JPH05112628A - 注型エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
注型エポキシ樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH05112628A JPH05112628A JP30271991A JP30271991A JPH05112628A JP H05112628 A JPH05112628 A JP H05112628A JP 30271991 A JP30271991 A JP 30271991A JP 30271991 A JP30271991 A JP 30271991A JP H05112628 A JPH05112628 A JP H05112628A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- bisphenol
- weight
- resin composition
- diglycidyl ether
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 特に、亜鉛合金・樹脂併用プレス型の製造に
適する注型エポキシ樹脂組成物を提供する。 【構成】 (イ)ビスフエノールAジグリシジルエーテ
ルとビスフエノールFジグリシジルエーテルとを併用し
たエポキシ樹脂であって、全塩素量が0.5重量%以下
の液状エポキシ樹脂100重量部に対し、(ロ)粒径4
4μm以下の微粉末を50重量%以上含む鉄粉250〜
400重量部、及び(ハ)沈降防止剤0.01〜5重量
部を含有せしめてなり、エポキシ樹脂硬化剤により硬化
せしめる注型エポキシ樹脂組成物である。 【効果】 このエポキシ樹脂組成物は、貯蔵安定性が良
好である。また硬化時の発熱温度が低いために、亜鉛合
金・樹脂併用プレス型の製造に用いた場合にシート状ワ
ツクスの軟化を起さないから、樹脂硬化物の表面状態の
良好なプレス型が得られる。
適する注型エポキシ樹脂組成物を提供する。 【構成】 (イ)ビスフエノールAジグリシジルエーテ
ルとビスフエノールFジグリシジルエーテルとを併用し
たエポキシ樹脂であって、全塩素量が0.5重量%以下
の液状エポキシ樹脂100重量部に対し、(ロ)粒径4
4μm以下の微粉末を50重量%以上含む鉄粉250〜
400重量部、及び(ハ)沈降防止剤0.01〜5重量
部を含有せしめてなり、エポキシ樹脂硬化剤により硬化
せしめる注型エポキシ樹脂組成物である。 【効果】 このエポキシ樹脂組成物は、貯蔵安定性が良
好である。また硬化時の発熱温度が低いために、亜鉛合
金・樹脂併用プレス型の製造に用いた場合にシート状ワ
ツクスの軟化を起さないから、樹脂硬化物の表面状態の
良好なプレス型が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注型エポキシ樹脂組成
物、特に自動車部品等の各種の部品等のプレス金型製造
用の注型エポキシ樹脂組成物に関する。
物、特に自動車部品等の各種の部品等のプレス金型製造
用の注型エポキシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドア、ボンネツトなどの部品
は、鋼板をプレス金型を用いて成形することにより作ら
れる。このプレス金型は高価であるので、これらの部品
の試作用又は特殊仕様等の少量生産用の金型の場合に
は、亜鉛合金金型が用いられる。この亜鉛合金金型は、
小物ではほぼ設計どおりの精度が得られるが、大型のも
ののプレス型の場合には、鋳造歪が大きく、精度の維持
が困難であるという問題点があった。
は、鋼板をプレス金型を用いて成形することにより作ら
れる。このプレス金型は高価であるので、これらの部品
の試作用又は特殊仕様等の少量生産用の金型の場合に
は、亜鉛合金金型が用いられる。この亜鉛合金金型は、
小物ではほぼ設計どおりの精度が得られるが、大型のも
