JPH05117392A - 有機ケイ素重合体およびレジスト組成物 - Google Patents

有機ケイ素重合体およびレジスト組成物

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JPH05117392A
JPH05117392A JP28484191A JP28484191A JPH05117392A JP H05117392 A JPH05117392 A JP H05117392A JP 28484191 A JP28484191 A JP 28484191A JP 28484191 A JP28484191 A JP 28484191A JP H05117392 A JPH05117392 A JP H05117392A
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lower alkyl
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JP28484191A
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English (en)
Inventor
Keiji Watabe
慶二 渡部
Ei Yano
映 矢野
Takahisa Namiki
崇久 並木
Manami Fukuda
麻奈美 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Silicon Polymers (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 二層構造レジストの上層レジストとして使用
した時、十分な酸素プラズマ耐性を有しており、また感
度及び解像性に優れたポジ型レジストおよびこれに使用
できる有機ケイ素重合体を提供する。 【構成】 次式(1): 〔Si21 3 m 〔(R2)3 SiO1/2 n
…(1) 〔式中、m,nは正の整数であり、m/n=90/10
〜10/90、R1 2は同一もしくは異なっていても
よく、C1 〜C10のアルキレンを示し、次式(2)等の (R3 は低級アルキル基あるいはアリール基を示す)、 低級アルキル基またはアリール基を示し、R2 のうち少
なくとも全体の20%以上が次式(3)等 (R3 は前記定義に同じ)、 である〕で示される重量平均分子量1,000〜5,0
00,000の有機ケイ素重合体を構成し、更に該有機
ケイ素重合体と一定の溶解抑制剤と、酸発生剤のオニウ
ム塩と、有機溶剤とを含むようにレジスト組成物を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機ケイ素重合体および
レジスト組成物に関する。更に詳しく述べると、本発明
は、有機ケイ素重合体および該重合体を含むレジスト組
成物に関し、この組成物は、半導体装置のパターン形成
に有用な、そして特に二層構造レジストの上層レジスト
として有用なポジ型レジスト組成物である。このような
本発明のレジスト組成物は、LSI,VLSIなどのよ
うな半導体装置の製造に有利に利用することができる。
本発明は、またこのようなレジスト組成物を使用したレ
ジストパターン形成方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、磁気バブルメモリ素子、表
面波フィルタ素子など、微細パターンを持つ電子回路素
子の形成には薄膜形成技術と写真食刻技術が多用され
る。すなわち、真空蒸着法、スパッタ法などの物理的方
法あるいは化学気相成長法などの化学的方法で被処理基
板上に導電層、絶縁層などの薄膜を形成した後、スピン
コート法などの方法でレジストを被覆し、これに紫外線
などの照射を行って感光せしめ、露光部が現像液に対し
て溶解度の差を生じるのを利用してパターンが形成され
ている。このレジストパターンをマスクに用いて、ウェ
ットエッチング或いはドライエッチングを行って被加工
基板上に微細なパターンや絶縁層パターンなどを形成し
ている。
【0003】しかし、VLSIなどのような半導体素子
製造プロセスにおいては、集積度を上げるため配線の多
層化が行われており、基板表面には1〜2μmの段差が
生じている。そのため、先に示した単層レジスト法では
微細パターンを高集積度で形成することは困難となって
きている。高段差を持つ基板上に精度良く微細パターン
を形成する技術として二層構造レジスト法が提案されて
いる。これは、まず有機樹脂を下層に形成して基板面を
平坦化し、この上にレジストを薄く形成して上層のみを
パターニングした後、酸素プラズマにより上層パターン
を下層に転写する方法である。この二層構造レジスト
は、下層が基板段差および基板からの反射の影響を防止
し、また上層レジストを薄くできることから、単層レジ
