JPH06263967A - 注型エポキシ樹脂組成物及び同樹脂注型品 - Google Patents

注型エポキシ樹脂組成物及び同樹脂注型品

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JPH06263967A
JPH06263967A JP5685893A JP5685893A JPH06263967A JP H06263967 A JPH06263967 A JP H06263967A JP 5685893 A JP5685893 A JP 5685893A JP 5685893 A JP5685893 A JP 5685893A JP H06263967 A JPH06263967 A JP H06263967A
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JP
Japan
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epoxy resin
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pts
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JP5685893A
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Toshio Sugimoto
俊夫 杉本
Sadahiko Kawaguchi
定彦 川口
Satoshi Ezaki
聡 江崎
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の(イ)成分、(ロ)成分、(ハ)成
分、及び(ニ)成分を下記の割合で含有してなる注型エ
ポキシ樹脂組成物。 (イ)成分:ビスフェノールFジグリシジルエーテル及
びビスフェノールADジグリシジルエーテルより選ばれ
るエポキシ樹脂を30重量%以上含む、25℃における
粘度が80ポイズ以下の低粘度エポキシ樹脂。 (ロ)成分:室温硬化型液状エポキシ硬化剤;(イ)成
分100重量部に対し5〜100重量部 (ハ)成分:粒径44μm以下の微粉末を50重量%以
上含む平均粒径100μm以下の鉄粉;(イ)成分及び
(ロ)成分の合計量100重量部に対して170〜30
0重量部 (ニ)成分:無機固体潤滑剤粉末;(イ)成分100重
量部に対して0.1〜10重量部。 【効果】 各種の治具や金属製の装備・部品等の補修用
に、若しくは各種金属部品製造用の樹脂型等の成形用に
用いられるエポキシ樹脂組成物、及びこれを注型硬化し
てなる硬度が高くて、プレス耐久性の良好な硬化物を与
える注型品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄粉を含有する注型用エ
ポキシ樹脂組成物、及び同樹脂組成物を注型硬化してな
る注型品に関する。詳しくは、各種の治具や金属製の装
備・部品等の補修用に、若しくは各種金属部品製造用の
樹脂型等の成形用に用いられるエポキシ樹脂組成物、及
びこれを注型硬化してなる注型品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄粉等の金属を含有せしめたエポ
キシ樹脂組成物は知られている。例えば、自動車のド
ア、ボンネットなどの部品の試作用、又は特殊仕様用の
少量生産用の金型に用いられる亜鉛合金・樹脂併用型
(特公昭58−151925号公報参照)等の製作に使
用される注型樹脂として、一般に、鉄粉を含有せしめた
エポキシ樹脂組成物が用いられている。かかるエポキシ
樹脂組成物としては、特に貯蔵安定性が良好で、硬化物
のプレス耐久性に優れたものが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる鉄粉
を含有する注型樹脂硬化物の耐久性を改善しようとする
ものであり、プレス耐久性等に特に優れた注型品を与え
ることができる鉄粉を含有する注型エポキシ樹脂組成物
を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の成分を
下記の割合で含有してなるの注型エポキシ樹脂組成物を
提供するものである。 (イ)成分:ビスフェノールFジグリシジルエーテル及
びビスフェノールADジグリシジルエーテルから選ばれ
るエポキシ樹脂を30重量%以上含む、25℃における
粘度が80ポイズ以下の低粘度エポキシ樹脂。
【0005】(ロ)成分:室温硬化型液状エポキシ硬化
剤;(イ)成分100重量部に対し5〜100重量部 (ハ)成分:粒径44μm以下の微粉末を50重量%以
上含む平均粒径44μm以下の鉄粉;(イ)成分及び
(ロ)成分の合計量100重量部に対して170〜30
0重量部 (ニ)成分:無機固体潤滑剤粉末;(イ)成分100重
量部に対して0.1〜10重量部
【0006】本発明における(イ)成分、すなわち、粘
度(25℃)が80ポイズ以下の低粘度エポキシ樹脂に
用いられるビスフェノールFジグリシジルエーテルは、
下式(1)で表わされる化合物であり、またビスフェノ
ールADジグリシジルエーテルは下式(2)で表わされ
