JPH05119529A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JPH05119529A
JPH05119529A JP3284281A JP28428191A JPH05119529A JP H05119529 A JPH05119529 A JP H05119529A JP 3284281 A JP3284281 A JP 3284281A JP 28428191 A JP28428191 A JP 28428191A JP H05119529 A JPH05119529 A JP H05119529A
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JP
Japan
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toner
pigment
colorant
resin
fine particles
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JP3284281A
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English (en)
Inventor
Masaaki Takama
正彰 高間
Hidetoshi Yoshida
英稔 吉田
Junji Machida
純二 町田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳化分散法によって得られる静電荷像現像用
トナーにおける着色剤(顔料)の分散性を向上させる。 【構成】 乳化分散法によって製造されるトナーにおい
て、結着樹脂として少なくともその一部にグラフト樹脂
を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電荷像現像用トナー
に関するものである。詳しく述べると本発明は、トナー
微粒子中における顔料の分散性が向上してなる静電荷像
現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂微粒子を製造する方法の一つとして
乳化分散法が知られている。この方法は、樹脂を非水溶
性有機溶媒に溶解させて得た樹脂溶液を、水性分散液中
に乳化分散させてエマルジョンを形成し、攪拌を続けな
がらこのエマルジョンに熱を加えて、有機溶媒を蒸発除
去することにより樹脂微粒子を得るものである。この乳
化分散法によれば、工程が単純化され比較的簡単な操作
で平均粒径1〜10μm程度のポリマー微粒子を得るこ
とができ、懸濁重合法などに比べ生産効率が向上すると
同時にコストダウンもできる。また粉砕法や懸濁重合法
などに比べて、使用可能な樹脂の種類も多い。
【0003】従って、このような乳化分散法を応用し、
樹脂溶液中に着色剤、荷電制御剤、磁性粉等のトナー成
分を配合すれば、電子写真方式における複写機、プリン
ター領域における高速化、高画質化、カラー化といった
ニーズに対応した静電荷像現像用トナーを比較的容易に
かつ安価に得ることができるといったことが期待され
る。
【0004】しかしながら、このような乳化分散法によ
り静電荷像現像用トナーのような着色樹脂微粒子を得よ
うとする場合、着色剤(顔料)の分散性が問題となって
くる。顔料は粒径が非常に小さいので凝集力が強い。こ
のため樹脂溶液中に顔料を分散させるためには多大なエ
ネルギーが必要で、一般的には、顔料を添加後、樹脂溶
液をボールミルやサンドグラインダーなどを用いて長持
間攪拌することにより行なわれる。しかし、上記のよう
な方法で顔料を樹脂溶液中に分散させても再凝集を起
し、得られるトナー微粒子において顔料が均一に分散し
ていないものとなる虞れがある。トナー微粒子において
着色剤が均一に分散されていないと、トナーの帯電特性
の低下、画像濃度の低下などといった問題が生じてく
る。
【0005】このような着色剤の分散の乱れは乳化分散
法に特有の問題である。即ち、トナー微粒子を混練粉砕
法によって製造する場合には、着色剤は混練機内での高
圧力等によって十分均一な分散状態となるのであるが、
乳化造粒法はその製法上樹脂を非水溶性有機溶媒に溶解
させて得た樹脂溶液を水性分散液中に乳化分散させて形
成したエマルジョン内において着色剤が均一に分散して
いることが必要とされている。従って、乳化造粒法では
エマルジョン内で均一に着色剤が分散することが要求さ
れているため、上述のような着色剤の均一分散が問題と
なるが、混練法ではこのような問題は生じないのであ
る。
【0006】さらに特開昭63−25664号公報にお
いては、乳化分散法によりトナー微粒子を製造するに際
して、ジクロルメタンという極性溶媒を用い長持間攪拌
を行なってポリマー溶液中に顔料を分散させているが、
このような極性溶媒を用いても顔料の分散性を十分に改
善することはできないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は改良
された静電荷像現像用トナーを提供することを目的とす
るものである。本発明はまた、乳化分散法により製造さ
れるトナーにおいて、トナー微粒子中に着色剤が均一に
分散配合されてなる静電荷像現像用トナーを提供するこ
とを目的とするものである。本発明はまた、乳化分散法
を応用することで簡単な工程により生産効率よく、低コ
ストで製造され得る着色剤の分散性の良好な静電荷像現
像用トナーを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決しようとするための手段】上記諸目的は、
