JP2017039290A - タフトカーペット基布及びタフトカーペット - Google Patents
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Abstract
Description
(1)抗アレルゲン及び抗ウイルス機能を有する架橋アクリレート系繊維を5〜40重量%含有する不織布層と、その層に積層されるスパンボンド不織布層とからなる2層構造を有することを特徴とするタフトカーペット基布。
(2)架橋アクリレート系繊維含有不織布層とスパンボンド不織布層がニードルパンチ法で張り合わせられていることを特徴とする(1)に記載のタフトカーペット基布。
(3)A型インフルエンザ感染価減少値が1.0以上であり、且つスギ花粉/ダニアレルゲン質吸着量が1.0mg/m2以上であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のタフトカーペット基布。
(4)(1)〜(3)のいずれかに記載のタフトカーペット基布を使用したタフトカーペットであって、架橋アクリレート系繊維含有不織布層の上面にパイルを植設していることを特徴とするタフトカーペット。
A型インフルエンザ感染価減少値 1.0以上
スギ花粉/ダニアレルゲンタンパク質吸着量 1.0mg/m2以上
ISO 18184法(プラーク法)に従い、試験ウイルス液サンプル0.4g、放置条件:25℃、2時間で評価を実施した。試験対象ウイルスはインフルエンザウイルスで、ウイルス株はA型インフルエンザウイルス(H3N2)A/Hong Kong/8/68:TC adapted ATCC VR−1679、宿主細胞はMDCK細胞(イヌ肝臓由来細胞)ATCC CCL−34とした。抗ウイルス活性値:Mvは下記式にて算出した。
Mv=Log(Vb)−Log(Vc)
Log(Vb):標準布の試験ウイルス液接種直後の3検体の感染価常用対数平均値
Log(Vc):実施例又は比較例のタフティング用スパンボンド(タフトカーペット基布)に試験ウイルス液を接種して2時間放置後の3検体の感染価常用対数平均値
精製スギ花粉抗原Cry J1(生化学工業社製)20ngを含むリン酸緩衝液200μL中に試料20mgを加えたもの、および、コントロールとして試料を加えないものを30℃×24時間処理し、これらの上澄み液について酵素免疫測定法(ELISA)でスギ花粉アレルゲン量を測定した。
アレルゲンタンパク質吸着量[mg/m2]=(B−A)/C
(A=試料を加えた場合のアレルゲン濃度、B=コントロールのアレルゲン濃度、C=測定サンプル面積)
タフティングは、1930デシテックスのナイロン捲縮加工糸よりなるパイル糸を用いて、ゲージ10本/2.54cm、ステッチ10本/2.54cm、カットパイルの高さ3.5mmの条件で行った。タフティングの加工性は、タフティング時の繊維脱落性、あるいは形態保持性を目視で評価した。
タフティング評価後のサンプルからタフトしたパイル糸を抜き取り、基布の寸法変化を評価した。なお、評価結果は、寸法変化が10%未満であるものは○、10%以上の変化があるものは×で表示した。
スパンボンド製造設備にスパンボンド製造ラインに付随してカードウェブ製造設備があり、製造工程中でスパンボンドにカードウェブを積層、ニードルパンチで一体化成形可能なスパンボンド製造設備を利用した。
・架橋アクリレート系繊維含有不織布層の製造
特開2013−14774に記載の方法により架橋アクリレート系繊維(繊度:3.8dtex、繊維長:48mm)を得た。該アクリレート系繊維10重量部と、ポリエステル繊維(繊度:3.3dtex、繊維長48mm)90重量部をスパンボンド製造設備のカードウェブラインを通過させて80g/m2の解繊ウェブを得た。
・スパンボンド不織布層の製造
上記スパンボンド製造設備で繊度4.4dtexのポリエステルフィラメント50重量%と繊度4.4detxのシースコアタイプの融点110℃のイソフタル酸を共重合成分とするコポリエステルフィラメント50%重量%を混繊して、コンベアー上で捕集し、目付120g/m2のスパンボンド長繊維不織布を製造した。
・両者の一体化
生産工程で上記解繊ウェブを上記スパンボンド上に積層してニードルパンチを行うことで一体化成形を施した。最終出来上がりのタフティング用スパンボンド(タフトカーペット基布)の目付は200g/m2であった。
・タフトカーペットの製造
得られたタフティング用スパンボンド(タフトカーペット基布)にナイロンのマルチフィラメントをタフティングした後、130℃の熱風循環炉内で5分間の熱処理を行い、タフトカーペット原反を得た。
上記のようにして製造されたタフティング用スパンボンド(タフトカーペット基布)、タフトカーペットについて前述の(1)〜(4)の評価を行なった。実施例1のタフトカーペットの詳細と評価結果を表1に示す。
架橋アクリレート系繊維の含有量を表1に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にタフトカーペットを製造し、評価した。実施例2のタフトカーペットの詳細と評価結果を表1に示す。
架橋アクリレート系繊維の含有量を表1に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にタフトカーペットを製造し、評価した。実施例3のタフトカーペットの詳細と評価結果を表1に示す。
架橋アクリレート系繊維の含有量を表1に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にタフトカーペットを製造し、評価した。比較例1のタフトカーペットの詳細と評価結果を表1に示す。
架橋アクリレート系繊維の含有量を表1に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にタフトカーペットを製造し、評価した。比較例2のタフトカーペットの詳細と評価結果を表1に示す。
スパンボンド不織布層を作成せずにカードウェブ単独でニードルパンチを実施した以外は、実施例2と同様にタフトカーペットを製造し、評価した。比較例3のタフトカーペットの詳細と評価結果を表1に示す。
タフト糸に架橋アクリレート系繊維を20重量%の割合で使用した以外は、比較例1と同様にタフトカーペットを製造し、評価した。比較例4のタフトカーペットの詳細と評価結果を表1に示す。
Claims (4)
- 抗アレルゲン及び抗ウイルス機能を有する架橋アクリレート系繊維を5〜40重量%含有する不織布層と、その層に積層されるスパンボンド不織布層とからなる2層構造を有することを特徴とするタフトカーペット基布。
- 架橋アクリレート系繊維含有不織布層とスパンボンド不織布層がニードルパンチ法で張り合わせられていることを特徴とする請求項1に記載のタフトカーペット基布。
- A型インフルエンザ感染価減少値が1.0以上であり、且つスギ花粉/ダニアレルゲンタンパク質吸着量が1.0mg/m2以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のタフトカーペット基布。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のタフトカーペット基布を使用したタフトカーペットであって、架橋アクリレート系繊維含有不織布層の上面にパイルを植設していることを特徴とするタフトカーペット。
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