ののプレス型の場合には、鋳造歪が大きく、精度の維持
が困難であるという問題点があった。
【0003】その解決手段として、亜鉛合金・樹脂併用
型が使用されるようになった。この亜鉛合金・樹脂併用
型は、融点が低く、溶解再使用が可能な亜鉛合金で粗型
を作り、その表面に注型により表面樹脂層を形成させて
金型とするものであり、亜鉛合金製の粗型が再利用でき
るので、プレス型価格を低減させることができる(特開
昭58−151925号公報参照)。そして、かかる亜
鉛合金・樹脂併用型の製作に用いられる注型樹脂として
は、鉄粉を含有せしめたエポキシ樹脂が一般的に用いら
れている。
型が使用されるようになった。この亜鉛合金・樹脂併用
型は、融点が低く、溶解再使用が可能な亜鉛合金で粗型
を作り、その表面に注型により表面樹脂層を形成させて
金型とするものであり、亜鉛合金製の粗型が再利用でき
るので、プレス型価格を低減させることができる(特開
昭58−151925号公報参照)。そして、かかる亜
鉛合金・樹脂併用型の製作に用いられる注型樹脂として
は、鉄粉を含有せしめたエポキシ樹脂が一般的に用いら
れている。
【0004】鋼板をプレス成形するのに用いられるかか
る亜鉛合金・樹脂併用型は、凸部と凹部の二つの型より
構成されているが、その二つの型の間には鋼板の厚みに
相当する隙間が設けられている。この隙間は、一般的に
は鋼板の厚みし同じ厚みをもったシート状のワツクスを
張ったものに注型樹脂を流し込み、常温で硬化させるこ
とにより形成されている。
る亜鉛合金・樹脂併用型は、凸部と凹部の二つの型より
構成されているが、その二つの型の間には鋼板の厚みに
相当する隙間が設けられている。この隙間は、一般的に
は鋼板の厚みし同じ厚みをもったシート状のワツクスを
張ったものに注型樹脂を流し込み、常温で硬化させるこ
とにより形成されている。
【0005】しかるに、従来のかかる場合に用いられて
いる注型エポキシ樹脂組成物は、ポリアミド硬化剤等の
硬化剤で常温硬化させると、硬化時の発熱が大きく、シ
ート状ワツクスが軟化し、硬化樹脂の表面に欠陥が生じ
るという問題点があった。また、樹脂組成物の貯蔵中に
鉄粉が沈降分離したり、冬期には樹脂が結晶化するとい
う問題点も指摘されていた。
いる注型エポキシ樹脂組成物は、ポリアミド硬化剤等の
硬化剤で常温硬化させると、硬化時の発熱が大きく、シ
ート状ワツクスが軟化し、硬化樹脂の表面に欠陥が生じ
るという問題点があった。また、樹脂組成物の貯蔵中に
鉄粉が沈降分離したり、冬期には樹脂が結晶化するとい
う問題点も指摘されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貯蔵時の安
定性が良好で、また初期硬化時の低発熱ピーク時間が長
く、最高発熱温度が低いために、表面状態が良好で硬度
の優れた硬化樹脂を与えることのできる注型エポキシ樹
脂組成物、特に金型用の注型樹脂組成物を提供しようと
するものである。
定性が良好で、また初期硬化時の低発熱ピーク時間が長
く、最高発熱温度が低いために、表面状態が良好で硬度
の優れた硬化樹脂を与えることのできる注型エポキシ樹
脂組成物、特に金型用の注型樹脂組成物を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の注型エポキシ樹
脂組成物は、(イ)ビスフエノールAジグリシジルエー
テル及びビスフエノールFジグリシジルエーテルを含有
し、全塩素量が0.5重量%以下の液状エポキシ樹脂1
00重量部に対し、(ロ)粒径44μm以下の微粉末を
50重量%以上含む鉄粉250〜400重量部、並びに
(ハ)沈降防止剤0.01〜5重量部を含有せしめてな
り、エポキシ樹脂硬化剤により硬化せしめる組成物であ
る。
脂組成物は、(イ)ビスフエノールAジグリシジルエー
テル及びビスフエノールFジグリシジルエーテルを含有
し、全塩素量が0.5重量%以下の液状エポキシ樹脂1
