JPH05111998A - 輪転機における複数料紙の張力制御装置 - Google Patents

輪転機における複数料紙の張力制御装置

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JPH05111998A
JPH05111998A JP27585591A JP27585591A JPH05111998A JP H05111998 A JPH05111998 A JP H05111998A JP 27585591 A JP27585591 A JP 27585591A JP 27585591 A JP27585591 A JP 27585591A JP H05111998 A JPH05111998 A JP H05111998A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、輪転機における複数料紙の張力制
御装置に関し、複数料紙のそれぞれについてその張力値
を適切な値で安定制御することを目的とする。 【構成】 ワリス2、ニッピングローラー3、張力制御
ローラー4及びこれらを制御して複数料紙の張力を制御
する張力演算制御部5を設けるように構成し、張力演算
制御部5が、ワリス2の押圧値及びニッピングローラー
3の押圧値を制御して総合張力値を安定制御し、この後
張力制御ローラー4を制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪転機における複数料
紙の張力制御装置に関し、特に、例えば複数の印刷機等
から構成される輪転機に於いて走行する複数の料紙の張
力を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】巻取紙を料紙として使用し、印刷、折畳
を一貫して行う輪転印刷機では、料紙を縦折するための
三角板(フォーマー)より上流の料紙の走行張力の制御
は、張力制御装置により自動的に行われる。
【0003】従来の複数の印刷機等から成る輪転機にお
いて、フォーマーより上流の料紙の張力の制御装置とし
ては、それぞれの料紙の通過する位置に張力を検出する
張力検出器を設け、それぞれの張力の合計を算出しその
総合張力値に基づき、フォーマー上ドラッグローラーの
ワリスの押圧値とその下流に位置するニッピングローラ
ー間の押圧値を制御して料紙の張力を制御する方式が有
る(以下、第1の方式と呼ぶ)。
【0004】また、他の方式として、それぞれの料紙が
通過する位置に張力検出器と可変速駆動ローラーを設
け、張力変動を検知し可変速駆動ローラーに変速駆動信
号を与えてそれぞれの料紙の張力を制御する方式が有る
(以下、第2の方式と呼ぶ)。
【0005】なお、従来の輪転印刷機における料紙の張
力制御装置は、例えば、特開昭52−136010号公報、特公
昭60−38309号公報等に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の第1の方式は、
複数の重なった料紙をドラッグローラーとワリス間で押
圧し、また二つのニッピングローラー間で押圧すること
で、その接触摩擦力により料紙を引き込む方式である。
この為、全料紙の総合張力値の安定化には役立つ。しか
し、複数の重なったそれぞれの料紙に掛かる接触摩擦力
は一定でないので、個々の料紙が受ける引き込み力が異
なるのに加え、それぞれの料紙の印刷機から送り出され
てフォーマー上に至るまでの経路長がそれぞれ異なるの
で、ガイドローラーのイナーシャや料紙の伸びに影響さ
れ、さらに、接触摩擦抵抗を生むターンバーやベイーウ
インドーを通過する料紙も有るのでそれぞれの張力値は
一定とならない。即ち、ある料紙については張力が低
く、ある料紙については張力が高くなり、個々の料紙に
付いては安定しない。以上のことから、特定の料紙の横
ズレや料紙の断ち切りのバラツキは解消されないという
問題があった。
【0007】また、前述の第2の方式は、それぞれの料
紙毎の独立した張力制御装置が張力変動を検知し、それ
ぞれ独立して制御するもので有り、その下流部にあるワ
リス、ニッピングローラーとは無関係で制御する方式で
ある。このため、可変速駆動ローラーの上流は張力制御
されてもその下流部は制御されないので不安定となり、
料紙の横ズレや料紙の断ち切りのバラツキは解消されな
いという問題があった。
【0008】更に、第1及び第2の方式共に、それぞれ
