JPH05109432A - ナトリウム・硫黄電池用ガラス密閉材料及びそれで製造した電池 - Google Patents

ナトリウム・硫黄電池用ガラス密閉材料及びそれで製造した電池

Info

Publication number
JPH05109432A
JPH05109432A JP4050011A JP5001192A JPH05109432A JP H05109432 A JPH05109432 A JP H05109432A JP 4050011 A JP4050011 A JP 4050011A JP 5001192 A JP5001192 A JP 5001192A JP H05109432 A JPH05109432 A JP H05109432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
sodium
battery
solid electrolyte
separator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4050011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2558035B2 (ja
Inventor
Clifford A Megerle
クリフオード・エー・ミガール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Raytheon Co
Original Assignee
Hughes Aircraft Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hughes Aircraft Co filed Critical Hughes Aircraft Co
Publication of JPH05109432A publication Critical patent/JPH05109432A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2558035B2 publication Critical patent/JP2558035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/12Silica-free oxide glass compositions
    • C03C3/14Silica-free oxide glass compositions containing boron
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/24Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/36Accumulators not provided for in groups H01M10/05-H01M10/34
    • H01M10/39Accumulators not provided for in groups H01M10/05-H01M10/34 working at high temperature
    • H01M10/3909Sodium-sulfur cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/183Sealing members
    • H01M50/19Sealing members characterised by the material
    • H01M50/191Inorganic material
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49108Electric battery cell making
    • Y10T29/4911Electric battery cell making including sealing