乳化分散法によって製造されるトナーにおいて、結着樹
脂として少なくともその一部にグラフト樹脂を用いたこ
とを特徴とする静電荷像現像用トナーにより達成され
る。
【0009】
【作用】乳化分散法によってトナーを製造する場合、ま
ず非水溶性有機溶媒に結着樹脂および着色剤(顔料)を
溶解ないし分散させて着色剤含有樹脂溶液を調製する
が、この際結着樹脂として少なくともその一部にグラフ
ト樹脂を用いると、該溶液における顔料の分散性が飛躍
的に向上し、比較的容易にかつ長持間安定して顔料が該
溶液中において均一に分散した状態を保持することが見
い出された。その詳細な機構は明らかではないが、恐ら
くは溶液中に存在するグラフト樹脂の立体効果によって
顔料の凝集が阻害されているものではないかと考えられ
る。このように、着色剤含有樹脂溶液において、顔料の
均一かつ安定した分散状態が形成されるために、この着
色剤含有樹脂溶液を水系分散液に乳化分散させてエマル
ジョンを形成し、その後前記非水溶性有機溶媒を除去す
ることで製造される本発明に係わる静電荷像現像用トナ
ーにおいては、顔料がトナー微粒子中に均一に分散され
たものとなる。
【0010】以下、本発明を実施態様に基づきより詳細
に説明する。本発明の静電荷像現像用トナーは、乳化分
散法によって得られたものであり、その平均粒径が2〜
15μm程度、より好ましくは4〜10μm程度のもの
であって、トナー微粒子中において顔料が均一に分散さ
れたものである。このため、該トナーは、安定した帯電
特性を有しており、また電子写真の現像に用いられた際
において均一な画像濃度を提供できるものである。
【0011】本発明の静電荷像現像用トナーに含有され
る結着樹脂としては、少なくともその一部にグラフト樹
脂が用いられる。グラフト樹脂としては、使用される非
水溶性有機溶媒に溶解可能でかつ水に不溶かあるいは水
にほとんど溶解しないものであれば特に限定されず、連
鎖移動法、重合体開始剤法、放射線グラフト法、機械的
方法などの公知のいかなる方法によってグラフト鎖を形
成されたものであってもよいが、主鎖に対する枝鎖のモ
ル比(枝鎖/主鎖)が5/95以上であることが好まし
い。これは主鎖に対する枝鎖のモル比が5/95未満で
枝鎖の割合が比較的少ないグラフト樹脂であると、上記
したような樹脂溶液における顔料の分散性の向上効果が
十分なものとならない虞れがあるためである。本発明に
おいて用いられ得るグラフト樹脂として具体的には、例
えば、ポリエステル系、ポリスチレン系、ポリ(メタ)
アクリル酸エステル系、スチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体系、スチレン−(メタ)アクリロニト
リル共重合体系、エポキシ系あるいはポリブタジエン系
などのポリマーを主鎖として、これにスチレン、m−メ
チルスチレンなどのスチレン系モノマー、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニ
トリルなどの(メタ)アクリル系モノマー、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸エステル系
モノマー、塩化ビニル、酢酸ビニルなどのビニルエステ
ル系モノマー等の各種モノマーを1種または2種以上組
合せてグラフト重合し、これらのホモポリマー、ランダ
ムコポリマーあるいはブロックコポリマーからなる枝鎖
を形成したものなどがあるが、もちろんこれらに何ら限
定されるわけではない。これらのグラフト樹脂は単独で
あるいは2種以上組合せて用いられる。
【0012】さらにこのようなグラフト樹脂は、ガラス
転移点(Tg )が50〜70℃、その分子量として数平
均分子量(Mn)が1000〜50000、好ましくは
3000〜20000、Mnと重量平均分子量(Mw)
との比で表わされる分子量分布(Mw/Mn)が2〜6
0であることが望ましい。Tg が50℃未満では得られ
るトナーの耐熱性が低下し、一方70℃を越えると得ら
れるトナーの定着性が低下する。またMnが1000未
満では得られるトナーにおいて高温オフセットが発生し
やすくなり、一方50000を越えるものであると逆に
低温オフセットが発生しやすくなる。さらにMw/Mn
が2未満であると得られるトナーにおいて非オフセット
領域が狭いものとなる虞れがあり、一方60を越えるも
のであると低温オフセットが発生しやすくためである。
なお、オイル塗布定着用トナーとする場合には、Mw/
Mnは2〜5とすることがさらに望ましく、またオイル
レス定着用トナーとする場合には、Mw/Mnは20〜
50とすることがさらに望ましい。
【0013】本発明の静電荷像現像用トナーにおいて、
結着樹脂成分として上記のごときグラフト樹脂は少なく
ともその一部に含まれていればよく、このグラフト樹脂
と組合せて、従来のトナーにおいて結着樹脂として用い
られるスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチ
レン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、オレフィン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、カーボ
ネート樹脂、ポリエーテル、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リスルフォン、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素
樹脂などのような公知の各種の樹脂を1種または2種以
上を用いることが可能である。