00重量部に対し、(ロ)粒径44μm以下の微粉末を
50重量%以上含む鉄粉250〜400重量部、並びに
(ハ)沈降防止剤0.01〜5重量部を含有せしめてな
り、エポキシ樹脂硬化剤により硬化せしめる組成物であ
る。
【0008】本発明の注型エポキシ樹脂組成物において
用いられるエポキシ樹脂は、ビスフエノールAジグリシ
ジルエーテル及びビスフエノールFジグリシジルエーテ
ルを含有する液状のエポキシ樹脂であるが、これはビス
フエノールAジグリシジルエーテルを単独で用いると冬
期の貯蔵中に樹脂の結晶化を起し好ましくないし、ビス
フエノールFジグリシジルエーテルを単独で用いると、
硬化物の機械特性が低下するためである。また、そのエ
ポキシ樹脂は全塩素量は0.5重量%以下、好ましくは
0.3重量%以下のものである。その全塩素量が多くな
ると、硬化速度が速くなり、硬化時の最高発熱温度が高
くなり、硬化樹脂の表面状態が悪くなる。その両エポキ
シ樹脂の使用割合は、ビスフエノールAジグリシジルエ
ーテルに対するビスフエノールFジグリシジルエーテル
の重量比で(5〜120)/100である。
用いられるエポキシ樹脂は、ビスフエノールAジグリシ
ジルエーテル及びビスフエノールFジグリシジルエーテ
ルを含有する液状のエポキシ樹脂であるが、これはビス
フエノールAジグリシジルエーテルを単独で用いると冬
期の貯蔵中に樹脂の結晶化を起し好ましくないし、ビス
フエノールFジグリシジルエーテルを単独で用いると、
硬化物の機械特性が低下するためである。また、そのエ
ポキシ樹脂は全塩素量は0.5重量%以下、好ましくは
0.3重量%以下のものである。その全塩素量が多くな
ると、硬化速度が速くなり、硬化時の最高発熱温度が高
くなり、硬化樹脂の表面状態が悪くなる。その両エポキ
シ樹脂の使用割合は、ビスフエノールAジグリシジルエ
ーテルに対するビスフエノールFジグリシジルエーテル
の重量比で(5〜120)/100である。
【0009】本発明のエポキシ樹脂組成物で用いられる
鉄粉は粉径44μm以下の微粉末を50重量%以上含む
ものである。鉄粉の44μm以下の微粉末量が50重量
%より少なくなると、組成物の貯蔵中や輸送時、さらに
は硬化時に鉄粉の沈降を起し、注型硬化樹脂の鋳肌の仕
上りが悪くなるし、機械加工や研磨面の表面仕上りも悪
くなる。この鉄粉は、硬化樹脂の耐摩耗性を向上させる
作用をするものであり、その鉄粉の含有割合は、エポキ
シ樹脂100重量部に対して250〜400重量部であ
り、また全エポキシ樹脂組成物に対しては60〜80重
量%である。鉄粉の含有割合が少なすぎると硬化樹脂の
硬度及び耐摩耗性を充分に向上させることができなくな
るし、多すぎると樹脂組成物の流動性が低下し、作業性
が悪くなる。
鉄粉は粉径44μm以下の微粉末を50重量%以上含む
ものである。鉄粉の44μm以下の微粉末量が50重量
%より少なくなると、組成物の貯蔵中や輸送時、さらに
は硬化時に鉄粉の沈降を起し、注型硬化樹脂の鋳肌の仕
上りが悪くなるし、機械加工や研磨面の表面仕上りも悪
くなる。この鉄粉は、硬化樹脂の耐摩耗性を向上させる
作用をするものであり、その鉄粉の含有割合は、エポキ
シ樹脂100重量部に対して250〜400重量部であ
り、また全エポキシ樹脂組成物に対しては60〜80重
量%である。鉄粉の含有割合が少なすぎると硬化樹脂の
硬度及び耐摩耗性を充分に向上させることができなくな
るし、多すぎると樹脂組成物の流動性が低下し、作業性
が悪くなる。
【0010】本発明のエポキシ樹脂組成物には、組成物
の貯蔵中、輸送中、又は硬化時の鉄粉の沈降を防止する
ために、沈降防止剤が配合される。沈降防止剤はその種
類に格別の制限がなく、公知のものを含む種々のものが
用いられるが、特に好ましいのは微粉末シリカ、有機ベ
ントナイトなどである。沈降防止剤の使用量は、液状エ
ポキシ樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部で
