JPH05107926A - 現像ロール - Google Patents

現像ロール

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Publication number
JPH05107926A
JPH05107926A JP29796091A JP29796091A JPH05107926A JP H05107926 A JPH05107926 A JP H05107926A JP 29796091 A JP29796091 A JP 29796091A JP 29796091 A JP29796091 A JP 29796091A JP H05107926 A JPH05107926 A JP H05107926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
film
ruggedness
micro
ion sputtering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29796091A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Sakojiri
弘通 迫尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP29796091A priority Critical patent/JPH05107926A/ja
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 マグネットロールと表面に微小凹凸を形成し
たスリーブとを有する電子写真用の現像ロールにおい
て、前記スリーブの微小凹凸表面にイオンスパッタリン
グによる皮膜を形成したことを特徴とする現像ロール。 【効果】 本発明によれば、金属又はセラミックスの皮
膜を金属製スリーブの微小凹凸表面に均一に形成するこ
とができ、この場合、膜厚が薄いためサンドブラスト等
により形成された微小凹凸の効果を維持することができ
るので画質が向上し、スリーブを作製する際の金属加工
にばらつきがあっても、スリーブ全体の寸法公差は大き
くならないのでスリーブの凹凸の寸法精度が向上し、こ
のため画質が向上する。また、セラミックスで皮膜を形
成した場合、セラミックスの硬度は1000Hv以上な
ので耐摩耗性に優れ、従って長期間に亘って良好な画質
を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の複写
機、プリンターなどに用いられる現像ロールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、複写機及びレーザービームプリンタ等に広く利用さ
れている電子写真記録装置では現像ロールが用いられて
おり、この現像ロールは磁界発生手段としてのマグネッ
トロールとその周囲を自在に回転する非磁性金属からな
るスリーブとを有し、トナー,キャリア等の現像剤の搬
送、現像剤の帯電性向上のために、スリーブの表面には
適当な粗さの微小凹凸が設けられている。この場合、ス
リーブには安価なアルミニウム合金を用いることが多い
が、アルミニウム合金は比較的軟らかい金属であるた
め、長期の使用に際しては凹凸の摩耗、凹凸の状態変化
が生じ、このため良質の画像が得られなくなるという問
題点がある。
【0003】そこで、このような問題点を解決したもの
として、例えば、特開平3−41485号公報では、ア
ルミニウム,ステンレス等の金属スリーブをサンドブラ
スト処理することによって形成した凹凸表面をメッキ処
理することによって、Cu、Cu−Cr、Ni−Crな
どの金属皮膜を凹凸表面に形成した現像ロールが提案さ
れている。
【0004】しかしながら、従来の特開平3−4148
5号公報で開示されたメッキ法による処理ではメッキ皮
膜の厚さが2μmを超えてしまうので、本発明者の検討
によるとサンドブラスト処理の効果が低減してしまうと
いう問題点があり、また、均一な厚さにメッキすること
は困難であり、現状の工程では3〜6μm程度のバラツ
キが生じてしまうために寸法精度が悪くなるという問題
点がある。また、メッキ廃液の問題や洗浄に有機溶剤を
用いることによる環境汚染の問題もある。従って、これ
らの問題点を解決することが望まれる。
【0005】また、メッキ法では金属よりも硬くかつ耐
摩耗性に優れたセラミックスの皮膜を形成することがで
きないので、皮膜の硬度は400〜500Hv程度であ
り、耐摩耗性の点からより高硬度の皮膜が要望されてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記目
的を達成するため、マグネットロールと表面に微小凹凸
を形成したスリーブとを有する電子写真用の現像ロール
において、前記スリーブの微小凹凸表面にイオンスパッ
タリングによる皮膜を形成したことを特徴とするもので
ある。
【0007】即ち、スリーブの微小凹凸にイオンスパッ
タリング法により金属皮膜又はセラミックス皮膜を形成
する場合、0.2〜1.2μmの厚さで均一に皮膜を形
成することができ、この場合、膜厚が薄いためサンドブ
ラスト等により形成された微小凹凸の効果を維持するこ
とができるので画質が向上し、また、従来のメッキによ
る方法と比較した場合に、表1に示すようにスリーブを
作製する際の金属加工にばらつきがあっても、イオンス
パッタリングによる皮膜のバラツキが少ないのでスリー
ブ全体の寸法公差は大きくならない。従って、スリーブ
の凹凸の寸法精度に影響を及ぼすことが少なく、このた
め画質が向上する。また、セラミックスで皮膜を形成し
た場合、セラミックスの硬度は1000Hv以上なので
耐摩耗性に優れ、従って長期間に亘って良好な画質を維
持することができるという利点が得られ、また、イオン
スパッタリング法はメッキ法のように有機溶剤を用いる
ことがないので環境汚染を引き起こすことが少ないもの
である。
【0008】
【表1】 *:スリーブとしての公差=金属加工の公差+メッキ膜
厚の公差
【0009】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の現像ロールは、図1,2に示すように、マグネッ
トロール1と表面に微小凹凸2を形成したスリーブ3と
を有する電子写真用の現像ロールにおいて、前記スリー
ブ3の微小凹凸2表面にイオンスパッタリングによる皮
膜4を形成しものである。
【0010】ここで、スリーブはアルミニウム合金、銅
合金等の非磁性金属で形成することができる。また、ス
リーブを凹凸処理する方法としてはサンドブラスト処理
等を採用することができる。凹凸は表面粗さRzを15
〜30μm、特に20〜25μmとすることが好まし
い。
【0011】イオンスパッタリングによる金属皮膜の種
類としては、種々選択されるが、通常、Cr、Cu−C
r、Ni−Cr、Cu−Ni−Crなどの硬度450程
度の金属を挙げることができ、セラミックス皮膜として
は、Al23、SiO2、TiNなどを挙げることがで
きる。皮膜は1層、又は2層以上の複数層として形成す
ることができる。また、皮膜厚さは通常0.2〜1.2
μmとすることができる。なお、イオンスパッタリング
の方法としては通常の方法を採用することができ、ター
ゲットは上記金属及びセラミックスの種類に応じて選定
される。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0013】[実施例1]アルミニウム合金のパイプを
