JPH06272112A - 防ダニ性芯鞘型複合繊維及びその製造法 - Google Patents
防ダニ性芯鞘型複合繊維及びその製造法Info
- Publication number
- JPH06272112A JPH06272112A JP8395393A JP8395393A JPH06272112A JP H06272112 A JPH06272112 A JP H06272112A JP 8395393 A JP8395393 A JP 8395393A JP 8395393 A JP8395393 A JP 8395393A JP H06272112 A JPH06272112 A JP H06272112A
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- JP
- Japan
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- core
- sheath
- dialkyl
- mite
- drug
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- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 使用、洗濯によって防ダニ性能の低下するこ
とのない防ダニ複合繊維の提供。 【構成】 アルキル基の炭素数が１〜８であるジアルキ
ルフタレート、ジアルキルマレート、ジアルキルフマレ
ート、ジアルキルアジペート及びＮ−ジエチル−ｍ−ト
ルアミドからなる群から選ばれた少くとも１種の防ダニ
特性を有する薬剤を０．１〜１０重量％配合された熱可
塑性樹脂を芯部に、該薬剤を配合されていない熱可塑性
樹脂を鞘部に配した防ダニ性芯鞘型複合繊維。
とのない防ダニ複合繊維の提供。 【構成】 アルキル基の炭素数が１〜８であるジアルキ
ルフタレート、ジアルキルマレート、ジアルキルフマレ
ート、ジアルキルアジペート及びＮ−ジエチル−ｍ−ト
ルアミドからなる群から選ばれた少くとも１種の防ダニ
特性を有する薬剤を０．１〜１０重量％配合された熱可
塑性樹脂を芯部に、該薬剤を配合されていない熱可塑性
樹脂を鞘部に配した防ダニ性芯鞘型複合繊維。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内塵性ダニを防除す
るカーペット等に広く用いられる忌避効果の耐久性に優
れている繊維、およびその製造法に関する。
るカーペット等に広く用いられる忌避効果の耐久性に優
れている繊維、およびその製造法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、生活の欧風化、住居の暖房効率向
上化等からカーペットの使用が多くなるに伴い室内塵性
ダニの発生が問題となっている。カーペット内にいる塵
性ダニの駆除方法としては、主として衛生害虫用の薬剤
をダニが生息しているカーペットに噴霧、塗布する方法
や衛生害虫用の薬剤を付着させた紙やシートを下に敷い
てダニを駆除する方法が一般的に知られている。別に後
加工処理等で薬剤をカーペットに付与する防ダニカーペ
ットの製造方法が提案されている。
上化等からカーペットの使用が多くなるに伴い室内塵性
ダニの発生が問題となっている。カーペット内にいる塵
性ダニの駆除方法としては、主として衛生害虫用の薬剤
をダニが生息しているカーペットに噴霧、塗布する方法
や衛生害虫用の薬剤を付着させた紙やシートを下に敷い
てダニを駆除する方法が一般的に知られている。別に後
加工処理等で薬剤をカーペットに付与する防ダニカーペ
ットの製造方法が提案されている。
【０００３】しかしながら、上記方法には次のような問
題点がある。 （１）効果が短時間であるので繰り返し処理する必要が
ある。 （２）悪臭や刺激臭がある。 （３）多量の薬剤を使用しないと効果が確実でない。 （４）人体又は動物が直接触れる物体には薬剤処理が出
来ない。 （５）一般家庭では日常手軽に薬剤処理が出来ない。 （６）後加工法では洗濯等の処理で容易に効果が減失す
る。
題点がある。 （１）効果が短時間であるので繰り返し処理する必要が
ある。 （２）悪臭や刺激臭がある。 （３）多量の薬剤を使用しないと効果が確実でない。 （４）人体又は動物が直接触れる物体には薬剤処理が出
