JPH05116739A - 部品分離整列装置 - Google Patents

部品分離整列装置

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JPH05116739A
JPH05116739A JP40237290A JP40237290A JPH05116739A JP H05116739 A JPH05116739 A JP H05116739A JP 40237290 A JP40237290 A JP 40237290A JP 40237290 A JP40237290 A JP 40237290A JP H05116739 A JPH05116739 A JP H05116739A
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JP
Japan
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component
separating
separated
parts
bag member
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JP40237290A
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English (en)
Inventor
Akiji Hashimoto
章治 橋本
Takeshi Baba
剛 馬場
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的]この発明は、分離された部品の位置を画像処理
により求める様にした部品分離整列装置において、正確
な画像を得ることが出来ることを最も主要な特徴とす
る。 [構成]この部品分離整列装置100は、部品分離装置
10で袋部材60内にバラバラの状態で投入された部品
Wを、互いに分離し、この分離された部品Wに向けて投
光して、分離された部品Wの画像をカメラ56で取り込
み、この画像に基づき、分離された部品Wの位置情報を
求め、この位置情報に基づき、部品移送装置74によ
り、分離された部品Wを把持して、部品整列装置76ま
で搬送する様に構成され、部品分離装置10とカメラ5
6とは、両者に共通の第1の架台78上に搭載され、一
方、部品移送装置74は第1の架台78に対して独立し
た状態で配設された第2の架台80上に搭載されている
ことを特徴としている。また、袋部材は、柔軟性、伸縮
性、及び、遮光性を有する材料から形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、画像処理手
段を用いて、部品の位置や形状の情報に基づき、部品移
送手段によりマガジンやテープ等の部品整列手段に部品
を整列させることの出来る部品分離整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バラバラの状態で投入された部品
を、これらがお互いに分離された状態にする部品分離装
置としては、種々開発されており、例えば、分離される
部品を多数収納するための袋部材は、柔軟性及び伸縮性
を有する材料を用いて形成される様に設定されている。
そして、この袋部材は、分離駒の上昇及び下降、また、
揺動・振動等に伴う引っ張りや捻じれに対して耐久性を
持つ様に構成されている。
【0003】一方、従前の部品分離整列装置において
は、部品分離装置、視覚入力手段としてのカメラ部、及
び、部品移送手段としてのロボツト部は、同一の架台上
に共通に載置される様に、即ち、1台の架台を共有する
様に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の部品分離装置においては、袋部材は遮光性を有し
て形成されていないものである。このため、袋部材に収
納された部品の表面が光を反射する様になされている場
合には、分離駒下方からのバックアツプライトからの光
がこれら部品表面で反射して、所謂乱反射を生じせしめ
る事となる。この結果、これら乱反射光がカメラ部にお
いて認識され、これら乱反射光が邪魔となり、画像処理
