JPH05115236A - 面状発熱体用殺ダニ袋 - Google Patents

面状発熱体用殺ダニ袋

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JPH05115236A
JPH05115236A JP3134293A JP13429391A JPH05115236A JP H05115236 A JPH05115236 A JP H05115236A JP 3134293 A JP3134293 A JP 3134293A JP 13429391 A JP13429391 A JP 13429391A JP H05115236 A JPH05115236 A JP H05115236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
mites
sheet heating
planer
exothermic element
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3134293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuatsu Yamamoto
和厚 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP3134293A priority Critical patent/JPH05115236A/ja
Publication of JPH05115236A publication Critical patent/JPH05115236A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】面状発熱体を収納する殺ダニ袋において、該殺
ダニ袋が、5〜150μmの繊維間隙で20〜150g
/m2 の目付けの熱可塑性長繊維不織布からなることを
特徴とする面状発熱体用殺ダニ袋およびこの殺ダニ袋の
片面が透明フィルムである面状発熱体用殺ダニ袋。 【効果】面状発熱体に生息するダニ類等を、袋内の湿気
を露結させることなく、効率よく加熱滅殺することがで
きるとともに、耐久性に優れるので繰り返して使用する
ことができる。また殺ダニ袋の片面を透明フィルムで構
成した場合は、加熱時や収納時に袋の内部が観察できる
利点があるほか、該フィルム面を上面にすればダニ類の
加熱をより効果的に行い、その滅殺を早めることができ
る。また未使用時の毛布等の収納袋と使用してダニ類等
の侵入を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は面状発熱体用殺ダニ袋に
関し、さらに詳しくは電気毛布、電気カーペット等に生
息するダニ類を効率よく滅殺するのに好適な、耐久性に
優れた面状発熱耐用殺ダニ袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋内の畳、カーペット等に生息す
るコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ、ケナガコナダ
ニ等のダニ類は、その多空隙状弾性材料中で繁殖し、そ
の糞や死骸などが粉体化してハウスダストとしてアトピ
ー性皮膚塩やぜんそくなどの原因となる抗原物質になる
という問題があった。最近では、家庭用暖房として電気
カーペット等の面状発熱体が多く用いられるようにな
り、それがダニ類等の繁殖をうながす結果となってい
る。
【0003】実開昭63−187966号公報には、寝
具類にダニ類が侵入するのを防止するための40μm以
下の通気孔を有する通気性シートカバーが提案されてい
る。しかしながら、このシートカバーでは、通常100
〜70μmのダニ類の成虫の侵入は防止できるが、40
μm以下のダニ類の幼虫の侵入は防ぐことはできず、ま
たこれらの侵入した幼虫やすでに寝具類に生息している
ダニ類を殺虫することが不可能であり、これらの幼虫や
成虫が適度な温度と湿度により寝具類で繁殖し続けると
いう問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、電気毛布、電気カーペット、
床暖房マット等の面状発熱体に生息するダニ類を効率よ
く高温加熱して滅殺することができ、耐久性に優れた面
状発熱体用殺ダニ袋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、面状発
熱体を収納する殺ダニ袋において、該殺ダニ袋が、5〜
150μmの繊維間隙で20〜150g/m2 の目付け
の熱可塑性長繊維不織布からなることを特徴とする面状
発熱体用殺ダニ袋に関する。本発明の第2は、上記殺ダ
ニ袋の片面が透明フィルムからなる面状発熱体用殺ダニ
袋に関する。
【0006】本発明に用いられる熱可塑性長繊維不織布
には特に制限はないが、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリオレフィンなどの熱可塑性高分子
化合物をスパンボンド法により製造したものが好ましく
用いられる。該熱可塑性長繊維不織布の繊維間隙および
目付けは、ダニ類の通過防止および通気性確保の点か
ら、それぞれ5〜150μm、好ましくは30〜70μ
m、および20〜150g/m2 、好ましくは50〜1
00g/m2 である。また熱可塑性長繊維不織布は、そ
の耐久性、殺ダニ性、透湿性および取扱い性(ヒートシ
ール性)の点から、繊径は0.5〜5dが好ましく、よ
り好ましくは1.5〜3dであり、また不織布を部分圧
着する場合の圧着率は5〜50%が好ましく、10〜3
0%がより好ましい。
【0007】本発明の面状発熱体用殺ダニ袋は、例えば
適当な幅に切断したポリエステルスパンボンド不織布を
ロールに巻き取り、該ロール2本から繰り出されるスパ
ンボンド不織布2枚を重合わせてその両サイドをヒート
シール、超音波ミシン溶接、熱ナイフによる溶断等の手
段により溶着シールし、次いで適当な間隔で幅方向に切
断し、その底部を上記と同様の手段によりシールし、残
りの辺を面状発熱体が出し入れできるように開閉自在と
することにより得られる。この開閉自在の辺は加熱時に
は折り返して面状発熱体から這い出したダニ類が逃げな
いようにする。また開閉自在の辺にファスナー等の結合
具を取りつけてもよい。本発明の第2においては、面状
発熱体用殺ダニ袋の片面をポリアミドフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムまたはこれら
の複合フィルムなどの透明フィルムで構成し、袋の内部
が見えるようにすることもできる。
【0008】図1は、本発明の一実施例の面状発熱体用
殺ダニ袋の一部断面斜視図、図2は、本発明の面状発熱