来ない。 （５）一般家庭では日常手軽に薬剤処理が出来ない。 （６）後加工法では洗濯等の処理で容易に効果が減失す
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点に鑑み、後加工ではなく繊維内に防ダニに有効な薬剤
成分を練り込むことで、安全に使用、洗濯等で防ダニ性
能の低下しない繊維を提供することを目的としてなされ
たものである。
点に鑑み、後加工ではなく繊維内に防ダニに有効な薬剤
成分を練り込むことで、安全に使用、洗濯等で防ダニ性
能の低下しない繊維を提供することを目的としてなされ
たものである。
【０００５】本発明者らは、溶融紡糸が可能な熱可塑性
樹脂との相溶性に優れ、且つ繊維製造時の樹脂の溶融温
度に耐え、ダニや蚊の防除効果が高く、人間や、ペット
に対し安全な化合物を鋭意探索した結果、ジアルキルフ
タレート及びこれに類似する化合物が防ダニ繊維配合薬
剤として優れていること、及びまた芯鞘構造の複合繊維
の芯部に該薬剤を配することで溶融紡糸時に薬剤の飛散
が極力抑えられ、ダニ忌避効果も優れていることを見い
だし本発明に到達した。
樹脂との相溶性に優れ、且つ繊維製造時の樹脂の溶融温
度に耐え、ダニや蚊の防除効果が高く、人間や、ペット
に対し安全な化合物を鋭意探索した結果、ジアルキルフ
タレート及びこれに類似する化合物が防ダニ繊維配合薬
剤として優れていること、及びまた芯鞘構造の複合繊維
の芯部に該薬剤を配することで溶融紡糸時に薬剤の飛散
が極力抑えられ、ダニ忌避効果も優れていることを見い
だし本発明に到達した。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルキル基の
炭素数が１〜８であるジアルキルフタレート、ジアルキ
ルマレート、ジアルキルフマレート、ジアルキルアジペ
ート及びＮ−ジエチル−ｍ−トルアミドからなる群から
選ばれた少くとも１種の防ダニ特性を有する薬剤を０．
１〜１０重量％配合された熱可塑性樹脂を芯部に、該薬
剤を配合されていない熱可塑性樹脂を鞘部に配したこと
を特徴とするダニに対する忌避効果のある防ダニ性芯鞘
型複合繊維にある。
炭素数が１〜８であるジアルキルフタレート、ジアルキ
ルマレート、ジアルキルフマレート、ジアルキルアジペ
ート及びＮ−ジエチル−ｍ−トルアミドからなる群から
選ばれた少くとも１種の防ダニ特性を有する薬剤を０．
１〜１０重量％配合された熱可塑性樹脂を芯部に、該薬
剤を配合されていない熱可塑性樹脂を鞘部に配したこと
を特徴とするダニに対する忌避効果のある防ダニ性芯鞘
型複合繊維にある。
【０００７】以下、本発明を詳しく説明する。本発明の
芯鞘繊維に適用される熱可塑性樹脂としては、融点が１
３０℃〜２７０℃で溶融紡糸が可能な樹脂であれば特に
制限はないが、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフ
ィン等から選ばれる同一種の合成樹脂の組合せであって
も異種の合成樹脂の組合せであってもよい。望ましく
は、融点が２６０℃以下であるものが薬剤の発煙が少な
く好ましい。また溶融紡糸時の防ダニ特性を有する薬剤
の飛散を抑える方法として芯鞘構造の芯部に薬剤を配す
ることが好ましい。鞘部に薬剤を配したり、繊維主体に
薬剤を配したものは薬剤の飛散が多く、繊維内の実測含
有量が低下する。
芯鞘繊維に適用される熱可塑性樹脂としては、融点が１
３０℃〜２７０℃で溶融紡糸が可能な樹脂であれば特に
制限はないが、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフ
ィン等から選ばれる同一種の合成樹脂の組合せであって
も異種の合成樹脂の組合せであってもよい。望ましく
は、融点が２６０℃以下であるものが薬剤の発煙が少な
く好ましい。また溶融紡糸時の防ダニ特性を有する薬剤
の飛散を抑える方法として芯鞘構造の芯部に薬剤を配す
ることが好ましい。鞘部に薬剤を配したり、繊維主体に
薬剤を配したものは薬剤の飛散が多く、繊維内の実測含
有量が低下する。
【０００８】本発明の防ダニ複合繊維の断面は丸型断面
であっても異型断面であってもよく、糸形態についても
マルチフィラメントであってもモノマルチフィラメント