部において、正確な画像処理を出来ない問題点が指摘さ
れている。
【0005】また、従来の部品分離整列装置において
は、上述した様に、共通の架台上に部品分離装置、カメ
ラ部、及び、ロボツト部が載置されているので、ロボツ
ト部の動作時において発生する振動が、共通の架台を介
して、部品分離装置及びカメラ部に伝達される事とな
る。この結果、この振動により、画像処理部において、
正確な画像を得ることが出来ない問題点が指摘されてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上述した課題
に鑑みなされたもので、この発明の目的は、分離された
部品の位置を画像処理により求める様にした部品分離整
列装置において、正確な画像を得ることが出来る様にし
た部品分離整列装置を提供することである。
【0007】また、この発明の他の目的は、分離された
部品の位置を画像処理により求める様にした部品分離整
列装置において、分離された部品を確実に把持すること
が出来る様にした部品分離整列装置を提供することであ
る。
【0008】上述した目的を達成するため、この発明に
係わる部品分離整列装置は、バラバラの状態で投入され
た部品を、これらがお互いに分離された状態にする部品
分離手段と、この部品分離手段で分離された部品に向け
て投光する投光手段と、前記分離された部品の画像を取
り込む視覚入力手段と、この視覚入力手段により取り込
まれた画像に基づき、分離された部品の位置情報を求め
る画像処理手段と、前記画像処理手段により求められた
部品の位置情報に基づき、この部品を把持し、搬送する
部品移送手段と、この部品移送手段により搬送された部
品が整列される部品整列手段とを具備する部品分離整列
装置において、前記部品分離手段は、部品を多数収容し
た袋部材と、この袋部材の略中央部分に取り付けられ、
分離された部品を支持する分離駒と、この分離駒を前記
袋部材の中央部分が垂下した状態から上昇させる上昇手
段と、この上昇手段における少なくとも上昇途中におい
て、前記分離駒を一方の傾斜方向またはこの一方の傾斜
方向とは反対側に設定された他方の傾斜方向に沿つて傾
斜させるための傾斜手段とを備え、上昇途中において、
分離駒上に、他から分離された部品を支持させ、分離さ
れなかつた部品を前記袋部材内に落下させる事を特徴と
している。
【0009】また、この発明に係る部品分離整列装置に
おいて、前記袋部材は、柔軟性、伸縮性、及び、遮光性
を有する材料から形成されている事を特徴としている。
【0010】また、この発明に係る部品分離整列装置
は、前記部品分離手段と視覚入力手段とを共通に搭載す
る第1の架台と、前記部品移送手段を独立して搭載する
第2の架台とを更に具備する事を特徴としている。
【0011】
【作用】以上の様に、課題を解決するための手段を構成
する事により、袋部材は遮光性を有しているので、この
袋部材内に収納された部品の、投光手段により投光され
た光による乱反射が確実に防止され、この結果、画像処
理手段において、正確な画像処理が実行される事にな
る。
【0012】また、部品分離手段と視覚入力手段とが第
1の架台により共通に搭載され、部品移送手段は第1の
架台とは独立した第2の架台に搭載される様にしてい
る。この結果、部品移送手段の動作時に発生した振動
は、部品分離手段及び視覚入力手段に伝達されることな
く、画像処理手段において、正確な画像処理が実行され
ることになる。
【0013】そして、この正確な画像処理に基づき、部
品移送手段において、分離された部品を確実に把持し
て、移載することが出来る事になる。
【0014】
【実施例】以下に、この発明に係わる部品分離整列装置
の一実施例の構成を、図1乃至図8を参照して、詳細に
説明する。
【0015】この一実施例の部品分離整列装置100
は、図1にその概略構成を示す様に、バラバラの状態で
投入された部品Wを、これらが互いに分離された状態に
する部品分離装置10と、この部品分離装置10で分離
された部品Wに向けて投光するバックアツプランプ機構
54と、分離された部品Wの画像を取り込むカメラ56
と、このカメラ56により取り込まれた画像に基づき、
