JPH05115919A - コイル尾端定位置停止装置 - Google Patents

コイル尾端定位置停止装置

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JPH05115919A
JPH05115919A JP27793691A JP27793691A JPH05115919A JP H05115919 A JPH05115919 A JP H05115919A JP 27793691 A JP27793691 A JP 27793691A JP 27793691 A JP27793691 A JP 27793691A JP H05115919 A JPH05115919 A JP H05115919A
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JP
Japan
Prior art keywords
speed
electric motor
coil
tail end
winder
Prior art date
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Pending
Application number
JP27793691A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Iwase
瀬 光 男 岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルの慣性モーメントが異なってもコイル
尾端を目標位置に短時間に精度良く停止させることを可
能にする。 【構成】 目標位置とコイル尾端の実際の位置との位置
偏差、及び巻取機を駆動する電動機の速度、並びに巻取
機の前段に設けられたピンチロールを駆動する電動機の
速度に基づいて巻取機を駆動する電動機の減速が最適な
減速特性となる前記電動機の速度基準を演算する速度基
準演算手段と、この演算された速度基準に基づいて巻取
機を駆動する電動機の速度を制御する速度制御手段と、
を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取機によって巻取ら
れるコイルの尾端を定位置に自動的に停止させるコイル
尾端定位置停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコイル尾端定位置停止装置(以
下、単に停止装置ともいう)の構成を図3に示す。この
停止装置は、電動機7によって駆動される巻取機10に
よって巻取られるコイルの尾端を定位置(目標位置)に
停止させるものであって、目標位置設定器2と、位置演
算器3と、位置偏差速度変換回路40と、速度制御装置
6とを有している。目標位置設定器2は上記目標位置θ
0 を設定する。位置演算器3は速度検出器8によって検
出された巻取機10の回転速度に基づいてコイルの尾端
の現在位置θを演算する。
【0003】位置偏差速度変換回路40は、位置偏差S
(=θ0 −θ)に基づいて、この位置偏差が零となる電
動機7すなわち巻取機10の速度基準vを出力する。こ
の速度基準vは図2に示す減速特性曲線に従う。すなわ
ち、位置偏差Sが減速開始点に達するまでは電動機7の
最高速度vmax を速度基準とし、その後はスローダウン
ポイントSD までは下記の(1)式 v=(2αmax (S−S0 ))1/2 …(1) による速度を速度基準とする。ここでαmax は速度制御
装置6の最大能力において、電動機7、巻取機10、及
び最大GD2 を有するコイル12が減速した場合の減速
率である。
【0004】スローダウンポイントSD よりも小さい位
置偏差に対しては下記の(2)式 v=K・S …(2) による速度を速度基準とする。ここでKは位置偏差速度
変換回路40の積分ゲインであって、一般的にK=3〜
4の値に設定される。
【0005】上述の(1)及び(2)式において、積分
ゲインKと、スローダウンポイントSD は予め与えられ
る値であり、S0 は下記の(3)式 S0 =SD −K2 D 2 /(2αmax ) …(3) によって求められる値であり、上記減速開始点Sstは Sst=S0 +vmax 2 /(2αmax ) …(4) で求められる。
【0006】速度制御装置6は位置偏差速度変換回路4
0から出力される速度基準vと電動機の実際の速度との
偏差が零となるように電動機7の速度を制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の定位
置停止装置においては、減速率αmax は巻取られるコイ
ルの最GD2 に対してその値を決めているため、巻取ら
れるコイルの慣性モーメントがその都度異なる場合に
は、コイルの尾端を定位置に停止できないおそれがあっ
た。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、巻取られるコイルの慣性モーメントが異なっ
ても定位置に短時間に精度良く停止させることのできる
コイル尾端定位置停止装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻取機によっ
て巻取られるコイルの尾端を目標位置に停止させるコイ
ル尾端定位置停止装置において、前記目標位置とコイル
尾端の実際の位置との位置偏差、及び前記巻取機を駆動
する電動機の速度、並びに前記巻取機の前段に設けられ
たピンチロールを駆動する電動機の速度に基づいて前記
巻取機を駆動する電動機の減速が最適な減速特性となる
前記電動機の速度基準を演算する速度基準演算手段と、
この演算された速度基準に基づいて前記巻取機を駆動す
る電動機の速度を制御する速度制御手段と、を備えてい
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】このように構成された本発明のコイル尾端定位
置停止装置によれば、巻取機を駆動する電動機の速度及
びピンチロールの速度に基づいて、巻取機及びコイルの
回転系の全慣性モーメントが速度基準演算手段によって
演算されるととともに、この演算された慣性モーメント
及び位置偏差に基づいて、上記電動機の減速が最適な減
速特性となる電動機の速度基準が速度基準演算手段によ
って求められる。この演算された速度基準に基づいて上
記電動機の速度が速度制御手段によって制御される。こ
れにより、慣性モーメントが変化してもコイル尾端を目
標位置に短時間に精度良く停止させることができる。
【0011】
【実施例】本発明によるコイル尾端定位置停止装置(以
下、単に停止装置ともいう)の一実施例の構成を図1に
