JPH05112513A - N−メチル−β−アラニンの製造方法 - Google Patents

N−メチル−β−アラニンの製造方法

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JPH05112513A
JPH05112513A JP27243591A JP27243591A JPH05112513A JP H05112513 A JPH05112513 A JP H05112513A JP 27243591 A JP27243591 A JP 27243591A JP 27243591 A JP27243591 A JP 27243591A JP H05112513 A JPH05112513 A JP H05112513A
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JP
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methylaminopropionitrile
beta
alanine
methyl
hydrolysis
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Tomoko Kamashita
知子 鎌下
Masaru Wada
勝 和田
Teruyuki Nagata
輝幸 永田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高収率かつ高品質のN−メチル−β−アラニ
ンを得る。 【構成】 β−メチルアミノプロピオニトリルを反応温
度80℃以下で酸またはアルカリ水溶液中に滴下するこ
とにより加水分解し、N−メチル−β−アラニンを製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、β−メチルアミノプロ
ピオニトリルからN−メチル−β−アラニンを製造する
方法に関する。本発明の目的物であるN−メチル−β−
アラニンは工業用中間体として有用であり、現在、N−
長鎖アシルアミノ酸型界面活性剤の中間体としても注目
されている。
【0002】
【従来の技術】従来、N−メチル−β−アラニンを合成
する方法としては、β−メチルアミノプロピオニトリル
を塩基存在下、還流下にて加水分解する方法が公知であ
る〔ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソ
サエティー(J.Am.Chem.Soc,93,55
48,1971年)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来法で
は、タール化が起こり、収率が上がらないという欠点が
あった。本発明は、上記従来法の欠点を除去したN−メ
チル−β−アラニンの製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために鋭意検討した結果、反応温度によ
って収率が大きく異なり、特に80℃を越えると原料の
β−メチルアミノプロピオニトリル、および、得られる
N−メチル−β−アラニンが安定に存在下しないことを
見出した。この知見により、80℃以下という条件下、
β−メチルアミノプロピオニトリルを滴下することによ
り、加水分解反応を行うことでN−メチル−β−アラニ
ンをほぼ定量的収率で得ることに成功し、本発明を完成
させた。
【0005】すなわち、本発明はβ−メチルアミノプロ
ピオニトリルを加水分解し、N−メチル−β−アラニン
を製造する方法において、反応温度80℃以下で添加物
を含む水溶液中にβ−メチルアミノプロピオニトリルを
滴下することにより、反応させることを特徴とするN−
メチル−β−アラニンの製造方法である。
【0006】本発明の方法で使用されるβ−メチルアミ
ノプロピオニトリルはメチルアミンとアクリロニトリル
の付加反応にて製造される。本発明の方法では反応温度
は80℃以下が好ましく、特に50〜70℃が好まし
い。温度が高すぎるとタール化を起こし、また低すぎる
と反応時間が長くなり、実用的ではない。
【0007】本発明の方法で使用される添加物は、酸で
もアルカリでも良く、例えば、希塩酸、希硫酸、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム等、通常
ニトリルの加水分解に用いられるものであれば制限はな
い。使用量はβ−メチルアミノプロピオニトリルに対し
て1乃至5倍モル好ましくは1.1乃至3倍モルであ
る。β−メチルアミノプロピオニトリルの使用形態は何
れでも良いが、好ましくは水溶液である。
【0008】反応は、添加物を含む水溶液中にβ−メチ
ルアミノプロピオニトリルを2時間以上要して滴下する
ことにより行われる。滴下時間が短すぎると残存β−メ
チルアミノプロピオニトリルのタール化が進み好ましく
ない。反応液は常圧、又は減圧下加熱し副生したアンモ
ニアを除き、水溶液の状態で使用するか、更に水分を除
去し、常法により精製を行い、製品又は各種中間体とし
て用いられる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0010】実施例1 30%水酸化ナトリウム水147.0gを70℃まで昇
温し、β−メチルアミノプロピオニトリル水149.0
g(β−メチルアミノプロピオニトリルとして84.1
g)を内温を70℃に保ちながら、4時間で滴下した。
滴下後、70℃にて脱ガスを行い、アンモニアを除去し
た。高速液体クロマトグラフィーによる分析の結果、収
率は99.2%であった。
【0011】比較例1 30%水酸化ナトリウム水147.0gにβ−メチルア
ミノプロピオニトリル水149.0g(β−メチルアミ
ノプロピオニトリルとして84.1g)を還流下、4時
間で滴下した。滴下後、同温度で脱ガスを行い、アンモ
ニアを除去した。高速液体クロマトグラフィーによる分
析の結果、収率は90.5%であった。
【0012】比較例2 30%水酸化ナトリウム水147.0gにβ−メチルア
ミノプロピオニトリル水149.0g(β−メチルアミ
ノプロピオニトリルとして84.1g)を加え、70℃
で4時間反応させた。反応後、同温度で脱ガスを行い、
アンモニアを除去した。高速液体クロマトグラフィーに
よる分析の結果、収率は97.4%であった。
【0013】実施例2 濃塩酸300gを70℃まで昇温し、β−メチルアミノ
プロピオニトリル水149.0g(β−メチルアミノプ
ロピオニトリルとして84.1g)を内温を70℃に保
ちながら、4時間で滴下した。同温度で1時間熟成後、
高速液体クロマトグラフィーによる分析の結果、収率は
99.3%であった。
【0014】実施例3 20%水酸化カリウム水溶液308.6gを80℃まで
昇温し、β−メチルアミノプロピオニトリル水149.
0g(β−メチルアミノプロピオニトリルとして84.
1g)を内温を80℃に保ちながら、4時間で滴下し
た。滴下後、80℃にて脱ガスを行いアンモニアを除去
した。高速液体クロマトグラフィーによる分析の結果、
収率は98.7%であった。
【0015】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来法に比べ、
高収率及び高品質のN−メチル−β−アラニンを得るこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β−メチルアミノプロピオニトリルを加
    水分解し、N−メチル−β−アラニンを製造する方法に
    おいて、反応温度80℃以下で添加物を含む水溶液中に
    β−メチルアミノプロピオニトリルを滴下することによ
    り、反応させることを特徴とするN−メチル−β−アラ
    ニンの製造方法。
JP03272435A 1991-10-21 1991-10-21 N−メチル−β−アラニンの製造方法 Expired - Fee Related JP3107426B2 (ja)

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US5414099A (en) * 1993-09-14 1995-05-09 The Procter & Gamble Company Synthesis of amido acids from carboxylic acids and lactams

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