ある。その使用量が少なすぎると鉄粉の充分な沈降防止
効果が得られなくなるし、多すぎると組成物の粘度が上
昇し、作業性が悪くなる。
の貯蔵中、輸送中、又は硬化時の鉄粉の沈降を防止する
ために、沈降防止剤が配合される。沈降防止剤はその種
類に格別の制限がなく、公知のものを含む種々のものが
用いられるが、特に好ましいのは微粉末シリカ、有機ベ
ントナイトなどである。沈降防止剤の使用量は、液状エ
ポキシ樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部で
ある。その使用量が少なすぎると鉄粉の充分な沈降防止
効果が得られなくなるし、多すぎると組成物の粘度が上
昇し、作業性が悪くなる。
【0011】本発明の注型エポキシ樹脂組成物には、前
記の各成分のほかに、必要に応じて難燃剤、カツプリン
グ剤、チクソトロピー付与剤、反応性希釈剤、レベリン
グ剤、潤滑剤、増粘剤、染料、顔料、防錆剤、腐食防止
剤等の各種の添加剤を添加することができる。また、必
要に応じて、低粘度化等の目的で、他の各種の液状エポ
キシ樹脂を添加することができ、この場合に添加する他
のエポキシ樹脂の添加量は、前記の(イ)の液状エポキ
シ樹脂100重量部の外数である。
記の各成分のほかに、必要に応じて難燃剤、カツプリン
グ剤、チクソトロピー付与剤、反応性希釈剤、レベリン
グ剤、潤滑剤、増粘剤、染料、顔料、防錆剤、腐食防止
剤等の各種の添加剤を添加することができる。また、必
要に応じて、低粘度化等の目的で、他の各種の液状エポ
キシ樹脂を添加することができ、この場合に添加する他
のエポキシ樹脂の添加量は、前記の(イ)の液状エポキ
シ樹脂100重量部の外数である。
【0012】また、本発明の注型エポキシ樹脂組成物
は、エポキシ樹脂硬化剤を用いて硬化させるものである
が、そのエポキシ樹脂硬化剤としては、一般に知られて
いるような各種の硬化剤がすべて使用できる。その硬化
剤の具体例としては、たとえばアミン類、変性アミン
類、ポリアミノアミド化合物類、酸無水物類、及びイミ
ダゾール類などがあげられるが、特にポリアミノアミド
化合物類は室温硬化性に優れているので好ましい。エポ
キシ樹脂硬化剤は、1種類を用いてもよいし、2種以上
を適宜に併用してもよい。
は、エポキシ樹脂硬化剤を用いて硬化させるものである
が、そのエポキシ樹脂硬化剤としては、一般に知られて
いるような各種の硬化剤がすべて使用できる。その硬化
剤の具体例としては、たとえばアミン類、変性アミン
類、ポリアミノアミド化合物類、酸無水物類、及びイミ
ダゾール類などがあげられるが、特にポリアミノアミド
化合物類は室温硬化性に優れているので好ましい。エポ
キシ樹脂硬化剤は、1種類を用いてもよいし、2種以上
を適宜に併用してもよい。
【0013】エポキシ樹脂硬化剤は、通常、本発明の注
型エポキシ樹脂組成物に混合して使用されるが、室温硬
化性硬化剤の場合には、注型エポキシ樹脂組成物の使用
直前に混合するようにするのが望ましい。
型エポキシ樹脂組成物に混合して使用されるが、室温硬
化性硬化剤の場合には、注型エポキシ樹脂組成物の使用
直前に混合するようにするのが望ましい。
【0014】本発明の注型エポキシ樹脂組成物の調製
は、前記の必須成分及び必要に応じて添加する添加剤を
適宜に混合し、混練することにより行なわせるが、その
混練には、たとえばニーダー、ロール、ミキサーなどが
適宜に使用される。
は、前記の必須成分及び必要に応じて添加する添加剤を
適宜に混合し、混練することにより行なわせるが、その
混練には、たとえばニーダー、ロール、ミキサーなどが
適宜に使用される。
【0015】
【実施例】以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳
述する。
述する。
【0016】実施例1 ビスフエノールAジグリシジルエーテル(油化シエルエ
ポキシ株式会社商品名エピコート828、全塩素量0.