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ナトリウム・硫黄電池中の固体電
解質と多孔性セパレ−タとを結合して密封するガラス組
成物として使用される、固体電解質と多孔性セパレ−タ
の熱膨脹係数と一致した熱膨脹係数を持ち、比較的低い
処理温度で融着できるような低い粘度のガラス組成物を
えることを目的とする。 【構成】 ナトリウム・硫黄電池中の陽極12と陰極14と
の間に配置される固体電解質と多孔性のセパレ−タ16と
を結合し密封するガラス組成物においてNa2 Oが18乃
至23モルパ−セント、Cs2 Oが3乃至7モルパ−セン
ト、残りがB2 3 から構成されるガラス組成物を特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に新しい技術の熱
電池システムに関し、高密度電気エネルギ−源を提供す
るために特に使用するナトリウム・硫黄電池、厳密に
は、この種の電池におけるガラス密閉システムの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】ナトリウム・硫黄電池は、1960年代半ば
に初めて紹介された。以後、広範囲に適用可能な電池設
計の開発に対して関心が高まっている。自動車や鉄道に
使われている電池は、現在、開発の進んだものの一例で
ある。このような電池の一つはによって米国特許第4,97
7,044 号明細書に記載されている。また、電気生産率の
平均化のための畜電や高エネルギ密度を要する宇宙シス
テムのため、電池設計の研究も進められている。ナトリ
ウム・硫黄電池は二次電池、すなわち再充電可能電池と
して使用される。一次電池(一回だけの放電)としての
使用法は適当ではない。それは、コスト、複雑性、エッ
ジの密閉やセラミック固体電解質を電池構造に一体化す
る部分のぜいじゃく脆弱性等の問題があるためである。
さらに、市場では比較的安価で高密度の一次電池が他に
存在するからでもある。
【0003】典型的にナトリウム・硫黄電池には溶融ナ
トリウム電極、溶融硫黄電極、およびナトリウムイオン
に導電される比較的薄い固体セラミックの電解質シ−ト
(ナトリウム電極と硫黄電極とのセパレ−タの役目)が
含まれている。ナトリウムイオンがセパレ−タを通過し
て拡散し、溶融硫黄と反応する時、電気分解反応が生じ
る。結果としてセパレ−タに最も必要な条件は、熱電池
の動作開始時にナトリウムイオンが十分拡散できるよ
う、高い拡散率を要することと、ナトリウムポリサルフ
ァイド電解質がセパレ−タの中に形成されていることで
ある。このような構造に使われた薄い固体セラミック電
解質シ−トに十分な物理的強度を与えるように一般的に
は黒鉛、溶融酸化チタンのような多孔性物質からなる、
基盤となる支持プレ−トに接合されている。
【0004】ナトリウム・硫黄電池は硫黄とナトリウム
だけでなく、反応生成物を溶融状態に維持するため、通
常比較的高温(300 乃至400 ℃)で動作する。多孔性セ
パレ−タへの硫黄とナトリウムの泳動は、電池がポリサ
ルファイドの勾配をもたらす温度に始めて達した時、生
じると考えられている。このポリサルファイド勾配はN
2 x 式(x の範囲は約5乃至1である。)で表され
る硫化ナトリウムから成る。勾配の組成は次のように考
えられている。
【0005】Na2 S/Na2 2 /Na2 3 /Na
2 4 /Na2 5 Na2 Sは1000℃以下で固体であり、結果として多孔性
セパレ−タ全体への液体硫黄またはナトリウムの泳動を
阻止するバリアの役目をする。同時にポリサルファイド
勾配の残余は従来の固体セラミック材料では不可能であ
るイオン導電のレベルを与える。多孔性セパレ−タとポ
リサルファイド勾配を組み合わせて使用することによっ
て、高率のイオン導電を獲得し、高電力生産という結果
を生み出すと共に適切な液体電極分離が与えられる。
【0006】使用上、上記の構造は、ナトリウム・硫黄
電池の電気抵抗を減少し、I2 R電力損失を低下させ電
池セルからの高電力密度を導く。構造上、多孔性支持構
造はセラミックセパレ−タを支持することによって、セ
パレ−タシ−トの使用を可能にしている。それがない場
合には薄すぎて電池の動作中に生じる、熱或いは機械的
圧力により耐えることができない。同時に多孔性セパレ
−タは、ナトリウムの拡散とアルミナの内部表面との接
触を可能にし、その結果、電池反応が起こる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】固体電解質はセル形態
で臨界的な部分である。それはセルの破滅的故障を防止
するため液体ナトリウムと液体硫黄の分離を行わなけれ
ばならない為である。ナトリウム・硫黄電池で広く使用
されている固体電解質の一つに,ベ−タ”−(二重プラ
イム符号)アルミナがある。固体アルミナ電解質と基体
となる多孔性支持体の結合を改良するにあたって一つ又
はそれ以上のガラス組成物が二つの物質を結合し、結合
部のエッジを密閉するために用いられる。より効果的に
するには、ガラスは両物質をぬらし、化学上、腐食性や
セル内の高温状態に適切である必要がある。さらに、薄
くて壊れやすい固体アルミナ電解質の膨脹係数と近似し
た(同一でないまでも)の熱膨脹係数、比較的低い処理
