JPH05119130A - 磁場顕微鏡装置 - Google Patents

磁場顕微鏡装置

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JPH05119130A
JPH05119130A JP1357391A JP1357391A JPH05119130A JP H05119130 A JPH05119130 A JP H05119130A JP 1357391 A JP1357391 A JP 1357391A JP 1357391 A JP1357391 A JP 1357391A JP H05119130 A JPH05119130 A JP H05119130A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被測定物体の磁場によって変化する磁性膜の磁
区模様を顕微鏡で見たような像として観察して被測定物
体の磁場のパターンを把握する。 【構成】磁性膜5を備えた対物部2と撮像素子9とをズ
ームレンズ部10を介して接続した顕微鏡本体1に、光
ファイバ30および電気ケーブルを介して光源41と撮
像制御部44を接続し、磁性膜5の磁区模様をズームレ
ンズ部10を介して撮像素子9で撮像して、この撮像し
た磁区模様を撮像制御部44を介してモニタディスプレ
イ50に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性物体の磁場を測定
する磁場顕微鏡装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、物体の磁場を測定する装置とし
て、迷路状の磁区をもつ磁性膜を利用した磁場測定装置
が開発されており、この磁場測定装置としては、特開昭
62−102103号公報に記載されているような構成のものが
知られている。
【0003】この磁場測定装置は、フロッピーディスク
等の磁気記録データの読取りに利用されるもので、この
磁場検査装置は、前記フロッピーディスク等の被測定物
体に接面される磁性膜と、この磁性膜の磁区模様を撮像
するための光学系とで構成されている。
【0004】前記磁性膜としては、磁性ガーネット膜
や、希土類−遷移金属合金膜等の透光性磁性膜が使用さ
れている。この磁性膜は、その膜面に対して垂直な方向
に強い磁気異方性をもっており、上向きの磁場をもつ磁
区と、下向きの磁場をもつ磁区とが交互にかつ磁性膜全
体にわたって迷路状に分布している。
【0005】この磁性膜の磁区模様は、外部磁界が作用
していない初期状態では、上向きの磁場をもつ磁区(以
下、上向き磁区という)と下向きの磁場をもつ磁区(以
下、下向き磁区という)とが磁性膜全体に均等に分布し
ているパターンとなっており、この磁性膜にその磁区の
磁場より強い磁場の外部磁界が作用すると、その磁区模
様が外部磁界のパターンに応じて変化する。
【0006】この磁性膜の一方の面には、この磁性膜を
透過した光を反射させる反射膜が設けられており、この
磁性膜は、その反射膜を設けた側の面を被測定物体に接
面させてこの物体の上に設置される。
【0007】また、上記磁性膜の磁区模様を撮像するた
めの光学系は、前記磁性膜に対向する対物レンズ部と、
光源と、この光源からの光を直線偏光とする偏光子(偏
光板)と、この偏光子を通った直線偏光を前記対物レン
ズ部に向けて反射させるとともにこの対物レンズ部側か
らの入射光は透過させるビームスプリッタと、このビー
ムスプリッタの透過光出射側に配置された検光子(偏光
板)とからなっており、検光子の背後にはテレビカメラ
が配置され、このテレビカメラには画像処理装置が接続
されている。
【0008】この磁場測定装置は、前記磁性膜を被測定
物体に接面させて配置し、この磁性膜に上記光学系を対
向させて、磁性膜の磁区模様を撮像し、この磁区模様の
変化から被測定物体の磁場を測定するもので、光学系か
ら直線偏光を磁性膜に入射させると、この光が磁性膜を
透過してその物体当接面に設けられている反射膜で反射
され、再び磁性膜を透過して光学系に戻ってくる。
【0009】この光は、磁性膜を透過する過程でファラ
デー効果(磁場の向きによって偏向面が回転する現象)
により旋光された光であり、磁性膜の上向き磁区を透過
した光と、下向き磁区を透過した光とは、この両磁区の
磁場の向きが互いに逆方向であるため、偏光方向が互い
に異なる光である。
【0010】したがって、光学系に戻ってきた光を検光
子に通すと、この光は、磁性膜の両磁区のうち一方の磁
区に対応する部分が暗く、他方の磁区に対応する部分が
明るい像光となり、この像光、つまり前記磁性膜の磁区
模様がテレビカメラで撮像される。
【0011】また、上記画像処理装置は、テレビカメラ
で撮像した磁性膜の磁区模様から被測定物体の磁場のパ
ターンを電気的に抽出して読取るもので、テレビカメラ
で撮像した磁区模様を画像処理してその暗部または明部
のパターンを抽出すれば、被測定物体の磁場パターン
(フロッピーディスクにおいてはデータ書込み領域に書
込まれている記録データ)を読取ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁場測定装置は、テレビカメラで撮像した磁性膜の
磁区模様を画像処理して被測定物体の磁場パターンを電
気的に読取るものであるため、磁性膜の磁区模様そのも
のを観察して被測定物体の磁場パターンを把握すること
はできなかった。
【0013】しかも、従来の磁場測定装置は、上記磁性
膜と光学系とが別体となっているため、磁性膜の磁区模
様を光学系のテレビカメラで撮像するには、磁性膜を接
面させる被測定物体を、光学系に対して一定の位置関係
で配置する必要がある。
【0014】このため、従来の磁場測定装置では、試料