る化合物である。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】本発明で用いる粘度80ポイズ以下のエポ
キシ樹脂としては、前記のビスフェノールFジグリシジ
ルエーテル(25℃の粘度30ポイズ)及びビスフェノ
ールADジグリシジルエーテル(25℃の粘度30ポイ
ズ)の1種又は2種のみからなるものであってもよい
し、これらと他のエポキシ樹脂とを混合したエポキシ樹
脂であってもよい。混合できるその他のエポキシ樹脂と
しては、例えば、ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、テトラグリシジルアミノジフェニルメタン、テトラ
グリシジル−ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタ
ン、テトラグリシジルキシレンジアミン、テトラグリシ
ジルシクロヘキシルジメチルアミン、トリグリシジルメ
タアミノフェノール、トリグリシジルアミノクレゾー
ル、トリグリシジルパラアミノフェノール、トリグリシ
ジルメタアミノアルキルフェノール、トリグリシジルパ
ラアミノアルキルフェノール、ジグリシジルフタレート
などのグリシジルエステル型液状エポキシ樹脂、ジグリ
シジルアニリン、1,6−ヘキサメチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレンジグリシジルエーテル及びノボ
ラック型エポキシ樹脂等があげられる。
【0010】低粘度エポキシ樹脂を用いると、フィラ
ー、特に鉄粉を高濃度に含有せしめても、組成物粘度を
作業性を損なわない程度の低粘度に保つことができる
が、ビスフェノールFジグリシジルエーテル及びビスフ
ェノールADジグリシジルエーテルの含有量が30重量
%未満では硬化物のプレス耐久性が低下する。
【0011】(ロ)成分の室温硬化型液状エポキシ硬化
剤としては、種々のものが使用できる。例えば、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンなどの脂
肪族ポリアミン、N−アミノエチルピペラジンなどの環
状脂肪族アミン、m−キシリレンジアミンなどの芳香族
アミン、ポリアミノアミド化合物(ポリアミド樹脂とも
いう)、及び、複素環状アミンなどがあげられる。特に
好ましい硬化剤は、ポリアミノアミド化合物、及び、複
素環状アミン特に下式で表わされるジアミンである。
【0012】
【化3】
【0013】(式中、nは、2〜4の整数を示す。)こ
れらのエポキシ硬化剤は2種以上を併用することもでき
る。(ロ)成分は、通常、予め(イ)成分、(ハ)成
分、及び(ニ)成分を配合した混合物に、注型時に配合
される。(ロ)成分の配合量は(イ)成分100重量部
に対し5〜100重量部となる範囲である。
【0014】(ハ)成分として配合される鉄粉は、樹脂
硬化物の耐摩耗性(プレス耐久性等)を向上させるもの
であり、鉄粉の平均粒径は、10〜100μmであるも
のが好ましい。(ハ)成分の鉄粉としては、例えば、海
綿鉄粉(還元鉄粉)やスチール粉等の鉄粉を、さらに細
粉に粉砕して、粒径44μm以下の微粉末の含有量を5
0重量%以上として用いる。微粉末の粒径が44μm以
上でも、また、これ未満であっても、組成物の保管又は
輸送中に沈降分離を起こしやすく、貯蔵安定性が低下し
て好ましくない。また、微粉末の含有量が50重量%以
上でないと、例えば、樹脂組成物を金属鋳造用鋳型の製
造に用いた場合には、鋳造された金属の鋳肌の仕上りが
悪くなる。(ハ)成分の配合量は、(イ)成分と(ロ)
成分との合計量100重量部に対して170〜300重
量部になる割合である。配合量が少なすぎると硬化樹脂
の耐摩耗性を充分に向上させることができず、多すぎる
と樹脂組成物の流動性が悪くなり、作業性が悪くなる。
【0015】(ニ)成分として配合される無機固体潤滑
剤粉末は、プレス時の鉄板のすべりを良くする働きがあ
るが、本発明の注型エポキシ樹脂組成物に配合すること
により、硬化した注型品型を用いたプレス時の耐久性を
大巾に向上させる。本発明の樹脂組成物に(ニ)成分と
して配合される無機固体潤滑剤粉末として好ましいもの
は、二硫化モリブデン、カーボンブラック及びグラファ
イトである。これらの粉末を(イ)成分100重量部に
対して0.1〜10重量部用いる。これらの粉末は鉄粉
と同等以下の粒径、特に鉄粉の平均粒径の1/2以下で
あるものが好ましい。使用量は(イ)成分100重量部
に対して、好ましくは5重量部以下である。(ニ)成分
の量が多すぎると樹脂組成物の粘度が高く、作業性が悪
くなり好ましくない。
【0016】本発明の樹脂組成物には、前記の(イ)〜
(ニ)成分のほかに、必要に応じて種々の成分、例え
ば、鉄粉以外の金属粉、無機質フィラー、消泡剤、沈降
防止剤、カップリング剤、反応性希釈剤、レベリング
剤、潤滑剤、難燃剤、分散剤、密着性付与剤、湿潤剤、
染料、顔料、防錆剤等の種々の添加剤を配合することが
できる。
【0017】本発明の組成物は、必須成分としての前記
の(イ)〜(ニ)成分、及び必要に応じて添加する添加
剤を適宜に混合し、例えばニーダーロール、ミキサーな