温度における多孔性支持体と固体アルミナ電解質の両者
への融着できる十分に低い粘度、そして電池の寿命が来
るまで変形に耐えうる高い融点も欠かせない。現在、こ
れらの条件を全て満たしたガラス組成物は入手できな
い。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、非常に薄いベ
−タ”−Al2 3 のイオン伝導固体電解質シ−トと多
孔性支持プレ−トを結合し密封する為のガラス組成物に
関する。ナトリウム・硫黄電池において化学的に、腐食
およびセル内の高温状態に適合できるガラス組成物は、
Na2 Oが約18乃至23モルパ−セント、Cs2 Oが約3
乃至7モルパ−セント、残りB2 3 から成る。この式
によるとガラス組成物は薄くて壊れやすいベ−タ”−A
2 3 電解質の熱膨脹係数の近似値をもつ点に容易に
整適合させることができる。また、これらガラス組成物
は比較的に低い処理温度における多孔性とベ−タ”−A
2 3 の双方への融着できるような十分な低い粘度
と、高温でも変形に耐えうる高い融点を最後まで保つこ
とができる。
【0009】本発明のガラス組成物は非常に高電力密度
の電池を構築することを可能にした。例えばコストと電
気車両の電池システムにおける重量の総節約は、車両を
市場で実用可能なものとするであろう。電池の大きさ、
重量が、重要な要素となる場合、他にもこの電池システ
ムの応用は有益である。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1,図2はそれぞれ本発明のシ−リング用ガラ
ス組成物を使用したナトリウム・硫黄電池10の1実施例
の側面図と平面図である。ここで表されているようにセ
ル10は、ナトリウム金属で含浸している陽極12の金属芯
と硫黄で含浸している黒鉛のフェルトの陰極14を包含し
ている。陽極12と陰極14は酸化物の多孔性セパレ−タに
より分割されている。集電体18,20 は陽極12と陰極14に
設けられ、それぞれセル10からの電気エネルギーの取出
しを可能にしている。セパレ−タ16のナトリウム側に多
孔性支持プレ−ト22が連結している。これはセラミック
製セパレ−タ16を含む電解質に接触する液体或いは気体
ナトリウムの進路を著しく妨害することのないように適
当な数と大きさの孔を備えた多孔性セパレ−タを補強す
る役目を果たす。そして構造体の上面と底面はガラス24
に密封される。前記密封部の上面図は図2に示されてい
る。
【0011】金属芯の陽極12を形成する物質には先にナ
トリウム金属をぬらす任意の知られている材料でもよ
い。これらの物質にはニッケル、スチ−ル、その他、適
切な金属物質等がある。市場で入手可能なニッケルフェ
ルトの陽極芯が好ましい。ニッケルフェルトの細孔の大
きさと表面積は適切な液体電極を形成する為に十分なぬ
れとナトリウム金属の含浸が可能ならば変化させること
ができる。これの適用にはミシガン州ニルスのナショナ
ルスタンダ−ド社製造で商品名フィブレックスとして売
られているニッケルフェルトが好ましい。
【0012】金属芯陽極12或いは液体硫黄の支持に用い
る陰極フェルト14は導電性繊維、粉末又は、優先的に溶
融硫黄によりぬれることが可能な任意のフェルト材でも
よい。市場で入手できる黒鉛フェルトは既に開発された
電池技術の中で選択された材料である。これらの電池に
使用されたフェルト材は全て本発明の目的に適切であ
る。好適なフェルトはSGFでペンシルベニア州セイン
トメリ−ズ社から入手できる。 セパレ−タ16に利用さ
れている多孔性物質は初期のポリサルファイド電解質勾
配を形成する電池の反応開始時、流体(液体又は気体)
のナトリウム金属と流体(液体又は気体)の硫黄の予備
泳動開始を促すだけの十分な多孔性を当然具備すべきで
ある。本発明において「予備泳動動作」とは固体電解質
を通じてポリサルファイド電解質を形成するためのセル
の動作開始時に生じる泳動を意味する。この勾配が一度
形成されると流体の自由泳動はなくなるが形成された勾
配はセパレ−タ16を通じての拡散の促進に十分である。
多孔性セパレ−タ16の材料は多孔性マットの形態に焼結
させたシリカ繊維のようなセラミック物質、例えばカリ
フォルニア州サニ−ベ−ルロックヒ−ド社製造のFRC
I-12 又はHTP-12で形成することができる。他の適
当な多孔性物質は酸化ジルコニウム、ニュ−ヨ−ク州フ
ロリダのザ−カ−プロダクト社製造のアルミナフェル
ト、ペ−パ−がある。ザ−カ−アルミナ、ペ−パ−AP
A- 1、APA- 2が適当な材料として好ましい。又、
特に好ましい材料はセラマテック社(米国)、ブラウン
−ボベリ−社(スイス)NKG(日本)から入手可能の
ベ−タ“アルミナである。
【0013】図1、図2で示されている多孔性支持プレ
−ト22付セパレ−タ16の構成は典型的にはシ−リングガ
ラス24の使用によって達成される。このシ−リングガラ
スは好ましい実施例ではそれぞれ別の箇所に存在し二つ
の異なった機能を行っている。このうち、一つ目の機能
は多数の短いシ−リングガラス支持台26を形成すること
であり、この支持台は後の溶融過程において溶融し、上
部のセラミック製セパレ−タ16と下部に置かれた黒鉛支
持プレ−ト22の強力な機械的連結体となる。二つ目の機