台の上方に一定の間隔を存して光学系を設置しておき、
上記試料台の上に被測定物体を載置するようにしている
が、これでは、被測定物体が、試料台の上に載せ得るも
ので、しかも一定厚さのものに限られるから、従来の磁
場測定装置は、フロッピーディスク等の記録データの読
取りにしか利用できないものであった。
【0015】本発明は上記のような実情にかんがみてな
されたものであって、その目的とするところは、磁性膜
の磁区模様を顕微鏡で見たような像として観察して被測
定物体の磁場のパターンを把握することができるととも
に、どのような物体の磁場も測定できる汎用性をもち、
しかも取扱いも容易な磁場顕微鏡装置を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の磁場顕微鏡装置
は、
【0017】被測定物体との対向面に迷路状の磁区をも
ち外部磁界によって磁区模様が変化する磁性膜を設けこ
の磁性膜の外面に反射膜を設けた対物部と、前記磁性膜
の磁区模様を撮像する撮像素子を備えた撮像部と、外部
から導入した光を偏光子を通して前記磁性膜にその内面
側から入射させる導光部とを備え、かつ前記対物部と前
記撮像部とをズームレンズ部を介して接続するととも
に、このズームレンズ部の一端に、前記導光部から前記
磁性膜に入射されその外面の前記反射膜で反射された光
を前記磁性膜の磁区模様に対応する像光とする検光子を
設けた磁場顕微鏡本体と、この顕微鏡本体の導光部に光
ファイバを介して接続された光源と、前記顕微鏡本体の
撮像部に電気ケーブルを介して接続された撮像制御部
と、前記顕微鏡本体で撮像した磁区模様を表示するモニ
タディスプレイと、からなることを特徴とするものであ
る。
【0018】
【作用】すなわち、本発明の磁場顕微鏡装置は、被測定
物体に顕微鏡本体を対向させて、その対物部の磁性膜の
磁区模様を被測定物体の磁場によって変化させ、この磁
性膜の磁区模様を顕微鏡本体の撮像部に設けた撮像素子
で撮像して、この撮像した磁区模様をモニタディスプレ
イに表示するもので、磁性膜の磁区模様は、対物部と撮
像部との間のズームレンズ部の倍率と上記撮像素子の撮
像面とモニタディスプレイの画面との面積比とに応じた
比率で拡大されてモニタディスプレイに表示される。
【0019】このモニタディスプレイに表示される磁区
模様は、肉眼で容易に識別できる大比率の拡大像であ
り、この表示模様の拡大率は、上記ズームレンズ部の倍
率を調整することによって任意に選ぶことができる。
【0020】また、この磁場顕微鏡装置では、顕微鏡本
体に磁性膜を備えた対物部と撮像素子を備えた撮像部と
を設け、この対物部と撮像部とをズームレンズ部を介し
て接続しているため、撮像部は常に対物部に対してその
磁性膜の磁区模様を撮像する位置関係にある。したがっ
て被測定物体がどのような物体であっても、この物体に
顕微鏡本体の対物部を対向させさえすれば、この物体の
磁場のパターンに応じた磁性膜の磁区模様を撮像するこ
とができる。
【0021】しかも、この磁場顕微鏡装置では、光源お
よび撮像制御部を顕微鏡本体とは別に設けて、この光源
および撮像制御部を光ファイバおよび電気ケーブルを介
して顕微鏡本体に接続しているため、顕微鏡本体の大き
さは小さくてすむ。そして、上記磁場顕微鏡装置は、被
測定物体に顕微鏡本体の対物部を対向させて上記物体の
磁場を測定するものであるため、光源および撮像制御部
は定位置に設置しておけばよいから、磁場測定の際の装
置の取扱いは容易である。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図10を参
照して説明する。図1は磁場顕微鏡装置の全体構成を示
し、図2は磁場顕微鏡本体の構成を示している。
【0023】まず、磁場顕微鏡本体1の構成を図2を参
照して説明すると、この顕微鏡本体1は、その一端に被
測定物体に対向する対物部2を有し、他端に撮像部7を
有するとともに、上記対物部2と撮像部7とをズームレ
ンズ10を介して接続した構成となっている。
【0024】上記対物部2は、ズームレンズ部10の先
端に連結した第1ミラー室18の先端に設けられてい
る。この対物部2は、第1ミラー室18の先端に接続さ
れた対物筒3と、この対物筒3の先端の開口部に着脱可
能に装着された磁性膜支持枠4とからなっており、その
先端面、つまり被測定物体との対向面には、迷路状の磁
区をもつ透光性の磁性膜5が取付けられている。この磁
性膜5は例えばガーネット膜である。
【0025】図3は上記磁性膜5の一部分を拡大して示
している。この磁性膜5は、Gd Ga ガーネットからな
るベース膜5aの上に、LPE法により(Gd Bi )3
(Fe Al Ga )5 12、または(Gd Bi )3 (Fe
Al )5 12等の磁性ガーネット膜5bを育成したもの
で、この磁性ガーネット膜5bは、その膜面に対して垂
直な方向に強い磁気異方性をもっており、上向きの磁場
をもつ磁区(以下、上向き磁区という)Aと、下向きの
磁場をもつ磁区(以下、下向き磁区という)Bとが、交
互にかつガーネット膜全体にわたって分布している。図
3に示した矢印は、上記磁区A,Bの磁場の向きを示し
ている。
【0026】図4は上記磁性膜5の磁区模様(磁性ガー
ネット膜5bの磁区A,Bの模様)を示している。この
磁性膜5の磁区模様は、外部磁界が作用していない初期
状態では、図示のように迷路状の上向き磁区Aと下向き
磁区Bとがガーネット膜全体に均等に分布しているパタ
ーンとなっており、磁性ガーネット膜5bにその磁区
A,Bの磁場より強い磁場をもつ外部磁界が作用する
と、その磁区模様が外部磁界に応じて変化する。なお、
この磁性膜5は、約16mm×16mmの正方形膜であ
り、ベース膜5aの厚さは約450μm、磁性ガーネッ