の張力制御装置に与える張力設定値を料紙幅、料紙位置
が異なる毎にそれぞれ人為的に設定しなければ成らず、
また、この設定が最適でなければ料紙の断紙や料紙の横
ズレ、断ち切りのバラツキが発生し、非常に煩わしいと
いう問題があった。
【0009】ところで、料紙の断ち切りに大きく影響す
る張力は、ワリスの押圧とニッピングローラーの押圧に
よる接触摩擦力によって決まる総合張力で有る。そし
て、本発明者の検討によれば、まず、この総合張力を安
定させ、次に、個々の料紙の張力を安定制御させること
により、個々の料紙の断ち切りを即応性を持って安定制
御できる。ところが、個々の料紙の張力とワリスとニッ
ピングローラーの総合張力は影響し合う関係にある。こ
のため、ワリスの押圧値とニッピングローラーの押圧値
が低すぎると、第2の方式の個々の可変速駆動ローラー
をより強力な張力を発生する装置にしなければ張力は上
がらなくなり、コストアップを招いてしまうことが判っ
た。また、ワリスの押圧値とニッピングローラーの押圧
値が高すぎると、総合張力が高くなる。ところが、第2
の方式の個々の可変速駆動ローラーでは総合張力が高い
ものを落とすことは出来ないことが判った。
【0010】以上のことから、個々の料紙の張力制御と
総合張力制御は独立した制御装置では目的は果たせず両
者が一体と成った張力制御装置が必要であると言える。
また、第1の方式と第2の方式とを単純に併用しても最
適な張力設定操作の煩わしさは解消されず、また最適な
制御は困難であると言える。
【0011】本発明は、複数料紙のそれぞれについてそ
の張力値を適切な値で安定制御することができる輪転機
における複数料紙の張力制御装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は,特許請求の
範囲に記載された構成によって前記の課題を解決、目的
を達成しようとするものである。
【0013】
【作用】本発明による張力制御装置は、張力演算制御部
が、走行する複数の料紙張力を検出するそれぞれの張力
検出器の信号を取り込み、前記信号を加算して総合張力
値を算出し、フォーマー上ドラッグローラーを通過する
料紙枚数よりワリスの押圧値とニッピングローラーの押
圧値を算出して標準押圧値とし、且つ各張力制御ローラ
ーによって得るべき料紙毎の張力値を算出して標準張力
値とし、前記標準張力値の総和である合計張力値と前記
総合張力値とを比較算出してワリス制御部に押圧値の補
正信号を送りワリスの押圧値を制御し、ニッピング制御
部に押圧値の補正信号を送りニッピングローラーの押圧
値を制御し、更に前記各張力検出器の張力信号と標準張
力値とを比較算出してそれぞれの張力制御ローラーの周
速をを制御する。
【0014】更に、本発明による張力制御装置は、印刷
運転毎にそれぞれの張力検出器を接触通過する個々の料
紙の料紙幅、料紙位置が異なることに対応して、それぞ
れの料紙経路上に配置した料紙幅検出器により料紙幅と
位置、料紙の有無を検出し、その信号を張力演算制御部
に送り、そこでフォーマー上ドラッグローラーを通過す
る料紙枚数を割り出し、ワリスの押圧値、ニッピングロ
ーラーの押圧値を算出することにより、ワリスの押圧
値、ニッピングローラーの押圧値を自動設定する。ま
た、個々の料紙幅に対応した張力値を張力演算制御部で
算出し、最適な張力値を設定する。
【0015】
【実施例】本発明の張力制御装置のブロック図を図1に
示す。なお、実際は、複数の料紙毎に張力制御ローラー
が有り、それぞれの料紙の張力を制御するものである
が、説明を容易にするため代表する1つの料紙の張力制
御のためのブロック図を示している。また、図2及び図
4は、制御回路のブロック図である。図3はフォーマー
上ドラッグローラーを通過する料紙の料紙幅の種類と通
過位置の説明図である。図5はワリスとニッピングロー
ラー制御部分を説明するブロック図である。以下、適宜
図2乃至図5を参照しつつ、図1に従って、本発明の張
力制御装置について説明する。
【0016】図1において、フォーマー上ドラッグロー
ラー1の上流に料紙張力を電圧として検出する張力検出
器TP1が設けられる。ここで検出された張力電圧は、
張力検出アンプA1で信号増幅され、A/D変換部A/
Dでデジタル値PTPに変換されて張力演算制御部5に取
り込まれる。
【0017】ここで、図2に示す如く、張力検出器は、