2重量%)200g、ビスフエノールFジグリシジルエ
ーテル(全塩素量0.2重量%)80g、及び鉄粉(4
4μm以下の微粉末の含量73重量%)720g、及び
沈降防止剤としてオルベン(白石工業株式会社商品名
有機ベントナイト)5gをニーダーを用いて混合して樹
脂組成物とした。
ポキシ株式会社商品名エピコート828、全塩素量0.
2重量%)200g、ビスフエノールFジグリシジルエ
ーテル(全塩素量0.2重量%)80g、及び鉄粉(4
4μm以下の微粉末の含量73重量%)720g、及び
沈降防止剤としてオルベン(白石工業株式会社商品名
有機ベントナイト)5gをニーダーを用いて混合して樹
脂組成物とした。
【0017】この樹脂組成物100gに、硬化剤として
ポリアミノアミド化合物(富士化成工業株式会社商品名
トーマイド2500)15gを加え、均一に混合し、
室温で2日間放置して硬化させた。この樹脂組成物の貯
蔵安定性、硬化時の発熱、及び樹脂硬化物の表面状態と
硬度は表1に示すとおりであった。
ポリアミノアミド化合物(富士化成工業株式会社商品名
トーマイド2500)15gを加え、均一に混合し、
室温で2日間放置して硬化させた。この樹脂組成物の貯
蔵安定性、硬化時の発熱、及び樹脂硬化物の表面状態と
硬度は表1に示すとおりであった。
【0018】実施例2 ビスフエノールAジグリシジルエーテル(油化シエルエ
ポキシ株式会社商品名エピコート828、全塩素量0.
1重量%)220g、ビスフエノールFジグリシジルエ
ーテル(全塩素量0.1重量%)80g、及び鉄粉(4
4μm以下の微粉末の含量73重量%)700g、及び
沈降防止剤として実施例1で用いたのと同じオルベン6
gをニーダーで混合して樹脂組成物とした。この樹脂組
成物を実施例1と同様の方法で硬化させた。この樹脂組
成物について、実施例1の場合と同様の物性試験をした
結果は表1に示すとおりであった。
ポキシ株式会社商品名エピコート828、全塩素量0.