ト膜5bの厚さは5〜6μmである。
【0027】また、上記磁性膜5としては、磁区A,B
の幅Wa,Wbの異なるものが複数種類(例えば磁区幅
Wa,Wbが10μm,15μm,20μm,25μm
の4種類)が用意されており、この磁性膜5は、磁性膜
支持枠4ごと交換される。この磁性膜5は、その一方の
面、例えばベース膜5a側の面を外側に向けた状態で図
2に示すように磁性膜支持枠4の開口端に固定されてい
る。
【0028】この磁性膜5の外面には、この磁性膜5に
その内面側(第1ミラー室18側)から入射して磁性ガ
ーネット膜5bおよびベース膜5aを透過した光を反射
させるAl 膜等の反射膜6が設けられている。この反射
膜6は、その反斜面を磁性膜5の外面に密着させて磁性
膜支持枠4の先端面に接着されている。
【0029】また、上記第1ミラー室18の一側には、
連結筒20を介して第2ミラー室19が連結されてお
り、この第2ミラー室19の後端には光ファイバ30が
コネクタ31によって接続されている。
【0030】そして、上記第2ミラー室19の光ファイ
バ接続部と対物部2との間には、外部から上記光ファイ
バ30を介して導入した光を上記対物部2の磁性膜5に
その内面側から入射させる導光部21が形成されてい
る。
【0031】この導光部21は、第2ミラー室19の光
ファイバ接続部に設けた偏光子(偏光板)22と、第2
ミラー室19の内部に設けた全反射ミラー23と、第1
ミラー室18の内部に設けたハーフミラー24とで構成
されており、上記光ファイバ30からの出射光は、偏光
子22により直線偏光された後、全反射ミラー23によ
り第1ミラー室18に向けて反射され、さらにハーフミ
ラー24により対物部2に向けて反射されて磁性膜5に
入射する。
【0032】また、上記磁性膜5に入射した光は、この
磁性膜5を透過してその外面の反射膜6で反射され再び
磁性膜5を透過して第1ミラー室18側に出射する。こ
の反射光は、上記ハーフミラー24を透過してズームレ
ンズ部10に入射し、このズームレンズ部10により光
束を拡大されるとともに、上記ズームレンズ部10の一
端、例えばズームレンズ部10の後端に連結されたカメ
ラヘッド取付筒25内に設けた検光子(偏光板)26を
通って撮像部7に入射する。
【0033】上記撮像部7は、上記カメラヘッド取付筒
25の後端に設けられており、この撮像部7は、撮像素
子9を内臓したカメラヘッド8からなっている。上記撮
像素子9は、超小型テレビカメラの撮像部に用いられて
いるフルカラーCCD撮像素子である。この撮像素子9
の撮像面の大きさは2/3インチであり、1画素のサイ
ズが12.8μm×9.9μmの分解能をもっている。
【0034】また、上記ズームレンズ10は、市販のカ
メラ用ズームレンズと同様なもので、外部鏡筒11内の
先端部に対物レンズ12を設けるとともに、外部鏡筒1
1内の後端側に倍率調整レンズ13を設け、さらに対物
レンズ12と倍率調整レンズ13との間にピント調整レ
ンズ14を設けた構成となっている。
【0035】上記ピント調整レンズ14は、外部鏡筒1
1内にその長さ方向に移動可能に設けられた第1の移動
鏡筒15の先端部に設けられており、倍率調整レンズ1
3は、第1の移動鏡筒15内にその長さ方向に移動可能
に設けられた第2の移動鏡筒16の後端部に固定されて
いる。なお、第1の移動鏡筒15は、その周方向には回
転しないように外部鏡筒11に回り止めされており、ま
た第2の移動鏡筒16も、その周方向には回転しないよ
うに第1の移動鏡筒15に回り止めされている。
【0036】この移動鏡筒15,16の周面には、その
ほぼ半周に、互いに逆方向に傾斜するカム溝15a,1
6aが設けられており、このカム溝15a,16aに
は、外部鏡筒11の外周に回転可能に装着されたズーム
調整リング17に固定されて、外部鏡筒11のほぼ半周
にその周方向に沿わせて設けた溝部から外部鏡筒11内
に突出するピン18が嵌入されている。
【0037】このピン18は、ズーム調整リング17の
回転により移動鏡筒15,16のカム溝15a,16a
内をその長さ方向に移動して、移動鏡筒15,16をそ
のカム溝15a,16aの斜面誘導作用によって前後移
動させるもので、移動鏡筒15,16は、そのカム溝1
5a,16aが互いに逆方向に傾斜しているため、互い
に逆方向に移動する。
【0038】すなわち、上記ズームレンズ部10は、ズ
ーム調整リング17の手動回転により倍率調整レンズ1
3を前後移動させて倍率(光束の拡大率)を調整すると
ともに、この倍率調整レンズ13の移動に連動させてピ
ント調整レンズ14を移動させてピント調整するもので
ある。
【0039】また、上記検光子26は、カメラヘッド取
付筒25内に周方向に回動可能に設けた回転筒27に取
付けられている。この回転筒27は、カメラヘッド取付
筒25の外周に設けた調整リング28の回転によって回
転されるもので、検光子26は、上記調整リング28を
手動回転することによって周方向に回転され、その透過
軸の向きを調整されるようになっている。
【0040】なお、29は、調整リング28の内周に突
設され、カメラヘッド取付筒25のほぼ半周にその周方
向に沿わせて設けた溝部を通して上記回転筒27に固定
されたピンであり、回転筒27は、上記ピン29を介し
て調整リング28と一体回転される。
【0041】上記磁場顕微鏡本体1は、外部から光ファ
イバ30を介して導入した光を迷路状の磁区A,Bをも
つ磁性膜5に入射させ、この磁性膜5の外面の反射膜6
で反射された光を撮像素子9に入射させて、上記磁性膜
5の磁区模様を撮像するもので、光ファイバ30を介し
て導入された光は、偏光子22により直線偏光され、全
反射ミラー23およびハーフミラー24で反射されて磁
性膜5に入射する。また、この磁性膜5に入射した光