走行する複数料紙のそれぞれの張力を検出するために、
TP1乃至TP16の複数個(ここでは16個)設けら
れる。また、これに対応して、張力検出アンプもA1乃
至A16の複数個設けられる。A/D変換部A/Dのデ
ジタル出力は、入力ポートDI1に入力され、更に、デ
ータバス8を介して中央処理装置(CPU)7に入力さ
れる。中央処理装置7は、図示しない主記憶装置及びこ
の主記憶装置に存在する張力演算制御プログラム等を有
する。
【0018】なお、張力演算制御部5は、中央処理装置
7、入力ポートDI1、出力ポートDO1、データバス
8によって構成される。張力演算制御部5は、所定の処
理によりそれぞれの料紙の標準張力値を求めてデジタル
値Tとして出力する。このデジタル出力Tは、D/A変
換部D/Aにより電圧信号に変換され、インバータ部I
V1の周波数設定入力端子Rに入力される。このインバ
ータ部IV1の出力端子OUTから周波数変換された三
相交流電圧が張力制御モータTM1に供給される。これ
によりこのモータTM1と連動する張力制御ローラー4
の周速が可変回転させられる。また、輪転機の印刷胴に
同期して回転するタコジェネレータPGの発生電圧がイ
ンバータ部IV1の制御端子に入力する。通常は、この
タコジェネレータPGの発生する電圧の入力と張力制御
モータTM1への三相交流電圧の周波数が同期して設定
されているため、料紙走行速度に同期した周速で張力制
御ローラー4が回転している。しかし、D/A変換部D
/Aからの電圧信号をインバータ部IV1の入力端子R
へ可変入力することにより三相交流電圧の周波数を比例
的に可変にできる。即ち、張力制御ローラー4の周速を
料紙走行速度より増速または減速に変更可能である。こ
の結果、その張力制御ローラー4と料紙との間の接触摩
擦力により,走行料紙の張力を変更できる。
【0019】ここで、図2に示す如く、デジタル値T
は、データバス8を介して出力ポートDO1に入力さ
れ、更に、D/A変換部D/Aに入力される。張力制御
モータは、走行する複数料紙のそれぞれの張力を制御
(可変)するために、TM1乃至TM16の複数個(こ
こでは16個)設けられる。これに対応して、インバー
タ部もIV1乃至IV16の複数個設けられ、張力制御
ローラー4も複数個設けられる。
【0020】なお、張力制御ローラー4は、張力検出器
TP1乃至TP16より上流に設けられる。張力制御ロ
ーラー4の周速の制御結果は張力検出器TP1乃至TP
16で検出される。
【0021】料紙幅検出器SE1乃至SE4は、各料紙
毎に料紙の走行経路に臨ませて設けられ、各料紙の料紙
幅を検出する。この料紙幅検出器SE1乃至SE4はフ
ォーマー上ドラッグローラー1より上流の位置、例えば
給紙部(図示せず)に有る巻取紙を検出する位置に設置
しても良く、フォーマー上ドラッグローラー1から給紙
部までの間の任意の位置に設置する事が出来る。
【0022】ここで、料紙幅検出器は、それぞれの料紙
ごとに複数個、例えばSE1乃至SE4の4個が設置さ
れる。この様子を図3に示す。図3に示す様に、最大幅
のA巻は全幅位置に、中間の幅のC巻はC1とC2の2
個所の位置に、最小幅のD巻はD1とD2とD3の3個
所の位置にそれぞれ掛かるので、料紙幅検出器SE1乃
至SE4の4個の料紙幅検出器により料紙の有無と料紙
の幅を検出する。例えば、SE1乃至SE4の全てが検
出有りならばA巻と判定できる。また、SE1、SE2
のみ検出有りならばD巻であり、且つフォーマーF1側
の位置であると判定できる。また、SE2、SE3、S
E4が検出有りならばC巻であり、フォーマーF2の全
部とフォーマーF1の一部が掛かっていることが判定で
きる。なお、前記A巻、C巻、D巻の呼称はJISP3
001(新聞巻取紙)の規定による。
【0023】この検出信号は張力演算制御部5に取り込
まれる。張力演算制御部5は、所定の処理を行って、フ
ォーマーF1とF2(即ちフォーマー上ドラッグローラ
ー1)を通過する料紙枚数を判定し、その料紙枚数nと
料紙厚dとの積n×dを合計料紙厚として求める。この
積n×dは、ワリス(ワリスローラー)2の押圧値の算
出に用いられる。即ち、ワリス2の押圧値の係数をy1
とし、押圧値のオフセット値をpとすると、ワリス2の
押圧値Pwはn×d×y1+pとして算出できる。同様
にして、ニッピングローラー3の押圧値Pnの係数をz
1とし、押圧値のオフセット値をmとすると、ニッピン