1重量%)220g、ビスフエノールFジグリシジルエ
ーテル(全塩素量0.1重量%)80g、及び鉄粉(4
4μm以下の微粉末の含量73重量%)700g、及び
沈降防止剤として実施例1で用いたのと同じオルベン6
gをニーダーで混合して樹脂組成物とした。この樹脂組
成物を実施例1と同様の方法で硬化させた。この樹脂組
成物について、実施例1の場合と同様の物性試験をした
結果は表1に示すとおりであった。
【0019】比較例1 ビスフエノールAジグリシジルエーテル(油化シエルエ
ポキシ株式会社商品名エピコート828XA、全塩素量
1.5重量%)220g、ビスフエノールFジグリシジ
ルエーテル(全塩素量0.5重量%)80g、及び鉄粉
(44μm以下の微粉末の含量73重量%)700g、
及び沈降防止剤として実施例1で用いたのと同じオルベ
ン6gをニーダーで混合して樹脂組成物とした。
ポキシ株式会社商品名エピコート828XA、全塩素量
1.5重量%)220g、ビスフエノールFジグリシジ
ルエーテル(全塩素量0.5重量%)80g、及び鉄粉
(44μm以下の微粉末の含量73重量%)700g、
及び沈降防止剤として実施例1で用いたのと同じオルベ
ン6gをニーダーで混合して樹脂組成物とした。
【0020】この樹脂組成物100gに、実施例1で用
いたのと同様のポリアミノアミド化合物16gを加え均
一に混合し、室温で2日間放置して硬化させた。この樹
脂組成物の貯蔵安定性、硬化時の発熱、樹脂硬化物の表
面状態と硬度は表1に示すとおりであった。
いたのと同様のポリアミノアミド化合物16gを加え均
一に混合し、室温で2日間放置して硬化させた。この樹
脂組成物の貯蔵安定性、硬化時の発熱、樹脂硬化物の表
面状態と硬度は表1に示すとおりであった。
【0021】比較例2 実施例1で用いたビスフエノールAジグリシジルエーテ
ル200g、ビスフエノールFジグリシジルエーテル8
0gの代りに、全塩素量が0.1重量%のビスフエノー
ルAジグリシジルエーテルのみを280g用い、そのほ
かは実施例1と同様にして樹脂組成物を調製し、同様に
して試験をした。その結果は表1に示すとおりであっ
た。
ル200g、ビスフエノールFジグリシジルエーテル8
0gの代りに、全塩素量が0.1重量%のビスフエノー
ルAジグリシジルエーテルのみを280g用い、そのほ
かは実施例1と同様にして樹脂組成物を調製し、同様に
して試験をした。その結果は表1に示すとおりであっ
た。
【0022】
【表1】
【0023】表1の注: *1・・・ 25℃で1ケ月貯蔵後の沈降の有無 *2・・・ 50℃で3ケ月貯蔵後の結晶化の有無 *3・・・ 1000gスケールでの発熱ピーク時間と最高
発熱温度 *4・・・ シートワツクスを張付けたテスト型への注型品
の表面状態を下記の基準により評価した。 ○ : 平滑 × : ヒケ、シワ有り *5・・・ シヨアーD硬度
発熱温度 *4・・・ シートワツクスを張付けたテスト型への注型品
の表面状態を下記の基準により評価した。 ○ : 平滑 × : ヒケ、シワ有り *5・・・ シヨアーD硬度
【0024】表1から明らかなように、全塩素量の高い
エポキシ樹脂を用いた比較例1の樹脂組成物は硬化時の
発熱温度が高く、そのためにプレス型のテスト型への注
型硬化後の樹脂表面状態が不良であった。また、ビスフ
エノールFジグリシジルエーテルを併用しない比較例2
の樹脂組成物は貯蔵中に樹脂の結晶化を起した。
エポキシ樹脂を用いた比較例1の樹脂組成物は硬化時の
発熱温度が高く、そのためにプレス型のテスト型への注
型硬化後の樹脂表面状態が不良であった。また、ビスフ
エノールFジグリシジルエーテルを併用しない比較例2
の樹脂組成物は貯蔵中に樹脂の結晶化を起した。
【0025】
【発明の効果】本発明の注型エポキシ樹脂組成物は、貯
蔵安定性が良好で、硬化時の発熱が少なく、またその硬
化樹脂は表面状態が良好で、硬度が高い。
蔵安定性が良好で、硬化時の発熱が少なく、またその硬
化樹脂は表面状態が良好で、硬度が高い。
Claims (3)
- 【請求項1】 (イ)ビスフエノールAジグリシジルエ
ーテル及びビスフエノールFジグリシジルエーテルを含
有し、全塩素量が0.5重量%以下の液状エポキシ樹脂
100重量部に対し、 (ロ)粒径44μm以下の微粉末を50重量%以上含む
鉄粉250〜400重量部、並びに (ハ)沈降防止剤0.01〜5重量部を含有せしめてな
り、エポキシ樹脂硬化剤により硬化せしめる注型エポキ
シ樹脂組成物。 - 【請求項2】 両エポキシ樹脂の使用割合が、ビスフエ
ノールAに対するビスフエノールFの重量比で(5〜1
20)/100である請求項1に記載の注型エポキシ樹
脂組成物。 - 【請求項3】 エポキシ樹脂硬化剤が、ポリアミノアミ
ド化合物を主成分とする硬化剤である請求項1又は請求