は、磁性膜5を透過してその外面の反射膜6で反射さ
れ、再び磁性膜5を透過して戻ってくる。
【0042】この反射光は、ハーフミラー24を透過し
てズームレンズ部10の対物レンズ12に入射し、この
対物レンズ12を通った後、ピント調整レンズ14およ
び倍率調整レンズ13を通って光束を拡大され、さらに
検光子26を通って撮像部7の撮像素子9に入射する。
【0043】上記反射光は、磁性膜5を透過する過程で
ファラデー効果(磁場の向きによって偏向面が回転する
現象)により旋光された光であり、磁性膜5の上向き磁
区Aを透過した反射光と、下向き磁区Bを透過した反射
光とは、偏光方向が互いに異なる光であり、したがって
この反射光を検光子26に通すと、この光は、磁性膜5
の上向き磁区Aに対応する部分の透過率と、下向き磁区
Bに対応する部分の透過率とが互いに異なる像光とな
り、この像光、つまり磁性膜21の磁区模様が撮像素子
19で撮像される。
【0044】この撮像素子9で撮像される磁区模様は、
ズームレンズ部10の調整倍率に応じて拡大された像で
あり、この像はピントの合った像として撮像素子9の撮
像面に結像する。
【0045】なお、撮像素子9で撮像される磁区模様の
色は、磁性膜5の色(磁性膜の組成)によって異なる
が、例えば磁性膜5の色が極く薄い黄色を帯びた色であ
る場合は、上向き磁区(反射膜6側がN極の磁区)Aに
対応する模様の色が青緑色、下向き磁区(反射膜6側が
S極の磁区)Bに対応する模様の色が黄橙色である。ま
た、撮像素子9で撮像される磁区模様のコントラスト
は、上記検光子26を回動させてその透過軸の向きを調
整することにより調整できる。次に、磁場顕微鏡装置の
構成を説明する。
【0046】この磁場顕微鏡装置は、図1に示すよう
に、上記磁場顕微鏡本体1と、この顕微鏡本体1を制御
する制御装置40と、顕微鏡本体1で撮像した磁区模様
を表示するモニタディスプレイ50と、このモニタディ
スプレイ50の表示画像(磁区模様)のハードコピーを
得るためのプリンタ51とで構成されている。
【0047】上記制御装置40には、ハロゲンランプ等
からなる高輝度の光源ランプ42とこのランプ42から
の光をレンズ系により集光する集光部43とからなる光
源41と、撮像制御部44と、上記光源ランプ42およ
び撮像制御部44の電源部45とが設けられており、上
記光源41の集光部43の出射部は、上記光ファイバ3
0を介して顕微鏡本体1の導光部21の光導入端(第2
ミラー室12の光ファイバ接続部)に接続され、上記撮
像制御部44は、電気ケーブル32を介して顕微鏡本体
1の撮像部7に接続されている。
【0048】また、モニタディスプレイ50は撮像制御
部44に接続されており、プリンタは上記モニタディス
プレイ50に接続されている。なお、モニタディスプレ
イ50およびプリンタ51は、カラー画像を表示または
プリントするものである。
【0049】上記撮像制御部44は、顕微鏡本体1の撮
像部7を制御するとともに、この撮像部7で撮像した画
像データ(磁区模様データ)をモニタディスプレイ50
に出力するもので、撮像部7の撮像素子9に走査駆動信
号を送るとともに、この撮像素子9からの画像データを
1走査ライン分ずつ取込んで、この画像データを順次モ
ニタディスプレイ50に出力し、このモニタディスプレ
イ50に、顕微鏡本体1で撮像した磁区模様を表示させ
る。
【0050】なお、図1において、52は、必要に応じ
て付加される画像処理装置であり、この画像処理装置5
2は撮像制御部44に接続される。この画像処理装置5
2は、〔従来の技術〕の項で説明した特開昭62−102103
号公報に記載されている磁場測定装置の画像処理装置と
同様に、撮像した磁区模様を画像処理してその磁場パタ
ーンを抽出するものである。次に、上記磁場顕微鏡装置
の使用方法を説明する この磁場顕微鏡装置の用途としては、 a.金属部品等の残留磁気の検査 b.磁気探傷における漏洩磁束の検出 c.電磁機器の電磁シールドチェック d.磁場パターンの計測 等の各種用途が考えられる。
【0051】上記磁場顕微鏡装置による磁場の測定は、
制御装置40およびプリンタ51を適当な位置に設置し
ておき、顕微鏡本体1だけを片手で把持してその対物部
2の磁性膜5を被測定物体に近づけることによって行な
われる。
【0052】なお、顕微鏡本体1の可般範囲は、この顕
微鏡本体1と制御装置40とを接続している光ファイバ
30および電気ケーブル32の長さによって制約される
が、この光ファイバ30および電気ケーブル32を十分
長くしておけば、制御装置40から遠く離れた位置にあ
る物体の磁場も測定することができる。
【0053】また、モニタディスプレイ50は、定置型
のものでも、小型液晶テレビジョン受像機のような可般
型のものでもよく、モニタディスプレイ50を可般型の
小型ディスプレイとすれば、モニタディスプレイ50を
手に持つかあるいは手近において、このモニタディスプ
レイ50に表示される磁区模様を見ながら被検査物体の
磁場を測定することができる。
【0054】なお、モニタディスプレイ50に表示され
る磁区模様は、例えば前述したように、磁性膜5の上向
き磁区Aに対応する模様の色が青緑色、下向き磁区Bに
対応する模様の色が黄橙色の模様である。
【0055】また、磁性膜5の磁区A,Bの幅Wa,W
bは、例えば10μm〜25μmと極く小さい幅である
が、撮像素子9で撮像される磁区模様は、磁性膜5の一
部分、つまりズームレンズ部10の倍率に応じた撮像視
野領域の磁区模様をズームレンズ部10によって拡大し
た模様であり、またモニタディスプレイ50に表示され
る磁区模様は、撮像素子9の撮像面とモニタディスプレ
イ50の画面との面積比に応じた比率でさらに拡大され
た模様であるため、モニタディスプレイ50に表示され