グローラー3の押圧値Pnはn×d×z1+mとして算
出できる。
【0024】張力演算制御部5が算出したワリス2の押
圧値Pwのデジタル値は、ワリス制御部CN2に送られ
てここで電力変換され、シリンダー駆動部WD1に送ら
れてその電力に応じてワリス用流体圧シリンダーWS1
を作動し、ワリス2を押圧する事で押圧値Pwを設定す
る。即ち、ワリス制御部CN2は、ワリス2の押圧値P
wを張力演算制御部5からの信号により初期設定する。
また、張力演算制御部5が算出したニッピングローラー
3の押圧値Pnのデジタル値は、ニッピング制御部CN
3に送られてここで電力変換され、ニッピング駆動部N
D1に送られその電力に応じてニッピングモータNM1
を駆動する。このニッピングモータNM1に連動するニ
ッピングエンコーダPT1の発生パルスをニッピング制
御部CN3に入力すると、ニッピング制御部CN3は、
入力されるパルスをカウントすることにより、ニッピン
グローラー3の間隙量を制御しニッピングローラー3の
押圧値Pnを設定する。即ち、ニッピング制御部CN3
は、ニッピングローラー3の押圧値Pnを張力演算制御
部5からの信号により初期設定する。
【0025】ここで、図4に示す如く、押圧値Pwのデ
ジタル値は、データバス8を介して出力ポートDO2に
入力され、更に、ワリス制御部CN2に入力される。ワ
リス用流体圧シリンダーは、図3に示した各種の幅及び
位置の料紙を押さえることができるように、WS1乃至
WS8の複数個(ここでは8個)設けられる。これに対
応して、シリンダー駆動部もWD1乃至WD8の複数個
設けられる。また、押圧値Pnのデジタル値は、データ
バス8を介して出力ポートDO3に入力され、更に、ニ
ッピング制御部CN3に入力される。ニッピングモータ
NM1、NM2、・・・はニッピングローラー3に対応
して設けられ、更に、ニッピングモータNM1、NM
2、・・・に対応してニッピング駆動部ND1、ND
2、・・・が設けられる。ニッピングモータNM1、N
M2、・・・に対応してニッピングエンコーダPT1、
PT2、・・・が設けられ、その出力がニッピング制御
部CN3に入力される。
【0026】図4に示すワリス用流体圧シリンダーWS
1乃至WS8等についての具体的な構成を図5に示す。
フォーマーF1及びF2の上流において、ワリス2は、
フォーマー上ドラッグローラー1と対向して、図示の位
置に8個設けられる。ワリス2のそれぞれにワリス用流
体圧シリンダーWS1乃至WS8が対応して設けられ
る。フォーマーF1及びF2の下流において、ニッピン
グローラー3は、フォーマーF1及びF2のそれぞれに
ついて2個設けられる。ニッピングローラー3のそれぞ
れにニッピングモータNM1乃至NM4とニッピングエ
ンコーダPT1乃至PT4とが対応して設けられる。
【0027】図1に戻って、張力演算制御部5は、料紙
幅検出器SE1乃至SE4からの信号から張力制御ロー
ラー4によって得るべき料紙毎の標準張力値を算出して
設定する。前述の如く、それぞれの料紙の料紙幅検出器
SE1乃至SE4より各料紙がA、C、D巻のいずれで
あるか判定出来るので、それぞれの張力制御ローラー4
によって得るべき料紙毎の標準張力値を算出できる。即
ち、A巻の料紙の標準張力値を例えばToとすれば、C
巻の料紙の標準張力値は3/4×Toであり、D巻の料
紙の標準張力値は1/2×Toとなる。値Toは経験的
に求まる。張力演算制御部5は、算出した各料紙の標準
張力値をD/A変換部D/Aに送り、ここでデジタル値
を電圧値に変換してインバータ部IV1乃至IV16の
入力端子Rに入力され各料紙用のインバータ部IV1乃
至IV16に所望の標準張力値を設定できる。このイン
バータ部IV1乃至IV16に設定した標準張力値によ
り各張力制御ローラー4毎の周速が初期設定される。
【0028】張力演算制御部5は、これらの算出設定し
たそれぞれの標準張力値を加算した総和を求めて合計張
力値Taとする。また、印刷運転を開始して一定速度に
達した後に、各料紙の張力検出器から取り込んだ信号を
加算した総和を求めて総合張力値Tbとする。更に、合
計張力値Taと総合張力値Tbとから補正率(Ta−T
b)/Taを求める。
【0029】これらを求めるために、張力演算制御部5
は、まず、印刷機の紙通し作業の終了から印刷運転開始
の期間に、前述したようにワリス2の押圧値Pwとニッ
ピンーグローラー3の押圧値Pnを算出し初期設定す
