの部品,製品の識別等を機械化するために は、種々の物品を識別して管理するシステムが必要となる。このような識別シス テムとして例えば特開昭64-71396号に示すように、IDコントローラ側から正及 び負のパルスの組合せによって異なったデータを伝送し、データキャリア側に送 出するようにした物品識別システムが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の識別システムでは、パルスの方向性によってデ ータを判別するため、通信時にはリードライトヘッドとIDコントローラのコイ ルの面が一致していなければデータ伝送を行うことができないという欠点があっ た。
【0004】 本考案はこのような従来の識別システムの問題点に鑑みてなされたものであっ て、データキャリアに送信するパルスの極性を切換えていずれの方向からも送信 できるようにすることを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案はデータを保持するデータキャリアと、該データキャリアにデータを書 込み及びデータを読出す書込/読出制御ユニットと、を具備する識別システムで あって、データキャリアは、コイルを含みスイッチング素子によって共振周波数 を変化させる共振回路と、コイルより得られる正及び負のクロックを分離するク ロック分離回路と、クロック分離回路の出力によって送出されたデータ信号を復 調する復調回路と、伝送されたデータを記憶する不揮発性メモリと、復調された 信号に基づいてメモリへのデータの書込み、データの読出しを制御するロジック 制御回路と、ロジック制御回路より読出されたデータに基づいて共振回路の共振 周波数を変化させる伝送信号発生回路と、を有するものであり、書込/読出制御 ユニットは、特定の正負のパルスの組み合わせによって決定される二値信号を送 出するパルス送信回路と、データ送出時に正常なデータ伝送ができないときパル ス送信回路の正負のパルスを逆転させるパルス反転手段と、パルス送信回路によ り駆動される送信コイルと、送信コイルにより駆動されるデータキャリアの共振 周波数の変化を受信する受信コイルと、受信コイルに得られる減衰信号の周期を 計数するカウンタ回路と、カウンタ回路の出力によってパルス送信回路にクロッ ク信号として与えると共にその信号をパルス幅変調された信号として復調する復 調回路と、を具備することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
このような特徴を有する本考案によれば、ヘッド部より所定の正負のパルスの 組み合わせによって決定される二値信号を送信コイルより送出している。そして データが正常に伝送されなければ、送信コイルとデータキャリアのコイルの方向 性が一致していないものとして、パルス反転手段によってパルス送信回路の正負 のパルスを逆転させて送信している。データキャリアではクロック分離回路によ ってこのパルス信号からクロックを分離すると共に復調回路により二値信号を復 調する。そして不揮発性メモリに必要なデータを込むと共に、データを読出して 共振回路の共振周波数を変化させるようにしている。共振回路の共振周波数を変 化させれば書込/読出制御ユニットで受信される減衰信号の周波数が共振周波数 に応じて変化する。そして減衰振動の周期をカウンタによって所定の計数値まで 計数することによってパルス幅変調された信号を得ることができる。従ってこの ようにして相互に半二重のデータ伝送を行うようにしている。
【0007】
【実施例】 図1は本考案の一実施例による識別システムの構造を示すブロック図である。 本図において識別システムは識別の対象となる物品1等に直接取付けられるデー タキャリア2とデータキャリア2にデータを書込み及び読出す書込/読出制御ユ ニット3を有している。書込/読出制御ユニット3はIDコントローラ4及びデ ータキャリア2と近接する位置に設けられ、データキャリア2にデータを書込み 及び読出すヘッド部5から成り立っている。そしてデータキャリア2と書込/読 出制御ユニット3によって識別システムが構成される。書込/読出制御ユニット 3は例えば図示しない上位の制御機器に接続され、上位の制御機器より書込/読 出制御ユニット3を介してデータキャリア2にデータを書込み及び読出すように 構成している。