であってもよい。防ダニ特性を有する薬剤を配合した熱
可塑性樹脂は、芯鞘型複合紡糸ノズル装置により溶融紡
糸した後、延伸倍率３〜７倍の範囲で延伸される。
であっても異型断面であってもよく、糸形態についても
マルチフィラメントであってもモノマルチフィラメント
であってもよい。防ダニ特性を有する薬剤を配合した熱
可塑性樹脂は、芯鞘型複合紡糸ノズル装置により溶融紡
糸した後、延伸倍率３〜７倍の範囲で延伸される。
【０００９】本発明の防ダニ複合繊維の芯鞘比率は、３
以下であることが好ましい。芯鞘比率が３を超えると鞘
部の厚みが大きくなりすぎて芯部に配した防ダニ剤の効
果が低くなる。
以下であることが好ましい。芯鞘比率が３を超えると鞘
部の厚みが大きくなりすぎて芯部に配した防ダニ剤の効
果が低くなる。
【００１０】本発明に使用される防ダニ特性を有する薬
剤は、アルキル基の炭素数が１〜８であるジアルキルフ
タレート（ジアルキルオルソフタレート、ジアルキルイ
ソフタレート、ジアルキルテレフタレート）、ジアルキ
ルマレート、ジアルキルフマレート、ジアルキルアジペ
ート及びＮ−ジエチル−ｍ−トルアミドからなる群から
選ばれた１種、または２種以上であり、芯鞘型複合繊維
を構成する芯部の繊維中の薬剤の含有率は０．１〜１０
重量％、好ましくは０．３〜５重量％である。この範囲
より薬剤の含有量が少ない場合は、塵性ダニ防除効果が
少なく、また、この範囲より多い場合は溶融紡糸時に気
泡が発生し製糸安定性が低下する。また薬剤の飛散が多
くなるので好ましくない。
剤は、アルキル基の炭素数が１〜８であるジアルキルフ
タレート（ジアルキルオルソフタレート、ジアルキルイ
ソフタレート、ジアルキルテレフタレート）、ジアルキ
ルマレート、ジアルキルフマレート、ジアルキルアジペ
ート及びＮ−ジエチル−ｍ−トルアミドからなる群から
選ばれた１種、または２種以上であり、芯鞘型複合繊維
を構成する芯部の繊維中の薬剤の含有率は０．１〜１０
重量％、好ましくは０．３〜５重量％である。この範囲
より薬剤の含有量が少ない場合は、塵性ダニ防除効果が
少なく、また、この範囲より多い場合は溶融紡糸時に気
泡が発生し製糸安定性が低下する。また薬剤の飛散が多
くなるので好ましくない。
【００１１】従来から害虫防除用に使用されている薬剤
の多くは、溶融紡糸時の飛散が大きく、所定量添加して
も製糸後の実測含有量が低下して効果が十分発現しない
という問題があったが、本発明に使用する薬剤は、製糸
後の実測含有率が少なくてもダニや蚊の防除効果に優れ
ることが特徴であり、また、本発明では繊維を芯鞘構造
とし、薬剤を配合した熱可塑性樹脂を芯部に配している
ことから、薬剤の飛散を防止しダニや蚊の防除効果を一
層向上させることが可能である。また薬剤との相溶性が
特に優れているポリプロピレンは芯鞘繊維の芯部に配し
ても忌避効果が低下することなく、溶融紡糸時の薬剤飛
散を極力抑えられることが特徴である。
の多くは、溶融紡糸時の飛散が大きく、所定量添加して
も製糸後の実測含有量が低下して効果が十分発現しない
という問題があったが、本発明に使用する薬剤は、製糸
後の実測含有率が少なくてもダニや蚊の防除効果に優れ
ることが特徴であり、また、本発明では繊維を芯鞘構造
とし、薬剤を配合した熱可塑性樹脂を芯部に配している
ことから、薬剤の飛散を防止しダニや蚊の防除効果を一
層向上させることが可能である。また薬剤との相溶性が
特に優れているポリプロピレンは芯鞘繊維の芯部に配し
ても忌避効果が低下することなく、溶融紡糸時の薬剤飛
散を極力抑えられることが特徴である。
【００１２】防ダニ特性を有する薬剤を繊維に含有させ
る手段としては、溶融紡糸以前の工程で熱可塑性樹脂と
混合することにより調整する事ができる。その混合方法
は周知の方法で行なう事ができる。また、所定量以上の
薬剤を練り込んだマスターバッチを調整し、溶融紡糸前
に希釈用樹脂ペレットとブレンドして使用してもよい。
なお薬剤と熱可塑性樹脂との混合物を以後原料と称す
る。
る手段としては、溶融紡糸以前の工程で熱可塑性樹脂と
混合することにより調整する事ができる。その混合方法
は周知の方法で行なう事ができる。また、所定量以上の
薬剤を練り込んだマスターバッチを調整し、溶融紡糸前
に希釈用樹脂ペレットとブレンドして使用してもよい。
なお薬剤と熱可塑性樹脂との混合物を以後原料と称す