【0014】なお、グラフト樹脂以外のこれらの樹脂
も、前記グラフト樹脂のところで述べたものと同様なガ
ラス転移点(Tg )、数平均分子量(Mn)、分子量分
布(Mw/Mn)を有することが望まれる。
【0015】本発明の静電荷像現像用トナーにおいて、
前記したように結着樹脂成分として上記のごときグラフ
ト樹脂は少なくともその一部に含まれていればよいが、
好ましくは、全結着樹脂成分の10重量%以上、より好
ましくは30重量%以上含まれていることが望まれる。
すなわちグラフト樹脂が全結着樹脂成分の10重量%未
満しか含まれていないと、トナー微粒子における顔料の
均一な分散性が得られない虞れがあるためである。
【0016】本発明の静電荷像現像用トナーに含まれる
着色剤としては、以下に示されるような有機ないしは無
機の各種、各色の顔料が使用可能である。すなわち、黒
色顔料としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マ
ンガン、アニリン・ブラック、活性炭、非磁性フェライ
ト、磁性フェライト、マグネタイトなどがある。黄色顔
料としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色
酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイ
エロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハ
ンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイ
エローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエロー
レーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレ
ーキなどがある。橙色顔料としては、赤色黄鉛、モリブ
デンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロ
ンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリア
ントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダスレ
ンブリリアントオレンジGKなどがある。赤色顔料とし
ては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、
カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッ
ド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド、カルシウ
ム塩、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリリアント
カーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、
アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどがあ
る。紫色顔料としては、マンガン紫、ファストバイオレ
ットB、メチルバイオレットレーキなどがある。青色顔
料としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレ
ーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブル
ー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブル
ー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレ
ンブルーBCなどがある。緑色顔料としては、クロムグ
リーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マイカラ
イトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGな
どがある。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、ア
ンチモン白、硫化亜鉛などがある。体質顔料としては、
バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイトなどがある。
【0017】これらの着色剤は、単独であるいは複数組
合せて用いることができるが、通常上記結着樹脂成分1
00重量部に対して、1〜20重量部、より好ましくは
2〜15重量部使用することが望ましい。すなわち、2
0重量部より多いとトナーの定着性が低下し、一方、1
重量部より少ないと所望の画像濃度が得られない虞れが
あるためである。
【0018】本発明の静電荷像現像用トナー中には、上
記したような結着樹脂および顔料以外にも、例えば、荷
電制御剤、磁性粉、オフセット防止剤、染料などの成分
を必要に応じて配合することができる。
【0019】荷電制御剤としては、摩擦帯電により正ま
たは負の荷電を与え得るものであれば、特に限定されず
有機あるいは無機の各種のものが用いられ得る。正荷電
制御剤としては、例えば、ニグロシンベースEX(オリ
エント化学工業(株)製)、第4級アンモニウム塩P−
51(オリエント化学工業(株)製)、ニグロシンボン
トロンN−01(オリエント化学工業(株)製)、スー
ダンチーフシュバルツBB(ソルベントブラック3:Co
lor Index 26150 )、フェットシュバルツHBN(C.