【0008】 さて書込/読出制御ユニット3のIDコントローラ4は図1に示すように、デ ータキャリア2へのデータの書込み及び読取りを制御するマイクロプロセッサ( CPU)11とそのシステムプログラム等を記憶するリードオンリメモリ(RO M)12,データを一時保持するランダムアクセスメモリ(RAM)13が設け られる。又ヘッド部5への電源を供給する電源供給回路14を有している。CP U11にはヘッド部5との間でデータを伝送するための入出力インターフェイス (I/F)回路15が設けられる。入出力インターフェイス回路15はCPUか ら得られるパラレル信号をシリアル信号に変換すると共に、その信号の「1」の データが得られるときにレベルシフト回路16に「1」信号を与え、CPU11 から出力される信号をデコードしその信号がリセット信号である場合にレベルシ フト回路16にリセット信号を与えるものである。又入出力インターフェイス回 路15にはPWM信号復調回路17が接続されている。PWM信号復調回路17 はレベルシフト回路16より得られるPWM信号を復調するものである。復調信 号は入出力インターフェイス回路15に与えられ、パラレル信号に変換されてC PU11に受信データとして与えられる。CPU11には又インターフェイス回 路18を介して上位の制御機器が接続されている。CPU11は所定の処理プロ グラムに従って入出力インターフェイス回路15を介してデータキャリア2にデ ータやコマンドを送出するものである。レベルシフト回路16は入出力インター フェイス回路15の出力をレベルシフトして、夫々異なったリード線を介してヘ ッド部5に信号を与えるものである。
【0009】 図2はヘッド部5の詳細な構成を示す回路図である。本図に示すようにヘッド 部5はインターフェイス回路21とパルス送信回路22,受信回路23が設けら れている。インターフェイス回路21はIDコントローラ4から得られる送信信 号,リセット信号をパルス送信回路22に伝えると共に、受信回路23から与え られる受信信号をIDコントローラ4に伝えるものである。パルス送信回路22 は受信回路23の出力端が接続されたバッファ24を有しており、その出力がコ ンデンサC1,C2を介して一対のPチャンネル及びNチャンネルのMOSFE T25,26のゲートに与えられる。FET25,26は電源Vccとアース間に 直列に接続されている。FET25 ,26の各ドレインの中間接続点にはコンデ ンサC3を介して送信コイルL1が接地端間に直列に接続されている。FET2 5,26のゲート・ソース間には夫々抵抗R1,R2が接続される。抵抗R1, R2は夫々コンデンサC1,C2とによって短時間の時定数回路を構成しており 、バッファ24より与えられる信号の立上り及び立下り時にFET25又は26 に微小時間の信号を与えるものである。インターフェイス回路21を介して得ら れる送信の「1」の信号はインバータを構成するFET27のゲートに与えられ る。FET27のドレインはPチャンネルMOSFET28,29の夫々のゲー トに接続されており、そのソース端は接地されている。FET28はソースが電 源端に接続され、ドレインがFET25のゲートに接続されている。又FET2 9はソースが電源端に接続されドレインが抵抗R3を介してFET25,26の 共通接続端に接続される。又レベルシフト回路16からのリセット信号はインタ ーフェイス回路21を介してNチャンネルMOSFET30,31のゲートに与 えられる。FET30はFET26のゲート・アース間に接続されており、FE T31は抵抗R4を介してFET25,26の共通接続端とアース間に接続され ている。
【0010】 一方受信回路23は受信用コイルL2と共振用のコンデンサC4とを有してお り、その出力が増幅器32に与えられる。増幅器32は受信した高周波信号を増 幅するものであって、その出力は排他的論理和回路(以下EOR回路という)3 3の一方の入力端に与えられる。EOR回路33の出力は所定数、例えば5進の カウンタ回路34に与えられており、そのオーバーフロー出力がフリップフロッ プ35に与えられる。フリップフロップ35は入力信号の立上りによってセット 及びリセットされるフリップフロップであって、そのQ出力はバッファ24に与 えられ更に受信データとしてインターフェイス回路21を介してIDコントロー ラ4に与えられる。又フリップフロップ35のQ出力はEOR回路33の他方の 入力端に与えられている。