る。
【００１３】次に本発明の好ましい例として熱可塑性樹
脂としてポリプロピレンを使用した防ダニ性芯鞘複合繊
維について、説明する。防ダニ性芯鞘複合繊維は、ポリ
プロピレンに防ダニ特性を有する薬剤の所定量を練り込
み、芯鞘構造の芯部に配して溶融紡糸することで製造さ
れる。製糸安定性および溶融紡糸時の薬剤飛散を最小限
に抑える観点から、用いるポリプロピレンは、メルトイ
ンデックス（以下、ＭＩと略す。）が２０〜５０ｇ／１
０分（２３０℃測定）の範囲であることが好ましく、Ｍ
Ｉが２０ｇ／１０分未満のポリプロピレンを使用する
と、溶融紡糸時に薬剤の飛散が多くなる。またＭＩが５
０ｇ／１０分以上のポリプロピレンを使用すると製糸安
定性が悪くなる。
脂としてポリプロピレンを使用した防ダニ性芯鞘複合繊
維について、説明する。防ダニ性芯鞘複合繊維は、ポリ
プロピレンに防ダニ特性を有する薬剤の所定量を練り込
み、芯鞘構造の芯部に配して溶融紡糸することで製造さ
れる。製糸安定性および溶融紡糸時の薬剤飛散を最小限
に抑える観点から、用いるポリプロピレンは、メルトイ
ンデックス（以下、ＭＩと略す。）が２０〜５０ｇ／１
０分（２３０℃測定）の範囲であることが好ましく、Ｍ
Ｉが２０ｇ／１０分未満のポリプロピレンを使用する
と、溶融紡糸時に薬剤の飛散が多くなる。またＭＩが５
０ｇ／１０分以上のポリプロピレンを使用すると製糸安
定性が悪くなる。
【００１４】本発明の防ダニ性複合繊維は、芯鞘型複合
紡糸ノズル装置より溶融紡糸した後、倍率３〜７倍の範
囲で延伸される。延伸倍率が３未満であると繊維の強度
が低くなり、また７以上であると製糸安定性が低下す
る。延伸は、エアー交絡加工処理と同時に行う方法で行
ってもよい。
紡糸ノズル装置より溶融紡糸した後、倍率３〜７倍の範
囲で延伸される。延伸倍率が３未満であると繊維の強度
が低くなり、また７以上であると製糸安定性が低下す
る。延伸は、エアー交絡加工処理と同時に行う方法で行
ってもよい。
【００１５】本原料には、更に周知の添加剤例えば熱安
定剤、耐候性改良剤、滑剤、染顔料、帯電防止剤、難燃
防止剤等を配合してもよい。特に顔料を混入させた樹脂
を原料として、溶融紡糸することによって得られる防ダ
ニ複合繊維に色をつけることができる。
定剤、耐候性改良剤、滑剤、染顔料、帯電防止剤、難燃
防止剤等を配合してもよい。特に顔料を混入させた樹脂
を原料として、溶融紡糸することによって得られる防ダ
ニ複合繊維に色をつけることができる。
【００１６】
【実施例】以下、本発明を実施例にて具体的に説明す
る。本実施例、比較例で用いた防ダニ性能の評価は、次
の方法によった。 ［忌避試験法］中央にシャ−レ１個及びそれに接するよ
うにその周囲に６個のシャ−レを置く。各検体の布地を
径３cmの円形に切り、周囲６個のシャ−レのうち１個お
きに計３枚敷く。その間のシャ−レには無処理検体の布
地を対象としてやはり３枚敷く。各検体の中央部にはダ
ニの混在していない清潔な培地５００mgを山形に置き、
中央のシャ−レには供試ダニが十分繁殖した培地を入れ
（ダニ数として２０００以上）、２５℃、７５％ＲＨの
条件下に放置し、３日後に各シャ−レの培地内に侵入し
たダニ数を数え（２５mg中），以下の式により忌避率を
算出した。（対照区＝無処理検体上の培地、試験区＝検
体上の培地） 忌避率（％）＝｛（対照区の侵入ダニ数−試験区の侵入
ダニ数）／対照区の侵入ダニ数｝×１００
る。本実施例、比較例で用いた防ダニ性能の評価は、次
の方法によった。 ［忌避試験法］中央にシャ−レ１個及びそれに接するよ
うにその周囲に６個のシャ−レを置く。各検体の布地を
径３cmの円形に切り、周囲６個のシャ−レのうち１個お
きに計３枚敷く。その間のシャ−レには無処理検体の布
地を対象としてやはり３枚敷く。各検体の中央部にはダ
ニの混在していない清潔な培地５００mgを山形に置き、
中央のシャ−レには供試ダニが十分繁殖した培地を入れ
（ダニ数として２０００以上）、２５℃、７５％ＲＨの
条件下に放置し、３日後に各シャ−レの培地内に侵入し
たダニ数を数え（２５mg中），以下の式により忌避率を
算出した。（対照区＝無処理検体上の培地、試験区＝検
体上の培地） 忌避率（％）＝｛（対照区の侵入ダニ数−試験区の侵入
ダニ数）／対照区の侵入ダニ数｝×１００
