JPH05120077A - 冗長構成装置の監視方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冗長構成を有する装置群を監視する場合、保
守者に対し、冗長構成装置の障害状況を一目で把握でき
る様にする。 【構成】 現用装置と予備装置からなる装置群の監視に
おいていづれか又は両方の装置が故障のときその故障の
軽故障か重故障かの表示の他に故障の経過を一目で認識
できる色別表示を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はシステムの監視に関する
もので、特に冗長構成を有する装置を対象とした、コン
ピュータディスプレイを有する監視装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の冗長構成を有する装置を
対象とする監視装置は、現用系装置あるいは予備系装置
の故障の場合、それぞれの装置から発出されるアラーム
をその故障の重大性つまり、軽い故障なのか、運用に影
響を与える様な重大な故障なのかの観点からのみ表示し
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来の監視方法で
は、現用系が故障した時、予備系が現用にとって替わ
り、そのまま運用され、今までの現用系が今度は予備系
として使用される様な、現用系と予備系が対等なシステ
ムにおいて、両方の装置がつづいて故障した場合、保守
者は、今までどちらの装置が現用系として運用されてい
たのか、どんな順序で故障が発生したのか判定すること
が困難となり、迅速な保守対応に支障をきたす欠点があ
った。

【０００４】本発明の目的は冗長構成を有する装置群を
監視する場合保守者に対し冗長構成装置の障害状況を一
目で把握できる監視方法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による監視方法
は、現用装置と予備装置とで構成される装置群を監視す
るシステムにおいて、前記のいずれかの装置あるいは両
方の装置が故障した場合に、該故障の軽故障及び重故障
の表示と共に該故障の経過を示す色別表示を行なうこと
を特徴とする。

【０００６】

【実施例】次に本発明について図面と表を参照して説明
する。図１は本発明の方法を示すフローチャート、表１
は動作を説明する表である。図１において、先ず故障か
正常かを判定し、正常の場合は、表１のケース１の様
に、冗長構成であるＡ装置、Ｂ装置は共に青色表示され
る。故障である場合、その故障が現用なのか予備なのか
を判定し、予備の場合は黄色表示となる。これが表１の
ケース４である。故障が現用の場合は、予備系にさらに
故障があるかどうかを判定し、ない場合は、現用装置単
独の故障であるので、桃色となる。この説明では、現用
側の故障は重故障としている。これがケース２となる。
現用が故障で予備もすでに故障している場合は、赤色と
なる。この場合は２通り故障状態が考えられる。

【０００７】一つは、ケース３であり、以前現用として
運用していたＡ装置が単独で故障し桃色表示され、冗長
構成であるＢ装置に切替えが行なわれた結果、Ｂ装置が
今度は現用されたが、Ｂ装置も故障してしまった場合で
ある。この時は、システムに対して重大な影響が発生す
るのでＡ装置は桃色、Ｂ装置は赤色表示となる。

【０００８】保守者はこの色を見て、先ずＡ装置が現用
の時最初に故障し、Ｂ装置に切替えが行なわれたもの
の、Ｂ装置も故障したと判断できる。もう一つのケース
は５である。つまり、予備として使っていたＢ装置が故
障し黄色表示され、次に現用のＡ装置も故障した場合
で、Ｂ装置が故障している為、切替は不可能でこのケー
スもシステムに重大な影響があるので、Ａ装置は赤色表
示をする様になっている。

【０００９】

【発明の効果】以上説明した様に、本発明は、冗長構成
を有した装置に対して、色別表示をすることで、その故
障の経過を反映でき、保守者に対して、メンテナンスの
容易性を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のフローチャートを示す。

【表１】 本発明の方法における故障経過及びこれに対応する表示
色を説明する表である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現用装置と予備装置とで構成される装置
   群を監視するシステムにおいて、前記のいずれかの装置
   あるいは両方の装置が故障した場合に、該故障の軽故障
   及び重故障の表示と共に該故障の経過を示す色別表示を
   行なうことを特徴とする冗長構成装置の監視方法。