【0011】 次に図3を参照しつつデータキャリアの回路構成について説明する。データキ ャリア2はコイルL3とその両端に接続された共振用のコンデンサC5を有して おり、更にスイッチング用のFET41とコンデンサC6が共振回路に並列に接 続されている。ここでコンデンサC5,C6とコイルL3との共振周波数をf1, コイルC6を除いたときの共振周波数をf2(>f1)とする。これらの共振周波数 f1,f2は例えば 240KHz及び 280KHzとし、ヘッド部5の受信回路23のコイル L2,コンデンサC4から成る共振回路はこれらの周波数の中間の周波数を有す るものとする。又共振回路の両端には接地端子間にスイッチング用のFET42 ,43が接続される。FET42,43のゲートは夫々他方の共通接続点に接続 される。更に共振回路の両端にはその両端の電圧を一定に保つ電圧制限回路44 とクロック分離回路45とが接続される。クロック分離回路45は正方向又は負 方向のクロックを抽出して正方向のクロック(P)及び負方向のクロック(N) を夫々ロジック制御回路46に与えると共に、リセット信号発生回路47,「0 」信号発生回路48及び「1」信号発生回路49に与えている。リセット信号発 生回路47, 「0」信号発生回路48及び「1」信号発生回路49は送出された データ信号を復調する復調回路であって、夫々後述するようにリセット信号及び 「0」信号,「1」信号に対応するパルス波形のときにのみリセット信号及び「 0」信号,「1」信号を発生させてロジック制御回路46に夫々の信号を出力す るものである。
【0012】 ロジック制御回路46は内部にデータの一時保持用のRAMを有しており、又 データキャリア2に特定のデータを保持する不揮発性メモリ、例えば電気的消去 可能なプログラマブルリードオンリメモリ(E2PROM)50が接続されてい る。ロジック制御回路46はE2PROM50に与えられたデータを書込むと共 に、E2PROM50から読出されたデータを1ビットづつ伝送信号発生回路5 1に与えるものである。伝送信号発生回路51はロジック制御回路46から読出 されたデータ信号に基づいてクロック分離回路45より得られるクロック(P, N)のタイミングでスイッチング用FET41を断続することによって共振回路 の共振周波数をf1, f2に変化させるものである。ここでデータキャリア2は図示 しないが内部に電池等の電源を有するようにしているが、又共振回路の両端に整 流回路及び平滑回路を設けヘッド部5から得られるパルス振動を電源として用い るようにしてもよい。又BOYD G. WATKINS “ A Low-Power Multiphase Circuit Technique ” IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, P213 〜P220, DECEMBER 1967 に記載されているようにクロックパルス自体を電源として用いて各部の論 理回路を構成することも可能である。
【0013】 図4(a)はデータキャリアの構成を示す正面図、図4(b)はIDコントロ ーラ4とヘッド部5とを一体化した場合の書込/読出制御ユニット3の構成例を 示す斜視図である。本図に示すようにデータキャリア2はカード状に構成されて おり、その周囲に沿ってループ型のコイルL3が実装される。そしてその他の電 子回路部はワンチップIC化してカード内に封入することによって小型,軽量化 するようにしている。この場合ヘッド部5のコイルL1,L2に対しデータキャ リア2が所定の方向で通過すればデータ伝送が行えるが、図示のように逆向きの 場合にはそのままでは通信ができないこととなる。