る磁区模様のパターンは、肉眼で容易に識別することが
できる。
【0056】そして、例えば被検査物体がピン状の磁性
部品であり、この物体の残留磁気を検査する場合は、図
1および図2に示すように、被検査物体60の先端に上
記顕微鏡本体1の磁性膜5を対向させ、この状態で磁性
膜5の磁区模様を撮像素子9により撮像して、その磁区
模様をモニタディスプレイ50に表示させる。
【0057】この場合、上記被検査物体60に残留磁気
がなければ、磁性膜5の磁区模様は、上向き磁区Aと下
向き磁区Bとが磁性膜全体に迷路状に分布している図4
に示した迷路状模様のままであるため、モニタディスプ
レイ50に表示される磁区模様も、迷路状模様の模様で
あるが、被検査物体60に残留磁気があると、磁性膜5
の磁区模様が被検査物体60の先端に生じている磁極の
磁場およびその極性に応じて変化する。
【0058】図5は、このときにモニタディスプレイ5
0に表示される磁区模様を示しており、図では、磁性膜
5の上向き磁区Aに対応する青緑色の磁区模様A′を黒
で示し、磁性膜5の下向き磁区Bに対応する黄橙色の磁
区模様B′を白で示している。
【0059】すなわち、例えば被検査物体60の先端の
極性が負(N極)であるときは、磁性膜5の被検査物体
60に近接させた部分、つまり被検査物体60の磁場の
影響を受ける部分の磁区A,Bのうち、上向き磁区(被
検査物体60に対向する側がN極の磁区)Aが被検査物
体60の磁場の影響で反転して下向き磁区Bとなるた
め、磁性膜5の磁区模様が、被検査物体60に近接させ
た部分に下向き磁区Bが広がった模様となる。なお、磁
性膜5の被検査物体60から離れている部分の磁区模様
は、被検査物体60の磁場の影響を受けないため、上向
き磁区Aと下向き磁区Bとが交互に分布する迷路状模様
のままである。
【0060】したがって、このときにモニタディスプレ
イ50に表示される磁区模様は、図5(a)に示すよう
に、青緑色の磁区模様A′と黄橙色の磁区模様B′とが
交互に分布する迷路状模様の中の一部分に、ある広さに
わたって黄橙色の磁区模様B′が広がった模様である。
【0061】この磁区模様B′が広がった部分の形状
は、被検査物体60の先端の形状にほぼ対応しており、
この部分の色は黄橙色であるため、モニタディスプレイ
50の表示模様を観察すれば、上記被検査物体60に残
留磁気があり、しかもその先端の極性が負であることが
分かる。
【0062】また、上記被検査物体60の先端の極性が
正(S極)であるときは、磁性膜5の被検査物体60に
近接させた部分の磁区A,Bのうち、下向き磁区(被検
査物体60に対向する側がS極の磁区)Bが被検査物体
60の磁場の影響で反転して上向き磁区Aとなり、磁性
膜5の磁区模様が、被検査物体60に近接させた部分に
上向き磁区Bが広がった模様となる。なお、このとき
も、磁性膜5の被検査物体60から離れている部分の磁
区模様は、迷路状模様のままである。
【0063】したがって、このときにモニタディスプレ
イ50に表示される磁区模様は、図5(b)に示すよう
に、青緑色の磁区模様A′と黄橙色の磁区模様B′とが
交互に分布する迷路状模様の中の一部分に、ある広さに
わたって青緑色の磁区模様A′が広がった模様であるか
ら、この表示模様を観察すれば、上記被検査物体60に
残留磁気があり、しかもその先端の極性が正であること
が分かる。
【0064】これは、残留磁気を検査される物体がピン
状部品以外の物体である場合も同様であり、その場合
も、この物体の磁場のパターンおよびその極性に応じて
モニタディスプレイ50に表示される磁区模様が変化す
る。また、例えば鋼材の磁気探傷における漏洩磁束の検
出に上記磁場顕微鏡装置を用いる場合は、次のような探
傷を行なう。図6は、被検査物体が丸鋼棒または丸鋼管
等である場合の外周面の探傷方法を示している。
【0065】この探傷方法は、極間式の磁化装置70を
用いる方法であり、被検査物体61の外周面の探傷は、
被検査物体61をその周方向に回転させながら長さ方向
に移動して、この被検査物体61をその一端側から磁化
装置70によって磁化して行き、この被検査物体61の
外周面を顕微鏡本体1で走査する方法で行なう。
【0066】なお、顕微鏡本体1は、その磁性膜5を被
検査物体61の外周面に対向させた状態で、手による把
持かまたは図示しないホルダによって定位置に保持して
おくだけでよく、この顕微鏡本体1は、被検査物体61
の回転および長さ方向移動により、被検査物体61の外
周面をスパイラル状に走査するから、被検査物体61の
全周面を探傷することができる。この被検査物体61の
探傷も、モニタディスプレイ50に表示される磁区模様
を観察することで行なえばよい。
【0067】すなわち、被検査物体61の顕微鏡本体1
が走査している部分に傷がなければ、磁性膜5の磁区模
様は、上向き磁区Aと下向き磁区Bとが磁性膜全体に迷
路状に分布している初期状態の模様のままであり、した
がってモニタディスプレイ50に表示される磁区模様
も、迷路状模様である。
【0068】しかし、被検査物体61の外周面に図7に
示すような表面傷62があると、被検査物体61の傷部
分の両側にN極とS極ができてこの傷部分に漏洩磁束が
発生するため、この漏洩磁束が発生している傷部分を顕
微鏡本体1が走査したときに、この顕微鏡本体1の磁性
膜5に上記傷部分の漏洩磁束が外部磁界として作用し、
磁性膜5の磁区模様が変化する。
【0069】この場合、被検査物体61の傷部分の両側
にできるN極とS極とのうち、傷部分の一側のN極に対
向する側では、磁性膜5の磁区A,Bのうち、被検査物
体61に対向する側がN極となっている上向き磁区Aの
極性が反転してこの磁区Aが逆極性の下向き磁区Bとな
り、傷部分の他側のS極に対向する側では、被検査物体
