JP3964304B2 - シート状物案内装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばシート状物に印刷を施す印刷機やコーティングを施すコーティング機等に設けられ、搬送されるシート状物を安定した状態で搬送させるシート状物案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば4色等の多色枚葉印刷機では、図13に示すように、給紙部100 と排紙部101 との間の印刷部102 において、各印刷ユニット103a〜103d間に渡胴(中間胴)104 が配置されており、シート状物としての印刷紙は前ユニットの圧胴105 から渡胴104 を経て、次ユニットの圧胴105 へと図示しない爪装置(紙くわえ装置)を介して移動する。薄紙対応の印刷機では前記渡胴104 としてシリンダ形状の胴が採用されているが、厚紙対応の印刷機ではスケルトン胴が採用されており、コシの強い厚紙が大きく曲げられることがないように工夫されている。
【0003】
ところで近年、薄厚兼用の印刷機が求められるようになり、スケルトン構成での薄厚兼用の印刷機が現れてきた。この印刷機の弱点は前述したことから解るように薄紙に対してである。コシのない薄紙はシリンダーに支えられることがないため暴れることになり、印刷障害を発生するようになるのである。これは、シート状物にコーティングを施すコーティング機においても同様で、シート状物が薄物であればコーティング不良を発生する不具合がある。そのため、従来では、搬送されるシート状物を安定させて印刷障害やコーティング不良を防止するために、圧胴へシート状物を渡すスケルトン胴として構成された渡胴に沿って各種のシート状物案内装置(図13のシートガイド装置106 参照)が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したシート状物案内装置では、案内部材先端と受渡し位置との間の案内部材で案内されない区域において搬送されるシート状物を安定させることができず、具体的には下記のような現象が生じる。
【0005】
印刷されたシート状物としての印刷紙は圧胴から渡胴へと受け渡されていくが、印刷紙が渡胴にくわえ替えられてから徐々にあばれが大きくなり、印刷品質に重大な影響を与えることがわかってきた。この紙あばれを抑えるために、図12に示すように、圧胴105 の上方から吐出ノズル107 よりエアーを吹いて紙あばれを抑えることが考えられるが、この印刷紙Wの尻側にエアーを吹いてしまうと、印刷紙Wの尻側で紙あばれを発生してしまう虞があった。
【0006】
そこで本発明は、案内部材先端と受渡し位置との間の案内部材で案内されない区域において搬送されるシート状物のばたつきやあばれを抑えるとともに、シート状物のコスレやキズを防止するシート状物案内装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための、本発明に係るシート状物案内装置は、
シート状物を保持して搬送する搬送胴と、
前記搬送胴から受け取ったシート状物を保持して搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されるシート状物を案内する案内部材と、
前記搬送胴から前記搬送手段へシート状物を受け渡す受渡し位置に対してシート状物搬送方向下流側におけるシート状物と搬送胴との間の空気を吸引する吸引手段と、を備えたシート状物案内装置において、
前記吸引手段は、搬送されるシート状物により閉塞されない位置に吸引孔を備えると共に、
前記案内部材のシート状物搬送方向上流側の先端部に、シート状物の幅方向へ前記搬送胴におけるくわえ爪の通過を許容し得る間隔をおいて案内部を並設し、
前記案内部の最先端部に前記吸引孔を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、
前記搬送手段からシート状物を受け取り当該シート状物を搬送する下流側の搬送胴を備え、
前記案内部材のシート状物搬送方向下流側の先端部に、前記搬送手段から前記下流側の搬送胴へシート状物を受け渡す下流側受渡し位置に対してシート状物搬送方向上流側におけるシート状物と前記下流側の搬送胴との間の空気を吸引する下流側吸引孔を設け、