能はガラスは電池10の周囲で連続したバンド体28を形成
することである。密閉と連結は、後述するようにガラス
が溶融温度を越えて加熱された時、起こる。 構造的実
施例で示されているように多孔性支持プレート22はセパ
レ−タを支持し、ナトリウムイオンをこのプレ−トを通
過して拡散させ、内部表面への接触をさせる。動作して
いるナトリウム・硫黄電池の環境に耐えられるような熱
に安定性のある物質ならばこの目的に使用できる。この
目的に用いられる典型的名支持体材料は黒鉛と溶融酸化
チタンである。必要な電気、熱、機械的属性を備えてい
る完成した構造を得るために、セパレ−タ16と黒鉛支持
プレ−ト22の連結に使用されたガラス24にはセラミック
製セパレ−タと近似値の熱膨脹係数、粘度、総合的な化
学的不活性がなくてはならない。
【0014】本発明はその薄い固体ベ−タ”Al2 3
電解質の熱膨脹係数の近似値をもつ点でよく適合するガ
ラス組成物に関する。この物質の熱膨脹係数は約7.8 ×
10-6cm/cm/℃である。前述したようにNa2 O・Cs2
OおよびB23 で構成されるガラス組成物(ここでの
ガラスの成分はNa2 O約18乃至23モルパ−セント、C
2 O約3乃至7モルパ−セント、残りB2 3 )はセ
ル内の不良状態に対して必要な化学的抵抗力とさらにガ
ラスの熱膨脹係数が望ましい値にピッタリ一致する性質
を備えていることが発見されている。好ましいガラスの
組成はNa2 O約19乃至21モルパ−セント、Cs2 O約
4乃至6モルパ−セント、ガラスの全体の75モルパ−セ
ントのB2 3 である。
【0015】これらの特定の要求を満たして適切に配合
した組織において決定的要素は粘度と熱膨脹係数であ
る。上述したように一般的組成をもつ硼酸塩ガラスの粘
度はA2 O(アルカリオキサイドの総含有量(モルパ−
セント))に従ってほぼ直線的に単調に変化する。ここ
でAとは完成したガラスにおけるLI、Na、K、R
b、Cs、Frである。熱膨脹係数は図4に示されてい
るように組織によって複雑に変化する。この図は論文
[the Journal of Non-Crystalline Solids ,1,347(19
69) 中のD.R.UhlmanとR.R.Shaw氏による記事]からの引
用である。図4はアルカリ硼酸塩ガラスの熱膨脹係数と
アルカリオキサイド含有量との相関関係を示している。
このグラフのように、一種のみのアルカリ金属を含むア
ルカリ硼酸塩ガラスでは、可能な熱膨脹係数は曲線上の
アルカリ金属と交差する点に限られる。このようなガラ
ス組成物ではもし完成したガラスに所望の粘度を与える
ため総モルパ−セントのアルカリオキサイドを選択して
も只一つの値のみが熱膨脹係数に可能である。一方、逆
に所望の熱膨脹係数を選択するにあたっても只一種或い
は最高で二種のみのアルカリオキサイド組成物が可能で
ある。結果として、一種のみのアルカリ金属オキサイド
を含有するガラスでは、同一のガラス組成物で粘度と熱
膨脹係数を同時に満たす適切な値を得ることはほとんど
偶然にすぎない。この可能性はかなり限定されている。
それは、リチウムとカリウムを含んでいるガラスは液体
ナトリウムによってこれらの金属が簡単にガラスから侵
出するため使用できないという事実によるものである。
さらにルビジウムとフランシウムを含んだガラスの使用
はそれらの物質の欠乏とコストの面で制限される。従っ
て全ての実用目的には、ナトリウムとセシウムを含有し
た硼酸塩ガラスだけがナトリウム・硫黄電池の応用に役
立つと考えられる。ナトリウムとセシウムの効果のみを
示した図4の修正図が図5で表されている。説明上処理
と使用に最適の粘度を持つガラスは25モルパ−セントの
アルカリオキサイドを含有すると仮定する。図5にも示
されるように図4によるデ−タを分析すると最適或いは
最も好ましい組成物はNa2 O19.6モルパ−セント、C
2 O5.4 モルパ−セント、B2 3 75.00 モルパ−セ
ントと示される。二つのアルカリオキサイド成分のパ−
センテ−ジがベ−タ”−Al2 3の熱膨脹係数に応じ
て多少変化するようガラス組成物は特別に設計されてい
る。電池が寿命期間中約350 ℃でガラスの流動、クリ−
プが生じぬようガラスは充分な高粘度も有す。ベ−タ”
−Al2 3 とTiO2 の中間である熱膨脹係数が必要
ならば前述したようにガラス(Na2 O+Cs2 O)の
総アルカリオキサイド量の一定保持により粘度を一定に
維持しながらNa2 OとCs2 Oとの比を変化させるこ
とによってこれは達成できる。もっと高い或いは低い粘
度が必要である場合、Na2 OとCs2 Oとの比を一定
にすることで熱膨脹係数を維持しながら総アルカリオキ
サイド量を変化させることによって達成できる。本発明
の所望の特徴は、ガラスが必要な粘度を保持しながら最
適の膨脹係数を備えるように微調整する技能である。
【0016】前述の組成物を得るためにガラス組成物は
メタ硼酸ナトリウム、硼酸、炭酸ナトリウム、炭酸セシ
ウムの粉末を正確な比率に混合し、それらをガラス製造
用マッフル炉の中で白金或いはジルコニウムのるつぼ炉
を用いて高温で溶融することにより処理される。均質化
は時折かき混ぜるか、白金チューブを用いて溶融物に泡
状のO2 を送り込むことによって達成される。その後ガ