る。このため、前記期間に料紙枚数nが求められ、ま
た、料紙厚dが操作部6から与えられる。そして、張力
演算制御部5は、印刷運転を開始して一定速度に達した
後に、合計張力値Taと、各料紙の張力検出器TP1乃
至TP16で検出した張力値を加算したその時点での総
合張力値Tbとを比較し、前記補正率により押圧値P
w、Pnを補正し設定変更する。これにより、総合張力
値Tbは合計張力値Taに近づく様に制御され、総合張
力値Tbの安定な制御が可能とされる。
【0030】張力演算制御部5による押圧値Pw、Pn
の補正は、例えば、以下の如くに行われる。即ち、ワリ
ス2の押圧値Pwの補正係数をy2とすると、初期設定
したワリスの押圧値PwはPw{1+y2(Ta−T
b)/Ta}の値に設定変更される。また、ニッピング
ローラー3の押圧値Pnの補正係数をz2とすると、初
期設定したニッピングローラーの押圧値PnはPn{1
+z2(Ta−Tb)/Ta}に設定変更される。この
設定変更により、総合張力値Tbは合計張力値Taに近
づき安定する。算出された補正後の押圧値Pw{1+y
2(Ta−Tb)/Ta}は、補正信号としてワリス制
御部CN2に送られ、ワリス2の押圧値の制御に用いら
れる。算出された補正後の押圧値Pn{1+z2(Ta
−Tb)/Ta}は、補正信号としてニッピング制御部
CN3に送られ、ニッピングローラー3の押圧値の制御
に用いられる。なお、係数y1、z1、オフセット値
p、m、補正係数y2、z2は、操作部6より事前に入
力設定する。
【0031】張力演算制御部5は、以上の処理によって
合計張力値Taに総合張力値Tbが略一致して安定した
後に、前記各張力制御ローラー4によって得るべき各料
紙毎の標準張力値とそれぞれの張力検出器TP1乃至T
P16から検出した張力値とを比較算出して、各料紙の
張力が標準張力値に近づく様に各張力制御ローラー4の
周速を制御する。これにより、総合張力値と各料紙の張
力値との間の影響を考慮した制御が行われる。即ち、総
合張力値を安定させた後に個々の張力値を制御すること
により、より速く安定状態を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
それぞれの料紙経路上に配置した料紙幅検出器によりフ
ォーマー上ドラッグローラーを通過する料紙枚数を検出
し、ワリスの押圧値、ニッピングローラーの押圧値を自
動設定でき、総合張力を初期設定することができ、又、
それぞれの料紙の標準張力値も初期設定できる。このた
め従来の様に、料紙経路パターン毎に人為的に料紙の張
力値を入力設定する必要は無く、煩わしさが無くなり省
力化となる。
【0033】更に、従来の第1の方式や第2の方式は印
刷中の料紙の張力を検出してから張力制御する方式であ
るため運転開始時の張力不安定の時間が長かったが、本
発明では初期設定できるので運転開始から安定な総合張
力が得られる。このため、印刷運転開始時の張力不安定
による損紙が削減される。
【0034】また、料紙の断ち切りに大きく影響する総
合張力は、ワリスの押圧値とニッピングローラーの押圧
値による接触摩擦力によって決まる総合張力で有り、こ
の総合張力は個々の料紙の張力と影響し合う関係にあ
る。そこで、本発明では、この総合張力を安定制御した
後に、個々の料紙の張力を安定制御するので、個々の料
紙の断ち切りは従来の装置より即応性を持って安定とな
る。従って、従来の様に、個々の料紙の断ち切りのバラ
ツキや安定制御に時間がかかることが無くなり、迅速に
安定制御でき、増減速時における断ち切りズレ、横ズレ
などの損紙の削減、印刷時間の短縮、作業者の作業軽減
になる。
【0035】即ち、本発明によれば、輪転機における複
数料紙の張力制御装置において、張力演算制御部がワリ
ス及びニッピングローラーの押圧値と張力制御ローラー
の周速とを互いの影響を考慮して制御するようにするこ
とにより、複数料紙の張力値を安定にかつ適切な値に制
御できるので、複数料紙の各々の断ち切りのバラツキを
無くすことができ、安定制御までの時間を短くでき、従
って、増減速時の料紙の損紙の削減、印刷時間の短縮、
作業者の負担軽減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例構成図である。
【図2】制御回路のブロック図である。
【図3】料紙幅と料紙の通過位置の説明図である。