I.NO.26150)、ブリリアントスピリッツシュバルツT
N(ファルベン・ファブリッケン・バイヤ社製)、ザボ
ンシュバルツX(ファルベルケ・ヘキスト社製)、さら
にアルコキシ化アミン、アルキルアミド、モリブデン酸
キレート顔料などが挙げられ、また、負荷電制御剤とし
ては、例えば、オイルブラック(Color Index 26150
)、オイルブラックBY(オリエント化学工業(株)
製)、ボントロンS−22(オリエント化学工業(株)
製)、サリチル酸金属錯体E−81(オリエント化学工
業(株)製)、チオインジゴ系顔料、銅フタロシアニン
のスルホニルアミン誘導体、スピロンブラックTRH
(保土谷化学工業(株)製)、ボントロンS−34(オ
リエント化学工業(株)製)、ニグロシンSO(オリエ
ント化学工業(株)製)、セレスシュバルツ(R)G
(ファルベン・ファブリケン・バイヤ社製)、クロモー
ゲンシュバルツETOO(C.I.NO.14645)、アゾオ
イルブラック(R)(ナショナル・アニリン社製)など
が挙げられる。
【0020】また磁性粉としては、マグネタイト、γ−
ヘマタイト、あるいは各種フェライト等がある。また塩
基性、酸性、分散、直接染料などの各種染料としては、
ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリ
ンイエロー、ウルトラマリンブルーなどがある。さらに
トナーの定着性向上のために用いられるオフセット防止
剤としては、各種ワックス、特に低分子量ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、あるいは、酸化型のポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン系ワックスなどが
ある。
【0021】本発明の静電荷像現像用トナーは、上記し
たようなトナー成分、すなわち、少なくともその一部が
グラフト樹脂からなる結着樹脂および顔料(ならびに必
要に応じて添加され得る荷電制御剤、磁性粉、染料、オ
フセット防止剤など)を、非水溶性有機溶媒中に溶解な
いし分散させ、得られた着色剤含有樹脂溶液を、水性分
散液中に乳化分散させてO/W型エマルジョンを形成
し、その後該エマルジョンの液滴中より前記非水溶性有
機溶媒を除去することにより製造される。
【0022】本発明の静電荷像現像用トナーを製造する
において用いられる溶媒としては、水に不溶かあるいは
難溶で、用いられる上記のごとき結着樹脂を溶解するも
のであればいずれでもよいが、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレン、塩化メチレン、ジクロロメタン、トリ
クロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、
クロロホルム、ジエチルエーテル、メチルエチルケト
ン、酢酸エチルなどが挙げられる。これらの非水溶性有
機溶媒は、単独であるいは2種以上組合せて用いられ得
る。
【0023】非水溶性有機溶媒に顔料を分散させるに
は、ボールミル、サンドグラインダー、超音波ホモジナ
イザーなどの一般的な装置を用いることができる。な
お、非水溶性有機溶媒に顔料を分散させる工程は、通
常、非水溶性有機溶媒に前記したような少なくともその
一部にグラフト樹脂を含有する結着樹脂を溶解させると
同時に行なわれるか、あるいは非水溶性有機溶媒に前記
結着樹脂を溶解させた後に行なわれる。
【0024】この着色剤含有樹脂溶液における固形分濃
度は、この着色剤含有樹脂溶液を水性分散液中に乳化分
散させてなるO/W型エマルジョンを加熱して液滴中よ
り非水溶性有機溶媒を除去する際に、液滴が容易に微粒
子へと凝固できるように設定する必要があり、特にこの
ポリマー溶液中のポリマー成分の濃度は、5〜50重量
%、より好ましくは10〜40重量%程度とされる。
【0025】このように調製された着色剤含有樹脂溶液
は次いで、水性分散液中に乳化分散されO/W型エマル
ジョンを形成する。具体的には、ホモミキサーなどの攪
拌装置を用いて、着色剤含有樹脂溶液と水性分散液との
混合系を十分に攪拌する。なお、この攪拌時間として
は、10分以上が好ましい。攪拌時間が短すぎるとシャ
