JPH0511254Y2 - - Google Patents

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JPH0511254Y2
JPH0511254Y2 JP1983036583U JP3658383U JPH0511254Y2 JP H0511254 Y2 JPH0511254 Y2 JP H0511254Y2 JP 1983036583 U JP1983036583 U JP 1983036583U JP 3658383 U JP3658383 U JP 3658383U JP H0511254 Y2 JPH0511254 Y2 JP H0511254Y2
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paper
receiving plate
air
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air blowing
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は枚葉輪転印刷機において印刷後の紙を
排紙のために搬送する紙搬送装置に関するもので
ある。
〔従来技術〕
枚葉輪転印刷機は印刷ユニツトで印刷された紙
を印刷胴から受け取つて排紙位置まで搬送する紙
搬送装置を備えている。
第1図は従来における紙搬送装置の概要側面図
であつて、これを同図に基づいて説明すると、印
刷ユニツトの圧胴1にはこれと同径の排紙胴2が
対接されており、この排紙胴2と同軸上には、左
右一対のスプロケツト3が左右の排紙フレーム4
に、それぞれ近接して軸着されている。また、排
紙フレーム4の前端部には、同じく左右一対のス
プロケツト5が設けられており、同じ側のスプロ
ケツト3,5間にはそれぞれ排紙チエーン6が張
架されている。スプロケツト3,5の回転ととも
に、図に矢印Aで示す方向に走行する左右の排紙
チエーン6間には、爪軸7と爪台軸8とからなる
複数組の爪竿が、一定間隔で支架されており、爪
軸7上と爪台軸8上には、複数個の爪9と爪台1
0とが互に対応してそれぞれ並設されていて、こ
れら爪竿と爪9、爪台10とで紙咥え装置11が
構成されている。紙咥え装置11の爪9はカム機
構で開閉し、爪台10との間で紙12を搬送する
ものであつて、その搬送終端部下方には、咥えか
ら解放されて落下する紙12を積載する紙積台1
3が配設されている。
このように構成された紙搬送装置においては、
排紙チエーン6の走行とともに、紙咥え装置11
の1組が、図に矢印B,Cで示す方向に回転する
圧胴1と、排紙胴2との接触部へ、上方から進入
してきて圧胴1の紙咥え装置と対向すると、紙1
2の咥え替えが行なわれ、この紙12は排紙胴2
の周面に添接されながら、斜め上方に向つて搬送
されたのち、さらに水平方向へ搬送されて咥えか
ら解放される。
このような紙の搬送、排紙動作において紙積台
13上に積載される紙12の揃いを良くするに
は、紙12の搬送速度を低くすることが望ましい
ので、図において明らかなように、排紙胴2が圧
胴1と同径であるのに対し同軸上のスプロケツト
3の基準円形を排紙胴2の径よりも10〜30%小さ
くて紙12を咥える爪先の走行軌跡径を排紙胴2
と同径にしている。こうすることにより、圧胴1
の爪から紙咥え装置11に咥え替えされるときの
紙12の走行速度は印刷速度と同速であり、また
紙12が排紙胴2に巻き付けられている間は同速
であるが、紙咥え装置11が直線運動に入ると紙
12の咥え端の速度が排紙チエーン6と同速に減
速される。ところが、紙12の後半部は高速のと
きの慣性モーメントがあつてそのまゝの速度で搬
送されようとするので、その影響により図に示す
ように紙12がばたつく。さらに紙12を高く積
む高パイル型の排紙装置では、排紙チエーン6が
斜め上方へ走行して水平運動に移るときに紙咥え
装置11が、排紙胴位置のときとは逆の円弧運動
をして紙12を咥える爪先の走行速度が減速され
るので、同じく紙12がばたつく。このような2
箇所での紙あばれにより紙12の印刷面に汚れや
傷が生じたり紙積台13上での紙揃いが著しく低
下したりするという不具合がある。
そこで従来、エアで紙12を吸引して安定させ
たり、エアを吹くことによる負圧で紙12を安定
される技術が提案されたが、いずれもエアを吸つ
たり吹いたりする部材に紙12が接触して傷つく
という欠点があつた。またこれを避けるために紙
ガイド棒を設けたりしたものもあるが、紙12の
こすれを解消することができなかつた。
〔考案の概要〕
本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、排紙チエーンで搬送される紙の走行経路に沿
つて延びる紙受板の裏面にエア源との間をエア供
給管で接続された複数個の筐体を一体形成して紙
幅方向に並設し、各筐体の紙尻側に設けた負圧発
生用エア吹きスリツトへ向つて紙受板表面から傾
斜する底板を備えたエア通路用凹陥部をプレス加