【００１７】［実施例１］防ダニ薬剤としてジエチルオ
ルソフタレートを１３重量％含有するポリプロピレンマ
スターバッチ（大阪化成株式会社製）をＭＩ＝３０のポ
リプロピレンで希釈して、薬剤の濃度を１．３重量％に
調整した原料を芯部に配し、薬剤を含有しないＭＩ＝３
０のポリプロピレンを鞘部に配し、押出機温度１９０℃
〜２１０℃で溶融紡糸して繊維断面が丸断面である６８
０ｄ／６０ｆの防ダニ芯鞘複合繊維の未延伸糸を得た。
この未延伸糸を延伸倍率３．８８で同時延伸エアー加工
を行なった。製糸安定性は紡糸、同時延伸エアー加工と
も良好であった。得られた加工糸をさらにエアー交絡処
理装置により防ダニ複合繊維／通常ポリプロピレン繊維
＝１／２の比率でエアー交絡混繊した。この混繊糸につ
いて防ダニ性能の評価を実施した。ヤケヒョウヒダニを
用いた忌避試験の結果を表１に示した。
ルソフタレートを１３重量％含有するポリプロピレンマ
スターバッチ（大阪化成株式会社製）をＭＩ＝３０のポ
リプロピレンで希釈して、薬剤の濃度を１．３重量％に
調整した原料を芯部に配し、薬剤を含有しないＭＩ＝３
０のポリプロピレンを鞘部に配し、押出機温度１９０℃
〜２１０℃で溶融紡糸して繊維断面が丸断面である６８
０ｄ／６０ｆの防ダニ芯鞘複合繊維の未延伸糸を得た。
この未延伸糸を延伸倍率３．８８で同時延伸エアー加工
を行なった。製糸安定性は紡糸、同時延伸エアー加工と
も良好であった。得られた加工糸をさらにエアー交絡処
理装置により防ダニ複合繊維／通常ポリプロピレン繊維
＝１／２の比率でエアー交絡混繊した。この混繊糸につ
いて防ダニ性能の評価を実施した。ヤケヒョウヒダニを
用いた忌避試験の結果を表１に示した。
【００１８】
【表１】
【００１９】［実施例２］薬剤濃度を２．０重量％に調
整した外は、実施例１と同様に実施した。製糸安定性は
良好であった。得られた芯鞘複合繊維の防ダニ性能の評
価結果を表２に示した。また、溶融紡糸時、気中濃度の
測定を行いその調査結果を表３に示した。
整した外は、実施例１と同様に実施した。製糸安定性は
良好であった。得られた芯鞘複合繊維の防ダニ性能の評
価結果を表２に示した。また、溶融紡糸時、気中濃度の
測定を行いその調査結果を表３に示した。
【００２０】
【表２】
【表３】
【００２１】［比較例１］薬剤を鞘部のみに配した以外
は、実施例１と同様の検討を行った結果、製糸安定性は
良好であった。防ダニ性能の評価結果は表４に示した。
また、溶融紡糸時、気中濃度の測定を行いその調査結果
を表５に示した。
は、実施例１と同様の検討を行った結果、製糸安定性は
良好であった。防ダニ性能の評価結果は表４に示した。
また、溶融紡糸時、気中濃度の測定を行いその調査結果
を表５に示した。
【００２２】
【表４】
【表５】
【００２３】［比較例２］薬剤濃度を２．０重量％に調
整した以外は、比較例１と同様に実施した。製糸安定性
は良好であった。防ダニ性能の評価結果は表６に示し
た。また、溶融紡糸時、気中濃度の測定を行いその調査
結果を表７に示した。
整した以外は、比較例１と同様に実施した。製糸安定性
は良好であった。防ダニ性能の評価結果は表６に示し
た。また、溶融紡糸時、気中濃度の測定を行いその調査
結果を表７に示した。
【００２４】
【表６】
【表７】
【００２５】［比較例３］薬剤濃度を１．０重量％に調
整した原料を芯鞘ともに配した外は、実施例１と同様に
実施した。製糸安定性は良好であった。防ダニ性能の評
価結果は表８に示した。また、溶融紡糸時、気中濃度の
測定を行いその調査結果を表９に示した。
整した原料を芯鞘ともに配した外は、実施例１と同様に
実施した。製糸安定性は良好であった。防ダニ性能の評
価結果は表８に示した。また、溶融紡糸時、気中濃度の
測定を行いその調査結果を表９に示した。
【００２６】
【表８】
【表９】
【００２７】
【発明の効果】本発明の防ダニ芯鞘複合繊維は、近年問
題になっている屋内塵性ダニを防除するために、従来の
ような後加工ではなく繊維内、特に芯鞘構造の芯部に防
ダニに有効な成分を練り込むことで、溶融紡糸時の薬剤
飛散が極力抑えられ、耐久性に優れ、洗濯等で防ダニ性
能が低下せず、カーペット等に使用した時、優れた防ダ
ニ性を発揮するものである。
題になっている屋内塵性ダニを防除するために、従来の
ような後加工ではなく繊維内、特に芯鞘構造の芯部に防