ープな粒径分布が得られないためである。エマルジョン
における着色剤含有樹脂溶液の各液滴の粒径は、最終的
に得られるトナー微粒子の大きさを直接左右するものと
なるので、得ようとするトナー微粒子の大きさに応じた
液滴を形成しかつその粒径分布を十分制御する必要があ
る。
【0026】またO/W型エマルジョンを調製するに際
しての着色剤含有樹脂溶液の体積(Vp )と水性分散液
の体積(Vw )との比は、Vp /Vw ≦1で、より好ま
しくは0.3≦Vp /Vw ≦0.7の範囲にあることが
望ましい。すなわち、Vp/Vw >1であると、安定な
O/W型エマルジョンが形成できず、途中で相転移が生
じたりあるいはW/O型エマルジョンが形成されてしま
う虞れが大きいためである。
【0027】O/W型エマルジョンを形成するために用
いられる水性分散液としては、基本的には水が用いられ
得るが、エマルジョンを破壊しない程度の水溶性有機溶
媒を含んでいても構わない。例えば、水、水/メタノー
ル混液(重量比50/50〜100/0)、水/エタノ
ール混液(重量比50/50〜100/0)、水/アセ
トン混液(50/50〜100/0)、水/メチルエチ
ルケトン混液(重量比(70/30〜100/0)など
が使用可能である。
【0028】また、このようなO/W型エマルジョンを
形成するに際して、必要に応じて分散安定剤や分散安定
補助剤を添加することも可能である。分散安定剤は水性
分散液中で親水性コロイドを有するもので、特にゼラチ
ン、アラビアゴム、寒天、セルローズ誘導体(例えばヒ
ドロキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルロー
ズ、ヒドロキシプロピルセルローズ等)、合成高分子
(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミド、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸
塩等)が挙げられる。また分散安定補助剤としては通常
界面活性剤が用いられ、サポニンなどの天然界面活性
剤、アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシド
ール系などのノニオン系界面活性剤、カルボン酸、スル
ホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸
性基を含むアニオン系界面活性剤などが挙げられる。と
くに分散安定剤と分散安定補助剤との組合せで好ましい
のは、セルローズ誘導体(メチルセルローズ系誘導体)
とアニオン系界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム)またはポリビニルアルコールとアニオン系
界面活性剤である。
【0029】上記のようにしてO/W型エマルジョンを
形成した後、系全体を徐々に昇温し、液滴中の非水溶性
有機溶媒を完全に除去し、トナー微粒子を形成する。あ
るいはまた、O/W型エマルジョンを乾燥雰囲気中に噴
霧し、液滴中の非水溶性有機溶媒を完全に除去してトナ
ー微粒子を形成し合せて水系分散剤を蒸発除去すること
も可能である。O/W型エマルジョンが噴霧される乾燥
雰囲気としては、空気、窒素、炭酸ガス、燃焼ガス等を
20℃から250℃に加熱した気体、特に使用される最
高沸点溶媒の沸点以上の温度に加熱された各種気流が一
般に用いられる。このようにしてトナー微粒子を形成
後、必要に応じてさらに洗浄、乾燥および分級等を工程
を経ることにより、本発明に係わる静電荷像現像用トナ
ーをシャープな粒径分布をもって得ることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
【0031】実施例1
【表1】 上記材料を溶媒としての塩化メチレン500重量部中へ
添加し、超音波ホモジナイザー(出力400μA)を用
いて10分間処理し上記材料を溶媒中へ溶解・分散させ
た。この超音波処理後の液状混合系を目視し、顔料の分
散状況を下記に示す4段階の基準により評価した。結果
を表2に示す。なお、得られた液状混合物を着色剤含有