分離された部品Wの位置情報を求める認識・判別部56
Aと、この認識・判別部56Aにより求められた部品W
の位置情報に基づき、この部品Wを把持し、搬送する部
品移送装置74と、この部品移送装置74により搬送さ
れた部品Wが整列される部品整列装置76とから概略構
成されている。
【0016】この図1から明らかな様に、この部品分離
整列装置100においては、部品分離装置10とカメラ
56とは、両者に共通の第1の架台78上に搭載され、
一方、部品移送装置74は第1の架台78に対して独立
した状態で配設された第2の架台80上に搭載されてい
る。即ち、部品分離装置10及びカメラ56の搭載状態
と、部品移送装置74の搭載状態とは、互いに独立し、
部品移送装置74の同さじに発生する振動が、部品分離
装置10及びカメラ56に伝達されない様になされてい
る。この結果、カメラ56で撮影された分離された部品
Wの画像は揺れのない正確な画像となり、また、従つ
て、このような正確な画像に基づき、認識・判定部56
Aで求められた所の、分離された部品Wの位置情報も正
確なものとなり、このようにして、部品移送装置74に
おける部品Wの把持が確実に実行される事となる。
【0017】次に、図2以降を参照して、この一実施例
における部品分離整列装置100に備えられた部品分離
装置10の構成を詳細に説明する。
【0018】この部品分離装置10は、図示しない土台
上に配設された基台12を備えている。この基台12上
には、3本の円柱状の支持柱14a〜14cが、図中左
右に2本、1本と分割された状態で起立している。これ
ら支持柱14a〜14c上には、図3にも示すように、
ドーナツツ状の取付板16が固着されている。
【0019】ここで、左側の2本の支持柱14a,14
bの内面には、スライドレール18a,18bが夫々上
下方向に延出した状態で固着されており、各スライドレ
ール18a,18bには、スライドブロツク20a,2
0bが摺動自在に取り付けられている。そして、これら
スライドブロツク20a,20bに渡り、昇降台22が
固着されている。
【0020】一方、これら左側の2本の支持柱14a,
14bの丁度間に位置する部分の図中左方の基台12に
は、昇降台22を上下駆動するための駆動シリンダ機構
24が配設されている。この駆動シリンダ機構24は、
空圧作動のシリンダ本体24aと、このシリンダ本体2
4aから上下方向に進退駆動されるピストンロツド24
bとから構成されており、図2に示すように、シリンダ
駆動部24Aからの動作信号を受けるように設定されて
いる。そして、このピストンロツド24bの上端と昇降
台22とは、図4にも示すように、両端を90度づつ折
曲されて取付片26a,26bとなされた略L字状の連
結部材26を介して、一体的に移動するように連結され
ている。
【0021】そして、この昇降台22の下方位置は、図
2に示すように、基台12上に取り付けられ、連結部材
26の水平部分の下面に弾性的に当接する第1のシヨツ
クアブソーバ28により概略規定されている。また、こ
の昇降台22の上方位置は、両支持柱14a,14bの
上端の外面に渡り設けられた第1の支持部材30に取り
付けられた位置決めピン32に、ピストンロツド24b
の上端が当接することにより正確に規定されている。こ
こで、この位置決めピン32は第1の支持部材30に対
して上下方向に沿つて進退自在に螺着されており、その
上方位置を調節可能に設定されている。
【0022】尚、この第1の支持部材30の内面には、
第2の支持部材34が取り付けられており、この第2の
支持部材34の内方端部には、ピストンロツド24bの
上端が位置決めピン32の下端に当接する前に、連結部
材26の水平部分の上面に弾性的に当接してシヨツクを
吸収する第2のシヨツクアブソーバ36が取り付けられ
ている。
【0023】一方、上述した取付板16上には、略漏斗
状の分離台38が取り付けられている。この分離台38
は、取付板16に丁度重ね合わされる形状に合わせて形
成されたドーナツツ状の本体部分38aと、この本体部
分38aの内周面から、斜め上方に延出した斜面38b
からなる内周面を有する傾斜部分38cとから一体的に