前記下流側吸引孔は搬送されるシート状物により閉塞されない位置に設けられていることを特徴とする。
また、
前記案内部材のシート状物搬送方向下流側の先端部に、シート状物の幅方向へ前記下流側の搬送胴におけるくわえ爪の通過を許容し得る間隔をおいて下流側の案内部を並設し、
前記下流側の案内部の最先端部に前記下流側吸引孔を設けたことを特徴とする
また、
前記下流側受渡し位置に対するシート状物搬送方向下流側において前記下流側の搬送胴により搬送されるシート状物に対してエアを吐出する第2案内装置を設けたことを特徴とする。
また、
前記第2案内装置は、シート状物に対してほぼ直交方向にエアを吐出すると共に前記下流側の搬送胴によるシート状物搬送方向と反対方向にエアを吐出すること特徴とする
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシート状物案内装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
[第1実施例]
図1は本発明の第1実施例を示す多色枚葉印刷機の要部側面図、図2は同じく第1案内装置(案内部材)の平面図、図3は同じく図1のA部拡大図、図4は同じく図1のB部拡大図、図5は同じく図1のC部拡大図、図6は同じく案内プレートの構造説明図で同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は断面図、図7は同じくエア吹き装置の拡大側面図、図8は同じくエア吹き装置の拡大平面図、図9は同じく印刷紙Wの受け渡し位置P2における案内部材の作用説明図、図10は同じく印刷紙Wの受け渡し位置P1における案内部材の作用説明図である。
【0012】
図1に示すように、4色等の多色枚葉印刷機の印刷部では、ベッド1上に立設された左,右両フレーム2間に上流側の圧胴(搬送胴)3aと下流側の圧胴(搬送胴)3bが回転可能に支持されると共に、これら圧胴3a,3b間にスケルトン胴からなる搬送手段としての渡胴4が同じく回転可能に支持されている。これら圧胴3a,3bと渡胴4には、シート状物としての印刷紙W(図9及び図10参照)を保持する爪装置(紙くわえ装置)5がそれぞれ装備される。尚、図1中6は各圧胴3a,3bに対接する印刷胴としてのゴム胴である。
【0013】
前記渡胴4の下方には、印刷紙Wの流れ方向(シート状物搬送方向)の上、下流側の印刷紙Wの受け渡し位置P1,P2間に亙って、搬送される印刷紙Wを案内する案内部材としての第1案内装置7Aが設けられると共に、前記下流側の印刷紙Wの受け渡し位置P2の上方には、前記下流側の圧胴3bによって搬送される印刷紙Wを案内する第2案内装置7Bが設けられる。
【0014】
前記第1案内装置7Aは、図2乃至図4に示すように、印刷紙Wの流れ方向に二分割されて前記上、下流側の印刷紙Wの受け渡し位置P1,P2間の大半に亙って展設されたエア吐出ダクト8a,8bの開放された上面を覆う案内プレート15a,15bと、上流側の印刷紙Wの受け渡し位置P1の近傍に配設された板状ガイド22bと、下流側の印刷紙Wの受け渡し位置P2の近傍に配設された板状ガイド22aとを備える。
【0015】
前記エア吐出ダクト8a,8bは、それぞれ外端側において、左,右両フレーム2間に架設されたステー10a,10bにホルダー11a,11b及びブロック12a,12bを介してそれぞれ支持されると共に、内端同士が、図5に示すように、それぞれのバー13a,13b間においてボルト14で結合される。
【0016】
前記案内プレート15a,15bは渡胴4の爪装置5の移動軌跡Sに沿った円弧状板からなり、図6にも示すように、その案内面に沿って中心対称に左右に(印刷紙Wの紙幅方向に)エアが流れるように開口されたエア噴出孔16が多数形成される。
【0017】
そして、前記エア吐出ダクト8a,8bの内部には、配管17a,17b及び集合配管18を介して機外のブロアポンプ19からの加圧エアが供給されるようになっている。
【0018】
前記前後一対のステー10a,10b間には、前記案内プレート15a,15bの両側に位置してサブフレーム20a,20bがそれぞれ架設され、このサブフレーム20a,20bの前端間と後端間にバー21a,21bがそれぞれ架設される。これらバー21a,21bの下面側にエア吸引ダクト9a,9bの上面部が固定される。