樹脂溶液Iとする。一方、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース(信越化学社製、メトローズ65SH−50)
1重量部およびドデシル硫酸ナトリウム1重量部を水1
00重量部に溶解し、これを分散液Iとした。分散液I
100重量部をホモミキサー(特殊機化工業社製)を
用いて毎分3000回転で攪拌しながら、上記着色剤含
有樹脂溶液I 50重量部を滴下した。滴下終了後さら
に10分間同回転数で攪拌し、その後液温を40℃に保
ち、スリーワンモーターで毎分500回転でゆっくり攪
拌しながら、液中乾燥法により液滴中より塩化メチレン
を蒸発除去した。塩化メチレンが完全に除去された後、
得られた着色微粒子を洗浄、乾燥分級して体積平均粒径
11μmの着色微粒子Iを得た。得られた着色微粒子I
をトナーとして用いて、後述するような方法により画像
濃度評価を行なった。結果を表2に示す。
【0032】実施例2 ポリエステル樹脂を使用せず、グラフト樹脂の使用量を
100重量部とする以外は実施例1と同様にして液状混
合物を調製し、これを着色剤含有樹脂溶液IIとした。こ
の着色剤含有樹脂溶液IIにおける顔料の分散状況を実施
例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。さらに
着色剤含有樹脂溶液Iに代えて上記着色剤含有樹脂溶液
IIを用いる以外は実施例1と同様にして、体積平均粒径
11μmの着色微粒子を得、これを着色微粒子IIとし
た。得られた着色微粒子IIをトナーとして用いて、実施
例1と同様に画像濃度評価を行なった。結果を表2に示
す。
【0033】実施例3 溶媒としての塩化メチレンに代えて塩化メチレン/トル
エン混液(重量比2/8)を用いる以外は実施例1と同
様にして液状混合物を調製し、これを着色剤含有樹脂溶
液III とした。この着色剤含有樹脂溶液III における顔
料の分散状況を実施例1と同様にして評価した。結果を
表2に示す。さらに着色剤含有樹脂溶液Iに代えて上記
着色剤含有樹脂溶液III を用い、さらに溶媒除去処理に
おける加熱保持温度を40℃から60℃と変更する以外
は実施例1と同様にして、体積平均粒径11μmの着色
微粒子を得、これを着色微粒子III とした。得られた着
色微粒子III をトナーとして用いて、実施例1と同様に
画像濃度評価を行なった。結果を表2に示す。
【0034】実施例4 使用するグラフト樹脂を、その主鎖と枝鎖とのモル比
(ポリエステル/ポリ(スチレン−アクリル))が80
/20のもの(軟化点88℃、Tg 60℃、Mn=5
100、Mw/Mn=5.2)に変更する以外は、実施
例1と同様にして液状混合物を調製し、これを着色剤含
有樹脂溶液IVとした。この着色剤含有樹脂溶液IVにおけ
る顔料の分散状況を実施例1と同様にして評価した。結
果を表2に示す。さらに着色剤含有樹脂溶液Iに代えて
上記着色剤含有樹脂溶液IVを用いる以外は実施例1と同
様にして、体積平均粒径11μmの着色微粒子を得、こ
れを着色微粒子IVとした。得られた着色微粒子IVをトナ
ーとして用いて、実施例1と同様に画像濃度評価を行な
った。結果を表2に示す。
【0035】実施例5 フタロシアニン顔料をカーボンブラック(三菱化成社
製、MA#8)8重量部に変更する以外は、実施例2と
同様にして液状混合物を調製し、これを着色剤含有樹脂
溶液Vとした。この着色剤含有樹脂溶液Vにおける顔料
の分散状況を実施例1と同様にして評価した。結果を表
2に示す。さらに着色剤含有樹脂溶液IIに代えて上記着
色剤含有樹脂溶液Vを用いる以外は実施例1と同様にし
て、体積平均粒径11μmの着色微粒子を得、これを着
色微粒子Vとした。得られた着色微粒子Vをトナーとし
て用いて、実施例1と同様に画像濃度評価を行なった。
結果を表2に示す。
【0036】実施例6 使用するグラフト樹脂の種類を、ポリブタジエン−スチ
レン−アクリロニトリル樹脂(グラフト樹脂)(ポリブ
タジエン主鎖にポリ(スチレン−アクリロニトリル)鎖
をグラフトさせたもの、ポリブタジエン/ポリ(スチレ
ン−アクリロニトリル)=90/10(モル比)、軟化
点124℃、Tg 70℃、Mn=11000、Mw/
Mn=15.4)と変更する以外は実施例1と同様にし