【0014】 次に本実施例の動作について説明する。まずIDコントローラ4及びヘッド部 5からデータキャリア2に送出されるデジタル信号は、順方向の場合には図5( a)に示すように正及び負のパルス群の組み合わせから構成される。本実施例で は論理信号「0」は正負正負の4つのパルスから構成されるものとし、論理信号 「1」は「0」の信号から最初の正のパルスを除いた負正負の3つのパルス列か ら構成されるものとする。又データキャリア2をリセット状態とするリセット信 号は、第5図に示すように「0」の論理信号から最初の負のパルスを除いたパル ス列から構成されるものとする。 又逆方向の送信では図5(b)に示すように論理信号「0」,「1」及びリセ ット信号は夫々正及び負を逆転をさせたパルス列から構成されるものとする。こ のようなデジタル信号によってデータキャリア2へのコマンド及びE2PROM 50の読出/書込アドレスとデータがIDコントローラ4より送出される。
【0015】 さてフリップフロップ35よりバッファ24とコンデンサC1,C2を介して FET25,26に信号が伝えられた場合、例えば図6に示す時刻t1,t3・・の 立下り時には、コンデンサC1,抵抗R1で定まる時間だけFET25がオン状 態となる。従ってコンデンサC3が急速に充電され、送信コイルL1より図6( d)に示すような正のクロックパルス(P)を出力することができる。データキ ャリア2が近接しておりFET41がオフ状態にあればクロックパルスがデータ キャリア2に伝わって周波数f2の減衰振動を起こす。そうすれば受信コイルL2 にそれと同一の信号が受信されることとなる。従ってこの減衰振動の信号が増幅 器32によって方形波信号に変換される。その出力はEOR回路33を介してカ ウンタ回路34に伝えられるため、5個目のパルスが加わった時点でフリップフ ロップ35が反転する。更にフリップフロップ35のQ出力がクロック信号とし てパルス送信回路22に伝えられるため、時刻t2, t4・・の時点ではコンデンサ C2,抵抗R2で定まる時定数回路による微小時間だけFET26がオン状態と なってコンデンサC3が放電し、そのとき送信コイルL1に図6(d)に示すよ うに負のクロックパルス(N)が出力されることとなる。従ってインターフェイ ス回路21を介して「1」信号又はリセット信号が加わらなければ、図6(d) に示すように所定周期毎に正方向のパルス(P)及び負方向のパルス(N)が、 交互にデータキャリア2側に与えられることとなる。
【0016】 ここでインターフェイス回路21を介してクロック信号が立上る、例えば時刻 t2の前後にリセット信号が図6(b)に示すように加わった場合には、その間に FET30及び31が導通する。従ってFET26はクロック信号の立下りによ っても導通することはなく、そのときコンデンサC3の電荷は抵抗R4及びFE T31を介して放電される。従って抵抗R4の値を十分大きな値としておくこと によって送信コイルL1に流れる放電電流を小さく保ったままで電荷を放電する ことができる。
【0017】 又時刻t5,t6の前後に図6(c)に示すように「1」の信号がインターフェイ ス回路21を介して加えられた場合には、インバータ27によってその信号が反 転され、クロック信号の立下り時にもFET25は導通しない。しかしそのとき FET29が同時に導通することとなるため、電源より抵抗R3を介してコンデ ンサC3が充電される。従って抵抗R3の値を十分大きな値としておくことによ って送信コイルL1に流れる電流を小さく保ってコンデンサC3を充電すること ができる。そのため以後のクロック信号が立上る時刻t7にはコンデンサC3の電 荷をFET26によって放電させることができ、図6(d)に示すように負のパ ルス(N)を送出することができる。そして図6(d)に示すようにクロック信 号の変化時の正及び負のクロックパルスによってリセット信号又は「0」,「1 」のデジタル信号を送出するようにしている。
【0018】 一方データキャリア2はパルス信号が与えられたときにコイルL3とコンデン サC5の両端に得られる電圧に基づいていずれか一方のFET42,43が導通 する。そしてその一方の端子を接地し、他方をそれより高いパルス電圧が得られ る信号線としてクロック分離回路45に与える。電圧制限回路44は入力信号の 電圧を一定レベルに制限してクロック分離回路45の破損を防止するようにして いる。クロック分離回路45より分離されたクロックはロジック制御回路46に 与えられると共に、リセット信号発生回路47,「0」及び「1」信号発生回路 48,49に与えられる。リセット信号発生回路47,「0」及び「1」信号発 生回路48,49は図5(a)に示す順方向の夫々の信号を検出し、その信号が 与えられたときにのみロジック制御回路46に信号を伝える。