スト法に比べ解像性を向上できる。これに用いる上層レ
ジストには、単層レジストに要求される感度、解像性に
加え、酸素プラズマ耐性が要求されるため、ケイ素含有
ポリマを用いることが提案されている。例えばネガ型と
しては、ケイ素原子を有するポリマとアジドあるいはビ
スアジド化合物の混合体、ポジ型としては、ケイ素含有
アルカリ可溶ポリマとo−ナフトキノンジアジド誘導体
との混合体がある。しかし、ネガ型レジストは、一般に
有機溶媒を現像液とするため現像時の膨潤が激しく解像
性が不十分であり、またポジ型レジストは、ケイ素含有
率が少ないため酸素プラズマ耐性が低く、上層パターン
の転写時にはパターン寸法のシフトがおこる等の問題が
あり、これらの問題を解決する二層構造用上層レジスト
材料の開発が要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、二層
構造の上層レジストとして使用した時に、十分な酸素プ
ラズマ耐性を有しており、かつ、感度、解像性が優れた
レジスト組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、 式〔Si21 3 m 〔(R2)3 SiO1/2 n …(1) 〔式中、m,nは正の整数であり、m/n=90/10
〜10/90、R1 は同一もしくは異なっていてもよ
く、C1 〜C10のアルキレンを示し、R2 は同一もしく
は異なっていてもよく、
【0006】
【化11】
【0007】
【化12】
【0008】(R3 は低級アルキル基あるいはアリール
基を示す)、
【0009】
【化13】
【0010】低級アルキル基またはアリール基を示し、
2 のうち少なくとも全体の20%以上が
【0011】
【化14】
【0012】
【化15】
【0013】(R3 は前記定義に同じ)、または
【0014】
【化16】
【0015】である〕で示される重量平均分子量1,0
00〜5,000,000の有機ケイ素重合体。および
上記有機ケイ素重合体と、 式I:
【0016】
【化17】
【0017】(式中、R4 、は同一または異なっていて
もよく、低級アルキル基または低級アルキルを含むオキ
シシリル基を表し、oは正の整数である) 式II:
【0018】
【化18】
【0019】(式中、R5 およびR6 はそれぞれ同一ま
たは異なっていてもよく、R5 は低級アルキル基または
フェニル基を表し、R6 は低級アルキレン基または置換
低級アルキレン基を表し、pとqは0または5〜10,
000の整数であり、同時に0になることはない) 式III :
【0020】
【化19】
【0021】(式中、R7 は同一または異なっていても
よく、水素、低級アルキル基または低級アルコキシ基を
表し、rは5〜10,000の整数である) または式IV:
【0022】
【化20】
【0023】(式中、R8 は同一または異なっていても
よく、水素、低級アルキル基、または低級アルコキシ基
を表し、sは5〜10,000の整数である)で示さ
れ、重量平均分子量が、1,000〜1,000,00
0である溶解抑制剤の有機ケイ素重合体と、酸発生剤の
オニウム塩と、有機溶剤とを含むレジスト組成物によっ
て達成される。
【0024】
【作用】本発明の式(1)で示される有機ケイ素重合体
は、m/nの比が90/10より大きいと感度が低下
し、10/90より小さいと耐熱性が低下する。また式
(1)で示される有機ケイ素重合体、および式(I)〜
(IV)で示される溶解抑制剤の重合体は、その重量平均
分子量が、式(1)で示される有機ケイ素重合体では、
1,000より少ないと三次元構造の特徴を生かすこと
ができず、耐熱性が低下し、5,000,000より多
いと溶剤に溶解しない。また溶解抑止剤も、重量平均分
子量が1,000より少ないと耐熱性に影響し、1,0
00,000より多いと、式(1)で示される重合体と
同様に溶剤に溶解しないのでレジストの成分として使用
できない。
【0025】また、これらの重合体に含まれる低級アル
キル基、低級アルキレン基、または低級アルコキシ基は
炭素数1〜4個が好ましく、1〜2個が便宜である。ア
リール基としては、フェニル、トリル、キシリル等が好
ましい。式(1)で示される有機ケイ素重合体は、軟化
点が400℃より高い三次元網目状構造を有するので、
耐熱性に優れ、かつ酸素プラズマ耐性が優れているばか
りでなく、R2 の20%以上を特定の基とすることによ
り、アルカリ水溶液に溶解するので、アルカリ現像用の
ポジ型レジスト組成物のベース重合体として有利に使用
することができる。
【0026】式(I)〜(IV)で示される溶解抑止剤
は、アルカリ水溶液に溶解しないが、高エネルギー線の
照射により分解するか、あるいは添加したオニウム塩か
ら発生する酸触媒と反応することによりポリビニルフェ
ノールとなってアルカリ可溶となるので、レジスト組成
物はアルカリ現像タイプのポジ型レジストとなる。ここ