【0019】
前記バー21aの上面部には、前記印刷紙Wの受け渡し位置P2に対して印刷紙Wの搬送方向上流側でかつ可及的に前記印刷紙Wの受け渡し位置P2に近接するようにして印刷紙Wの紙幅方向に延びる板状ガイド22aが固定される。この板状ガイド22aの印刷紙Wの受け渡し位置P2側の端部は櫛状(櫛形)に形成されており、案内部としての案内面22a1 が印刷紙Wの紙幅方向に所定の間隔をおいて並設されている。この間隔は板状ガイド22aの印刷紙Wの受け渡し位置P2側の端部に設けられた切欠き27aであり、下流側の圧胴3bの爪装置5の軸方向に並設され圧胴3bの周面から突出する複数のくわえ爪がこの板状ガイド22aに干渉せずに通過し得るようにくわえ爪に対応した位置に設けられている。
【0020】
一方、前記バー21bの上面部には、前記印刷紙Wの受け渡し位置P1に対して印刷紙Wの搬送方向下流側でかつ可及的に前記印刷紙Wの受け渡し位置P1に近接するようにして印刷紙Wの紙幅方向に延びる板状ガイド22bが固定される。この板状ガイド22bの印刷紙Wの受け渡し位置P1側の端部は櫛状(櫛形)に形成されており、案内部としての案内面22b1 が印刷紙Wの紙幅方向に所定の間隔をおいて並設されている。この間隔は板状ガイド22bの印刷紙Wの受け渡し位置P1側の端部に設けられた切欠き27bであり、上流側の圧胴3aの爪装置(図示せず)の軸方向に並設され圧胴3aの周面から突出する複数のくわえ爪がこの板状ガイド22bに干渉せずに通過し得るようにくわえ爪に対応した位置に設けられている。
【0021】
また、印刷紙Wの搬送方向下流側の板状ガイド22aには、切欠き27aの側面及び底面を除く先端面、すなわち、案内面22a1 の先端面22a2 に開口する吸引孔23が印刷紙Wの紙幅方向に多数形成され、これら吸引孔23はバー21aとエア吸引ダクト9aの上面とに当該吸引孔23に対応してそれぞれ形成された長孔24及び孔9a1 を介してエア吸引ダクト9aの内部に連通している(図3参照)。
【0022】
一方、印刷紙Wの搬送方向上流側の板状ガイド22bには、切欠き27bの側面及び底面を除く先端面、すなわち、案内面22b1 の先端面22b2 に開口する吸引孔23が印刷紙Wの紙幅方向に多数形成され、これら吸引孔23はバー21bとエア吸引ダクト9bの上面とに当該吸引孔23に対応してそれぞれ形成された長孔24及び孔9b1 を介してエア吸引ダクト9bの内部に連通している(図4参照)。
【0023】
そして、前記エア吸引ダクト9a,9bの内部は、配管25a,25bと26a,26b及び集合配管28を介して機外のバキュームポンプ29に連通・接続されている。
【0024】
前記第2案内装置7Bは、図7及び図8に示すように、左,右両フレーム2間にL字ブラケット30a,30b等の支持部材を介して印刷紙Wの流れ方向と紙幅方向に多数形成された吐出孔31a付きのエア吐出ダクト31と同じく印刷紙Wの紙幅方向に多数の吐出ノズル33を有するエア吐出パイプ32とがそれぞれ架設されてなる。
【0025】
そして、前記エア吐出ダクト31とエア吐出パイプ32に配管34a,34bを介してそれぞれ供給される機外のブロアポンプ35からの加圧エアを、前記吐出孔31a及び吐出ノズル33を介して、印刷紙Wの受け渡し位置P2に対して印刷紙Wの流れ方向下流側における下流側の圧胴3bの周面に向けて、印刷紙Wの印刷面に対してほぼ直角方向と印刷紙Wの流れ方向とは反対方向に吹き付けるようになっている。尚、図7中の符号36は配管34bに設けられブロアポンプ35から吐出ノズル33へ加圧エアを供給/停止させるバルブである。
【0026】
このように構成されるため、例えば薄紙の印刷紙Wが前印刷ユニットの圧胴3aから渡胴4を経て次印刷ユニットの圧胴3bへ爪装置5を介して搬送される際には、先ず、板状ガイド22bの先端と印刷紙Wの受け渡し位置P1との間の案内部材で案内されない区域においては、板状ガイド22bの先端面22b2 に開口した吸引孔23を通して、前記区域の空気を直接吸引することにより、この区域に強い負圧を発生させることができる。これにより、図10に示すように、渡胴4の爪装置5にくわえ換えされて搬送される印刷紙Wはくわえ側から順次圧胴3aの周面側に引寄せられて案内プレート15b上を移動することになり、印刷紙Wのばたつきやあばれが抑えられ、印刷障害が防止される。