研削し、アランダム#46を用いてサンドブラスト処理
を行ない、表面粗さRz=19μmの微小凹凸表面を得
た。次いで、この微小凹凸表面にマグネトロンスパッタ
リング法により厚さ0.8μmのステンレススチール皮
膜を形成し、表面粗さが18μmのスリーブを得た。次
に、上記スリーブとマグネットを用いて現像ロールを作
製した。
【0014】ここで、成膜はマグネトロンスパッタリン
グ装置により真空内においてドライプロセスで行なっ
た。ターゲットは直径が10cmで厚さが5mmの円板
状のステンレススチール(SUS306)を用い、スパ
ッタ用ガスとしてアルゴンを用い、3mTorrのガス
圧でスパッタリングを行なった。放電はターゲットにD
C電圧を印加して行ない。入力パワーは500Wとし
た。また、パイプはターゲット上方でターゲット表面か
ら10cmの位置にターゲット表面と平行に置き、更に
成膜中はパイプをその軸の回りに回転させ、膜が円周方
向に均一に形成されるようにした。
【0015】なお、膜厚測定用としてパイプにガラス基
板を貼り付けて成膜を行ない。その膜厚を調べたとこ
ろ、膜厚は円周方向でも長さ方向でも8000±50Å
の範囲内であった。
【0016】この現象ロールを用いて初期濃度をID=
1.3となるように設定して画像テストを行った。その
結果、コピー枚数が10000枚を超えても、スリーブ
の凹凸及び画像濃度に大きな変化は見られず、画質は初
期状態とほとんど変わらない良好なものであった。
【0017】[実施例2]実施例1で用いたものと同様
のパイプを研削し、アランダム#400でサンドブラス
ト処理を行ない、表面粗さRz=4μmの微小凹凸表面
に得、これにマグネトロンスパッタリング法により厚さ
0.7μmの銅皮膜を形成し、表面粗さが4μmのスリ
ーブを得た。次に、上記スリーブとマグネットを用いて
現像ロールを作製した。
【0018】ここで、マグネトロンスパッタリングにお
いて、ターゲットは面積が50cm×10cmで厚さが
5mmの角型の銅板を用いた。スパッタ用アルゴンガス
圧は5mTorrとし、入力パワー2000WのDC放
電で行なった。パイプはターゲットの上方でターゲット
表面から10cmの位置にターゲット表面と平行に、か
つ、50cmの辺に沿うように置き、更に成膜中はパイ
プをその軸の回りに回転させながら円周方向の膜厚の均
一化を図った。
【0019】膜厚測定用としてパイプの上にガラス基板
を貼り付け、その上に成膜した膜厚分布を測定した。パ
イプの長さ方向の膜厚は7000±100Åの範囲であ
り、かつ各位置での円周方向の膜厚のバラツキは±50
Åの範囲であった。
【0020】[実施例3]実施例1で用いたものと同様
のパイプを研削し、アランダム#46を用いてサンドブ
ラスト処理を行ない、表面粗さRz=20μmの微小凹
凸表面を得、これにイオンスパッタリング法により厚さ
1.1μmのアルミナ皮膜を形成し、表面粗さが19μ
mのスリーブを得た。次に、上記スリーブとマグネット
を用いて現像ロールを作製した。
【0021】次に、この現像ロールを用い、初期濃度を
ID=1.3となるように設定して画像テストを行っ
た。その結果、コピー枚数が20000枚を超えても、
スリーブの凹凸及び画像濃度に変化はなく、画質は初期
状態とほとんど変わらない良好なものであった。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、金属又はセラミックス
の皮膜を金属製スリーブの微小凹凸表面に均一に形成す
ることができ、この場合、膜厚が薄いためサンドブラス
ト等により形成された微小凹凸の効果を維持することが
できるので画質が向上し、スリーブを作製する際の金属
加工にばらつきがあっても、スリーブ全体の寸法公差は
大きくならないのでスリーブの凹凸の寸法精度が向上
し、このため画質が向上する。
【0023】また、セラミックスで皮膜を形成した場
合、セラミックスの硬度は1000Hv以上なので耐摩
耗性に優れ、従って長期間に亘って良好な画質を維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同例の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 マグネットロール 2 微小凹凸 3 スリーブ 4 イオンスパッタリング層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットロールと表面に微小凹凸を形
    成したスリーブとを有する電子写真用の現像ロールにお
    いて、前記スリーブの微小凹凸表面にイオンスパッタリ
    ングによる皮膜を形成したことを特徴とする現像ロー
    ル。
JP29796091A 1991-10-18 1991-10-18 現像ロール Pending JPH05107926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29796091A JPH05107926A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 現像ロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29796091A JPH05107926A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 現像ロール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05107926A true JPH05107926A (ja) 1993-04-30

Family

ID=17853319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29796091A Pending JPH05107926A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 現像ロール

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JP (1) JPH05107926A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5563690A (en) * 1992-01-16 1996-10-08 Canon Kabushiki Kaisha Developing sleeve having an outer ceramic layer developing device for developing electrostatic latent images, and image-forming apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5563690A (en) * 1992-01-16 1996-10-08 Canon Kabushiki Kaisha Developing sleeve having an outer ceramic layer developing device for developing electrostatic latent images, and image-forming apparatus

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