工で紙受板に一体形成することにより、紙を汚し
たり傷つけたりすることなく搬送を安定させて積
載時の紙揃えを良好にした枚葉輪転印刷機の紙搬
送装置を提供するものである。以下、本考案の実
施例を図面に基いて詳細に説明する。
〔実施例〕
第2図ないし第4図は本考案に係る紙搬送装置
の実施例を示し、第2図はこれを実施した印刷機
排紙装置の側面図、第3図は紙受板の断面図とそ
の要部の拡大断面図、第4図は紙受板の第2図D
視左半部の正面図である。図において第1図と同
符号を付したものはこれと同じ構成であるからそ
の説明を省略する。排紙胴2と紙積台13との間
にはエア源としての送風装置21が設けられてお
り、その排気口には上方へ向つて延びるエア供給
管22が接続されている。全体を符号23で示す
ものは、排紙チエーン6の紙搬送径路に沿う緩や
かな円弧状でかつチエーン間隔ほゞいつぱいの板
状に形成された紙受板であつて、図示しないフレ
ームに固定されており、排紙チエーン6の立上が
り上端部から排紙チエーン6に沿つて斜め下方へ
延設されている。すなわち、エア供給管22は、
上下方向に3段と紙幅方向である左右方向に2列
の計6個に分岐されており、各分岐管の先端部は
紙受板23の裏面に3段2列溶着された密閉箱状
の筐体24,25,26に接続されている。これ
らの筐体24,25,26のうち最上段の筐体2
4は、排紙チエーン6の排紙立がり上端部に位置
して設けられており、これには搬送される紙12
の紙尻方向へ風向を指向させたスリツト27が開
口されている。また2段目と3段目との筐体2
5,26は排紙チエーン6の排紙立上がり中央部
と上端部寄りとに設けられており、各筐体25,
26の紙尻側には、負圧発生用エア吹きスリツト
28,29がそれぞれ開口されている。紙受板2
3にはその表面からスリツト28,29に向つて
傾斜する底板を備えた凹陥部としてのエア吹き通
路30,31がプレス加工によつて一体形成され
ており、スリツト28,29から吹き出されたエ
アが吹き通路30,31を通つて紙受板23上を
紙尻方向へ向うように構成されている。すなわ
ち、スリツト28,29は、筐体25,26の紙
尻側の開口端と紙受板23とによつて形成され、
エア吹き通路30,31は、紙受板23に側面視
三角形状にプレス加工によつて一体に形成された
凹陥部の一端と前記筐体25,26の紙尻側の開
口端とを接合することによつて形成される。この
ような3段2列の筐体24,25,26および2
段2列のエア吹き通路30,31の左右外端は最
大紙に対応できるように菊全版用の本実施例では
紙受板23の両端縁から150mm程度内側の線を含
むようにその位置が設定されている。鎖線Lは紙
受板23の幅方向中心線である。符号32,33
で示すものは、紙受板23を図示しないフレーム
に固定するための座であつて上下に2段と左右に
3列の計6個設けられている。
以上のように構成された紙搬送装置の動作を説
明する。排紙チエーン6の走行とともに紙咥え装
置11の1組が図に矢印B,Cで示す方向に回転
する圧胴1と排紙胴2との接触部へ上方から進入
して来て圧胴1の紙咥え装置に対向すると、紙1
2の咥え替えが行なわれ、排紙チエーン6の紙咥
え装置11に咥えられた紙12は、排紙チエーン
6の走行によつて立上がり部を斜め上方へ向つて
搬送される。この紙12は立上がり後半部におい
て紙受板23に沿つて走行するが、この紙12と
紙受板23との間には、第2図bに矢印で示すよ
うに各スリツト28,29からエア吹き通路3
0,31を通つて斜めに紙面へ吹きつけられるの
で、この箇所が負圧となり、紙12が紙受板23
側へ引き寄せられる。しかしそこにはエア層が介
在しているので、紙12が紙受板23に接触する
ことがない。このようにして搬送されることによ
り、紙12はばたついたり紙受板23に接触した
りすることなくたるみが伸ばされた状態で搬送さ
れ、搬送終端部で紙咥え装置11から解放されて
紙積台13上に積載される。このような紙の搬送
においてはエア吹き通路30,31がプレス加工
によつて凹陥状に形成されていることにより、紙
受板23の表面が平坦であるから紙に傷がつくこ
とがなく、またエア吹き通路30,31が紙幅方
向に分割されていることと紙が剛性を有すること
とにより、紙12がエア吹き通路30,31内へ
入り込んで傷つくという虞がない。
なお、本実施例ではエア吹き通路30,31の
三角形状側面を開口した例を示したが、プレス加
工で凹陥部を形成させたのちこの開口部を溶接に
よつて閉塞してもよい。また、本実施例ではエア
吹き通路30,31を備えた筐体25,26を上
下に2段設けた例を示したが1段でもよく、また
紙サイズが大きい場合には3段以上設けてもよ
い。さらに本実施例では筐体24,25,26お
よびエア吹き通路30,31を紙幅方向に2分割
した例を示したが3列以上に分割してもよい。こ
の場合、紙サイズが小さいときには外側の筐体2
4,25,26からのエアを切るようにすればよ
い。さらに本考案は排紙チエーン6がスプロケツ
ト3から離れる箇所である立上り始端部にも同様