【0027】
次に、案内プレート15a,15b上では、当該案内プレート15a,15bのエア噴出孔16から噴出して印刷紙Wの中央から両側縁に向かう紙幅方向に流れる加圧エア(図6の(c)中の矢印参照)により、印刷紙Wは案内プレート15a,15bの案内面側に吸引されて当該案内面に沿って安定した状態で搬送される。即ち、スケルトン胴からなる渡胴4によりコシのない印刷紙Wが暴れて印刷障害を発生することが回避されるのである。
【0028】
次に、板状ガイド22aの先端と印刷紙Wの受け渡し位置P2との間の案内部材で案内されない区域においては、板状ガイド22aの先端面22a2 に開口した吸引孔23を通して、前記区域の空気を直接吸引することにより、この区域に強い負圧を発生させることができる。これにより、図9に示すように、搬送される印刷紙Wを圧胴3bの周面に引寄せて印刷紙Wのばたつきやあばれを抑えることができ、印刷障害が防止される。
【0029】
そして、本実施例では、印刷紙Wにより吸引孔23が閉塞されることがない板状ガイド22a,22bの最先端部から吸引するので、印刷紙Wが強く板状ガイド22a,22bの案内面22a1 ,22b1 に接触することがなく、印刷紙Wのコスレやキズが防止される。さらに、板状ガイド22a,22bが案内機能と吸引機能を兼用することにより部品点数を減らすことができる。また、図12に示したように、印刷紙Wの尻側にエアーを吹かないため、印刷紙Wの尻側で紙あばれを発生することはない。
【0030】
また、前記板状ガイド22a,22bの先端部には、印刷紙Wの紙幅方向に所定の間隔をおいて切欠き27a,27bが多数形成されて、圧胴3a,3bの爪装置5のくわえ爪等との干渉が回避されるようになっているので、前記くわえ爪等に対応しない板状ガイド22a,22bの先端部分をそれだけ印刷紙Wの受渡し位置P1,P2近傍に延ばすことができ、前記案内プレート15a,15bで案内されない区域を可及的に狭くすることができる。そして、板状ガイド22a,22bの先端と印刷紙Wの受け渡し位置P2,P1との間との前述した区域においては、この区域の空気が吸引孔23を通して確実に吸引されるので、印刷紙Wの搬送がより安定する。
【0031】
最後に、印刷紙Wの受渡し位置P2を印刷紙Wが過ぎると、第2案内装置7Bのエア吐出ダクト31の吐出孔31aとエア吐出パイプ32の吐出ノズル33とから印刷紙Wの流れ方向に所定の長さを有して噴出される加圧エアにより、印刷紙Wは圧胴3bの周面に密着してばたつきやあばれが抑えられ、印刷障害が防止される。また、バルブ36を操作して吐出ノズル33からのエアを厚紙のときに噴出させるようにし、薄紙のときに停止させるようにすることが望ましい。これにより、厚紙のときにはエア吐出ダクト31の吐出孔31aとエア吐出パイプ32の吐出ノズル33とのエアにより強いエアで印刷紙Wを圧胴3bの周面に押えつけてばたつきやあばれを抑えることができる。薄紙のときにはエア吐出ダクト31の吐出孔31aのみから加圧エアが噴出されるので、印刷紙Wは圧胴3bの周面に均一に押圧される。例えば吐出ノズル33からのエア噴流による局部的な加圧によるしわなどが発生しない。
【0032】
また、案内プレート15a,15bの案内面に沿う吐出エアにより、印刷紙Wは大きなばたつきやあばれが抑えられた状態で板状ガイド22aと印刷紙Wの受け渡し位置P2との間の区域に搬送されるので、吸引孔23によるエア吸引の効率が向上し、より安定した搬送を行うことができ、これによって第2案内装置7Bの加圧エアによる印刷紙Wの圧胴3bへの密着効果が飛躍的に向上して印刷障害の発生や印刷紙Wのコスレ・キズが防止される。
【0033】
[第2実施例]
図11は本発明の第2実施例を示す多色枚葉印刷機の要部側面図である。
【0034】
これは、夫々爪装置5を備えた最終印刷ユニットの圧胴3nと排紙部の排紙胴40との印刷紙Wの受渡し位置P3の近傍の案内プレート15c及びエア吐出ダクト8c(第1実施例と同様に左,右両フレーム2間に架設されたステー10cにホルダー11c及びブロック12cを介して支持される)で案内されない区域に、第1実施例と同様の構成の板状ガイド22cを配設した例である。