示す。この実施例の停止装置は目標位置設定器2と、位
置演算器3と、速度基準演算回路4と、速度制御装置6
と、を備えている。速度基準演算回路4以外は従来の技
術で説明済のため説明を省略する。
【0012】速度基準演算回路4はコイル径演算回路4
aと、慣性モーメント演算回路4bと、最大減速演算回
路4cと、最適位置偏差速度変換回路4aとを備えてい
る。コイル径演算回路4aは、コイル尾端がピンチロー
ル13の直下に達した時点で、速度検出器8,14の検
出出力に基づいて巻取機10によって巻取られるコイル
12のコイル径Dを下記の(5)式を用いて演算する。
【0013】 D=d・Np /NM …(5) ここで d :ピンチロール径(mm) NP :ピンチロールの回転速度(rpm) NM :巻取機の回転速度(rpm) である。
【0014】慣性モーメント演算回路4bは、演算され
たコイル径Dに基づいて、巻取機10とコイル12全体
の慣性モーメントGD2 を下記の(6)式を用いて演算
する。
【0015】
【数1】 ここで、GD2 :電動機軸換算全慣性モーメント(kgm
2 ) GDM 2 :巻取機慣性モーメント(kgm2 ) a:ギヤ比 s:占積率 ρ:密度(kg/m3 ) W:コイル幅(m) Di :巻取機直径(m) である。
【0016】最大減速率演算回路4cは演算された慣性
モーメントGD2に基づいて下記の(7)式を用いて最
大減速率αmax (m/sec 2 )を演算する。
【0017】
【数2】 ここでτmax は巻取機駆動電動機の最大トルク(kg・
m)である。
【0018】最適位置偏差速度変換回路4dは、目標位
置設定器2によって設定されたコイル尾端位置基準と位
置演算器3によって演算された実際のコイル尾端位置と
の位置偏差S及び演算された最大減速率αmax に基づい
て、図2の減速曲線に従う速度基準vを出力する。すな
わち、この位置偏差Sが減速開始点Sstに達するまでは
電動機7の最高速度を速度基準vとし、位置偏差Sが減
速開始点Sstに達してからスローダウンポイントSD
達するまでは、下記の(8)式 v=(2αmax (S−S0 ))1/2 …(8) によって求められる速度を速度vとし、位置偏差Sがス
ローダウンポイントSDに達してからは下記の(9)式 v=K・S …(9) によって求められる速度を速度基準として出力する。な
お、(8)式におけるSo は(3)式によって求めら
れ、(9)式におけるKは最適位置偏差速度変換回路4
dの積分ゲインである。
【0019】次に本実施例の作用を説明する。コイル尾
端がピンチロール13の直下に達すると、巻取機10に
巻取られるコイルのコイル径Dがコイル径演算回路4a
によって演算される。この演算されたコイル径Dに基づ
いて巻取機10とコイル12との回転系全体の慣性モー
メントGD2 が慣性モーメント演算回路4bによって演
算される。この演算された慣性モーメントGD2 に基づ
いて、コイル尾端位置を目標位置に最短時間で停止させ
るため、巻取機10及びコイル12の最大減速率αmax
が最大減速率演算回路4cによって演算される。この演
算された最大減速率αmax と位置偏差Sに基づいて、位
置偏差Sが減速開始点Sstに達してからスローダウンポ
イントSD に達するまでは(8)式に従う電動機7の速
度基準νが、位置偏差SがスローダウンポイントSD
達してからは(9)式に従う電動機7の速度基準vが最
適位置偏差速度変換回路4dによって求められる。する
と、電動機7の実際の回転速度が求められた速度基準v
となるように速度制御回路6によって制御される。これ
により、巻取られるコイルの慣性モーメントが変化して
もコイル尾端位置を目標位置に短時間に精度良く停止さ
せることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、巻取られるコイルの慣
性モーメントが変化してもコイル尾端位置を目標位置に
短時間に精度良く停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】減速特性曲線を示すグラフ。
【図3】従来のコイル尾端定位置停止装置を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
2 目標位置設定器 3 位置演算器 4 速度基準演算回路 4a コイル径演算回路 4b 慣性モーメント演算回路 4c 最大減速率演算回路 4d 最適位置偏差速度変換回路 6 速度制御回路 7 電動機 8 速度検出器 10 巻取機 11 電動機 11 電動機 12 コイル 13 ピンチロール 14 速度検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取機によって巻取られるコイルの尾端を
    目標位置に停止させるコイル尾端定位置停止装置におい
    て、 前記目標位置とコイル尾端の実際の位置との位置偏差、
    及び前記巻取機を駆動する電動機の速度、並びに前記巻
    取機の前段に設けられたピンチロールを駆動する電動機
    の速度に基づいて前記巻取機を駆動する電動機の減速が
    最適な減速特性となる前記電動機の速度基準を演算する
    速度基準演算手段と、 この演算された速度基準に基づいて前記巻取機を駆動す
    る電動機の速度を制御する速度制御手段と、を備えてい
    ることを特徴とするコイル尾端定位置停止装置。
JP27793691A 1991-10-24 1991-10-24 コイル尾端定位置停止装置 Pending JPH05115919A (ja)

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JP27793691A JPH05115919A (ja) 1991-10-24 1991-10-24 コイル尾端定位置停止装置

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JPH05115919A true JPH05115919A (ja) 1993-05-14

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ID=17590350

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JP27793691A Pending JPH05115919A (ja) 1991-10-24 1991-10-24 コイル尾端定位置停止装置

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