形成されている。
【0024】ここで、上述した昇降台22の先端には、
図4に示すように、丁度、取付板16のドーナツツ形状
を構成する中央透孔16aの直下方まで水平に延出した
状態で、延出片40a,40bが取り付けられている。
これら延出片40a,40bには、互いに対向する一対
の起立片42a,42bが上下に延出した状態で取り付
けられている。各起立片42a,42bの上端は、図2
に示すように、昇降台22が最下位置に押し下げられた
状態で、取付板16よりも所定距離だけ下方に位置する
ように設定されている。
【0025】そして、両起立片42a,42bの上端に
は、分離駒支持枠44が回転自在に軸支されている。詳
細には、この分離駒支持枠44は略正方形の枠体から構
成され、図4に示すように、起立片42a,42bに夫
々対応する枠部分の中央部には、支軸46a,46bが
外方に向けて突出した状態で取り付けられている。ここ
で、各支軸46a,46bは、対応する起立片42a,
42bの上端に、夫々を貫通する状態で取り付けられた
軸受ブツシユ48a,48bにより、回転自在に軸支さ
れている。
【0026】尚、この分離駒支持枠44上には、略正方
形の板状に形成された分離駒50が、4辺を支持された
状態で取り付けられている。この分離駒50の上面に
は、図4に示すように、複数の、この実施例において
は、20個の部品W分離用の凹部52が4×5に整列し
た状態で形成されている。ここで、各分離用凹部52
は、分離しようとする部品Wの形状に対応した形状、詳
細には、この部品Wの外接円よりも一回り大きな円形状
に設定されている。
【0027】尚、この分離駒50は、半透明の拡散板と
して形成されており、これの下方には、図2に示すよう
に、これを下方から全面に渡り照射するために、ライト
制御部54Aに接続されたバツクアツプライト機構54
が配設されている。このように分離駒50を拡散板から
形成し、これの下方にバツクアツプライト機構54を配
設することにより、各凹部52に分離・収納された部品
Wは、下方から拡散板を介して照射され、そのシルエツ
トを浮かび上がらせることになる。
【0028】ここで、このバックアツプライト機構54
は、図2に示す様に、支柱14cに取り付けステイ54
aを介して取り付けられたバックアツプライト54b
と、この取り付けステイ54aに、バックアツプライト
54bと分離駒50との間に位置する様に取り付けられ
た拡散板54cとから構成されている。このようにバッ
クアツプライト54bと分離駒50との間に、別途拡散
板54cを介設する事により、バックアツプライト54
bと分離駒50との間の距離を変えずに、少なくとも1
枚、好ましくは複数枚の拡散板54cを介して、より大
きな拡散効果を挙げることが出来る事になる。また、こ
のように、バックアツプライト54bと分離駒50との
間に拡散板54cを介設する事により、分離駒50を半
透明の拡散板から形成せずに、透明の傷付きにくい合成
樹脂から形成しても良く、また、これらの組み合わせか
ら構成しても良い。
【0029】また、この一実施例においては、分離駒5
0において分離された部品Wの分離状態の認識、即ち、
各凹部52に1個のみの部品Wが分離・収納されたか否
かは、画像認識用カメラ56により分離駒50全体を撮
像し、認識・判別部56Aにより画像処理した上で認識
するように構成されている。この画像処理に際して、各
凹部52内に分離・収納された部品Wは、シルエツトと
して浮かび上がることになるので、部品Wの画像認識が
確実に実行されることになる。
【0030】即ち、分離駒50を拡散板とせずに、ま
た、バツクアツプライト54bによる投光をしない場合
には、部品Wの表面の全部または一部が反射する膜をコ
ーテイングされていると、部品Wの表面からの反射光に
より、カメラ56に入射する画像が正確な画像とならな
い場合が発生する。しかしながら、この一実施例のよう
に、バツクアツプライト54bによるシルエツト像とす
ることにより、上述の反射の問題を解決することが出来
ることになる。
【0031】また、この分離駒50の下面には、加振用
ソレノイドが加振機構58として取り付けられている。