【0035】
つまり、前記板状ガイド22cには、案内面22c1 の先端面22c2 に開口する吸引孔23が印刷紙Wの紙幅方向に多数形成され、これら吸引孔23はバー21cとエア吸引ダクト9cの上面とに当該吸引孔23に対応してそれぞれ形成された長孔24及び孔9c1 を介してエア吸引ダクト9cの内部に連通している。そして、前記エア吸引ダクト9cの内部は、配管25c等を介して機外のバキュームポンプに連通・接続されているのである。
【0036】
これによれば、板状ガイド22cの先端と印刷紙の受け渡し位置P3との間の案内部材で案内されない区域においては、板状ガイド22cの先端面22c2 に開口した吸引孔23を通して、前記区域の空気を直接吸引することにより、この区域に強い負圧を発生させることができる。これにより、第1実施例と同様に、排紙胴40の爪装置5にくわえ換えされて搬送される印刷紙はくわえ側から順次圧胴3aの周面側に引寄せられて案内プレート15c上を移動することになり、印刷紙のばたつきやあばれが抑えられ、印刷障害が防止される。
【0037】
尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、板状ガイドは印刷紙の紙幅方向にわたり切欠きのないフラットな先端面を有する構成でも良い。また、板状ガイドに代えて棒状ガイドが印刷紙の紙幅方向に複数個並設されている構成でも良い。また、板状ガイドや棒状ガイドの最先端部が半球状,円弧状になっている構成でも良い。また、板状ガイドは、切欠きを有する一枚板でなく、先端部が短冊状の複数の板で構成されても良い。また、搬送手段としてスケルトン胴に限定されず、シート状物を支える周面を有するシリンダー形状の胴でも良い。また、搬送胴は圧胴に限定されず、くわえ爪装置等のシート状物を保持する手段を有するゴム胴でも良い。また、シート状物を保持する手段はくわえ爪に限定されず吸着パッドなどでも良い。また、シート状物が印刷紙ではなくフィルムでも良い。また、本発明はシート状物に対してコーティングを施すコーティング機に適用しても同様の効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、シート状物を保持して搬送する搬送胴と、前記搬送胴から受け取ったシート状物を保持して搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシート状物を案内する案内部材と、前記搬送胴から前記搬送手段へシート状物を受け渡す受渡し位置に対してシート状物搬送方向下流側におけるシート状物と搬送胴との間の空気を吸引する吸引手段と、を備えたシート状物案内装置において、前記吸引手段は、搬送されるシート状物により閉塞されない位置に吸引孔を備えると共に、前記案内部材のシート状物搬送方向上流側の先端部に、シート状物の幅方向へ前記搬送胴におけるくわえ爪の通過を許容し得る間隔をおいて案内部を並設し、前記案内部の最先端部に前記吸引孔を設けたので、案内部材の先端部に開口しエアを吸引する吸引孔から、案内部材先端と受渡し位置との間の案内部材で案内されない区域の空気を直接吸引することにより、この区域に強い負圧を発生させることができ、搬送されるシート状物を搬送胴の周面に引寄せてシート状物のばたつきやあばれを抑えることができ、印刷機やコーティング機に適用した場合にはこのばたつきやあばれにより生ずる印刷障害やコーティング不良を防止することができる。また、シート状物により吸引孔が閉塞されることがない案内部材の先端部から吸引するので、シート状物が強く案内部材に接触することがなく、シート状物のコスレやキズが防止される。さらに、案内機能と吸引機能を兼用することにより部品点数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す多色枚葉印刷機の要部側面図である。
【図2】同じく第1案内装置(案内部材)の平面図である。
【図3】同じく図1のA部拡大図である。
【図4】同じく図1のB部拡大図である。
【図5】同じく図1のC部拡大図である。
【図6】同じく案内プレートの構造説明図で同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は断面図である。
