JPH05116212A - 熱可塑性合成樹脂積層品の製造方法 - Google Patents

熱可塑性合成樹脂積層品の製造方法

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JPH05116212A
JPH05116212A JP28123991A JP28123991A JPH05116212A JP H05116212 A JPH05116212 A JP H05116212A JP 28123991 A JP28123991 A JP 28123991A JP 28123991 A JP28123991 A JP 28123991A JP H05116212 A JPH05116212 A JP H05116212A
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JP
Japan
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sheets
synthetic resin
thermoplastic synthetic
sheet
resin sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP28123991A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayoshi Hirohata
忠義 広畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd filed Critical Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Priority to JP28123991A priority Critical patent/JPH05116212A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 片面に凹凸模様を有する透光性の熱可塑性合
成樹脂シート(3)の前記凹凸面(3a)に、他の透光性
熱可塑性合成樹脂シート(4)を重ね合わせ、加熱して
軟化せしめた状態において、雄型(6)の上昇による予
張、真空引き、及びシール用プラグ(8)の下降による
周縁部の圧潰シール化を順次連続的に行う。 【効果】 周縁部のシールされた樹脂積層成形品を能率
よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、照明カバーに用いら
れるような透光性の合成樹脂積層成形品、特に片面に規
則的または不規則的な凹凸模様を有する透光性熱可塑性
合成樹脂シートの前記凹凸面に、他のもう1枚の合成樹
脂シートが重ね合わされ、かつ接合一体化されて、良好
な光拡散性が付与された合成樹脂積層成形品の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】片面または両面に凹凸模様を形
成した透明合成樹脂シートは、光拡散性に優れており、
内部光源の隠蔽機能を有するところから、箱状、偏平半
球状等に成形して照明器具のカバーないしシェードとし
て多く用いられている。
【0003】かかる用途において、光拡散性の更なる向
上をはかり、高級感を付与するために、上記凹凸模様シ
ートの凹凸面に更に別のフラットな合成樹脂シートを重
ねて積層一体化し、板厚の内部に空気層を介在させたも
のとすることも行われている。
【0004】この積層成形品の製造は、片面に凹凸模様
を有する熱可塑性樹脂シートの前記凹凸面に、これに積
層すべき他の熱可塑性樹脂シートを重ね合わせ、加熱軟
化せしめて圧空成形、真空成形を施すことにより、所要
形状に成形すると共に両シートを熱融着接合し、冷却す
ることにより行われる。
【0005】ところで、上記のような内部に空気層を有
する積層成形品では、該内部空気層が周端部において外
部に開放されたままであると、そこから外部のゴミ、埃
などの小さな異物が内部空気層内に入り込み、カバーと
しての美感が経時的に損われてしまう不都合を生じやす
いことから、該成形品の周縁部をシールして内部空気層
を外部から遮断したものにすることが好まれる。
【0006】そのため、例えば、冷却後の積層成形品の
周端部にシール材を取り付けるなどの方法が考えられる
が、この方法では成形工程とは別のシール処理工程を行
うことが必要となり、積層成形品の製造能率を低下させ
ることになる。
【0007】この発明は、上記のような問題点に鑑み、
内部空気層が外部から遮断された熱可塑性合成樹脂積層
品を能率良く製造することができる方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
発明は、少なくとも片面に凹凸模様を有する透光性熱可
塑性合成樹脂シートの前記凹凸面に、これに積層すべき
他の透光性熱可塑性合成樹脂シートを重ね合わせ、加熱
軟化せしめて真空成形及び/又は圧空成形を施すことに
より、所要形状に成形すると共に両シートを熱融着接合
する熱可塑性合成樹脂積層品の製造方法において、前記
軟化状態において両シートの周縁重ね合わせ部を圧潰す
ることによりシールすることを特徴とする熱可塑性合成
樹脂積層品の製造方法を要旨とする。
【0009】
【作用】上記方法では、両シートの周縁重ね合わせ部を
軟化状態において圧潰してシールするものとしているこ
とにより、該周縁部が無理なく適正にシールされる。
【0010】そして、所要形状への成形及び両シートの
熱融着接合のために軟化された両シートに対して、その
軟化状態を利用して、上記のようなシールを行うものし
ていることにより、シールを行うことによる積層成形品
の製造能率の低下を招かない。
【0011】
【実施例】次に、本発明方法を第2図に示されるような
照明カバー(1)の製造に適用した実施例について説明
する。なお、同カバー(1)において、(2)がシール
部である。
【0012】本実施例では、真空成形法の一種であるド
レープフォーミング法にて、この照明カバー(1)の製
造を行う。なお、成形法としては、その他の真空成形
法、あるいは圧空成形法、あるいはまた真空・圧空組合
わせ法によるものを採用してもよい。
【0013】まず、第1図(イ)に示されるように、2
枚の透光性合成樹脂シート(3)(4)を重ね合わせ
て、その周縁部をクランプ(5)にてクランプし、これ