この加振用ソレノイド58は、図5に一点鎖線で示すよ
うに、その配設範囲を規定されている。
【0032】また、この分離駒50と分離駒支持枠44
との間に下端縁を全周に渡り挾持され、取付板16と分
離台38の本体部分38aとの間に上端縁を全周に渡り
挾持された状態で、分離される部品Wが多数収容される
袋部材60が取り付けられている。この袋部材60は柔
軟性を有すると共に、伸縮性及び遮光性を有する材料、
例えば、透過率が零の軟度の高いシリコンゴム等から形
成されている。このように袋部材60を形成する事によ
り、この袋部材60の引っ張りや捻じれに対して充分な
耐久性を有することが出来ると共に、バックアツプライ
ト54bによる袋部材60内に収納されている部品Wの
乱反射等が生じない事となる。この結果、来れれ袋部材
60内の部品Wの乱反射によるカメラ56での画像の乱
れが確実に防止され、分離された部品Wの正確な画像を
得ることが出来る事になる。
【0033】以上のように構成される分離駒50には、
これの水平面に対する設定角度を傾斜させるための傾斜
機構62が接続されている。この傾斜機構62は、図4
に示すように、手前側の支軸46aの突出端に一体的に
取り付けられた従動プーリ64と、図2及び図5に示す
ように、手前側の起立片42aの下部に取り付けられた
取付用ステイ66と、この取付用ステイ66に取り付け
られたステツピングモータから構成された駆動モータ6
8と、この駆動モータ68を駆動するモータ駆動部68
Aと、この駆動モータ68の駆動軸68aに一体的に取
着された駆動プーリ70と、この駆動プーリ70と従動
プーリ64とに渡りエンドレスに掛け渡されたタイミン
グベルト72とから構成されている。
【0034】以上のように傾斜機構62は構成されてい
るので、この駆動モータ68の起動に伴ない、分離駒5
0は任意の角度に傾斜されることになる。
【0035】以上のように構成されたこの実施例におけ
る部品分離装置10において、以下に、制御部10Aに
おける分離制御動作について説明する。
【0036】先ず、これから分離しようとする同一種類
の複数の部品Wが袋部材60内に投入される。この投入
動作後、分離動作命令が制御部10Aに入力される。そ
して、この制御部10Aからは、以下に説明する手順に
より、各部位に信号が出力されることにより、分離動作
が実行される。
【0037】即ち、この分離動作においては、先ず、図
6の(b)に示すように、加振機構58が起動して、分
離駒50を加振し始める。そして、同図の(a)に示す
ように、駆動シリンダ機構24のシリンダ本体24aの
下方のシリンダ室へ作動圧縮空気が導入され、ピストン
ロツド24bが上昇することになる。また、同図の
(c)に示すように、加振機構58の起動に応じて、制
御部10Aから傾斜機構62へ第1の傾斜駆動信号が出
力される。即ち、第1の傾斜駆動信号がモータ駆動部6
8Aへ入力されることに応じて、駆動モータ68は起動
し、駆動プーリ70、タイミングベルト72、従動プー
リ64を介して、分離駒50は第1の傾斜角度だけ、こ
の一実施例においては図7に示すように、約5度だけ水
平面に対して傾斜することになる。
【0038】このようにして、分離駒50は加振されつ
つ傾斜した状態で、最下位置から上昇駆動されることに
なる。この分離駒50の上昇動作により、袋部材60の
中間部分は、一旦、下方に垂れ下がり、分離駒50が取
付板16の側方を通過した時点で最大に垂れ下がること
になる。この後、更に分離駒50が上昇することによ
り、袋部材60の中間部分は徐々に元の緊張した状態に
復帰し、図8に示すように、ピストンロツド24bの上
端が位置決めピン32の下端に当接して最上位置まで上
昇する。
【0039】このような分離駒50の上昇動作に伴な
い、この上昇途中において、分離駒50は第1の傾斜角
度による傾斜姿勢に基づき、この上に乗つている多数の
部品Wは、分離駒50の上面上を滑り落ちることにな
る。この滑り落ちる際において、部品Wは順次、凹部5
2内に落ち込み、ここに収納・分離されることになる。
【0040】尚、一旦、部品Wが収納された凹部52
に、次の部品W´が滑り込もうとする場合には、この部