で、オニウム塩としては、高エネルギー線の照射により
酸を発生するジアゾニウム塩、スルホニウム塩、ヨード
ニウム塩等を使用できる。
【0027】本発明のレジスト組成物は、有機溶剤10
0重量部に対する含量として、ベース重合体は5〜30
重量部が好ましい。5重量部未満では、レジストの膜厚
が低下して、十分な酸素プラズマ耐性を得られず、30
重量部より多いと、粘度が上昇してスピンコートするこ
とが困難となる。溶解抑止剤は0.5〜10重量部が好
ましい。0.5重量部未満では溶解抑止効果を得られ
ず、10重量部より多いと、成膜性を損うとともに、ベ
ース重合体の含量が相対的に低下して、酸素プラズマ耐
性の低下を生じ、オニウム塩は0.01〜5重量部が好
ましい。0.01重量部未満では酸の発生量が少なくて
溶解抑止剤を可溶化することができず、5重量部より多
いと有機溶剤に溶解しない部分が残る。
【0028】本発明によれば、被加工基板上に下層の有
機高分子量を形成し、その上にこのレジスト組成物を上
層レジストとして塗布し、該上層レジストを露光光源の
高エネルギー線の像パターンに露光した後、アルカリ現
像液で現像し、形成された上層レジストパターンを酸素
プラズマ等のドライエッチングで下層の有機高分子層に
転写することを含んでなる、パターン形成方法も提供さ
れる。なお、ここで有機高分子層としては、東京応化製
のOFPR、シプレイ社製のAZなど、公知のフォトレ
ジストが使用できる。
【0029】本レジスト組成物で用いる基材樹脂(有機
ケイ素重合体)は、骨格にアルキレンを有しているた
め、ストレスに強く、基板にそりが生じた場合や膜厚を
膜くした場合のクラック発生を好ましく抑えることがで
きる。
【0030】
【実施例】次いで、本発明を実施例により説明する。合成例1.1 (工程1) 500ccの四つ口フラスコにメチルイソブチルケトン4
0cc、メタノール25cc、アセトン25cc、水50cc、
濃塩酸5cc、及び1,3−ジフェニル−1,1,3,3
−テトラメチルジシロキサン4.05gを仕込み、加熱
攪拌して還流状態とした。1,2−ビス(トリメトキシ
シリル)エタン15.9gをMIBK35ccに溶かし、
フラスコ内に20分かけて滴下した。その後30分攪拌
を続けた後、冷却し、MIBK、水を各50cc加え、分
液漏斗を用いて上層のMIBK層を得、水で数回洗浄し
た後、共沸により残存した水を取り除いた。その後、反
応溶液を多量の水に投入して樹脂を析出させ回収した。
分子量分別操作を行った後、凍結乾燥を施し、12gの
白色粉末を得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフ
(GPC)により測定した重量平均分子量は標準ポリス
チレン換算で3.5×104 、分散度は2.1であっ
た。 (工程2)工程1で得た粉末の4%MIBK溶液100
gに、メチルジフェニルクロロシラン、ピリジン各10
ccを加え、80℃で2時間攪拌した。冷却後、MIB
K、水を各50ccを加え、分液漏斗を用いて上層のMI
BK層を得、水で数回洗浄した後、共沸により残存した
水を取り除いた。その後、反応溶液を多量の水に投入し
て樹脂を析出させ回収した。凍結乾燥を施し、4.17
gの白色粉末を得た。その後、エタノール、アセトニト
リルを用いて、低分子量オリゴマや不純物を洗浄して除
き、最終的に2.16gの白色の粉末を得た。ゲルパー
ミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定した
重量平均分子量は標準ポリスチレン換算で3.6×10
4 、分散度は2.2であった。 (工程3)300ccの四つ口フラスコに塩化アセチル2
5ml、無水塩化アルミニウム8gを仕込み、攪拌した。
次に工程2で得られたシルエチレンシロキサンポリマの
粉末2gを塩化アセチル25mlに溶かした溶液を徐々に
滴下した。温度を25℃に保ち、3時間反応後、内容物
を塩酸を含む氷水中へ注いだ。沈澱したポリマを回収し
て水で数回洗浄後、凍結乾燥を施し、2.1gの白色粉
末(1A)を得た。ゲルパーミエーションクロマトグラ
フ(GPC)により測定した重量平均分子量は標準ポリ
スチレン換算で3.8×104 、分散は2.2であっ
た。また、赤外吸収スペクトルでは1670cm-1にカル
ボニル基の吸収が見られ、アセチル化されたことが確認
された。
【0031】この重合体は、400℃に加熱しても軟化
することがなかった。なお通常のラダー型二次元構造を
有する重合体は200〜300℃程度で軟化する。この
耐熱性が大きい点から、本発明の重合体は三次元構造を
有することが推定された。合成例1.2 工程3で得られたアセチル化シルエチレンシロキサンポ
リマ(1A)2gと10%の次亜塩素酸ソーダの水溶液
33mlを仕込み、12時間還流した。得られた透明な液
に塩酸を加え、沈澱物を回収し、凍結乾燥を施し、2.