【0019】 ロジック制御回路46は図7にその動作フローチャートを示すように、動作を 開始するとコマンドを受信しそのコマンドをロジック制御回路46内のRAMに ストアする(ステップ61, 62) 。そしてそのコマンドがリードコマンド又はライ トコマンドかどうかをチェックし (ステップ63) 、リードコマンドであればステ ップ64に進んで続いて送られてくるアドレスデータからアドレス信号を出力する 。そしてステップ65に進んでE2PROM50の所定のアドレスより1バイトを 読出し、読出したデータをロジック制御回路46内のRAMにストアする。そし てステップ67に進んで最初の1ビットを伝送信号発生回路51に送出し、1バイ トの送出が終了したかどうかをチェックする(ステップ68) 。そして1バイトの 伝送が終了するまでステップ67, 68を繰り返して伝送信号発生回路51にデータ を送出する。伝送信号発生回路51は例えば論理信号「0」の信号を出力すると きにはクロック分離回路45で分離された正のクロック(P)のときにFET4 1をオンとし、負のクロック(N)が与えられたときにはFET41をオフとす る伝送信号を発生するものであり、又論理信号「1」を出力するときには正のク ロック(P)のタイミングでFET41をオフ、負のクロック(N)のタイミン グでFET41をオンとするものである。
【0020】 次にスイッチング用FET41が断続されたときの受信回路23の動作につい て図8を参照しつつ説明する。データキャリア2からヘッド部5及びIDコント ローラ4への信号伝送は、送信コイルL1より正又は負のクロックパルスが加わ る毎に伝送信号発生回路51よりFET41を断続することによって行われる。 例えば図8はデータキャリアからヘッド部5に「0」レベルの信号を送出する動 作を示すタイムチャートであって、時刻t10 〜t11 のFET41がオン状態では コイルL3とコンデンサC5,C6から成る共振回路は低い周波数f1に同調して いる。
【0021】 従って図8(a)に示すように時刻t10 に正のクロックパルスを送出すると、 図8(b)に示すようにヘッド部5への受信コイルL2に得られる信号は低い周 波数f1となる。従って増幅器32から図8(c)に示すような方形波信号が得ら れ、それに対応してEOR回路33より図8(d)に示す信号が得られる。従っ て5進のカウンタ回路34は図8(e)に示すように送信パルスに同期した信号 を出力することとなって、フリップフロップ35が5個目の計数時に切換わる。 そうすれば時刻t11 にはフリップフロップ35が反転し、バッファ24を介して パルス送信回路22にクロック信号が伝えられる。従って時刻t11 で負方向のパ ルスが送出されることとなる。負方向のクロックパルスの送出により伝送信号発 生回路51よりFET41がオフ状態に切換えられる。従ってデータキャリア2 のコイルL3とコンデンサC5により定まる共振周波数は高い周波数f2となって 、図8(b)に示すように受信信号がより高い周波数で減衰振動をする。この信 号が同様にして増幅器32によって増幅されて方形波信号に変換され、EOR回 路33,カウンタ回路34を介して5個目のパルスでフリップフロップ35を反 転させる。従ってデータキャリア2から「0」の送出時にはフリップフロップ3 5は図8(f)に示す信号を出力する。
【0022】 又同様にしてデータキャリア2の共振周波数は伝送信号発生回路51の出力に よって低い周波数f1及び高い周波数f2に切換えられる。従って図9(a)〜(c )に示すようにヘッド部5から送出されたクロックパルスのタイミングでデータ キャリア2からヘッド部5に伝送すべきデータ、この場合は「0110」に応じ てFET41がオンオフを繰り返すため、図9(b)に示すようにヘッド部5の 受信回路23よりパルス幅変調された信号が得られることとなる。このパルス幅 信号がインターフェイス回路21,レベルシフト回路16を介してIDコントロ ーラ4のPWM信号復調回路17に与えられる。この信号が図9(d)に示すよ うに復調されて「0」,「1」の二値データに変換されてCPU11に加えられ る。こうしてデータキャリア2に保持されているデータをIDコントローラ4側 で読出すことができる。