品W´は、既に収納された部品Wの上を通過して、次の
下方に位置する凹部52内に落ち込むこととなる。
【0041】このようにして、第1の傾斜角度で傾斜し
た状態で分離駒50が最上位置まで上昇するまでの間
に、この上に乗つていた部品Wは滑り落ちながら凹部5
2内に収納・分離されることになる。尚、凹部52内に
入り込まずに、分離駒50から落下した部品Wは、分離
台38の斜面38bと袋部材60との間に溜ることにな
る。
【0042】ここで、この最上位置にもたらされた状態
において、袋部材60は傾斜姿勢を取つているが、上述
したように袋部材60は伸縮性を有する材料から形成さ
れているので、袋部材60の全周に渡り緊張した状態が
保持されることになる。また、このように分離駒50が
最上位置まで上昇した後も、駆動シリンダ機構24のシ
リンダ本体24aの下方のシリンダ室への作動圧縮空気
の供給が継続され、この最上位置が保持されることにな
る。
【0043】このように最上位置が所定時間t1だけ保
持されると、図6の(b)に示すように、加振機構58
による加振動作が終了すると共に、同図(c)に示すよ
うに、傾斜機構62において、制御部10Aから傾斜機
構62へ第2の傾斜駆動信号が出力される。即ち、この
第2の傾斜駆動信号がモータ駆動部68Aへ入力される
こと応じて、駆動モータ68は再び起動し、駆動プーリ
70、タイミングベルト72、従動プーリ64を介し
て、分離駒50は上述した第1の傾斜角度よりも大きく
設定された第2の傾斜角度だけ、この一実施例において
は図示していないが、約35度だけ水平面に対して傾斜
することになる。
【0044】このように分離駒50が大きな第2の傾斜
角度で傾斜されることにより、分離駒50に部分的に係
止された状態で、これの上に乗つていた未分離の多数の
部品Wは、この大きな傾斜に基づき、この上から強制的
に滑り落ち、袋部材60内に回収されることになる。そ
して、第2の傾斜駆動信号が出力されてから所定時間t
2だけ経過すると、傾斜機構62において、駆動モータ
68は逆方向に駆動して、分離駒50は水平状態に復帰
されることになる。
【0045】このようにして、この一実施例の部品分離
装置10により、複数の中から所定個数の部品Wが分離
されると共に、各凹部52内で所定の分離姿勢を取るよ
うなされる。この後、分離駒50において分離されたこ
れら部品Wは、画像認識用のカメラ56により撮影さ
れ、認識・判別部56Aにおいて、確実に各凹部52に
つき1個のみの部品Wが分離されたか否か、また、分離
姿勢が正しいか否かが判定される。
【0046】そして、この認識・判別部56Aにおい
て、各凹部52につき1個のみの部品Wが正しい姿勢で
分離されたことが判定されると、分離された部品Wは対
応する凹部52から、図1に示すように、部品移送装置
74により順次取り出され、例えば、マガジン76まで
搬送され、ここに順次収納されることになる。
【0047】一方、各々の凹部52内に収納・分離され
た全ての部品Wが部品移送装置42により取り出される
と、次の分離動作を実行すべく、分離駒50の下降動作
が開始されることになる。即ち、分離された最後の部品
Wが、部品移送装置74により把持されて分離駒50か
ら取り出されると、制御部10Aは、駆動シリンダ機構
24に対して下降信号を出力し、この下降信号に応じ
て、シリンダ本体24aの上方のシリンダ室に作動圧縮
空気が切り換え導入される。
【0048】この結果、ピストンロツド24bが押し下
げられ、第1のシヨツクアブソーバ28に連結部材26
が上方から緩衝された状態で当接することにより、再
び、図2に示す状態にもたらされる。この結果、分離台
38と袋部材60との間に転がり落ちていた残りの部品
Wは、斜面38bの傾斜に基づいて、再び、袋部材60
内に落下してこの中に収容、換言すれば、分離駒50上
に載置されることになる。このようにして、一連の分離
動作が終了し、次の分離動作が開始されることになる。
【0049】即ち、図2に示す状態から、上述したよう
にして分離駒50の上昇動作が開始されることにより、
同様にして、各凹部52に1個の部品Wが他から分離さ
れて収納されることになる。