ラスを冷却するため黒鉛上に注ぐ。特に溶融チタニアに
対する応用として、図2に見られるパタ−ンのガラスを
適用するために標準的なスクリ−ン印刷の技術を用いる
と便利である。この目的のためにガラスは適切な大きさ
の粒子という形で粉末に砕かれ、クメン、トルエン、ベ
ンジン等の無水有機的液体を媒体とし、アルファメチル
ポリスチレン等の重合体もしくは高分子量の有機物質を
つなぎ材としてペ−スト状になる。 適切な材料には空
気中の水分をほとんど吸収しない物質や密閉材料となる
ガラス粉末溶融過程において完全に燃焼する物質が含ま
れる。これら多くの材料は粉末ガラスのスクリ−ン印刷
又はガラス含有物の金属化において当業者によく知られ
ている。全ての硼酸塩ガラスは高吸湿性であるためガラ
スを調合し、粉末状にし、さらにその直後、制御された
低い湿度状況下で処理されるべきである。しかし、ベ−
タ”−Al2 3 も吸湿性であるため、この状況は電池
構造の過程において特別な必要条件とはならない。
【0017】チタニア支持体上にガラスを適当なパタ−
ンでスクリ−ン印刷した後、ガラス上にベ−タ”−Al
2 3 シ−トを配置し、真空炉中で構造体が加熱され、
従って有機体が揮発し、粉末ガラスが溶融することによ
ってベ−タ”−Al2 3 とTiO2 間の堅固な密封体
が形成され、構造全体はガラスの軟化点から変形点の範
囲の温度で約1℃/分の割合で次第に溶融温度から常温
に冷却しなければならない。より低い温度下ではより早
い速度で冷却する。
【0018】
【発明の効果】以上、ナトリウム・硫黄電池の密封のた
めに新しく改良されたガラス組成物について詳記した。
前述した実施例は単なる本発明の原理を応用している典
型的な例の一部を説明したものであることが理解できよ
う。勿論、本発明の範囲内で他に多数の装置の容易な工
夫が技術の当業者により可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス組成物を用いて構成されたナト
リウム・硫黄電池模範の側面図と平面図。
【図2】本発明のガラス組成物を用いて構成されたナト
リウム・硫黄電池模範の側面図と平面図。
【図3】アルカリ硼酸塩ガラスの熱膨脹係数を示したグ
ラフ。
【図4】本発明のガラス組成物におけるNa2 OとCs
2 Oの割合を計算した曲線を示したグラフ。
【図5】本発明のガラス組成物におけるNa2 OとCs
2 Oの割合を計算した曲線を示したグラフ。
【符号の説明】
12…陽極、14…陰極、16…セパレータ、22…支持プレー
ト。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナトリウム・硫黄電池中の固体電解質と
    多孔性のセパレ−タとを結合し密封するガラス組成物に
    おいてNa2 Oが18乃至23モルパ−セント、Cs2 Oが
    3乃至7モルパ−セント、残りがB2 3 から構成され
    るガラス組成物。
  2. 【請求項2】 B2 3 が約75モルパ−セントの請求項
    1記載のガラス組成物。
  3. 【請求項3】 Na2 Oが19乃至21モルパ−セント、C
    2 Oが4乃至6モルパ−セントから成る請求項2のガ
    ラス組成物。
  4. 【請求項4】 固体電解質と、Na2 Oが18乃至23モル
    パ−セント、Cs2 Oが3乃至7モルパ−セント、残り
    2 3 から成るガラスのシ−ルと多孔性の支持プレ−
    トとを具備し、このプレ−トはガラスのシ−ルによって
    固体電解質と結合し、密閉されているナトリウム・硫黄
    電池に使用されたセパレ−タ。
  5. 【請求項5】 固体電解質は、ベ−タAl2 3 を含
    み、多孔性支持プレ−トは黒鉛、溶融酸化チタンからな
    るグル−プから選択された物質で構成されている請求項
    13のセパレ−タ。
  6. 【請求項6】 セパレ−タを有するナトリウム・硫黄電
    池において固体電解質上にNa2 Oが18乃至23モルパ−
    セントと、Cs2 Oが3乃至7モルパ−セントと残りB
    2 3 のシ−ルガラスを付着させ、シ−ルガラス上に多
    孔性支持プレ−トを設け、ガラスを固体電解質及び支持
    プレ−トに融着させるため組み立てられた構造体を加熱
    することを特徴とするセパレ−タの密閉方法。
  7. 【請求項7】 固体電解質がベ−タAl2 3 を含み、
    多孔性支持プレ−トが黒鉛、溶融酸化チタンからなるグ
    ル−プから選択された物質で構成されている請求項15の
    方法。
JP4050011A 1991-03-11 1992-03-06 ナトリウム・硫黄電池用セパレータ及びセパレータの封着方法 Expired - Lifetime JP2558035B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US667157 1984-10-31
US07/667,157 US5158840A (en) 1991-03-11 1991-03-11 Glass sealing materials for sodium-sulfur batteries and batteries made therewith