て液状混合物を調製し、これを着色剤含有樹脂溶液VIと
した。この着色剤含有樹脂溶液VIにおける顔料の分散状
況を実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示
す。さらに着色剤含有樹脂溶液Iに代えて上記着色剤含
有樹脂溶液VIを用いる以外は実施例1と同様にして、体
積平均粒径11μmの着色微粒子を得、これを着色微粒
子VIとした。得られた着色微粒子VIをトナーとして用い
て、実施例1と同様に画像濃度評価を行なった。結果を
表2に示す。
【0037】比較例1 グラフト樹脂を使用せず、ポリエステル樹脂の使用量を
100重量部とする以外は実施例1と同様にして液状混
合物を調製し、これを着色剤含有樹脂溶液VIIとした。
この着色剤含有樹脂溶液VII における顔料の分散状況を
実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。さ
らに着色剤含有樹脂溶液Iに代えて上記着色剤含有樹脂
溶液VII を用いる以外は実施例1と同様にして、体積平
均粒径11μmの着色微粒子を得、これを着色微粒子VI
I とした。得られた着色微粒子VII をトナーとして用い
て、実施例1と同様に画像濃度評価を行なった。結果を
表2に示す。
【0038】比較例2 溶媒としての塩化メチレンに代えてトルエンを用いる以
外は比較例1と同様にして液状混合物を調製し、これを
着色剤含有樹脂溶液VIIIとした。この着色剤含有樹脂溶
液VIIIにおける顔料の分散状況を実施例1と同様にして
評価した。結果を表2に示す。さらに着色剤含有樹脂溶
液Iに代えて上記着色剤含有樹脂溶液III を用い、さら
に溶媒除去処理における加熱保持温度を40℃から60
℃と変更する以外は実施例1と同様にして、体積平均粒
径11μmの着色微粒子を得、これを着色微粒子VIIIと
した。得られた着色微粒子VIIIをトナーとして用いて、
実施例1と同様に画像濃度評価を行なった。結果を表2
に示す。
【0039】評価方法 1) 顔料の分散状況の評価 超音波分散後の着色剤含有樹脂溶液における顔料の分散
状況は次の4段階の基準により評価された。 ◎:顔料の凝集が見られない ○:若干顔料の凝集が見られる △:かなりの量の顔料の凝集が見られる ×:ほとんど分散していない 2)画像濃度の評価 まず実施例1〜6および比較例1〜2でそれぞれ得られ
た着色樹脂微粒子を、該着色樹脂微粒子に適当な帯電量
を与えるキャリアと混合し、市販の複写機(ミノルタカ
メラ(株)製、EP410Z)を用いて静電荷像現像を
行ない、普通紙に転写、定着させた。定着画像中、付着
量が0.6μm/cm2 の画像を選び、サクラ濃度計を
用いて画像濃度を測定した。なお実施例5のものについ
てはアンバーフィルタ、それ以外のものについては赤フ
ィルタを用いた。
【0040】
【表2】
【0041】表2に示す結果から明らかなように、本発
明に係わる実施例1〜6のものは、着色剤含有樹脂溶液
中における顔料分散が良好であり、得られた着色樹脂微
粒子における顔料分散も良好なものであると考えられ、
定着画像における画像濃度が高くなっている。これに対
し、比較例1〜2のものは、顔料の分散が悪いため、定
着画像における画像濃度が低くなっている。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、乳化分散法
によって製造されるトナーにおいて、結着樹脂として少
なくともその一部にグラフト樹脂を用いたことを特徴と
する静電荷像現像用トナーであるから、トナー微粒子に
おける着色剤(顔料)の分散性が良好であり、静電荷像
を現像した際における定着画像の画像濃度は高くかつ十
分なものとなり、またトナーの帯電特性も優れたものと
なる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳化分散法によって製造されるトナーに
    おいて、結着樹脂として少なくともその一部にグラフト
    樹脂を用いたことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
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