【図7】同じくエア吹き装置の拡大側面図である。
【図8】同じくエア吹き装置の拡大平面図である。
【図9】同じく印刷紙Wの受け渡し位置P2における案内部材の作用説明図である。
【図10】同じく印刷紙Wの受け渡し位置P1における案内部材の作用説明図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す多色枚葉印刷機の要部側面図である。
【図12】エアー吐出の不具合を説明するための4色枚葉印刷機の要部側面図である。
【図13】4色枚葉印刷機の全体側面図である。
【符号の説明】
1 ベッド
2 フレーム
3a,3b 圧胴
4 渡胴
5 爪装置(紙くわえ装置)
6 ゴム胴
7A 第1案内装置
7B 第2案内装置
8a,8b,8c エア吐出ダクト
9a,9b,9c エア吸引ダクト
9a1 ,9b1 ,9c 孔
10a,10b,10c ステー
11a,11b,11c ホルダー
12a,12b,12c ブロック
13a,13b バー
14 ボルト
15a,15b,15c 案内プレート
16 エア噴出孔
17a,17b 配管
18 集合配管
19 ブロアポンプ
20a,20b サブフレーム
21a,21b,21c バー
22a,22b,22c 板状ガイド
22a1 ,22b1 ,22c1 案内面
22a2 ,22b2 ,22c2 先端面
23 吸引孔
24 長孔
25a,25b 配管
26a,26b 配管
27a,27b 切欠き
28 集合配管
29 バキュームポンプ
30a,30b L字ブラケット
31 エア吐出ダクト
31a 吐出孔
32 エア吐出パイプ
33 吐出ノズル
34a,34b 配管
35 ブロアポンプ
36 バルブ
40 排紙胴
P1,P2,P3 印刷紙の受け渡し位置
S 爪装置の移動軌跡
W 印刷紙

Claims (5)

  1. シート状物を保持して搬送する搬送胴と、
    前記搬送胴から受け取ったシート状物を保持して搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されるシート状物を案内する案内部材と、
    前記搬送胴から前記搬送手段へシート状物を受け渡す受渡し位置に対してシート状物搬送方向下流側におけるシート状物と搬送胴との間の空気を吸引する吸引手段と、を備えたシート状物案内装置において、
    前記吸引手段は、搬送されるシート状物により閉塞されない位置に吸引孔を備えると共に、
    前記案内部材のシート状物搬送方向上流側の先端部に、シート状物の幅方向へ前記搬送胴におけるくわえ爪の通過を許容し得る間隔をおいて案内部を並設し、
    前記案内部の最先端部に前記吸引孔を設けたことを特徴とするシート状物案内装置。
  2. 前記搬送手段からシート状物を受け取り当該シート状物を搬送する下流側の搬送胴を備え、
    前記案内部材のシート状物搬送方向下流側の先端部に、前記搬送手段から前記下流側の搬送胴へシート状物を受け渡す下流側受渡し位置に対してシート状物搬送方向上流側におけるシート状物と前記下流側の搬送胴との間の空気を吸引する下流側吸引孔を設け、
    前記下流側吸引孔は搬送されるシート状物により閉塞されない位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート状物案内装置。
  3. 前記案内部材のシート状物搬送方向下流側の先端部に、シート状物の幅方向へ前記下流側の搬送胴におけるくわえ爪の通過を許容し得る間隔をおいて下流側の案内部を並設し、
    前記下流側の案内部の最先端部に前記下流側吸引孔を設けたことを特徴とする請求項記載のシート状物案内装置。
  4. 前記下流側受渡し位置に対するシート状物搬送方向下流側において前記下流側の搬送胴により搬送されるシート状物に対してエアを吐出する第2案内装置を設けたことを特徴とする請求項2記載のシート状物案内装置。
  5. 前記第2案内装置は、シート状物に対してほぼ直交方向にエアを吐出すると共に前記下流側の搬送胴によるシート状物搬送方向と反対方向にエアを吐出すること特徴とする請求項4記載のシート状物案内装置。
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