1gの白色粉末(1C)を得た。赤外吸収スペクトルを
測定したところ、1670cm-1のカルボニルの吸収が消
滅し、1700cm-1にカルボキシルの吸収が見られたこ
とから、カルボキシル化されたことが認められた。合成例1.3 工程3で得られたアセチル化シルエチレンシロキサンポ
リマ2gをテトラヒドロフラン40mlに溶かし、これに
1.8gのLiAlH4 を加え、還流状態とした。反応
後、5%の塩酸を含む水溶液に投入し、沈澱物を回収
し、凍結乾燥を施し、白色粉末(1B)を得た。赤外吸
収スペクトルでは1670cm-1のカルボニルの吸収が消
滅し、3100〜3400cm-1に水酸基の吸収が見ら
れ、ヒドロキシ化されたことが認められた。合成例2.1 パラアセトキシスチレン9.95gとアゾイソブチロニ
トリル0.0997gを60mlのトルエンに溶解し、そ
れを窒素雰囲気下で75℃に加熱し、24時間反応させ
た。反応液をメタノール中に投入し、沈澱物を回収し、
凍結乾燥を施し、5.4gの白色粉末(III1)を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により
測定した重量平均分子量は標準ポリスチレン換算で1.
4×10 4 、分散度は1.9であった。合成例2.2 6.11gのパラホルミルスチレンと0.065gのア
ゾイソブチロニトリルを丸底フラスコに入れ、窒素雰囲
気下80℃で12時間反応させ、反応物をテトラヒドロ
フランに溶解させ、石油エーテル中に投入し、沈澱物を
回収し、凍結乾燥を施し、5.0gの白色粉末(III2)
を得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GP
C)により測定した重量平均分子量は標準ポリスチレン
換算で1.0×104 、分散度は1.6であった。合成例2.3 パラターシャリブトキシカルボニルスチレン10gと、
アゾイソブチロニトリル0.095gとを60mlのトル
エンに溶解させ、石油エーテル中に投入し、例2.1と
同様にポリマ(III3)を得た。収量4.9g、分子量
1.0×104 、分散度は1.8であった。合成例2.4 パラ(ジメチルターシャリブチルシリルオキシ)スチレ
ン1gをテトラヒドロフラン10mlに溶解させ、ブレー
カシール付きの反応管に入れ、脱気封緘し、−78℃に
冷却した。その後、ブレーカシールを通してブチルリチ
ウム1mmolを加え、振動攪拌により1時間反応させた。
反応液をメタノール中に投入し、沈澱物を回収して凍結
乾燥を施し、白色粉末(I)を得た。ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフ(GPC)により測定したところ、
重量平均分子量は標準ポリスチレン換算で1.1×10
4 、分散度は1.2であった。合成例2.5 エチレングリコール0.5mol とパラ(ヒドロキシメチ
ル)ベンゼン0.5mol をメチルエチルケトン(ME
X)150mlに溶解し、ピリジン0.22mol を添加し
た。その後、ジメチルジクロロシラン0.1mol を室温
下で攪拌しながら滴下した後、50℃で3時間攪拌し
た。生成したピリジン塩を除去し、5%NaHCO3
溶液と飽和NaCl水溶液で洗浄した。溶液をNa2
4 で乾燥後濃縮乾固させて残った水を取り除いた。そ
の後、反応溶液を多量の水に投入して樹脂を析出させ回
収した。分子量分別操作を行った後、凍結乾燥を施し、
約10gの白色粉末(II)を得た。ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフ(GPC)により測定したところ、重
量平均分子量は1.0×104 、分散度は1.8であっ
た。実施例1 (電子線レジスト) 合成例1.1〜1.3により得られたシルエチレンシロ
キサンポリマ(1A),(1C)および(1B)それぞ
れ1gと、合成例2.4で得られたポリシリルオキシス
チレン(I)0.1gと、ジフェニルヨードニウムヘキ
サフルオロアーセネート0.02gとをメチルイソブチ
ルケトン15mlに溶解し、孔径が0.1μmのメンブラ
ンフィルタで濾過してレジスト溶液とした。次にSi基
板上に2.0μmの厚さになるようにノボラック系レジ
スト(MP−1300シプレー社)を塗布し、ハードベ
ークして平坦化層とし、この上に上記レジスト溶液を
0.2μmの厚さになるように塗布し、80℃で20分
ベーキングした。こうして得られた二層レジスト膜に加
速電圧20KVで電子線を露光し、テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシド水溶液(2.5%)で現像を行った。