どを使用して混練することにより調製される。通常、予
め(イ)、(ハ)及び(ニ)成分を混練した混合物を調
整し、注型時に、これに(ロ)成分を加えて均一に混練
する。本発明のエポキシ樹脂組成物を、所望の型に流し
込み、室温で1日程度放置することにより硬化して、エ
ポキシ樹脂注型品を得る。
【0018】
【実施例】以下に、実施例及び比較例をあげて本発明に
ついてさらに詳述する。 実施例1 ビスフェノールFジグリシジルエーテル100重量部、
海綿鉄粉(平均粒径40μm、粒径44μm以下の微粉
末含有量72重量%)380重量部、二硫化モリブデン
粉(平均粒径1μm)3重量部をニーダーで混合して得
た混合物の貯蔵安定性は表1に示すとおりであった。
【0019】この混合物100重量部に、硬化剤として
市販の液状ポリアミノアミド(富士化成工業株式会社商
品名 トーマイド2500)13重量部を加え、均一に
混合してエポキシ樹脂組成物とした。この組成物を、深
さ5mmの硬度試験用型枠、及び、直径8cm、厚さ1
cmのプレス評価用モデル成形型(コーナー部のR値
2.25mm)に注入し、室温で2日間放置して硬化さ
せ、注型品とした。得られた注型品について下記の方法
で硬度及びプレス耐久性の試験をし、評価した。その結
果は表1に示すとおりであった。
【0020】 硬度の試験方法 ショアーD硬度計により型の表面硬度を測定する。 プレス耐久性の試験方法 厚さ0.8mmの鋼板をプレスし、モデル型のコーナー
部の摩耗をR−ゲージで測定し、初期のR値2.25m
mが2.50mmに変化するまでのプレス回数を測定す
る。
【0021】実施例2 実施例1において、二硫化モリブデン粉3重量部の代り
にカーボンブラック粉(平均粒径1μm以下)2重量部
用いた他は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂混合物及
び組成物を調製した。この混合物及び組成物を用い実施
例1と同様の試験をした。
【0022】実施例3 実施例1において、ビスフェノールFジグリシジルエー
テルの代りにビスフェノールADジグリシジルエーテル
を同量用いる他は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂混
合物及び組成物を調製し、これを用いて実施例1と同様
の試験をした。
【0023】実施例4 実施例1において、用いた硬化剤を、市販の液状複素環
式変性アミン(油化シェルエポキシ株式会社商品名 エ
ポメート B−002)14重量部に変える他は実施例
1と同様にしてエポキシ樹脂混合物及び組成物を調製
し、これを用いて実施例1と同様の試験をした。
【0024】実施例5 実施例1において、二硫化モリブデン粉3重量部の代り
にグラファイト粉(平均粒径8μm)3重量部用いた他
は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂混合物及び組成物
を調製した。この混合物及び組成物を用いて実施例1と
同様の試験をした。
【0025】比較例1 実施例1において、二硫化モリブデン粉を配合しなかっ
た他は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂混合物及び組
成物を調製し、これを用いて実施例1と同様の試験をし
た。実施例および比較例の試験結果を表1にまとめて示
す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明の注型エポキシ樹脂組成物は、硬
度が高くて、プレス耐久性の良好な硬化物を与えること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(イ)成分、(ロ)成分、(ハ)
    成分、及び(ニ)成分を下記の割合で含有してなる注型
    エポキシ樹脂組成物。 (イ)成分:ビスフェノールFジグリシジルエーテル及
    びビスフェノールADジグリシジルエーテルより選ばれ
    るエポキシ樹脂を30重量%以上含む、25℃における
    粘度が80ポイズ以下の低粘度エポキシ樹脂。 (ロ)成分:室温硬化型液状エポキシ硬化剤;(イ)成
    分100重量部に対し5〜100重量部 (ハ)成分:粒径44μm以下の微粉末を50重量%以
    上含む平均粒径100μm以下の鉄粉;(イ)成分及び
    (ロ)成分の合計量100重量部に対して170〜30
    0重量部 (ニ)成分:無機固体潤滑剤粉末;(イ)成分100重
    量部に対して0.1〜10重量部。
  2. 【請求項2】 無機固体潤滑剤粉末が二硫化モリブデ
    ン、カーボンブラック、及びグラファイトから選ばれる
    ものである請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の注型エポキシ樹脂組成
    物を注型し硬化せしめてなるエポキシ樹脂注型品
JP5685893A 1993-03-17 1993-03-17 注型エポキシ樹脂組成物及び同樹脂注型品 Pending JPH06263967A (ja)

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