61に対向する側がS極となっている下向き磁区Bの極
性が反転してこの磁区Bが逆極性の上向き磁区Aとな
る。
【0070】したがって、磁性膜5の磁区模様は、被検
査物体61の表面傷62に対応する位置をはさんで、そ
の一側に上向き磁区Aが広がり、他側に下向き磁区Bが
広がった模様となる。
【0071】図7および図8は、被検査物体61の表面
傷62のある部分を顕微鏡本体1が走査したときにおけ
る、磁性膜5の位置とモニタディスプレイ50に表示さ
れる磁区模様との関係を示しており、図8(a)は磁性
膜5が図7のa部分にきたときの表示模様、図8(b)
は磁性膜5が図7のb部分にきたときの表示模様、図8
(c)は磁性膜5が図7のc部分にきたときの表示模様
である。
【0072】この図のように、被検査物体61の周方向
回転にともなってその外周面を顕微鏡本体1が走査し、
その磁性膜21が図7のa部分にくると、磁性膜21の
磁区模様のうち、被検査材1の表面傷2がある部分に近
い側の磁区模様が傷部分の漏洩磁束により変化し、モニ
タディスプレイ50に表示される磁区模様が、図8
(a)のように変化する。
【0073】この表示模様は、被検査物体61の表面傷
62の両側にできるN極とS極とが図7のように形成さ
れた場合で、図8(a)において下側つまり傷部分に近
い側に、黄橙色模様B′が広がった模様であり、磁性膜
5の傷部分から遠い側は、傷部分の漏洩磁束の影響を受
けないため、図8(a)において上側の磁区模様は、青
緑色の磁区模様A′と黄橙色の磁区模様B′とが迷路状
に分布している初期状態の模様のままである。なお、上
記黄橙色模様B′は、磁性膜5が傷部分に近づくのに連
れて上側に広がって行く。
【0074】また、上記磁性膜5が図7のb部分、つま
り表面傷62の上にくると、磁性膜5の磁区模様が傷部
分を境として、一側に上向き磁区Aが広がり、他側に下
向き磁区Bが広がった模様となり、モニタディスプレイ
50の表示模様が、図8(b)のように変化する。
【0075】この表示模様は、図8(a)において上側
つまり傷部分の一側に黄橙色模様B′が広がり、下側つ
まり傷部分の他側に青緑色模様A′が広がった模様であ
り、青緑色模様A′が広がった領域と、黄橙色模様B′
が広がった領域との境界の形状は、被検査物体61の表
面傷62の形状に対応している。
【0076】さらに、磁性膜5が表面傷62の上を通り
過ぎて図7のc部分にくると、磁性膜5の傷部分から遠
く離れた側が上記漏洩磁束の影響を受けなくなって、こ
の側の磁区模様が、上向き磁区Aと下向き磁区Bとが迷
路状に分布する模様に戻り、モニタディスプレイ50の
表示模様が図8(c)のように変化する。
【0077】この表示模様は、図8(c)において上側
つまり傷部分に近い側に、青緑色の磁区模様A′が広が
り、下側つまり傷部分から遠い側は、青緑色の磁区模様
A′と黄橙色の磁区模様B′とが交互に分布する迷路状
模様に戻った模様であり、磁性膜5が傷部分から離れて
行くのに連れて、迷路状模様が広がって行く。
【0078】なお、磁性膜5の磁区模様は、外部磁界の
影響を受けたときに変化し、外部磁界の影響がなくなっ
た後に迷路状模様に戻るが、この迷路状模様は、磁性膜
5が外部磁界の影響を受ける度に前の迷路状模様とは異
なるパターンになる。
【0079】したがって、このモニタディスプレイ50
に表示される磁区模様を観察すれば、この磁区模様から
被検査物体61の表面傷62の有無および傷の状態を知
ることができる。
【0080】なお、上記被検査物体61の表面傷62の
状態は、モニタディスプレイ50に表示させた磁区模様
を、適宜プリンタ51によってプリントアウトすること
により、ハードコピーとして保存することができる。
【0081】また、図8には被検査物体61を直流によ
り磁化して探傷した場合におけるディスプレイ表示模様
の変化を示したが、上記磁気探傷は、交流磁化によって
行なってもよい。
【0082】この場合は、磁性膜5の磁区A,Bの極性
が交流電流の周波数に応じて反転し、モニタディスプレ
イ50に表示される磁区模様が、被検査物体の表面傷に
対応する部分が青緑色の磁区模様と黄橙色の磁区模様と
が迷路状に分布する帯状模様となり、その両側にそれぞ
れ黄橙色の磁区模様が広がった模様となる。
【0083】この交流磁化による探傷では、モニタディ
スプレイ50に表示される青緑色の磁区模様と黄橙色の
磁区模様の色の濃度が交流電流の周波数に応じた周期で
変化するが、上記交流電流の周波数が商用電源の周波数
程度以上であれば、色濃度の変化は肉眼では識別できな
いから、表示模様に“ちらつき”を生じることはない。
ただし、プリンタ51でプリントアウトされるハードコ
ピーの色は、そのプリントタイミングによって僅かなが
ら変化する。
【0084】なお、上記実施例では、撮像素子9によっ
て撮像される磁性膜5の磁区模様の色をそのままモニタ
ディスプレイ50に表示させているが、モニタディスプ
レイ50に表示させる磁区模様の色は、モニタディスプ
レイ50の色度調整によって色コントラストを強調した
色にすることが可能である。これは、プリンタ51によ
ってプリントアウトするハードコピーについても同様で
ある。
【0085】すなわち、上記磁場顕微鏡装置は、被測定
物体に顕微鏡本体1を対向させて、その対物部2の磁性
膜5の磁区模様を被測定物体の磁場によって変化させ、
この磁性膜5の磁区模様を上記顕微鏡本体1の撮像部7
に設けた撮像素子9で撮像させて、この撮像した磁区模
様をモニタディスプレイ50に表示するものであり、磁
性膜5の磁区模様は、対物部2と撮像部7との間のズー
ムレンズ部10の倍率と、撮像素子9の撮像面とモニタ
ディスプレイ50の画面との面積比とに応じた比率で拡
大されてモニタディスプレイ50に表示されるため、こ