項2に記載の注型エポキシ樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30271991A JPH05112628A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 注型エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30271991A JPH05112628A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 注型エポキシ樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05112628A true JPH05112628A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17912348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30271991A Pending JPH05112628A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 注型エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05112628A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0588120A1 (en) * | 1992-08-28 | 1994-03-23 | Mitsubishi Chemical Corporation | Casting epoxy resin composition and cured product thereof |
JP6703341B1 (ja) * | 2019-07-16 | 2020-06-03 | 三菱電機株式会社 | 絶縁ワニス組成物、回転機コイル及び回転機 |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP30271991A patent/JPH05112628A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0588120A1 (en) * | 1992-08-28 | 1994-03-23 | Mitsubishi Chemical Corporation | Casting epoxy resin composition and cured product thereof |
JP6703341B1 (ja) * | 2019-07-16 | 2020-06-03 | 三菱電機株式会社 | 絶縁ワニス組成物、回転機コイル及び回転機 |
WO2021009842A1 (ja) * | 2019-07-16 | 2021-01-21 | 三菱電機株式会社 | 絶縁ワニス組成物、回転機コイル及び回転機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02158618A (ja) | 硬化性エポキシ樹脂組成物 | |
EP0279516A2 (en) | High temperature epoxy resin tooling composition | |
DE1720378B2 (de) | Stabile, härtbare, wässrige Dispersionen | |
US4925886A (en) | High temperature epoxy tooling composition of bifunctional epoxy, trifunctional epoxy, anhydride, imidazole and interstitially matched filler | |
US5322864A (en) | Epoxy resin composition and cured product thereof | |
JPH05112628A (ja) | 注型エポキシ樹脂組成物 | |
DE1645190C3 (de) | Verwendung von Amino-s-triazin-Derivaten als Härtungsmittel für Epoxydverbindungen | |
DE69216024T2 (de) | Harzzusammensetzung | |
JPH0673157A (ja) | 注型エポキシ樹脂組成物及び同樹脂注型品 | |
US5252638A (en) | Casting resin composition | |
JPH05112698A (ja) | 注型用エポキシ樹脂組成物 | |
JPH0578555A (ja) | 注型樹脂組成物 | |
JPH0578554A (ja) | 注型樹脂組成物 | |
JPH06263967A (ja) | 注型エポキシ樹脂組成物及び同樹脂注型品 | |
JPH06157718A (ja) | 注型用エポキシ樹脂組成物及び同樹脂注型品 | |
JP2731879B2 (ja) | エポキシ樹脂硬化方法 | |
JPS58109568A (ja) | 防食用塗料組成物 | |
JP3243351B2 (ja) | 注型用エポキシ樹脂組成物及び同樹脂注型品 | |
JPH0525253A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JPH06263840A (ja) | 注型エポキシ樹脂組成物及び同樹脂注型品 | |
JPH05112699A (ja) | 注型用のエポキシ樹脂組成物 | |
JPH07330868A (ja) | エポキシ樹脂組成物及び同樹脂成形品 | |
JPH06271646A (ja) | エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 | |
AT210147B (de) | Härtbare Gemische aus Epoxydverbindungen und cyclischen Äthern oder Thioäthern | |
JPH05112629A (ja) | エポキシ樹脂組成物 |