【0050】以上詳述したように、この一実施例によれ
ば、上述した分離動作により同一種類の複数の部品Wの
中から、各凹部52内に1個の部品Wを他の部品Wから
分離した状態で、所定の分離姿勢で分離することが可能
となる。
【0051】また、この一実施例においては、分離駒5
0の下降位置からの上昇途中にあつては、その傾斜角度
を小さ目の第1の傾斜角度に設定し、最上位置において
は、大き目の第2の傾斜角度に設定している。この結
果、分離駒50の上昇途中において、ある程度の部品W
が、この上から滑り落ち、落下途中にある凹部52内に
1個づつの部品Wが入り込むことにより、上述した確実
な分離動作が実行されることになる。また、上昇途中に
おいて第1の傾斜角度では滑り落ちずに、分離駒50の
一部に係止していた部品Wは、最上位置において、分離
駒50は第2の傾斜角度に大きく傾斜することにより、
確実に係止状態を解除されて、分離駒50上から落下す
ることになる。このようにして、分離動作終了後におい
て、分離駒50上には、各凹部52内に各々収納され分
離された部品Wのみが載置され、分離されていない部品
Wは全て、分離駒50上から滑り落ちて、袋部材60内
に落下して収納されることになる。
【0052】特に、この一実施例においては、上述した
分離駒50の上昇途中においては、分離駒50は傾斜さ
れつつ加振機構58により加振された状態が継続される
ことになるので、上昇途中における分離駒50から部品
Wが滑り落ちる度合は高められ、分離される確立が大き
くなるものである。
【0053】また、この一実施例においては、分離駒5
0が最上位置にまで上昇された時点で、大きな第2の傾
斜角度で傾斜される際に、加振機構58による加振動作
は停止されるように設定されている。この結果、一旦、
各凹部52内に収納・分離された部品Wが、この大きな
第2の傾斜角度に基づき、ここから取り出されて、袋部
材60内に落下して、折角、分離動作が行なわれた部品
Wが再び袋部材60内に回収されてしまい、分離効率が
低下することが、未然に防止されることになる。
【0054】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であることは言うまでもない。
【0055】例えば、上述した一実施例においては、第
1の傾斜角度を5度、第2の傾斜角度を35度となるよ
うに説明したが、この発明は、このような数値に限定さ
れることなく、第2の傾斜角度は第1の傾斜角度よりも
大きく設定されていれば、何れの値であつても良い。
【0056】また、上述した一実施例において、傾斜機
構62は、分離駒50の上昇動作の開始に伴い、第1の
傾斜角度で傾斜動作を開始するように説明したが、この
発明は、このような構成に限定されることなく、例え
ば、上昇動作の前の段階で傾斜動作を開始しても良い
し、上昇動作が開始された後の上昇途中において、傾斜
動作を開始するように構成しても良い。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係わる
部品分離整列装置は、バラバラの状態で投入された部品
を、これらがお互いに分離された状態にする部品分離手
段と、この部品分離手段で分離された部品に向けて投光
する投光手段と、前記分離された部品の画像を取り込む
視覚入力手段と、この視覚入力手段により取り込まれた
画像に基づき、分離された部品の位置情報を求める画像
処理手段と、前記画像処理手段により求められた部品の
位置情報に基づき、この部品を把持し、搬送する部品移
送手段と、この部品移送手段により搬送された部品が整
列される部品整列手段とを具備する部品分離整列装置に
おいて、前記部品分離手段は、部品を多数収容した袋部
材と、この袋部材の略中央部分に取り付けられ、分離さ
れた部品を支持する分離駒と、この分離駒を前記袋部材
の中央部分が垂下した状態から上昇させる上昇手段と、
この上昇手段における少なくとも上昇途中において、前
記分離駒を一方の傾斜方向またはこの一方の傾斜方向と
は反対側に設定された他方の傾斜方向に沿つて傾斜させ
るための傾斜手段とを備え、上昇途中において、分離駒
上に、他から分離された部品を支持させ、分離されなか