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05109432A true JPH05109432A (ja) 1993-04-30
JP2558035B2 JP2558035B2 (ja) 1996-11-27

Family

ID=24677042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4050011A Expired - Lifetime JP2558035B2 (ja) 1991-03-11 1992-03-06 ナトリウム・硫黄電池用セパレータ及びセパレータの封着方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5158840A (ja)
EP (1) EP0503776B1 (ja)
JP (1) JP2558035B2 (ja)
DE (1) DE69204502T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101115397B1 (ko) * 2009-10-27 2012-02-16 경상대학교산학협력단 고체 나트륨 전지 및 그의 제조 방법
JP2012521073A (ja) * 2009-03-16 2012-09-10 セラマテック・インク 実質的に非多孔性のイオン伝導性膜を有するナトリウム−硫黄電池および高機能カソード利用
KR20130110996A (ko) * 2012-03-30 2013-10-10 한국기계연구원 나트륨계 고체전해질 구조체, 그 제조방법 및 나트륨계 전지

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9807977D0 (en) 1998-04-16 1998-06-17 Gec Alsthom Ltd Improvements in or relating to coating
US8603659B2 (en) * 2008-10-03 2013-12-10 General Electric Company Sealing glass composition and article
US8043986B2 (en) * 2008-11-13 2011-10-25 General Electric Company Sealing glass composition, method and article
CN101531473B (zh) * 2009-04-03 2010-09-29 西安华泰有色金属实业有限责任公司 一种金属-玻璃封接工艺
JP5158008B2 (ja) * 2009-04-28 2013-03-06 トヨタ自動車株式会社 全固体電池
US20110027638A1 (en) * 2009-07-29 2011-02-03 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Fluid-surfaced electrode
US8968903B2 (en) * 2009-07-29 2015-03-03 The Invention Science Fund I, Llc Fluid-surfaced electrode
US8460814B2 (en) * 2009-07-29 2013-06-11 The Invention Science Fund I, Llc Fluid-surfaced electrode
US8889312B2 (en) 2009-07-29 2014-11-18 The Invention Science Fund I, Llc Instrumented fluid-surfaced electrode
US10074879B2 (en) 2009-07-29 2018-09-11 Deep Science, Llc Instrumented fluid-surfaced electrode
US8865361B2 (en) * 2009-07-29 2014-10-21 The Invention Science Fund I, Llc Instrumented fluid-surfaced electrode
US9067818B2 (en) 2012-01-19 2015-06-30 General Electric Company Sealing glass composition and article
WO2013177088A1 (en) * 2012-05-23 2013-11-28 Materials And Systems Research, Inc. Porous metal supported thin film sodium ion conducting solid state electrolyte

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4311772A (en) * 1980-10-09 1982-01-19 Corning Glass Works Sealing glasses for electrochemical, electrical, electronic and optical applications
JPS63294671A (ja) * 1987-05-27 1988-12-01 Tokyo Electric Power Co Inc:The ナトリウム−硫黄電池