【0023】 又IDコントローラ4よりデータキャリア2にデータを書込む場合には、リセ ット信号に加えてライトコマンドとして図6に示すように例えば「01」のライ トコマンド、及びそれに引き続いてE2PROM50のアドレスとデータを順次 送出する。そうすれば図7に示すフローチャートにおいてステップ53よりステッ プ59に進んでロジック制御回路46よりE2PROM50のアドレスが指定され る。そしてライトコマンドによって送出されたデータがE2PROMの指定のア ドレスに1バイト分が書込まれて動作が終了する。このようにIDコントローラ 4とデータキャリア2間で半二重のデータ伝送を行うことが可能となる。
【0024】 さてデータキャリア2を図1,図4に示すようにカード型に構成しているため 、ヘッド部5とデータキャリア2との相対的な位置関係によっては図5(a)に 示す「0」,「1」,リセット信号がデータキャリア2側に正常に伝送されない ことがある。従って図10のフローチャートにおいて、IDコントローラ4のC PU11は動作を開始すると、まず上位制御装置からのコマンドを受信し(ステ ップ71) 、順方向手順に設定する。そしてステップ73に進んで1バイトのリード コマンドを実行し、ステップ74において正常に終了するかどチェックする。正常 に終了する場合にはステップ75,76に進んで前述したようにコマンドの処理を実 行し、全ての処理が終了するまでこの処理を繰り返す。
【0025】 又ステップ74において正常に終了しなければ手順の変更処理を行う。これは図 5(a),(b)に示すように論理信号「0」,「1」及びリセット信号を順方 向の送信モードから逆方向の送信モードに切換えることを意味する。このとき同 時にリセット信号と「1」信号との出力を逆転させる。そうすれば論理「0」は 図5(b)に示すように負正負正の繰り返し信号となり、論理「1」及びリセッ ト信号も夫々図5(b)に示すようなパルス列となる。この信号を用いてデータ 伝送を行う場合には、受信回路23よりパルス送信回路22に与えられるクロッ ク信号は図11(a)に示すものとなる。又図11(d)に示すように、リセッ ト信号及び「0」,「1」,「1」,「0」を送信する際のパルス送信回路22 に与える信号も図11(b),(c)に示すものとする。こうすれば受信回路2 3では図12に示すように反転した送信パルスによって図8と逆転した処理が行 われ、フリップフロップ35のQ出力も反転することとなって反転したクロック 信号によって通信処理が行える。このようにステップ77において手順の変更処理 を行った後1バイトのリードコマンドを実行し、正常に終了する場合にはその手 順によってコマンド処理を実行する。こうすればデータキャリアをカード式にし た場合にもその挿入方向にかかわらずデータ伝送を行うことができる。 ここでCPU11はステップ71〜74及び77において、正常なデータ伝送が行え ないときに送信パルスのモードを反転させるパルス反転手段11aの機能を達成 している。
【0026】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように本考案によれば、書込/読出制御ユニットの送信コ イルよりパルスを送信するようにしている。従って信号の伝送距離が大きく遠い 位置にあるデータキャリアに対しても信号を確実に伝送することができる。そし て特定のパルスの組み合わせによって二値信号を送出しており、データキャリア から書込/読出制御ユニットに信号を伝送する場合にはその共振周波数を切換え ている。従って書込/読出制御ユニットの減衰振動の周波数が異なることとなる ため、周波数の変化に基づいて信号を読出すことができる。従ってノイズが重畳 された場合にも確実に信号を読出すことができ耐ノイズ性を向上させることが可 能となる。又データキャリアにパルスが入ると同時にその回路を動作させること ができるため、応答性が速くなるという効果も得られる。又データキャリアをカ ード型にした場合にも挿入方向にかかわらずデータ伝送を行うことができ、種々 の用途にこの識別システムを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による識別システムの全体構
成を示すブロック図である
【図2】ヘッド部5の詳細な構成を示す回路図である。
