JP4468499B2 - シート状物搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、枚葉輪転印刷機の排紙部において印刷されたシート状物を搬送するシート状物搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
枚葉輪転印刷機には、印刷ユニットで印刷された紙を印刷胴から受け取って排紙位置まで搬送して紙積台上に排紙する排紙装置が備えられている。この排紙装置には、印刷ユニットの圧胴に対接されこの圧胴と同径の排紙胴が設けられ、この排紙胴と同軸上には、左右一対のスプロケットが左右の排紙フレームに近接して軸着されている。排紙フレームの前端部には、同じく左右一対のスプロケットが設けられており、これら前後のスプロケット間には左右一対の排紙チェーンが張架されている。
【0003】
これら左右の排紙チェーン間には、爪軸と爪台軸とからなる複数組の爪竿が一定の間隔で支架されており、爪軸上と爪台軸上には、複数個の爪と爪台とが互いに対応してそれぞれ軸線方向に並べられ、これら爪と爪台とでくわえ爪装置が構成されている。このくわえ爪装置の爪は爪台とで紙をくわえて搬送し、その搬送終端部の下方には、カム機構によってくわえから解放されて落下する紙を積載する紙積台が設けられている。このように構成された枚葉輪転印刷機の排紙装置には、排紙チェーンの下側に排紙チェーンに沿うようにガイド板が設けられている。このガイド板は鉄板によって形成され左右の排紙チェーン間に延在するように設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のシート状物搬送装置においては、両面印刷された紙が搬送された場合には、印刷された裏面がガイド板に摺接して、傷やこすれによる痕跡が発生する。これを防止するために、ガイド板と搬送される紙との間に、印刷された紙の裏面の非画線部に対応するように複数本のガイド棒が設けられており、このガイド棒によって紙を受けることによって、紙の裏面の印刷面がガイド板に摺接しないようしている。しかしながら、非画線部が少ない場合には、ガイド棒間の間隔が大きくなるため、ガイド棒による紙受けが不安定になるだけではなく、ガイド棒間で紙の弛みが発生する。このため、この弛み部がガイド板に摺接することがあり、傷やこすれによる痕跡を完全に無くすことができなかった。
【0005】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、傷やこすれによる痕跡の発生を抑え、印刷品質の向上を図ったシート状物搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係るシート状物搬送装置は、印刷されたシート状物を排紙胴のくわえ爪装置に受け渡し、シート状物をガイド部材に沿って排紙部に搬送するシート状物搬送装置において、前記シート状物の搬送経路を挟んで前記ガイド部材と反対側に、前記シート状物の走行方向と反対方向に流れ、負圧を発生させることにより、シート状物を前記ガイド部材から離反させるエアを吐出するエア吐出手段を設けたものである。
したがって、エアによって、シート状物の上方にエア層が形成され、シート状物のばたつきや弛みが防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係るシート状物搬送装置が適用された枚葉輪転印刷機の排紙部の概略を示す側面図、図2は同じく要部の側面図、図3は図2におけるIII 矢視図である。
図1において、全体を符号1で示すものは、枚葉輪転印刷機の排紙装置であって、この排紙装置1は、互いに対向する左右一対の排紙フレーム2,2(一方は図示せず)で全体を支持するように構成されている。3は印刷ユニット(図示せず)の圧胴であって、この圧胴3にはこれと同径の排紙胴4が対接され、この排紙胴4と同軸上には、左右一対のスプロケット5,5(一方のスプロケット5は図示せず)が左右の排紙フレーム2,2に近接して軸着されている。
【0008】
6は排紙フレーム2,2の前端部に回転自在に支持された左右一対のスプロケット(一方のスプロケット6は図示せず)であって、これらスプロケット6,6と上述したスプロケット5,5間には、左右一対の排紙チェーン7,7が張架されている。スプロケット5,6の回転にともなって、図中矢印A方向に走行する左右の排紙チェーン7,7間には、爪軸9と爪台軸10からなる複数組の爪竿が、排紙チェーン7の走行方向に一定の間隔で支架されている。
【0009】
爪軸9と爪台軸10上には、図示を省略した複数個の爪と爪台とが互いに対向するようにして軸線方向に並べられてくわえ爪装置8を構成している。このくわえ爪装置8の爪は、図示を省略したカム機構によって開閉し、爪台との間でシート状物としての紙11をくわえて搬送するように構成され、その搬送終端部の下方には、くわえから解放されて落下する紙11を積載する紙積台12が設けられている。
【0010】
図2において、14,15は上下のチェーンガイドであって、複数の固定金具を介して上下に対向するようにして左右の排紙フレーム2,2にボルト16によって固定されている。これら上下のチェーンガイド14,15は、上述した排紙チェーン7を挟むようして、左右の排紙チェーン7,7の矢印A方向の走行を案内するように構成されている。18は鉄板によって形成されたガイド板であって、排紙チェーン7の下方に排紙チェーン7に沿うようにして設けられている。
【0011】
19はガイド棒であって、排紙チェーン7とガイド板18との間であって、両面印刷された紙の裏面の非画線部に対応した位置に設けられており、非画線部の位置の変更に対応して紙の幅方向に移動自在となるように支持されている。20はエアを送風するファンであって、排紙チェーン7の走行経路の上部に位置付けられている。21は従来から広く知られている吸引装置であって、くわえ爪装置8のくわえから解放され紙積台12に落下する紙11の搬送速度を減速させるためのものである。22は吸引装置21側にエアを送風するファン、23はフレーム2にヒンジ24を介して開閉自在に支持されたカバーである。
【0012】
このように構成された枚葉輪転印刷機の排紙装置において、排紙チェーン7の走行にともなってくわえ爪装置8の1組が、図1中矢印B,C方向に回転する圧胴3と排紙胴4との対接する上方から進入してきて圧胴3のくわえ爪装置(図示せず)と対向した位置で、紙のくわえ替えが行われる。くわえ替えられた紙11は、走行するくわえ爪装置8によって、斜め上方に向かって搬送され、紙の裏面がガイド棒19に摺接しながら案内される。その後、紙積台12の上方まで搬送されると、カム機構(図示せず)によってくわえ爪装置8の爪9aが開き、紙積台12上に積載される。