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2647299A1 (de) * 1976-10-20 1978-04-27 Battelle Institut E V Galvanisches element
JPS55140732A (en) * 1979-04-19 1980-11-04 Chloride Silent Power Ltd Sealing glass
DE3114348A1 (de) * 1981-04-09 1982-11-04 Brown, Boveri & Cie Ag, 6800 Mannheim "wiederaufladbare galvanische einzelzelle"
DE3412206A1 (de) * 1984-04-02 1985-10-10 Brown, Boveri & Cie Ag, 6800 Mannheim Elektrochemische speicherzelle
GB2178589B (en) * 1985-05-21 1988-08-17 Chloride Silent Power Ltd Composite ceramic structure for use in a sodium sulphur cell
US4977044A (en) * 1989-10-03 1990-12-11 Hughes Aircraft Company Sodium-sulfur thermal battery
US5059497A (en) * 1990-04-20 1991-10-22 Hughes Aircraft Company Composite ion-conductive electrolyte member

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4311772A (en) * 1980-10-09 1982-01-19 Corning Glass Works Sealing glasses for electrochemical, electrical, electronic and optical applications
JPS63294671A (ja) * 1987-05-27 1988-12-01 Tokyo Electric Power Co Inc:The ナトリウム−硫黄電池

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012521073A (ja) * 2009-03-16 2012-09-10 セラマテック・インク 実質的に非多孔性のイオン伝導性膜を有するナトリウム−硫黄電池および高機能カソード利用
KR101115397B1 (ko) * 2009-10-27 2012-02-16 경상대학교산학협력단 고체 나트륨 전지 및 그의 제조 방법
KR20130110996A (ko) * 2012-03-30 2013-10-10 한국기계연구원 나트륨계 고체전해질 구조체, 그 제조방법 및 나트륨계 전지

Also Published As

Publication number Publication date
EP0503776B1 (en) 1995-09-06
US5158840A (en) 1992-10-27
DE69204502T2 (de) 1996-04-18
JP2558035B2 (ja) 1996-11-27
EP0503776A1 (en) 1992-09-16
DE69204502D1 (de) 1995-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2558035B2 (ja) ナトリウム・硫黄電池用セパレータ及びセパレータの封着方法
US5134044A (en) Glass-graphite bonding system for sodium-sulphur batteries and batteries made therefrom
RU2366040C2 (ru) Способ получения соединений металл-стекло, металл-металл и металл-керамика
US3404036A (en) Energy conversion device comprising a solid crystalline electrolyte and a solid reaction zone separator
CA2380101C (en) Glass-ceramic joining material and method of joining
EP2941405B1 (en) High temperature substrate attachment glass
US3966492A (en) Sodium sulfur battery or cell with improved ampere-hour capacity
BR102013012941B1 (pt) Composição de liga de solda forte e célula eletroquímica
JP2003506304A (ja) ガラス−セラミック接合材料および接合方法
KR910019281A (ko) 합성 이온-전도성 전해질 부재
US3985576A (en) Seal for energy conversion devices
CA1054671A (en) Alkali metal/sulfur cell with gas fuel cell electrode
US4977044A (en) Sodium-sulfur thermal battery
US20100140330A1 (en) Conductive Coatings, Sealing Materials and Devices Utilizing Such Materials and Method of Making
US4968568A (en) Thermal battery with composite anode
KR102651661B1 (ko) 결정성 유리 조성물
KR101817430B1 (ko) 전해질 및 이의 제조방법
JPH03179677A (ja) ナトリウム・硫黄熱電池
JPH1092450A (ja) シール材及びこのシール材を備えた固体電解質型燃料電池
KR20160030496A (ko) 나트륨 내성 접합 유리 및 이의 용도
JPH08124591A (ja) 固体電解質型燃料電池の製造方法
JP2619061B2 (ja) ナトリウム一硫黄電池形成用接合ガラスおよびそれを用いた有底円筒状固体電解質と絶縁体リングの接合方法
JP3205851B2 (ja) ナトリウム−硫黄電池及びその製法
JPH04175271A (ja) ガラス接合体およびその製造法
JP2633333B2 (ja) ナトリウム−硫黄電池

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 16