【図4】制御回路のブロック図である。
【図5】ワリスとニッピングローラーの説明図である。
【符号の説明】
1 フォーマー上ドラッグローラー 2 ワリス 3 ニッピングローラー 4 張力制御ローラー 5 張力演算制御部 6 操作部 7 中央処理装置 8 データバス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーマー上に設けられたフォーマー上
    ドラッグローラー(1)のワリス(2)と、 前記フォーマーの下流に設けられたニッピングローラー
    (3)と、 前記フォーマー上ドラッグローラー(1)の上流に設け
    られた複数の料紙張力を検出する張力検出器と、 前記張力検出器の更に上流に設けられかつ走行する前記
    複数の料紙の張力を制御する張力制御ローラー(4)
    と、 前記複数の料紙の経路上に設けられた料紙幅を検出する
    料紙幅検出器と、 前記料紙幅検出器の信号から前記張力制御ローラー
    (4)によって得るべき料紙毎の張力値を算出設定し、
    前記料紙幅検出器の信号から求めた前記フォーマー上ド
    ラッグローラー(1)を通過する料紙枚数を用いて前記
    ワリス(2)の押圧値と前記ニッピングローラー(3)
    の押圧値を算出する張力演算制御部(5)と、 前記張力演算制御部(5)からの信号により前記ワリス
    (2)の押圧値になるようワリス(2)を設定するため
    のワリス制御部(CN2)と、 前記ニッピングローラー(3)の押圧値になるようにニ
    ッピングローラー(3)を設定するためのニッピング制
    御部(CN3)とを備えることを特徴とする輪転機にお
    ける複数料紙の張力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記張力演算制御部(5)は、 走行する複数の料紙張力を検出する前記張力検出器の信
    号を取り込んでこれらを加算して総合張力値を算出し、 フォーマー上ドラッグローラー(1)を通過する料紙枚
    数から前記ワリス(2)の押圧値と前記ニッピングロー
    ラー(3)の押圧値を算出して標準押圧値とすると共に
    各張力制御ローラー(4)によって得るべき料紙毎の張
    力値を算出して標準張力値とし、 前記標準張力値の総和である合計張力値と前記総合張力
    値とを比較算出して、ワリス制御部(CN2)に前記ワ
    リス(2)の押圧値の補正信号を送り前記ワリス(2)
    の押圧値を制御すると共にニッピング制御部(CN3)
    に前記ニッピングローラー(3)の押圧値の補正信号を
    送り前記ニッピングローラー(3)の押圧値の制御を行
    い、 前記各張力検出器の張力信号と前記標準張力値とを比較
    算出して前記張力制御ローラー(4)の周速を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の輪転機における複数
    料紙の張力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記張力演算制御部(5)は、 前記ワリス(2)の押圧値の補正信号及び前記ニッピン
    グローラー(3)の押圧値の補正信号により前記ワリス
    (2)及びニッピングローラー(3)の押圧値を制御す
    ることによって前記総合張力値を安定させる制御を行っ
    た後に、前記張力制御ローラー(4)の周速を制御する
    ことによって料紙毎の張力値の制御を行うことを特徴と
    する請求項2に記載の輪転機における複数料紙の張力制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記張力演算制御部(5)は、 当該輪転機の紙通し作業の終了から印刷運転開始の期間
    に、前記ワリス(2)の押圧値及び前記ニッピングロー
    ラー(3)の押圧値の初期値を設定し、 印刷運転を開始して一定速度に達した後に、前記合計張
    力値及び総合張力値を求めて、前記総合張力値を安定さ
    せる制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の輪転
    機における複数料紙の張力制御装置。
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