の磁場顕微鏡装置によれば、被検査物体の磁場によって
変化する磁性膜5の磁区模様を顕微鏡で見たような拡大
像として観察して、被検査物体の磁場のパターンを把握
することができる。
【0086】上記モニタディスプレイ50に表示される
磁区模様は、磁性膜1の磁区模様を対物部2と撮像部7
との間のズームレンズ部10によって拡大され、さらに
撮像素子9の撮像面とモニタディスプレイ50の画面と
の面積比に応じた比率で拡大された大比率の拡大像であ
るため、モニタディスプレイ50の表示模様は肉眼で容
易に識別できる。この表示模様の拡大率は、ズームレン
ズ部10の倍率を調整することによって任意に選ぶこと
ができる。
【0087】また、上記磁場顕微鏡装置では、顕微鏡本
体1に磁性膜5を備えた対物部2と撮像素子9を備えた
撮像部7とを設け、この対物部2と撮像部7とをズーム
レンズ部10を介して接続しているため、撮像部7は常
に対物部2に対してその磁性膜の磁区模様を撮像する位
置関係にある。
【0088】したがって被測定物体がどのような物体で
あっても、この物体に顕微鏡本体1の対物部2を対向さ
せさえすれば、この物体の磁場のパターンに応じた磁性
膜5の磁区模様を撮像することができるから、この磁場
顕微鏡装置は、どのような物体の磁場も測定できる汎用
性をもっている。
【0089】しかも、上記磁場顕微鏡装置では、光源4
1および撮像制御部44を顕微鏡本体1とは別に設け
て、この光源41および撮像制御部44を光ファイバ3
0および電気ケーブル32を介して顕微鏡本体1に接続
しているため、顕微鏡本体1の大きさは小さくてすむ。
【0090】そして、上記磁場顕微鏡装置は、被測定物
体に顕微鏡本体1の対物部2を対向させて上記物体の磁
場を測定するものであるため、光源41および撮像制御
部44は定位置に設置しておけばよいから、磁場測定の
際の装置の取扱いは容易である。
【0091】さらに、上記磁場顕微鏡装置においては、
顕微鏡本体1の対物部2の磁性膜5を交換可能に設けて
いるため、この磁性膜5を被検査物体に応じて磁区幅の
異なるものと交換することにより、極く小さい被測定物
体の磁場も確実に測定することができる。
【0092】すなわち、例えば直径が50μm〜100
μm程度の極細の針状物体の先端の磁場を測定する場
合、磁性膜5として、磁区幅Wa,Wbが25μmのも
のを用いたのでは、磁性膜5の迷路状磁区のうち2〜4
本の磁区がその一部において針状物体に対向するだけで
あり、したがってモニタディスプレイ50に表示される
磁区模様が、迷路状の磁区模様とその一部に生ずる広が
り模様とが判別しにくい模様となって、磁場の測定が困
難になる。
【0093】しかし、上記磁性膜5を磁区幅の小さいも
の、例えば磁区幅Wa,Wbが10μmのものと交換す
れば、磁性膜5の迷路状磁区のうち5〜10本の磁区が
その一部において針状物体に対向するため、モニタディ
スプレイ50に表示される磁区模様は、迷路状の磁区模
様とその一部に生ずる広がり模様との判別が容易な模様
となり、したがって上記針状物体の磁場も確実に測定す
ることができる。
【0094】一方、撮像素子9の分解能は、例えば1画
素のサイズが12.8μm×9.9μmであるため、上
記磁性膜5を磁区幅の小さいもの(例えば磁区幅Wa,
Wbが10μmのもの)と交換すると、磁性膜5の磁区
模様が撮像素子9の分解能では撮像できなくなってしま
うが、上記磁場顕微鏡装置では、磁性膜5の磁区模様を
ズームレンズ部10を介して撮像素子9で撮像している
ため、撮像素子9の分解能に限界があっても、磁性膜5
の磁区模様を十分な解像度で撮像して、視認性のよい磁
区模様をモニタディスプレイ50に表示することができ
る。
【0095】図9は、磁区幅Wa,Wbが10μm〜2
5μmの各種磁性膜5を用いた場合における、ズームレ
ンズ部10の倍率とモニタディスプレイ50の表示画像
の視認性との関係を示したもので、ここでは、撮像素子
の撮像画像に対するディスプレイ表示画像の拡大率(撮
像素子9の撮像面とモニタディスプレイ50の画面との
面積比)を1:50とし、ディスプレイ表示画像の視認
性を、 I ;磁区模様が見えない。 II ;磁区模様は視認できるがモアレ掛かって見える。 III ;磁区模様がモアレのない状態で視認できる。 IV ;磁区模様が明確に視認できる。 の4段階に分けて評価した。
【0096】この図のように、磁性膜5の磁区幅Wa,
Wbが例えば10μmと極く小さくても、ズームレンズ
部10の倍率を約2.5倍に調整すれば、この磁性膜5
の磁区模様を視認性のよい画像として撮像素子9で撮像
することができる。
【0097】また、図10は、2/3インチの撮像素子
9を用いた場合におけるズームレンズ部10の倍率と撮
像視野(磁性膜5面における被撮像領域の面積)との関
係を示しており、上記表示画像の視認性は、上記ズーム
レンズ部10の倍率を大きくするほどよくなるが、ズー
ムレンズ部10の倍率を大きくすると、撮像素子9の撮
像視野が狭くなって磁性膜5の被撮像領域が小さくな
る。
【0098】したがって、ズームレンズ部10の倍率
は、使用する磁性膜5の磁区幅Wa,Wbだけでなく、
測定しようとする磁場の大きさも考慮して調整するのが
望ましい。
【0099】なお、上記実施例の磁場顕微鏡装置では、
顕微鏡本体1を、先端に磁性膜5を設けた軸写型のもの
としているが、この顕微鏡本体は、その側面に磁性膜5
を設けた側写型のものとしてもよい。
【0100】図11は上記側写型の顕微鏡本体1aを示
している。この顕微鏡本体1aは、図2に示した顕微鏡
本体1における対物部2を、第2ミラー室19の第1ミ
ラー室18とは反対側の側面に設け、この対物部2の先
端に磁性膜支持枠4を介して磁性膜5および反射膜6を
設けるとともに、第2ミラー室19の光ファイバ接続部