を水平状態に保持する。使用する透光性合成樹脂シート
(3)(4)のうち、一方の樹脂シート(3)は、片面
に深さ1〜3mm程度の規則的または不規則な凹凸模様
(3a)を有するものであり、他面は同様の凹凸模様を有
するものとなされることもあるが、多くの場合は図示の
ようにフラットな面ないしマット状の粗面として形成さ
れたものを用いる。また、この凹凸模様付シート(3)
の凹凸面(3a)側に重ね合わされる他方の樹脂シート
(4)としては、図示のような両面フラットな平板状シ
ートを用いるのが一般的であるが、これに限定されるも
のではなく、片面または両面に凹凸模様が付形されたも
のを用いてもよい。これらの合成樹脂シート(3)
(4)としては、例えばアクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ―ボネ―ト樹脂等が用いら
れる。
【0014】次いで、クランプ状態の両シート(3)
(4)を加熱して軟化せしめる。両シート(3)(4)
の加熱温度は、樹脂シートの種類によって異なるが、通
常の熱成形温度の範囲内でやや低目の温度に設定するの
が好ましい。
【0015】両シート(3)(4)が軟化状態となった
ところで、同図(ロ)に示されるように、雄型(6)を
上昇して両シート(3)(4)を予張し、引き続いて、
同図(ハ)に示されるように、真空引きを行って、シー
ト(3)(4)を雄型(6)表面に吸い付ける。これに
より、所定形状に成形される共に、両シート(3)
(4)がそれらの間に凹凸面(3a)による空気層を介在
させた状態に熱融着接合される。なお、(7)は真空引
き用の空気通路である。
【0016】そして、まだ軟化状態にある間に、雄型
(6)の上方に待機させている所定断面形状のシール用
筒状プラグ(8)を下降し、その先端面とこれに正対す
る雄型(6)側の受け面(9)とで両シート(3)
(4)の周縁を全周にわたって重ね合わせ方向に圧潰
し、該プラグ(8)を下降状態に保持したまま冷却を行
う。
【0017】冷却後、プラグ(8)を上昇し、成形品
(10)を型(6)から取り出し、シール部(2)の外側
の周縁余剰部を切除する。以上により、第2図に示され
る照明カバー(1)に製造される。
【0018】因みに、凹凸模様付の合成樹脂シート
(3)として、一方の面を一辺の長さ3mm、高さ1m
mの四角錐の突起が縦横に形成された凹凸模様面とし、
他方の面をフラットな面とした厚さ1.0mmの透明ア
クリル樹脂板(筒中プラスチック工業株式会社製、商品
名「グランテリア」、品番:GM100−GL4)を使
用すると共に、この凹凸模様面に重ね合わされる合成樹
脂板(4)として、両面フラットな厚さ2.0mmの乳
白色の透光性アクリル樹脂板(筒中プラスチック工業株
式会社製、商品名「メタエース」、品番:EM−337
M)を使用し、これらを重ね合わせて、クランプ(5)
にて支持し、上下両面からヒーターにてシート(3)
(4)の表面温度を140〜160℃に加熱して軟化せ
しめたのち、雄型(6)の上昇、真空引き、プラグ
(8)の下降を連続的に行い、一辺500mm、深さ7
0mmの正方形状照明カバー(1)を製作した。
【0019】得られたカバー(1)は、内外両シート
(3)(4)が全体にわたって良好な状態に密着接合一
体化し、かつ凹凸模様付の合成樹脂シート(3)の各突
起も全体にわたってほぼ原形をとどめ、光拡散性、外観
模様の良好なものであった。また、シール部(2)で
は、両シート(3)(4)間の隙間が完全に塞がれ、内
部空気層が外部から完全に遮断されたものとなってい
た。
【0020】
【発明の効果】上述の次第で、この発明の熱可塑性合成
樹脂積層品の製造方法は、所要形状への成形及び両シー
トの熱融着接合のために軟化された両シートに対し、そ
の軟化状態を利用して、両シートの周縁重ね合わせ部を
圧潰することによりシールするものであるから、内部空
気層が外部から遮断された熱可塑性合成樹脂積層品を、
遮断されてない積層品を製造するのと変わらない処理時
間にて、製造することができ、シールを施した積層成形
品を能率良く製造することができる。
【0021】しかも、上記のような成形及び熱融着接合
のための軟化状態を利用してシールするものであるか
ら、加熱軟化成形して冷却したのち再加熱して軟化せし
め上記のようなシールを行う場合に比べて、製造に要す
るエネルギーを少なくすることができ、コスト的に有利
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層成形品の製造工程を示すもので、図(イ)
は重ね合わせ状態にした2枚の樹脂シートをクランプに
て水平状態に支持した状態を示す断面図、図(ロ)は雄
型によってシートを予張した状態を示す断面図、図
(ハ)は真空引きと周縁部のシールとを行った状態を示
す断面図である。
【図2】製造後の積層成形品を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…照明カバー(熱可塑性合成樹脂積層品) 2…シール部 3…凹凸模様付透光性合成樹脂シート 3a…凹凸面 4…透光性合成樹脂シート 8…シール用プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面に凹凸模様を有する透光
    性熱可塑性合成樹脂シートの前記凹凸面に、これに積層
    すべき他の透光性熱可塑性合成樹脂シートを重ね合わ
    せ、加熱軟化せしめて真空成形及び/又は圧空成形を施
    すことにより、所要形状に成形すると共に両シートを熱
    融着接合する熱可塑性合成樹脂積層品の製造方法におい
    て、 前記軟化状態において両シートの周縁重ね合わせ部を圧
    潰することによりシールすることを特徴とする熱可塑性
    合成樹脂積層品の製造方法。
JP28123991A 1991-10-28 1991-10-28 熱可塑性合成樹脂積層品の製造方法 Pending JPH05116212A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112757615A (zh) * 2020-12-18 2021-05-07 索菲亚家居股份有限公司 吸塑模具和圆弧类吸塑产品的制作方法

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