【図3】データキャリア2の詳細な構成を示すブロック
図である。
【図4】(a)はデータキャリア2の構成を示す正面
図、(b)はヘッド部5とIDコントローラ4の構成例
を示す斜視図である。
【図5】IDコントローラからデータキャリアに送出す
る信号のパルスの組み合わせ例を示す図である。
【図6】ヘッド部5の各部の波形を示すタイムチャート
である。
【図7】データキャリア2のロジック制御回路の動作を
示すフローチャートである。
【図8】リードライトヘッドの受信波形を示すタイムチ
ャートである。
【図9】データキャリアの送出信号と受信波形の例を示
すタイムチャートである。
【図10】本実施例によるIDコントローラの動作を示
すフローチャートである。
【図11】パルスモードを逆転させたときのヘッド部5
の各部の波形を示すタイムチャートである。
【図12】パルスモードを逆転させたときのリードライ
トヘッドの受信波形を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 物品 2 データキャリア 3 書込/読出制御ユニット 4 IDコントローラ 5 ヘッド部 11 CPU 11a パルス反転手段 14 電源供給回路 16 復調回路 22 パルス送信回路 23 受信回路 25〜31,41〜43 FET 33 EOR回路 34 カウンタ回路 35 フリップフロップ 45 クロック分離回路 46 ロジック制御回路 47 リセット信号発生回路 48 「0」信号発生回路 49 「1」信号発生回路 50 E2PROM 51 伝送信号発生回路 L1 送信用コイル L2 受信用コイル L3 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/14 F 7060−5K

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを保持するデータキャリアと、該
    データキャリアにデータを書込み及びデータを読出す書
    込/読出制御ユニットと、を具備する識別システムであ
    って、前記データキャリアは、コイルを含みスイッチン
    グ素子によって共振周波数を変化させる共振回路と、前
    記コイルより得られる正及び負のクロックを分離するク
    ロック分離回路と、前記クロック分離回路の出力によっ
    て送出されたデータ信号を復調する復調回路と、伝送さ
    れたデータを記憶する不揮発性メモリと、前記復調され
    た信号に基づいて前記メモリへのデータの書込み、デー
    タの読出しを制御するロジック制御回路と、前記ロジッ
    ク制御回路より読出されたデータに基づいて前記共振回
    路の共振周波数を変化させる伝送信号発生回路と、を有
    するものであり、前記書込/読出制御ユニットは、特定
    の正負のパルスの組み合わせによって決定される二値信
    号を送出するパルス送信回路と、データ送出時に正常な
    データ伝送ができないとき前記パルス送信回路の正負の
    パルスを逆転させるパルス反転手段と、前記パルス送信
    回路により駆動される送信コイルと、前記送信コイルに
    より駆動されるデータキャリアの共振周波数の変化を受
    信する受信コイルと、前記受信コイルに得られる減衰信
    号の周期を計数するカウンタ回路と、前記カウンタ回路
    の出力によって前記パルス送信回路にクロック信号とし
    て与えると共にその信号をパルス幅変調された信号とし
    て復調する復調回路と、を具備することを特徴とする識
    別システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019082578A1 (ja) * 2017-10-25 2019-05-02 日本精機株式会社 受信回路、及び通信装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019082578A1 (ja) * 2017-10-25 2019-05-02 日本精機株式会社 受信回路、及び通信装置
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