に偏光子(図示せず)を設け、第2ミラー室19内に、
上記偏光子を通った光光を第1ミラー室18に向けて反
射させるミラー23aを設けて、このミラー23aと上
記偏光子とで、外部から導入した光を直線偏光にして磁
性膜5に入射させる導光部21を形成したものである。
【0101】また、この実施例では、上記ミラー23a
は、光ファイバ30から偏光子を通って入射する光を磁
性膜5に向けて反射させ、磁性膜5を透過してその外面
の反射膜6で反射された反射光を透過させるハーフミラ
ーとされ、第1ミラー室18内のミラー24aは、ハー
フミラー23aを透過して第1ミラー室18に入射した
光を撮像部7に向けて反射させる全反射ミラーとしてい
る。なお、この実施例の顕微鏡本体1aも、その基本的
な構成は図1に示した顕微鏡本体1と同じであるから、
その説明は図に同符号を付して省略する。
【0102】この側写型顕微鏡本体1aは、その磁性膜
5面に対して垂直な方向の高さが小さいから、この側写
型顕微鏡本体1aを用いれば、被検査物体の検査面の側
方に顕微鏡本体の配置スペースを大きく取れない場合で
も、このスペースに上記顕微鏡本体1aを配置して磁場
の測定を行なうことができる。
【0103】なお、上記実施例では、磁性膜5として磁
性ガーネット膜を用いているが、この磁性膜5として
は、例えばFd Fe またはGa Co 等の希土類−遷移金
属合金膜を用いてもよい。また、撮像素子9およびモニ
タディスプレイ50とプリンタ51は、例えば白黒画像
等のモノクローム画像を撮像および表示またはプリント
するものでもよい。
【0104】
【発明の効果】本発明の磁場顕微鏡装置は、被測定物体
の磁場によって変化する磁性膜の磁区模様を撮像し、こ
の撮像した磁区模様をモニタディスプレイに表示するも
のであり、磁性膜の磁区模様は、対物部と撮像部との間
のズームレンズ部の倍率と撮像素子の撮像面とモニタデ
ィスプレイの画面との面積比とに応じた比率で拡大され
てモニタディスプレイに表示されるから、磁性膜の磁区
模様を顕微鏡で見たような像として観察して被測定物体
の磁場のパターンを把握することができるし、またモニ
タディスプレイに表示される磁区模様の拡大率も、上記
ズームレンズ部の倍率を調整することによって任意に選
ぶことができる。
【0105】また、この磁場顕微鏡装置によれば、顕微
鏡本体に磁性膜を備えた対物部と撮像素子を備えた撮像
部とを設け、この対物部と撮像部とをズームレンズ部を
介して接続しているため、撮像部は常に対物部に対して
その磁性膜の磁区模様を撮像する位置関係にあり、した
がって被測定物体がどのような物体であっても、この物
体の磁場のパターンに応じた磁性膜の磁区模様を撮像す
ることができる。
【0106】しかも、この磁場顕微鏡装置では、光源お
よび撮像制御部を顕微鏡本体とは別に設けて、この光源
および撮像制御部を光ファイバおよび電気ケーブルを介
して顕微鏡本体に接続しているため、被測定物体に対向
させる顕微鏡本体の大きさは小さくてすみ、したがって
磁場測定の際の装置の取扱いは容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す磁場顕微鏡装置の構成
図。
【図2】顕微鏡本体の断面図。
【図3】磁性膜の図1図の拡大斜視図。
【図4】外部磁界が作用していない状態での磁性膜の磁
区模様図。
【図5】磁性膜にピン状物体を対向させたときのモニタ
ディスプレイに表示される磁区模様図。
【図6】磁場顕微鏡装置による磁気探傷方法を示す図。
【図7】同じく被検査物体に対する磁性膜の対向位置の
変化を示す図。
【図8】図7のa.b,cの位置に磁性膜がきたときの
モニタディスプレイに表示される磁区模様図。
【図9】ズームレンズ部の倍率とディスプレイ表示画像
の視認性との関係を示す図。
【図10】ズームレンズ部の倍率と撮像視野との関係を
示す図。
【図11】本発明において使用する他の顕微鏡本体の一
部切開側面図。
【符号の説明】
1,1a…顕微鏡本体、2…対物部、5…磁性膜、A,
B…磁区、6…反射膜、7…撮像部、9…撮像素子、1
0…ズームレンズ部、12…対物レンズ、13…倍率調
整レンズ、14…ピント調整レンズ、21…導光部、2
2…偏光子、23,24a…全反射ミラー、23a,2
4…ハーフミラー、26…検光子、30…光ファイバ、
32…電気ケーブル、40…制御装置、41…光源、4
4…撮像制御部、50…モニタディスプレイ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の磁場を測定する磁場顕微鏡装置で
    あって、 被測定物体との対向面に迷路状の磁区をもち外部磁界に
    よって磁区模様が変化する磁性膜を設けこの磁性膜の外
    面に反射膜を設けた対物部と、前記磁性膜の磁区模様を
    撮像する撮像素子を備えた撮像部と、外部から導入した
    光を偏光子を通して前記磁性膜にその内面側から入射さ
    せる導光部とを備え、かつ前記対物部と前記撮像部とを
    ズームレンズ部を介して接続するとともに、このズーム
    レンズ部の一端に、前記導光部から前記磁性膜に入射さ
    れその外面の前記反射膜で反射された光を前記磁性膜の
    磁区模様に対応する像光とする検光子を設けた磁場顕微
    鏡本体と、 この顕微鏡本体の導光部に光ファイバを介して接続され
    た光源と、 前記顕微鏡本体の撮像部に電気ケーブルを介して接続さ
    れた撮像制御部と、 前記顕微鏡本体で撮像した磁区模様を表示するモニタデ
    ィスプレイと、からなることを特徴とする磁場顕微鏡装
    置。
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