次に試料を平行平板型のドライエッチング装置に入れ、
酸素プラズマ(2Pa,0.22W/cm2)で15分間ドラ
イエッチングを行い、上層パターンを下層に転写した。
この結果、0.2μmのライン&スペースパターンを解
像することができた。
【0032】この時パターニングできる最小露光量を表
1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】実施例2(エキシマレーザレジスト) 合成例1.1により得られたシルエチレンシロキサンポ
リマ(1A)1gと、合成例2.4で得られたポリシリ
ルオキシスチレン(I)0.1gと、ジフェニルヨード
ニウムヘキサフルオロアーセネート0.02gとをメチ
ルイソブチルケトン15mlに溶解し、孔径が0.1μm
のメンブランフィルタで濾過してレジスト溶液とした。
次にSi基板上に2.0μmの厚さになるようにノボラ
ック系レジスト(MP−1300シプレー社)を塗布
し、ハードベークして平坦化層とし、この上に上記レジ
スト溶液を0.2μmの厚さになるように塗布し、80
℃で20分ベーキングした。こうして得られた二層レジ
スト膜に、KrFエキシマレーザ装置(波長248nm)
を用いて200mJ/cm2 の露光量で露光し、テトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシド水溶液(2.5%)で現像
を行った。次に試料を平行平板型のドライエッチング装
置に入れ、酸素プラズマ(2Pa,0.22W/cm2)で1
5分間ドライエッチングを行い、上層パターンを下層に
転写した。この結果0.5μmのライン&スペースパタ
ーンを解像することができた。実施例3 (X線レジスト) 合成例1.1により得られたシルエチレンシロキサンポ
リマ(1A)1gと、合成例2.4で得られたポリシリ
ルオキシスチレン(I)0.1gと、ジフェニルヨード
ニウムヘキサフルオロアーセネート0.02gとをメチ
ルイソブチルケトン15mlに溶解し、孔径が0.1μm
のメンブランフィルタで濾過してレジスト溶液とした。
次にSi基板上に2.0μmの厚さになるようにノボラ
ック系レジスト(MP−1300シプレー社)を塗布
し、ハードベークして平坦化層とし、この上に上記レジ
スト溶液を0.2μmの厚さになるように塗布し、80
℃で20分ベーキングした。こうして得られた二層レジ
スト膜に、波長1.4nmのプラズマX線露光装置を用い
て15mJ/cm2 の露光量で露光し、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド水溶液(2.5%)で現像を行っ
た。次に試料を平行平板型のドライエッチング装置に入
れ、酸素プラズマ(2Pa,0.22W/cm2)で15分間
ドライエッチングを行い、上層パターンを下層に転写し
た。この結果0.5μmのライン&スペースパターンを
解像することができた。実施例4 (イオンビームレジスト) 合成例1.1により得られたシルエチレンシロキサンポ
リマ(1A)1gと、合成例2.4で得られたポリシリ
ルオキシスチレン(I)0.1gと、ジフェニルヨード
ニウムヘキサフルオロアーセネート0.02gとをメチ
ルイソブチルケトン15mlに溶解し、孔径が0.1μm
のメンブランフィルタで濾過してレジスト溶液とした。
次にSi基板上に2.0μmの厚さになるようにノボラ
ック系レジスト(MP−1300シプレー社)を塗布
し、ハードベークして平坦化層とし、この上に上記レジ
スト溶液を0.2μmの厚さになるように塗布し、80
℃で20分ベーキングした。こうして得られた二層レジ
スト膜に、加速電圧34kVでGaイオンビームを、5μ
C/cm2 の露光量で露光し、テトラメチルアンモニウム
ヒドロキシド水溶液(2.5%)で現像を行った。次に
試料を平行平板型のドライエッチング装置に入れ、酸素
プラズマ(2Pa,0.22W/cm2)で15分間ドライエ
ッチングを行い、上層パターンを下層に転写した。この
結果0.5μmのライン&スペースパターンを解像する
ことができた。実施例5 合成例1.1により得られたシルエチレンシロキサンポ
リマ(1A)1gと、合成例2.1〜2.3および2.
5で得られたポリマ III1, III2および III3それぞ
れ0.1gと、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロ
アーセネート0.02gとをメチルイソブチルケトン1
5mlに溶解し、孔径が0.1μmのメンブランフィルタ
で濾過してレジスト溶液とした。次にSi基板上に2.