ダニに有効な成分を練り込むことで、溶融紡糸時の薬剤
飛散が極力抑えられ、耐久性に優れ、洗濯等で防ダニ性
能が低下せず、カーペット等に使用した時、優れた防ダ
ニ性を発揮するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年１０月１５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 防ダニ性芯鞘型複合繊維及びその製造
法
法
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ０１Ｎ 37/22 １０１ 9159−4Ｈ Ｄ０２Ｊ 1/22 Ｎ (72)発明者 渡辺 弘司 大阪府大阪市西淀川区中島二丁目６番11号 大阪化成株式会社本社工場内 (72)発明者 川合 保 大阪府大阪市西淀川区中島二丁目６番11号 大阪化成株式会社本社工場内
Claims (4)
- 【請求項１】 アルキル基の炭素数が１〜８であるジア
ルキルフタレート、ジアルキルマレート、ジアルキルフ
マレート、ジアルキルアジペート及びＮ−ジエチル−ｍ
−トルアミドからなる群から選ばれた少くとも１種の防
ダニ特性を有する薬剤を０．１〜１０重量％配合された
熱可塑性樹脂を芯部に、該薬剤を配合されていない熱可
塑性樹脂を鞘部に配したことを特徴とするダニに対する
忌避効果のある防ダニ性芯鞘型複合繊維。 - 【請求項２】 芯鞘比率（芯部／鞘部）が３以下である
請求項１の防ダニ性芯鞘型複合繊維。 - 【請求項３】 熱可塑性樹脂がポリオレフィンである請
求項１又は２の防ダニ性芯鞘型複合繊維。 - 【請求項４】 アルキル基の炭素数が１〜８であるジア
ルキルフタレート、ジアルキルマレート、ジアルキルフ
マレート、ジアルキルアジペート及びＮ−ジエチル−ｍ
−トルアミドからなる群から選ばれた少くとも１種の防
ダニ特性を有する薬剤を０．１〜１０重量％配合した熱
可塑性樹脂を芯部に、該薬剤が配合されていない熱可塑
性樹脂を鞘部になるように複合溶融紡糸した後、延伸倍
率３〜７倍の範囲で延伸することを特徴とする請求項１
の防ダニ性芯鞘型複合繊維の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8395393A JPH06272112A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 防ダニ性芯鞘型複合繊維及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8395393A JPH06272112A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 防ダニ性芯鞘型複合繊維及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06272112A true JPH06272112A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13816951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8395393A Pending JPH06272112A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 防ダニ性芯鞘型複合繊維及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06272112A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07292541A (ja) * | 1994-04-20 | 1995-11-07 | Hagiwara Kogyo Kk | カ−ペット基布 |
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1993
- 1993-03-19 JP JP8395393A patent/JPH06272112A/ja active Pending
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