体用殺ダニ袋の使用時の断面説明図である。この面状発
熱体用殺ダニ袋1は、50g/m2 のポリエステルスパ
ンボンド不織布6と、これを2枚重あわせてその3辺を
シートシールしたシール部2とからなる。面状発熱体4
は、シートシールされていない開放自在の辺から殺ダニ
袋1に挿入される。面状発熱体4の電源コード5を殺ダ
ニ袋1の外に引き出して開放自在の辺を折り返して袋を
密封した後、該コード5を電源に接続して加熱する。加
熱温度および加熱時間は、ダニ類を殺すことができる温
度および時間であれば特に制限はなく、例えば55℃で
25分程度加熱すればダニ類をほとんど殺すことができ
る。
【0009】ダニ類等は、加熱によって面状発熱体4か
ら這い出して殺ダニ袋1の内面に付着するが、特定の繊
維間隙と目付けによりここから外部に逃げることができ
ず、加熱によって死に至る。一方、面状発熱体用殺ダニ
袋1内の湿気は、通常その径が10〜15μmであり、
容易に不織布の間隙を通過できるため、湿気が面状発熱
体用殺ダニ袋1の中で露結することがない。ダニ類の死
骸はクリーナ等で吸い取って取り除くことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1〜2および比較例1〜2 表1に示す種々のポリエステルスパンボンド不織布およ
びポリエチレンフィルムをそれぞれ殺ダニ袋用素材とし
て使用した場合を模擬し、ガラス瓶中にダニを入れ、瓶
の開口部を前記素材で密閉し、この瓶を加熱したときの
ダニの這い出し率を下記の方法で調べ、それぞれの素材
の殺ダニ性として評価した。その結果を同じ表1に示
す。また実施例1、2および比較例1で用いた素材の引
張強力、破断伸度および引張強力を調べ、結果を表2に
示した。
【0011】(1)殺ダニ性の測定 ガラス瓶の中に生きたコナヒョウヒダニ約2000匹を
入れた後、瓶の開口部を表1に示す素材でそれぞれ覆
い、これらの周囲をテープでガラス瓶に固定した。次に
ガラス瓶を横にして底部をリボンヒーターで30℃で3
0分間加熱した後、40℃で60分間加熱し、さらに5
0℃で20分間加熱して素材を通過するダニ数を調べ
た。各素材につき2回ずつ上記実験を繰り返し、通過ダ
ニ数を2回の試験の合計値で示した。
【0012】
【表1】
【0013】*1:繊維間隙の測定法 1m2 の不織布試料の粗大部(比較的目付けの薄い箇
所)を目視し、該粗大部の表面状態の拡大写真を顕微鏡
(倍率50)で撮影し、拡大写真から図3に示すように
フィラメント群7によって構成される多角形空隙部の対
角線方向の距離dを測定した。測定は200箇所で行
い、繊維間隙はその値の範囲で表した。 *2:通過ダニ数/全ダニ数で示した。 *3:JIS L 1096フラジール法により測定し
た(CC/cm2/sec) 。 *4:ガラス瓶中に湿気がこもり、結露した。
【0014】
【表2】
【0015】表1および表2から、本発明の面状発熱体
用殺ダニ袋は、加熱した時のダニの這い出しが殆どなく
殺ダニ性に優れるとともに、耐久性にも優れ、かつ適度
な透湿性を有するため殺ダニ袋内に湿気がこもり結露す
ることがないことが示される。
【0016】
【発明の効果】本発明の面状発熱体用殺ダニ袋によれ
ば、面状発熱体に生息するダニ類等を、袋内の湿気を露
結させることなく、効率よく加熱滅殺することができる
とともに、耐久性に優れるので繰り返して使用すること
ができる。また殺ダニ袋の片面を透明フィルムで構成し
た場合は、加熱時や収納時に袋の内部が観察できる利点
があるほか、該フィルム面を上面にすればダニ類の加熱
をより効果的に行い、その滅殺を早めることができる。
また本発明の面状発熱体用殺ダニ袋を未使用時の毛布等
の収納袋として使用してダニ類の侵入を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す面状発熱体用
殺ダニ袋の一部断面斜視図である。
【図2】図2は、本発明の面状発熱体用殺ダニ袋の使用
時の断面説明図である。
【図3】図3は、繊維間隙測定法の説明図である。
【符号の説明】
1…面状発熱体用殺ダニ袋、2…シール部、4…面状発
熱体、5…電源コード、6…ポリエステルスパンボンド
不織布、7…フィラメント群、d…繊維間隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24D 13/02 Z 6909−3L K 6909−3L H05B 3/20 301

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面状発熱体を収納する殺ダニ袋におい
    て、該殺ダニ袋が、5〜150μmの繊維間隙で20〜
    150g/m2 の目付けの熱可塑性長繊維不織布からな
    ることを特徴とする面状発熱体用殺ダニ袋。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の殺ダニ袋の片面が透明フ
    ィルムである面状発熱体用殺ダニ袋。
JP3134293A 1991-06-05 1991-06-05 面状発熱体用殺ダニ袋 Withdrawn JPH05115236A (ja)

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JPH05115236A true JPH05115236A (ja) 1993-05-14

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0600459A1 (de) * 1992-12-04 1994-06-08 Siewert, Ronald-R., c/o INNOV-ALL PHARMA VERTRIEBS GmbH & CO. KG Verwendung eines Spinnvlieses aus Polyethylenfasern für verschliessbare Behälter zur Aufnahme von mit Allergenen kontaminierten Gegenständen
JP2001261503A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Fuji Flavor Kk 害虫類の殺虫殺卵方法及び害虫類の殺虫殺卵器
US20120096761A1 (en) * 2009-04-20 2012-04-26 Colin Smith A method and a kit of parts for decontaminating a mattress or other effects

Cited By (4)

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Effective date: 19980903