0μmの厚さになるようにノボラック系レジスト(MP
−1300シプレー社)を塗布し、ハードベークして平
坦化層とし、この上に上記レジスト溶液を0.2μmの
厚さになるように塗布し、80℃で20分ベーキングし
た。こうして得られた二層レジスト膜に加速電圧20kV
で電子線を露光し、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液(2.5%)で現像を行った。次に試料を平
行平板型のドライエッチング装置に入れ、酸素プラズマ
(2Pa,0.22W/cm2)で15分間ドライエッチング
を行い、上層パターンを下層に転写した。この結果、
0.2μmのライン&スペースパターンを解像すること
ができた。
【0035】この時パターニングできる最小露光量を表
2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】実施例6 実施例5において、合成例1.1により得られたシルエ
チレンシロキサンポリマ(1A)1gと合成例2.1で
得られたポリマ(III1)0.1gを用い、ジフェニルヨ
ードニウムヘキサフルオロアーセネートの代わりに各種
ジアゾニウム塩を用いて最小露光量を測定した結果を表
3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】実施例7 実施例5において、合成例1.1により得られたシルエ
チレンシロキサンポリマ(1A)1gと合成例2.1で
得られたポリマ(III1)0.1gを用い、ジフェニルヨ
ードニウムヘキサフルオロアーセネートの代わりに各種
スルホニウム塩を用いて最小露光量を測定した結果を表
4に示す。なお、表中、スルホニウム塩
【0040】
【化21】
【0041】はt−ブチルフェニルを表す。
【0042】
【表4】
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレジスト
組成物は、ケイ素含有率の高いシルアルキレンシロキサ
ン樹脂をベースポリマとしているため酸素プラズマ耐性
に優れ、オニウム塩から発生する酸を触媒として利用で
きるため、電子線、X線、紫外線、イオンビーム等に感
度が高く、またアルカリ現像が可能でありかつベースポ
リマの耐熱性が高いことから解像性に優れる。したがっ
て、今まで同時に達成することが難しかった酸素プラズ
マ耐性、感度、解像性の三つの特性を保証することが可
能である。
【0044】従って、これにより、半導体素子の製造に
おいて、寸法精度およびスループットの向上が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/075 511 7/26 511 7124−2H H01L 21/027 (72)発明者 福田 麻奈美 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式1: 〔Si21 3 m 〔(R2)3 SiO1/2 n …(1) 〔式中、m,nは正の整数であり、m/n=90/10
    〜10/90、R1 は同一もしくは異なっていてもよ
    く、C1 〜C10のアルキレンを示し、R2 は同一もしく
    は異なっていてもよく、 【化1】 【化2】 (R3 は低級アルキル基あるいはアリール基を示す)、 【化3】 低級アルキル基またはアリール基を示し、R2 のうち少
    なくとも全体の20%以上が 【化4】 【化5】 (R3 は前記定義に同じ)、または 【化6】 である〕で示される重量平均分子量1,000〜5,0
    00,000の有機ケイ素重合体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有機ケイ素重合体と、 次式I: 【化7】 (式中、R4 は同一または異なっていてもよく、低級ア
    ルキル基または低級アルキルを含むオキシシリル基を表
    し、oは5〜10000の整数である) 次式II: 【化8】 (式中、R5 およびR6 はそれぞれ同一または異なって
    いてもよく、R5 は低級アルキル基またはフェニル基を
    表し、R6 は低級アルキレン基または置換低級アルキレ
    ン基を表し、pとqはそれぞれ0または5〜10000
    の整数であり、同時に0になることはない) 次式III : 【化9】 (式中、R7 は同一または異なっていてもよく、水素、
    低級アルキル基または低級アルコキシ基を表し、rは5
    〜10000の整数である) または化式IV: 【化10】 (式中、R8 は同一または異なっていてもよく、水素、
    低級アルキル基、または低級アルコキシ基を表し、sは
    5〜10000の整数である)で示され、重量平均分子
    量が、1,000〜1,000,000である溶解抑制
    剤と、 酸発生剤のオニウム塩と、 有機溶剤とを含んでなるレジスト組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の有機ケイ素重合体5〜3
    0重量部と、溶解抑止剤の重合体0.5〜10重量部
    と、酸発生剤のオニウム塩0.01〜0.2重量部と、
    有機溶媒100重量部とを含む請求項2記載のレジスト
    組成物。
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