に実施することができる。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば枚葉輪転印刷機の紙搬送装置において、排紙
チエーンで搬送される紙の搬送径路に沿つて延び
る紙受板の裏面にエア源との間をエア供給管で接
続された複数個の筐体を一体形成して紙幅方向に
並設し、各筐体の紙尻側に設けた負圧発生用エア
吹きスリツトへ向つて紙受板表面から傾斜する底
板を備えたエア通路用凹陥部をプレス加工で紙受
板に一体形成することにより、紙の搬送速度が咥
え端と紙尻とで差が生じて紙がたるんだりばたつ
いたりしようとしても、斜めに吹き上げられるエ
アとこれで生じる負圧とで紙受板に接触しない程
度に引寄せられ紙尻方向へ伸ばされるので、紙の
汚れや傷をなくすことができて印刷物の品質を著
しく向上させることができるとともに、排紙後に
積載される紙の端がよく揃い爾後の紙揃え手間が
なくなつて作業能率が向上し、また機械の高速化
を計ることができる。ことに、紙受板の表面から
突出するものがなく表面がきわめて平坦であるか
ら、紙が汚れたり傷ついたりする虞が全くなく、
また、エア吹き通路が紙幅方向に分割されており
紙が剛性を有していることにより紙がエア吹き通
路内へ入り込むことがなく紙の損傷を防止するこ
とができる。また、紙受板にプレス加工によつて
一体に形成された凹陥部の一端と筐体の紙尻側の
開口端とを接合することによつてエア吹きの通路
を形成したから、簡単な構造でエア損失が少ない
エア供給系が形成できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来における枚葉輪転印刷機の紙搬送
装置の概要側面図、第2図ないし第4図は本考案
に係る枚葉輪転印刷機の紙搬送装置の実施例を示
し、第2図はこれを実施した印刷機排紙装置の側
面図、第3図は紙受板の断面図とその要部の拡大
断面図、第4図は紙受板の第2図D視左半部の正
面図である。 6……排紙チエーン、12……紙、21……送
風装置、22……エア供給管、23……紙受板、
25,26……筐体、28,29……エア吹きス
リツト、30,31……エア吹き通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 排紙チエーン6で搬送される紙の走行径路に沿
    つて延びる紙受板23を設け、この紙受板の裏面
    にエア源21との間をエア供給管22で接続され
    た複数個の筐体25を紙幅方向に並設するととも
    に、これら筐体の紙尻側の開口端と紙受板23と
    によつて負圧発生用エア吹きスリツト28を形成
    し、前記紙受板23にその表面から前記スリツト
    28に向かつて傾斜する底板を備えた側面視三角
    形状のエア通路30用の凹陥部をプレス加工によ
    つて一体に形成し、この凹陥部の一端と前記筐体
    25の紙尻側の開口端とを接合したことを特徴と
    する枚葉輪転印刷機の紙搬送装置。
JP3658383U 1983-03-14 1983-03-14 枚葉輪転印刷機の紙搬送装置 Granted JPS59142256U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3658383U JPS59142256U (ja) 1983-03-14 1983-03-14 枚葉輪転印刷機の紙搬送装置

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JP3658383U JPS59142256U (ja) 1983-03-14 1983-03-14 枚葉輪転印刷機の紙搬送装置

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Publication Number Publication Date
JPS59142256U JPS59142256U (ja) 1984-09-22
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JP3658383U Granted JPS59142256U (ja) 1983-03-14 1983-03-14 枚葉輪転印刷機の紙搬送装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3779545A (en) * 1971-07-14 1973-12-18 Roland Offsetmaschf Delivery arrangement

Patent Citations (1)

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US3779545A (en) * 1971-07-14 1973-12-18 Roland Offsetmaschf Delivery arrangement

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