つた部品を前記袋部材内に落下させる事を特徴としてい
る。
【0058】また、この発明に係る部品分離整列装置に
おいて、前記袋部材は、柔軟性、伸縮性、及び、遮光性
を有する材料から形成されている事を特徴としている。
【0059】また、この発明に係る部品分離整列装置
は、前記部品分離手段と視覚入力手段とを共通に搭載す
る第1の架台と、前記部品移送手段を独立して搭載する
第2の架台とを更に具備する事を特徴としている。
【0060】従つて、この発明によれば、分離された部
品の位置を画像処理により求める様にした部品分離整列
装置において、正確な画像を得ることが出来る様にした
部品分離整列装置が提供される事になる。
【0061】また、この発明によれば、分離された部品
の位置を画像処理により求める様にした部品分離整列装
置において、分離された部品を確実に把持することが出
来る様にした部品分離整列装置が提供されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る部品分離整列装置の一実施例の
構成を示す斜視図である。
【図2A】図1に示す部品分離整列装置に備えられた部
品分離装置の上半分の構成を示す正面図である。
【図2B】図1に示す部品分離整列装置に備えられた部
品分離装置の下半分の構成を示す正面図である。
【図3】図2に示す部品分離装置における制御系の構成
を示すブロツク図である。
【図4】図2に示す部品分離装置を分離台を一部切り欠
いた状態で示す上面図である。
【図5】図2に示す部品分離装置を、VII-VII 線に沿つ
て切断した状態で示す横断面図である。
【図6】制御部における分離制御動作を説明するための
タイミングチヤートである。
【図7】分離駒を傾斜させた状態で部品分離装置の上半
分を示す正面図である。
【図8】分離駒を上昇させた状態で部品分離装置の上半
分を示す正面図である。
【符号の説明】
10 部品分離装置 24 駆動シリンダ機構 50 分離駒 54 バックアツプランプ機構 56 カメラ 56A 認識・判別部 60 袋部材 62 傾斜機構 74 部品移送装置 76 部品整列装置 78 第1の架台 80 第2の架台 100 部品分離整列装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラバラの状態で投入された部品を、こ
    れらがお互いに分離された状態にする部品分離手段と、 この部品分離手段で分離された部品に向けて投光する投
    光手段と、 前記分離された部品の画像を取り込む視覚入力手段と、 この視覚入力手段により取り込まれた画像に基づき、分
    離された部品の位置情報を求める画像処理手段と、 前記画像処理手段により求められた部品の位置情報に基
    づき、この部品を把持し、搬送する部品移送手段と、 この部品移送手段により搬送された部品が整列される部
    品整列手段とを具備する部品分離整列装置において、 前記部品分離手段は、 部品を多数収容した袋部材と、 この袋部材の略中央部分に取り付けられ、分離された部
    品を支持する分離駒と、 この分離駒を前記袋部材の中央部分が垂下した状態から
    上昇させる上昇手段と、 この上昇手段における少なくとも上昇途中において、前
    記分離駒を一方の傾斜方向またはこの一方の傾斜方向と
    は反対側に設定された他方の傾斜方向に沿つて傾斜させ
    るための傾斜手段とを備え、 上昇途中において、分離駒上に、他から分離された部品
    を支持させ、分離されなかつた部品を前記袋部材内に落
    下させる事を特徴とする部品分離整列装置。
  2. 【請求項2】 前記袋部材は、柔軟性、伸縮性、及び、
    遮光性を有する材料から形成されている事を特徴とする
    請求項1記載の部品分離整列装置。
  3. 【請求項3】 前記部品分離手段と視覚入力手段とを共
    通に搭載する第1の架台と、 前記部品移送手段を独立して搭載する第2の架台とを更
    に具備する事を特徴とする請求項1記載の部品分離整列
    装置。
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