【0013】
以上説明した排紙ないし紙積装置については、従来から広く使用されている枚葉輪転印刷機の排紙装置と特別変わるところはない。本発明の特徴とするところは、排紙チェーン7を挟んでガイド板18と反対側に多数のエアノズル30を設けた点にある。すなわち、排紙チェーン7を挟んでガイド板18とは反対側になる部位に、支持板25が図3に示すように、ブラケット26を介してボルト27によって左右のフレーム2,2に取り付けられている。この支持板25は、排紙チェーン7に沿うようにして側面視において湾曲形成され、左右の排紙チェーン7,7間の間隔よりもやや小さい幅に形成されている。
【0014】
この支持板25には、紙の幅方向に延在する5本のエア管28が金具29を介して固定され、各エア管28の一端側には、図示を省略したエア供給源が接続されている。また、エア管28には、エア吐出装置としての多数のエアノズル30が設けられており、エア供給源からのエアが、エア管28を介してこれらエアノズル30から吹き出されるように構成されている。エアノズル30は、図2に示すように、排紙チェーン7の走行方向Aと反対方向であって、走行方向Aと略平行となるように指向され、各エア管28に設けられた図示を省略したバルブによって吹き出されるエア31の量が調整できるように構成されている。
【0015】
次に、このような構成の枚葉輪転印刷機の排紙装置における紙の搬送動作を説明する。
圧胴3のくわえ爪装置から排紙チェーン7のくわえ爪装置8へくわえ替えられ斜め上方に向かって搬送された紙11に対して、エアノズル30からエア31が吹き付けられる。このとき、エアノズル30が、排紙チェーン7の走行方向Aと反対方向であって、走行方向Aと略平行となるように指向されていることにより、搬送される紙11の上方に走行方向Aと反対方向に流れるエアの層が形成される。したがって、搬送される紙11は、このエアの層によって、紙11のばたつきが防止されて、紙11の紙尻のあばれが低減される。また、紙尻がエア31によって矢印Aと反対方向に引っ張られので、紙11全体が緊張し、紙11のばたつきが防止されて、紙11の紙尻のあばれが低減される。
【0016】
また、エア31が紙11の走行方向Aと反対方向に吹き出され、紙11の上方が支持板25によって密閉状態になっていることにより、紙11と支持板25との間に、大気圧よりも低い状態が形成されるので、負圧が発生し、紙11が浮き上がるようにして搬送される。したがって、搬送中における紙11のガイド棒19間における弛みが矯正され、ガイド板18に摺接するのが防止されるので、紙11の裏面の印刷面に傷やこすれによる痕跡が付くのを防止できる。
【0017】
なお、本実施の形態においては、エアノズル30を排紙胴4と吸引装置21との立ち上がり部に設けたが、複数の紙積台12を紙の搬送方向に備えた場合には、紙積台12間に設けてもよい。また、紙11に搬送する例を示したが、印刷可能なシート状物であればよい。また、エア管28にエア吐出装置としてのエアノズル30を設けたが、エアノズル30を設けることなくエア管30にエア吐出用の孔を設けてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シート状物の裏面の印刷面に傷やこすれによる痕跡が付くのを防止できるので、印刷品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート状物搬送装置が適用された枚葉輪転印刷機の排紙部の概略を示す側面図である。
【図2】 本発明に係るシート状物搬送装置の要部の側面図である。
【図3】 図2におけるIII 矢視図である。
【符号の説明】
1…枚葉輪転印刷機の排紙部、7…排紙チェーン、8…くわえ爪装置、11…紙、18…ガイド板、19…ガイド棒、25…支持板、30…エアノズル、31…エア。
Claims (2)
- 印刷されたシート状物を排紙胴のくわえ爪装置に受け渡し、シート状物をガイド部材に沿って排紙部に搬送するシート状物搬送装置において、
前記シート状物の搬送経路を挟んで前記ガイド部材と反対側に、前記シート状物の走行方向と反対方向に流れ、負圧を発生させることにより、シート状物を前記ガイド部材から離反させるエアを吐出するエア吐出手段を設けたことを特徴とするシート状物搬送装置。 - 前記エア吐出手段がエアノズルまたはエア吐出用の孔を有し、これらのエアノズルおよびエア吐出用の孔がシート状物の走行方向と反対方向であって、走行方向と平行または平行な状態からわずかに走行方向へ傾くように指向していることを特徴とする請求項1記載のシート状物搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27811298A JP4468499B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | シート状物搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27811298A JP4468499B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | シート状物搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000103558A JP2000103558A (ja) | 2000-04-11 |
JP4468499B2 true JP4468499B2 (ja) | 2010-05-26 |
Family
ID=17592801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27811298A Expired - Lifetime JP4468499B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | シート状物搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4468499B2 (ja) |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP27811298A patent/JP4468499B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000103558A (ja) | 2000-04-11 |
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